映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2004年 9月
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2004.9.30
  • 台風21号がゆく
     これも被害甚大。今年は夏日も記録的、台風も最多。
     台風が凄いのは、海水温が 上昇して水蒸気の供給が多いかららしいが、それはつまり、温暖化が進むと暑いだけじゃ 済まされない事態に向かっているということになる。
     そのうち電信柱が太くなる。並木道が敬遠される、民家が盛り土の上に建設されお城の ようになる、風力発電が出来ない(風車が壊れる)、高層マンションが打ち止めになる、 ダムが治水の用を成さなくなる、低地の地価が下落する、などなど、生きているうちにも 色々起きるのだろう。
  • ルーブルの 盗難ダイヤの捜査 - 東欧系グループが怪しいとか。そういえば、ちょっと前に銀座でも 高額宝石がごっそり盗まれたなぁ。  銀座は35億相当 だと。
  • キャノンの技術レポート - 20D特集。F5.6 AFセンサの基線長が10Dの1.3倍に なっているのだとか。F2.8センサは2倍。これって暗いレンズの場合大丈夫なのかな?
2004.9.29
  • EPSONから新プリンタ - 毎年この季節の恒例行事ですから。
  • 長澤まさみが火災予防運動のポスターに
     映画「世界の中心で、愛をさけぶ」でヒロインを演じ人気急上昇中。とのことだが、 映画デビュー作の 『クロスファイア』(2000年)では、超能力でぼんぼん放火してました。大丈夫でしょうか。 スルーですか…。もしや「放火は止めた」などというキャプションを付けるので?
2004.9.28
  • ルーブル美術館から15億円のダイヤ盗難
     白昼堂々公開中の展示ケースから大粒のダイヤ二個を抜き取り、誰も気付かなかったとか。
     現地では「ルパン並の手口」と報道されたそうだが、フランス人が言うのは もちろん「一世」のことであろう(^^;
     たとえ警備員が目を離したとしても、客の目があるはず。にも関わらず 誰も気付かなかったとすれば、「その時部屋に居た客全員が犯人」という可能性も あるなあ。推理小説みたい。
  • オリンパスE-300 - しかしこれはちょっと微妙な…どうせなら完全に「PenFデジタル」になったら 私も買ったかもしれないが…
     むしろ、同時発売の軽そうなズーム3本セット(あわせて7-150mm(換算14-300mm)) の方が気になる新製品だ。
     設計者インタビュー
  • 先日某BSデジタル局の「トリセツ」という番組でスペイン・レストラン 「サン・パウ」が紹介されていた。
     「トリセツ」とは流行り物の上っ面を解説して知ったかぶりしよう…という、そもそも の意図がキワモノ、一昔前の「見栄講座」と同様な企画ではあるが、それと 開き直って見ても「うまいな〜」と感激しながら食べる兄ちゃんの(一般人が思い浮かべる) ギョーカイ人を絵に描いたような身なりはどうかと思う。
     あれが意図して演出された軽薄さだとすると、取材された店にとっては不名誉である なぁ…と思うね。
     もっとも、当の「サン・パウ」自体が、スペイン本国では二つ星の名店だとしても、 売り出し中の若手外食プロデューサーが日本橋の再開発ビルに超高額設定で招聘した、 きわどい存在というのが、この番組の設定とマッチしたのは否めない。
     え〜、それはともかく「スペイン料理はパエリアだけじゃない」 「バルセロナは世界が注目する先端レストランの揃った都市だ」という紹介は、 間違ってない。
     日本人が毎日懐石料理を食べるわけではないし、ご飯のおかずにお好み焼きを 食べたりしないのと同じ違和感をスペインの人も持っていることだろう。
     …という前提でスペインに興味を感じる人にとっての「サン・パウ」は、 世界の美味(主に西洋系)を食べ尽くした人が、ひねった料理を食べに行く店、 という気がする。
     スペインの惣菜文化の先に有るもの…を感じるには、修行が必要だし。
     あとは、ロケーションが痛いね。本国では大都市郊外の程よい 田舎に位置するらしいこの店。日本の店のつくりは本国を真似ているらしいが、 ビルの谷間では悲しい。これが鎌倉のちょっと奥まった土地なんかにあったなら、 不便を押して足を運ぶ人はいると思うし、そもそも固定費が全然安いと思うん だよなぁ。
     ワインを入れたら一人3万円以上掛かる食事をするならば、都会の日常から 切り離された場所で…と思わないか?
     とにかく、スペイン好きには複雑な気分の番組なのであった。
  • 新リーグ結成!四国4県4球団 - プロ野球のオーナーががたがた言っている間に、どんどん面白そうなことが起きる。
  • 東芝 RD-X5発売 - Wチューナーとか600GBとか。とはいえそろそろ、SONY的おまかせ丸取り機能が 欲しい。番組表を自分で検索するのは面倒だ。インテリジェントになって欲しいのだ。
2004.9.27
  • SONYブルーレイの基幹部品外販
     これを見ると、二層対応ヘッドもSONY製があるので、二号機も近いなって感じ?
     韓国LGでは、HDD付の製品も出たらしい。
     関係ないけど、FOMAでみんゴルが出来るようになるらしいぞ(^^)
  • HD DVDの音声コーデック
    「Dolby Digital+」と「DTS++ Lossy」、「MLP 2Channel Lossless」が必須コーデックで、 「DTS++ Lossless」がオプション扱い…とある。
     なんぢゃ、ひょっとしてまた対応AVアンプの買い替えが必要になるのなら、そんな規格は 勘弁して欲しいが…
  • ハイビジョン特集の「宝石」番組を、店頭&自宅で見比べ
     夜8時、帰宅途中で寄った電気店でちょうど宝石の番組をやっていた。家で録画している奴だ。
     SONYの新型液晶のリモコンが使えたので、画像の調整を試してみる。
     結構自然な絵にすることもできるようだが、それをすると並んでいるシャープの「亀山液晶」 にインパクトで負ける。(亀山はリモコンが無くて調整できない)
     帰宅して家のスクリーンで同じ録画を見た比較で言うと、宝石みたいにきらびやかな画面では、 シャープのデモ画像はキンキラで他を圧倒している。
     しかし、強力なノイズリダクションで滑らか画面を作っているらしく「カラー印刷の接写」 が映ると、印刷物の網点が消えて質感が分からない。宝石店の飾りの壷(白地に紺の絵が 描かれているもの)は、平面の絵が輪郭強調で立体的になり、透かし彫りの壷みたい。 彩度の低い暗いブルーが鮮やかなコバルトブルーに見える…などなど、 作為のてんこ盛り。
     SONYの液晶で全ての強調回路をOFFにすると、シャープの鮮明・滑らかな絵には全然勝てない。
     ダイナミックモードにすると、かなり似て来るが、ノイズっぽくなるほど精細感を 強調しているのが大きな違いで、印刷物の網点はクッキリ見えるし、遠景の建築物の 細部とか、ぐりぐり見える。
     こちらのほうが生気があって見て楽しいけれど、シャープの上品な滑らかさを 選ぶ人も大勢居るだろう。
     しかし、どっちも現物とは大違いの嘘画面には違いない。
     自宅のニュートラルなグレーにこだわった画面で見ると、全然色が違うし、半貴石の 柔らかなトーンが店頭モードでは見えず、ラピスラズリとサファイヤの違いが曖昧に なったりする。
     白人女性の産毛の濃いのが強調されて「ちょび髭」に見えたのには「げっ」と 思ったし、なんか違う。
     『イノセンス』DVDの解説で、「最近のモニターは勝手に色を作るので、家庭で 僕等のこだわった色が出ないだろうことは残念」という発言があったが、確かに、 こういうモニターで映画を見たら、映画館の絵には程遠いだろう。
     そこで「忠実設定モード」は是非とも必要だが、確かに店頭ではインパクト が弱い。綺麗に見えない。困ったことだ。
     液晶の画質も上がってきているので、コツコツ調整すればそれなりに満足できそうな 予感はするのだが。
2004.9.26
  • SDガンダム連続鑑賞+ガンダムSEED最終話(再放送)
     SDのラクロア編10話近くが丸々未見でHDDに残っていたのを一挙に見た。
     結構話が複雑で付いて行ってない。ただ「ザコザコアワー」が可愛いのだ(^^;
     それにしても、SDは全然終わる気配が無い。「シャー・ザク」が敵の首領だった 回までは1stのパロディーが面白くて見ていたのだが、ラクロア編は「ザコが可愛い」 一辺倒だったからなぁ…

     デステニーの予習のつもりで録画したSEED再放送もついに最終話。見れば 見るほどちゃんと終わっていない作品だが、デステニーで解決する伏線が 有るのだろうか…?
