皮を守る<1>
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意外と知られていないことなのですが、小鼓は演奏をしていないときは分解して片づけます。組んだままですと皮がのびていってしまいますし、持ち運ぶときにもこの方が傷まないんですね。
小鼓は分解しますと、胴と皮をそれぞれ柔らかい布でよく拭いて(まるで証拠の指紋を拭き取るようにですよ、アケチ君)から「仕服(しふく、と読みます)」という専用の袋にやはり別々に収納します。
さてこの時、一般の仕服というのは巾着のようなものでして、口を紐で締めるようになっているんですね。そしてこの巾着上の袋の底に円板状の板を縫い込んで、胴の底部や皮を保護するようになっております。
胴の方はまあ良いとして、皮の方はこの袋の口を閉める紐などがちょっとした問題を起こすことがあります。
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