映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2004年 8月
[先月|目次|翌月]

2004.8.31
  • マラソン・タックル男は、罰金40万円だそうだ。禁固一年執行猶予三年。 三ヶ月のスポーツ観戦禁止。
     だけど本当は「出国禁止」とかにして欲しいね。サッカーのフーリガン対策では 前科者はマークされて入国拒否とかあるらしいけれど、それと同じだよな。
     ていうか「鉄壁のテロ対策」もあれじゃあ面目ないよなぁ…。確かに爆発物は 無かったけれど、個人単位の小規模なテロなら防げないってことが想像できるし、 対空ミサイルの配備はテロというより戦争をイメージしていたのか…。
     ところで、日本ではこんな事態に対応する法律は有るのかな?
  • くらげリンク集
  • 録画でオリンピックの閉会式を見る。
     最後に「北京のプロモーション映像」があったのだが、同じ監督の『LOVERS』 にそっくりの映像で笑ってしまった。いや〜もちろん、カッコいいけど。モロそっくり だと映像に署名入りって感じ。(^^)
2004.8.30
  • 今日の腕時計
     夏休みの一週間で、1分ほど進んだようだ。涼しい夏休みになったので、今までより 進みが拡大するかと気にしていたのだが、案外このくらいなら大丈夫なのかな。
  • オリンピックカメラマンの図
     独りで何台のカメラを使っているのだろう。凄い数。
     先日新聞の競泳の写真を見て「1/1000秒差でゴールが決まるような場合、誰を撮影すれば いいのだろう」という話を妻としたときに、妻は
    「誰が金だろうが、北島を写せば正解」
     と言ってなかなか鋭いと思ったのだが、どうも一部のプロカメラマンは、選手の 数だけカメラを並べてリモコン操作で全部撮るという荒業を用いているらしい。
  • 録画で、昨夜の男子マラソンを見る。
     「スポーツ妨害オタク」が一位の選手にタックルかますシーンは、生で見たかった かなぁとも思うが、コースを斜めに横切るバイクは多いし、コースを犬が走ったり (合計4匹コース上にいたぞ)、観客が月桂樹の枝(なのかな)で選手にタッチしたり、 なんとも、ざわざわと落ち着かないコースに見えた。
     女子の時には中継車が遅くて、先頭選手と接触しそうになっていたし。
     中継のカメラも、頻繁に空を写したりして、ギリシャのスポーツ中継技術は NHKの足元にも及ばない。ハイビジョンでもないし。
     …というわけで、番組としては不満足な点もあるけれど、日本人が5,6位に 入った成績は良く頑張った。女子と比較して男子マラソンは全然話題になって いなかったからなぁ…
2004.8.29
  • 夏休み最終日、ずっと前から行く予定だった展覧会に足を運ぶ。
  • 深川江戸資料館
     (徒歩圏なので)現代美術館のオマケで行ったのだが、実物大で当時の町並みを再現して 結構楽しい。正面のホリゾントは時間と共に夕立、夕焼け、月夜などなど、移り変わって、 蝉の鳴き声も昼はアブラゼミ、夕方はヒグラシ。よく出来ている。食事の支度の音も、 どこからとも無く聴こえてくる。
     楽しいけど、展示がこの町並みセットだけで、あとはパネルが少し有るだけという のは勿体無い。これでは江戸東京博物館に行きたくなってしまうではないか(^^;
     また、解説パネルが建物の後という構成もおかしい。パネルを読んで、江戸の町並み の基本構成や人々の暮らしを知った上で建物を見るのでなければ、これはただの 古い家で終わってしまう。長屋暮らしにも収入によって部屋の広さが違い、大家と店子の関係、 表通りには商店が建ち並び、夜には木戸を閉めて防犯性が高まったり、そういう知識は 絶対必要だし、長屋の一つ一つの部屋には名前と職業を持った住人が存在する設定が、 「裏設定」ではつまらない。ちゃんと教えてくれるのが親切というものだ。
     実際、我々はパネルを読んでからもう一度建物を見て回ったし、二度目のほうが 面白かった。
    参考:江戸体験施設-1
  • 深川めし「深川宿」  資料館のま向いにある有名店、「深川宿」で食事。
     ちょいとお高いが、まあ有名なんだから間違いなかろうという軟弱な気持ちである(笑)
     料理はぶっ掛けと炊き込みの二種で、本来の深川めしと言ったらぶっ掛けの方。
     ぶっ掛けは甘い味噌でトロトロしており、旨いけれども量がたっぷりなので食べきるのに 時間が掛かる(^^; 炊き込みは正反対のアッサリ味。どちらもなかなか旨い。
     これで値段が1500円を切っていれば絶賛しても良いけど、なんか店員が多いよ(^^;
     小さな店は囲炉裏(8人)と小上がり2卓(計8人)で詰め込んでも20人が限界と思うが、 厨房とお運びさん合わせて5人も居る。そんなに回転速度が速いわけでもなく、ピークでも 2,3人で充分回せそうだけどね〜。まあ、日曜なので娘達が手伝っているだけという 雰囲気も有るが。
     牛丼チェーンに「深川めし」を置けば、490円くらいにはなるかねえ?
     江戸の職人がざっくり食べていたそれは、たぶん、今の牛丼屋のイメージのほうが 本物に近いのじゃないかと、そんな気がするね。
  • ちなみに、深川江戸資料館の町並みの中には、天麩羅、茶屋、蕎麦の屋台、 船宿が存在する。
     「三味線のお師匠さんの家」では定期的に江戸小唄の講習会を開催しているというが、 食い物屋だって、これは実際に営業したら格段に楽しいはずだよね。船宿は無理でも、 茶屋で団子くらい食わせても良いんじゃないかなぁ。
  • 日本漫画映画の全貌展(MOT)
     東京都現代美術館の特別展、 「日本漫画映画の全貌展 −その誕生から「千と千尋の神隠し」、そして…。」を見る。
     展示は時代を追って、最初のほうは技術の解説だ。
     <誕生>戦前〜戦後のパートでは、セルアニメ以前の初期のアニメの技法 と作品の紹介。
     最初はフルに画面を書いていたのが、背景に人物の絵を切り抜いたものを 重ねたものになる時代。この時代の作品はウーマンリブを描いた大人向けのものとか、 自然と妖精を描いたアート系作品があるのが面白い。
     でも、すぐに戦争とのからみで教育、道徳や国威発揚アニメみたいなものが 作られるようになる。
     テーマ的には不自由な時代だと思うが、大胆な回り込みなど、新しい撮影技法に挑戦 したり、音楽を先に録音して絵を描くミュージカル物が有ったり、黎明期の熱気が面白い。
     主要な作品が資料だけでなく、液晶TVとプロジェクターを活用して鑑賞出来るように なっているのがなかなか良い展示だ。
     <発展>東映動画のパートは、「白蛇伝」とか「太陽の王子 ホルスの大冒険」 とか、小学生の頃田舎の小学校の体育館に巡回映画で回ってきて見た記憶のある作品が いっぱい。
     完全に子供のための娯楽として長編カラーアニメが発展していった時代の話。
     それぞれ短い部分だけとはいえ、多数の作品の資料と共にほんものの映像が 多数見られるのは凄い。でも、本当に凄いと思うのが、この時代の作品の相当な数が 実はDVDでリリースされていて家庭でも見られることだと思った。
     発売はされているけれど、数量的に商売としての旨みはきっと薄いだろうに、 歴史的な意味のある作品をDVDにしている東映は実は偉い。
     <継承>Aプロ・テレコム・スタジオジブリ最後のパートは、 「宮崎監督コーナー」な感じ。
     ここに展示されている映像は全てDVDで見られるものだが、ジブリのDVDにはろくな特典が ついていないので、直筆の絵コンテや動画を見るのは楽しい。
     『カリオストロの城』に出てくるルパンの愛車を再現したのが「撮影OK」で展示 されていたのが嬉しかったが、「小学生以下のみ乗車可能」ってのは、 一番乗りたいのがたぶん、中年男性たちだと思うのでどうなんだろう…(^^;
     今回の展示は、作品としては「千と千尋…」までフォローしているが、 技法としてはセルアニメまでしか追ってない。もちろん、セルアニメの 巨大な「撮影台」を展示することの面白さに比べると、CG技術は「ソフト」だから 展示のしようが無いのかもしれないけれど、そこを何とか未来を見せて欲しかった。
  • 毛ガニ丼
     帰宅後、函館から届いた毛ガニで丼。妻が徹底的にほじってくれた(^^)
     旨い。満足。
     酒は「酔鯨」を合わせる。
2004.8.28
  • 友人宅で宴会
     豊島園のそばに住んでいる友人が「花火宴会」を企画したので参加。
     花火は雨ですっかり中止だったので、宴会に注力。函館で買ったカニが 宅配便で届いたのを持参。酒は「八海山・吟醸」を持参。
  • 友人は大型のインコを飼っている
     しばらく宴会場に置いておくと、慣れて機嫌がよくなりよく喋る。
     籠の天井に逆さに捕まっているインコに、おもちゃの木切れを渡すと、 受け取ろうとして体重を支えている足を離したものだからズルっと落下(^^;;
     30分以上、気まずいムードで、次に喋りだすまで1時間近く掛かった。
     「鳥は三歩歩くと忘れる」と言うが、案外プライドが傷つくようなことが あると長時間記憶が続くのかもしれないな。
2004.8.27
  • 函館旅行は狭い土地をちまちま回ったので、疲れるというより「観光パワー」が 増幅されてしまい、東京オプショナル・ツアーに出かける。
  • 築地場外市場見物  市場は平日の午前中で無ければ開いてない。だから夏休みしかない。
     函館の朝市での二度の食事、市内の居酒屋で、欠けていた何かを求めて 繰り出したのだった(笑) つまり
     産地(函館)は素晴らしくて当然だが、東京(築地)で手に入らないものは無い  という確信を確かめたくて。
     東京は良いところだ。もちろん築地で良いものを手に入れるには 「金に糸目をつけない覚悟」が必要だが函館も「観光客値段」で高い。 つまり、東京は函館と勝負できるのではないかと。
     観光地でも何でもない漁師町を目指せば本当の意味で「安くて旨い」が 有るかもしれないけれどね…。
     ひとしきり市場の喧騒を楽しんだ後、安い寿司屋に入る。
     「日テレ」セットとかで1050円で海老のだしの味噌汁付だ。安い(安すぎる)。
     案の定、イマイチだ(^^;;
     シャリはなんだか固い(米が硬い+握りが硬い)し、ネタはアンバランスに厚かったり、 決定打は味噌汁の海老が古臭い。海老カニの古くなった匂いって、 妻は「磯の香りと言えないことも無い」と多少は許容する発言だが、 絶対、絶対、不許可です。
     大体セットの「日テレ」というのが浮かれているよな。TVの取材のために組んだ 激安商品なんだろうけど。
     というわけで、入ったことのある別の寿司屋をハシゴ。ここも昼飯時には、 忙しいせいか仕事が粗くなっている気もするなぁ。でもまあ良いか(^^;
     築地はきちんと値段に比例しているということを痛く再認識したのであった(笑)
  • 船の科学館
     主目的は青函連絡船「羊蹄丸」の見学。
     函館の「摩周丸」は100%船で、今でも運行可能な雰囲気が有ったのだが、 「羊蹄丸」は乗って驚いてしまった。入り口はホテルのロビー風だし、 船内は完全に「科学館」に作り変えていて、子供向けのビデオと連動した乗り物 が据え付けられて「なんじゃこりゃ」である。
     しかし、あまりにも子供向けなのは入り口付近だけで助かった。
     船首付近は「映像ホール」に改造されていて、なんと二時間もある青函連絡船の歴史 ビデオが上映されていた。
     三時間しか予定していなかった見学の大半を、ここでVTRを見て使ってしまって良いのか 悩むところだが、これがものすごい力作。
     函館で青函連絡船の模型や展示パネルをじっくり見てきた内容。これを、映像付きで みっちり復習出来る内容で、函館とお台場、二つあわせて「青函連絡船博士」 のココロである(笑)
     津軽海峡を定時航行させることの苦労、想像以上に荒海であること、石炭と北海道の 経済価値、戦争と連絡船、洞谷丸事故のドキュメンタリー、国鉄の技術力と輸送事情の変遷etc.
