映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2004年 1月
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2004.1.29
  • ニコンD70発表
    ボディー15万円。610万画素、秒3コマ、595g、起動0.2秒
    ちなみにEOS Kissデジタルは、
    オープン価格。630万画素、秒2.5コマ、560g、起動1〜2秒
     連写と起動時間ではニコンが上回ったようだ。
     前機種を持っている人が頭を抱えそうなほど良く出来たカメラのようで、 特に起動時間が短いのは羨ましい。
     起動時間が短ければ、結果的に「オートパワーオフ」を短く設定する ことができるから、電池も長持ち、使い勝手も良いだろう。
     それにしても、Kissデジタルが発売された時、何人かの評論家が、 「あまりにも低価格で、他社の開発意欲を削ぎ、業界の発展に悪影響がある」 と発言していたが、このD70はどうだろう。二強体制で業界他社に止めを刺した??
     ともあれ、スペック的には低価格機というより、中価格機も飲み込む勢い。 キャノンも黙っては居まい。
     低価格機は今後10万円を巡る攻防に入るのだろうが、願わくば、フルサイズ画面 の機種の低価格も期待したい。100万じゃちょっとね(^^;;
  • 価格と価値観
     100万のカメラはちょっときついけれど、再生機器より記録機器にはお金を出しても いいというのが私の考え。特にオリジナルなものが撮れる機器には。
     つまらん写真や、へたくそな演奏会の録音でも、オリジナルであるということは 何にも変えがたい価値があるのだから、高品位で残したい。
  • キムタクショック!流血事故 「プライド」ロケ中 打ったパックが女性の口直撃
     休憩時間にファンを盛り上げようと、客席にパックを打ち込んだら顔面直撃とか。
     アイスホッケーのパックはゴムといっても固い。野球の硬球よりやや重く、 至近距離でノックを打ち込んだくらいの危険性はある。
     「ゴルフボール」の方がずっと軽くて痛く無さそうだが、これを人に向かって打つ奴 は居ない。あんな小さなものでも当たったら痛いとみんな知っているから。
     米国では、試合中に客席に飛び込んだパックで死者が出た事故もあるそうだが、 エキストラは「パックとは重くて固い物」という知識も無いだろうから、テニス ボールを受けるくらいの気持ちで受けたかも知れない。そりゃ怪我もするさ。
     局は「撮影中の事故なので、局が責任を持つ」というが、本番中ならともかく、 休憩時間中にキムタクが勝手に始めたサービスでのことなので、本人が知らんぷり というわけにも行くまい。一番悪いのは「パックは危険だ」という認識が欠落して いたこと。これには、インストラクターの責任もちょっとはあるか。(そんなの 常識とは思うが…)
     稲垣君のときは、ただの駐禁から大騒ぎになったけど、今回は「偶然のいたずら」 で処理?不注意や無自覚も小さくても一つの罪だと思うけどなぁ。いわゆる道義上の 責任というの。
     あるいは「西武警察」の運転ミスで観客に怪我事件。骨折は直るけど、折れた歯は 元に戻らないのだから、歯が折れるほうが後が困る気もする。
     やったのが主役級俳優でなければ、謹慎降板させられると思う。大人の事情がある。 ジャニーズにタレントを引き上げられたらと思うとTVも迂闊なことはいえない。 ドラマや SMAPxSMAPの視聴率も上がるんだろうな…。怪我をした本人もファンクラブ会員なので 「キムタクに怪我をさせられても恨まない」という感じだと思うけと…。
     まあ、大河のほうでは事故の無いことを祈ろう。
  • 大河のシナリオ本を読む。
     ただし、放送済みの分と歴史の解説部分だけ。これから起きることの細部まで 知ってしまったら、驚きが得られないから。
     インタビュー記事から、現場の盛り上がりが感じられていい感じだ。
  • ドラマ「ドールハウス」3
     今週は元警官の狙撃事件だった。相変わらず、撃ちまくりだ。
     警察のえらい人が「汚名挽回」してくれとか言ってたが、もちろん、 「汚名返上」と「名誉挽回」の言い間違いだな。誰かチェックすべきだな。 受験生に悪影響が(笑)
2004.1.28

  • イラクのゲリラ戦がますます激しい
     市街地で攻撃を受けた米兵の無差別発砲で市民に犠牲も出ている。滅茶苦茶だ。
     大規模戦闘の時より、格段にリスクが高まっているのを感じるね。
     報道陣を狙った攻撃もあるらしい。
  • 首相、国連機能を否定
     日本が攻撃されても、国連は助けてくれないから米国を支持するのだという論旨。 しかしな、小泉氏の言う通り国連の「国際紛争解決能力」が機能していないとしたら、 それは米国の「単独主義」が主原因だと思うぞ、普通。
     世界一の軍事大国が、国連を無視しているのだから。
     米国に国連の枠組みの中での活動を求めるのが、もっとも正当な行き方 ではないのか。世の中が理想どうりの姿ではないからといって、正しい道を 歩くことを放棄する理由にはならん。
  • アニメ「攻殻機動隊・視覚素子は笑う」
     義体使いの捜査官の視覚を横取りして、捜査官の活動を探る警察内上層部の 不穏な動き。それをつかみかけた刑事が殺され、9課が動く。
     これから起きる根の深い犯罪のプロローグという感じの回であった。
  • ドラマ「エースをねらえ!」1,2
    出演:上戸彩、吉沢悠、松本莉緒、酒井彩名、高橋克実、内野聖陽ほか
     超有名マンガ・アニメが原作。ちょっと興味があって見てみたら、爆笑するほど アニメっぽくて気に入った。
     主人公の上戸彩は、マンガのヒロミというより、やはり上戸彩本人に見える ため、普通に現代っ子ドラマみたいに見える部分もあるのだけれど、コーチ、 お蝶婦人、意地悪な先輩の方々がべらぼうにマンガ・キャラで、ワクワクして しまう。悪役が悪顔過ぎ(笑)
     お蝶婦人は、『ガラスの仮面』にも出演していたということで、アニメ顔。
     最近の流行りか、ボールはCG処理で、走る、転ぶも到底本気でやっている とは見えないいい加減さだし、スイング(空振り)なんか、下手というよりはコントみたい。 テニス経験者としてはめまいがするが、それは見るほうの割り切りでカバー かな。
     とにかく、原作の面白さを上手にドラマ化していて、今すぐ次を見たいくらい の勢いがある。
2004.1.27
  • ドラマ「川、そして海へ」(2)
     三谷幸喜脚本。
     脱サラで老舗旅館のオーナーになった若夫婦が、空回りの挙句従業員と決裂。
     そこに一人の客がやってきて、夫婦は大奮闘するが、何もかもが裏目で失敗続き。 客を怒らせて仕舞う。
     そこにストライキ中の従業員が「もっと困った顔が見たい」と、団体客を 入れてしまい夫婦はパニック。
     ところが、謎の「浮き球」の光を見た最初の客が…
     
  • ドラマ「川、そして海へ」(4)
     三谷幸喜脚本。  ローカル醤油会社の社長は何故か演劇マニア。新入社員歓迎会と称して 毎年社員を動員して舞台をやっている。今年は「ロミオとジュリエット」
     ところが、クライマックスで、ローレンス神父が突然乱入、
    「待ちなさい、ロミオ、ジュリエットは生きている!」
     ディズニーアニメ並みの大改変に怒った社長は、彼にクビを言い渡すのだが…
  • 新選組DVD-Rのデザイン作成
     例の「だんだら模様」に、題字の組み合わせということは簡単に決まった のだが、題字を白黒画像を張っただけに見えるのはつまらない気がして、 布地に墨で書いたような風合いを出そうとレイヤーを重ねる。
  • ドラマ「鑑識班2004」2
     2話を見たが、第1話ほど盛り上がらなかったな。
    結論:見なくて良いかも
  • ドラマ「竜馬がゆく」第4部
     ついに見終わった。長かった〜
     見終わって気になったのが、「どこまでが史実なんかな〜」ということ。
     竜馬は結局「コーディネイター」であって、歴史の裏側にしか存在しない。 亀山社中も、海援隊も、これといった成果が無い。
     無血革命を夢見たが、結局「薩長連合」は大暴れ。
     あまりに、何もかも夢半ばで終わった悲しい生涯である。
     ドラマとしては、正味8時間を費やしても、原作8巻のあらすじを撫でただけに 過ぎず、見て心に残るエピソードが少ない。それだけに尚更、どこまでが 史実なのかが気になってしまう。ドラマがほとんど歴史的エピソードの 羅列に終わっているのだから、その中にウソが混ざっていたら、価値が ど〜んと下がってしまう。
     結局振り返ってみると、竜馬本人が夢に燃え、現実の壁の厚さがまだ はっきりと見えていなかった第二部あたりが一番面白かったと言える のではないだろうか。
  • 「竜馬がゆく」を見て、「新選組!」の脚本は良く出来ているんだなぁ ということを、あらためて感心した。
     すなわち「竜馬」は、歴史的な出来事を中心に進んでいくが、 「新選組!」は心の動きが中心になっている。より主観的に ドラマに参加できる気がする。
     
  • 「新選組!」の竜馬
     「竜馬と近藤勇が友達のはずが無い」と一部で批判の件だが、これは 「ナレーションに頼らず時代背景を描くための奇策」では無いかと見える ようになってきた。
     竜馬は、あの時代の中で、他の人に出来ないほど広い見聞を持っている のは確かで、勇と絡ませることで、庶民の世界観と、リアルな世界との すれ違いまで表現できる。
     竜馬の解説してくれる背景を、全て字幕やナレーションで盛り込んだ としたら、恐らく間延びしてしまうだろう。だから竜馬を引っ張り出した のは、なかなか美味しい作戦だ。

