映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2006年8月
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2006.8.30
  • 『超劇場版ケロロ軍曹』DVD鑑賞 ★★
     遠慮して劇場には行かなかったので、これが初見(笑)
     アニメの二本立てなので、59分しかない。TVシリーズの二本分強と言うことだが、 手の込んだ作画はさすが劇場版だ。登場人物の何気ない仕草がリアル。メカのディテールが 凝っている。背景の書き込みがリアル、などなど。
     ストーリーは、地上に封印されていたケロン軍の超古代兵器「キルル」を、うっかり冬樹と 軍曹が復活させてしまう。
     「キルル」は、人々の「マイナスの感情」をエネルギーとして成長する。
     つまり再びキルルを封印する為には「友情」が唯一の武器になる。
     …などという、めちゃめちゃ「王道」の材料でできた作品だ。
     とにかく丁寧に作られた画面と、王道の友情ストーリーは素晴らしかったが、 『ケロロ軍曹』的には、1st,2ndシーズンの最終回とか、最近では「ウエットルキング」 の回とか、劇場版に引けを取らない面白さの回がたくさんある。
     劇場版らしい「華」という点でも、コメンタリで監督が 「TVシリーズでも相当派手なことをやっているので、それに負けないようにするのは大変だった」 と言っているように、TV版も派手な回はそうとうなハイレベルで華々しい。
     そういう意味で、劇場版のポイントは「劇場の大画面で活躍」というところなのかも。
     我が家では、ケロロ全部を大画面で見ているから、劇場版はもちろん素晴らしい けれど、TVシリーズも引けを取らないくらい素晴らしい、という感想になるのは おかしなことではない。
  • SONYからSXRDの新プロジェクター VPL-VW50発表
     安い、小さい、軽い(^^;
  • ついにBDソフトのラインナップ発表
     今回記事に登場したタイトルの中には、買いたい作品はなかったな〜
2006.8.29
  • 「なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか」スーザン・A・クランシー(ハヤカワ文庫NF)
     出版(翻訳)されたてホヤホヤの本。
     米国ではある団体によると「400万の人が宇宙人に誘拐された事がある」という 調査結果が出ているほど、宇宙人にさらわれた人が多い国だ。
     宇宙人に誘拐されることを「アブダクション」、さらわれた人を「アブダクティー」という。
     米国では1990年頃から、「催眠療法によって幼児期の性的虐待を思い出し、告訴に至る」 という事件が頻発しており社会問題になっているという。これは、子供が親を告訴して 家庭崩壊になるという悲惨な話で、催眠療法によって回復された記憶は本当の記憶か、 それとも、セラピストの誘導による誤った記憶かという研究が必要とされた。
     著者はこの問題の研究かとしてキャリアを始めたのだが、「誤った記憶の研究」は、 すぐに「性的虐待に対する擁護団体」 から「異常性欲者の手先」などと圧力を受け、まともな研究が出来なくなってしまう。
     それで、「催眠によって実際には起こり得ない記憶が形成されること」の研究対象として、 より政治的に安全な「アブダクティー」の研究を行うようになる。
     この手の本としては珍しいことに、こういう事情が切々と一章を割いて述べられて いる。よほど苦労があったのだろう。アメリカは大変な国だ。
     「アブダクティー」は、鮮明にアブダクションの記憶が残っている人と、 「宇宙人が記憶を消したので覚えていないが、どうも誘拐されたらしい」と 思っている人がある。
     鮮明な記憶は、「催眠療法」の方法に原因があるらしい。
     漠然とイメージを湧き出さす内に、なにかひっかかった事柄について、具体的に イメージを深めていく。映像的に詳細にあるイメージを想起していくと、 それが自分が考えたことなのか、記憶したことを思い出しているのか、あるいは TVで見たことなのか判別が付かなくなる。(これを「ソースモニタリング」の混乱)という。
     著者は実際に多くの「アブダクティー」と面接をして、アブダクティーのほとんどは 「誘拐された記憶」以外は平凡などこにでも居そうな人ばかりだと驚いている。
     治療を必要とする本物の精神の病気の人や、「職業的チャネラー」の人にも 数名であったそうだが。
     偽りの記憶が形成されるプロセスについては、人生に関するちょっとした悩み (漠然とした疎外感、生きる意味に対する疑問、失恋、奇妙な形の痣、最近疲れやすい、 昨夜の記憶が無いetc...)を 抱えた人が、答えを探そうとする過程でこの手の映画や出版物を目にして 「もしかしたら宇宙人のせいかも?」と思うようになり、巻末の連絡先に 掲載されているセラピストに連絡を取ってみる。
     そこで、催眠療法を受けているうちに、記憶が捏造され確信になってしまう というパターンがほとんどらしい。
     つまり、自分から「宇宙人にさらわれた」という記憶を獲得したくて、その手の 専門家の門をたたくケースがほとんどだという。
     この本にしかない内容といえば、「アブダクションが空想なら、彼らは なぜ起きたと信じたがるのか」という考察である。
     マトモな学者の書いた本にはなかなか登場しなかった考察だが、それは 宗教から得られるものと同じだというのが著者の結論だ。各方面から 思い切り叩かれそうだけれど。
     「アブダクティー」は、それを耐えがたい苦痛を伴う恐ろしい経験だと 語っているが、同時に貴重な素晴らしい体験だったとも考えている。
     アブダクションを経験したあと、それまで感じていた人生の悩み、社会の中の疎外感 などがなくなり、別の次元の素晴らしい真理を手にしたから、今の生で 現世的なことを思い煩う必要がなくなった と思っている。
     科学技術が発達した時代の新たな宗教的洗礼だという著者の意見には 概ね同意だが、こういう本を出版してこうむる批判の数々を考えると 著者は勇気があると感心する。
2006.8.28
  • 「通常の3倍」っぽい時計(G-SHOCK)
     が先日届いたので、思い切って出勤のときに使ってみた。というか、今日は とても涼しくて長袖だから見えないけれど。
     見えないけれど、なんとなく「我輩専用」な気分が高揚するかも(笑)
  • 「フェザーンの軌道エレベータ」
     『銀河英雄伝説』の鑑賞も本伝第二期を制覇。まだまだたいへんだな〜(笑)
     最近は、「フェザーンの軌道エレベータ」が気になっている。
     アニメの絵ではなんだか軌道が低すぎる気がするのだ。
     絵的には宇宙空間から見て「紐」が見えるほど太くなることは無さそうだ。
     地上からステーションに向かうのも、新幹線並みの速さで走っても一日では着かない。 泊りがけの旅行になりそうだ。
     SFのS(サイエンス)の側面から見ると、軌道エレベータは、「静止衛星」から 長〜い紐を垂らして地球の一点に固定する建造物だ。
     重力と遠心力がつりあう場所が静止軌道。
     低すぎれば、重力が勝って墜落してしまうし、遠すぎれば遠心力が強くて 紐がぶち切れてしまうだろう。
     高層建築は、自身の重さを支える「圧縮強度」や地盤の強固さで高さの 限界が生じる。
     軌道エレベータは静止軌道から懸垂しているので、地盤の強度はほとんど問題なく、 ケーブルの「引っ張り強度」が問題になる。
     昔はSFの世界では「ダイヤモンド」を繊維状にしたら、必要なだけ丈夫な糸が作れると 推測されていたが、最近では「カーボン・ナノ・チューブ(CNT)」が素材として 流行っている。
     もちろん、現実には文字通り「ナノ・サイズ」のCNTを長い繊維に加工する技術が 開発されていないから作れないけれど、理論的には、地上から宇宙に届く高層ビル 建てるより、宇宙からケーブルを延ばすほうが力学的に安定で現実からの距離が近い。
     もちろん、真面目に条件を検討すると、ケーブルの材質以外にも、 上空の強い風に耐えることや、 隕石がぶち当たっても壊れないことや、スペースデブリや低軌道な人工衛星 との衝突回避とか、難しい問題は山のようにある。SFとしてはそういう技術課題をSF的 科学技術でねじ伏せていくのが面白い。
  • ちなみに、『銀河英雄伝説』に登場する宇宙戦艦は重力制御エンジン らしい。(船内にはほとんどのシーンで重力があるし、人工天体も大規模な人工重力が 作用しているようであある。)
     帝国のフラグシップに至っては、着陸した時にも「接地」はしていない。もちろん、 ヨットのようにキールが出っ張っていてもともと地上に降りられる形をしていない わけだが。
     SFとしては、「人工重力」と「軌道エレベータ」が共存している宇宙文明は 少数派なのではないかと思う。
  • フェザーンが「軌道エレベータ」を持っている必然性について
     アニメでは「星間貿易の拠点として、ロケットより安価な運搬手段が必要」とされているが、 「星と星」の物資移動ならば惑星上に物資を移動などせず、軌道上に交易センターを 建造するのが最善だろう。
     重力の井戸を上り下りする必要も無いし、無重力の軌道上なら物流にもほとんど エネルギーが要らないし、倉庫を建築するのに土地も要らない。ほとんど良いことづくめだ。
     ただし、『銀河英雄伝説』の世界では、一兵卒が「本物そっくりの電動義手」を 使うくらいの技術はあるのに、いわゆる「ロボット」の類が何も無い。
     二足歩行であれ、産業用ロボットであれ、はたまた宇宙船の自動操縦装置であれ、 ワープロ以上に知的な装置が一つも無い。
     交易品の荷捌きも全部人間がやるのかと思うと、宇宙空間は労働条件が厳しいかなっと(^^;;
2006.8.27
  • HV版『タイタニックの秘密』鑑賞(WOWOW) ★★
     映画館でもDVDでも見たのだが、初のハイビジョン放送は素晴らしい出来栄え。
     そもそもオリジナルは『大画面3D作品』として作られたため、映画館では 凄い迫力だったがちょっと情報量が多すぎて細部まで見切れなかった感が強い。
     一方DVDは明らかにスケール不足。
     今回のハイビジョン放送は、両者の欠点を埋める出来栄えで、非常に クリアで見やすい映像で、それはドキュメンタリー作品としてとても重要な部分を きっちり押さえた感じだ。
     実写のタイタニックの水中映像の上に、CGや再現ビデオのタイタニックが オーバーレイされる手法が、ハイビジョンの高画質で非常に効果を上げている。
     素晴らしいできだ。
     深海の冒険にびびりまくっている「ビル・パクストン(ラベット)」も なんだか良い(笑)
  • EOSデジタルに新機種
     EOS KissD"X"という1010万画素の機種が登場した。
     なんと超音波式の「ダストリダクション」も搭載された。
     従来のKissDと比較して連写速度も上がっているらしい。
     EOS-20Dを使っている立場から見ると、画素数は「800万画素」で 十分ではないかと思う。RAWデータの大きさを考えると、画質とデータ量の バランスが取れるかどうか、それが問題だ。
     「1010万画素」で800万画素との差があるとしても、A4〜A3印刷で どこまで違いがわかるか、そのへんの実写の結果を待ちたい。
     コンパクト機や、SONY製のAPS-CサイズCCD素子が1,000万画素を超えてきたことによって、 「入門クラス」こそ、画素数競争をしなければならない事情もわかるのだが、 高画質時のノイズの少ない画質がEOSのアドバンテージなので、そこは きちんと押さえてくれる事が必要だ。
     「ダストリダクション」は文句なしに羨ましい新機能である。
     EOS-20Dに後から付ける…って訳には行かないだろうなぁ(苦笑)
     今回の新機種は、SONYの一眼レフに対抗して発表されたものに違いない。
     スペック上で負けているところはどこにも無いわけで、むしろEOS内での 下克上が心配なほどだ。ダストリダクションなどは、将棋倒し的に今後 上位機種の見直しがあるのだろうが、デジタル一眼レフのような高価なものを そうそうホイホイ買い換えるわけにも行かないのは現実だな。
     フィルム時代は、OM-2NとEOS55の二台しか使った事がなかったけれど、 デジタルになってからはすでに、EOS-10D/20Dで二代目。
     ある意味、KissD"X"の登場で、30Dまで連番で買わずに済んだとも言えるが、 それはつまり40Dが気になるということで…(^^;;;
  • ダストリダクション
     SONYαのダストリダクションは、手ブレ補正用のモーターでCCDを揺さぶる 仕掛けでしょ。
     オリンパスとキャノンの超音波と比較して、振幅は大きくても加速度は 小さいから、あまり小さな ホコリまで取れないんじゃないかな。
     雑誌で対決記事が書かれるのを期待したい。
  • 新レンズも登場
     KissD"X"にあわせてEF50mmF1.2L USM70-200mmF4.0L IS UMS の二本の新製品が発売になる。
     EF50mmF1.2は、しばらく廃盤になっていた超大口径標準レンズのリニューアル。 他社は「マウント経」が小さくてそこまで大口径なレンズは作るのが難しいので、 EOSらしいレンズといえる。
     EF70-200mmF4L IS USMは、先代「70-200mmF4L USM」の手ブレ防止搭載版。 こちらは、他社のボディ内手ブレ防止搭載をにらんで投入してきた感じか。
  • で、
     レンズの新製品も、とても買いきれない(^^;
     既に一度に持ち運べないほどのレンズを持っている (数が増えたのはEF-Sマウント対応レンズのせいだが)
     とりあえず、フィルムのEOS55時代に買ったEF75-300mmIS USMが 最近エラーを起こす頻度が高くなり、修理に出そうか、新しい EF70-300mmIS USMにしてしまうかどうか考え中なのだが…
     でも、この状況下で70-200mmF4.0L IS UMSはちょっと魅力かも。
  • 広島で水道管破損。復旧までに3週間?
     東京で電気が止まるのも困った話だが、水道が三週間使えないというのは これまた大変だ。
     何故そんなに修理に手間がかかるのかと言うと、山の中を掘り抜いた 水道管が岩盤ごと崩落したとか。
     問題の水道管は昭和50年頃に点検した後、一度もメンテされていないというので、 岩盤崩落自体、水道管の老朽化(漏れ)で、鍾乳洞のように山の中の土砂が流された とか、そんな原因なんじゃないだろうか。
     いずれにしても、我々の生活は複雑な要素の積み重ねで出来ているものだ。
2006.8.25
  • いまさら「アポロは月に行ってなかった」とかいう噂について
     身近な某所に「TVでアポロは月に行ってなかったという番組を見て、 確かにそうだよな〜と感心した」なんて人が出てきて驚いた。
     確かに数年前に「海外のTV番組を紹介するバラエティ番組」でそれが紹介されてから ちょっとしたブームになったようだけれど、これって何十年も前の映画『カプリコン・ワン』 のパクリじゃん。
     でも、「真空なのに星条旗がなびいているからスタジオ撮影だ」…という主張に対して 素直に「確かにそうだよな!」と反応してしまうのはどうしてだろう。
     すべての「疑惑」に対して、例えば「星条旗には真空中でも広がるように針金が 仕込んであるから広がっている」とか、反論は可能だし、既に反論されている
     しかし、「それでも実際に行って見てきたわけではないから信じられない」という 考え方をする人に、「ものの考え方」を教えるのはどうすれば良いのか。
     そもそも「実際に見て確かめたわけではない」という理由は、「行っていない」 と主張する側こそ、実際に確かめたわけではないのだから「信じられない度」では 「行っていない派」の発言の方が信じられないはずだ。
     アポロ計画が残した膨大な「物的証拠」が全て偽造だ、という主張には相当無理が ある。と、何故思えないのか?
     米ソの宇宙開発は冷戦の一部だった。
     もしも「アポロ」が特撮なら、真っ先にソビエトが暴露するか、ソビエトも特撮 でやり返すか、そういうことがあるはずなのに、言いだしっぺは米国人だというのも、 おかしいと思ってしかるべきポイントだ。
     軍事的に「核兵器開発」の一環としての「ロケット開発」としては、 十分やりつくしたというのも大きいだろう。アメリカ的には、世界のどこへでも 核ミサイルを落とせるというデモンストレーションはやりつくした。
     科学研究の側面から見ると「今、月に行かないのは何故」という疑問は、 月研究は終わって「月よりももっと遠い惑星探査は継続している」というのが 答えかな。
     「火星探査」は地球外生命に対するロマンがあるのに対して、月は絶対生命が 居そうも無いので、これ以上調べても案外つまらないということだろう。
     「宇宙の商品価値」という点では、「真空」と「無重力」にあるのであり、 そこに視点を移したのが今の「国際宇宙ステーション」だ。
  • もしかすると、根底に「科学不審」があるのかもしれない。
     要するに「公害」や「環境ホルモン」や「化学調味料で病気になる」と思うのと同根。
     また、昔の科学は「強く」「速く」「大きく」「大量に」「高く」「深く」と拡大 方向に発展していたのに対して、ここ20年の科学は「小さく」なることに力を注いでいたり、 「生命科学」のように中に中に入り込む話が主流になっている。
     どうやったのか分からないけれど、紀元前の人類に「巨石文明」が有ったのに、 同じく素人には理解できないけれど、「月に行くことが出来た」ということが 信じられない。
     …というのは、「宇宙人」は信じるけれど、「人類が宇宙に出るのは信じられない」 ということと同じか。
     「みのもんたが良いと言ったものを食べる」
     というのにも似ている。
  • 「アポロは月に行った」と「UFOは宇宙人の乗り物だ」という命題に 「クリスマスプレゼントはサンタクロースが持ってくる」というのをプラスする。
     「死後の世界はある」というのを足しても良い。
     何故本当だと思うのか、ウソだと思うのか、科学的思考方法の例題として 面白いかもしれない。
2006.8.24
  • 銀河『声優』伝説2
     声優調べをやっていたら何だか面白くなってきて、第一話に戻って、誰が何をやっているか 調べ始めた。
     Excelを使って、登場人物の名前・声優・所属・階級・登場話数・生死の別などを記録する。
     寝食を忘れて(笑)1〜19話まで調べた。
     ストーリー上は一話で百万人単位で戦死している話が多いのに、 「名前」のある登場人物は特別大決戦の回以外ではどうやら一話に1〜2人しか死んでいない。
     どうも、「命の重さ」に激しく不平等がある。
     しかも、名前のある死亡キャラは、たいてい一話限りの登場だ。彼らに 同情を禁じえない(苦笑)
     一度戦闘をやると、負け側は「数万単位の艦隊の50〜90%が殲滅」されている ことが多い。
     同盟も帝国もこの調子で戦争に明け暮れているということは、工業生産力も、人的資源も 物凄い能力があるということだな。
     …と思うのだが、帝国の「焦土作戦」の話などを見ると、帝国の植民惑星の領民たちは 自前の宇宙船も持っていない様子で、まるで惑星一つが過疎の村程度の人口。
     まあ一つの宇宙艦隊が、惑星全土の全食料を持ち逃げできてしまうんだから ひどい話。
     地球を基準に考えると、1/100,000の人口が1,000倍の軍隊を支えているくらいの 感覚なんじゃないか。
     同盟の首都惑星でも、30〜40代のほとんどが軍隊に入っていて社会システムが 崩壊しそうだという話が出てきたくらいで、両陣営とも凄い極端な世界だ。
     消費一方の巨大な軍隊を支えながら帝国に「貴族社会」が維持できているのが まことに不思議ではある。
     両軍とも軍隊の構成員のほとんどが男性で、これが百万単位でどんどん 戦死しているから、本国は物凄く女、子供だらけなのではないかと、推測できる。
     こうして考えてみると、『スターウォーズ』世界は、ドロイドとクローンが 戦争をしていて、生産も機械が勝手にバリバリやってくれて、大きな戦争をやっても あまり暮らしに困らない良くできた世界だと思われる。
  • 第一期・第15話は出色
     作画のアラが多い第一期だが、改めて見直すと、「第15話 アムリッツァ星域会戦」 は物凄い力作だ。
     第一期の戦闘シーンはほとんど戦艦が向き合って主砲を撃ち合っているだけ なのだが、この回は複数の戦場の戦いが次々と描写されてテンポが速い上に、 艦載機によるドッグファイトが生き生きと描き込まれている。
     おかげで、見終わったときにこれが30分とは思えないほど密度が濃く感じる。
     この回くらい「絵」が良く出来ていると、「音楽」があり物のクラシック だということが痛い。
     クラシックを使うとしても、使い方がしっくりこない。
     オーケストラの雄大な響きで「伝説」っぽさを出したい、…という狙いが 有るのかもしれないけれど、例えば、「今まさに百万の命が宇宙に消えていく」 という無残な状況に「ドボルザークの新世界」みたいな「基本的に歓喜の曲」を 流すのは合わない。
     全部「クラシック」の映画といえば『2001年宇宙の旅』があるけれど、 あれはなかなか成功している。
     『銀河英雄伝説』のクラシックがしっくり行かないのは、 やっぱり監督(音響監督?)の選曲センスの問題だと思う。
     もちろん、「徳間」の手持ちの音源の中からしか曲が使えなかったという 制約には同情も感じるけれど。
2006.8.22
  • 銀河『声優』伝説
     登場人物が非常に多くて何がなんだか判らない。
     せめて、どの声優が何をやっているか整理してみよう、と30話の後半あたりから エンドクレジットを参考に一覧を書き出してみた。
     10話ほど調べたところで、登場人物が100を超えてしまい収拾が付かなくなる(^^;
     「そういうデータは、ネットを探せば有るんじゃない?」と妻が言う(^^;
     こういうのは、自分で調べるのが楽しいの。ポケモンと同じなの。
     「シェイクスピア」の戯曲を読んで人物相関図を作るのと、基本的には同じ遊びなのだ。
     榊原良子が魅力的。
     基本『パトレイバー』と良く似た性格のキャラを演じているわけだが、あの ちょっと悪戯っぽい言い回しが印象的。
     男声人にも「良い声自慢」の声優が揃っていて、耳に気持ち良い作品だよね。