     でないと暴れちゃうぞ(^^;

  • 新選組!「ある隊士の切腹」
     寺田屋事件と勘定方の切腹の話。
     寺田屋事件は、さくっとスルーって感じ。あれれ(^^;
     まあ、新選組!は「竜馬が行く」じゃないのでいいけど
     勘定方切腹に関しては、今後の主要隊士の身のふり方の伏線が満載。
     河合君が可哀相で彼の見せ場はもちろんたっぷりなのだが、周辺の 登場人物の動きに目が離せない。そういう意味で緊張感が溢れていた。
     地味な回だけれど、脚本的には重要な回と思うな。
2004.9.25
  • 「N響定期公演」鑑賞(NHKホール)
     今シーズンから、3時開演。2時開演と比べてとても楽だ。ちゃんとお昼ご飯が 食べられるし。
     また、今シーズンから「音楽監督」があの「アシュケナージ」になっていて びっくりした。なんか大物が続く。
     演目は、イタリアの指揮者「ネルロ・サンティ」で、
    • 「ロッシーニ/シンデレラ序曲」
    • 「ハイドンの88番」
    • 「モルダウ」
    • 「ローマの松」
     全体にアッサリ・サクサクして流れるような演奏だった。
     なんだか、最近生で聞くのはN響以外は全て古楽であるためか、「ハイドン」を 聴いているととても、「スタイリッシュなフォルムを持つカッコいい音楽」 に聴こえてびっくり。
     昔はどういう風にハイドンを聴いていたのか、それが思い出せないのだが、 こんな新鮮な気分で聴こえた試しは無い。
     N.サンティの音楽が「フォームが確立している」ってこの演奏会に限った 理由も有るだろうが、ルネサンスの奔放な音楽に対して、交響曲のパパが がっちりした形式を作り上げて、それが理にかなった方法論だという点では 凄い進化だったんだろうなぁ。と再認識せざるを得ないな。
     その他、モルダウも松もサクサクした演奏で「もうちょっと粘っても?」と 思わないではないのだが、松の金管使いの華やかさには充分満足。幾度か聞いた この曲の演奏中でもトップクラスに景気が良かったな。
  • 「スペインの歌」(波多野・つのだ・濱田)鑑賞(学士会館・神保町)
     「レクチャーコンサート」として、スペイン音楽・文化研究家の濱田滋郎氏が 喋ってくれて、音楽は13c〜現代まで幅広く名曲を取り揃えて。
     本当にこれは名曲アルバムで、スペインの古楽は東洋と西洋の両方の要素があるし、 南米の歌曲はまた、洒落たタンゴの響きもありカッコいい。もう文句無しのラインナップ。
     ま、これだけの名曲が並ぶとほぼ全てCDで持っていて曲としては新発見は無かったけれど、 伴奏の工夫には「よりスパニッシュに」という方針を感じて面白かった。
     古い音楽には「全部書き込んだ伴奏譜」なんて無いのだから、聴くたびに 演奏が変わるというのが楽しみになっても全然おかしくない。
     2時間半かかったが、全然長く感じなかったなぁ。
     古楽の演奏会に行くと、どこかで見たようなお客さんに大勢会うのが普通なのに、 今回は見かけず…。どういうスジの集客だったのだろうか。私は波多野さんの 別の演奏会のチラシの束の中から探したのだけれど。
  • 二つのコンサートが二時間ほど空いていたので、チョイお茶
     いつも4時頃に行って空いていた喫茶店が5時過ぎたら行列が出来ていて ショック。ここはもうN響のあとに使えないな〜。同じフロアにハロプロの ショップが入ったことも一因だろう。
     また渋谷で「空いているけど悪くない店」を探さないと…(^^;
2004.9.24
  • 『イノセンス』DVD鑑賞 ★★
     劇場に見に行って、とにかく言葉の多い作品なので自宅でゆっくり見ようか という意図のDVD購入である。
     ネタバレだが、登場人物たちが追うのは 「愛玩用アンドロイドの暴走・殺人・自壊事件」である。
     これは最後にちゃんと犯人が捕まるのだが、たぶんこの書き方だと、 「こんな子供がこの事件の直接の原因か!」という驚きがきちんと 沸いてこないほどに分かりにくい。
     背景には、記憶を外部化し、肉体を機械化した人間が、ほんのわずかに残った 脳の存在…それ自体は直接自分で見ることも出来ない(視覚も機械だ)…をもって、 まだ人間であるといえるのか、人工の心をもった人形たちとの境界はどこか、 という心の悩みがあり、環境的には記憶の外部化が本当の体験と疑似体験の 境界を曖昧にしているという状況に、電脳ハッカーによる攻撃が輪をかけて 自己の体験の真実性が危うくなっている。
     肉体を機械化するもの、臓器を売買するもの、それに絡む犯罪の存在。
     国家の主権を超越した企業の存在。
     そういう様々な環境に登場人物が悩みつつ、観客もまた登場人物と一緒に 体験と疑似体験の判断に迷わされる。
     実に「分からない奴が居てもしょうがない」と割り切った複雑さをもった作品だ。
     妻と一緒に見ようというきが、全然起きない。たぶん、見ながら解説してもあまり 面白くないような気がするし。
     「人間とは何か」という哲学は、自分で求める気持ちがないと手ごたえも 何も得られないだろう。だからこれはエンターテイメントではない。
     とはいうものの、映像表現の実験。2Dと3Dの融合の高度さという点では、 物凄い。見るべきもののある作品だ。
     この映画のエンターテイメントは、映像の美しさにある。
     自宅で上映しても、圧縮されたビデオ信号的な癖が感じられず、製作者の こだわりぬいた映像美が伝わってくる。逆にいうと、小さな画面で、充分に 調整されていない画面で見たら、さっぱりだろう。
     そういう映画が有っても良いとは思うのだが、ここで磨かれた技術で、 もっと明快で楽しい脚本の作品を見たいとも思う。
     ディズニーなんか2Dのスタジオを閉鎖してしまうらしいが、『イノセンス』 は、2Dの職人芸が十二分に発揮された3D作品だ。
     つまり、3Dのデータを、モーションキャプチャでだらだら動かすのでは 絶対に得られない「アニメーション」の面白さが確実にここにはある。
     ストーリーにはサービス精神が無くても、たぶん「画だけで凄い」ってのは 凄いことだと思うのだが…
     

     音声解説は、作画上の苦労話とバセットハウンド(犬)萌え
     言葉の多いこの作品の中で、登場人物が犬の意味について語ることは無いが、 登場人物(バトー)の心情に占める犬の存在は大きい。
     極限まで機械化が行き着いてしまった男と、肉体も魂も純粋な存在の犬。
     バセットハウンドは、もっとも育てるのに手間のかかる犬の一つらしいが、 バトーは愛情込めて育てているし、犬も無心でなついている。その「無心」 という所が、重要で、犬には人間のような意味での魂が有るのか無いのか 分からない。本能100%で生きているところが、バトーに安らぎを与えている。
     そのバトーの心を占めているもう一つの存在が、人形使い…ネットの海で 生まれた純粋な知性体…と融合して人の形を持たなくなったと推測される 元同僚の草薙素子だ。彼女は肉体を捨てて魂100%の状態になっている。
     知恵も魂も有るのかどうか分からないバセットと、肉体的存在が感知できない 知性と魂だけの素子。この二つがバトーの心を支えたり悩ませていたりする葛藤が、 やはりこの作品のポイントだろう。
     その他一人プロフェッショナルに生きている「イシカワ」や、唯一の妻子持ち 「トグサ」との対比も重要だ。バトーにとって犬を飼うことは可愛いとか癒されるとか いうことではなく「帰る場所が有る」ということだ。
     とかくこの作品は、埋め尽くす膨大な言葉と、高度な実験的 アニメーション技術に心を奪われるが、本当は さまようバトーの魂だけを追えばいい作品で、他の全ては目くらまし なのかもしれない。

2004.9.23
  • 『スターウォーズ旧三部作』DVD発売 ★★★
     旧三部作が完結してから20年?…新三部作がスタートしたときに、デジタルで特撮の 追加をした版(特別編)が上映され、そのLDが発売された時には、すでにDVDがスタート していたので、本当に待望のDVD化。
     最近には、LDと同等のバージョンはBS2等で放送もされ、くたびれたLDプレイヤーより 衛星放送の録画のほうが絵が安定しているなぁと思ったりしていた。
     スターウォーズのLDは、大画面化と、サブウーファーの追加、5.1ch化、プロジェクター の更新と、我が家のシアター進化のすべての切っ掛けになってきたといっても過言ではない ソフト。
     最近では、国立博物館で行われたスターウォーズ展でスターデストロイヤーなど 本物のミニチュアを見学して、その作りこまれたディテールに感心し、 「これをハイビジョンで見たい」と思ったばかり。
     現実にはハイビジョンどころか、DVDもまだ無く、LDのレターボックスの画面しか 無かったのだから、本当は「早くハイビジョンで見たいよ」という思いはあるのだが、 DVDで見られるだけでも何とかして欲しいよ…と思い続けていたところだ。

     何故これほどまでにDVD化が遅れるのか、という理由は結局「新三部作」の進行 に合わせて、旧三部作の手直しがしたかったということらしい。
     もっとも大きな変更は『ジェダイの逆襲(帰還)』のラストのダース・ベイダーの 霊体がヘイデン・クリステンセンに差し変わるということか。
     ともあれ順を追って鑑賞してみる。

  • 『エピソード4・新たな希望』
     とにかく『スターウォーズ』の衝撃の全ては、オープニングのテーマ曲と 立体スクロール、それに続く「スターデストロイヤー」の登場に凝縮されている。 と、私は思う。もっと細かいことを言うと、冒頭の字幕はエピソード4なんて 文字の無いオリジナルの『STAR WARS』がより好ましかったりするのだが。
     THXのテスト画面で久しぶりに調整しなおしたプロジェクターで見る 「スターデストロイヤー」は、あくまで白くまぶしく美しかった。素晴らしい(^^)
     C3-POとR2-D2のコンビの汚れっぷりもLDとは比較にならないくらいに鮮明で、 苦労の度合いが良く伝わるし、だからこそラストでピカピカら磨かれた二人の晴れ姿が いっそう輝かしい。よく見るとC3-POの金色のボディーが映る時には、虹色の クロスフィルターが薄っすらと効いていて、ピカピカ感を強調した撮影になっている ことにもこのDVDで初めて気がついた。
     新作映像としては、デススターのトラクタービームの動力盤の表示に英語が使われている 部分が、帝国の公用語に差し変わっていたりする。
     『特別編』の時にCGで追加された「ジャバとハン・ソロの会話」は、ジャバのCGが グレードアップしており、より『ジェダイの帰還』のゴム製のジャバの質感に近く、 こってりした姿になった(特別編のCGではなんとなく青白くのっぺりしている)。
     しかしより重要なのは、全編に渡って色合いが見直されていて、白いものはより白く、 デススターもLDの特別編では青味がかっていたのが完全にニュートラルなグレーになったり、 ある意味「変更の無いカットは一つも無い」と言えるくらい徹底的な見直しがされている。
     本当に美しくなったものだ。
  • 『エピソード5・帝国の逆襲』
     『帝国の逆襲』でも、色合いの見直しははっきり意識できる。氷の惑星の白は、 作品中の時間に合わせて色温度が変化している。これには単純に「絵として美しく」を 狙っているわけではなくて、論理的に映像を再構築している意思が感じられる。
     とすると、『新たな希望』のデススターの黒〜灰色、スターデストロイヤーの白も 恐らく「新三部作」のエピソード3に登場する色彩の設計を意識して整合させる為に やっているのだろう。
     『帝国の逆襲』の修正点の目玉は、ベイダーと皇帝の会話シーンで、皇帝が ゴムマスクから本人のご登場になるというものがあったが、なんと「会話の内容」 まで変更されロングバージョンになっている。…これには驚いた。
     ベイダーの芝居の都合も有るのだから、恐らく当時撮影したフィルムにこういう 会話が存在していたのを復活させたのだろうが、長さを変更すると音楽も差し替え なければならないのだから大仕事だ。
     ガス鉱山惑星の浮遊都市も、彩度が上がって夕焼け色が美しい。都市の景観は 「特別編」で追加されたものだが、遠景に「植物の緑」が存在するのは初めて 意識された。
     解説の中で「当時は色が濃いと合成が大変だった」という発言もあり、彩度が 上がったシーンが多く見られるのは、恐らく合成跡が目立たないように今回手直しを 加えているのだろう。
     チューバッカを合成するような時「毛」が難しいという話も出ていたが、 このDVDでは違和感が無いので、これも対策をしているのかも。一番合成が楽なのは、 黒バックの宇宙らしいのだが(笑)
     スターウォーズは、背景に「マット画」を多用しているが、これが「画」だと 認識可能なシーンも高画質化に伴って増えている。もしもハイビジョン化すると もっとバレが増えるだろうが、特撮のファンとしては「この凄い背景が画だ」という こともそれはそれで感動ポイントなので、特撮の仕掛けが見えることは高画質化 によるデメリットとは言い切れないと私は思う。
     本作で出番の多い「ヨーダ」も明らかにゴム製だが、微妙な表情や仕草で 命が宿って見えるシーンもとても多い。これなんか、高画質だからこそ、 パペットに命が宿って見える瞬間の面白さが増すような気がする。
  • 『エピソード6・ジェダイの帰還』
     これはタイトルが『ジェダイの復讐』から『ジェダイの帰還』に変更になった こと事態が大層なことだ。特典ディスクにはタイトル変遷の理由も語られて 居るけれど、ラストの「霊体三人組」でアナキン(ヘイデン)が差し変わった ために、「アナキンがダークサイドから帰還した」という解釈にも取れる。
     ちなみに、変更になったのは「霊体」だけで、死にかけのダース・ベイダーの 中の人の映像は差し変わっていないので、一安心(なのか?)