  • ドラマ「ドール・ハウス」
     警視庁が解決できない犯罪を解決するために組織された、特殊捜査班。
     Gメン75とか、チャーリーズエンジェルとか、攻殻機動隊とか、似たような 設定の作品は山ほどあるけれど「全員お姉さま」で出動の無い時は、 なぜか踊ってる。という設定が、マンガちっくで飛んでる。
     だって、事件が起きたら場合によってはステージに穴があいてしまうわけで、 不自由だし怪しすぎ。カモフラージュという意味からは本末転倒もいいところ。
     まあしかし、1,2話を見た限りでは結構楽しめる作品になっている。
     普通の警察モノと違うのは、犯人も、捜査班も、拳銃撃ちまくりってこと。 しかし、銃を持ってぐるりと犯人を取り囲んだら、危なくて誰も発砲できなく なるので犯人有利だろう。犯人に当たるより味方に当たるよ、あれでは。
     …というわけで、アクションも「絵柄優先」みたいだ。
     まあ、固いこと言わずに見るべき作品だろうな。
    結論:ひまつぶしにもってこい。暇が無いけど。
  • ドラマ「乱歩R」
     小学生の頃、図書館で江戸川乱歩の作品をいくつか読んだ。
     そういう人は多いに違いない。
     「読んだ」というだけで30年も前の記憶は曖昧なのだが、その怪しさだけは 記憶に有る。こんな本を小学生に読ませて良いのかなぁ…という怪しさ。
     このドラマ「乱歩R」は、明智探偵の孫が経営する探偵事務所に、かつて おじいちゃんが解決した事件と良く似た事件が起きるという形でのリメイク。
     恐らく、元ネタのエピソードごとに全く違うイメージになる気がするが、 第一回の「人間椅子」を見た限りでは、現代の人間が登場する話に書き 換えても、いくらなんでも古すぎる。…というより、舞台を現代に置き 換えたがために、なおさら古さを強調してしまったような気がする。
     原作の、日本と西洋の文明が、歪に絡み合ったような、古びた洋館には、 必ず庶民には想像も出来ないような秘密が潜んでいるような、そんな背景が あればこそ、猟奇的な事件が似合うのだという、そういう世界観が無い。
     思えば昔は「人里離れた寒村」だとか、「昼なお暗い洋館」とか、秘密を 秘めた空間がゴロゴロしていた。
     結論は、「いくらなんでも不自然」
     という感じかなぁ。演出のテンポもイマイチだしね。
2004.1.26
  • 石田散薬とは
     ちなみに、今もこの原料の草が生えているという「浅川」は学生時代毎日渡っていた。 ちと懐かしい気分。
     あとここも薬の話
  • asahi.comの酸素吸入記事
     酸素バーのちょうちん記事だろうか?
     記事の趣旨は「酸素が流行っている」ということを紹介したいらしいが、 読むと矛盾した見解を並べただけだ。  昨年「ためしてガッテン」でも、酸素を吸うのは意味が無いという結論が出ていたけれど、 なぜ今さらasahi.comがこんな記事を書くのか分からないなあ。
     スポーツ中、大量の酸素が必要な時には酸素を吸えば呼吸が楽になるだろうが、 普通の人には「気分の問題」でしかないということをちゃんと書かないとまずいだろう。
     記者は、「すべての物質は多すぎると毒になる」という基本が分かっていない。
     それは、水や空気といった生命にとってもっとも根源的な物質でも同じことだ。
    「ネズミの実験では、濃度31%の酸素を吸わせると、直後に脳の一部で酸素濃度が約2倍に 上昇。心拍数が1分間に換算して5回ほど、呼吸数も同じく15回ほど下がった。」という 実験結果は、多すぎる酸素は毒になるため、呼吸と心拍数を下げて脳を保護した という意味だが、記者は気がついていない
     「高濃度の酸素を吸えば、脳の酸素濃度が上がり、働きが回復するはず (名古屋工業大・藤墳)」 なんてコメントは希望的観測を「〜するはず」と曖昧に述べているだけで何の責任も無い。 (脳の酸素濃度が上がると防御反応が出て一定の濃度に押さえられることは、 実験的事実だから、つまり藤墳氏の希望は実現しない。)
     塩も、砂糖も、ビタミンも、日光も人間に必要なあらゆるものは、多すぎると毒。
     生物には、必要量を調節する機能があるから、いきなり悪影響が出るのは一部の 毒物だけだが、そうで無い物も度を過ぎると、徐々に体に負担がかかる。酸素は 自然の状態では「摂り過ぎる」ということが無いから、気がついていないだけで、 「不自然な濃度の酸素」を採ると体に悪い。
     とにかく、大新聞社がこんな記事を書くのが許せない。
     高濃度酸素は、病人と極限スポーツの為のものである。健康な一般人のもので はない。
2004.1.25
  • 「大江戸交響楽団定期演奏会」鑑賞(練馬文化会館)
     昔は「東京都教職員組合オケ」だったものが、分割変名して、今は練馬区の 生涯教育団体として登録されているオケ。つまり、技術的には程々の団体だけれど、 その地元に住んでいる友人が参加しているので聴きに行った。
     まず、西武の「練馬駅」の工事がほぼ終わって、昔迷路のような通路をぐるぐる 回っていかなければならなかったホールに、駅から直結と言って良いほど立派な 通路が出来ていてびっくりした。美しい。
     ホールの価値がupしたと思うなぁ。
     曲は
    • エルガー/威風堂々
    • モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番
    • チャイコフスキー/交響曲第5番
     話に聞くと、団員が人数不足のため、かなりの数のトラが入っているらしい。
     前回錦糸町で聞いたアマオケも、トラは多くて、どこも台所事情は似たような ものであろう。
     呼んでくれた友人は「覚悟して聞きに来て」と言っていたが、まあ、「ここを トレーニングすれば、もっと良くなるじゃん」と思う程度の演奏だったので、 そんなに悪いってわけじゃない。団員関係者気分で聞くと楽しい。
     曲別には、ピアノ・コンチェルトは、シンプルな構造の曲だけに、テクニカルな 難しさ以上に「ばれやすい」。
     ピアノは指揮者先生の弾き振りだったが、弦のヨチヨチ歩きのリズムを相手に、 弾き振りとはなかなかチャレンジャーであると思った。こういうときはコンサート マスターが頼りになるべきだが、デキるトラが大勢居るためか、チューニングの Aの音だしも「こちらがAとなっておりますが、よろしかったでしょうか?」 とでも言いたげなオズオズとした態度で、客席でどきどきしてしまった(^^;;;
     まず、コンマスの態度でオケの締まり具合がガラリと変わるのは、アマオケでは 普遍的なようだ。
     ピアノが大層アッサリとした演奏だったのは、きっと、色々やるとオケが着いて 来ないからだろう。
     チャイコフスキーは、これを演奏するには弦が1.5〜2倍の人数は欲しいと思った。
     それしても、ピアニシモがか細いのは、技術的に「弱音が弾けない」で、人数が 減ってしまっているのだろう。「分厚いピアニシモ」本当はこれが欲しい曲だ。
     トランペットは、どこのアマオケでも同じ、やたら元気。
     彼らは、自分の出番は全て主旋律だと思っている。
     例えば、メロディーがトランペットからトロンボーンに受け渡されるような場合、 普通は旋律のパートを聞かせるように加減するものだろうが、トランペットという 人種は、負けないようにさらに爆音を出し、他のパートをかき消す。しかも、 どこのオケでも同じだ(^^;;
     まあ、聞くほうも慣れている(笑)
     どの曲も、指揮者の指示に対して、オケが俊敏に反応するとは言いがたいので、 指揮が空転することが多く、大変そう。
     音量とテンポが相関してしまうし、パートごとに好きなテンポがあるので、 例えばトランペットが主導権を握ると爆走するとか、弦だけだとどんどん遅くなるとか、 色々ある。
     いずれにしても、小規模オケにチャイコフスキーは大作過ぎるかな〜と思いながら、 脳内補完して聞く(^^)
     団員に聞くところに拠れば、指揮者先生は弦に詳しくないので、なかなか しごけず、弦トレーナーも演奏会前に一度来る程度とか。
     だから、弦の分奏をみっちりやるだけで、格段に演奏がよくなる気がする。 というわけで、次の演奏会を期待したいものである。
  • 演奏会の後には友人と飲み会
     皆クラシックお宅である。私など足元にも及ばない特濃の話題が炸裂。
       AV機器系では、全員ネットワークウォークマン、i-podなどの機器を持っていたのが 印象的だ。大人になってじっくり音楽を聴く時間が減ってしまったので、皆好きな音楽を 持ち歩いている。
  • 「新選組!」第3話「母は家出する」
     いきなり、沖田総司が子役から藤原君に替わっていてびっくりした。前回から 一体何年経ったのだ、…というのは、冒頭に「××年」と表示されているはずな のだが、前回が何年だったのか記憶していないから、意味無いよな…。
     やはり、近藤が何歳になったのかで表すのが一番分かりやすい。
     ちなみに、今回の話は安政5年(1858年)8月、勇24歳。
     沖田君は、4〜5年で子役から成長した計算になる。小学生から高校生になった くらいと考えれば、妥当かも知れん。

     タイトル「母は家出する」から、ホームコメディのヒマネタかと思っていたが、 内容は自らも農民の生まれで武士の妻として苦労してきた養母・ふで(野際陽子) の激しいコンプレックスから発せられた言葉、
    「所詮農民は本物の武士にはなれない。分をわきまえなさい」が、 勇(香取慎吾)の 「武士よりも武士らしくなってやる」という強烈な動機になるという 地味ながら大切なエピソード。
     一方、薬の行商をしている歳三(山本耕史)は、道場破りで相手に怪我をさせ たところに、相棒が何食わぬ顔で登場、石田散薬を売るという詐欺まがい商法が ばれて、門人たちに袋叩きにされる。
     一対一では、我流の歳三の方が強くても、よってたかって袋叩きにする武士の 卑怯さに、身分の壁を痛感した歳三は、「俺は武士になりたい」と勇に頼み込む。
     こうして二人は、「武士になりたい」というという、強い思いで 結び付けられる。
     同じ頃、竜馬たちとの交流から「天下国家」の議論を耳にするが、勇はまだまだ こうした家庭内の私的なごたごたの方が問題で、話についていけていない様子を 見せる。
     もちろん、沖田はただ無邪気なだけの子供だ。

     歳三の道場破りのエピソードが示すように、この時代の武士の剣などは、 飾りになっているらしく、「試合はやらない」と固辞する武士の側は、すでに 自分の剣は実戦のためではないと、認識しているようだ。
     そもそも、「刀で鉄砲には勝てない」ということは、戦国時代には すでに分かっていたであろうから、もはや剣で身を立てるという考えには 意味の無い時代なのだろう。
     武士の仕事は、政治家か公務員と同じで剣はたしなみ。
     先が見えている人間は、成功といえば、商売で大もうけするほうを考えていたに 違いなく、剣の道を極め、武士らしく生きるという勇みの決意は、相当時代遅れ の考えに違いない。間違いない。
     今回のエピソードで勇と歳三の剣が「習い事」から、一歩踏み出したことは 確かだ。呑気な日常の中に少しずつ影が忍び込んでくるな。
2004.1.24
  • 『機動警察パトレイバー THE MOVIE2』DVD購入
  • 『機動警察パトレイバー THE MOVIE』DVD鑑賞 ★★
     これ自体は随分前にDVD化されていた作品だが、廉価版で再登場したのを きっかけに購入した。
     音声が5.1ch化されているのが一種の特典で、本作の場合マルチのテープが残されて いないので、台詞もオリジナルキャストによる新録音というのが労作である。
     5.1ch版は効果音や音楽はとてもクリアになっていて、明らかに良いが、台詞に 関しては何度も見た作品なのでオリジナルの言い回しや声質が記憶に染み込んでいて、 場面によってはその違いが違和感になることも有る。…とはいえ、何度か新版を 見たら馴染むことが出来そうなくらいには良く出来た再録音だと思う。
     画質はLD時代の曖昧さが無いから、圧倒的にDVD版のほうが良い。最近DVDレコーダー でアニメを何本か録っているけれど、もちろん、市販DVDの方が確実に高画質で、 しかも実写ドラマなんかよりアニメのほうが市販DVDとDVD-Rの差ははっきり している。
  • 『王の帰還』対策
     『二つの塔SEE』の特典ディスクに挑戦etc.
     なかなか先に進まない。『王の帰還』の公開までには、これも見終えておきたい のだがどうしても、他の番組を見た後、寝る前近くなってしまうので、気が付くと 寝ている。
     劇場で前売り券と一緒にもらったチラシ2枚は、額に入れて飾ってみる。
     サムがフロドを抱きかかえているビジュアルは、友情を超えたサムシングを 感じないでもないが、まあ美しいかも。
     裏面は、ガンダルフが城に向かう絵。
     前作『二つの塔』には、チラシも二種類あったはずだが、今回はどうなって いるのだろう。『王の帰還』なのだから、アラゴルンがメインビジュアルの チラシがあってもいい気がするけど…。
  • 新選組!DVD-R化
     一年間の長丁場であるので、すこしデザインにも力を入れてやろうと、 メニュー画面の背景画像を作った。次回予告の画面にある例の「ギザギザ模様」に オープニングの雲がバックの「新選組!」の題字を抜いたものを合成したもの。
  • エクセル一週間平均ダイエット、開始
     3年前「エクセル・ダイエット」をやっていた。
     毎日体重の最高-最低を測定してExcelでグラフを書き、目標値を超えたら 水も飲まない…という 過酷なダイエットだ(^^; まあ、その代わり特別な運動も何も無いし、食事の 内容も自由だけれど
     この方法は強力で10kg近くやせた(一年後に元に戻った(^^;)が、とにかく マメな測定が大変なのだ。
     そこで、今回は、一週間の平均体重で行くことにした。
     目標値を超えたら次の週は酒抜きとか、そういう感じで総カロリーを減らす。 和食にシフトするのも良い。
     一日くらい計り損ねても、一週間のうち数日の数字で目標管理可能なので、 「日々管理されている」というプレッシャーは感じずに済むかもしれない。
     対象期間は、ど〜んと一年だ。続くかな(^^;; 
2004.1.23
  • 今月のHiVi
     グランプリの季節。SONYのアンプが金賞になっているが、アンプは賞レースでは 通常地味なジャンルで、審査員によほどのインパクトを与えたのだろう。
     特別賞のクオリアのHDプロジェクタも、一般店で売っていないのが金賞に ならなかった理由だそうだから、審査員にそうとうなインパクトを与えたようだ。
     しかし、どっちの機種も高い(^^;;
     枯れたジャンルにならともかく、デジタルの最新機種は次の年には性能二倍、価格半分 になることがあるから、うかつに買え無いよ…(^^;
     