  • まだまだ『銀河英雄伝説』
    ・軌道エレベータ
     作中に「軌道エレベータ」が登場して、なんかSFチック…と思ったのだが、 な〜んか軌道が低い。
     人間が住んでいる惑星なのだから、おそらく重力も地球と大差ないだろう。つまり、 「静止衛星」の軌道も、アニメで描かれた軌道よりずっと高いはず。
    ・戦艦のエンジンの解釈
     軌道エレベータに乗っているシーンで、離陸する戦艦を見下ろして
     「軌道エレベータは大気汚染の心配が無いが、戦艦は…」
     というシーンがある。
     大気汚染を云々するからには、「化学ロケット」が燃焼している感じだが、 戦艦は水平に離陸していて、船尾の「ロケットエンジン」と見える部分とは 無関係な感じ。
     つまり、動力は「重力制御エンジン」なのだろう。
     そのあたりの画は『宇宙戦艦ヤマト』の時代となんら変わっていない。 離陸は「反重力」、前進は「ロケット」という感じで。
     船尾の「ロケットエンジン」に見える部分が、実際にはロケットではなく 「重力制御エンジン」のエネルギー源(核融合とか)の「単なる放熱口」と解釈すれば、 ロケットの向きとは関係なく水平に離陸したり、バックしたりすることが 可能になる。
     そう思えば、世の中の大半のSFアニメ/映画の乗り物が許される(^^)
     つまり、「ロケット」に見える部分は雰囲気で付いているだけだ。 逆にあまり何か「噴出」したりの描写を「しない」ほうがリアルということになるな。
    ・戦艦轟沈
     エンジンに砲撃を受けた帝国の戦艦を見て妻が一言「沈むんだぁ…」
     宇宙空間で沈むのはまずいよね、『宇宙戦艦ヤマト』の時代じゃないんだから。
     アニメーターの中にその世代の人が混じっていたのかな。
    ・ビームorレーザー兵器のある世界
     両国の戦艦は主砲どころか、艦載機のビーム一発で大爆発してしまうのは、 攻撃力と守備力のバランスが悪すぎるような気がする。
     私ならあんな「ブリキの戦艦」に乗るのは御免だ。
     その癖、「エンジンを撃たれると飛べなくなるだけで爆発しない」というのは、 調子良すぎる話だ。
     レーザー兵器は言うまでもなく「光の速度」で命中する。
     しかも、狙われたら100%当る。
     隠れるところの無い宇宙空間では、実に究極兵器である。
     射程距離と索敵能力で勝負が決まってしまう。
     防御側としては、「ピカピカに磨いた装甲で跳ね返す」とか、 「ランダム加速」で狙われないようにするとか、「高速で回転してビームを一点に受けない」 とか、色々あるが、とにかく「接近戦はありえない」ということだけは 設定上避けられないと思う。
     『スターウォーズ』の世界には「シールド」があって、撃たれても簡単には 破壊されないバランスになっているのが安心。科学的ではないけれど。