     ラストの帝国打倒記念祭りのシーンも、物凄い勢いで人が増えていたりして、 明らかに作り直されている。家の妻などは「初代の熊踊りと音楽が良かった」 と特別編のときから言っているけれど…。
     私も「熊踊り」そのものはどうかと思うのだが、音楽に関しては「特別編」 以降の哀愁を帯びた音楽のラストより、熊踊りの音楽が盛り上がって スターウォーズのテーマに接続した瞬間の高揚は捨てがたいものが有ったと 感じている。
     ともあれ、お祭りがパワーアップしているのは、特別編よりラストの充足感 を高めたのは間違いない。

     三作品とも、監督、ルーカス、特撮監督、レイアの中の人のコメンタリがある。
     このコメンタリはなかなか面白い。
     ドロイド二人組が話を回していく構造について、黒澤監督の影響を受けた という有名な話についても、明言している。
     何故ルークをダークサイドに引き込もうとしているかについて、ベイダー は生身の部分の多くを失ってしまったため、ルークがフォースわ極めたら 敵わない可能性があるし、そもそも機械の体では激しい立ち回りも難しい。 もとより皇帝は老人なので力は落ちてきている(ヨーダやオビワンも)という 話があって、そりゃ合理的かもしれないと思った。
     「殺陣」の面では、初期の作品ほど酷い(^^;
     解説では日本の剣の扱い方を取り入れて工夫したと言っているが、 旧三部作では「打って下さい」とばかりにあからさまに構えている ところに打ち込んだり、 大きく振りかぶってがら空き、隙つくりまくりの所を攻めなかったり、 突込みどころが多い。
     まあそれも、ルークが未熟なのは無論、ベイダーも機械化したことに よって昔のパワーは既に無いという解釈であれば、新三部作との落差に 意味が有るように見える。(無理やり説得させられている気もするが…)

     「特典ディスク」には、三作分をまとめたメイキングがあり、これが べらぼうに長いが、退屈する閑が無いほどに面白い。
     ルーカスがスタジオ支配からの脱却を志して、制作費に関しては随分と 戦ってきた話は、本当の苦労話で感銘を受けるが、「そんな自分が今では 巨大スタジオの社長になってしまっているのが矛盾していると感じるが、 好きな映画を撮るためには敢えて矛盾の中で撮っていくんだ」という話が また感心したのだった。
     本編の画質は新作映画に匹敵するほど綺麗にになっているし、音声解説や 特典ディスクの映像に関する満足度も高い。ハイビジョン・ディスク 登場前夜に製作されたDVDの決定版としてのクオリティは充分にある。
     そうはいっても、LDの決定版(特別編)が登場したのも、すでにDVD時代に 足を突っ込んでいたわけで、このDVDを発売するまでの間に、単純に「特別編」 をDVDにしただけの商品があっても良かったとは思う。たとえ、今回買い なおしになったとしても。

  • 上の話の続きで『タイタニック』も、ハイビジョン版が発売される前に、 決定版DVDが出ても良いと思うんだけれどなぁ〜
     なにしろ画面がLB仕様のインタレース収録でガタガタだし、CG合成ミエミエの カットも幾つもあるし、ぜんぜん特典映像や解説が無いし、同じFOXの超大作と してほんと、何とかして欲しい。
     『タイタニックの秘密』で撮影した映像を使って、密かに『タイタニック・特別編』 を製作中とかいうのなら、待てるのだが…。
2004.9.22
  • 来ましたEOS-1Ds mkII
     これで、フルサイズ、x1.3,x1.6の3機種すべてが新機種に更新されることになる。
     なんと言っても「約1670万画素35mmフルサイズ大型CMOSセンサー」がポイントだが、 あとは驚かない。予想される正常進化の範囲内であるが、つまり早くも成熟してきた ということだなぁ。
     あとはオープン価格の実売価格だ気になるだけ。
  • 『イノセンス』の米国人記者によるレビュー
  • 新選組!「薩長同盟」
     松原、後家さんに刺し殺されちゃいました。可哀相な奴だが、空気が読めなかったんだなぁ。
     薩長同盟の談合シーン、薩摩屋敷で豪華な薩摩切子の器にコンペイトウを山盛りにして 接待していたのが印象的。
     ちょいと調べると、コンペイトウを守る会 なんてのも有る。
  • 今日のEOS
     雑誌の20D特集にキャノンのレンズ担当グループのコメント。
     「EF-S17-85mmはEF28-135mm相当、EF-S10-22mmはEF17-40mmF4L相当の画質になっている」
     そもそもカタログにあるレンズの断面(構成)図を見ると、これらのレンズの構成は 良く似ているので、EFの28-135と17-40をそのままEF-Sで縮小した設計なのかと 推測していたが、やはりそうなのだろう。
     どちらの「元レンズ」も現在愛用品。EF-Sならこれを35mmフルサイズに取り付けた感覚で 使えるなら有りがたい話だ。
2004.9.21
  • PS3にBD-ROMが乗ることに…
     をぃをぃ、まぢかよ…って感じで、つまりBD-ROMドライブもメディアもよほど安く作れる 目処が立ったってことなんだろうな。大量生産もしちゃう? 実機公開は来年5月だというので、 もう半年ちょいですよ…
    インタビュー
    超小型のps2 も発表されて、この勢いならps3もps2の機能をまるまる飲み込んで上位互換になる気配だなぁ。
  • パリの地下に秘密社会
     マヂですか?…って感じだが、本気で地下で生活している人が居るらしい。
     地下はローマ時代に石材を切り出した跡なのだが、電力会社が電気を盗まれて いるらしいと調査したところ、地下に映画館や食堂まであったそうな。でも、 落盤の危険などから、調査は進んでいない。
     パリって凄いな…。
  • パリの地下の石切場のこと
     ときどき、地下空洞の崩落事故もあるらしいですな。
  • カタコンブの訪問記
     いや〜、パリの地下には人骨がぎっしりらしいです。
     ま、しかし中には最近になっても「自分で新たにトンネルを掘るマニア」なんてものも 居るらしく、ローマから延々と続く地下の都市は今も進化中みたいですな。
2004.9.20
  • 『2010年』鑑賞(BS2) ★
     BS2で放送されたのを鑑賞。
     この作品は、最初は8mmビデオソフトで見て、解像度の無いボケボケだったのだが、 今、BS2で見てマシではあるがあまり鮮明な感じは無いなぁ。(HDDレコーダに録画して見ている 為も有るが、出来ればハイビジョンで見てみたい)
     『2010年』では「ハルが故障した理由」と「モノリスの秘密」が明らかになるが、 微妙に「知って納得」という満足感に欠ける。
     ハルが故障したのは「秘密の命令を与えられてノイローゼになった」というような説明だが、 これはなんとなく「アシモフ」くさい。そのくせ「ロボット三原則」は無視している。
     悩んで狂う可能性の有るAIならば、暴走を阻止する本能は当然必要だろうし、それ以前に 生命維持を含めた船の全ての機能をHALに任せるという設計思想が理解できない。
     AIテーマSFとしてはもひとつ練りこみが足りなく見えるのだ。
     モノリスの秘密も、イマイチ不明だ。
     人類よりも進んだ宇宙の存在が、木星圏に新たな生命を発生させる事業を行っていたことと、 恐らく人類も同じ存在に進化させられたことは分かるが、なぜ、木星に呼び寄せるような 真似をしたのだろう。
     「木星の生命に一切触れてはならない」という警告を与えるためにわざわざ 呼んだのかな? それとも思いがけず人類が木星まで来てしまったので追い返されただけ、 なのかな?
     それにしては、ロシアの乗組員がモノリス(木星)に接近したら攻撃されて、 ボウマンが近付いた時には、招待されたのはなんでだろう? …と、疑問はあまり 減っていない。逆に地球で怪奇現象が起きているしね。
     「核戦争を宇宙の超存在が抑止する」て結末も、どうにもストレートすぎる。
     解決編であるのは仕方ないとして、『2001年』を見た後の深遠な気分を 膨らませてくれるものだったら素晴らしかったのにと、どうしても感じるなぁ。
  • 今月の写真更新
     函館の写真から部屋に飾れる写真を探す。とっても少ない…(^^;
     一日目の写真の中から、遊覧クルーズ船から撮った逆光の海の写真で、縦位置で 「曇り空、対岸の山、光る海、堤防、光る海」とミルフィーユ状(^^?に並んだ写真を選ぶ。 レンズはEF28-135mmISで135mm(35mm換算で200mm相当)。
     薄曇りの海の強い逆光なので、ほとんど墨絵のような白黒。ちょうど中央に横切る堤防の上には 小さくカモメが4羽止まっていて、その中の一羽だけが魚を飲み込んでいるようなポーズだ。
     カモメのポーズは偶然だが、A4に伸ばすとなかなか渋い趣がある。
     船の上からは堤防の小さな灯台や、出航するイカ釣り漁船や、色々なカットを撮ったのだが、 これは、「カモメの居る堤防がど真中で、手前半分がガバッと光る海」という、ストレートな 構図が良いのかもしれない。縦位置なので奥行きがある。
    (普通は画面のど真中に横線、縦線が来る構図は安定感を欠くという。)
  • ところで、この写真よく見れば水面のきらめきに色収差があることは有るが、 A4だとほとんど分からない…ていうか実用問題ない。
     たぶん、新しく出たEF-S17-85mmISも、ネットでは色々書かれているけれど、 このくらいの実力(以上)じゃないのかなぁ? 解像度のチャートを見ると、新レンズの ほうが確実に良い特性だし。
2004.9.19
  • ひたすら溜まったビデオを消化する。ここ数年、HDDレコーダーに足元すくわれて いるなぁ…(^^;
  • EOS-20Dの不具合情報
     さっそくネットで初期ロット不良?と思われる書き込みが続く。
     電気接点の接触か?と思えないでもないが、やはり様子を見よう。年内には大きな イベントも無いし。冬のボーナス時期まで待ってもいい。
     ただ、「ハイライトに紫の色ずれが見える」と騒いでいるのは、デジカメ初心者か ただのあおりか…?