  • 映画の紛争が得意な法律事務所らしい
  • 音楽ソフト売上 - 違法コピーでCDの売上に影響が出ている…と業界は言うが、この数字を見ると、 全然そういう感じではない。音楽DVDなんか前年比380%の伸び。まあ、大半がモー娘。 なのかも知れないが…。
  • DVD売り場で『R.O.D.THE-TV』というディスクを見て、現在放送中なのを知った。 OVA版は面白いと思ったので、できればTV番も見たかったのだが、調べてみるとフジの 水曜深夜27時台…
     気がつかね〜よ、そんな枠で放送されても(*_*;;;
     Gコードも表示されないような辺境の時間帯で、たった3文字のRODに気が付け というほうが無理であろう。 
2004.1.22
  • ついにプロジェクターのランプタイマーが1980時間を超え、 「ランプを交換してください」 というメッセージが画面に出るようになってしまった。我が家ではTVより重要な プロジェクタなのである。早くランプ入荷してくれ〜。
  • 旅の仲間、来日記者会見 - 1/21プロモーションで来日。いよいよだな〜
     イベント会場となる増上寺は職場から良く見えるのだが、何台ものクレーンが設置 されていて、多分演出に使われるのだろう。東京タワーがサウロンに見立てられるらしい。
  • 初めての人でも大丈夫!デートに役立つ「王の帰還」直前対策だそうで(笑)
     2月に入ると、WOWOWで『二つの塔』のハイビジョン放送もある。録るぞ。
  • 指輪を捨てるイライジャ・ウッド
     概ね、輪投げサイズ。
  • 『ロード・オブ・ザ・リング〜旅の仲間〜スペシャル・エクステンド・エディション』劇場版鑑賞(東銀座・東劇) ★★☆
     う〜ん、長い名前の映画だな(^^;
     第三部『王の帰還』公開記念企画として、DVDで発売された「スペシャル・エクステンド・ エディション」を劇場公開すると言うので、見に行った。
     濃いファンばかりが参加しているのかと思えば意外とそういうことも無いようで、 パンフレットを買っている人もちらほら居る。彼らはきっと初見なのだろう。
     東劇は、縦長の構造で席数は結構あるようだが、客の入りは50%くらいはありそう。
     エンドクレジットで席を立つ人も少なくて、曲までじっくり聞いて帰ろうという マニア層も確かに多いようだ。
     映画も原作も何度も見たので、ストーリーはもちろん細部まで頭に入ってはいるのだが、 久しぶりに見ると「懐かしい!」って感じがする。
     物語としては、『SEE』の方が流れがスムーズで確実に面白い。しかし、「通常版」 の3時間に対して+30分、座っているのは厳しい。オマケに30分弱の予告編が上映され、 席取りで10分以上前には着席しているので、合計4時間10分は座っていたことになる。 もうぐったり(^^;;;
     予告編も『王の帰還』のものは嬉しいけれど、中心街を離れたマイナー館だけ 有ってほとんどは、地味〜な文芸映画のもの。本編が長いのだから、遠慮して 欲しいよなぁ〜と思うね。  ストーリーを詳しく知っているから、「あぁ、残り半分だ、後わずかだ」と カウントダウンできるから耐えられたけれど、全編・後編に分けて休憩が欲しい ところでは有る。
     作品的にはもちろん満点をつけていいのだけれど、肉体的に辛いので、☆を 減らしておこうかなと思ったりするわけだ。
     今回は、「辛い旅だけれど、一人で耐えなければならない」という フロドの悲痛な覚悟がとても心に残った。何度も見ているのに、見るたびに 異なる印象が残ったりするのは、懐が深い作品ということなのだろう。
     元気なボロミアに会えたのも嬉しい。
     この映画の中で一番人間味溢れるキャラクター…って、ほかの登場人物は 人間じゃなかったりするけど、ま、いい奴なので、本当に亡くなったことの 惜しまれる人物だ。アラゴルンも人並みの苦悩はあるわけだが、どこか 超越者の風情がある。ボロミアほど血の熱さが無いというか、外見以上に 長く生きてきて、ホットじゃなくなっているというか…。
     ボロミアって弱点を抱えた人間の抵抗する姿が良いんだよね。
     …さて、この上映のフィルムには、ほぼ文句無し。
     SEEが劇場で見られるという企画を実行してくれた松竹には感謝したい。
     このフィルムがどうやって作られたか分からないのだが、見た目では、 ハイビジョンの本編データをフィルムに焼き付けたものに、手書き字幕を焼きこんだ 感じ。もちろん、通常版フィルムもやっていることは同じだと思う。つまり、クオリティ は同じ感じ。
     ピントもまあまあ問題なし。
     ただし、音声は弱かった。リールチェンジの音切れは結構はっきりと分かってしまうし、 大音量のLFEが鳴ると天井がビリビリ共鳴している。台詞もそれほどタイトではなく 残響時間が長め。つまり、設備は一昔前の大映画館。
     せめてもの救いは、座席が大きくゆったりしているので、4時間の着席にも 何とか耐えられたこと。ただし、客席のスロープが緩いので、思いっきり 画面を見上げてみることになり、それは楽じゃない。
     松竹本社の付属施設という意味合いも大きそうだから、文句言っても しょうがない。
     しかし、冒頭の指輪の由来に関する語りからして、音声が緩いと、なんとなく 「秘密を語られている感」が損なわれて、当事者感が後退するのは否めない。
     やはり、THX館でないのなら、クオリティに関しては自宅ハイビジョン鑑賞の ほうが安心して見られるのは仕方ない。
  • 来週は、第二部『二つの塔』の公開
     ますます長い3時間40分だが、頑張ろう。『二つの塔』はSEEのDVDも 出て間が無く繰り返し見ていないので、劇場で見るのも新鮮度が高いかも。
2004.1.21
  • アニメ『攻殻機動隊』3鑑賞
     ある日、製造中止になって久しい旧式のアンドロイドが次々と自殺する事件が発生。 9課の調査で、メーカーのメンテナンス用ネットワークにウィルス性の自殺ソフトが 混入されていたことがわかるが、特定の一台だけに感染しない保護機能が組み込まれて いた。
     犯人はその特定の一台を所持するユーザーに違いないと推理した9課のメンバーは ユーザーリストに登録された人物をしらみつぶしに捜索するが…
     …という話。
     またまた、えらく地味なストーリーである。 「西部警察」に対する「太陽に吠えろ」みたいな、ベテラン刑事がわけ有りの 容疑者を尋問して思わず泣かせてしまうような、そういう系統の…(^^;
     この話は、容疑者の動機が全てと言ってよく、それは「機械に対する愛着〜 アンドロイドを恋人にする」という話。
     さらに本質は、2話の「多脚戦車に脳を移植した開発者」の話も共通する テーマだと思うが、人間と機械の境界が不明瞭になった社会に起きる問題 に関する思考実験だ。
     この事件のアンドロイドは、すでに時代遅れになっていて、運動能力、 会話能力共に未熟で、人間と区別がつかないというわけには行かない。だが、 「違法な改造が容易」という面もあって、熱狂的ユーザーが多く居たという 背景がある。現代の情報機器にも良くある話だ。
     犯人はこのアンドロイドを手に入れ、自分好みに改造し、映画マニアでもある 彼は、恋愛映画の名台詞集をインプットしていたようである。機械の恋人。
     彼女は入力された台詞をプレイバックするだけではなく、確かに彼との 関係の中で言葉を選んでいたように見える。
     まだ若い彼の過去に何が有ったのかは描かれていないが、機械の中に理想の 女を作り上げるという、その行為の意味を考えさせることがこの話のテーマ だろう。
     9課の男性人から見れば、改造アンドロイドを恋人にしているなんて、 やらしい目的に決まっている…と思っているらしいが、 素子は男性が女性型アンドロイドに奉仕させる行為を「マッチョだ」と 表現する。
     素子の思考の中ではその行為がメンタルな支配欲の表れ として感じられているようだ。アンドロイドは裏切らない。
     だが、犯人は完全な恋人を作り上げる目的で、アンドロイドに自由意志を 与えていたようにも見える。
     エピローグで、素子はバトーと飲みながら自身の過去に付いて語る。
     子供の頃、義体が上手く扱えなくて大切な人形を握りつぶして泣いたとか…。
     今は「世界屈指の義体使い」と呼ばれているが、最初はおそらく病気か事故で 肉体の自由を失い、やむを得ず義体化したのだろうということが分かる。
     素子は超人であるが、他の9課メンバー以上に肉体に対する喪失感を持っており、 それゆえ、犯罪者の心理に敏感なのだろうと思わせる。
     …こういう、アクションやテクノロジーより、人間関係etc.がメインの話は 『パトレイバー』でも成功しているパターンだし、現代的によりリアリティー があってなかなかいい。
  • 長野の住基ネットセキュリティ実験
     よく見ると、住基がどうのという以前に「自治体LANのセキュリティが杜撰」なのだ ということが分かる。
     言うまでも無く、役所のLANには住基以前から個人情報がぎっしり詰まっている。 その管理は自治体の仕事だが、市民団体も国に対する攻撃はしても自分の住む 市町村の安全について無関心だと思う。10年も前から個人情報はネット化されて いるのに。自分の街は身内、国(お上)は敵という漠然とした先入観が働いている のではないか。
     サーバ室の鍵を開けて、物理的にFWの内側からアクセスして、侵入に成功した というのも無茶だ。誰だよ鍵を管理しているのは?(^^;;; それで、セキュリティー 関連業界が儲かれば、業者は大儲けだがな…。
     侵入テストを任された業者は、当然技術を誇りたいので結果を大きく見せよう としているだろう。その辺がミソだね。
  • そういえば自衛隊の派遣、はじまった。
     何はともあれ、無事に帰ってきていただきたいものだが、だからといって、 私は正しいと総理が自信を増すのも癪だ。アメリカの独走にNOと言える政治家 が、居ないのが問題なのよ。
  • 脂肪細胞 から幹細胞を取り出して移植?
     いらん脂肪細胞を、手術後の組織再生に使えるとは…。ゴミが宝の山ってことだね。
  • 押井さん情報2003上期 - 攻殻SAC関係の記事もある。3/21あたり。
     攻殻のコミックは1巻しか持っていないが、1.5巻(素子が居なくなった9課の話)と2巻 (人形使いと融合した後の素子の話)が出ているらしい。知らなかった。
     ということは、どちらもSACとは無関係ということか。
  • 脳とコンピュータを直結する技術開発(米国)
     大脳に直接電極を埋め込んでしまうというので、基本的にはもう他に打つ手が 無いくらいの障害者向き技術では有る。
     いずれにしても、現在の技術は四肢不自由者に対して「カーソルキー、A,Bボタン くらいは押せる」という手段を提供するものであって、健常者がマウスやキーボード を扱ったりするレベルには遠い。
     どうせインターフェイスするならしかし、大脳ではなく脊髄だろう。
     人間が何を考えているかなんて、到底読み取ることは出来なさそうだが、 手足を動かす筋肉への指令くらいなら読み取れそうだ。
     感覚の入力は、「人工内耳」という、耳に電極を挿入するフィジカルな 装置は既にある。これも正常組織にダメージを与えるため、健常者にはお薦め できないが、言葉が聞き取れるくらいには機能するらしい。
     視覚のほうは、網膜にレーザーで書き込む装置はあるものの、神経に割り込むような インターフェイスは難しそう。というのは、網膜から脳に到達するまでの経路で、 結構情報処理が行われているらしいから。これは、聴覚も同じで、音の三次元の 空間情報の把握などは、脳に達する前に処理されているらしい。
     つまり、極めて入り口の部分でインターフェイスするしかないってことね。
2004.1.20
2004.1.19
  • ドラマ『竜馬がゆく』第3部鑑賞
     観光丸を幕府から借用して、竜馬は「海援隊」の元を作る。
     一方政局は乱れ、京都から追い出された長州藩は、薩摩を恨んで襲撃する。
     外国船との砲撃戦も始まる。
     いよいよ、世の中滅茶苦茶になってきたぞ。若い者もどんどん討ち死にしている。
     観光丸のほか、長崎のオランダ坂なども映り、旅行の思い出が蘇る。何となく TVで観光気分だ(笑)
     