    ・接近戦が好き?
     時々、「しまった近づきすぎた!」なんか言って、敵味方が入り乱れた 乱戦になっていることがあるが、それには「接近するプロセス」 があるはずだ。なにしろ遮蔽物の無い宇宙空間のことなので、「突然目の前に敵が現れる」 ということになるはずが無い。
     基本的に「騎馬戦」の宇宙版なのだろうが、もう少し宇宙であることの制約を 取り込んだ方が面白いはず。
    ・ちょこっと相対性理論
     「アルテミスの首飾り」を破壊するのに、氷の塊を(ほとんど)光の速度まで 加速して、(ほとんど)無限大の質量で破壊する(撃ち落しても破片がぶつかって壊れる)
     というSFっぽい戦術があった。
     ただし、質量が無限大になるほど加速する為には無限の推進剤が必要になるため、 現実には不可能だ。それほど加速しなくても「普通に速い」だけで十分質量兵器 としての威力は発揮できると思うので、戦術としてはアリなのだが。
     もっとも、十分に遅ければ単純に「避ける」という対策が有効になってしまうけれど。

  • ワープのある世界らしい
     星と星の間で戦争する話なので「ワープ」は必要不可欠な技術かもしれない。
     ただ、ワープ前提だと宇宙戦争は「敵のど真ん中に爆弾をワープで送り込む」 という作戦で勝ち…ということになってしまうと思う。
     ピンチの時にはいくらでもワープで逃げられるし。
     したがって、ワープのある世界は、「ワープにはどんな条件が必要か」ということを きちんと定義しておかないと、物語を作るのが難しくなる。
     銀河英雄伝説は、宇宙で三国志をやっているだけ、という言われ方も 在るようだが、せっかく「銀河」なんだからSF的な基礎は押さえた方が 面白くなるはずだと思うのだ。
     逆に作品がSF的にボロボロだから、読者が「本当はこうなるのでは?」という 突っ込みを考える楽しみを提供されているとも言えるけれどね。
  • 補給
     SFアニメには珍しいことに、『銀河英雄伝説』は補給の話が多い。
     帝国は、帝国領から何百光年も離れて侵攻しているのだから、確かに 補給は大変だろう。
     一方「第1期」には、「住民の食料を接収して逃げてしまう」という話もある。
     このエピソードは、一つの惑星に一つの村しかない設定で、な〜んか「銀河」 の出来事とは思えないみみっちさだな。
  • イゼルローン要塞が帝国のものだった時代のこと
     フェザーン回廊が帝国のものになって、帝国はにわかに同盟を平定する構えだが、 では、イゼルローン要塞が帝国のものだった時代は、通路を押さえただけで 同盟に干渉するつもりがなかったのだろうか?
     その時代に、同盟に対する諜報活動をあまりしていなかったようなのが不思議だ。
     「地図(宇宙図)が無い」というのが、理由のようだが、フェザーン全土をぶっ潰さなければ 地図が手に入らない…ってモノでもないと思うのだが。
2006.8.21
  • HV版『スターウォーズ・エピーソード1』リピート放送(WOWOW)
     どうも、やはりSDよりは高画質(かもしれない)が、エピソード2,3と比較すると まったく力不足の画質で、今回はD-VHSに録画してみたが微妙である。
2006.8.20
  • 『銀河英雄伝説』第二期 ★☆
     「ゴールデンバウム」について「必ずしも英語とドイツ語が混ざっているとも 言えないのでは?」というお便りをもらった。
     原語の綴りは"GoldenBaum"であろう。だから日本語でドイツ語読みに近い発音は 「ゴルデンバウム」で、英語+ドイツ語というより、厳密には 「ドイツ語の英語読みみたい」というのが近いのかな。
     「しっくりこない」けれど、「未来人の言うカタカナ読み」だから あまりこだわっても仕方なさそうだ…とは思っている。
     そもそも全員日本語をしゃべっているし(笑)