     あれは本体の不具合ではなくて、レンズの色収差だという知識が無いことと、 程度の差こそあれ収差の無いレンズは無いということ、パソコンで等倍に拡大して やっと見える程度の収差で一々騒ぐのは、素人クサイ、ということ。
     まず、単焦点のLレンズなら収差も少ないが、通常のズームレンズなら、収差が 見えるのは当たり前。そして妻のOptioを具体例として、コンパクト・カメラのレンズの びっくりするくらいの収差に比較すれば、一眼レフ用のごっついレンズの収差なんか 微々たる物だ。
     あるいは、ほとんどのレンズは1,2段絞ることで格段に画質が上がる。
     そういうレンズの選択や使いこなしの知識の無い初心者が、粗探しをして 盛り上がっているのがネットの使えない点だなぁ。
2004.9.18
  • 東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』鑑賞(帝国劇場)
     サプライズ効果を意識して予習無しで鑑賞。以下ネタバレあり。
     タイトルからはなんだか楽しいイメージもするが「ベトナム戦争」ネタだろうから 悲劇的要素もあるんだろうな…という漠然とした予測のみ。
     妻からのヒントは「ベトナム版蝶々夫人」…う〜ん…??
     でストーリーは…(公式サイト)
     陥落直前のサイゴン。フランス系ベトナム人−通称エンジニアが経営するキャバレーで アメリカ兵クリスと17歳のベトナム人の少女・キムが出会う。
     クリスは一時帰還した米国で激しい反戦運動に出会い、ベトナムに舞い戻ってきて大使館 の運転手をしている。キムは戦禍で家も家族もすべてを失い、生きるために働きに出てきた ばかり。
     二人の出会いはすぐに恋に変わる(ミュージカルだからね。)
     二人は結婚する(たぶん、籍は入っていないだろう)が、サイゴン陥落の混乱の中、 クリスはキムを残してヘリコプターに乗せられ母国に帰還する。
     3年後、キムの幼馴染で許婚の「トゥイ」はキムを探し出し、どん底生活から救い 出そうとする(要するに結婚だ)が、なんとキムには「クリスの子供」が生まれており、 トゥイの申し出を拒む。
     激怒したトゥイが子供に手をかけようとした瞬間、キムはトゥイを撃ち殺してしまう。
     キムはエンジニアと共にバンコクに逃れ、クリスの迎えを信じながら生きる。

     一方クリスは、ベトナム戦争の悪夢にうなされる日々だが、新しい人生を始めるために エレンと結婚する。ところがある日、彼は戦友のジョンから、キムが生きていることと、 子供の存在を聞かされる。
    (この頃、米国内では「ベトナム帰還兵が現地に残してきた子供を救おう」という 運動がおきており(これは史実)、ジョンはこの運動の活動家だ。)
     愕然とするクリス(いまさら遅いよ)。
     クリスはエレン、ジョンとバンコクを訪れるが、クリスが米国で結婚したことを 知ったキムは、子供だけでも米国で育てて欲しいと、自らの命を絶つ。  …というわけで、確かに「現地妻と子供の悲劇」は蝶々夫人そっくりだ。
     が、実話というか「米国の現実のシチュエーション」を掬い上げたところに、 ヒットの要因があるのかな。
     「ミス・サイゴン」というのは、冒頭のキャバレーシーンで今夜の女王様を選ぼう という遊びのこと。中身とは全然関係ないけれど、まあそんなものか。
     テーマの「ベトナム帰還兵の現地妻と子供」の話は、昔リアルの記事で目にした ことも有るような記憶があるが、これもまた、米国の戦争の汚点の一つだろう。
     作品中のキムは純愛で描かれているが、現実には米兵の子供を産めばアメリカに 渡れるかもしれない…と思う女達と、旅の恥は掻き捨ての兵隊達の被害者として たくさんの子供が生まれてきたことだろう。
     作品中のクリスは、大使館の運転手でどうもたいした修羅場を潜り抜けてきた ようには見えず、帰国後にうなされているのも、女を残してきたのが気がかりという 程度に見える。
     だけど本気なら、ベトナムを離れる前に、きちんと籍を入れて家族として渡米できる 手続きを取るなり、せめて実家の住所を伝えて連絡手段を確保するなり、やるべきことは いくらでも有り、そうでない限り「現地妻でしかなかった」のは事実だな。
     つまり、ミュージカルとしては純愛で描かれているが、背景の現実はドロドロって ことだ。
     ストーリー上気になるのは、ベトナム人トゥイの扱いの中途半端さだ。
     彼はキムの幼馴染で許婚。アメリカ人に横取りされたキムを取り返そうとして 必死に探した挙句等のキムに撃ち殺されてしまうのは不憫であるが、そのあと、 一度キムの夢枕に立つ以外には全然絡まない。キムが殺人犯として追われる サスペンスな描写が有ってもいいような気がするが、なんだかウヤムヤになって いないか…?
     こんなことなら、最初から出なくても良いような…。

     主なストーリーは「キムとクリスと子供」で回っているが、一人で大活躍して いるのが、エンジニア。
     エンジニア(橋本さとし(別所哲也と交代して))は、終始 「アメリカに渡って一発大成功」を狙っている。境遇の辛さに負けず、 陽気でポジティブな男だ。
     彼も、本筋には居なくても成り立つ話なのだが、ひたすら真っ暗なキムと クリスのパートに対抗して、陽気なアメリカンドリームを追う姿で舞台の バランスを取るという、重要な仕事をしているとも言える。
     クリスは一見主役っぽいが、所詮は「無責任なアメリカ人」で話が進むほど 影が薄くなる。
     キムは反則(^^; 子供を産んだ女は怖いぞ。凄いことするぞ。ということだが、 死んで終わるストーリーは、いくら良くてもちょっと引くよなぁ…。
     まあこれは「他に選択の余地が無い度」がそれなりに高かったけれど、 「私は死ぬから後の責任を取って」ってことだから、これはきつい。
  • 山野楽器の「ミスサイゴン・パネル展」
     上演後、パネル展が有るというので山野楽器に寄ると、そこはCMビデオ 上映会場だった。他のキャストの回の見せ場ビデオを流している。
     マニア以外は、そんなに全キャスト網羅しないのでこれは面白い(もしか するとマニア率は高いと思うけれど…)
     さて、エンジニアのキャストは、市村正親・筧利夫・橋本さとし・別所哲也の 4人だが、「夢の実現のためにちょっとくらいの悪いことはする小悪党」 というキャラクターに今回の「橋本さとし」はベストだったような気がする。
     市村さんはいくらなんでも、アメリカンドリームを追う青年には貫禄が ありすぎるし、筧さんは暑くて水分多すぎだろう(^^;
     別所さんはちょっと想像が難しいが健康すぎるか。
     橋本さんの、頑張っているのにもうちょっとで夢に届かない感が絶妙だった。
     「キム」は今回、新妻聖子。
     とてもニュートラルで個性の無い演技。でもそこが良い。
     他の「松たか子」なら(見たいけれど)ちょっと怨念が強すぎて怖いし、 「知念里奈」「笹本玲奈」はあまりピンと来ない
     「クリス」石井一孝も、あまり個性は感じないが役柄にはそれが良かったか。
     「井上芳雄」はもう少し王子様系の良いイメージがある。「坂元健児」は よくわからない。
     あとはあまり大きな役ではないが、「エレン」の高橋由美子は「正妻っぽさ」は よく出ていたな。「悪気無く正妻の座を信じているので、正義っぽく 振舞えるが、それがキムに挫折感を与えてる」って感じ。
     公式のキャラクター紹介には「キムとの激しい対立から、人間として、 女として愛に悩む。」なんて書かれているが、そういう感じは無い。圧勝している。
     キムが「松たか」なら力関係が違ってくるのかも…。
     そうか…「松たか」のキムは見たいな。でも怖いな…(^^;;
  • 山野楽器で古楽CD購入
     NHKの朝のFMで聴いた古楽グループ「ピッファロ」のCDを買う。
     約10年前の録音で、ナウい古楽が勃興してきた時期の作品だな。
     他にも輸入版数枚、「栗コーダQ」の新譜など買うが、いつ聞くのだろう…
  • デジタル一眼レフCanon EOS-20D販売開始
     有楽町の某量販店の店頭に現物を見に行ったが、なかなかの人だかりで近寄れない。
     ほんの数分触った感じは、なかなかしっかりしていて良い。秒5コマのシャッターは 軽快だし、なんだかいくらでもシャッターが切れる感じ。AFも確かに早いし、連射して いてもファインダーがしっかり見える感じ。
     ただし、本体+EF17-85mmのセットは売り切れ。
     デモ機のレンズは、やっぱり、28-135mm相当のズーム域は使いやすいなぁと 思わせるものがあり、買うならこの組み合わせだろう。
  • LA VERDEで食事
     昼の芝居だったので、まだ6時頃。会社帰りに覗くと大体混んでいて断念するのだが 休日のチョイ早い時間なら安心して席が有るようだ。
     今日は輪切りのトマトでモッツァレラをサンドした上にアンチョビを載せた 前菜を試すが、これはなかなかワインがすすむ。
2004.9.17
  • 血液ドロドロ・サラサラの嘘
     血管を詰まらせる原因は、血小板と凝固因子。ところが、採血すると血液はすぐ 固まってしまうため、凝固因子は薬品で働かないようにしており、血小板は取り 除かれる。つまり、TVで良く見かける映像は、採決した血液成分のうち赤血球 だけなので、人体の中で血液が固まりやすいかどうかは分からない。
     つまりあの検査は、赤血球の変形能力が判るだけ。この変形能力と健康の 因果関係はまだ研究されていないので分からない。
     という話。
     実際あの測定器を開発した人も「血液はみんなサラサラ」と言っている。
     脂肪分の多い食生活をするとドロドロしてくるようなイメージがあるが、血液に 乗って運ばれる脂肪はタンパク質の分子に包まれているため、「液体の性質」とし ては、血液はいつでもサラサラなんだそうだ。
     やっぱりTVというのは「映像のインパクト」が全てなんだなぁ。
     ちょっとおかしいのはNHKで、最初は「コップ一杯の水を飲むだけで血液はサラサラになる」 と言っていたのに、いつのまにか「血液サラサラ食品の紹介」という民放のような 切り口の放送が増えたこと。
     担当ディレクターの異動でもあったのだろうか?