     どれも面白い。
     昭和の歌謡、演歌には函館、津軽海峡を歌ったものが幾つもあるけれど、 この映像を見ていると津軽海峡の激しい波を乗り越えて行き来していた人たちの気持ちが わかるような気がしてきたなぁ。
     もうひとつ面白いのは、戦前の港町の風俗を再現したコーナー。りんご売りが いたり、行商の人が居たり、嵐で連絡船が出ないので寝ている人が居たり…。
     同じフロアには、本物の電車、機関車もあったりするのだが、これは元々青函連絡船が 電車を運ぶ構造になっていて、それをそのまま生かして車両を積み込んで駅の情景を 再現しているもの。
     最後は「ブリッジ」の見学だが、これは摩周丸に敵わなかった。このままでは到底動きそうに無い のが丸わかりなほど装備品が欠落している。あちこち壊れても居る。信号旗置き場に 旗が無いだけでも、なんか物足りない。
     で、ここで残り50分(^^;
  • 凄い勢いで隣りの南極観測船を見物。客船とはうって変わってパイプ剥き出し、 頭がぶつかるほど低い天井高にびっくりしながらぐるぐる回る。
     こちらは、各部屋は殆ど使っていたままの状態で保存されており、リアルでは有る。
     人間はエアコン無いけれど、カラフト犬の小屋には赤道を越えるためにエアコンがあった というのが印象的。とにかく居住性最悪な船なんだもの。
  • 本体の「船の科学館」の見学は残り35分(^^;;
     印象に残ったのは超巨大なディーゼルエンジンのカットモデル。二階建ての家みたいな サイズは、あのタイタニックのエンジンルームの映像を思い起こさせる。すごい。
     「戦艦大和」の模型も素晴らしかった。
     いや〜、この模型を見ると「宇宙戦艦ヤマト」の絵がヘボヘボに感じて仕方ない(^^;;
     まあ、今ならCGの力を借りていくらでも複雑なメカを描けるけど、アニメで大和を 描くのは厳しいよな〜と。
     未来の海洋開発のコーナーは、30年前の雰囲気。つまりモロ海底未来都市の模型(^^;
     いや〜、懐かしいけど今時ありえないしな。ちょっと展示が時代錯誤だね。
     最後に「客船のブリッジ」を模したコーナーに行ったが、これはイマイチ。操縦できそう な雰囲気が無い。ただ、最新の船のコンピュータ制御スクリーンの見本が触れるようになって いたのは面白かった。
     後は展望台もあったけれどタイムアップ。
     う〜ん、今回はほとんど「青函連絡船映画」に終始してしまったが、ちゃんと 見れば面白そうなコーナーはたくさん有ったので、また行くぜ。ただ、イマイチ展示が 古びているのが気になるね。
     陸上の「交通博物館」は近々埼玉に移転するから、展示も新しくなるんだろうなぁ…
2004.8.26
  • 函館旅行(3)
     さて最終日。ホテルのバイキングでイカそうめんを食べて出撃(笑)
     偶然港のほうを見ると、白く大きな客船船が停泊。なんと「飛鳥」ではないか。
     昨夜夜景を撮影していた時には居なかったから、夜のうちに入港したらしい。
     いいな〜乗りたいな〜写真を撮っていたら早くしなさいと妻に怒られた(笑)
     (後で、クルーズ予定を見たが、なぜここに飛鳥が居るのかわからない。回送か?)
  • デパート食料品売り場見物
     旅先ではみやげ物でなく、普通のスーパーの食品の品揃えを見る。ってのが儀式。
     流石に海産物は旨そうだ。
  • 函館朝市(毛ガニ)
     最終日には何か土産を買おうかと、初日よりは早い時間に朝市。賑やかだ〜
     物凄く熱弁のお姉ちゃん(同年代か?)に捕まって400gの毛ガニを2ハイ買うことに なる。週末に宅配便で着く予定に。定価より負けてくれたが東京で買うよりは高い。 品質自慢らしいので、値段の差の意味が感じられるかどうか。
  • 函館朝市(昼食)
     で、昼食は初日と同じ海鮮丼屋。だって外したくないんだもん(^^;;
     旅先の当たりを大切にして、今日は「うに、いくら、ほたて」の組み合わせ。
     初回と同じく旨くてほっとする。ホタテは凄く旨いが、他の具と違って「ご飯と混ざる」 ということが無いので、丼の具としては、うに、いくら、かにに譲るかも知れないな… とは思うけれど。
     さすが皇室御用達。
  • 五稜郭
     市内循環観光バスの一日乗車券(1000円)で五稜郭へ。
     函館は市電も本数が多いが、路線バスも三社が競合しており、それに観光専門バス も走って、こんな狭い街なのに交通は至便だ。
     まず「五稜郭タワー」に登って上から見学。ほんとに良く出来た幾何学的形を している。タワーからは港の飛鳥も見えるし、函館山、津軽海峡の向こうの陸地も 思ったよりはっきり見える。
     土方さんの胸像が有って記念撮影。
     タワーの下には、五稜郭の解説展示がある。
     この形は初期の鉄砲で銃撃戦をする時に、攻撃と援護射撃が円滑に出来るという理論 で、世界中に沢山あり、なんと日本にも他に長野県などにあるそうだ(今は小学校になってる)
     一般名称は「稜堡式城郭・星型城郭」フランスに多く、ロシアにもある。
     なんで西洋式なんだ…というのも、函館が長崎のように昔から西洋との行き来が 多かったことを知ると、なるほどなぁと思える。ただ、五稜郭の内側に建てたのは、 純日本風で木造の屋敷らしいけど。だから全部焼けて何も残ってない。
     土方達が五稜郭を拠点にしたのも「開港」のために幕府が函館を直轄領にしていた から、ここが最後の陣地という感覚だったのだろう。
     ともあれ、函館戦争の頃には、すでに「大砲」が発達していて、せっかくの築城理論も 本領発揮することなくやられてしまったという感じだが、海外の星型城郭都市の図面なんか 見ると、美しい、と思うねぇ。
     次に、実際の公園に行って見る。
     中には小さな展示館があって、特別展として新選組の歴史を展示していた。常設展示は ここから出土した砲弾の欠片や建物、食器類など生活のわかる品々。函館戦争なんて、 歴史の授業でも全然習わないから子供の頃は不思議な公園としての五稜郭しか知らな かったけれど、激動の歴史があったんだなぁとおもった。
     最後に外周を歩いたけれど、広い。侮ってた(笑)
  • トラピスチヌ修道院
     またバスで移動。修道院、5時で終りなんだって…というのは、今日になって知った 情報で慌しくなってしまったが、実際には見るものは建物の外観しかなく、あとは お土産物売り場だけなので、団体旅行だと単なる「記念撮影スポット」なんだろうな。
     写真は沢山撮ったぞ(^^:
     入り口が閉まっても、お土産が無くても観光バスは次々とやって来て、写真を撮って 去っていく。バスは強行軍だなぁ。
  • 函館空港(塩ラーメン)〜羽田
     さて、バスは北海道らしい農園の中を通って空港に。
     お土産物屋で時間を潰すが、「まだ函館ラーメンを食べていない」という私の 主張が通って、空港のラーメン屋で食事。
     到着ロビーは大々的に工事中で何も無かったが、出発ロビー(1,2F)は完成したて のピカピカで、店もある。
     1Fのラーメン店はどうも有名チェーンの出店らしいのでここに決定。
     旨い。出汁は濃厚だが塩がきつ過ぎず飲み干せる味だ。まあ、終り良ければ全て良し、 というからな。最後の塩ラーメンが美味しかったからこの旅行は成功だな(笑)
     ところで、周囲の家族連れ、オバサン連は「私はいつもと同じ醤油がいいわ」 とか、味噌が良いとかなんとか。
     なあなあ、函館で食べる最後の一杯なんだから「塩ラーメン」 にしようよ。醤油味が良いなら、東京に着いてから食べればいいじゃん。味噌が良いなら サッポロに行こうよ、豚骨なら旭川でたべようよ〜とココロで叫んでいた私であった(^^;
     ところでこのラーメン屋、中央の大テーブルの上に幻の水出しコーヒーの器具が。 今まで「美味しんぼ」の本の中でしか見たことが無かったのだが、まさか函館のラーメン屋 の店頭で遭遇するとは…
     凄く興味があったけれど、ラーメンの濃厚なダシを味わった後で、水出しコーヒーの 味がわかるのかな…あぁ、時間が有れば…
  • というわけで、食べ終わるともう駆け込み乗車(^^; 地方空港は狭いから助かるわぁ(^^;;
     離陸すると、眼下に函館の夜景。絶対に右の窓より推薦である。
     東京に着いてもやっぱり右の窓から東京湾の夜景。
     たいして揺れもせず快適な旅でした。
  • まとめ
     函館は長崎と同様に異国の香りのする素晴らしい街だった。
     昭和(戦後20〜30年)までの経済的賑わいはきっと素晴らしかったのだろう。
     青函連絡船の歴史を見ると、往時の賑わいが偲ばれる。
     しかし今、連絡船が無くなり物流基地としての役割を終えて、港町から 観光都市として変化しようとする産みの苦しみの真っ 最中という感じがあって、お土産物売り場が建ち並ぶ表通りの一本裏には 斜陽な寂しさが漂っている。なんとも微妙な街だった。
     函館出身の友人の両親がここで昔酒屋をやっていたのだが、数年前、 年をとったから止めてしまったというが、真の理由はきっと街の活気がジワジワ と下っていくのを受けての事なんだろうな。と、街の空気から感じてしまう。
     観光的には、歴史的建物の公開方法とか、回りやすさとか、長崎の完成された雰囲気目指して 頑張って欲しいなと思う。まだまだ良くなるはず。
     居酒屋めぐりはまだまだ修行が必要だけれど、バスクと海鮮丼の旨さは 忘れがたい。実は食費に一人一日一万円掛かってるんだけど、価値は有ったな。
     写真はいい写真が取れそうで取れなかった気がするのは、狭くて観光客が うじゃうじゃ〜っと多いから。これも研究しないとな〜。やっぱり「超広角」 が欲しいところだ。
     ともあれ、今回も企画を立ててくれた妻に感謝。
  • 写真のこと
     帰宅後はさっそく写真のバックアップ。
     前回の1.5GBから2.25GBに増強して出かけたが、約2GB撮影して一杯一杯。
     スペイン村と比較して、今回はパレードも水族館も無いから、むしろ減るかと思った のに予想外のこと。
     港町の風景、青函連絡船記念館、クルーズ、歴史的建造物などなど、突出した目玉より 満遍なく色々見る物があったのが原因かな。整理するのが大変だ。
2004.8.25
  • 函館旅行(2)
     二日目はゆっくり起きてホテルの朝食(バイキング)を取る。これと言って普通のラインナップだが… お?イカそうめんが有るではないか
     町場でイカそうめんを頼むと、観光客値段なのか1000円くらい取られたりするわけで、 スペインのホテルの朝食で生ハム取り放題だったのとと同じくらい嬉しい(言い過ぎ)
     これで日本酒があればな(朝食だってば)
  • 摩周丸(青函連絡船記念館)
     ホテルが駅と港に近いのは有りがたい。徒歩5分もかからず「摩周丸」に到着。
     青函連絡船「摩周丸」は、現役時代に使われていた桟橋をそのまま使って停泊している。
     今は数100mも陸側に移動した函館駅も、昔はここまで伸びていて貨車をそのまま船に積み込んで 青森に出ていたわけだ。
     平日午前中だから観光客も少なくて、じっくり見て回る。展示は歴史を示すパネルと短いビデオ、 歴代の連絡線の模型、連絡船の技術解説などなど。
     どれも興味深いのだが、一番面白いのは「船そのもの」かも知れない。「記念館」とはいえ、 ちょっと整備すればまたまだ動きそうなほど船内は整備されていて、電気系統もかなり生きている。 なにしろ、汽笛のボタンを押すと鳴らせてしまうのがビックりだ。凄い音がする(^^;;
     青函連絡船の歴史の中で大きなポイントは、戦時中に空襲で全滅したことと、洞爺丸事故。