     しかし第二部に入って早々「ラグナロック」は脱力した。(正=ラグナロク)
     帝国で使用している「名詞」は、SF小説やゲームで多用される言葉が多いので、 『銀河英雄伝説』を見る層とたぶん重なっているだろう。
     うるさいオタク向け作品としては脇が甘いんじゃないか(^^;;
     ちなみに、ネット上の「独和辞典」を発見した。
     これは便利。
     ネット上でも発音問題はいろいろ議論されているようで、凝り始めるとキリが無い のはもちろんだが、「雰囲気」が出る程度には本物らしくあって欲しいな。
  • 二部に「人類の歴史」を振り返る回があって、帝国のはじまりを詳しく説明していた。
     これを見ると、帝国の歴史は「ドイツ・ヒトラー帝国」の歴史をまるまる引き写して きたもののようだ。
     文化や貴族の名前なども、帝国が成立してから無理やり「ゲルマン風」に 改めたというから、帝国の趣味は、歴代ヨーロッパの帝国の趣味がごちゃごちゃ 寄せ集められたものという理屈は筋が通っている。
     初代皇帝誕生のプロセスは、100%ヒトラー独裁政権誕生プロセスのコピーみたい。
     リアルといえばリアルだが、ちょっと手抜きっぽくもある(苦笑)
     先の皇帝の退廃した様子は、フランスのルイ16世のパロディーっぽかったが、 第二期は、ヒトラー的選民思想が成功した架空世界である帝国が、代を重ねるごとに 腐敗と退廃を重ねて「ラインハルト提督」に乗っ取られた世界である。
     一方同盟は、赤・白・青の「フランス国旗」のそっくりさんの旗を掲げており、 フランス革命政府のイメージが見られる。
     服装やカラーリングは、共産党というか、人民解放軍…っぽい雰囲気も漂っている。
     こちらの政府も、帝国から脱出した時代は「偉大な指導者」に指導されていたけれど、 数百年のあいだにすっかり政治腐敗している。
     聡明なのは「ヤン提督」と一部のシンパのみである。
     腐敗した政治家とそういう政治家を支持している愚民どもを見るのは、 現実社会でさえ十分に頭のおかしな総理の言動に辟易している昨今、なんとも 辛いものがある。しかも、これに対抗しうるヒーローが唯一、軍人である「ヤン」しかい ないというのが、なんとも心苦しい。
     帝国の元秘密警察長官が「51%の支持を得れば民主的プロセスのように見えるが、 その多数派はさらに複数の内部集団に分裂しており、結果的に一握りの権力者が 一見民主的に世の中を支配する構造が出来ている」ということを言っていたが、 なるほど、現実世界もそんな事が起きているのかもしれない。
     ここまで見てくると、『銀河英雄伝説』というのは、SFと言うよりは、 歴史上の人物を宇宙に配置した架空戦記、なのかな。古今の歴史小説の 宇宙版リメイクの感じ。
  • 政治と歴史に関するセリフが膨大なのも、第二部に入ってからの特徴かもしれない。
     アニメとしては「顔アップ」で延々しゃべっているのはちょっとヤバイ傾向だが、 作品がアニメ向きじゃない性格なので、この方が全体的な内容は濃い。
  • 絵について、第二期に入ってから「宇宙戦艦」のデザインがマイナーチェンジして カッコよくなったような気がする。
     従来とは全く気合が違う。
     大艦隊が宇宙に向かって発進して行く画は、ちょっと『スターウォーズ・エピソード2』 っぽくもあり、書き込みが良く出来ていると、ちょっとSWファンの琴線に触れるものも あるかも。
     ただし、「取り囲んで袋叩き」という戦法には疑問を持つ。
     「槍」や「刀」で戦うなら圧倒的な戦力差で「挟み撃ち」というのは有効だ。
     しかし「飛び道具」の戦いで挟み撃ちはどうだろう。
     敵の反対側には味方が居て、流れ弾が当たる危険がある。いわゆる「十字砲火」は ありでも、味方が向き合うようにして打つことは、銃撃戦では絶対にありえない。
     もうひとつ、宇宙空間で「包囲」するのは滅茶苦茶大変ということ。
     地上の一本道なら、前後を挟めば逃げられない。敵の二倍の戦力で勝てる。
     それが海ならば、ぐるっと取り囲むには二倍じゃすまない。宇宙空間なら 前後上下左右だ。その上、味方に弾を当てないとなれば、厳密なフォーメーション を維持する必要がある。
     『銀河英雄伝説』の戦況は二次元のディスプレイに表示される図で 説明されているが、宇宙空間での艦隊戦はなかなか大変だろう。
     戦法以前に、「後退しろ!」と号令された戦艦が、回頭せずにそのままの姿勢で ずりずりとバックするのも、そうとう冷める。
     なにしろ「ロケットエンジン」は後にしか噴射できないので、バックできる はずも無い。
     しかし一方、『銀河英雄伝説』に登場する戦艦の主砲は船首に固定されていて 進行方向にしか撃てない。後方はがら空き。
     つまり、「退却」すなわち「無防備で攻撃され放題」ということだ。
     結局、『銀河英雄伝説』世界の艦隊戦は、ホントは一度開戦したら「全力で突破する」 以外の戦い方は出来ないということになる。
     戦闘が終わっても、「何万」という数の戦艦がおそらく何億では済まないほどの 金属片になって宙域を飛び交っているだろうから、生き残った戦艦が離脱する事も 相当大変なことだろう。
  • 宇宙戦艦の「デザイン」は『宇宙戦艦ヤマト』の発展系と思って良いが、 外観デザインは水上艦艇のイメージに尾ひれが付いて面白い。『ガンダム』の 「ムサイ」や「ホワイトベース」あるいは「エンタープライズ号」ほど 突飛でもないけれど、『スターウォーズ』くらいは面白い。
     ただし、艦橋のむちゃくちゃな空間の使い方だけは、ロボットアニメの 秘密基地的な伝統から離れられていない。
     「機械類の隙間に人間が埋もれている」くらいの空間の使い方が リアルだと思うし、なるべく小さな空間を強固な装甲で守り、可能なら ブリッジイコール退避カプセルくらいであって欲しいものだ。
     それを『銀河英雄伝説』の戦艦ときたら、 数十メートルも高さのある天井に空気を満たすだけでも、 宇宙空間では無駄と言うものである。
     