  • ベルヌの「地底探検」を読む。
     いきなり冒頭の人物描写、前置き類が長い。「海底二万マイル」も長かったなぁ。 ベルヌはアイディアマンではあるが、文章家としては本当に悪筆の部類だ。子供の頃 読んだ短縮版の方が、実は面白いのかもしれないし、それで充分かもしれないな(^^;
  • SONY の未発表液晶PJ
     年末商戦に出してくるか…という話だが、リアルタイムの絞り制御によって、 コントラスト比最大6,000:1という凄い数字が出るらしい。
     SXRDでもフルHDでも無いのが微妙なところだが、かなり気になる製品ではある。
     これは、中堅価格帯の製品なので、いいかげん上級機もほしいねぇ…。
  • ちなみに 松下も同じ方式のプロジェクターを出す。参考までに。
  • 新・スゴ録 のEPG活用は凄いなぁという話。
  • ニコンD2X発表
     なんか新製品の話ばかりだ。
     APS-Cサイズで1,240万画素のCMOSイメージセンサー搭載。63万円。
     画素数の割りに安いのは、やっぱり面積のほうが効くのだな。SONY製CCDらしい。どうも 高感度撮影に弱いらしいので、スタジオ撮影向き機材ということらしい。あまり萌えない(^^;
     気になるランキングは、20D>istDS=α7D>D2Xという感じか。
  • 自宅焼肉
     もともとIH調理器用のミゾ付南部鉄鍋を直火で調理に使うようになって、何回目か。
     いい感じに油が馴染んで、手入れが楽々。割り箸でザクザクと焦げが落ちて、軽くタワシで こすれば完了。使い込んだ愛着が増す。
     今回は、焼肉屋でもたまに見かける「ニンニクのバター焼き」を作った。
     ニンニクの旨味もさることながら、アルミホイルに溜まるニンニクの香りのついたバター がまた良い。一緒に焼いている肉や野菜にこれを付けるとクラクラするほど旨いぞ(^^)
     これにはなるべく丈夫なアルミホイルを用意したい。穴があいたら意味無いからね。
2004.9.16
  • 『古畑3rdシーズンDVD-BOX』購入
     しまった、2ndのDVDが全然見終わっていない…というので、3rdは封も切らずに 2ndの2枚目から鑑賞開始。しかし何時になったら3rdに辿り着くことか…(^^;
  • SONYの液晶TV新シリーズ(ベガHVX)を店頭で見る。
     40型液晶は、シャープの45型フルHD液晶と並んで展示されている。
     ワイドXGAのSONYとフルHDを比較すると、画素数の差は明らかでフルHDのほうには 粒状感というものがほとんど無い。この滑らかさはニュース番組の字幕のエッジなどで はっきり分かる。
     ただシャープはエッジの滑らか感を重視する余り「面の質感」が犠牲になって いる気がする。たとえば、アナウンサーの衣類の織り目の実物感や皮膚。 イマイチ質感がベタ塗りになる。
     一方SONYはシャキンとした映像で、ディテールを掘り起こすようなセッティング でシャープとは真逆の方向性。元気はつらつだが、これはこれでやり過ぎで、 明瞭だがちょっとノイズっぽく感じる。
     シャープとSONYの中間に画質調整の落とし所が有るような気がしてならない。
     …そんなことを考えつつ帰宅して我が家のプロジェクターでハイビジョンを見ると それら最新の液晶TVたちよりずっと落ち着いてリアルな画像だ。
     やっぱり自分で気の済むまで調整し尽くした画面は違う。
     SONYの新型液晶TVもこつこつ最適な画質を探せば、ぐんと良くなるのだろうなぁ…
  • コニカミノルタからデジタル一眼レフ発表。
     同時発表の広角ズームレンズは17-35mmF2.8〜4。明るいレンズでは有るが、 今から出すなら10mm,12mmクラスの広角ズームも発表して欲しかったなぁ。
     ミノルタユーザーの妹のダンナは買うのだろうか? 妹に電話で探ってみよう(^^;
  • ぴあの「美術館・博物館map」を買う。
     美術を意識してか本自体がやたら豪華だ。行きたいところがたくさんあるなぁ。
  • 新木場に行った。妻に「チェッカーズの葬式ライブ会場はあのへん」と教えてもらう。
     当日は黒服のファンが新木場駅に溜まっていたらしいが、考えてみればみんな30,40代なんだろう。 葬式会場で仲間喧嘩しているフミヤなんか見て、心苦しいだろうなぁ…。
2004.9.15
  • 「われはロボット」(I,Robot.)
    ロボット3原則
    第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
    第2条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし、与えられた命令が、第1条に反する場合は、この限りではない。
    第3条 ロボットは、前掲第1条および第2条に反する惧(おそ)れのないかぎり、自己を守らなければならない。
     今CMをばんばんやっている映画の原作だが、発表は1950年。ぼくらが小学生の頃には 図書館にあって(子供向け翻訳だったかもしれないけれど)読んだ記憶がある。
     まだまだ真空管の時代にこういう作品が生まれたのも凄いが、アシモフの「ロボット三原則」 が今もロボットと社会のかかわりの中で基本原則として認められていることは凄い。
     今はハヤカワから訳を改めた「完全版」が発売されている。
     コンピュータ時代に沿って翻訳されたものを読む日本人のほうが、古文のような原語を 読む英語の人より楽かもしれない(^^;;
     今日のLSIの発達による電子回路の集積化を、当時は想像も出来なかったため、ロボット の頭脳は「陽電子頭脳」という原理不明の回路で出来ている。文章からは、微細な 内部構造をもつ金属の塊で、恐らく生物学的な脳を真似た感じ。だから、学習、成長して 変なロボット人格が芽生えたりするトラブルがあるし、トラブルの解決のためには 心理学的な手法が必須になる。
     これは現実のテクノロジーに縛られなかったため、かえってSF的に現代でも通用するという ラッキーなケースかもしれない。

     ところで映画の『アイ、ロボット』はロボットによる殺人というオリジナルストーリーに アシモフの要素(ロボット三原則)を適用した作品らしい。つまりアシモフの書いたものと 直接には関係ないのだが、従来米国製映画の中のロボットは道具、兵器的なものが主流 だったから、心理学的な要素を盛り込んだのは珍しい傾向の作品だとは思う。
     アシモフのロボット物は、基本的には「ロボット三原則」を軸として、人間には絶対服従 するように条件付けられているが、本心では「人間より自分のほうが優秀だ」と 思っているロボットたちの精神的軋轢を扱ったり、タブーに触れたロボットの電子頭脳の 故障を心理学的に推理するもの。謎解きの面白さが大きい。だから、映画もアクション系 よりはミステリ系のSFになると思う。
     もともと原作は短編連作なので、映画が本当に成功すれば、もう一つの続編として 上手く納まるだろう。そういう映画になっていることを期待する。
  • 楽天が新球団設立に名乗り…LiveDoorとは本業で競合関係にあるのだから、こりゃ盛り 上がるかも。シダックスという会社はLiveDoorと組みそう。
     新球団が「健全な財政」で乗り込んでくると、選手の年俸は下がるかもしれないが、 老人が牛耳っている現在のプロ野球よりは面白くなるのかもしれないな。
  • 米国はとうとう「大量破壊兵器は無かった」と公式に認めたようだ。
     それでも米国は 「独裁政権を倒したから良いんだ」と言い張るだろうが、 「部族抗争を押さえて国をまとめる為には、独裁政権が必要だった」のもまた、 追認しなくてはならない現状では有る。米国流民主主義の押し売りが正義だなんて 幻想だ。
     テロは「リーダーを処刑」しても終わらない。それをアメリカはまったく 理解していないようだ。
  • 東京駅の回転寿司「うず潮」
     オアゾのJAXAショールームを見て宇宙気分になったところで食事。
     本物のエンジンのカットモデルを見て感動。次のロケットは落とすなよ〜
     さて、「うず潮」は大半の皿が150〜200円(最高は400円でも外税)で、高くは無いが、 結構ネタは良かった。活気もある。のに、どう見ても午後の閑散期に握ったと思しき イカ、貝、ヅケマグロの方々がぐるぐる回りつづけていて、これはだめね。
     せっかく鮮度の良いネタを仕入れても、コンベヤの上であれを見せ付けていては 気持ちが削げる。チェーン店として再教育して欲しいね。
     などと文句をいいながら結構しっかり食べてしまった(笑) 変に捻らずマトモな ネタが豊富にあるので手が伸びるんだな。
2004.9.14
  • 沖縄は長生きというより高齢化?
    長寿番付
     人口10万人あたりの100歳以上の老人の割合。
    最高が「沖縄県47人」
    最低が「埼玉県8.5人」
     100歳以上の老人が多いのはなんとなく「沖縄が健康」的なイメージがするが、若い人 が少ないって事のほうが 大きいのじゃないか。埼玉は東京のベッドタウンで、核家族が多い。じいちゃん ばあちゃんは田舎にいる、となれば当然の結果だよね?
     このデータでは、沖縄は5.5倍も100歳以上が多いようだが、総100歳以上人口を 計算すると1.1倍の差に縮まる。にもかかわらず、平均年齢は沖縄と埼玉は1,2位で 並んでいる若い県だ。
     …つまり、戦争と占領で中堅どころの年齢が抜けているんだろうなぁ…。
     統計資料の 「都道府県別,年齢(3区分)別人口及び割合:2002年」を見ると、沖縄の65歳以上人口は 15%で全国平均の18%を下回りほとんど大都市なみ(島根は26%)。つまり、いずれ沖縄は 年寄りの少ない県になってしまう。
     ただ「青森県10人」という年寄りの少なさがこれでは説明できない。寒すぎるのかも。 戦前の(成長期の)環境の問題と考えれば、青森は相当厳しかったろう。このへんは 今後は伸びる地域なのではないか?
     東西に分けると、西日本が長寿なのも気温の差かな?
  • ちなみに、こんな統計もある。
    結婚を取り巻く社会の変化→夫婦が出会った切っ掛けの構成
     
  • SONYがMGMを買収
     ワーナーに競り勝ったらしい。新作シェアではソニー1位(15%)MGM12位(3%)だが MGMの過去の映画資産は4,000本。
     つまり『007シリーズ』も、『風と共に去りぬ』も、みんなブルーレイ・ディスクで 出るということだ。どうよ?
     2001年もMGMだな。ハイビジョンで見たいなぁ…
  • 有機ELディスプレイ搭載のCLIE
     ついに登場の次世代デバイスという感じ。画質が気になる。色再現性に関しては 「ブラウン管を超えた」とまで言われているし、コントラスト比も1000:1を達成している。 応答速度も激早。
     今回のデバイスはハーフVGAだが、大型化の見込み、寿命などが気になるな。
  • HDDに録画するムービー(victor)
     デジカメでメディアの容量一杯まで録画できるVGAサイズのムービー記録、なんてのは 前々からあったわけだが、まあ、こんな感じに。しかしDVカメラと比較したら案外小さく ならないな〜(^^;;
     フォーマットはMPEG2、録画時間は1時間、バッテリー持続時間も1時間ちょっと。バッテリーのことも 考えるとサイズは限界なのかな? いっそカメラ部だけでもメガネのツルに 仕込めるくらい小さくなれば面白いのに。
     ソニーとペンタックスからはMPEG-4のカメラが発売になる。
     DVDプレイヤーでMPEG-4が直接再生できるようになったら、かなり普及もするかも しれないけど、PCでしか見れないのはもうひと頑張りだな。
  • ペンタックスが10万円を切るデジタル一眼
     600万画素、秒2.8コマ連写。お〜攻めて来ているな!