2004.1.18
  • ドラマ『新選組!』2鑑賞
     第2話からは、45分番組。…ということは、DVD-Rに3話入って具合がいいな…。
     『新選組!』全話録画計画は、まだ始まったばかりである。
     2話は江戸を離れて、勇の地元の道場に稽古をつけに行った先で、「盗賊退治」 を請われて「実はまだ人を切ったことが無い…」と躊躇する話。
     今はまだ20歳なんだけれど、このときの勇は人を切ることを恐れている。 それはとても自然な感情だと共感できるだけに、彼がこの先ガンガン人を切り まくるようになるまでの変化が、どう描かれるかが気になる。
     後の新選組隊士となるメンバーを一人ずつ集めていくストーリーがしばらく 続くのかな?
     第二話では、永倉新八(二番組組長)山口智充、が登場。
     まだ19歳なのに近藤達よりずっと大人びて武士らしいというのが、 なかなかいい感じだ。かつらが似合う。
     
  • ドラマ『竜馬がゆく』第2部鑑賞
     第二部は、勝海舟(柄本明)と人斬り以蔵(高杉瑞穂)の話。
     竜馬が、新しいものに出会って、目を輝かしているのは良い。軍艦はハウステンボス の「観光丸」だと思うが、我が家に飾ってある観光丸の陀輪まわりの写真と見比べ、 うまく江戸時代の船に飾りこんだものだと感心する。
     ていうか、もともとオリジナルの「観光丸」レプリカなのか、これって。ちなみに建造費は 12億円。ハリウッド映画ならゼロから作りそうだなぁ。
     乗ったことのある船だと思うと、ちょっと嬉しい。ハウステンボス、行って残そう!

     段々世の中が暗くなって、CMの前が「○○死亡」の字幕で終わるのが増えてくる。
     竜馬の素っ頓狂な笑い声が減ってきたので、その部分で違和感を感じるのは 減った。色々な事件が起き、物語がどんどん進むので、第一部より断然見やすく なったけれど、世の中がめまぐるしいということは、個々のエピソードの 書き込みが少なくなっているということでも有り、どうも「あらすじ」を 押さえているだけという、物足りなさも感じる。
     とはいえ、人斬り以蔵と竜馬の関係は第一部からずっと感情移入できる 程度に詳しく書き込まれて居たので良かったのではないだろうか。 (もっとも、クローズアップされる人物が、何故人斬り以蔵?とは思うが)
     おりょう(内山理名)との出会いは、まずまず印象的。ドロドロのおりょうが、 召し替えて美人になって現れるシーンは良い。
     お田鶴(井川遥)様は、相変わらず「うっふんパワー」を発散して、どうも 物語から浮いているような…。なぜ時代劇に井川遥を使うのだ…
  • HV版『ニューヨークの恋人』鑑賞(再)
     字幕版。英語がネイティブ並にすらすらと聞き取れたら、この映画はもっと 面白いだろうなぁ。オーチス殿下のしゃれた会話こそが、この作品のキモ だと思うので。
2004.1.17
  • 「アップルシード」DVD鑑賞
     ちょっと古いアニメだが、原作が攻殻の士郎正宗で、今春CGI使いまくりで 再映画化される。ということで、見たくなって購入。
     80年代後半のビデオ作品なので、絵に期待はしていなかったけれど、 なかなか微妙である(^^; 製作は『オネアミスの翼』を製作して間もない 「ガイナックス」。
     ストーリーは、原作が完結していないこともあり、ほとんどオリジナル だということであるが、それがどの程度のオリジナル度なのかは不明。
     主人公はSWAT隊の女隊員と、その恋人でもあるサイボーグの男。何しろ、 頭部がすっかり機械化しているので、予備知識なしには、ロボット(100%機械) なのかどうか区別もつかないし、まして主人公の女と恋人だなんて分からない。 話が進むと、パンツ姿でくつろぐ女と、サイボーグが一緒に居るので 「恋人か夫婦か?」と気が付くが、とにかく、色々な設定が分かりにくく 出来ている。
     原作は「脚注漫画」というジャンルを名乗ってよいほど、欄外に言葉に よる説明が多いのが作者の特徴だが、アニメではそれが出来ないのが辛い ところ。DVDなら音声解説や、解説字幕を入れるという遊びもありうるが、 説明なしでも、作品に入っていけるための工夫が、本編の構成そのものに 欲しかった。
     現代であれば、作者の考えた、電脳、サイボーグ、遺伝子工学、マイクロ マシンetc.のキーワードがより一般化しているので、物語りやすくなった はずだが、当時の観客はもっときつかっただろう。
     舞台は世界大戦で、大国が互いに崩壊した未来に、クローン技術による 忠実な人造人間をベースに建設された理想国家。だが、管理に反発する テロも起きるために、(主人公の在籍する)巨大な警察組織があり、 崩壊した元の超大国の残存勢力に対向するための、武装もある。
     そんな、表面は天国だが、内面には問題がてんこ盛りの国家。
     絵で見ると、行政区画のある一部分は、作りかけのピラミッドのような 未来建築が存在するが、都市全体は概ね1980年代の普通のビルの集合で、 東京かニューヨークの一角を切り取ってきたような雰囲気だ。
     2004年の目から見ると、これはとても未来都市には見えない。
     サイバーバンク的に荒廃しているわけでもないので、まったく普通の 過去の街になっている。近未来モノは難しい。
     このストーリーのテロリストは、妻をノイローゼによる自殺で失っており、 人間はパーフェクトに管理された環境の中では生きていけない。だから マザーコンピュータを停止するのだ。という目的をもっている。
     ひとつの巨大なコンピュータの管理に委ねられた都市…というビジョンは、 日本の多くのSF作家、漫画家が描いてきたが、今では相当にレトロだ。
     当の作者も、『攻殻機動隊』では、コンピュータの主役を「ネットワーク」 に置き換えている。ここでも、近未来モノの難しさがある。
     些か古さが目立つとはいえ、この作品にはSF的ガジェットが満載であり、 丁寧に書き込めば面白くなる要素はてんこ盛りだと思う。もし、脚本が、 もっともっと情報量を詰め込んだハイスピードな展開になっていれば、 数段面白かったろう。
     そういうわけで、今作っているはずの新作には期待したい。
  • 本作の特典映像に、『戦闘妖精雪風』のOVAプロモビデオ がついていた。
     妻に見せたら、「雪風のネームは、コクピットの脇にもっと控えめに 書かれているイメージ」
     「主人公は過去を背負っているので、もう少し年上の感じ」
     と言っていたが、私も同感だ。
     マニア度の高い作品だから、どう作っても厳しい批判の来ることは必至 と思うが、機首にデカデカと書かれた「雪風」の文字は、常に戦闘の表には 立たない影の存在である雪風のアイデンティティと矛盾する。漢字の大書は、 米国への輸出に対する色気かと感じてしまう。
     主人公は、成長するので、あまり大人でもいけないが、若過ぎてもいけない。 また、日本人なのだから、アニメの顔つきはちょっと無国籍よりだと感じる。

       
  • アニメ「SDガンダムF」2鑑賞
     ジオンメカで構成される敵の首領が、実は「異次元からやってきたシャア本人」 らしい、という…(^^;
     最初声優が「シャアの池田秀一の声だ??」ということで、おやっと思ったのだが、 設定上でも繋がっており、そもそも脚本が1stガンダムの富野氏本人が書いているし、 『SDガンダムF』は、見た目は小学生向けに作っているのに、1st世代が見ると、 「ネタ満載」。親子で見て、情報量で親が子供に勝てる…という線を狙っている のかな?
     今回のストーリーは、「友情パワーで必殺技が発動する」ことが判明し、 少年が正式に秘密のガンダムの友人として活躍することになる話。次週は、 主人公側のメカのラインナップが拡大するらしく、戦隊モノ系の流れに 進むのか。
     これは、子供の頃見たアニメ・特撮の王道を突っ走っているなぁ…。
  • アニメ「エリア88」2鑑賞
     テーマ曲(バッハのフーガ)を演奏している女二人組みがCMをやっていた。
     バッハはどうアレンジしてもバッハで、アニメ主題歌に聞こえないんだけれど、 普段クラシックを聞かない層にとっては、こういう使い方はカッコいい…のかなぁ?
     それが謎である。
     さて、本編。
     初回でびっくりした画のおかしさや、滑るきざな台詞にも慣れてしまい、 普通に昔の漫画として見る事が出来た。恐らく死神と呼ばれるパイロットの心理 に絞った脚本がまとまっていたのが良かったのだと思う。
2004.1.16
  • 日本語Q&A
  • SONYのコクーン/スゴ録/PSX/ブルーレイ開発カンパニーが統合
     傍から見れば「やっと統合か」という感じでしょ。
     全部統合した、最強の商品が生まれるのを期待する。
  • Biztecの記事を眺めていたら、聞いたことのある名前が出てきてびっくりした(笑)
     ちなみに、私は「リモコンのボタンは多いほうが良い派」
     多機能リモコンは、メニューを潜って機能を選ぶより、ダイレクトキーに アサインされるほうが使いやすい。
     キーの数が少ないリモコンを好むユーザーは、恐らく使いたい機能も少ないだろう。
     パソコンのインターフェイスとの一番の違いは、リモコンは「手探りで使いたい」 ということ。タッチパネルの表示を切り換えていくリモコンは、ブラインドタッチが できないのでイマイチだ。
     リモコンのボタンの数を減らすアプローチとしては、東芝のHDD&DVDレコーダ に付いている「クイックメニュー・キー」が優れている。これは、マウスの右クリック の感覚で、その場で選択できる機能の一覧が画面に表示され、カーソルで選択する。 つまり、パソコンと同じ操作体系。
     あるいは、BSデジタルチューナーの「接続機器コントロール・ボタン」
     これも、画面上にレコーダー等の操作メニューを表示してカーソルで操作。
     要するに「タッチパネルは見たくない」ということに尽きる気がする。
2004.1.15
  • ドラマ「警視庁鑑識版2004」1
     二時間ドラマで何本か作られた作品を、連ドラ化したらしい。
     第1話は拡大版だし、若い鑑識班員が、殉職した父親刑事の事件の時効直前の 捜査の話…ということで、テンションがまるで最終回だ。だから面白いのだが、 第一回でこのテンションでは、二回以降はどう作るのかなぁ…と心配してしまった(^^;
     面白かったけれど、「鑑識が主人公」なので、やたらと、草むらを探し回ったり、 指紋の照合をしたりのシーンが繰り返し描かれて、地味でクドイ感じもする。
     単発ドラマでは、こういう普通の刑事ドラマでは描かれない作業も面白い けれど、連ドラで毎週指紋や、足跡や、髪の毛を調べるシーンがみっちり 描写されると飽きる気がする。
     これは、脚本家の腕が問われるね。