     特に洞爺丸事故はこの函館湾のなかで起きた遭難事故なので扱いが大きい。
     これはパネル展示だけでなく、短いビデオも有るし、当時の新聞記事のスクラップが有って、 生々しい報道の様子が見られる。
     案内のじいちゃんが、当時青函連絡船の乗組員で台風の時には整備のために横須賀のドックに 行っていて難を逃れたのだが、函館に戻ってきて見聞した当時の話など聞かせてくれ、 「あのあたりに沈んだんですよ」と指差す先は、本当に湾を出てすぐの岸辺だ。
     こんな声が届きそうなほどの岸辺で、タイタニック号沈没に次ぐ死亡者を出した 海難事故があったなんて凄いことだと思う。
     展示の中には「青函連絡船を歌った歌、題材にした映画、ドラマetc.」のリストが あるのだが、この洞爺丸の遭難を扱ったのは地元局のラジオドラマしか無いようだ。
     この事故の背景には、当時の気象予測技術が未熟で台風の進路が読めなかったこと とか、経済の大動脈として定時運行にかける誇りがあったこと、偶然現れたわずかな晴れ間が、 台風の目と誤認されたこと、当時の船の構造に弱点があった事など、たくさんの要因がある。
     そして、沈んだのは洞爺丸だけではなくて、多くの連絡船が湾内のあちこちで嵐と戦って いたこと、わずかに一隻の連絡船が、先代の船長の「西風のときには○○に行け」という 教えを守ったために助かったことなど数々のドラマがある。
     その後の海難審判での人災か天災かの議論や、絶対沈まない新造船建設に賭けた男達の 物語まで、隅から隅までドラマの固まりだ。
     これは、事故の関係者がまだ生き残っている間に、絶対にドキュメンタリー映画として 世の中に残しておくべきだと思うね。タイタニックのように豪華ではなくとも、定期連絡船が 負っていた社会的役割の大きさやエピソードの豊富さでは負けていない。
     洞爺丸事故と海難審判、新造船の進水までを是非映画にして欲しい。
     さて話は変わるが「青函連絡船を歌った歌」のリストを見ると、有名曲がたくさんある。 記念館を見て歴史を知り、街を歩いて風物に触れると、何気なく「演歌の典型」としてだけ 聞いていた歌詞が、リアリティをもって心に蘇ってくるのが面白い。
     山に登れば向こう岸が見えるほどの海峡が、こんなに激しい海で人の生活にも ドラマがあるんだなぁと思うと深い。
     豪華客船が出入りする外国航路の港も楽しいのだけれど、生活の一部として毎日毎日 多くの庶民が海を渡って居た時代は全然違う活気があったろうし、細い海峡を 渡ればずっと帰ってこられない別れもあったろうし…。
  • 昼食
     記念館を見た後、港沿いに歩いて赤レンガ倉庫街に向かう。
     お昼は倉庫の中のビアホールでさっくり。つまみは洋食だがホタテのパン粉焼きとか、 カニコロッケとか、それらしいものをセレクト。
  • 元町坂めぐり
     午後は元町。函館の開港の歴史にまつわる建物、キリスト教関係の諸建築物が 多く、坂から見る港の風景もまた良い。
     妻は「東京大学物語の高校」とか「チャーミーグリーンのCMの坂」だとか言ってる。 よくそんな古いネタ覚えてるな(^^;
     旧函館区公会堂は、なんとローマ風の柱をもった洋館。一度大火で燃えてしまった後 地元のお金持ちがポンと寄付して建て直したらしい。
     函館の中には幾つか「どこそこの親分がぽんと資財を提供してなにそれ〜」という話が 多いようで、根本的に漁業と運送業で大繁盛の御大尽が多かったのであろう。
     ちょっとした展示では有るが、「旧イギリス領事館」の江戸時代からの函館の 開港の歴史も面白かった。
     港から元町のエリアは、そこはかとなく長崎に似ているのだが、まあ英・米・ロシア と深くつながりがあってプチ長崎の印象は間違っていない。
     新選組が最後に函館に立てこもったのも、おかしな縁だ。だいたい立てこもった 「五稜郭」自体、洋風築城なんだから、攘夷運動が化石みたいなものだということは 感じながらの戦争だったのだろうなぁ。
  • 函館山夜景
     暗くなる前に函館山に上る。
     登ってみると断崖絶壁と感じるほど急なのね。この急角度と美しい海岸があってこその 夜景なのだなぁ。
     しばらく展望台で景色を眺めたが、猛烈に風が強く室内に退避。写真撮ってもブレブレ になるくらい風がある。
     港を出入りする船を見るのも楽しいし、函館空港に発着する飛行機も良く見える。
     EOS10Dに75-300mmISレンズをつけたら、尾翼のANAの文字がはっきり読み取れるほど 空港は近い。
     周囲には、すでに三脚で場所取りしている家族連れも多い。私はなんとかなるべ…と 敢えて三脚は持ってこなかったのだが、頼りのIS付き28-135mmは、夜景を撮って見ると なんだか点像が甘い。しょうがないから17-40mmF4Lに頼る。絞り開放で、ISO800の 手持ちで、スローシャッターでも、やっぱりLレンズはバリバリにシャープ。
     撮影は、レンズを窓ガラスにくっつき作戦。ブレは、たぶん強風の屋外で三脚立てるより ぜんぜん良いと見た。
     ゆっくり暮れて行く函館の夜景は綺麗だな。
     遠くに雪をかぶった山も見える。さすが、北海道。
     とっぷり暗くなった後で、再び屋外の展望台に登ってみる。凄い人ごみだが、 手持ちで「妻と夜景」写真を撮ってみる。
     真っ暗でピント合わないのでマニュアル。ストロボの発光量も手動で補正、何もかも マニュアルなので妻が一番嫌いな待たされる撮影、その上人混みの切れ間を待つので 妻が待てない顔になる(^^;
     人物の背景に淡くボケた夜景っていうコンセプト自体は美しいと 思うけどね。真冬だったら人が少なそうでいい写真が取れるかも(^^;
     今更十文字に光るフィルターは恥ずかしいが、綺麗にボケた夜景は美しい。そういえば、 オリンピックの開会式の映像は、十文字に光ってたなぁ…
  • 元町ライトアップ撮影
     昼間下調べした古い建築を凄い勢いで撮影して回る。
     ISO 800/F4の手持ちで結構撮影できてしまうのはデジタル一眼ならではだな。
     あいかわらず妻を入れ込もうとすると苦労。
     建物のライトアップ以外の照明がほとんど無いので、そもそも人物が見えない。 もちろんAFは全然人物に合わないので、携帯の画面を点灯してもらい、これをMF。
     キャノンのAFカメラは常々「ファインダーでピンとの山がつかみにくい」と 言われるが、広角レンズでも意外にピントの山はわかるもんだ。こんなに厳しい条件 になるとAFより全然良い。(でも妻は待てない)
     まあ、人物写真と建物の写真、二枚をマニュアルで撮影するより更に時間かかるからなぁ…
     いずれにしても、函館・元町のライトアップスポットは、ことごとく「引きが取れない」 のと「引くと樹木や電線が写りまくり」なので、超広角レンズを使うとか、部分の クローズアップを狙うとか、ごく遠距離から望遠を使うとか、技がないと写真にならないな〜 というのが感想だ。
     山を降りて赤レンガ倉庫街の夜景も試みるが、倉庫の周りにはずらりとタクシーが並んで 風情が損なわれている。これは思い切り深夜でないと無理かな。
     いっそ、走るタクシーの光跡を写しこんで情景描写にしてみたりと、工夫が必要だ。
  • 居酒屋めぐり
     だいぶ妻を連れまわしてしまったので、反省して食事。駅周辺の居酒屋を探す。
     妻がネットで検索した「安くて地元のサラリーマンで賑わっている」という評判の店に 入ったら、確かに1階席は満席だったが、二階の座敷に通されて、その古くてボロいのに びびる(^^;
     メニューもおもったほど安くないし、ドライだし、あれこれ品切れしているし、全然 注文して物が出てこないし欝だ(^^;
     注文した刺身2品(サンマとホウボウだったかな)は悪くは無いが、間違いなく東京でも 同等以上に旨い刺身は食べられるだろう。ていうか、イカの他に「目先の変わった品」 が無い。侘びしい…。
     メニューはテーブルごとに沢山あるのに毎日手書きしているようで、普通「こういう 店は行けるんじゃないの」と期待するところだが、なんか売りが無いんだよな〜
     てなわけで、ビール一本で切り上げて、大衆相手だがもうちょっと大規模な店に突入。
     最低「ヱビス有ります」の幟が無いと評価の対象外だなと。
     二軒目はそこそこ活気もあるし、品書きもパウチだが豊富だ。ジャガイモにイカの塩辛 の載せた物とか、生ほっけの焼物とか、北海道らしいものもあるし、ビールは「サッポロ・クラシック」 (北海道限定)もある。
     ここはまあまあ、東京の普通の居酒屋チェーンレベルではあった。
     この店の教訓は、「生ほっけは確かに珍しいが、味は一夜干の方が上」
     あと、「東京で探して食べられないものは無い」(^^;
  • ホテルに帰る…
     というわけで、この夜は敗北感たっぷり。ホテルの近くのコンビで、地域限定モノを 幾つか買い込み、部屋でビールを飲んでしまった。
     思えば、旅先の居酒屋では敗北の連続である。
     サッポロでは、何が何だかわからずに小料理屋のようなところに飛び込んだら、 なにせメニューに金額が書いてないし、客が他に居ないし。
     長崎では、若い人が入る店なら値段も高くなくいい店に違いないと思って入ったら、 どうも旅行者相手らしくイマイチ。
     成功したのは、現地のお友達が案内してくれたような場合だけ。
     ということは、地方にも地元の人だけが知っているいい店はあるということだが、 考えてみれば私たちが東京で入る「お気に入りのいい店」というのも、長年あちこち 覗いて歩いてほんの一握りだ。知らない街の駅前をふらふら歩いて当たるってことが 難しいのは当然かもしれないな。
     毎年どこかに旅行しているわりに惨敗回数が低く押さえられているのは、妻の お友達関係の旅行に便乗する時には「宿で持ち込み大宴会」のことが多いからか。 それなら失敗も無いけれど、逆に旨くも無いからなぁ…
     次の旅行では、もっとしっかり対策を練ろう。駅前、近場で探そうというのが 甘かった。
     ていうか、いい居酒屋があると評判の街に旅行するというのはどうか?(^^;
2004.8.24
  • 函館旅行(1)
  • 羽田〜函館
     今年の夏は7月から猛暑だったのに8月に入ってやや低調。9月を待たずして 秋になってしまいそうな勢いだ。 この旅行も北海道なら天気は心配ないと思っていたけれど、週間予報では 一日目がちょっと降るかも? …しかし、朝になってみると「ぎりぎり降るか降らないか?」 くらいに回復していた。
     飛行機旅行は2001年のベルギー&南仏旅行以来か。羽田となると2000年のハウステンボス 以来だ。モノレール浜松町駅の乗換え口が直結になっているなぁ。
     前線は日本海にあり、北の末端が津軽海峡あたり。飛行機は後半ちょっとだけ揺れて 函館に到着。天気はギリギリ降っていない(^^;
     函館空港は、上空から見るととても市街地が近い。飛行機は市街地の真上を通過して 夜なら夜景も綺麗だし、昔の香港みたいに見えるのではないか(言い過ぎ?)
     空港の到着ロビーは、物凄く工事中。なんだか、旅行に行くと工事中の建物に 当たる確立が妙に高いような…。
     空港から市街地(函館駅前)までは、わずか20分ほど。これは便利だわ。
     その函館駅(駅前)も何故か工事中(^^; 駅舎は新しくなったばかりで、たぶん 船をモチーフにしたと思われるガラス張りの長方形の箱の中央に煙突のような 大きな円柱の吹き抜けをもったデザイン。なかなか印象的だ。
     中をのぞいてみると、「甲子園の優勝旗が初めて北海道に渡った」とかで、 横断幕があり、売店の新聞も一面に優勝記事。めでたいな!