  • 丸の内「オアゾ」オープン
     仕事帰りに妻と見物してきた。
     商業ゾーンのうち、地下は「サラリーマンの昼食or飲み会対応の食堂街」、上2フロアは お洒落な食堂街、中間部は「丸善」が目玉。
     ともあれ、デザイン上のポイントは巨大吹き抜け。…というか、実は複数のビルを 寄せ集めた構造なので、ビルとビルの間にフタって感じかな。吹き抜けに面したエスカレーターは 見晴らしが良くて開放感があるが、小学生は厳禁(何するかわからないので危険だ…)。回転ドアは 無い。
     上の食堂街は「コレド」と同じセンス。「丸ビル」ほど高い店ではないが、庶民派には ちと取っ付き難い。最近のビルに必ずカレーうどんの「古奈屋」が出店しているのは 何なんだろう。芸能人の花が多数寄せられているのも、なんだか胡散臭い(^^;; だいたい、旬の過ぎた芸能人のお花が目立つのは「助け合い」かと思ってしまうし、 芸能人の名前でうどんなんか食べたくなる人がいるとしたら、それはうどんの味なんか 関係ない客だし…。
     「丸善」は旧店舗に行ったことが無いのだけれど、なかなか広くて凄い品揃えで良いね。
     店内の至るところに「検索端末」が有って、在庫状況と棚の位置が表示されるので、 初めての店でもスイスイ買物が出来そう。
     日本橋側にあったときよりも、確実に駅に近くなっているので、今後近所の本屋で 置いていない本が欲しい時には利用すると思う。
     有名な「ハヤシライス」の店も復活して行列が出来ていた。
     いずれにしても、東京駅周辺の再開発ビルの中では今もっとも駅に近いのは確か。 便利な場所だ。
2004.9.13
  • SONY SXRDを使ったリアプロを発売(米国のみ)
     なんと70インチ。60インチ以下はプラズマ、液晶があるので国内では販売未定。
     SXRDを使った小型の量産光学系が開発されたことは「SXRDのデバイスが量産ベースに 乗った」ということと、「光学ブロックは通常のプロジェクタにも 流用できる」のだから、SXRDのフルHDプロジェクタ発売への道が見えてきたといっても 良いのではないかな。
     70インチリアプロの価格が1万ドル以下ということは、プロジェクタなら(チューナーや スクリーン部が無いのだから)もっと安くなる 可能性が高い。今度こそ買える値段になりそう?
    SXRDの今後 - ITmedia
     前から「どんどん展開していきます」って言っているがなかなかブツが出ないよね〜。 具体的な製品計画が知りたいな。
2004.9.12
  • 「天正の少年使節物語」アントネッロ(調布市文化会館)
     このコンサートの企画は、この文化会館の「バロックを聴こう」という企画の 一環なのか?ともあれバロックを聴こうシリーズの3らしい。
     いつものアントネッロのメンバーと歌手の七条さん、それと語りの女性による 少年使節の物語を織り交ぜた構成。
     曲は、キリスト教徒共に日本に持ち込まれた音楽、少年使節がヨーロッパ (ポルトガル、スペイン、イタリア)で聴いたであろう音楽と、これらの音楽に 影響を受けたと思えなくも無いといういくつかの日本の民謡、わらべ歌。
     今回の演奏会はテクニックの素晴らしさがどうのこうのというのではなくて、 物語を存分に楽しむことが出来た。
     アントネッロを広びろとしたホールで聞くのは久しぶりだったが、濱田氏の コルネットが深く響き渡る音色は本当に美しく魅力的だった。ハープもいい響きだ。
     ローカルなホールの企画のためか、広い会場には空席が目立ったのだけが 残念。比較的前列には、な〜んか、あちこちの古楽の演奏会で見かけるお客さんが 多く、「うぅむ、この人は先週の朝日ホールでも隣りに座ってたな…」なんてのが、 向こうも思っているかもしれないが、世界が狭いのが気になるな(^^;
     教育的趣旨の演奏会のためか、途中「楽器紹介」があった。
     「音楽物語」っぽい構成(休憩も無い)だったので、流れを中断する「楽器紹介」 は不要ではなかったか?とも思うが、これが教育的見地というものだろうか。
     あとは、語りがもっと「解説」より「物語」的であればもっと面白くなった かもしれないな、と思う。
     つまり、アントネッロの演奏は古楽ではあっても「今」を感じさせるものだし、 対する今回の語りは「過去に思いをはせる」…という台本だ。
     演奏はその視点が「天正の頃のヨーロッパ」の中に入り込んで、臨場感の ある360度広角パノラマの視界が開けているが、語りの視点は現代から 遠い過去を見ようと超望遠の覗き穴、遠く狭い感じがする。
     語りは「現代の客席」と「舞台=天正の音楽」を橋渡ししているのだが、 もしも語りが登場人物の一人称視点で語られたら、客席までも天正時代に タイムスリップしていたかもしれない。
     舞踏会の話のところでは、「舞踏」が見たかった気もする。
     暗転した舞台の童謡に始まり、また同じ曲で終わる構成はドラマチックで 面白かったが、語りの視点を変えたら、「NHKの歴史番組」と「大河ドラマ」を 見るときの違いはあったのではないか。勿論、どちらのスタイルも面白いが、 アントネッロの音楽はより「ドラマチック」なものが似合う気がするというわけだ。
     音楽と一人芝居を融合したステージを作ったら面白いだろうなぁ…。
     ところで、七条さんのボーカルは、初めて聞いたときよりずっとアントネッロの サウンドに親和性が高まったように思った。もちろん最初の時もその表現方法が 濱田氏のスタイルに良く似ているなぁと思っていたのだが、そのズバっと大胆な 表現はそのままに、しっくりフィット感が増している。面白い。
     日本語の歌を歌っているときには「ん、氷川きよしテイストが…」とも思った のだが、「西洋古楽の影響を受けた民謡の響き」と「ど演歌とポップスの隙間を 行く氷川演歌」の奇妙なサウンドの一致に、軽いめまいを覚える私なので有った …(^^;;;
  • 回転寿司 沼津港(新宿西口店)
     帰宅途上新宿に立ち寄り、カメラ屋に。まだ新機種(20D)の実機は無いな…。
     妻がすぐに飽きる(^^;ので、ぐるっと一周して食事にする。
     沼津港は、西口の高速バス乗り場のビルの地下にいつのまにか 出来た店(ほぼ一年前に出来たらしい)。通りかかるたびに結構な繁盛なので気に なっていた。現在他に5店舗あるチェーン店 らしいが、個人的には西口が一番行きやすい。
     値段は一皿100円から600円まで50円刻み。だいたい、均一鮨よりも細かく幅広く 値段が分かれた店のほうがネタのラインナップに無理が無いということは言える 気がする。
     ネタは大きめで、一皿の満足感があって、確実にコストパフォーマンスがいい。 ネタは大きければ良いってもんじゃないけれど、ここは「たっぷりして嬉しいなぁ」 という微妙なラインをうまくキープしていると思う。
     ネタの種類については、マグロの「トロ、中トロ、赤身」だけでなく、 マグロの種類の方向にも色々揃っているのが楽しめる。
     とにかく、ネタの種類が多いので何度通っても新鮮に感じるのではないだろうか。
     「ヱビスビールあります」もポイント高い。
     日本酒も、ワインもあって、おつまみ類も何種類も有るので軽く飲むのにも 都合がいいだろう。なんだかデザートやケーキも豊富なようだ。
     一回一万円もする高級寿司には、今後も縁が無いと思うが、「小腹が空いたな、 何かつまみたいな」という鮨本来の食べ方に回転寿司はぴったりだし、このジャンル の中で、この「焼津港」は格別に良い。
     東京の回転寿司を食べ尽くしているわけではないので、これが一番とは 断言しないが、ほとんどベストと言って問題ない。
     職人さんはキリキリ働いているし、コンベヤにははみ出すほどの皿が載っている のは景気がいい。つまりお客さんもガンガン食べて景気がいい。
  • ちなみに、この西口店は昨年9月オープンで、このチェーン最大規模の店舗だそうだ。
     まだ新しい会社なので、これから是非東京下町方面、千葉方面にも出展して欲しいな。
  • [東京グルメ/回転寿司 沼津港] - 支店によって格段に評価が違うが、中でも新宿西口店は最高。 ジャンル回転寿司 全体で見ても高得点。…とはいえ、水戸や北海道など、地方の港町に旅行した時に食べた 回転寿司の方がもっと感動があったのは確かだけれど。…旅のせいもあるかな?
  • Web一週間/回転寿司特集 - かなりの店舗数が掲載されている…。雑誌系の情報は当てにならないことが多いので いくつか掲載された店のネット評をチェックしてみたら、やっぱり「雑誌で有名になった行列店は最悪」 みたいな評が多いな…(^^;
  • 一日で山手線全駅の 回転寿司を食べて回った話 - 面白いことをする人がいる。回転寿司と山手線。 思いついても普通やらないよ〜
2004.9.11
  • リュート協会コンサート(三鷹)
     妻が参加している古楽な人々の集まり。
     妻はダウランドのリュートソング(ソロ)と、モンテベルディの宗教曲(デュオ)の 二つに出演。
     たいそうシビアに批判的に聞いていたら疲れた。このシリーズに参加し始めた頃より だいぶ安定感が増してきたけれど、そうなると次は繊細かつダイナミックな表現に対する 期待が大きくなる。最近は「アントネッロ」でも「タブラトゥーラ」でも色々な キャラクターを持ったダイナミックな表現が持ち味の演奏をたくさん聴いているのだから、 純粋に技術では全然かなわないにしても、もっと演奏にふくらみが出てきてもいいかなと。
     それでも、三回演奏してレッスンも受けたという「流れよわが涙」に関しては、大きな 表現をしようという試みが感じられた。現実に完成度を高めるには技術も要ると 思うが、まずは「目標をイメージすること」だと思う。
     それには例えば「濱田さんのリコーダー演奏が他の演奏より魅力的なのは何故だろう」 とか、分析的に頭を使って聴いて、謎を解明していくことだと思う。
     もしかすると、同じ「歌」を聴いて考えるより、他の楽器の演奏を聴いて考えるほうが、 純粋に「魅せるコツ」が掴めるのではないか?