  • プロジェクターの交換ランプ発注
     VPL-VW10HTのランプ寿命が残り200hを切った。あと二ヶ月は持たない計算だ。
     今使っているランプの寿命が来る頃には新型を買おうかと思っていたのだが、 どうも「これが決定版」という機種が出ないので、また一年待つことになりそうだ。
  • SONY in CES
     二層記録BD-ROM(50GB)の展示がされた。殻なし。
     ロードマップ的には、春頃、書き換え型も2層+2倍速が実現の模様。夏モデルでは、 BDレコーダの新型が出るのかなぁ…
  • 卵の賞味期限計算法
     普通は採卵から2〜3週間後を賞味期限として表示しているらしいが、実際のところ、 冬場は10度以下の保存で61日間は生食可能という計算式があるらしい。 それ以降は加熱調理が必要。サルモネラ菌の増殖速度が根拠になっている。
     案外長持ちするものだが、冷蔵庫の無い時代には、自宅で取った卵を常温保存で 一週間以上保存は当たり前という生活であった。殻が有るお陰で腐らない。そもそも一月 ぐらいで腐ってしまうようでは生まれられないし(^^;;
     ちなみに、「卵ご飯は、採って三日以内の卵を使え」というのが家訓であるが、 最近の卵には採った日付が書いてないのが良くないね。
     某組合も「採卵日」の表示義務があるなら、半年前の卵の出荷なんか出来なかった だろうし、牛乳だって「搾った日」の表示義務があれば、リサイクル乳の混入は 出来ないはずだ。
     「賞味期限」のみの表示に統一した役所の考え方に、抜け道が有ったのでは ないかな。
  • NHKの好きなタレント調査
     NHKが出演者選びの参考に行っているアンケートで今年は歌手がことごとく低調らしい。
     特に、女性はベスト10に和田アキ子以外の歌手が居ない、しかも歌手として 支持されている訳ではないだろうし。目立つのはモー娘。が前年6位から21位と急降下。
     2003年のNHKはモー娘。だらけで食傷するほどだったが、これでは彼女達の出番が 減るどころか、歌番組そのものが減りそうだな。
  • ロード・オブ・ザ・リング「王の帰還」日本 キャンペーンで増上寺のかがり火に指輪を捨てるらしいよ。
     う〜む。渋いイベントだ(笑)  
2004.1.14
  • 朝、凄い快晴。天気図は強い冬型で日本海側は台風並みの大荒れで被害も出ているが、 北からの澄んだ空気が東京のガスを払ってくれたようだ。それにしても寒い。
  • アニメ「攻殻機動隊」第2話
     軍需企業がテストしていた多脚戦車が暴走する話。
     ストーリー的には、暴走の原因がわからないために、大きな戦闘をすることなく 追尾するのが任務の大半となり派手ではないのだが、高度なAIを搭載した多脚戦車 との戦いのシミュレーションとして、よく書き込まれていると思った。
     まず、多脚戦車のデザインはサソリの尻尾に回転式の砲塔が組み込まれている感じ。
     胴と尾(砲塔)の接合部には複数の関節があって、歩行時はしなやかに上下する。 これがなかなか生物的で気持ちいいというか不気味というか。多脚による歩行の 動きそのものも、どこまでコンピュータを活用して書いているのか知らないが、 生物的な滑らかさで真実味がある。
     手本としては「クモ」の歩行が考えられるが、戦車の動きにはちゃんとトン単位 の重量が感じられる。たぶん、本体の沈み込みや、尻尾の振れが良いんだなぁ。
     対する攻殻機動隊の思考戦車「タチコマ」は、「子グモ」みたい。
     尻尾の部分に人間が乗り込む形で、軽自動車よりさらに一回り小さい。
     複数のタチコマ同士がキイキイ声で会話する情景は、なかなか原作マンガの 雰囲気を良く出している。
     AI的には全てのタチコマが同一に反応するように調整されているが、バトーは 「マイ・タチコマ」を決めて「天然オイル」を奢っているのも原作のエピソード。 道具にも愛着は湧くものだから気持ちはわかる。
     さて、対多脚戦車作戦だが、物理的にはやたらと装甲が丈夫で携帯火器では なんともならん。では、遠距離から大型の砲やミサイルで狙撃しよう とすると、照準の制御に使う衛星データリンクに割り込んで、射線を予測、回避 してしまう。
     ミサイル誘導に関しては、各種のジャミング手段をもっていて、撃った相手に 送り返すくらいのことは平気で出来る高性能。
     そこでワイヤーで足を拘束しようとしたりするのだがパワーも絶大、流石に軍の 最新兵器、全ての作戦を跳ね返し、何事も無いかのように、目的地に向かって 進む。
     裏では、作戦成功のため開発企業の責任者から、多脚戦車の弱点を聞き出そう とする部長の駆け引きも描かれる。兵器メーカーとしては弱点の情報は絶対秘密だが、 暴走戦車が民間人に被害を出せば、会社が潰れるかも…という、状況と利害が 絡み合う。
     最後はメーカーが折れて弱点がわかり、至近距離から粘着性物質を打ち込み 関節を固めてしまう対多脚戦車兵器も登場。と、辛勝するが、結局何故戦車は 暴走したのか という謎解きを見せて終わる。
     結論は開発者の親子の情と、宗教、不治の病が絡み合うメンタルな理由で、 多脚メカがアクションを展開しているのに、実に静かな印象の終わり方。
     物理的にはハードなアクションを展開しながら、一方で、サイボーグ化が 行き着くところまで行くと生身を喪失した分だけ人は精神的な存在になって いくという、攻殻の世界観がじわ〜っと溢れた話であった。
  • ところで「多脚戦車」のデザインだが、
     戦車もタチコマも足4本+手2本の6脚になっている。
     脚が4本なら「動物」の、6本なら「昆虫」の動きに似てくるはずだが、 戦車としては6本足のほうが色々便利じゃないかと思う。攻殻の画の中の 4本足での旋回シーンの複雑な動きを見てそう思った。
     6本なら、脚を三本ずつ交互に使うことで安定した重心のまま向きを 変えることが出来るが、4本足だと3+1本で、一本ずつ順に上げないと 向きが変わらない。
     普通の四足動物に出来ることなので、4本が極端に不利ということは 無いけれど、脚歩行が必要になるのは、タイヤの使えない足場の悪い時に 限定されることと、もしもどれか一本が故障したときに、4本だと かなり歩行困難になるのが兵器としては弱点かなと思う。
     人間は二本足で歩くけれど、タチコマなどの横に張り出した 脚のつき方では、重心の位置からして二足歩行は困難だろう。
     もっとも、作品中の「タチコマ」は極端に身軽で、もし、脚をやられても 一本でも残っていれば、片足ケンケンでも移動できそうな気配だが。

  • 幕末龍馬堂 - 坂本龍馬のファンサイト
  • 「新春時代劇・竜馬がゆく」第一部
     先日からちまちまと見始めた10時間大作の公式ページ。
     第一部の中ほどで「あっ、松たか子が出ている」と思ったら、実は、松本幸四郎 ファミリー総出演らしい。
     坂本竜馬(市川染五郎)の演技は、話が進むに連れ奇矯な感じが減る。わざと やっているのかどうか知らないが、常識破りの行動が竜馬の特徴だとすれば、 異常なテンションの人間が異常な行動をするより、思慮深い人間が思い切った ことをするほうが驚きは深いだろう。
     とにかくここまでの竜馬はず〜っとテンションが高く、見て疲れる。メリハリに欠ける。 この先世界に目を向ける ようになって、思慮の深さが芽生えてくる演技をするのだろうか?
     史実の竜馬がどんな人物だったかは知らないけれど、な〜んか違う。染五郎は 嫌いじゃないんだが。
     第一部には竜馬を好きな家老の娘、お田鶴(井川遥)が彼に迫るシーンも有るが、 なんだか蛇足な感じ。家老の令嬢がそんな大胆な…(^^;; お田鶴はそもそも 架空の人物だそうだから、こんな エピソードはカットしていいだろう。(井川遥を使いたかったのかもしれないが、 役者としてどうかと思う。彼女はモデルに専念しているほうが幸せだと思うが…)
     千葉道場では、千葉佐那子(前田愛)にモテモテ。
     もとが「新聞連載小説」だから、いつもモテていなければならないのかなぁ(^^;
     寝待ノ藤兵衛(渡辺いっけい)は、なかなか目立っていて芝居は悪くないが、 これも架空の人物。小説では後書きで史実と創作に関する解説も出来るが、 TVドラマではそのまま史実として見えてしまうので、作るほうも気をつける べきだと思うね。
2004.1.13
  • SONY Hi-MD規格発表
     MDLPにも未対応の我が家だが、次の規格が出てしまったようだ。
     主な特徴は次のとおり
    • 現行MDの上位互換
    • 現行のディスクを再フォーマットすることで、容量倍増(80分ディスク177MB→305MBに)
    • 1GBの大容量ディスクが出る。(→最大45時間録音可能)
    • リニアPCM記録可能
    • パソコンの外部ストレージとして汎用データの記録可能
     最初のMDが1992年発売だというので、12年目の大変身。
     ソフト的には、メモリースティック・ウォークマンで出来ることが可能
     1GBのリムーバブルな小型PC用記録媒体としても使えるのも面白い。MDウォークマンを パソコンにUSB接続すると、そのままストレージになって何でも記録できる。音楽と データの境界が無い。
     この規格が10年以上現役で居られるならば、昔のカセットテープを始末するのに、 使えるかなぁと思う。…というのは、今のMDやCD-Rでは、カセットの90分、120分 の録音をそのままコピーできないのがイマイチ、ネックになっていたからだ。
     リニアPCMで録音できる生録用機材がDATしかないのに絶滅寸前…という 状況に対する答えにもなるのかな。プロ用機材が出れば、面白くなる。
  • ドラマ「竜馬がゆく」第一部
     『新選組!』が始まり竜馬も出てきたので、『竜馬がゆく』も見ておこうという ことで取り掛かる。土佐から出てきて、江戸であだ討ちの助っ人をやることになって 初めて真剣で戦うシーンあたりまで見た。(いつのまにか寝てしまった…(^^;)
     黒船を見るシーンもあるから、すでに「新選組!」で描かれた時代にかなり近い。
     この竜馬は、相当に田舎臭くて暑苦しい男だ。
     「陽気な奴」というよりは、傍若無人で迷惑な感じ。江戸に出てきて早々、 江戸の屋敷の若い侍達にフクロにされるのも当然。
     ゆくゆく大人物になるのかもしれないが、黒船来航時点での竜馬については、 「新選組!」の江口竜馬の方が好感の持てる人物だ。同じ人物なのにここまで 違うというのも、ちと戸惑うね。
     何にしても、歴史ものは同じテーマの作品を色々見比べると、一本だけ見るより 数倍面白くなる。
     『御法度』と『幕末純情伝』も録画したんだけど、どうかね? この二本はかなり フィクション度が高いはずだが、面白いなら良し。
     三谷作品では維新ど真ん中の写真館の話と、後日談の『竜馬の妻と…』もある。
     歴史の勉強では無いから、一つの事件を色々な切り口から解釈するところが 面白い。本物の歴史でも、必ず書いた人の視点があるわけだが。
2004.1.12
  • 『わが青春のアルカディア』鑑賞(BS) ×
     1982年作品。年末のBSの松本零士特集の録画。
     アルカディア号が地球を発進し、 ハーロック一味が、政府に追われて海賊になるまでの物語を、 ハーロックとトチローのご先祖の因縁をリンクしつつ描く。
     公開前には、「ハーロックの過去が明かされる」とファンの期待を集めた作品。 妻は劇場公開時に見に行って激しく後悔したと言うが、私は初見だ(笑)
     かなり後悔した(^^;;;
     よくよく考えると、後半1/3には微かにどこかで見た記憶が有る。あまりにも つまらないので記憶を封印していたのかもしれない。しかし、ヤマトにも似た ような話(登場人物の行動)は有るのでデジャブが生じているような気もする(^^;
     アルカディア号の事の始まりを描こう、という企画は歓迎するが、 基本的精神世界が「浪花節」とゆうか「ど演歌」とゆうか…(^^;
     松本御大は、今年の青年の主張番組のゲストに登場して「生命の尊さ」などを 言っているが、その実本人の作品世界は「桜の如く潔く散る美学」だよね。友の ためなら惜しげも無く命を差し出す美しさ。たまには、泥臭く生に執着する 主人公を書けばいいと思うのだが、例外的に「999」の鉄郎には、死にたくない 傾向があるが、999でも周りのキャラクターが皆、命を差し出して散る系ばかりで、 どうも…。
     さて、ハーロックの世界の地球は宇宙人に占領されているのだが、 その宇宙人がハーロックとトチローの遺伝子を調べたら、ご先祖が共通の 記憶を持っていることが判る。…ここ、笑うところだよね。いくらアニメでも 有り得ない。非地球人ならともかく。
     ともかくご先祖は、太平洋戦争時代、技術者とパイロットとして出会っ ていた。
     未来(ハーロック時代)のトチローも技術者だが、彼は異星人の占領下の 地球で一人でアルカディア号を作っていた。ここもたぶん笑う。
     トチローにどれほどの才能があっても、宇宙戦艦には国家予算 レベルの資金が必要だろうし、普通内緒で作れないし、一人で作れない。
     ハーロックは、地球占領軍の指揮官と「一対一の決闘」をすることになるが、 これがなんと「一艦対一艦」つまり、多数の乗組員が道連れで、ぜんぜん 決闘でない。
     そして、その戦法と来たら、ローマ時代後期の海戦のよう。
     つまり、すれ違いざまに舷側の大砲をガンガン撃ちまくる。通り過ぎたら Uターンして二回戦だ。アルカディア号の主砲の射程距離は、どうやら100m 程度らしい。
     航行速度は20数ノットくらいなのかな?
     そういう感じ。
     松本零士の好きそうな本物の戦艦、例えば、戦艦大和の主砲は40kmもの 射程距離が有ったですよ。それが「宇宙戦艦」の時代に、ローマ時代の 射程距離で戦っているですよ。変ですね〜。
     思うに、超長距離の砲撃戦を描く技術、演出力が無かったので、一画面に 二つの艦が同時に描ける距離の戦闘になったのだろう。
     最後は機械が壊れて、根性勝負。ご先祖伝来の戦闘機の照準器を使って主砲を 打ちまくる。
     その後はまたまた浪花節の「私を生かすために貴方は死ぬ」の流れ。
     う〜む。
     ある登場人物に感情移入させては殺して盛り上げるという流れを、この作品 ではいったい何人分繰り返しているだろう。こんなシナリオは無能だ。
     ハーロックの周りの人間がどんどん自己犠牲を発揮して死んでいくため、 救出作戦に乗り出しても最終的に誰も救えていない。何のために航海をして いるのかということ。