    (全国的にはみんなオリンピックを見て甲子園はニュースになっていない気もするが…)
  • 函館朝市(昼食)
     函館駅前に到着したのはちょうど12時頃。ホテルに荷物を置く前に食事に出かけるのは、 駅前にある「朝市」だ。
     もともとは青函連絡線にゆかりの深いヤミ市から始まったと聞くが、築地の場外より ちょっと広いくらいで、同じように早朝から始まり昼には大体閉まる。食品なら何でも 扱っている感じだが、さすがに観光化していてカニを売る店が過半数。どこまで行っても カニカニカニ…という感じ。カニに続くのはイカ。12時過ぎると一般の食材を扱う店は 閉まって100%カニとイカ。
     しかも、午後になると観光客の数も減って店員が閑なので、客引きが凄い。まるで 昔の歌舞伎町のようで、気が小さいと怖くて引き返してしまいそうだ(^^;;
     しかもカニは「98年の北見旅行」…別名「蟹地獄ツアー」で、海鮮ペンションの 夕食で、大量の美味しい蟹を結局食べ残してしまった経験(量がハンパじゃなくて…)が 贅沢なトラウマになっていて、よほどのことが無いと手を伸ばす気になれなかったり している。
     そんな中に、海鮮丼が売りの飯屋も沢山ある。
     しばらく歩き回った中で、皇室の方が食事にきた記念写真を 飾っている店を見つけて これに入る。有名人の写真を飾っている店はあっちにもこっちにも山ほど有るが、 皇室御用達なら間違いないかな〜と(^^; しかも写真が新しい。H12年とある (女性SPの方が目立っているけど)
     私は「うに、いくら、かに」の三色丼、妻は+えびの四色丼を注文。
     普段の私は海鮮好きでは無い。特にうに、かにはほとんど食べない。なんでか… っていうとその辺の料理屋で食べたり店で買っても不味いから。
     数日前にも妻が近所のスーパーで「安かった」と買ってきたうにの箱盛りは、 味見に2,3粒つまんだ他は全部妻のもの。これは「箱くさい」よなぁ。板の匂いがする。 匂いは鮮度の問題もあるだろうが、せめてプラスチックのトレイに変えてくれれば あんな匂いにはならないし衛生的だとも思うが、世間は鈍感だなと。
     でも実は海鮮嫌いでは無いんだよね〜。
     この店のうには素晴らしかった。口の中に広がるのはほんのりとした甘味だけで、 余分な匂いが一切無い。醤油もワサビも要らないくらい純粋な味だ。普通一回に数粒しか 口にしない私でも、こんなうになら「100%うに丼」でも食べるね。いや、それをやると 3,000円以上(時価)かかるみたいだけど(笑)
     カニも普段滅多に食べないのは、「カニくさい」から。ボイルした冷凍ものなら それほど心配は無いが、むしろ本職の料理屋で出てくる海老カニの匂いには我慢でき ないことが多い。そりゃ〜高級な店には入らないわけだが、自宅で冷凍モノを食うより 店が不味いってのはどうかと思う。
     ところが、この丼のカニは旨かった。毛ガニのほぐし身だね。函館に入る毛ガニはみな 地元のカニだというから、旨いのは当たり前なのかもしれないが、じわっと広がる甘さ、 旨味、久しぶりの感覚だ。
     イクラもちょうど新ものが出回る季節で、これは東京で食べても比較的外れが少ない 海産物の一つだが、あっさりとしたタレがご飯に染み込んで、 「丼にして一番旨い海鮮はイクラだ」と断言しても良いよ。
     素晴らしい。食事が旨い旅行はいい旅行だ。(金はかかるけどな〜(^^;)
  • 湾内クルーズ
     今日のメインは夕食の「バスク」なので、一旦ホテルにチェックインして、 数時間近所を観光する。近所といってもホテルは駅の真ん前。とても便利。
     一日目は港中心に見て回ろうと思うので、市電に乗って港のはずれまで行ってみる。
     この「市電」も、函館の楽しいところ。日中5〜10分感覚でたくさん走っている のは便利だし、ほぼ全ての電車が「全面広告車両」で、地元企業の工夫を凝らした ペイントが飽きない。なにより、大正〜昭和初期にタイムスリップしたような不思議 な感じがする。
     で、港の風景を眺めながらさっそく地ビールなど飲んでいると、クルーズ船が 出発するアナウンス。
     我が家の旅行は「船があれば乗るのが基本」なので、すかさず乗船。
     コーヒー紅茶etc.が飲み放題らしいが、お茶に力を入れていてはクルーズが楽し めないのではないか?とデッキに陣取る。約40分の遊覧だ。
     函館湾にはそれほど見る物が有るわけではないのだが、ちょうど「イカ釣り漁船」 が出て行く時間で、大きな電球をたくさん下げた船が何隻も港の外に出て行く。 旨いイカを釣ってきて欲しいね(^^)
     海から見る「函館山」も良いし、午後の逆光に光る海にみえる灯台も風情がある。 写真はバンバン撮るが、出来はどうかな…(^^;
     我々が乗ったのは「BLUE MOON」という比較的大きな船。水上バスに近いキャパだが、 高さがあって見晴らしがいい。が、他にも小型の船を使った遊覧が何種類かあるようで、 凄い勢いで追い越される。たぶん一回のキャパが小さいのを回数でこなしているんだな。 それも楽しそうだが、スピードがあるので波に乗り上げてバンバン揺れている。 絶対写真は無理と思う(結局主目的は写真かなぁ)。
  • 赤レンガ倉庫
     海運業が華やかな時代に立てられた巨大な倉庫群。今は横浜の赤レンガ倉庫 同様にショッピング街になっている。ていうか、超巨大なお土産物売り場。 とにかく広い。
     横浜のは内部が二階建てになって、とても狭いけれど函館は天井が高いし、 わりとゆったりして買物は楽しいと思うけど、とにかく売っているものは ほとんど全部みやげ物だ。
     海産物類は、倉庫のほかに別にまた巨大な売り場がある。眩暈がする〜(笑)
  • バスク(夕食)
     また市電に乗って移動。場所は五稜郭に近い住宅街のど真ん中である。
     もともとはTVで見て知ったのだけれど、シェフの深谷宏治氏は、その名も ズバリ「スペイン料理」(柴田書店)という 本も書いているそのスジでの有名人。
     なぜ函館なのかはシェフの地元だからなのらしいが、新鮮な魚介類が手に入り、 土地があるのでハーブ類は自家製だったり「自家製生ハム専用室」が有ったりする そうな。…生ハムを作るなら、北海道の気候が必要なのかもしれないな。少なくとも 梅雨が無いのは羨ましい。  …と、てくてく歩いていくと本当にまったく住宅街の真中に店はあった。
     こざっぱりした店はなんだかペンションの食堂風でもあるが、天井から 何本もぶら下がった本物の生ハム(黒豚の後ろ足)が気合入ってるというか、主張している。
     18:30は本日最初の客。ゆっくりメニューを見て、 前菜7種 ラム肉のグリル パエリア 自家製生ハム、イカの墨煮、
     お酒は、カバのハーフと赤のフルボトル。
     カバなんか頼んだせいか「お祝い事ですか」と聞かれてしまった。
     いや、まあわざわざ函館までバスク料理を食べに出かけ、実現したというのは めでたいと言えばめでたいか。
     まだまだ経験不足なので、「バスク料理」について語れるほどのものは無いのだが、 生ハムを目の前で切り分けてくれたシェフと色々話して「とても真面目で熱意のある人だ」 ということには感心した。
     こういう店を持っている函館の人が羨ましい。
     生ハムは一年半以上熟成したもの。しっとりとして柔らかな風味だった。
     そのうち他の客も入ってきて、どうやらほとんど全員がこの生ハムは注文するらしい。 目の前で手で切ってくれるパフォーマンスは楽しいし。
     シェフの説明の中には「使うのは塩だけで、保存料や添加物は一切使っていない」 という言葉があった。生ハムが好きな人にとっては当然のことなのだが、函館じゃ まだまだ「ハムというものは添加物も保存料も入って体に悪い」みたいなイメージが 有るのかもしれないな。
     デートっぽい若いカップルはともかく、職場の何かの歓迎会かなにかで入ってきた と思しき10名ほどのグループには「ここはスペイン料理の店」という感覚は全く無い ようだ。なんか「とりあえずビール」とか言ってる。
     まして「バスク料理」と思って食べにきている人はサラサラ無い感じ。
     シェフも生ハムを切りながらの会話の中で「あまりきつい料理は口に合わない人も居る」 という意味のことも言っていたが、これだけマニアックな料理人の腕を、漠然と 「お洒落なレストラン」と思って食べに来る人のレベルに合わせて仕舞うのでは勿体無いと 思った。
     前菜は、大皿に可愛い一口料理がずらっと並んで目も舌も楽しませてくれる趣向。 こういうところはシェフも腕の振るい甲斐が有りそう。
     子イカの墨煮は、きっとバスクでも名物なのだろうが、函館らしいとも言える ナイスなメニューだ。ふっくらとして美味だ。
     メインの羊、パエリアはどちらも比較的マイルドな味わいで、もっとバチっと 重い味でもいいような気がした。
     現地(スペインのバスク)でたべたバスク料理は、泣くほど塩辛かった記憶が あって、さすがにあれほどまでの濃い味は要求しないが、もっと攻めても良いかなぁ という感想。
     でもまた行って他のお皿も制覇してみたいくらい旨かった。
     予算は一人1万円におさまったが、帰りは豪華にタクシー。飲んだら気が大きくなった(笑)
     駅前には有名らしい「バスラーメン」が居たが、さすがにまっすぐホテルに着。
    (翌日に続く)
2004.8.23
  • オリンピック見物をしつつ、旅行の準備。
     カメラ関係はバッテリー1本、メモリーカード1枚(CF 1GB)を購入。
     去年の「志摩スペイン村旅行」では、パレードと水族館で枚数をくって、最後は どんどん小さな画像モードに切り換えて撮ることになったのでメモリーには 余裕を持って。前回1.5GBから2.25GBに増加。
     バッテリーは余裕はあると思ったが、充電量の目減りを考慮して安全のために 予備を持つ。
     今回の旅行の目的は、
    1. 「バスク」という店でバスク(スペインの北部地方)料理を食べる
    2. 五稜郭で土方さんを偲ぶ
    3. 海鮮料理を食べる
     の3点。
     「バスク」は、NHKのスペイン語講座か何かに出演していたのを見て行きたかった店。
     「新選組関連スポット」は、今年行かなきゃ何時いくのって感じだろうから、まあ、 行くなら京都だろう?というのは置いといてバスクと抱き合わせだね?
     殆どの準備を妻が手配してくれたので、ありがたいが、「函館近郊には水族館が無い」 とは知らなかった。
     調べてみると「港町の観光資源として水族館は必要だろう」…という運動は昔から あるらしいのだが、実現していないみたいだ。バスクと五稜郭しか考えずに日程を 組んでしまったので、そこまで考えてなかった…(^^;
2004.8.22
  • 『ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔』SEEDVD鑑賞
     24時間で指輪三部作を全部見る企画の続き。
     前夜、第一部を朝の3時過ぎに見終わったので、遅く起きて、午後早々に第二部上映開始。
     今日はDVDのSEE版を鑑賞。WOWOWで放映されたハイビジョンの劇場公開版もあるが、 『二つの塔』は、SEEにしか入っていない重要なエピソードが山盛りだから外せない。
     劇場でも涙が出るほど感動した冒頭の「ガンダルフの落下」 のシーンはやっぱり目頭が熱くなってしまった…。素晴らしい。
  • 『ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還』DVD鑑賞 ★★★
     三部作最後は、いつもより早めに夕食を済ませて上映開始。
     ぼやぼやしているうちにSEE版DVDが出そうだが、SEEの追加部分を存分に楽しむ ためには劇場公開版の復習をしておくことが必要だろうというのも、このタイミングで 鑑賞会を計画した理由の一つだ。
     『王の帰還』は劇場でも字幕/吹替と二度見たが、やはりDVDで見直すと「あ、こんな ところでこんなことが…」と思う瞬間はたくさんある。今回は『二つの塔』と連続で 見たので、そのラストシーンと『王の帰還』の冒頭シーンがまるで一本の映画のように 繋がっているのには笑った。…笑ったのは「メリー&ピピンが食料庫で宴会している繋がり」 だったから。
     1と2の間は「フロドの夢」という形で、前作の回想を見せるオープニングで、 これは実に巧妙だし「思い出し泣き」するほど感動的なオープニングだったのだけれど、 2と3のように、どちらも壮絶な戦いの話の間をコメディリリーフ的な二人の姿で 繋ぐのはこれも素晴らしい。
     もっとも、メリ&ピピで繋がるのはSEE版のエンディングだけなので、これは マニアに対する監督のサービスなのかとも思えるな。
     肝心の『王の帰還』本編に関しては、映画館で見たときよりもさらに画面の中に 発見が多くて、DVDとしての満足度はなかなかのもの。前作と連続で見たので、 自分の中の情報量も多かったのかもしれない。
     「ゴンドールの烽火リレー」のシーンはやっぱり泣けた。
     山の頂きに次々と火がついていく、それだけの映像が何故こんなに感動的なのか。 絵や音楽の美しさは間違いないが、もうすっかり見るものの心が中つ国の住人に なっているって訳だろうか。
     ちなみに、友人某は「三国志を思い出す」といい、某ネットのエッセイでは 「山の上にのろし係が常駐しているのが凄い」と書いていた。人は色んなことを 考えるものだ。
2004.8.21
  • 今日から…というか昨夜から夏休みに突入。夏休みがオリンピックと 重なっていると、ついついTVを見てしまい何も出来ない予感(^^;
     案の定初日から夜更かし&朝寝だ。
  • HV版『ロード・オブ・ザ・リング〜旅の仲間』SEE鑑賞
     夏休み特別企画、24時間で指輪三部作を全部見る。
     映画関係で「夏休みにしか出来ないこと」というとやっぱり、大作シリーズ物を まとめて見ることか。作品としては他にも 『ゴッド・ファーザー』 『バックトゥザフューチャー』 『インディ・ジョーンズ』などなど、DVDを買ったけれどラストまで辿り着いていない 作品は幾つもあるのだが、夫婦で楽しめる作品というと指輪は外せない。
     まず、『旅の仲間』…これはNHK(BS-hi)で放送されたSEEのハイビジョン版 という究極のアイテムがあるので、迷わずこれを見る。
     中つ国の自然が美しい。深夜からのスタートだったので睡魔と闘いつつなんとかクリア。
2004.8.20
  • 今朝も金メダル、女子柔道。地味なところでアーチェリーの銀てのも。
     柔道は一番軽い柔ちゃんらのクラスは「猫のけんか」みたいだと思ったが、 メダルが取れなかった男子100Kg級なんか、迫力のパワー勝負になるのかと 思いきや、掴みあったまま延々と探りあいで、まるで面白くない。
     今の柔道は「5分間で一本もしくは、技あり、有効、効果のポイント加算。 決まらなかった場合は5分延長で、どんなに小さなポイントでも先に取った もの勝ち」というルールになっている。
     しかし、次回からは「無制限一本勝負」にしてもらいたいな。
     反則の指導ポイントしか差が無くて、それを5分間地味に守って勝ちなんて 柔道じゃないよ…。
     まあ、ポイントを守っている相手に反撃して、残り1秒で逆転一本勝ち。 なんていう試合もあって、そういうのは劇的でかっこいいよね。ドラマの無い 柔道なんて駄目。
     国際ルールで良いのは「体重別」くらいか。そのほうが勝敗における 「技術」の重要性が大きくなるから。
  • 昔の柔道マンガのせいか、技としては「巴投げ」がカッコいいと思っている のだが、実際の試合ではほとんど出ないな。
     「柔よく剛を制す」とは言うものの「相手の力を利用して投げる」 なんて一本もほんの数パーセントだ。カッコいい技が見たいぞ。
  • 日本柔道サイト
     なんとなく内容が古い気がするのだが、 掲示板 は生きている。
  • 講道館のページもあるな。 立派なサイトだ。技の解説は観戦に役立つかな。投げ技だけで67種類も 名称があるそうだ。固技29本をあわせると相撲よりだいぶ多いな。
  • 全日本柔道連盟のサイトが オリンピックに一番関連が深いのかな。
  • しかし柔道の中継、さすがに日本人カメラマンが鈴なりなのが映っていたが、 白いレンズと黒いレンズの比率は20:1くらいか?