     だいたい声楽の名人は「生まれつきの音色そのものが魅力的」であって、それはその人 だけのものだからいくら聴いても真似は出来ない。
     それに対して、器楽の奏者は同じ楽器で、技術で勝負だから、フィジカルなトレーニング もさることながら「知恵」が無いとやっていけない。その知恵はある程度勉強で自分の物に 出来るし、真似できる可能性が大きい。だから、器楽を聞くことは声楽の人間にとって 役に立つと思うわけだ。
  • 妻の出番は前半のみなので、コンサートの後半は聴かずに、妻の演奏がどうすれば もっと素晴らしくなるかを考えつつ帰宅。このコンサートは交流会みたいなものなので、 リュートソロの演目に関しても、部外者が聞くのは結構辛かったりするから。曲も地味だし。
     アマチュアの演奏会でいつも思うのは「技術的にゆとりのある曲を煮詰めるほうが 面白いんじゃないか」ということなのだが、実際は「上を狙った演目」のことが多いよね。
     ところで、三鷹駅南口は「なんか記憶に有る」と考えたら大学時代の後輩が腎臓の持病で 20代で無くなったときに、葬式のために集合した場所だった。10年前とあまり変わって ないなぁ…(北口は他にも何度か利用したことがあるけれど)
  • とんかつ いもや
     わりと早い時間だったので、御茶ノ水の乗換えで降りて、少し神保町界隈を歩くことにした。
     某出版社に勤める地元の知人がいつも絶賛していた「いもや」に行ってみようと思う。
     だいたい、学生時代から御茶ノ水〜神保町〜秋葉原はよく歩いたが、本を買ったら お金が残らない(^^;のでこの界隈で外食したことが無いんだなぁ。
     大人になってから少しずつ、取りこぼしてきた東京をフォローしている感じ。
     とんかつ いもや(一丁目店)に、メニューは 「とんかつ定食\700」 「ひれかつ定食\900」 「おしんこ\100」の三つしかない。
     店内は使い込まれた白木のカウンター席だけで、ある意味緊張感がある。真剣に 食べろよっていう。ま、イメージだけれど(笑)
     土曜の夕方なので特に行列は無く、客の入りは混まず、空かずちょうどいい具合。
     注文が入ってから揚げているので、揚げ鍋が見える席に座れば、待つ間が楽しい かもしれない。
     この店の特徴はとにかく、安くてたっぷり食べられることだろう。トンカツ定食を 1000円未満で食べられる店はなかなか無く、まあ他店より500円前後は安い。
     それで、味噌汁が「しじみ」というのがまた良い。
     肝心のカツは、肉は大きめ、厚めでなかなか。ただ、この値段だからブランド豚 でもないし、衣にはほとんど卵も使っていない感じ。ごくアッサリして味で驚くような ことは無い。
     ソースもこれといってスペシャルなところは無さそうだ。
     とにかく学生街で長年、安くてボリューム満点の定食を提供してきたのが偉い。
     「学生街のトンカツ定食」というジャンルの中ではベストの選択の一つ。
     ただし、同じクラスの「トンカツ屋」の中では私が学生の頃からお世話になっていた 新宿西口の「豚珍館」の方が確実に上。値段は少し高いが、もちろん肉はボリューム も味も間違いないし、衣は衣だけでも旨いし、二種類の自家製ソース、豚汁、その他の メニューの充実、どれを取ってもみな一つづつ上手。
     つまり「いもや」の良さは神保町にあればこそだし、長年「豚珍館」に世話になって きたのを幸せに思う。そういう感じだな。
  • 帝王の殻(神林長平)」を読む。
     これも「心とは何か」「言葉と心」を問い掛ける作品。「我語りて…」よりは ずっととっつきやすく面白い作品だった。
     舞台は未来の火星。PABと呼ばれる人工脳は、形状はガンダムのハロみたいなモノだが、 所有者と語り合うことによって成長し、もう一人の自分、本音の自分、心の鏡みたいな ものになる。
     最初は秘書のような役割を果たしたPABが時代と共に「自分を見つめる宗教」に変貌し、 人々がPAB無しで生活できなくなったところに、火星支配の道具として使おうとする 勢力が現れる。
     つまり持ち主との音声でのコミニュケーションしかしなかったPABを、ネットワークで 集中管理し盗聴し、持ち主の脳と電磁的にリンクし、PABを乗っ取ることも出来るシステム が密かに開発される。
     話は、暴走した人工知性体がPABのリンク能力を利用して人間を乗っ取り、生身の 本人の魂はどこに有るのか…なんて話まで発展するのだが、ストーリー全編を通して 謎解きの面白さが満ちており、前に前にと進む力が大きい良作だ。
     久しぶりに、神林氏の「言葉を操る力」を感じた。
  • 『タイタニックの秘密』(Long Ver.)DVD鑑賞
     劇場版(3D)とロングバージョン(2D)の二枚組みDVDだが、やっとロングバージョンを見た。
     面白い映像がてんこ盛り。ロボット潜水艇の救出ストーリーも、劇場より一層詳細で スリルを増している。なにより、タイタニックの各部を様々な角度でゆっくりじっくり 眺められるのが良い。
     タイタニックの「折れた後ろ半分」の映像は、この作品で初めて見ることが出来た。その映像は 時間的には少しだけだが、新鮮。機関部の巨大なエンジンのクローズアップも素晴らしい。
     これは、iMax劇場で見た人にこそ、一層お薦めのタイトルだと思う。
2004.9.10
  • 我語りて世界あり(神林長平)」を読む。
     文庫は所有していなかったはずだが、むむ、読んだ記憶があるぞ、SFマガジンの連載かな?
     環境破壊、資源枯渇が進んだ世界で、人間が動き回らなくて良いように張り巡らされた ネットワークが全世界の人間の知覚の統合を果たし、我と彼の区別がつかなくなった世界。
     その世界に名前(我)をもつ子供達が発生し世界の秩序を破壊する話。
     …極端に哲学的な設定で、現実と妄想の境界が曖昧ではちゃめちゃである。
     作者はパソコン通信の初期に、ネットの中で架空の人格を演じる人々が発生した ことをヒントに、実生活そのものが誰にでもなれる社会…翻って確立した個を失い 「誰にでもなれる=誰でもない」という社会を考えたらしい。
     それにしても判りにくい話だ。とても妻に薦める気にはならない(^^;
     まあ、この物語世界そのものが判りにくい世界を描いているから仕方が無いの かもしれないけれど、作中人物が混乱の中にいても、読む人はスッキリ理解できるような 作品には書けないのかな。う〜む。
  • トヨタと日産の車載電子システムのOS統一 - SFや映画では拾ってきた電子装置がそのまま使えたり、あっちの部品とこっちの部品を くっつけて新しい装置を作ったりする描写が日常のことだが、複雑システムの開発に必要な コストの圧力で、世の中はどんどん規格化、単一化していくのだな。
     スターウォーズのR2-D2が帝国軍のコンピュータに簡単にアクセスできることが 昔は不思議だったが、今はアメリカのコンピュータとイスラムのコンピュータは ネットのどこかで繋がっているしなぁ…。
  • 「タパス(おおつきちひろ)」という本を妻に買ってもらう
     先日神保町を回ってどこにも無かったのに、妻の知っている店では 「平積みだった」って言うので。なんでだ…?
     この著者の「スペイン 熱い食卓」という本(家庭料理が中心)には大変 お世話になり、我が家でも 幾つものレシピを実際に作ってみて好評だった。
     今度の本はいわゆる「おつまみ」 的な料理が80種類ほど取り上げられていて、そもそも料理といえばつまみが主の 私にとってはズバリなラインナップ。
     なにより大切なのは「誰にでも作れちゃう」感覚の簡単なレシピばかりということ。 色々買い揃えて手数を尽くす料理ではなくて、単品をガツンと使うような。それでも、 豪華な一皿より、素朴で簡単な料理が何皿もあったほうが酒の席は楽しくなる から正解なのだ。
  • NHK BSアニメ夜話
    「銀河鉄道999(劇場版1のみ)」「ルパン三世カリオストロの城」「明日のジョー(1,2とも)」 「カードキャプターさくら(TVシリーズ)」 の四本立て。
     「マンガ夜話」と比べて整理された雰囲気なのは、「いしかわじゅん」氏が居ないのも 有るかもしれないが、サンプルが動画であることが大きいのか。
     マンガなら大騒ぎしながら「これこれ」ってカメラに映せるけれど、アニメだと、 資料の時には画面が切り替わるからね。流れが切れる。
     劇場アニメの場合、いっそのこと皆で「副音声解説」にすれば、これは面白いと思う。 一時間だけではなく、90〜120分喋れるしね。
     マンガと違って(マニアの鑑賞に耐える)アニメは作品数が限られると思うので、 夜話も丁寧に言って欲しい。
  • ゲーム脳関連リンク
     「ゲーム脳」という言葉が出回った頃、「なにいってるんだ、こやつは…」と思っていたが、 いつのまにかトンデモ本に認定されていたらしい。メデタシメデタシ(笑)
     ゲームに熱中している子供の脳の活動が低下する…というが、脳の活動が少ないのは 「効率よく情報処理している状態」なんだなぁ。どんな活動をしても、熟練すると 脳の活動は低くて済むようになる。少しでも脳の働きの知識のある人には常識だと 思うのだが…。まあ、この説の先生は学会では「脳波の基本的な読み方も知らないのに」 と批判されているらしいが、マスコミは刺激的な発言に食いつくからな。
2004.9.9
  • ある朝突然に、朦朧とした意識の中で私は止め処無い駄洒落の発作に襲われる。
     或いは諺大魔王に変身する。血の巡りが良くなるのは結構だが、長時間の駄洒落の発作は 体力を消耗するものである。ぐったり。
  • TA-DA7000ESのレビュー
  • 光の反射・屈折で横ずれ - 世の中にはまだまだ新発見があるものだ。ずれの程度は「波長程度」とか。
     で、光学機器の設計には影響しない程度というが、またまたオーディオの世界では 「光のずれを補正するケーブル」なんてのが何十万円もする値段で発売される のであろう。
  • 台風で落ちたリンゴを積極販売(青森) - 良い話だと思う。先日の「浅間山の火山灰をかぶったので潰すしかない」という キャベツ農家より全然偉い。キャベツなんか一枚余分に葉っぱを剥けば良いだけの話なのに、 農家も消費者も意気地が無い。ぴかぴかの規格品しか許せない市場は歪んでいる。
  • ロシアが「テロには先制攻撃も辞さず」と表明。
     アメリカのやったこととはまた質が違うと思うけれど、世の中暗くなるばっかり。
     政治で解決できないのか。
2004.9.8
  • 台風18号は広島で風速60m/sを超えた。お台場の風力発電の風車の設計値が風速60m/s とかで、「余裕は持たせているが勘弁して欲しい。過去の経験が役に立たない」という メーカーのコメントが流れていた。
     「厳島神社」は頻繁に台風にやられているが、今度ばかりは徹底的に壊れたようだし。
     何度も修理は経験しているはずだが、重要文化財を鉄筋コンクリートで再建する わけにも行かないだろうしなぁ。いっそのこと「開閉式ドーム神社」にして守る?