  • イゼルローン要塞は面白い
     液体金属(水銀)で覆われているために、ビーム兵器が無効だというのは、 ちょっとしたアイディアだ。まあ、ちょっとデススターっぽいけれど。
     これの物理的な挙動を正しく計算してみると、SFらしさが出るはずだ。
     例えば、要塞の重力はごくわずかなはずで、水より10倍も比重の大きな 金属の海となれば、「波の立ち方」は海のそれとは全く違うはずだ。
     「回廊」をこの要塞一つで押さえているということは、主砲の射程距離 ほどしか回廊の広さが無い…ということだよね。凄く狭い。
  • 白兵戦大好きな人たち
     髑髏のマスクで斧を振り回す(敵の銃は当らない)ってのは、凄いセンスだ(笑)
  • スタッフ・クレジットを見ると、作画系のスタッフが強化されているようである。
     美形キャラは、きちんと美形に書けている。
     第一期からこのレベルで書けていれば、酷評の必要は無かったのだが(苦笑)
2006.8.19
  • 夕方、雲間から綺麗な「彩雲」が見えていた。
     古来「彩雲」は吉兆だというが、それほど珍しい現象というわけでもないらしい。
     彩雲で検索したら、「天空博物館」 という、大気光象 (気象光学現象) についての紹介ページがあった。
     これは見ごたえあり。
  • 8/14の東京大停電のこと
     我が家はギリギリ停電エリアの外だったようで、被害なし。
     でも、ニュースの地図を見ると、27万ボルトの送電線というのが、我が家から 見える場所にあるのではないかと気が付いた。
     マンションの廊下に出て双眼鏡で覗くと見晴らしが良く、現場の鉄塔から関東平野の 奥(変電所)に延々と続く鉄塔が全部見えた。
     クレーン船が電線に気づかなかった責任はもちろんあるが、ニュースによれば 同様の事故は平成に入って三度目らしい。
     我が家から100〜200mのところに同じように江戸川を横断する高圧送電線があるが、 はっきりいって、目を凝らさないと「見えない」。
     鉄塔は巨大だが、送電線はたったの3cmの太さしかないのだ。背景の空の 明るさ加減によっては見えなくても不思議はない。つまり、電力会社の側には 「電線を見やすくする対策」が必要なのではない だろうか。  電線が一番下がる位置に、電球をつけるとか、黄色いヒラヒラを付けるとか。全然 お金のかからない方法が。
     「まったく想定外の事故」などという電力会社の会見を見ると、 「じゃ、過去の同種の事故は何なの?」と言いたくもなる。
     「当事者だけが悪い」と考えていると安全な社会は遠い。
  • 事故の話題続きで「プールの排水溝の柵」の話
     この事故は「柵を再度固定するために針金の束をとりに行っている間に 起きてしまった」という、タイミング的には残念な事故だった。
     最近「ふたが外れていることがわかったとき、まず実行すべきことはポンプを停止すること」 という意見を見てなるほどな〜とおもった。
     確かに、それが一番早くて確実な事故対策だ。
     こういうことを、安全マニュアルとして全国で共有しないとね。
     もっとも、こういう事故の根本的対策は「設計レベル」でなされるべきだと思う。
  • 「酒匂川」のダム放水と事故のこと
     上流の雨→ダム放水→下流の急激な増水→死亡事故
     ダムの放水に伴う「警報サイレン」は鳴らなかったために、死者が出た。 サイレンが鳴らなかったのは、警報を鳴らす規定の水量よりほんの少し水が 少なかったため。でも死者が出た。
     つまり、「警報レベル」の数値の設定が現実的でなかったということだね。
     それに加えて、避難の時間もない「急激な増水」が重大だった。
     恐らく「警報」の基準となる放水量は、河川の「堤防の高さ」の絶対値しか 見ていないのだろう。川に居る人から見れば、水位の「急激な変化」こそが もっとも危険なはずだ。
     つまりこの事故は「放水プロセス」のミスなのではないだろうか。
2006.8.18
  • G-SHOCK 薄型モデル G-056-4V 【送料無料!代引手数料込】G-056-2JFカシオ G-Shock
    これぞシャア専用G-SHOCK ?
     海外モデルなんだけれど、赤と黒の使い分けがなかなか渋い。
     しかも、このモデルの国内版は「緑と濃い緑」のノーマル・ザク色モデルもある(^^)
     この配色が泣かせるよね〜
2006.8.17
  • 『銀河英雄伝説』第一期 ★☆
     第一期27話を見終えた。
     感想…、なんだか第二期がダークサイドに落ちそうな最終話だ(笑)
     同盟と帝国の戦いが大きなテーマだが、ほとんどのアニメが「戦闘」を描いている のに対して『銀英』は「戦術」「戦略」レベルの描写がほとんどだ。
     そして、やはり映画やアニメで描いて面白いのは「戦闘」で、「戦術」「戦略」 は小説の守備範囲なのだと思う。例えば、『スターウォーズ・エピソード3』の ノベライズの冒頭は、延々宇宙空間でジェダイ・ファイターを飛ばして戦っている 情景の細密な描写が続くが、こんなの映像にすればあっという間の出来事なのに 文字にすると読みくたびれてしまう。
     『銀河英雄伝説』は逆に、何万と言う宇宙戦艦のぶつかり合いを将棋の駒の様に 抽象的に「わが軍は劣勢です」…なんて言われても、司令室のモニターの図形が ピカピカ点滅するだけで、面白いものじゃない。
     これは、アニメ製作者としては描くのが楽で良いだろうが、「アニメ」という 表現方法が小説よりも読者のイマジネーションを限定してしまい、裏目が出ている と言えよう。
     脚本/編集的には、「帝国」「同盟」それらの戦闘とお家騒動が一話ごとに 入れ替わり立ち代りで構成されている。
     これが、全体のテンポを悪くしている。
     『スターウォーズ』でも、NHKの大河ドラマでも、2〜3箇所の複数の場所で 起こっている出来事を同時進行で見せていく演出で緊張感を盛り上げたりするのは 当然の手法だが、『銀河英雄伝説』は、まるまる帝国の話を終えた後、 そのころ同盟では…と、整然と冷静に話が進行するつくりが多いようだ。
     雰囲気が第三者的と言うか、視点が過去形なのも、冷めた感じがする要因かな。
     「文化」の表現がいい加減なのも違和感がある。
     帝国は、「ローマ帝国」と「ドイツ帝国」をミックスした感じだが、 それはそれで良いとして王室の「ゴールデン・バウム」なんて、英語とドイツ語を チャンポンにした呼称が不満だ。
     室内の装飾一つとっても、装飾性と機能性のバランスが悪いのは頭が悪く見える。 まあ、貴族が腐った様子を表現する為、必要以上に悪趣味にしているのかも しれないけれど、どこかに洗練された凄いものも無いとコントラストが無いよね。
     アニメーション(画)に関しては、わりと雑だ。
     帝国の宇宙戦艦の中のシーンで、「動く歩道」で会話しているシーンが 何度も出てくるが、途中で別の人が乗り込んでくる描写が不満だ。
     動く歩道の進行方向に対して直角に踏み込んだら、絶対に転ぶはずだ。
     しかし奴らは、棒のように突っ立った姿勢のまま足を踏み出して、慣性の法則を 無視して横に移動して行く。
     あり得ない。
     進行方向に向かって一歩踏み込む、…たったそれだけの当たり前の動画が何故 描けないのかと思うと不思議だ。

     と、「アニメ」の完成度から見れば結構レベルの低い作品だが、第二期の 冒頭をちょっと見たところ、作画の雰囲気が変わっている。なんらかの テコ入れを感じる変化なので、レベルアップを期待しつつ第二期の鑑賞に 進みたい。

  • 【FOSSIL(フォッシル)】CH2389 街で見かけた通常の三倍
     電車の隣の席に座った青年が、赤い時計をしていたので、ちょっとわくわくした(笑)  メーカーがFOSSILだということだけわかったので、ちょいと検索してみた。
  • 売り切れましたアディダスadidasオリジナル60´s LEDウォッチ  それはそうと「赤」と言えば、古風な7セグLEDを使った時計がないものか。
     と探すと、こんな商品が、売り切れだとさ…しくしく…(adidasのマークがなければ もっと素晴らしいのだが)
     いいよね〜、『2001年』的レトロ・フューチャーだわさ。
    レトロでシンプルなオシャレ時計adidas(アディダス)HSD601  他にこんなデザインの時計もある。
    正規品 ハミルトン 2001年宇宙の旅 トリビュートモデル 2001本世界限定 ご予約品   『2001年』と言えば、「ハミルトン」からこんな時計もありますな。
     これ、映画の中に登場した時計の復刻モデルということらしい。
    [送料無料!!]シチズン CITIZEN 腕時計 インディペンデント ME300259E #949  なんとシチズンからもLEDウォッチが出ている。
     「赤LED時計」は、本質的には「レトロ」なので、LEDは小さいほうがいい。 デザイン的にはやはり60年代デザインの復刻であるadidasの最初のモデルが一番だな。
2006.8.16
  • <セイコー イグニッション>からHonda Racing F1チームモデルを数量限定で発売
     キネティック・クロノグラフ SBHV005 (7L22)
     発売は9月下旬。限定500
     なかなかメカっぽいデザインだ。
    7L22は「秒針」は多くのクォーツ式クロノと違い、センターセコンドが0.2秒ステップで 動くので機械式クロノに近い感覚。
     リセット動作も機械式と同じで「ぱきっ」と針が回る。
     欠点は「45分計」が扇形なので「カッコいい」が、目盛りの1分の間隔が細かくて 読み取りにくいことかな。
     だから1,2分の短い時間を計るのには良い時計だと思う。
     (まあ、本気で計測するならどんな時計も、デジタルのストップウォッチにはかなわない)
  • TA-CX2-P東 芝 スチームアイロン 「Lacoo」(ピンク)TA-CX2-P[TACX2P] 通常の3倍(以上のパワフルなスチーム)
     ありました、赤くて通常の3倍(^^)
     東芝の「Lacoo」というスチームアイロンだが、シリーズには、緑、青もある。ザク、シャアザク、グフ が勢ぞろいってわけですか。ただし、e-bestというお店が3倍と書いているだけで、メーカーの 呼称は「倍増ショット」というらしい。
2006.8.15
  • シチズン アテッサ エコドライブ パーペチュアル ソーラー電波 ブラック (日付表示が)通常の3倍(の大きさ)
     「通常の3倍」シリーズ…今回は腕時計の日付表示が三倍の大きさ。
     ただ、商品の写真を見てもこれが「通常の三倍」なのか、感動が伝わってこない。
     いわゆる「ビッグデイト」の時計と比較すればこれでも全然小さいし。
     ちなみに、「シチズン・アテッサ」は素材にチタンを使ったシリーズとして始まり、 当初は手に入れたい時計の一つだったのだけれど、電源が「エコドライブ」になってから 微妙にセンスが変わってしまった。
     たぶん、シリーズも当初は「チタン=高級素材(路線)」でスタートして、時代と共に 普及路線に拡張してきたってことなんだろうなぁ。
  • 英語耳
     この数日で「子音」の発音を一通り練習した。
     単体で頭で理解するのはわりと簡単だったが、今までseeとsheの区別は考えた事が無かったし、 this(th)の発音は会話の中できちんと入れるにはやはり「しみこむまで練習」が必要だろう。
     littleなんか理屈はわかっても全然発音できない。らしくない。
     これは「テニス」で素振り練習をするのと同じだな。
     t,k,fがなんだか得意な気がするのは「管楽器」の練習のせいか。

     英会話(発音)で不安を感じるのは、「日本語になっている英語」の発音が通じるのかどうかという場面。
     「コーヒー」とか「ステーキ」とか、ウェイターさんに言っても通じないもんね。