     しかも白は全員 EF70-200mm F2.8 だったりする。目を離したら 取り違いが起きそうだな(^^;
  • SONYから色々発表。
    160GBのHDD - 新型の地デジTVに繋ぐと追っかけ再生に対応する。
    フラットTV - バックライトの輝度を変調して コントラストの拡大(暗いシーンでの黒浮き防止)をやっている。
     これはなかなか良いかも。チューナーが二系統入って、録画中の別番組視聴とか 出来て便利だ。
  • QUALIAの液晶TVも発売 - LEDバックライトというのがなかなか。 46型はなんとフルHD対応。ぜったい買えない 値段かと思いきや、これは一般販売店でも扱うらしい。早く店頭で見れると良いな。
     …しかし、なんでオリンピック前に発売しないのかね〜
  • CANON EOS 20D正式発表  いや〜、噂は本当だった。今買えるなら今買ってしまうけどな。そういえば、 昨日カメラ屋に行ったときには Nikon D70 を買っている人が居たけれど、 今日以降はまた勢力図が塗り変わるのだろうな。
     とにかく、APS-Cサイズカメラの中では、全ての機能が最高と言って過言じゃ ないからなぁ…。
      キスデジとの比較ページが判りやすいが、これは10Dの後継で、KissDと併売という意味か?
     しかし、これにあわせてレンズも買うのと、今のレンズでx1.3とかのボディを待つのと、 どっちが安いかな…、一年後にはx1.3のEOS-5Dとか出るんじゃないかな?
    ニュースのページはこんなだ
  • 会社帰りに、エノテカ丸の内店に寄る
     有楽町と東京駅の間、ミレナリオをやってる通りにある。高級ブランド店などが ずら〜っと並んでいる通りだが、全般的に金曜の晩なのに人が多いとは言いがたく、 丸ビル効果を狙っているんだけれど、近所のOLしか客がいないって感じ。
     店は小規模だが、ベーシックな品揃えは大体ある。
     手ごろな赤2白1を買って帰宅。
2004.8.19
  • 今日も起きたら水泳と柔道で金メダルが取れていた。凄いな、こんどの オリンピックはどうなっているのだ?!
  • EOS10D後継機と新レンズ
     米国キャノンのフライング情報ということで真偽の程は不明だが、 EOS20D(x1.6,800Mpix,5fps,25fバッファ,起動0.2秒など)
    EF-S 17-85mmIS USM(35mm換算 27-136mm)
    EF-S 10-22mmUSM(35mm換算 16-35mm)
    が登場するらしい。つまり銀塩時代に EF17-35mmUSM,EF28-135mmIS USMの二本を使っていたのと、焦点距離的に同等の 構成になり、ただ望遠レンズが75-300mmが、換算120-480mmになるのが違う。
     凄い。使いやすそう。
     しかし、そうなると結局望遠以外システム総とっかえだよな〜(^^;
     程ほどの金額なら、今より目方も減って大歓迎だけれど。
2004.8.18
  • やっぱり、アテネに付き合うのは辛い(^^;
     日本人がメダルを取った種目だけ自動的に録画してくれるモードをつけて 欲しいぞ。こんなに放送していても、射撃とかアーチェリーとか地味な競技は 映らなさそうだし。いや、見て面白いかわからないけれど…。
  • 朝起きると、柔道女子63キロ級の谷本が金。
     なんだか今年の柔道は「破竹の勢い」って奴だな。決勝まですべて一本勝ち、 というのも美しい。
  • アテネとカメラで気付いたこと
    1.300mm,400mmを手持ちで撮るカメラマンが多い。IS様々だ。でも超重いから さっと構えてさっと撮るスタイル。
    2.競技が終わると縦位置で撮る人が圧倒的に多い。
    3.たまにパソコンで送っている光景が映る。
  • 職場の夏休み土産
     夏休みに旅行するとお菓子を買ってきて振舞うのが恒例になっているようなのだが、 今年やたらと「北海道」の物ばかりだな。どうする?
  • 1GB(12Mbps) CFカード購入
     夏休み対策(笑)
     去年の旅行は2泊3日で、512x2+256x2=1.5GB の体制で一杯一杯だった。
     まあ、スペイン村のパレードや水族館など、枚数が多くなる要素満載 だったので今年の旅行はそれより断然枚数は少ないと思うが、撮影の間にちまちま NGカットを消去するのも辛いし、なにより、それをやるとバッテリーが持たないので。
     デジタルは「現像代が掛からないので安い」とは言うが、まあCFの元くらいは 取った。なにしろ今年中に1万枚は行くから。
     でも、銀塩ならこんなにホイホイ撮らない事も事実。だから実際の出費が 減っているわけではない。というか、レンズとか買っちゃって激増だよ(^^;;
2004.8.17
  • 「健康食品」の安全性・有効性情報
     オープンしたてでかなり専門性の高いページ。
     にがりの健康効果に効果はないと断言している。今とってもサーバが重いのが難点だが、 「健康食品の科学的根拠」を提供すると言う狙いには拍手を送りたい。
     全く科学的な立証の無い健康食品は数多くあるし、効果には副作用もついてくる、 ということを買い手が意識しないと健康被害は無くならないね。
  • 昨夜はアテネに付き合うつもりが沈没(笑)
     起きたら男子体操団体が「金」になってた。同種目で28年振りの金とか。
     まあ、今回は予選も一位だったので 余裕で金て感じ。どの競技も大変には違いないが、体操は「こんなことが可能なんだ」 という驚きが強い種目だよな。
     しかも同じ体操でもメダルを取るほんの一握りの人の演技はとてつもない。
     鞍馬なんか地味で地味で、誰がやってもあまり代わり映えがしないと思っていたが、 予選で最高得点だった人の演技は「えっ!」と驚く動きがあったし。
     「体操ニッポン」と呼ばれたのは、60年ローマから、76年モントリオールの 6大会連続金。64年東京の年に生まれたので、68年メキシコまでは記憶に無いが、 72年ミュンヘン(8歳)、76年モントリオール(12歳)の金はうっすらと記憶にある。
     あの頃は世間がずいぶん熱狂していたんだなぁ。
  • すごいよ愛ちゃん!
     帰宅すると卓球の予選をやっていた。
     世界ランキング27位の愛ちゃんだが、同12位のベテラン選手にストレート勝ち。
     相手のコンディションや相性も大きいと思うが、愛ちゃんの「勢い」を感じるね。
     これでベスト16入りだそうだ。
     ランキング的にはこの後、軒並み格上との戦いになるのだろうが、是非一勝でも 多く勝ち抜いて欲しいものだ。(ちなみに、次の相手は世界ランキング6位だってさ)
     体操男子のハイライトも見る。
     いや〜、人間業じゃないわ。あの地味な鞍馬で会場をどよめかせるのも凄いが、 鉄棒なんか重力が間違っているんじゃないかと思ったり…。
  • 巨人のスカウト不正のこと
     なんかオーナーが辞任したが、あの人は「読売新聞グループ本社会長」なのね。
     社会正義の中心に居るべき新聞社の会長が、こんなことに関わっていて良いのかと、 そういう疑問も有るでしょう。
     話を野球に限るとして、今の球界再編騒動は「球団の採算を無視した年俸の高騰」 が直接の原因なんだし、年俸の高騰をリードしてきたのが巨人軍だ。そこで、今回、 札束で有力選手を囲い込み独り勝ちを目指す動きが裏の世界にまで手を伸ばしていたことが ばれてしまった。不信感は深まる。
     スポーツは強い方が魅力的なのは決まりきったことだが、巨人は 「接戦を制してこそドラマになる」という心理がわかっていないのか。
     野球が、観戦して面白いと思えるのは1〜6位まで0.5ゲーム差でびっしり並ん で毎日順位の入れ替わりがあるような時で、10何ゲームも開いてしまったら、 リアルタイムで見る意味なんかまるで無い。
     つまり、選手も球団の収入もリーグで分け合って、どうしたら面白い試合の できるバランスを作るか。それを考えるべきだろう。
     勝つ→儲かる→選手を買う。負ける→儲からない→選手集まらない。…こんな プロ野球の仕組みってトランプの「大貧民」だよな。
2004.8.16
  • 朝起きると、水泳で金が取れていた。やるな。
     一方先日見た女子バレーの予選などは、男子選手と対戦しているのかと思うほど 豪快なスパイクを決められまくっていて、相手チームのほうに恐れ入ってしまったり。
     サッカーも決勝に残れなかったが、仕方ないかなぁ。
  • アテネと録画
     どうにも録画しにくい。
     競技の都合もあるから仕方ないけれど、深夜から朝までず〜っと一つの番組で 切れ目の無い中継では、「特定の競技を見たい」という録画の仕方が出来ないし、 撮っても頭から全部早送りしないと見られない。これは不便だなぁ。
     適当に小分けして欲しいぞ。
  • アテネとカメラ
     オリンピックと言うと、カメラメーカーの晴れ舞台である。
     キャノンの「白レンズ」はとっても目立つので、ぱっと見はやはりキャノン優勢。 二番手はやはりニコン。どちらにしても「デジタル」が圧倒的の様子。
     柔道なんかは望遠(70-200mm)ではなく中望遠(24-70mm)を使っているケースも 多いようで、赤いスジがあればキャノンとわかるが、ちょっと遠目には判別しにくい。
     屋外競技だと、端から端までキャノンの白レンズということが多い。 300mm,400mmのレンズが多い。(キャノンユーザなので、写るとやっぱり嬉しい)
     逆にいえば、非白レンズは「目立ち度で不利」ってこともあるけどな〜
     カメラマンの動きを見ていると、フィニッシュの決まる地点だけにカメラを向けて、 やたらと被写体を追いかけてはいないようだ。もう、新聞の見出しにはこういう写真、 とイメージは固まっているのだろうな。
  • ガン遺伝子に刺客遺伝子 - なんとなく未来科学っぽい技術である。
  • EPSONのD5パネルは試作段階で実測1500:1のコントラスト比 - ついでに、光源に動的な絞りを入れることで、計算上は9000:1も行けちゃうらしい。 恐るべき性能だ。発売が楽しみだなあ。…でも、すぐに飛びつくか?というと、やっぱり フルHD化も気になるね。
  • HV版『スターシップ・トルーパーズ』鑑賞 ★
     ミニチュアなんだか、CGIだか判らないけれど、宇宙戦艦の描写のクリアで細密な ことにはぶっ飛んだ。
     まあ「宇宙空間」てのは、空気が無いのだから、本来バリバリに透明でクッキリ 遠くまで見通せる世界だ。だから、ハイビジョンの解像度の高い絵は宇宙らしい(^^)
     ただ、ハイビジョン「規格」だから、というものではなく、この絵を作り出した スタッフがまた偉いと思うね。
     ただし、民放の放送でバリバリカットが入ったようなので、この放送自体は 評価できないんだけどね〜。NHKかWOWOWで放送されれば録画しておきたいな。
     ソフト化されたときに買うかといわれると、原作ファンとしては余りにも遠すぎて これまた抵抗があるんだけど…。
2004.8.15
  • 柔道観戦
     アテネの柔道はSDカメラは畳の高さからアップ中心に、HDカメラは二階席から 俯瞰で全体の状況を見せるように、と別々の考えで放送しているのが面白い。
     プロジェクターで見るなら、もちろんHDカメラの「会場で観戦しているような視点」 が面白い。
     それにしても、柔道は男女とも金メダルが取れて素晴らしい。