     この作品で唯一見るべきところは、アルカディア号の発進シーンか。
     色々なシステムが順に起動していく、いわゆる「発進」シーンは、どんな 作品でも心躍るものだ。ちゃんと「人工重力システム」が有るので艦内で フワフワ浮かないのだということが、この作品を見て始めて判った(笑)
     それにしても、この話の設定の地球で、他の松本作品、999やヤマトの世界と、 整合性が取れるように思えないけど。
  • クイーン・エメラルダス号は貨物船
     エメラルダスは、この作品の時代には「自由貿易商人」だったそうだ。
  • ハーロックは海賊だけれど正義の味方?
     この作品によると、ハーロック一味は、異星に占領された地球を救うために 活躍したものの、占領軍との摩擦を嫌う地球政府の代表に追放されて海賊となった ということになっている。
     反政府・親地球という感じ。
     とはいうものの、最近のTV版にも有るように日常の生業としては、海賊稼業で 一般市民に損害を与えているのは間違いない。
     平常の行動原理は、あくまで「逮捕されないこと」に尽きる。
     「人類に対する敵」が現れた時にも、基本的には単独行動で、正規軍との協調 は無い。地球が丸ごと頑張っても勝てない相手に、艦の性能と精神力で勝って しまうのだから、凄いけれど、例えば『平成ガメラシリーズ』で
    「ガメラを援護せよ」
    と自衛隊が土壇場で決断したようには、松本世界の地球は動かない。正直な話、 これは異常だと思う。
     松本零士の徹底的な政府不信、組織不信、何でも一対一の対決に持っていく 強引さには思想的な不健全さを感じる。
     ハーロックがこのように中途半端な距離感で地球と付き合っているのと 同じように、ヤマトにも「反乱軍扱いで出撃」という話がある。最後は一人で 特攻というのも、ヤマト、ハーロックどちらにも出てくる話。海賊ハーロックと 軍人の古代進が、同じ行動原理でしか動けないところに、世界の狭さがある。
     海賊なら海賊の原理で活躍し、「海賊は正義の味方では無い」という一線を 超えないことが、本当は必要なんじゃないかな。
  • 製作の今田智憲というのはどういう人かと調べたら、60年代に仁侠映画を手がけ、1975年 から約20年間、東映動画で劇場版アニメの製作をやっていたらしい。 銀河鉄道999など、松本作品の製作指揮は多数。だが、伝説の超駄作アニメの数々を を手がけた人物だといえば、「あ〜なるほど」と思うわけだ。
     具体的には、 1979年には『銀河鉄道999』(製作総指揮)で成功しているが、その後から、
    1980年『地球へ・・・』
    1980年『サイボーグ009 超銀河伝説』と、一年で二本の駄作を作る。
    1981年『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』はちょっとやばい作品。 1982年は6本も作っているが、『1000年女王』は春
    『わが青春のアルカディア』は夏。同時公開作品も同時に製作総指揮しているので、 本当にちゃんと指揮しているのか怪しい。なめてる。
     ここに上げた作品は、何となく懐かしくてレンタルしたり、TVで放送されたり、 この数年で全部見直したけれど、最初の999以外、一つとして褒めるところの無い 作品ばかりだ。009とか、もう震えるほど駄作。
     言ってみれば、『宇宙戦艦ヤマト』で始まった、SF劇場アニメのヒットに 引導を渡すような駄作を短期間に量産した人物か。
     脚本の尾中洋一というのは、必殺シリーズとか木枯らし紋次郎とかを 書いている人らしい。その筋では名作も有るのだろうが、なぜこういう人選なのか 理解に苦しむよなぁ…。
     技術的には「音が悪い」のも印象的。
     TVが壊れたのかと思うほど、聞き取りにくい音声というのも珍しいが、いろいろ 調べたら、劇場公開当初からびっくりするほど音は悪かったみたい。
  • 今回のBSの松本零士作品特集は、いかに最初の『銀河鉄道999』のために集まった スタッフが素晴らしかったのかということを再認識するための企画だったなぁ。
     たぶん、以下の方々の力で、999は名作になったのだ。
    監督:りんたろう
    作画監督:小松原一男、美術:椋尾 篁、窪田忠雄、音楽:青木 望
  • ところで、「男なら負けると判っていても戦わなければならない時がある」 というハーロックの哲学は、私のそれとはちと違う。
     こちらは「例え目の前の戦いに勝てなくても、最後まで負けずに続けていれば、 最後に笑うのは私だよ」というものである。
     つまり、最後は負けないための知恵がモノを言うのさ(笑)
  • DVD-Rのラベル作成
     連休を半分寝込んでいたので、ラベル作成が進む。
    ハーロック、鋼の錬金術師、プラネテス、攻殻、人魚の森、など。
     「ハーロック」は、オープニング画面の「砂時計星雲」の写真を、画面写真じゃ 低画質なので、ハッブル宇宙望遠鏡のサイト から本物を入手してあしらった。
     「プラネテス」は、1,2枚目は、青空風の背景に、ロゴをあしらっただけだったのに トイボックス(宇宙船)のイラストを配し、細い横線(スダレ)でちょっとトーンに変化を つけてみた。
     こうすると単純に画像を暗くするのと違って、印象の強い暗い画像になる。また、 特定のレイヤーをスダレの手前に持ってくるか、奥に置くかで奥行きが出せる。
     PhotoShopはお絵かきソフトではないので、3ドット間隔のスダレ画像は一本の直線を 地道にコピーして自作。ちょっとした思い付きがエライ労力を要する。が、仕上がり には満足。
     「攻殻」は、作品の画面は3Dなバーチャル視覚のイメージだが、さすがにこれを自分で 再デザインしてレーベルデザインに再現するのは難しいので、電子回路(プリント基板) の写真をベースに、大脳皮質のニューロンの模式図と乱数列をオーバーラップさせて、 電脳な雰囲気に作ってみる。緑系がなんだか「マトリックス」の雰囲気にも似ている が、良しとしよう(^^;
     「人魚の森」は、公式ページのロゴを加工したものをメインに、海の中に居るような 雰囲気を作ってみようと、デジカメで素材を集める。(公式のロゴは単なる白バックで つまらない)
     全体的な水色の濃淡は「雲のある青空」、さざなみのような模様は「大理石模様の床材」、 これを組み合わせると、海底から水面を見上げたような雰囲気になり、泡粒のきらめく感じ を「スピーカーネットのピンぼけ接写」で出す。
     なかなか「レイヤーの魔術師」という感じである。
     「鋼の錬金術師」は、タイトルバックに出る魔方陣をレイアウト。
     これも画面コピーや、公式HPの画像では解像度が足りないので、手書きでチマチマ 再構成。しかし、苦労の割に、魔方陣に各話のタイトルを重ねると、何かごちゃ ごちゃして見難い(^^; でも良しとする。
     ともあれ、一ダースほどの録画済DVD-Rをこうして整理し、3,4,8枚組みケースに収納し スペースを空けたのだった。
     着々と年末年始の録画の山が片付いていくが、そのための労力は、まるで仕事の ようだ(^^;;
2004.1.11
  • 某アマオケ演奏会
     妻の友人(音楽仲間)に20年続いている老舗アマオケのメンバーがおり、 その定期演奏会を鑑賞。
     曲は「ロミオとジュリエット組曲抜粋」と「ショスタコーヴィッチの交響曲第8番」 という私の守備範囲。
     「ロミジュリ」はプロコフィエフ・ファンとしては卒倒するような音が出て いたのだが、「タコ8」は比較にならないほどまとも。(金管が爆音なのは、何処の アマオケでも一緒だ(笑))
     思うに、この二曲、まるで練習量が違ったのではないだろうか。
     ロミジュリは、メロディーがはっきりしていて、指が回ればカッコがつきやすい ので、主に個人練習にまかされそうだし、タコ8は、弾くのは簡単だが 深刻で小難しい表情の曲なので、まとめるのが大変だ。
     苦しい音の多かった「ロミオとジュリエット組曲」だが、前半でメロディーを 取ることの多いテナーサックスのトラが、べらぼうに美音で、これは良かった。
     印象深かったのが、交代制のコンサートマスターの態度。
     どちらも若めの女性だが、タコ8を担当した女性は、圧倒的に堂々と自信に溢れた 表情で演奏をリードしていて、見ている観客の気分まで支配してしまいそう。
     ロミジュリを担当した女性はいかにも「本番に弱いんです」という気を発していて、 見ているだけでヒヤヒヤしてしまう。実際、ビオラ(ロミオ)とヴァイオリン (ジュリエット)の愛の二重奏のくだりなど、危険な綱渡りという趣で、ドキドキ しっぱなし。
     まあ、他にも色々なパートが色々なことをしでかしていたけれど、アマオケも いろいろ聞いていると、「この曲のここはヤバイ」という定番の難所が記憶に 染み付いて、必要以上にドキドキしてしまうこともあるなぁ(^^;;
     いずれにしても、この二曲で、まるで別のオケのようだった。
     プロコフィエフ・ファンとしては、前半をもっと頑張って欲しいのが 正直な気持ちである。そもそも「交響曲のほうが格上」という雰囲気の 扱いがどうかと思うのだよな。
  • 『トリック 劇場版』DVD鑑賞
     妻のリクエストで、「トリック2」のエピソード4,5と劇場版を続けて鑑賞。
     仕掛けの多い作品だから、再見でも新たな発見があって楽しめる。
  • NHK連ドラ「新選組!」スタート
     京都、池田屋事変の少し前の、新選組がノリノリの時代をちょっと描いてから、 (坂本竜馬の昔語りとして) 10年前の黒船の来航を見て世界に眼を開くきっかけになるというエピソードに 飛ぶ構成だった。
     近藤の若い時代について何週も費やして描くという情報はあったが、この時代 の近藤は二十歳そこそこで、これを演じるのに香取しんごのキャスティングは なかなか良い。まあ、江戸時代の二十歳は今の二十歳ほど幼くないというアンチ 意見も有るが、かといって、40過ぎのベテラン役者をもって来られても、 困るからね。
     話は、近藤35歳で死亡まで描かれるはずだが、20代から一年かけて時代を 追っていくなら、視聴者の目も馴染むだろうし、役者としての香取君も、 じっくり近藤勇になっていくことを期待したい。
     そういうわけで今回は、「黒船来航」だが、近藤たちは佐久間象山の供として 黒船を見に行く。早朝品川集合で、浦賀まで徒歩の日帰りだから、昔の人は 良く歩いたものだ。
     佐久間象山の「人間十代で家族を思い、二十代では生まれた土地を思い、 三十代では国を思い、四十代では世界を思うべし」という言葉が、近藤の 目を天下国家のことに向けさせるエピソードが良かった。
     その言葉を聞いた近藤は、黒船から星条旗を分捕ってこようなどと、まだまだ 子供っぽいところを見せるのだが、そこに黒船の大砲(祝砲)の大音響が鳴り響き、 アメリカという大国の威力を感じる次第。
     近藤勇の人生は、日本の役に立ちたいと念じながら、時代の荒波に翻弄された 悲劇の人生だと思う。
     所詮は百姓の生まれで、剣の腕のほかには長期的に世界を見通す政治に対する センスが欠如していたのが、悲劇の原因ではあろう。また、武士(幕府)の道具として 使われたという事もあろう。もし、新選組を使う立場の勢力が明治維新の荒波に 勝利していれば、新選組は英雄として歴史に名を残したのかもしれないのだから、 究極的には政治なんだよね。
     末路が悲惨なことがわかっているだけに、せめて最初のうちだけでも 明るく希望に燃えた雰囲気を感じられるのは良いなぁと思う。出来るだけ 上り調子の時期が長い展開を望みたい。
  • ちなみに、ハイビジョン版の画質は良い。
     かつらの生え際や、セットの石なんかがわかりすぎる弱点は有るけれど、 全体がすっきり爽やかに見える。
2004.1.10
  • やはり体調が低調で家で閉じこもり。湿度が低い日が続いているために 咽から風邪にかかっている感じ。加湿器を使用する。驚いたことに、一日で タンクが空になった。
  • 隅田川のほとりの住宅団地の方角に、高層の鉄塔が出来て、パラボラ アンテナのようなものが幾つも取り付いているのに気づく。何だろう?
  • アニメ「エリア88」鑑賞(TV)
    原作、新谷かおる
     あわせて「SDガンダムフォース」も鑑賞
     今期スタートのCGアニメ三本の二つを妻と鑑賞。世代的に我々がターゲットの ような(笑)
     この2本は、『攻殻機動隊』と比較して、CGIだぜ、と宣言しているような作画 だが、レベルはそれぞれ相当違う。
     『SDガンダムF』は、ガンダム世界のキャラを借りただけの、戦隊もの風の ストーリーだが、ほぼフルCGと思われる作画の物凄さだけでも一見の価値が あると思う。
     『エリア88』は、低予算のためにコンピューターを使っている感じが見える。
     同じCG作品でも、攻殻は26本で8億円を投入したというので別格としても、 主に戦闘機と爆発エフェクトにCGIを使用しているエリア88と、SDガンダムFの 技術的な大きな相違は、関節の数が違うということ。
     ガンダムのCGIは、全身の何十という関節が自在に動いて、半端じゃない複雑 さだが、戦闘機のCGIには変形部分が無いので、単なる視点の変化しかない。
     それでも、手書きの時代にこれは出来なかっただろうと思う、線の多さだが、 考えてみれば「プレステ」のゲームではこのくらいの複雑度の画像はいくらでも リアルタイムで作れるのだから、あまり驚かなくなったのも時代のためか。
     めまぐるしく動く計器パネルの絵などカッコいいけど、ゲームと変わらない からねぇ。
     ともあれ、一番複雑で丁寧にかかれているのは、基地のレーダーの滑らかな 回転と天井扇風機の回転。妙に印象に残って(^^;;
     キャラクターと背景は手書きだが、顔に違和感があるのは、原画以降を 台湾だか中国だかに外注しているせいだろう。同じモンゴロイドでも日本人と 並べると微妙に違うのが絵にも表れているのか。もともと原作から「ほんとに 日本人か?」というような絵では有るけれど、それでもなにか違う。
     メカは戦闘機以外に、語り部であるカメラマン(アニメ版オリジナルキャラ) の持つ「ニコンF3」も目立つが、 これは手書きだ。これが酷い。
     カットごとに、人間と比較したサイズがバラバラだし、レンズに綺麗に同心円 が描かれているカットと、ただの灰色ベタのカットが有る。Nikonの文字もかなり アップでも略されているカットが多いし、酷いのは、レンズがボディから斜めに 生えているものまで有る。
     これで、「協力、ニコン」のクレジットが入っているのだから、メーカーも がっくり来るかも。シャッター音だって、全然ニセモノっぽい。
     基地司令官がフィルムを没収するシーンも、不手際だ。
     裏蓋を開けると、ベロ出しで巻き戻したのか、あるいは新品フィルム状態(^^; になっていて、それを取り出した指令は、び〜っと引き出したりもせず、そのまま ポイ。普通、引き出して感光させるとか、燃やすとかの演出は付けないかなぁ?
     カメラ好きがカメラの描写に不満なのと同じように、戦闘機マニアは、この 作品の戦闘機描写にひとこと有るのだろうか?
     「カメラもCGで書けばよかったのに」と呟いたら、妻が「人間の手の動きに 合わられないんじゃないの?」と穿ったコメント。
     原作のせいではあるが、背景が砂漠と空しかない。というのも、コストセーブ な感じがする。都市を三次元的に描いている『攻殻』とは大きく雰囲気も違うが、 戦闘機が画面上斜めに降下してきて、背景が真横にスクロールするのは、 遠近法が矛盾して違和感があったなぁ…。
     さて、ストーリーや世界観は原作者の責任だが、エリア88の原作は、発表当時は 結構な有名作品だった。それで、私も今回見ようと思ったのだが、やはり時代を 感じる。
     舞台はベトナム戦争と同時期の中東紛争で、主人公は、国際線パイロットを目指 していたが、親友(…と思っていた男)に 騙されて、傭兵の契約書にサインしてしまい、3年の契約期間を生き延びるか、 違約金150万ドルを払わないと帰れない。という設定、騙された原因は女がらみだ(^^;
     こんな原作だが、アニメ化の脚本とか作画で、現代の要求水準にマッチする作品に することは可能だと思う。
     しかし、第一話を見る限り、どちらも水準以下だな。
     戦闘機を細密に描けるという一点以外は、どうもダメダメだ。
     例えば、被弾して煙を吐きながら帰投した戦闘機のパイロットが、 火だけ消して即座に飛ぶ、なんて描写が、ロボットアニメならともかく、 戦争アニメであり得るはずが無い。たとえ原作にあるエピソードでも、それは カットしなきゃ笑えるだろう。
     寒気のするような恥ずかしい台詞も、原作にある分は仕方ないとしても、何と かして欲しい。しかし、オリジナルキャラのカメラマンの発言も恥ずかしいので、 きっとこの路線で爆走するのだな。
     その他のパイロット(傭兵)たちの芝居も、いくら賞金に命を賭ける荒くれ男と いっても、パイロットとしての知性の部分が欲しいよね。力仕事しか出来ない 三下海賊みたいだぞ、このままでは。
     作画や、芝居のおかしな部分も、外注のコントロールに失敗しているという 事だろう。おかしな絵を通してしまうのは、監督の責任だと思うなあ。
     