     「ステーキ」といえば、昔シドニーに旅行した時、ホテルで「ステーキの美味しい店を教えて」 と訊いて出かけた店で、バリバリに両面焼き上げて炭化したステーキが出てきて、 どうしようもなくて表面をそぎ落として食べたことを思い出す。
     英語がバリバリ出来たら、お店やホテルに文句を言うところだったんだけれど、 そういう出来事が「英語が出来たら…」という気持ちのカケラになっているのさ。

     もっとも、当時は「ステーキ経験値」も低くて、あの時は確かミディアムで頼んだ 記憶があるのだが、今ならベリー・レアで注文するだろう。
     お店も普段はレアしか焼いた事が無くて、ミディアムってこれくらい?と焼いたら 炭化してしまったのかも。…んなこと無いか…。

2006.8.14
  • グインサーガ109 「豹頭王の挑戦」
     「…挑戦って…それか!」
     と、思わず叫んでしまいましたとも(^^;
     子連れの旅を始めてからスリリングながらもちょっと明るい空気を帯び始めた グイン一行の旅がこの巻で急展開。
     とにかく、陰謀とか切った張った以外のグインの大活躍は、これは、 誰にも思いつかなかった展開なのではないかなぁ。
     まだ読んでいない人のためにネットに詳細は書けないけれど、 グインらしくは無いけれど、グインならではの活躍って、これはなかなか 思いつかないよ。栗本薫のアイディアもまだまだ底なしだな。
     なにより、たまには「全員ハッピー」という話があるのは嬉しいものだ。
  • 英語学習の話は「ダイエット」の話に似ている
     つまり、甘い話と失敗の繰り返し(笑)
     昨夜コンビニで読んだ雑誌に「聞き流し」学習法の広告が載っていた。
     全くの出鱈目も多い「ダイエット」の世界と比べて英語学習はどんな方法でも 何もしないより勉強にはなると思うけれど、「聞き流し」で夢のように英語が 話せるようになるとはとても思えない。
     …というのは、「聞き流し」学習法というのは、英語と和訳が交互に 録音されたテープを聴くというものだが、これって、 ほとんど「字幕で映画を見る」のと変わらない。
     スターウォーズやタイタニックなんて、ほとんど暗記できるのではないかと 言うくらい繰り返し見ているけれど、だから英語が喋れるようになったわけではない。
     「ビートルズ」も、何度聞いても何を言っているのかわからない 部分がかなりある。
     某教材の広告には「すでに80万人が体験!」と書いてあるが、 実際80万人が英会話バリバリになっていたら広告以前に「大ニュース」に なっていると思うしね(笑)

     「教材は効果的な会話を選んでいる」から意味があるのだと言っても、 それは原因が違うのだ。映画を見て会話が理解できないのは、 実は「発音が理解できていないから」なんだな。
     多くの会話が「もにゃもにゃ」っとしか聞こえていない。
     これは、中学校で「LL教室」とか無くて、本物の発音を勉強する 機会が無かったのが原因だと思う。英語の先生が嫌いで「聴く耳」が無かった ってのもあるな(苦笑)
     反対に「スペイン語」なら、意味の分かる単語はとても少ないけれど、 聞き取るだけならば結構聴けているし、綴りが頭に浮かぶ。これは、 スペイン語の発音が日本語の発音と近いからだ。
     でも、英語は単語と単語が繋がるくらいのスピードになると、 何を言っているのかほとんどわからない。
     これでは、何度聴いてもわけがわからない。
     発音の基礎練習が必要なわけだ。
     "see"と"she"の発音の違いを練習してから、 早口言葉"She sells seashells by the seashore." がちゃんと聞き取れると、漠然と聞き流していた時とは違って 頭の中がクリアになる。発音が再現できる。ついていける。
     そういうわけで、ほとんど発音練習をしなかった私の義務教育時代って、 ひどかったんだな。先生が悪いね、うんうん。
  • ちなみに、TOEICのリスニングは、やっぱりはっきりとは聞き取れていないので ものすごく推理力を働かせていると思う(^^;
     山ほど映画を見た成果として、「何を言っているか」はわからなくても、登場人物が、 イングランドかアイリッシュか、アメリカ人か、オーストラリアか、東洋系か、 ラテン系か、お金持ちか庶民かなどが、発音からそれとなくわかるようになった。
     これは、発音から登場人物の背景が推測できて、映画鑑賞的には意味がある。
     つまり、映画の聞き流しで「辞書には載っていないような癖」はつかめるように なったけれど、意識的に勉強しないと身に付かない力はそれ以上に莫大だという ことかな。
     頑張ろう。
2006.8.13
  • ACE RACK ORDER SYSTEMエースラック [AR1225] (棚板強度が)通常の3倍
     『ガンダム魂』である。
     ふとした思い付きで、検索エンジンで「通常の3倍」と入力したら、 世の中には「シャア専用クラスの優れもの」が多数販売されている事が分かった。
     ちなみにこの「ACE RACK」という商品は「棚板」の強度が通常の3倍。なかなか 良いじゃないか…(笑)
  • 腕時計が故障
     動いてはいるのだが、文字盤の中に小さな朱色のカケラが付着していることに気が付いた。
     良く見るとクロノグラフの分針の先端の塗装が欠けている。物凄く小さな「破片」だけれど、 一応修理を依頼してみることにする。
  • 妻の目覚ましを買う
     妻は「物理的にベルがじゃんじゃん鳴るのが良い」と言い、私は「いきなりの大音響は心臓に悪い」 と言い意見が合わない。
     ところが、「時間になると小鳥の声が鳴り、30秒後にベルの音に切り替る」という、 なんとも我が家向きの目覚ましを発見してお買い上げ。
  • ブルガリ・ブルガリ
     妻の友人のお嬢様が「ブルガリ・ブルガリ」の腕時計をしていたそうで、時計屋で 同じモデルを発見して「こんなに高いの!」と絶句していた。
     ブランド系ウオッチはたくさんあるけれど、確かに「ブルガリ・ブルガリ」は 本物のセレブっぽい(笑) 値段も凄いが、あんなふうにコッテリとブランド名が書いてあるのに デザインが下品にならないのが不思議なんだよな。
2006.8.12
  • 目出し帽新品 「天狗」に目出し帽をかぶった賊が侵入。50万円奪う。 強盗の標準装備「目出し帽」だが、売っているところなんか見たことがない。 どこで手に入れるのだろうと思って楽天を検索して見たら有る有る。
     お店は、米国直輸入ミリタリー系が多い。
     値段は1,000円前後。やっぱり買うのは特殊な人たちだろうなぁ。 っていうか、強盗以外の使い道があるのか?
    ※ちなみに目出し帽は、本来は「防寒」目的に生まれたものらしい。
  • NHKのラジオの英会話テキスト、年間購読申込
     10日にも書いた「海外経験ゼロ。それでもTOEIC 900点 宮下裕介」の推薦教材で、 やっぱりNHKの語学番組は素晴らしいと書いてあったので、NHKの勉強もする。
     せっかくだから、4月に遡って勉強したいので、バックナンバーを探したら、 「公式サイト」にテキストとCDの通販のページがあった。
     便利な世の中だなぁ。
  • アニメ『銀河英雄伝説』#1〜9鑑賞(WOWOW) ★
    [公式]
    [WOWOWの銀河英雄伝説のページ]
     WOWOWでアニメ『銀河英雄伝説』の第一期を一週間でまとめて放送する。
     昔からの超有名作品だが、未だに見た事がなく、これを機会に制覇することを 決意したものの、毎日三時間以上の放送はちときつい(^^;
     制作年代は1988年〜97年
     まず#1〜9を見た感想は、さすがに画面が「古色蒼然」としていることか。
     数万の宇宙戦艦が戦う艦隊戦で、とてつもなくスケールがでっかいが、これを絵にするのは とても大変だということがひしひしと感じられる。なにしろ、宇宙戦艦一隻が「歩兵一人」 くらいの感覚なのだから物凄いことなんだけれど、画にすると、黒バックに点点点点点… だから、なんか「単なる記号」って感じになってしまう。
     こういうのは、小説を読んで想像力を膨らませる方が凄い。
     もっとも、『スターウォーズ・エピソード3』の冒頭の宇宙戦争くらい、徹底的に 書き込まれていれば『銀河英雄伝説』の艦隊戦のスケールも描けたのではないかと思うが。
     キャラクターデザインがイマイチなのは辛い。
     「皇帝」に見初められる姉(弟が皇帝を恨むきっかけになる)、は、 つまり「銀河系屈指の美形」でしょ、設定上は。でも絵を見るとそうは見えないんだな。
     その点、松本零二は凄いと思う。ま、何を書いても「メーテル」だっという話はあるが、 たった一人でも、納得の行く美人キャラが描けると言うのは大変なことだ。
     ほかに「金髪の美丈夫」がたくさん登場するが、イマイチ画的に「地味」だ。
     どうも、萌えないね。
     美術・設定も手抜きっぽい。
     とにかく背景がスカスカして画が寂しい。書き込みが足りないので「原画」を そのまま見ているような気がする。
     たとえば、「軍本部ビル」が頻繁に舞台になっているが、雲をつくような巨大な ビルが一本書いてある周囲は、完全な荒野が広がっている。
     ストーリー的には徒歩圏内に一般の生活エリアが広がっていると 考えられるが、画は無人の惑星にビルが一つあるだけみたいだ。
     銀河を二分する勢力の首都惑星がこんな荒野で良いはずがあるまい。
     宇宙空間の美術は、『ヤマト』や『999』に似ているかな。
     一方「メカデザイン」は「スタジオぬえ」が担当しているらしいが、まずまず 頑張っている。
     「宇宙戦艦」は、『ヤマト』的な「水上艦艇」のデザインを引きずってはいるが、 帝国の白い旗艦なんかは、ちょっと良い感じだ。
     多数登場する「艦載機」は、大気中を飛ぶ飛行機のイメージは無くて、ちゃんと 宇宙空間を飛ぶっぽいデザインでよろしい。
     撮影は「3コマ撮り」のようだが、カメラがPANするところだけ「フルアニメ」に なってぬるぬるっとして気持ち悪い。しかも完全な「等速運動」で、どうも「コンピュータ制御」 の撮影台で手抜きをしたという感じがする。
     特にPANしているあいだ、セルの芝居が一切無いところが「手抜き」っぽい。
     また、「パーティー会場を見回す」というように、常識的にはPAN(カメラを回す)で、 処理するシーンが、レールを引いてずず〜っと平行移動したような 効果になっているのが、奇妙な感じがする大きな理由の一つだろう。
     これ、なんか不自然で間違っている。
     さらに、カットが変わってから一呼吸して芝居が始まる、その「間」が 奇妙だ。そのせいでカット間の「流れ」がブツ切りになっている印象を受ける んだなあ。
     実写なら1コマ2コマ詰めてテンポを出すところを、もったいないから 「描いた画を全部並べた」という憶測してみる。
     あとは「小椋佳」のエンディングが微妙かな。
     クラシックのあり物を使ったBGMも微妙だ、その選曲センスが。
     アニメにマーラーを使うのは難しい気がする。やっぱり無難なのはワーグナー かな…っと。