  • 「タブラトゥーラ20周年コンサート」(浜離宮朝日ホール・築地)
     数年前から古楽バンド・タブラトゥーラのコンサートに行っているが、もう結成20年 だという。CDは2枚目が出た頃に買って聞き始めたので、聞き始めたのは15年も前なのか。 パンフの年表を見て色々思い出す。
     このホールは、ホールとしては中ホールだが、タブラトゥーラとしては大きい。
     始まったとたんに響きすぎて音が遠いように感じたが、奏者が頑張って盛り上げて いるんでじきに馴染んだ。
     団長のつのだ氏が怪しい踊りを踊っているのは何時ものことだが、今日はいつもサラサラ ヘアを振り乱している田崎さんが爆発的なノリでフィドルの大きい奴(チェロかガンバの先祖の ような小型の楽器)を演奏したまま、ステージに仰向けになってクルクル回転していた(^^; まるで二昔ばかり前のロックバンドのような…(^^;;
  • この演奏会で会った妻の合唱団の人に「先日は素敵な写真ありがとうございました」 と言われた。(演奏会の公式写真を撮ってアルバムを作ったのである)
     お世辞半分でも喜ばれると嬉しいなっと(笑)
  • 帰りは築地の回転寿司でさくっと食事して帰宅。夜の11時頃になっても結構界隈 の深夜営業組みのすし屋が繁盛しているので驚いた。
     ここで食べた「紅サケ」が凄く赤かったのだが、サケの紅色というのは、エサ(オキアミ等) に含まれる色素由来なのだそうだ。フラミンゴが赤いのと同じだね。
  • SONY 民生用1080i ビデオカメラレコーダー『HDR-FX1』発売
     DVカセットを使用するHDビデオ。値段はいくらかわからない。横方向の解像度は フル規格に達していないが、それでもSDの約4倍の画素があり、ハンディカム最高画質 なのは間違いない。
  • ためしてガッテン「かぼちゃ料理の秘密」
     「かぼちゃは、収穫後一ヶ月かけて追熟させないと旨くならない」というのがポイント。
     収穫直後、薄黄色だった実が熟すと糖分が増えて共にオレンジ色になり、それを過ぎると 糖分が水分になって水っぽくなる。知らなかった。
     「ガッテン」というより「へ〜」だな。いや、役に立つ知識だからやっぱり「ガッテン」 なのか(笑)
2004.9.7
  • 台風18号は九州全域をすっぽり暴風圏内に納めてしまった。なんてでかい台風 ばかりくるんだろう。朝からTVは台風ばかり。あらゆる交通機関が止まっているようだ。 19号も上陸するとか…。
     ちなみに今朝は東海沖でM6.4の地震発生とか。津波はほとんどないとのことだが、 これも大きい。
     連鎖しているのかな?
  • Optioのホワイトバランスはアンバランス
     旅行写真のセレクト中。妻の写真も混ぜている。
     妻は自分用のデジカメとして、ペンタックスのOptioを使っている。
     それなりの絵は撮れるのだが、何故かわりと頻繁に「ホワイトバランスの大外れ」 が起きて、絵が真っ青になることがある。内部的には「電球モード」なのかな、 本当は日中屋外なのに。
     一体、カメラが何を思っているのか不思議だ。
     函館の夜景も、夕焼けは赤かったが、空の赤味が無くなった時間帯だけ「真っ青」、 完全な夜になるとまたノーマルな色味に復活。うむむ。
     夜景の画質は、EOSのEF17-40mmF4LとEF28-135mmISの二種の間でも結構有るけれど、 Optioのレンズとなると「収差の見本市」みたいで拡大するとさすがに厳しい。
     周辺部に行くほど、色収差、コマ収差、どちらも見事に増加。まあ、 一眼レフ用のレンズ一本でコンパクトカメラが何台も買えるのだから、目に見える ような差が無くちゃ困るけど。逆にいうと、軽くて安くて本当に画質のいいコンパクト が有ればそれはそれで欲しい(^^;
2004.9.6
  • 台風18号も大きい。猛暑、台風、噴火、地震、台風…と今年は騒がしい。 全てがもうワンランクずつ激しかったら日本が沈みそうだなぁ…(^^;
  • 東京電力の雷の観測情報
     遠くでピカピカしているときに「あの雷はどのあたり」ってことが判って 面白いかも。ここで9/4 19:00あたりの落雷状況を見ると東京はまっ赤。すごい。
  • ベネツィアの『ハウル』は大好評 - 結構なことです。
  • ついに出た、SONY TA-DA7000ES
     TA-V88ESを買ってから苦節?年、AVアンプ買い替えのタイミングを逃していたけれど、 これなら買います。
     なにせ、TA-DA9000ESは「ラックに入らない」のがネックだったんで下位機種(高さが6cmも減った) を待っていたんだよな〜(^^; 下位機種とはいえ、9.1chのスピーカーが鳴らせるらしいぞ。
2004.9.5
  • 妻がフラメンコイベントのリハーサルで留守なので、一日写真の整理。
     すでに全体を2回ほど見直して不要写真を捨てたのだが、まだまだ絞り込まないと 多すぎる(^^; 結構枚数が多い割りには「この写真で妻が指差している先には、 何があったっけ?」なんて思い出せず、説明不足なのも多いんだよなぁ…。
  • 東南海沖で、深度5-の地震が二回発生
     しかも一度目より、二度目のほうが大きいという、あまりないパターンの 地震だ。M7.4は立派に大地震。津波警報も物凄く久しぶりに見たなぁ。
     家は高層マンションなので遠距離の地震にも敏感なんだけれど、二度ともかなり はっきり揺れた。(気象庁の震度は3)
     今回の震源域は「東海・南海地震」として、記録に残る限り江戸時代から 90〜150年おきに定期的 に発生している双子の大地震の震源域に相当し、気象庁の記者会見でも、 関連する質問(大地震の引き金になるのか?)が上がったが 「未経験の現象なので慎重に見極めたい」という回答のようだ。
     どうも、(狭義の)東海地震はもう140年も来ていないので2010年までに来なければ 学説の誤りという説もあるようだが、(広義の)東海・南海地震は、東海地震のあと 数日〜数年で南海地震が発生(あるいは同時発生)という、ハッキリした関連も有り、 江戸時代には 2万人も津波で死んだことがあるそうだ。
     今回の地震が東海地震の前震にならないとしても、 どうも30年ほど…自分が生きている間には確実にM8.0を超える大地震が発生 すること間違いないのは、歴史的にはっきりしているらしい。
     自分にとっては今回も良くある震度3の地震のうちの一つに過ぎないが、 こういうのを切っ掛けに備えを確認しておく必要は有るね。
     津波で14隻の船が転覆したほか、地上の被害は大きくなかったが、 秋の地震は台風とのあわせ技で被害が出ることもあるから怖い。
     その他の人的被害(42人)は「避難するときに慌てて転倒した」てのが多い。
     これは高齢者中心だが、気をつけないとね。
  • ところで、去年は、東京に地震雲が出たとか、電波で地震予知 が出来るというアマチュア研究家が「数日内に東京に大地震が来る」とか 言って賑やかかったが、今度のように本当にM7超級の地震が連発したような 時には、何の話題も無かったなぁ。
     まあ、後から「あの地震は私が予知していた」とか言う人は出るかも しれないが。
     まあ予知が当たったと言えるためには「場所、日時、規模」の三つが 当たることが必要だが、規模に関してはマグニチュードが2違うと エネルギーは1千倍の差(1違うと32倍)なので、普段M5程度の地震が どうのこうの言っている予測者が、M7を予知できなかったとすれば、 普段なにを予測しているのか判らないし、逆にM3程度なら、日本では日常茶飯事 で何時どこで起きても不思議じゃない。って感じ。
  • 今回のような「震源地が海底」の場合、「海底には観測点が無い」 ので、まともな予知も難しいらしい。陸地の観測では地震の後、紀伊半島が 2〜4cmずれたようだけれど。
  • ちなみに わりと素朴な前兆現象掲示板あります。
     地震前日の話題は「関東の凄い雷雨」のこと。(私はそのころ居酒屋に居ましたが(笑))
     平素より賑わっているが、前日まで誰一人東南海沖の話をしていないのが、素朴だなと(^^)
     で、地震が有ると「あれが前兆だったのでしょうか?」という話題で賑わう。
     「いや〜不意打ちだった、分からなかった」という書き込みする人が 素直で好きだよ〜(^^)  それにしても「雷」や「凄い豪雨」の原因は台風や前線であって、地殻変動じゃない と思うんだけどなぁ…。「地震の直前に一瞬ぴかっとしました」って、夏の夜は 毎年ピカピカしてるよ。今日のぴかぴかが前兆なら昨日の 凄いピカピカはなんだよ〜ってね(^^;
2004.9.4
  • 函館で行ったスペイン料理店「バスク」の店主深谷氏の書いたスペイン料理の本 が欲しくなり神保町に出かける。
     目的の本は有ったけれど、三省堂とか書泉とか、大きな本屋に行っても案外スペイン料理の 本のコーナーは少ない。飲食業界の世界ではお洒落な居酒屋料理としてピンチョス (スペインの一口おつまみ)なんかがプチ流行して、あるいは「エル・ブジ」の 華麗な創作料理が注目されて、けっこう話題にはことかかない感じなのに、 書店では膨大なイタリア料理の棚の傍に一掴み、という感じ。
     Amazonなどを検索した限りでは、結構出版されているようなのになぁ…。
     もちろん「スペイン料理=パエリア」程度の認識が標準で、あとはイタリアンと よく似ているということはあるけれど、だからこそ、広く受け入れられる可能性 が高いと思うんだけどなぁ。
  • 夕方は妻と合流して淡路町の「みますや」で一杯。
     まだまだ函館気分が続いているので「イカの刺身」なんか注文。
     値段が1,000円はけっして安くないが、同じ値段でも格式を感じる店で 上等な酒と合わせるならばあまり高く感じない…。
     今日の酒は「飛露喜」一本槍で行く。赤味の馬刺しも頼んでしまうもんね。
     外は土砂降り。雷まで鳴っているが…。
2004.9.3
  • パナの新型液晶PJ - なんだか良さげじゃありませんか。早くフルHDPJが出ないと、こっちを買ってしまうぞ…
  • そろそろオリンピックの写真集が出ている。
     カメラ好きとしてはどのカメラで撮影されたのかも気になるが、書いてないなぁ…。
     ともあれ、「スポーツには何万画素必要か?」なんてことも話題になったけれど、 見ると相当トリミングされた写真も多そうで、それなら画素は多くて多すぎること無いなと思う。 (時々、カクカクになるほど拡大した写真もある。画面の隅っこにピントがある写真もきっと トリミングしているのだろう)
     ノイズも、スポーツ写真だからといって有っていいというものでもないと思う。
     水泳の水滴もバッチリ止まっている。シャッタースピードが速い。ISO感度なんかいくら 高くても高すぎないという感覚か。
     それにしても、いい写真ばかりだ。
     きっと、ガッツポーズの瞬間、技の入る瞬間の1,2秒に凄い連写しているんだろうな。
     素人でもカメラが良ければ撮れる??だって秒8.5コマとか連写したら、シャッターチャンス 関係ないもんなぁ(^^; 写真技術より「競技を熟知する」ってほうが大切そうだな。
  • 浅間山の噴火は小康状態で、噴火が見たい観光客が集まっているらしい。現金だな(^^;
2004.9.2
  • 噴火のニュース を見ると、一夜明けて小康状態になったが、山麓では1cm程度の降灰、遠くは北関東あたりにも 灰が降ったらしい。
     ここ20年でもっとも大規模ということだが、この程度の噴火で関東まで灰が飛んで くるとなると、大噴火したら首都機能麻痺も考えられるなぁ…。
     まして、富士山が大噴火したらアウトだね。
  • 05年の日本海マイワシの漁獲制限はゼロ?
     なんかもう、このままじゃ絶滅しそうな勢いらしい。
     漁業資源で枠が拡大されそうなのはサンマだけとか。
     まあ、日本人ならサンマばっかり食ってても苦にはならないけれどね。でも、 塩焼きばかりじゃワインが楽しめない。なんか洋風の食べ方が必要だが…
    検索すると色々あることはあるなぁ…
  • お魚料理大全とか?
2004.9.1
  • 午後8:02 浅間山噴火…うわ〜燃えてる…


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!