  • ちなみに、監督は「今掛 勇」。これが初監督作品らしい。
     せめて画のクオリティーをコントロールしてにじみ出る貧乏臭さを何とかして 欲しいと思うが、 全12話、見ないかもしれないなぁ…
     
2004.1.8
  • 正月休最終日あたりから体調が低調。風邪か?
  • 東長崎機関
     岐阜で大規模開発にべっくらこいて帰ってきたが、東京にも当然大規模開発はある。 で、開発関係の四方山話の読めるページがここ。文字が多いぞ。
     我が家は、東京の東のハズレの高層マンションであるから、関東平野の大規模(高層) 開発は、実は一望できる。天気がよければ。でも六本木ヒルズなどは、あれほど巨大なのに 気が付いたら完成していたという感じ。(空気が汚れているせいもある)
     東京湾沿いの開発は、高層ビルが密集して、今さら新しく建っても気が付かないほどでは 有る。
  • ちなみに、年末旅行で妻が渋滞にはまった東海北陸自動車道の話も読める。
     今回の渋滞の理由は「スキー帰り」と解釈されているらしいが、HPを見るとオール シーズン週末は渋滞だそうだ。まったく、ナビの情報だけでは旅程は立てられない。
2004.1.7
  • TV「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」放映開始
     すでにDVDとして発売されている作品と同一のはずだが、TVで見れてラッキー(^^)
     映画『イノセンス』公開記念のようだ。
     一話実質23分程度で一つの事件を完結させるのはかなり厳しい感じがするが、 第一話を見た限りでは、劇場版『攻殻機動隊』と比較してもう少し原作のテイスト に振った作画とストーリーで、なかなか良い。作画のレベルも高い。
     技術的には劇場版がそうであったように、CGIを多用してより実写に近づけ ようという意図が見える。実写では当たり前のことなのに、油を流したように 滑らかな車の発進シーンなど見るとなんだか新鮮。普通のアニメなら、 奥行き方向に遠ざかる車は、線がガコガコするのが普通だから。しかも、 それがクレーンショットになって遠ざかるに従って俯瞰になるのは、実写の ラストシーンなら腐るほどありがちだが、アニメとなると、「おお、背景も3Dで マッピングしていたんだ」とビックリする。
     多分人物は手書きなのだが、すべての物体に手書きの味わいを残しながら、 コンピュータによる自在なカメラワークを実現しているという点で、極めて 独自な存在だと思う。
     映画『イノセンス』の予告編は驚異の映像だったけれど、TVシリーズでも ここまで手法として完成されているのは驚きだ。
  • TV「SDガンダムフォース」放送開始
     SDガンダムには何の興味も無かったが、録画するだけなら只であるから チェックしておいた。ところがびっくり。
     設定は、ロボット技術が高度に発達した世界。SDガンダムはつまり「アトム」 のようなお友達ロボットになっている。そこに悪のロボット軍団(ジオン系) が攻めてくるという判りやすい流れ。ロボット自身に意思がある。
     しかし驚いたのは作画。
     メカとエフェクトの一部をCGIにするのは「ガンダムSEED」でも見られたが、 あの作品では手書きとCGIの違和感が大きくて、戦艦の回りこみなんか滑らかでも なにか変だし、水しぶきも「ここはCGI」というのが背景から浮いていた。
     ところが「SDガンダム」では何もかもCGIで、違和感など感じている暇が無い ほど凄い勢いで動き回る。
     呆れたのは、人物も三次元モデルで構成されているのを、二次元風にペイント していること。静止画だと手書きのセル画にしか見えないのに、振り返ったり すると髪の毛先までぐりんと滑らか。もう徹底している。
     メカの描写も、手書きでは到底無理なほど線の多い造形がちゃきちゃき動くのは きっとデザイナーは嬉しいだろう、質感はセルアニメなのに。例外的にジオン軍 MSのモノアイのレンズだけ、いかにもCGIっぽくガラス質感をだして 光らせているのも良いんじゃないか?
     直前の『ガンダムSEED』がCGIを作画の補助として使ったレベルでイマイチ手書き 部分と馴染まない感じがしたのに 比較して、ここまでコンピュータを多用した絵で、しかも驚くほどメカも人物も カメラワークも縦横無尽に生き生きとしているというのは凄い。
     SDガンダムなんて、ソリッドな物体としてそもそも動きには無理がある はずなのに良く動くし、がっとカメラが寄ってよりデフォルメした形状に なるのも、ちょっと前の技術では考えられなかったものだ。それが映画ではなく TVシリーズで出来てしまうとは、恐るべし。
     技術の根は同じなのだろうが『攻殻機動隊』と並べるとあちらが「高尚だが凄く 地味」に見えて しまうほど勢いがあるのは、SDという素材に遊び甲斐が有るからだろうか。
2004.1.6
  • ソニーのDVDレコーダ出荷台数が、35%になり、松下を押さえて業界トップになったとか。
     2003年12月の追い上げが物凄く、PSXとスゴ録のダッシュが凄かったらしい。
     なにしろ、毎日通りかかる有楽町駅では必ずPSXの箱を持った人を見かけ、マンションの ゴミ置き場にもちらほらと空き箱を見かけるというのは、凄い勢いがあることを感じさせた。
     ていうか、今まで何年もDVD無しコクーンを販売して全然普及しなかった 戦略的責任を問われるんじゃないのか、経営陣は。消費者ニーズとメーカーの戦略が 大きく食い違った経験として、次に生かしてもらわないとね。
  • みんごる4が発売一ヶ月で100万本達成
     我が家的には、全然プレイ時間が取れず、発売直後に買ったけれど、やっとアマ一級。 次はプロに挑戦。
    プレイヤー・キャラは「お侍さん」がお気に入り。
     どこに落とすかを決めるのは「知恵」だが、狙ったところに落とすのは結局は ボタンを押すタイミングに尽きる。これが体調によって大幅に変化する。やはり、 勝負事は体調管理が大切なのだ(^^;
2004.1.5
  • 竜馬がゆく(1/2)pm2:00-11:55
     長いドラマ。原作は司馬。
     ごくごくサワリだけ30分ほどを見てみた。
     NHKの大河で『竜馬がゆく』をやった時はかなり視聴率が低かったといわれる のだが、あのくそ長い原作は私も高校生の頃読んで結構面白かった記憶がある。
     そのまま幕末オタクにはならなかったので、飛び切り面白かったわけでもない と思うが(笑)
     いずれにしても、原作の文庫本一冊あたり1時間という分量なので、『指輪物語』 の脚本が大変なくらい大変だろうとは思うけれど、とりあえず30分ばかり見ただけ では、竜馬が「大らかな朴念仁」らしいということが判っただけ。
     ドラマとしては、原作の順序を多少変えても何かつかみが欲しい所だ。 『指輪物語』だって、真面目に原作を読んだどれだけ多くの人がパイプ草の 説明で挫けたことか(笑)
  • 年末には武蔵総集編(12/28)もあった。
     こちらは録画しただけでいつ見る当ても無いが、本放送を見ていた父に言わせると、 原作より良い。そうだ。
     原作は巌流島の決闘で終わっていて、ただのエンターテイメント小説だが、 NHKはきちんと晩年まで書き込んでいて歴史を描く見識があると褒めていた。
     私自身はやっぱり、最初の3話くらいで挫折したのだが。
2004.1.4
  • 古畑任三郎「すべて閣下の仕業」(1/3)
     帰ってきた古畑。
    キャストは
    犯人:松本幸四郎、被害者:及川光博
    レギュラー陣は、田村正和、のみ…というか、花田君:八嶋智仁も(?)
    その他のレギュラーは、深夜の『今泉慎太郎』で登場というのが、 ファンサービスなのか?
     ともあれ、南米あたりへの旅行中にパスポートを猿に盗まれて大使館に駆け込んだ 古畑が殺人事件に遭遇するという話なので、確かに他のレギュラーの出番は無い。
     代わりに花田(八嶋氏)が、大使館の職員として登場するのが、一種のワトソン役 だが、どうもこの役が「出たがりの作者の身代わりなのでは?」という感じがしない でもない。
     今回の事件には「トリック」は無い。
     部下を殺した大使の幸四郎が、さっさと死体を捨てて知らん振りしていれば 迷宮入りになったかもしれないところを、後から事件の偽装工作をしたために、 次から次へとボロを出して古畑に気づかれてしまうという流れ。
     面白いのだが、なにか微妙に物足りないのは何でだろう?
2004.1.3
  • 今日もTV正月
  • 高山土産のラーメンを食べる。
     みやげ物だが結構旨い。売り文句を読むと、スープは 「トリガラ、トリ皮、さば節」が特徴らしい。なるほど、それで、 コッテリしているのだな。
     スープの材料の中に「ジャガイモ」が入っているのは意外。ニンジンや玉ねぎなどの 香味野菜と同列に扱うには微妙な味だろうな。