     宇宙空間を舞台とした艦隊戦で「一度攻撃すると、次に敵に会うのは二時間後」 だとか、そういうスケール感をちゃんと描こうとしているのはなかなか立派だと思う。
     でも「時間・空間のスケール」が大きいだけに、本当に演出力のある監督が演出しないと、 話がスカスカになってしまう危険があって、見事ドツボにはまっているのが 冒頭9話の現実のようだ。

  • ところで、未来の宇宙戦争で数万の宇宙戦艦に数百万の乗組員が乗り組んで ガチンコ対決なんて戦争があるのだろうか?
     「宇宙で戦うことの意義」を問い始めるとキリが無いので、そこは アリということにするが、少なくとも戦闘は「ほとんど無人」で行われるだろうな。
     索敵も照準も「人力」なんてありえない。
     宇宙空間では遮蔽物が無いから、たぶん「ステルス性」は最大限に活用されるだろう。
     アニメ的には真っ暗(^^;
     難儀だな〜
     いずれにしても、数万の宇宙戦艦がずらりと整列して対峙する絵は、 大昔(南北戦争くらい?)の歩兵戦を思わせるものがある。
     それがロマンというものか
2006.8.11
  • うつうつひでお日記
     大ヒットした『失踪日記』を執筆している頃、吾妻ひでおはほとんど仕事もなくて 「うつうつ」しており、趣味のように「日記まんが」を書いていたそうだ。
     そういうわけで、毎日毎日原稿を書いては図書館に行ったり、医者に行ったりという 淡々とした日常の描写が続いて、なんの山もオチの無いけれど、「ひでおファン」 には外せない作品だなぁ。ということで、面白かった。
     この日記には、『失踪日記』の原稿をあちこちに持ち込んでは断られを繰り返している 話がなんとなく書かれているけれど、やっと出版社が決まって出版される直前、まだ 店頭に並んでいないのにあちこちから取材のアポが舞い込み始め、 「もしかしたらこの本は売れる?」という気配を感じたところでラストになっている。
     『失踪日記』は華々しく各種の漫画賞を取り捲ったけれど、それまでの日々を あらためて読むのは『失踪日記』の読者には絶対に感慨深いと思うな。

  • 鏡像の敵(神林長平)読了
     ベーシックな「神林世界」が展開しているが、逆に言うと他の神林作品を読んでいないと 入り込みにくい話の多い短編集だった。
2006.8.10
  • <ワイアード>から ネット限定商品「ブラック スワロフスキー コレクション」登場
     WIRDのHPがリニューアルして全モデルの閲覧がとても楽になった。
  • 「のだめカンタービレ」 月9ドラマに
     漫画は音がしない。まあ「のだめ」に登場する超有名曲なら、クラシック好きなら曲名を 見ただけで頭の中でBGMは鳴るけれど、ドラマで「曲」が聴けるのはすごく楽しみだ。
  • 「めぞん一刻」がドラマ化される。
     これも結構時代背景が古くなっている気がする。バブル以前の時代の話だからなぁ…
     「未亡人の管理人」が常駐している下宿屋なんて「想像も出来ない」という世代の方が 多くなってきているのではないだろうか。
  • アマゾンで英語教材買いまくり
     最近受験したTOEICで、「リスニング」と「リーディング」の点がダブルスコアになっていた。(L:R=2:1)
     統計的には、50:50になるものらしいが、リーディングが極端に悪い人(私)は「語彙」が少ないのだそうだ。
     つまり、映画やTVで英語を聴くことは慣れているけれど、勉強をしていないので難しい単語が分からない ということだなあ。
     で、本屋の平積みで出会ったのが「海外経験ゼロ。それでもTOEIC 900点 宮下裕介」
     これは教科書ではなく「勉強の方法論」が書かれているもので、短い「秘訣」が並んで さらっと読めるが、一つ一つの方法に皆納得がいくのがすごい。
     そして厳選された「推薦テキスト」が紹介されている。
     これまで漠然と「字幕なしで映画が理解できたらいいよなぁ」と思い続けていたけれど、 何から手を付けたらいいか分からない…と、無策だった私にとって、「これは試して見ようか」と 思える道が見える。
     これを読むと「何故、英語が分からないのか」という理由が納得できた。
     そこで、この本で紹介されているテキストを買ってみた。
     それが「英語耳」。発音と聞き取りのトレーニング本。
     私は義務教育の過程で、きちんと「発音」を教えてもらった記憶がない。 まずは「カタカナ英語」から脱却したい。
2006.8.9
  • 今日から夏休みその2
  • SONY マルチチャンネルインテグレートアンプ 『 TA-DA3200ES 』 - デジタルアンプ開発のノウハウを投入したアナログアンプ発売
    StereoSoundの紹介記事
  • TheG ラスタファリアン G-056RE-4JF TheGソーラー電波時計AWG-500BJ-4AJF
    通常の3倍
     ガンダム世代は「赤」いものを見ると「通常の3倍=高性能の象徴」に見える。
     最近は「いかにもシャアが使っていさそうな時計」を探しているのだが、劇中では 実際にはガンダムの登場人物はだれも時計を着用していない。
     『ガンダム』の作品中で時計が出てくるのって、時限爆弾の話の時だけではないだろうか。
     なので、「シャアの時計探し」はあくまでもイメージだ。
     戦闘用にはやっぱり、G-SHOCK系かな。TheG(AWG-500BJ-4AJF)なんか売り切れていて 「やっぱガンダム好きって多いな」と思ってしまう。 (これを買う人が全員シャア好きのはずはないが、でも80%くらいは居るよなっ!)

  • 農林水産省には「きのこ係長」がいる - トリビア
     まあ、どんな係長もいるだろうが、「きのこ専任」は税金の無駄遣いな気がする。

  • 月刊誌「養殖」
     流れで、こんな雑誌を発見してしまった。
     内容は【 魚病NOW 】シマアジのオクロコニス症、とか。

  • 建築家 金田のページ(結婚できない男)
     ドラマの公式はこちら
     今シーズン見ているのは唯一これのみ。
2006.8.7
  • グッドラック戦闘妖精雪風(再読)
     先日来「戦闘妖精雪風」〜「グッドラック〜」と再読した。
     1〜2年置きに再読していると思うが、いい塩梅に細部を忘れていて、何度読んでも面白い。
     ある意味興味深いことは、このミリタリー&航空用語の羅列で出来上がっているような作品を 妻が読んで結構楽しんだらしいことだ。案外イケるクチ?