     結構感動してしまったな。他に選手の激しい動きも面白かったが、男子の 野村選手の決勝前数試合の豪快なスピード一本勝ちは鮮やかだった。やっぱり 柔道は「一本勝ち」が見せ場だな。
     野村はあらゆる技を使えらしいが、外国選手の中にはどうやら、一種類の得意技 だけで勝ち上がってきた選手も多いらしくて、「変な構えvs変な構え」でなんだか 柔道に見えない組み合わせも有って可笑しかったな。
  • 大河「新選組!」山南脱走
     山南さんが抜けた。土方中が悪く見えるが、新選組一の理論派として大切に思っている ことをはっきり言っているのに、お互いの心が少しずつ掛け違って破滅に向かってしまう。
     脱走は切腹という法度は、上のものであるほど厳密に適用されなければ全体の規律が 守れない。…というロジックに、近藤までもが縛られてしまう。
     法度さえなければ、互いの言い分を語り合って丸く治める道も有ったのだろうが…
     たぶん、今一番山南を必要としている土方が自分の作った法度によって山南に 切腹させなければならない矛盾。涙なくして見られないなぁ…。
     沖田がおひでちゃんに病気の告白するのも泣けた。
     早く次週が見たいドラマって久しぶりだな。見たいけど見たくない辛い内容だ。
  • パルマ豚を食す
     妻が通販で手に入れたパルマ豚の骨付き肉をソテーした。
     たいそう分厚い脂肪層が付いた肉なのでどんな味なのかと興味深かったのだが、 この脂肪のとろっとした甘味は絶品だった。肉の部分の質は繊細でキメ細やか。 しっとりとした肉ととろりとした脂肪を一緒に噛みしめると極楽極楽。
     一緒に買った「イベリコ豚」も旨かったが、このパルマ豚の上品な旨みは、 確実に上ではないかと思った。
     銘柄豚は色々食べたが、久しぶりに「おぉ」っとなった。
     ワインは「タイユバンのシャトーマルゴー2002」を選んでみた。
     樽の香りが柔らかく効いて複雑な旨みがあったけれど、季節のことや、 豚の味付けをあわせて考えると、シャープな白ワインでも良かったかなと思う。
     要するにただ「肉」というのでなく、シェフ(妻)にソースはどうするつもり なのか確認してからでないとベストマッチにはならないってことなんだけれど、 最近は豚と言うと「エシャレットとバルサミコのソース」だったので、 「レモンの香り」とは、意表を付かれてしまったのだなぁ(^^;
2004.8.14
  • オリンピック開会式を録画して鑑賞
     セレモニーの演出は神話時代、紀元前からのギリシャの歴史を絵巻物のように見せる もので、スタジアムの構造を生かして吊り物を多用した立体的な構成で斬新だった。
     ハイビジョン的に、とても楽しめる演出だと思った。
     一方聖火の点灯そのものは、聖火台が90度以上倒れこんでくると言うカラクリは 面白いけれど、シンプルに点灯しただけと言う感じで高揚感は少なかったかな…。
     花火が上がるシーンで、スタジアムを外から大ロングで写すカメラだけがSD画質。 しかもピントも明るさも甘いのが気になったが、あれだけは地元TV曲のカメラなの だろうか?
     入場行進以降、日本選手団が重点的に映っていたのはNHKのカメラだと思うのだが。 きっと部分的に地元TVの映像と混ぜているのだな。
     ともあれ、ハイビジョン導入後初めてのオリンピックなので、この後の日程も 楽しみたいものだ。
  • 妻は東京湾花火大会のチケットをゲットしてお出かけなので、私はベランダから 撮影を試みる。
     昼は全く望みが無いと思っていたが、花火の時間には、300mmレンズで辛うじて レインボーブリッジの明かりが見えるくらいの空模様。ただし、モヤに都市の 明かりが反射して空は明るい。
     湾岸に高層ビルが増えたせいで、低い花火はまるでビルの陰だが、直径400mにもなる 大きな花火も上がるので、これはなかなかクッキリと写った。
     家から東京湾は、隅田川と比べて倍くらい距離が遠いが、流石に近くの隅田川より 遠くの東京湾の大花火のほうが派手だ。隅田川の花火は比べるととても小さくて可愛い 花火ばかりだが、わずかでも東京湾のモヤの影響が少ないためか、色がクッキリして 綺麗だ。
     今年は、葛飾、隅田川、千葉港、埼玉方面の何か、松戸方面のどこか、江戸川、東京湾と 7つの花火大会を見たことになる。まだまだ増えるかな?
2004.8.13
  • いよいよアテネ・オリンピック開幕。あ、13日の金曜日だ。
  • SACDプレイヤーの新リファレンスモデル - 猛烈に分厚くごつく見えるが、幅がミニコンポサイズで却って小さいそうな。でも126万円。 クオリアとは名乗らないのか?
  • ついにBD-ROMの物理仕様確定 - ソフトが出るのは2005年後半とか。それまでには、フルHDのプロジェクターを発売して もらわないとな…。
  • それにしても最近毎週一回以上重機を使ったATM持ち去り事件があるな。
     これは立派な「レイバー犯罪」ですよ。
     そうしてみると、埋立地の外れに「特車二課」みたいな組織がポツンとあるだけでは、 現実には殆ど犯罪に対して無力だということになるんじゃないか。
     現実的には「盗難重機」が犯罪に使われているわけで、盗まれない対策、盗んでも 起動しない対策、盗まれたら発覚する対策などを重機の側に仕込んでいくしか無いね。
  • 東京都教育委員会がジェンダーフリー排除 - 私は軽薄な「ジェンダーフリー」という用語が嫌いだ。だいたい横文字をそのまま 振りかざす動きは、ファッションが多い。例えば「スローライフ」とかね。
     で、過激なジェンダーフリー思想をばら撒く活動家を排除したいのはわかるが、 「だから男女混交名簿禁止」というような、踏絵のような指針は、実効性に疑問が 有るな。推進派も過剰なら反対派も過剰反応じゃないのか?
     どちらも世の中加減というものの判らない人が多くて困る。
     小中学生なんか「生物」として敏感に男女の違いを意識する年齢なんだから、 別々になるのは自然だと思うんだがな。社会の仕組みとしての男女差別は区別して 教えるものだろう。
2004.8.12
  • 名古屋に金のATM
     さすが名古屋。ゴールド口座専用だというのが売りだが、写真を見るとなんとなく 「シャア専用(百式)」という感じである(笑)
  • ペルセウス座流星群
  • SONYDRC-MFv2登場。
     こんどは、ハイビジョン映像もより鮮明に、だそうだ。
     もともとハイビジョンの映像は鮮明なわけだが、ひょっとすると、民放に多い 「アップコンバート」の擬似ハイビジョンがきりっと鮮明になるかな。
     また、「既存テレビと組み合わせる外付け機器としても検討」という情報も 気になる。
     それにしても、こういうデバイスを投入して、そろそろ新型のプロジェクターが 出ないのかな…
  • 江戸雑考 - 雑考といいながら食べ物の話が多く興味深い。
  • 久しぶりに自分でチャーハンを作る。
     具はネギと卵のみ。強火でガンガン料理する中華は段取り勝負だが、久しぶりで ボケボケしていたので、出来上がりもボケボケの味になってしまった(^^; ただ、 「ガッテン流焦げない中華鍋」がまだまだ調子よく、米粒パラパラに仕上がるのが なんとなく気分良くて鍋を振っているわけである。
2004.8.11
  • HV版『機動警察パトレイバー THE MOVIE 3』(BS-hi)
     刑事ドラマとしてのパトレイバーというか、パトレイバーの出てこないパトレイバー。
     敵もレイバーじゃなくて巨大生物だし。
     そういうわけで、パトレイバーとしての評価は難しいけれど、今回三作続けて 見たときに面白いと思ったのが、前作から10年もたって作ったのに、絵柄はほとんど 1,2と同じってこと。
     最近ならパトレイバーそのものだってフルCGでいくらでも精密に描写できるだろうに そういうことには全然興味が無いのね。
     こうしてみるとmovie1,2でオリジナルメンバーが解散してしまったことが惜しまれる。
     あのメンバーで、パラレルワールドの近未来で、最新のアニメ技術で、いくらでも 面白い話が作れそうなんだけれどなぁ…。
  • 散策通してみると、一番「映画としての迫力」が有るのは2だが、「話に無理が無い」 のは1。まあ、停止したレイバーが低周波で起動するとか、暴走の引き金の推理の過程など、 理屈的には「うそ〜」と思う部分が多いけど。
     そういえば、3は「高周波」が仕掛けだなぁ。
     死者の数は1<3<2かな。2は人が死ぬ描写は殆ど無いがあちこち爆撃しているので、 被害は出ているだろう。3は死者の数は数十人だけれど、ひとつひとつが「惨殺」って感じ。
     そう思えば、明るく健康的な青春警察ドラマのTV版とは遠くなったなぁ。
     実際のロボットの世界では、「小人サイズ」のロボットなら、驚くほど有機的、 かつ、人の動きを超えるようなロボットも出てきた。
     アニメ界でリアルロボット系の最右翼がパトレイバーなのだから、最先端の ロボット技術の成果を巨大ロボットに取り込んだ形でのメカメカした魅力を 満載した作品を作ってくれたらいいのに。
     でも、それは監督が交代しないと出来ないかもなぁ。監督、うだうだした話が 好きだもんな。
     ストーリーが単純明快、勧善懲悪だとしても、メカが魅力的なら成り立つのが アニメのいい所だと思うのだが。
  • 最近の「メカで健康的」なアニメというと、やっぱり「プラネテス」かなぁ
2004.8.10
  • HV版『機動警察パトレイバー THE MOVIE 2』(BS-hi)
     東京に戦争状況を作り出す話。
     ハイビジョン放送としては、"1"よりハイビジョンらしさが増しているように見える。 きっとオリジナルの「撮影段階」で画質が上がっているのではないだろうか。相変わらず コンピュータ画面の描写では画面がモヤモヤして、現代のツヤツヤ・ピカピカしたCGと 比べ物にならないけれど。
     ストーリーと演出は「監督の趣味」なのだろう、難しい政治、戦争論を延々と 語り合ったりして、何度見ても「難しげ」な感じに変わりは無い。
     ともあれ、犯人の考えを整理すると、
     カンボジア(?)のPKOにレイバー部隊を率いて参加した柘植(犯人)が、自衛隊の しばりから敵に対する発砲許可が降りなかったために部隊を壊滅させて、一人生 き残って帰国後潜伏。
     「平和ボケ日本」の目を覚まさせるために、政府と国民に首都の戦争状況を 体験させるため、一発のミサイル発射を切っ掛けに警察vs自衛隊の架空の戦争状況 を作り出す。
     しかし、柘植本人はそのグループの意図する限度を超えて、本物の戦争状況を 生み出そうとした。
     …という所かな。まあ、PKOの部隊壊滅を切っ掛けに、憲法第九条を書き換えよう とする勢力の策謀というのが背骨だな。
     今見ると、「ベイブリッジ爆破」で危機感(最新のステルス戦闘機の 侵入に対して、防衛力が不足している)を印象付ける…という作戦は無理がないと思う。 米軍の中に 日本の軍備拡張を望む勢力がいるというのも有り得るし。
     しかし、「バッジシステムをハッキングして幻の爆撃を演出する」という作戦から 警察と自衛隊が対立して内戦状態に陥るという筋書きはかなり苦しいな。
     幻の爆撃(真相公表できず)→警察の基地指令拘束→全国の基地で抗議の篭城→ 基地への警備出動→政府の戒厳令(自衛隊支持)
    という段取りなのだが、これはあまりにも中身のない「空騒ぎ」に過ぎるのでは ないか?