  • 第41回かくし芸大会(1/1)  妻の実家では「仮装大賞」が新春恒例らしいが、私の実家では「かくし芸」が 恒例だったので、録画でなんとか両方見るのだ。
     しかし、昔はかくし芸も1日〜2日の両日にまたがる超豪華番組だったのに、 今やたったの五回戦、10出し物しかなくて寂しい限り。
     それに加えて、3時間の番組のうち一時間が「モーニング娘。」の 特別オープニング演目の「やり直し」に費やされているというのが、あれは、 ファンの目から見てもどうか思うな。
     わずか数分の出番のために、膨大な練習が必要な番組で、それを考えると、 ギャラの総額も馬鹿にならないのかもしれないけれど、昔のあっと驚くような かくし芸大会をもう一度見たいものだ。
  • BSの999の放送(さらば、エターナル・ファンタジー)DVD-R化
    1998年作品
     999の映画版3作品をを一挙放送という、BSの企画で、エターナルファンタジー は初見。しかし、一時間に満たない作品で、しかもようやく旅の目的が判明した ところでおしまいとは、これは巨大な予告編か?
     公開当時物議をかもしたのは聞いていたが、なるほど、これでは作品としての 評価は出来ない。明らかな未完製品だ。
     1999年に完結編が公開されるという情報も、今となっては完璧に反故である。 たぶん客が入らなかったのだろうがあの出来では無理も無い。
     「詳細なスタッフリスト」 があるが、これがまた、あまり見た事の無い名前ばかりで、要するに 実績のあるベテランがかかわらなくて、こういうことになってしまったのかも、 と思わされる。元祖999の映画は、当時のアニメ回のエース級が揃っていたはず。
  • キャプテン・ハーロック最終回(12/30)
     なんてのもあって、これも30分x13回見たが、もやもやした終わり方であった。
     どうも松本零士の世界には、「演歌の衰退」と同様のマンネリを感じる。
     そもそも、999とハーロックと、エメラルダス、ヤマトの全てが実は同じ宇宙に 存在しているなんていう強弁がメリハリの無いマンネリ宇宙の言い訳なんじゃないか と思えて仕方が無い。
     それでも、ヤマトや999の映画第1作が素晴らしかったのは、きつと監督を初めとする スタッフが優秀だったのだろう。松本氏はなんでも自分の手柄だと思っているみたい だが、作品を自分のコントロール化に置けば置くほど惨めな結果に陥っているのは 誰の目にも明らかだ。
     松本作品は、宇宙空間の描写からして「非SFなおとぎ話」であることは確かだけれど、 それにしても、作品として世の中に出す以上「世間の宇宙観」や「未来社会観」の変化 を細部でキャッチアップしていなければならないと思うが、そういう部分はかけらも無い。
     また、鉄郎の最初の旅には「機械の体を手に入れて敵討ち」という明確な目的が 有ったけれど、『エターナル・ファンタジー』を見ても目的が漠然としている。
     加えてこれらの作品を見て散漫な印象を受ける大きな原因は、作品の土台となる 世界が、登場人物の手の届く範囲しか描かれていないことだろう。つまり、背景の 広がりが感じられない。
     999の世界には、劇場版第一作目には機械化人に支配された世界に一定の実在感 というか厚みがあったが、エターナルの「メタロイド」の支配は、言葉として 登場するだけでまるで描かれていない。まあ、たったの54分では、そもそも 語る時間も無いと思うけれど、どの星にも鉄郎のかかわる数人しか生活していない ようにしか見えない、すかすかの世界。
     これがハーロックでも同様に、地球にも宇宙ステーションにも、目に見える わずかな人以外の生きている感じがしない。寂しい宇宙だ。
     鉄郎もハーロックも体制側からは「お尋ね者」なのに、体制を守るために 命を張って活躍するという構図だが、これもなんだか説得力が無い。作者の頭の 中では必然性があるのかもしれないけれど、全然描かれていないのだから意味が無い。
     結局、999もハーロックも短編でこそ輝く話で、広げるだけの根拠や論理性が 作家の中で希薄だったのだろうなぁ…。
     しかしなんだ。鉄郎達の停車した惑星を丸ごと破壊したり、太陽を超新星にして 太陽系ごと壊滅させたりする敵が、999号と乗客を止めることが出来ないなんてのは、 「根性」の問題なのかね。
     ハーロックでも地球を消していたよなぁ、松本零士は。
     あまりお手軽に大技を出されると白ける。後が続かない。技のバブル現象だな。
     しかも、目的地まで行くと、ぶっ飛んだ太陽系を直してくれる人が居るらしい。 おいおい。
     やっちまったことをチャラにする超能力ってのは、今まで描いてきた999での 苦難の数々や、限りある命を如何に生きるかというテーマを破壊し尽くす気が するけどね。
     それとも、機械化母星に行った時のように、目的地に着いたら、
    メ:「全部ウソでした。鉄郎、ネジに成ってしまいなさい!」
     てな具合のびっくりだろうか。
    鉄:「また騙されちゃった。てへっ」
     って鉄郎、おまえの欠点はホイホイ女の口車に乗ってしまうところだ〜
  • それにしても、この鉄郎、相変わらずのお子様体型だが、確かにお子様なら 温泉旅館でメーテルと混浴しているのはまだしも、食事にお銚子が付いている ところを見ると20歳過ぎている感じもあるし、そもそも温泉地の風景を見て 「子供の頃の地球にそっくりだ」とか言ってる。
     じつは60歳くらいなんじゃないか、このスケベオヤジ(^^;
2004.1.2
  • 今日から本当のお休み。岐阜、長野、千葉の転戦で大疲労だ(^^;
     年末年始のTV番組は、実家などでは見ないだろうものに絞ったので、 主にお笑い系で、これはなかなか正月ムードが盛り上がる。
  • 仮装大賞のベスト番組(12/28)
     過去の名作を集めた番組で、これは面白かった。本当に良く出来たのは 何年経っても記憶に残っているもので、たかが仮装と侮れない。
  • ザベテン2003(12/30)
     4時間も有る長い番組だったが、こういうナツメロ番組も、年末っぽい。
     NHKなんかが真面目に引退歌手を引っ張り出してくる番組だと、もう ヨレヨレということが多々あるが、この番組に出てきた歌手はみんなまだまだ 現役で、歌も良かった。
     一番印象に残ったのは「石野真子はデビュー当時より美人になったなぁ」 ということ。まぁ歯並びが治って全然違うし、たれ目も修正したのかもしれない けれど、松田聖子や西城ヒデキのようにシワ伸ばしました系の不自然さが無い ので全然問題ない。
     ザベテン同窓会は、黒柳徹子がやれる限り続くのかもしれないな…。
  • 爆笑オンエアバトル再(12/31〜)
     過去のチャンピオン大会の放送で、テツandトモなどの、2003年ブレイクした お笑いのデビュー間もない姿が見られたのが面白かった。
     第一回だけ司会の「小野アナ」の天然ボケがたっぷり見られたのも収穫(笑)
  • お笑いネタの祭典2003(12/31)  日テレ。「芸能人にCCDカメラを付けるより、ディレクターにCCDカメラを付ける ほうが面白い。間違いない」というネタに爆笑したが、ディレクターの不祥事で 揺れる日テレでこんなネタをやって大丈夫なのかな(^^;
  • どっちの料理ショー カレーvsラーメン(1/1)  結局「肉」にやられたという結果でカレーの勝ち。どちらも「国民食」という 扱いでの組み合わせだが、考えてみればラーメンは店で食べるものだが、 カレーは家で食べるもの。食べ歩き本などの情報量の差が歴然だ。
     同時に、ラーメンは行列の出来る人気店でも、極端に高価な値段がつく事は 無いのに対して、カレーは使う食材でいくらでも高くなる。
     つまりラーメンはスタジオで食べなくても山ほど名店があるけれど、 カレーは、「今回この場限り度」が高いので同じ土俵には上げにくい のではないか。
2004.1.1
  • 明けましておめでとうございます
  • 妻の実家にて新年会
     早朝に起きて、妻の実家に向かう。
     だんだん甥姪が成長して「大子守り大会」と化しているので、私如きは居ても 居なくても同じだろうと思っていたら、記念写真係の仕事が待っていた(笑)
     それにしても、旅行疲れで宴会的には使い物にならないのであった(^^;  甥は「山手線ゲーム」を発明。
     関東の鉄道路線図をすごろく板にして、サイコロの出た目で旅をするのだが、 何しろ「終了条件が無い」ので、始まると終わらない上に、どうなったら 勝ちということも無い、無限に続く恐ろしい遊びなのだった。
  • 妻の実家では恒例の「仮装大賞」を見て帰宅。
     全国大会までには地方大会をパスしてくるはずだが、とてつもなくツマラナイ 作品も多い。たぶん地方大会のレベルが物凄く低いのだろうなぁ…怖い(^^;


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!