  • 不思議なのは、妻は「雪風」が読めるにもかかわらず 「敵は海賊」シリーズを勧めても、手をつけないことだ。
     絶対に面白いのに、もったいない。
     推薦文を考えてみる。
    • 「宇宙海賊」が登場して、ハーロックが好きなら外せない。ある意味ハーロックを理想化した 海賊の活躍がみられる。
    • 宇宙船だが「船舶用語」満載なので、ある意味船モノ小説
    • ネコ型宇宙人と喋る宇宙船の掛け合いがR2D2とC3POのコンビみたいでいい味出している
    • 人物造型がスターウォーズに似ている。一応「海賊課刑事」のラテルが主人公のポジション に見えるけれど、相棒の破天荒な「ネコ型宇宙人」刑事と、ボヤキ専門の「高性能宇宙船」の 二人に美味しいところを持っていかれているのが「ルーク」そっくり(笑)
2006.8.6
  • WOWOW『STAR WARS』一挙放送
     花火大会に招いた友人1名を加え3人でWOWOW『STAR WARS』一挙視聴に挑む。
     特番6本とエピソード3,4,5,1,2,3、アニメ『クローン大戦vol1,2』を見て約20時間 の鑑賞を達成した。
     プロジェクター(VPL-VW100)をこれほど長時間連続使用したのも初めてだが、 室温29度設定の環境下で安定していた。
     エピソード1,2,3はハイビジョン放送。(2以外は初ハイビジョン)
     画質は『エピソード1』はDVDと共通する擬似輪郭があって、ハイビジョンとしては 「そこそこ」画質だったが、『エピソード2,3』は感動の高画質。
     以前から放送されていた『エピソード2』の街中のシーンのきらびやかさは もちろん素晴らしかったけれど、『エピソード3』の冒頭の宇宙空間の戦闘で、 飛び交う光線の光の美しいことや、グリーバスの戦艦のブリッジの緑など、 冒頭に限らず『エピソード3』は原色を生かした濃厚な色彩の設計をやっているから、 隅から隅までため息の出るような美しさだった。
     初めてプロジェクターを買ったのは、LDのスターウォーズ(エピソード4)を 見るためだったし、サラウンドも、重低音も、スターウォーズと共にあった。
     だから、今日のハイビジョンでスターウォーズ一挙放送は 「この日の為にフルハイビジョン・プロジェクターを買った」 と言っても過言ではない素晴らしい一日であった。
  • 一応RD-X6に録画してあるけれど、いつ消えるかわからない ハードディスクではなくてBlu-rayで 見られる日が一日も速く来る事が待ち遠しいな。
     そういえば、『タイタニック』のハイビジョン放送もX6の修理で消えた重要放送 の一つであった。
     今度故障して『スターウォーズ』が消えたら訴訟だよ、東芝さん。
2006.8.5
  • 江戸川・市川花火大会
     今年は「14,000発」だそうだ。
     これまで毎年やっていた「富士山」の仕掛け花火がリニューアルして「橋」になった。
     二台のクレーンに山なりに花火を仕掛けるのは「富士山」と同じだが、クレーンの間隔を 広げたら「釣り橋」になったという…(笑)
2006.8.4
  • 1.5mのガンプラ発売 - asahi.com
     以前から発売されている巨大な赤ザクと同スケールのガンダムが12月に発売される。 1,000個の発売を見込んでいるそうだ。
     しかしバンダイの商売の下手なところは、緑ザクなら確実にガンダムより 数が出るはずなのだ。
     ガンダムが1,000個売れるならば、ドムなら3,000機、リックドムなら12,000機 売れるのが道理と言うものである。
     意外なところでは、シャアザクの隊長ツノ。赤、青のツノだけ売れば、 これは飛ぶようにあれるアイテムであると確信する。
     もちろん、赤はベッド用、青は掃除機用である。

  • HV版『亀は意外と速く泳ぐ』鑑賞(wowow) ★★
     [冷やし中華 はじめたい]
     平凡で地味な主婦の生活。まるで「透明人間」のように生きてきた主人公「すずめ」。 夫は海外単身赴任で、亀にエサをやって公園を散歩するだけの退屈な日々。
     だが偶然見つけた「スパイ募集」の広告に応募したことから生活が一変する。
     先輩スパイのレッスン1は、「日々普通に目立たず生活すること」
     目立たないことには自信のあるすずめだったが、「究極の普通」を 意識するだけで、日常生活はスリルで満たされるのだった。
     だが、そんな「普通」の日々も永遠ではなかった…
     …というお話。
     これは「アクションの無いスパイ映画」である。
     とにかく派手なことは何も起こらない。美女も車も酒も爆発も、な〜んにも無い。有るとすれば 「地引網」と「そこそこのラーメン」くらい。
     ロケ地がまた「取り残されたように地味」でローカルな商店街。実在的には 三浦半島の「三崎」らしい。ここには絶対「平成」が来ていない。
     だけど、本当にスパイが居たら、彼らはひっそりと普通の暮らしに溶け込んで 生活しているはずだし、ひたすら命令を待つ退屈な日々を送っているのかもしれない。
     普通の日々が「スパイ」という、ほとんど「気の持ちよう」で スリリングで充実した暮らしになる面白さ。そして、ちょっとおかしな住人たちに それぞれの訳がある。
     これはたぶん、史上最低の予算で最高に面白いスパイ映画であることは間違いない。
     でも意気込んで見ちゃだめ、なんとなく見る→良くわからない→な〜んか引っかかる、 そんな面白さ。
     同種の面白さでは桃井かおり主演の『大怪獣東京に現る』以来の傑作である。
     ちなみに『大怪獣…』は「怪獣の出ない怪獣映画」だよ。
     もっとも、『亀…』と違い、『大怪獣…』は見た目より社会派作品 なのかも知れないけれど。
2006.8.2
  • WOWOW『STAR WARS』一挙放送・スタンバイの巻き [必見・公式ページ]
     今週末土〜日に、WOWOWで『STAR WARS』全話放送がある。
     6話だから全部で15時間くらいかと思っていたら、なんと26時間。
     各種の特典映像系の話に加え、新作の関連番組、エピソード2〜3をつなぐアニメが 放送されるのに加えて、本編の放送がなんと、
    エピソード "1,2,3" → "4,5,6" → "1,2,3"となっている。
     つまり、「作品の公開順」と「ストーリーの年代順」の二通りの鑑賞が一夜で出来る という泣かせる設定だ。
     まあ、一度こういう見方をしてみたかった…と妻も言っているが、これをやると、 死ぬかもしれないな(^^;;
     ともあれ、RD-X6に録画予約を完了。
2006.8.1
  • 家庭内LAN GigaBit化
    ★ 送料無料 ★LAN接続ハードディスクTeraStation(1.0TB)RAID5対応バッファローTS-1.0TGL/R5  RAID5,1000M対応のNAS TearaStationの導入から始まった我が家の「家庭内LAN GigaBit化」 だが、1000M対応SW-HUB(corega) 2台と USB2.0接続の1000M LANアダプタ(Buffalo)[LUA-U2-GT・公式] を接続して、一応完成。速度試験をしてみた。

    8ポート Giga (1000M) 対応スイッチングHUB 電源内蔵 Jumbo Frame対応(黒)CG-SW08GTV2B 8ポート...
    バッファロー LUA-U2-GT【税込】LUA-U2-GT [LUAU2GT]
     まずびっくりしたのが、USB2.0接続の1000M LANアダプタ(LUA-U2-GT)が やたらと熱くなること。
     半透明のプラスチック筐体に入っているので中身が良く見えるが、どうもメインの LSIがとんでもなく熱くなるようで、しばらくすると、筐体に張ってある品番のシールが 発泡してボコボコになった。(シールの隙間に残った空気が膨張したようだ)
     速度は、2台のHUBを1000M対応に変えただけで100Mの時より若干速くなったような気がする が、LANアダプタを1000M/100M切り換えてNAS-PC間のHDDのファイル転送速度を計ると不思議な結果が出た。

     もちろん、我が家にある3台のPCで同時にNASにアクセスしてもHUBが1000Mだと 個別にアクセスするのと比較して全然速度が落ちないということは言える。つまり、 TeraStation(RAID5)のファイル転送速度は相当速いということか。
     もちろん、同時にインターネットの速度測定を動かしても55Mbpsくらい出ている。
     PCのバックアップをやりながら、別のPCで写真をやり取りしたりネットにアクセスしても 全くストレスが無いのは素晴らしいことだが、肝心のファイルアクセスの絶対速度が 100Mbpsを超えないというのは、ちょっと予定外だった(^^;
     PCの設定画面を見ると、IEEE1394接続だと400Mbpsなどという記述が有るので、 ひょっとするとこれを使うことでまだまだ高速化が可能ではないかと言う気もするが。

    PC. VAIO VGN-A50B(Intel PRO/100 VE Network Connection)
    HUB1G. COREGA CG-SW08GTV2B
    USB1G. バッファロー LUA-U2-GT
    NAS1.0T. バッファロー TS-1.0TGL/R5
    NAS300G. バッファロー HD-H300LAN (自称共有70Mbps)
    テストデータ 100MB写真フォルダの転送(1データ1MB前後)
    
    [JF4K]
    PC100M→NAS1.0T 20.6s .........1.........2. (38.8Mbps)
    PC100M←NAS1.0T 48.8s .........1.........2.........3.........4......... (16.4Mbps)
    PC1G → NAS1.0T 31.0s .........1.........2.........3.
    PC1G ← NAS1.0T 36.6s .........1.........2.........3.......
    
    [NO.JF]
    PC100M→NAS1.0T 34.0s .........1.........2.........3....
    PC100M←NAS1.0T 37.8s .........1.........2.........3....:...
    PC1G → NAS1.0T 30.0s .........1.........2.........3
    PC1G ← NAS1.0T 37.8s .........1.........2.........3....:...
    
    参考
    PC→外付けUSBディスク  9.0s 88.9Mbps
    PC←外付けUSBディスク 15.4s 51.9Mbps
    
    PC100M→NAS300G 29.0s .........1.........2......... (27.6Mbps)
    PC100M←NAS300G 39.0s .........1.........2.........3......... (20.5Mbps)
    PC1G → NAS300G 28.4s .........1.........2.......
    PC1G ← NAS300G 38.0s .........1.........2.........3........
    
     以前からNASは遅いと思っていたのだが、USB接続の外付けディスクと比較すると 1/3程度の性能だ。
     不思議なことにもっとも高速なケースと低速なケースが共に パソコンに100Mインターフェイスを使い、TeraStationの設定を「JumboFrame 4Kbyte」 の時。
     100Mと1000M(JF)の変換を受け持つのはスイッチングHUBの仕事だ。
     もしかすると、COREGAのHUBが「1GのJumboFrameのデータを100Mに変換する速度」が遅いのかもしれない。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!