     警察の警備出動が「自衛隊のクーデター疑惑」ならば政府が「戒厳令を発令して 首都を自衛隊の管理化に置く」というのは、まったく話が逆でスジが通らない。
     そもそも、自衛隊の武装蜂起を警察が阻止するのは当然として、それで街中に 自衛隊がわらわらと出てくるのが判らない。警察も本気で阻止するなら、基地の 玄関で止めるべきなんじゃ?
     また、このシナリオが成り立つためには、警察が自衛隊の上に立とうとする 強力な策謀が必須だ。…ということは、警備部の上層部にも柘植の仲間が必要 になるが、映画の中にはそういう描写は欠片も無い。
     もっとも大きな間違いは「柘植一味」が実際に警視庁etc.に攻撃を仕掛けたことで、 これは「自衛隊内部の一勢力に巨大な政治的野心が存在する」ことを示してしまった。
     ベイブリッジ爆破と幻の首都爆撃だけならば、「日本の防衛力は不足している」 というデモンストレーションになるが、「自衛隊の一部に野心あり」となれば、 当然自衛隊の組織も権限も大幅に縮小されることになるだろう。
     これは本来の目的とは全く逆行しているのではないか?
     …こういう辻褄の合わないところが、ずいぶんと満足感を削いでいると 思うんだな。もちろん、組織の改変で特車隊のメンバーがバラバラになっている という設定そのものも、空しい感じを盛り上げている(?)のだが。
  • 妻が食玩の「エルフとドワーフ」というフィギュアを買ってきた。
     シリーズとして世界のファンタジーのキャラを扱っているらしいが、この 二名の組み合わせは「指輪物語」なんだろうな。あえて映画に似せて作って いないとしても。
  • 美浜原発で死亡事故 - 蒸気漏れが起きて11人が病院に搬送された。蒸気の温度は200度とか。
     設計値10mmの肉厚の配管が1.4mmしかなくて破れて蒸気が噴出したとか。
     高温高圧の熱水(約140度、9気圧以上)に曝されて、肉厚が減ったというのだが、 「直径56cmの高圧の配管の肉厚が1.4mmしかない」なんてまるで風船だ。
     こんなことはちょっと叩いて音を聞く程度の点検で分かりそうなものだが、 この配管は「10年毎に1/4ずつ点検」すること(40年で一巡)になっていて、 問題の個所は操業開始 以来一度も点検されたことが無かった…という。
     破裂した部分の直前には「計測器」があるという。
     たしか「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故のときにも、計測器の取り付け 部分で配管が壊れたのだよな。配管の中で流れの乱れるところに負担が掛かる。 そんなことは基礎の基礎なんじゃないだろうか。 最新の情報 では、検査漏れが去年から把握されていたり、同社の他の炉で磨耗して交換した ことが判っていたのに放置していたことも判明。
     これは、認識が甘いなんてものじゃない酷さだな。
     4人死亡と言うのも、国内の原発事故では過去最大らしい。放射能漏れが無かった とはいえ、重大事故なのには代わりがない。
2004.8.9
  • HV版『機動警察パトレイバー THE MOVIE』(BS-hi)
     今日から3夜連続HV版パトレイバー。
     三作ともDVDを持っているので、画質勝負。LD時代には擦り切れるほど見た作品で、 DVDになったときには納得の画質という感じだった。今回ついにハイビジョンで見られる のは幸福だ。
     基本的にはだいぶ昔の手書きアニメなので、DVDとハイビジョンを直接比較した印象は 大きく違うわけではない。高精細と言っても、セル画の線の幅がハイビジョンの1画素より だいぶ太いし、鉛筆画をゼロックスしたゆるい輪郭なのでキリキリしてない。
     たとえば、WOWOWの『ルパン三世HVリニューアル版』は、高度に処理された 画質で、色トレスの線がセルの表にあって彩色はセルの裏側にされているという セル一枚の厚みまでわかる。
     もっとも、ノイズを取るために背景画の動いていない部分は完全な静止画で、 フィルムの粒子感を完全に排除しているため、動きのある部分のザワツキが却って目立ったり、 さすがにこれは「やりすぎ」と感じる部分も有るが、とにかく『ルパン三世HVリニューアル版』 は、こんなに昔の作品のフィルムに、セルの厚みまで感じる情報量が撮影されていたのかと思う 高画質な仕事振りだ。
     比較すると、『機動警察パトレイバー THE MOVIE』は、ずっとマイルドな画質だ。
     ただし、『パト1』の画面はやたらと透過光が多くて周囲に光が滲んだような表現が 多いし、「古いコンピュータグラフィック画面」とか「モニター越しの映像」とか、 TVアニメのクッキリ、スッキリした「絵的な」画質を意図的に避けて実体感(厚み) をだそうとした感じがある。
     そのためにハイビジョンにしても「明快さ」が出にくいのはあるのかもしれない。
     ただし、背景に描かれた工場の排気ダクトのスリットが、HV版では一本一本 クッキリ見えるとか、絶対的な解像度の高さは確実にあるし、DVDと交互に見たら HV版は色の濁りが無くて確実に綺麗だ。逆に解像度の点では、SONYプロジェクターの 「DRC4倍モード」が アニメ作品にはよく効いて、DVDの画質がHVに肉薄しているという考え方が できるかもしれない。
     というわけで、実写映画のようにハイビジョンを見たら、もうDVDなんか見る気に ならない… という程の大差はないものの、HV版の価値は確かにある。という放送だった。

     二作目の画質は似たようなものと推測されるが、三作目はまったく現代の作品で CGIも多用している からDVDとの差が開くかもしれない。そこが楽しみだ。
2004.8.8
  • 大河新選組!「江戸に帰る」
     このところ毎週話の進みが速い。
     局長が屯所を離れると、案の定副長の策略で切腹沙汰が起きている。 「長倉造反事件」の見せしめに、一番どうでも良い思想も何も無い奴を切ってしまうのが なんとも、副長の「策略」っぽくてヤバイですよ。
     山南さんの煮詰まり方もピークに達してそろそろ脱走か。なんか竜馬がそそのかして いるし。
     京都の緊張に比べて、江戸、多摩の人々は「新選組の活躍祝賀ムード」で ほんわか浮かれていて、いいような悪いような…
     近藤さんは江戸の医者に総司の病を相談して
    「あなたの大切な人を助ける医学も、西洋の方が断然進んでいる。攘夷は間違って いると思う」
    と言われてしまう。
     心理的には、結構グラグラ来て然るべき。今後どうなるのかな。
     しかし何だな。「建白書事件」に関しては、局長が上様の前で「私が悪かった」 と謝ったんだから、反乱グループが謹慎やら切腹やらの処分に合うのはおかしいと 思う。
     それを土方の言いなりにしてしまう局長が甘いんだよなぁ。
  • 『タイタニックの秘密・3D版』ちょっと鑑賞

     このDVDの3D化の方式は、「黄・青メガネ」。
     昔からあった「赤・青メガネ」に比べてカラーでの色再現が向上した方式だと言う。
     画面の最適化の仕方なんていうメニューが有って、黄色と青色のフィルターと、 画面の色を合わせて分離を良くする配慮もある。
     この作品を劇場で見たのは、「品川のIMAX」で、それは「偏向メガネ」を使う方式で、 多少チカチカするけれど効果は十分あった。
     でこのDVDの効果の程だが、確かに立体に見える瞬間も有るのだが、ものすごく 目が疲れる(^^;
     黄色はともかく、青のフィルターはかなりの濃度なので、画面はとても暗い。
     暗さのために、スクリーンで見るよりTVの方が輝度が高くて楽かもしれない。
     左右の目は、かなり輝度差のある映像を見ることになるので、ある程度の時間 メガネを掛けつづけて目が慣れてくるのを待つ必要もある。
     まあ、立体視じたい、見る人の「器用さ」を要求するものだが、この暗さで 激しく動く画面を立体視するのは、相当馴れを要求されると感じた。
     とりあえず、「2D版」で内容を把握してから、オマケとして「3D版」を見るくらいが よさそうだ。
2004.8.7
  • 市川市・江戸川区花火大会
     朝から先日撮った演奏会の写真を印刷していたが、夕方から友人を 招いて花火大会見物である。
     とはいえ、人数が多くないので気合を入れて場所取なんかしないで、 一時間前にボチボチ出陣。江戸川河川敷はとっても広いから場所が無い ことはありえないので。
     待つ間に怪しい空模様だったが、なんとか天気は持って打上げ開始。
     問答無用の固め撃ちが豪快だ。
  • 花火大会の後は、客人の持ち込んだDVDの鑑賞会
    • 『ルパン三世・念力珍作戦』
       世にも恐ろしい実写版ルパンで、赤塚不二男企画という…
       よく、こんな脱力してしまう話が撮影されたと思うとびっくりしてしまう。
       だれも、この企画にストップをかけなかったのが不思議だ(^^;;
       この話には「五右衛門」は出てこない。世界観としてはアニメの 1stシリーズに似ているが、とにかく中身が「赤塚ギャグ」の劣化コピー で、赤塚氏の企画がそもそもルパンじゃなくなっている所に、監督や 演出が赤塚ギャグさえ理解してない雰囲気。
       とにかく、持ってきた友人が「滅多に買わないようなレアな作品」を買う のを楽しみにしているらしいので、こんな凄い作品を持ち込んでくれるのだなぁ…
    • 『黄金の七人』
       こちらは、ルパン三世原作のそのまたモデルとなったと言われているらしい作品。
       「敵か味方か良く分からない美女」が出てくるところが似ているらしい。 お色気爆発だし。
       話は単純で、白昼堂々、フランス(?)の銀行の大金庫の地下にトンネルを 掘って金塊を盗む話。ただし、盗むのはなんなく成功するのだが、美女の 裏切りとかあって、メンバーの立場が二転三転する。
       そういえば、ソフィーマルソーの『ルーブルの怪人』とかいう映画でも、 なぜだか工事の具合でアパートの地下とルーブルの地下が直結していて、 フランスの地下は、ちょっと掘ると色々なところに繋がる迷路になっているのは 映画の中では常識なのか?
    • 『ダイコンフィルム・ウルトラ警備隊』
       こちらは、「庵野監督の幻のデビュー作」という自主制作映画。
       メカやジオラマにやたらと力が入っているところにオタクの情熱を感じるが、 変身したウルトラマンの顔が「おばさんパーマのオタク顔(実は監督)」のまま というのが笑いどころなのか(^^;;
       これは面白かった。
     勢いで、現在WOWOWで放送中の『ルパン三世HVリニューアル版』をがんがん 見て夜はふけていくのであった。完全にオタク宴会だ(^^;
2004.8.6
  • 今日は広島の「原爆の日」毎年暑いよね。式典のニュースを 見るたびに大変だなと思う。
  • 和牛と国産牛
     ノーブランドの「国産牛」というとそれは「乳牛の雄か老雌」なんだって。 そうか。そうだよなぁ。美味しいわけないよな。
     しかし、きちんと牛の種類を表示しないのは、今時NGなんじゃないの?
  • サッカーアジア杯の反日
     中国政府スジは「一部の行動を大きく取り上げすぎ」と言っているようだが、 確かに一部の行動では有るがTVで映像を見ると結構身の危険を感じさせるような 雰囲気だったな。すくなくとも政治的メッセージの横断幕は、入り口で荷物検査 するとかして、最初からサッカーより政治が目的の入場は制限しないと。
     あとは、小泉の靖国問題とか、日本国内の努力も必要。
     平和って難しいな。
  • プリンタEPSON PX-G900購入
     A3かA4か、それで悩んでいたのだが結局A4対応プリンタを購入した。
     PM-950Cとはフルオートで印刷した時に微妙に色味が違うのだが、逆に 誤差が少ないと言ってもいいような差しかないとも言える。
     「普通紙くっきり」かどうかはまだあまり確かめていない。
     CD-ROM/DVD-Rへの印刷は「高画質対応モード」にするとかなり良い。 PM-950Cではマゼンタが弱くてグレーの部分が純黒になっていなかったものが、 きちんとグレーになるし、インクのピッチも細かいようだ。
     インクセットは、PM-950Cの「CMYK+LC,LM,DY」の7色印刷から、 「CMYK+R,B,マットブラック,グロスオプティマイザー」の8色。
     淡色CM,濃色Yが無くなったのは、インクの粒子が細かくなって、画面の ザラザラが見えなくなったという理屈だが、確かによほど仔細に見ても、 粒は判らない。おかげで薄いインクをたくさん使っていたPM-950Cと比べれば、 明るい写真のランニングコストは低いはず。
     R,Bは色域拡大のためという。
     ブルーインクは、どちらかと言うと「紫」に近い。たぶん「花の青」など、 もともと写真の印刷でも出にくかった色域をカバーしようとしている感じ?
     先日トリトンスクェアで撮影した「ブルーの割りタイルを敷き詰めた噴水」を 印刷してみたら、液晶画面では青のグラデーションの暗い部分が灰色になって 行くところを、印刷は深いブルーになって綺麗だ。
     まだ過去にPM-950Cで印刷した写真と直接比較していないが、これだけ良い青 が出るなら再出力したい写真は色々有る。
     ただ、うちのPCはUSB1で、高画質の印刷は激しく遅い。
     データが間に合わないため、プリンタのヘッドが休み休み動いている。 これは近いうちに何とかしたいな。
  • ちなみにPM-950Cは2001年発売。
     今のマンションに引っ越すのと同時に買い、正味3年くらい使ったことになる。
     こんどは、3年間延長保証に入ったが、カラー・プリンタのサイクルとして 3年と言うのは、まあいい所なのかもしれない。画質や保存性、CD-ROM印刷の 使い勝手など色々進化している。
     ただ、あと数ヶ月待つと年賀状シーズンで新製品が出るのはわかっているんで、 このタイミングでの購入は微妙といえば微妙。(当然、値引率も、 ポイント率も大きく、年末に買うより一割以上は安いのだが)
     デザイン的にはCanonのPIXUSのほうが断然カッコいいってのもある(^^;
     このPX-G900って、全身銀色でなんだかロボコップみたいなチープさがね…。
2004.8.5
  • プリンタ(EPSON PM-950C)が壊れた。突然ライトマゼンタが一滴も出なくなり、 クリーニングしてもカートリッジを交換しても、駄目。
     一晩格闘して諦めた。
     もともと、極めて頻繁にノズルが詰まること(クリーニングするとインクがバンバン減る。)、 イエローとダークイエローの繋がりが悪くて肌色の再現性が悪いことで不満は有ったのだが、 演奏会の写真をバンバン印刷するぞ!とインクと紙を大量に買った直後に壊れるとは悪夢だ…。
2004.8.4
  • 『シュレック2』鑑賞(メディアージュ#6) ★★☆
     1は怪物だが「気は優しくて力持ち」のシュレックの存在そのものがメインテーマ という感じだったが、2はぐっと複雑になっている。しかし、複雑で深刻なテーマが 有るように見えながらも、見終わった後に深く考えさせるようなものが何も残らない、 軽い作風が、逆にこの映画の凄いところなんじゃないかとも言える。
     1のフィオナが何故怪物の姿で生まれたのか、王子様(シュレック)のキスで呪いが 解けるはずだったのに、なぜフルタイムの怪物になってしまったのか。さらに2では 王様が何故刺客を送るほどシュレックを憎むのか、娘だって同じ怪物で、ある意味 お似合いなのに…という謎が最後の最後にど〜んと解けるのにはびっくりした。
     特に、1の疑問の答えが当初から用意されていたものであったのならば、凄い 周到なことだ。
     ある意味『シュレック1&2』は一本の映画と言って良いくらいの、緊密な繋がり がある。
     2のオープニングはわざわざ1のおさらいを盛り込むこともせずに1を見ている ことが前提で作られている。これも1本の映画として見たい理由だ。
     「おとぎ話のパロディ」としてのシュレックだが、2では映画のパロディも 大々的に増えている。妖精のゴッドマザーが、いきなりミュージカルで登場するのは ディズニー・アニメに対する挑戦のようにも見えるが、けっこう古い作品のパロディー も多く40台でないと知らないだろうと言うものがあるし、TV番組」のパロディーも 有るから米国人で無いと元ネタ不明のギャグも有る。
     こういう具合にパロディーが多用されると、映画好きのマニア心は刺激される(笑)
     CMにも登場しているが、結婚指輪を『ロード・オブ・ザ・リング』のパロディー にしたエピソードは、あまりにも最新過ぎて笑うね。
     バンデラスのゾロのパロディーになっている「長靴を履いた猫」は、大活躍。
     ドンキーに「喋る動物のキャラは間に合っているよ」と言われるが、彼はほとんど もう一人の主人公?というくらい見せ場が多い。有名な怪物退治のスペシャリスト… といわれる割りには「子猫ちゃん可愛い攻撃」が得意技なのも笑える。確かに剣の技は 強いらしいが、人情に弱いのが悪役キャラにならない部分だ。続編が有ったらまた 活躍して欲しいものだ。
     物語のラストは、1と同じく「ありのままの自分が一番だ」という価値観である。
     だけど、今やプチ整形くらいはみんなしているし、せっかく魔法の薬で外見は 美しくなったんだから、わざわざ怪物に戻ることは無いよなぁ、と思うね。もったいない(笑)
     この二人の性格や暮らしは、たぶん、外見では変わらないと思うが、国民は ロイヤル・カップルが美しいほうが嬉しいと思うぞ。
     もうひとつ気になるのは、「美しくなる薬」でドンキーが白馬に変身していた時、 奥さんのドラゴン は何に変身していたのかということだ。たぶん、白馬の騎士に退治されないような 何かに変身していたと思われるのだが…
  • CGI技術はまた進歩していた。
     とにかく「髪の毛」が自然に描けるようになっていたのが新しくて、女性キャラの髪 のみならず、「長靴を履いた猫」の毛並みも良く、「白馬に変身したドンキー」の タテガミのサラサラとなびく画は、まるでシャンプーのCMのようである(笑)
     『モンスターズ・インク』で「毛」の表現はかなり自由になったと思ったが、 本作の「毛」はさらに進んだ。
     表情のコントロールも進化していて、怪物状態のフィオナの表情が色っぽく見える。
     なにより今回は「人間」が大勢登場するが、フルCGの人間が「イラスト風」とは いえどもこれほど自然に見えるのは、とんでもない進化だ。CGが昆虫や、人形や、怪物 ばかり描いた時代は終わったね。
        動きには「モーション・キャプチャ」も使っているのだろうが、変に生々しくて 違和感が有ることも無い。進歩したな。それとも、動きが気持ち悪いキャプチャは、 もとの演技が下手なのか…?
  • 香港麺 新記
     お台場で食事をして映画を見るセット企画第二弾(笑)
     7月にスパイダーマンを見に来た時にはガラガラだったのに、夏休みに入ったせいか平日夜でも 結構満席になっている店がある。誰もいない店もある(^^;
     安くて満席になっている店も有れば、ハナコ、東京ウォーカーetc.の記事が びっしり張ってあって怪しすぎる店も多い。  新記は、ボチボチの客足だったので試してみることに。(ここも勿論、雑誌記事が張ってあるが)
     直接の切っ掛けは、「日本では珍しい香港麺が有りますよ」と店主風の男性に呼びかけられたことだ。
     私はパイコー麺とミニご飯、杏仁ドウフのセットを頼む。
     スープはすっきり透明で軽い味。揚げた豚肉の香りの方が優勢なくらいで、食欲が湧く。
     香港麺はまるで「ビーフン」の細さ。歯ごたえはバリ固で極細プチプチの食感が面白い。 普通の日本麺とは別物だな。
     豚肉もムチムチと噛み応えが有って旨い。また食べてもいい味。
     妻が取った胡麻ダレスープの麺は、私自身が胡麻ダレ好きではないので評価できないが、 胡麻ダレ好きじゃない人も唸らせるという味ではなかったかな(^^;
     価格的には、小香港の中では中くらいの店と思う。
     ビンビールは中で一番絞りとドライ。生はドライか。選択肢があるから良しとしようか。
  • ITmedia - 先日HD DVDの記者会見で「ポニキャニがHD DVDソフトを供給する」というニュース が有ったが、内容には「2種類のフォーマットがあることは競争が生まれることであり、 歓迎すべきこととも言える」という発言があったのだそうだ。
     ということは、HD DVDソフトは出すけれど結局「勝ち組みに乗るよ」と言っている とも取れるな。
  • 東芝の新機種RD-XS53
     なんと地上波チューナーとエンコーダがダブルになって、2番組同時録画が出来る ようになった。
     徐々に地上デジタルに移行中の我が家でも、まだまだ地上波の裏番組がバッティング することは良くある。これは良いなぁ…。
  • morph3のその後ってどうなってるんだろうと思ったら、今はこのチームはハルキゲニア の開発をやっているんだそうだ。
     ハルキゲニアも、CPも含めた実用性はともかく(…高機能だが地球に優しいという視点 ではプリウスには勝てないだろう)とても面白い装置だ。でも、morph3のソフトウェア開発も バリバリやってほしいなぁ。ルックスと足腰は凄いんだから。
  • 今日の腕時計
     うををを〜、ちょびっとだけどガラスに傷が〜(;_;)
     傷自体は小さいけれど、文字盤が黒だとけっこう見えちゃうなぁ…まぁそのうち慣れるか…
2004.8.3
  • 『ロード・オブ・ザ・リング - 王の帰還 - CE.』購入
     とりあえず、特典ディスクから鑑賞。
     この特典映像は、中に繰り返し同じインタビューが使われていたりして、ちょっと 冗長だ。
     米国のTV番組で歴史上の偉人を指輪の登場人物をと比べて紹介するもの、これは 信じられないほどくだらない。そこが浅いな、米国人。て感じ。
  • なぜ、特典ディスクしか見られなかったかと言うと、妻が夕食の支度を 頑張ったので、なんとなく映画どころでなくなってしまったのである(^^;
     スルメイカはゲソとエンペラを煮物に、胴はイカそうめんに。りっぱな肝が 入っていたので丁寧に外して塩をして…2,3日後に酒のつまみになるな。
     シャコが大安売りだったので、これは簡単に塩茹で。これはあとでバラすのが 大変だ。バルタン星人の子供と戦っているような感じである。
     それにしても、新鮮なイカそうめんは、甘くねっとりとして旨いな。
  • これ、ほしいね。カメラ消音バッグ
     ニコン製なんだけど、キャノンって意外と布製の純正グッズに弱いからな。
     演奏会撮影には結構重要。なんと400mmまで使える。でも、ニコン用だからキャノンに 取り付けるには接眼部の工作が必要だ。
  • 水商売ウォッチング - 電解水が気になったので
  • ゼロ磁場で日本酒とか
     一年位前に、実家の父が「ゼロ磁場の酒をもらった」とか言っておった。
     電話口でラベルを読んでもらったら「トンデモ・キーワード」満載だったので、あちゃ〜と 思っていたのだが、ふと思い出して「ゼロ磁場 日本酒」で検索してみたら、山ほど掛かる。
     なんか「村おこし」でやっているみたいだが、やっていることが中世っぽくて恥ずかしい。
     ゼロ磁場の現場は、中高年の健康マニアが群がり訪れて、怪しくなっているらしい。
     まあ、観光地として発展するのは悪くないのだが、摘発されるようなことだけは止めて おいて欲しいものだ。
2004.8.2
  • 植物が日陰に強いことを「耐陰性」というそうだ。
     うちのリビングはシアター・モードの時間が長いので観葉植物が育たない。
     昔のアパートで買った「ポトス」は、水遣りだけで何年も茂っていたけれど、あれ 以来鉢物を長持ちさせたことが無い。
  • いわし博物館爆発は天然の天然ガス?
     なにやらここは「天然ガスが噴出する土地」で、何らかの原因でガスが 溜まってしまったと推測されている。
     おっかない話である。その土地に立っているのは博物館だけじゃないし。
     現場一帯では散発的に爆発事故は起こっているそうだ。このあたりでは、 密閉構造の建物は危ないということなんだろうな。
2004.8.1
  • 合唱団MIWO・東京公演
     一曲目だけは調子が出なかったのか、「あれっMIWOはこんな音だったかな?」 と思ったが、二曲目以降素晴らしい演奏だった。演奏されたのはどれも難曲 ばかりで、曲間ごとに会場からは賛辞の声が飛び交っているような状態だった。
  • 大河「新選組」
     土方の手法に長倉さんブチキレですよ。長倉は明治維新後近藤、土方の石碑を 立てたりしているので、個人的にはやっぱりこの二人のことを好いていた筈だが、 今後どうなるのやら。
     山南さんも、なんだか立場が悪くなってきた。これからが面白いところだが、 変節の事情が分かり難いので、もう少し説明エピソードが多くても良いかなと思う。


[Home] [先月|目次|翌月]

文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!