映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2004年 2月
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2004.2.29
  • うるう年だ
     日曜の昼の暇つぶしTVでは「彼が2/29に入籍しようって言うんです。このままでは 私の結婚記念日は4年に一度しかやってきません。どうしましょう」という、くっっだら ない葉書が読まれていたが、わしら的にはoracleの日付関数のバグで、この日「一年前」 を判定する処理が狂うとかいうトラブルが有るそうだ。なんて情報が回覧されていたり する。
  • 『二つの塔SEE』DVDの特典
     ようやくDisc4に取り掛かる。Disc4の特典映像は、役者や特撮関係者、音楽、効果音 などのスタッフへのインタビューが中心で、現場に近い話が多いのでとても面白い。 でも凄く長い…(^^;;
     一瞬しか映らないシーンへの思い入れがたっぷり語られるので、 「もう一度見て確認してみようか」という気持ちになる。
  • ホビットの食卓
     原作本を読んでいて、やっと二つの塔の後半(映画の王の帰還に回されている部分) までたどり着いた。
     ホビットの食糧事情についてまとめているが、アイゼンガルドの食料庫を発見して 久しぶりにまとまった食料にありついた。
     中に「塩漬けの豚」を食べたらしいことが書かれているが、どう料理したのかが 書かれていないのが気になって仕方ない。
     ベーコンは「切って焼く」という記述があるが、この「塩漬けの豚」がもしも 生ハム状に仕上がっているのならそのまま削ぎ切りにして食べても旨いが、 そうでないと、下湯でしてから野菜と煮込むなど、けっこう手間をかけて料理する 必要がある。
     メリ・ピピには時間があったので、料理をした可能性も有るが、真実は やはり謎のままだ。
     「パンチェッタ」(塩漬けの豚バラ肉)もまぁメジャーかもしれない。
     このページ に塩漬けの豚すね肉の煮込み「アイスバイン」について書かれている。
     これは3時間ほどただ茹でるだけらしい。ドイツ風。
     こちらは フランスの煮込みシャンパーニュ風ポテ
     いずれにしても煮込みたい。
     生ハムを作るなら こんな作り方も有る。
     今も北欧 では大樽で自家製 の塩漬け肉を作っている家庭が多いとか。これを少し切り 取ってスープにするとか。うむ、旨そうだ。
     フランスのレシピ集としてここも面白い
  • なんか、今頃 キムタク事故の社長会見があったらしい。と言っても定例会見の中で 言及しただけだが。まあ、一層の安全第一で頼む。
2004.2.28
  • NHK交響楽団定期Cプログラム(2月)鑑賞(NHKホール)
    指揮:ハインツ・ワルベルク
    • ウィンザーの陽気な女房達序曲
    • ヒンデミット/交響曲「画家マチス」
    • ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲イ短調(Vn:ヴァディム・グルーズマン)
    • ワーグナー/タンホイザー・序曲
     ワルベルクは40年近く前にN響と初競演して今回の演奏会は、当時の プログラムの再演なのだそうだ。と思って曲目を見るとなるほど、そうなのか と思う。
     一番面白かったのは、ドヴォルザークのコンチェルト。
     ソリストは30そこそこの若手だが、今まで聴いたことも無いような豪快で 「カロリーの高い」演奏。まさに若手の男性奏者でなければ有り得ない 解釈。熱く太い音は、楽器の性能の枠を越えているのではないかと思うほど。
     同じ曲が、繊細で美しい音色による解釈も勿論成り立つし、その方が好きな 人も多いと思うが、まあ、一種ロック的なワイルドな世界に近い。
     オケの演奏会などというのは、ほとんどが同じ曲の繰り返しなんだけど、 たまに知っているはずの曲の聴いたことも無い演奏に当たるから面白い んだよねぇ。
  • 豚すね肉料理
     いつも行く肉屋で見つけて妻が挑戦したのだが、圧力鍋で30分ほど煮込んだが まだまだ固かった。
     物凄くコラーゲン分が多いので、もっと徹底的に煮込んだら美味しくなる のではないかという片鱗はうかがうことが出来たので、いつか再挑戦だな。
2004.2.27
  • 美味しいものを食べた罪悪感かと思ったら、どうも風邪を引いて 気分が悪かったらしい。ふんふん。
  • asahi.comに アニメの特集記事があるとは知らなかった。ものすごくたまにしか更新されて いないようだが。
2004.2.26
  • 物凄く美味しいものを食べた翌日。なんだか、いけないことをしたような 気持ちになるのは何故?(^^;
  • アニメ「攻殻機動隊」
     今週は医学生が違法な臓器売買で小遣い稼ぎをしている話。
     義体化した患者から取り出した臓器のラベルを張り替えて売りさばくという…
     素子は小学生の頃に医療目的で完全義体化してしまったようだが、成長期の 子供の場合に、これは体も辛ければお金もかかるという最後の選択というような 意味があるらしい。
     またまた「心と体」に焦点を当てたメンタルなストーリーだったわけだが、 アクションも一杯。タチコマの可愛いと(笑)
     それにしても、コンピュータ端末の描写が雑だったな。なにしろキーボードの 一つ一つが5cm角はありそうだったからなぁ…
2004.2.25
  • 「東京グルメ」の投稿ページを見ているが、投票された得点がマイナスの店 も多い。中でも二桁のマイナスになっている「行列のできるマズイ店」がラーメン店に 多いのを発見した。やっぱり…。
     うちの近所でも、まずいラーメン店は多い。それは大抵新規チェーン店であるが、 チェーン店故に人は入る。でも中身は全然ダメ。ラーメンなら遠くからでも客が来る という、マニアの存在にあぐらをかいている。まあ、うちの近所くらいの人口では、 すぐさま閑古鳥が鳴くことになるのだが。
     しかし、そんな店で「いつも旨いね〜」と店に媚を売る客を見かけたことも有る。
     何をどうすればここまで不味くなるのか想像もつかないくらいダメな店だったから、 店員だって承知だろうに…。
  • マイナス何十点にもなるマズイ店が、意外に潰れていない。
     つまり、マイナスでも大勢がコメントしているということは、客が入って いるということなんだな。案外、ほんの2,3人が最悪と票している店のほうが 閉店している。
  • 寿司ネットというページを見つけた
  • 寿司奉行というのもあるな。
     いくら旨くてもCPの考え方は必要なのでハイエンドの店にはいけない。 CPが良くても行列に並ぶのは15分が限度。寿司は難しい。
  • 牛タン焼きの 「たん清」に行く
     極上のタン塩体験。
     実は2/10に行った森下の「平和閣」が、旨いけれど高かった、以前行った時より なんだかテンションが下がっていたという、微妙な気持ちを抱えていたので、以来、 (生活圏内で)完璧な焼肉やを探していた。
     そんな所に、「東京グルメ」のサイトで引っかかったのが「たん清」だ。何しろ 街外れとはいえ秋葉原という立地が嬉しい上に、ファンサイトがあるくらい客が盛り 上がっている。こういうのはあたりか危険かのどっちかだ(^^;
     さて、今月は外食率が高い(週2回over)ものの、善は急げで出かける。
     わざわざ週末を避けて水曜なので、席は余裕で空いていた。Linux技術者の溜まり場だ というが、彼らは平日の19時にはまだ街に出てこないのだろう(^^;
     メニューは牛肉一通りのほかはキムチ、ナムル、ビビンバ、など数種類があるだけで、 つまみは少ない。つまり「韓国料理」ではなく、限りなく「牛タン屋」な焼肉屋だ。
     でも、なぜかベルギービールが10種類くらいある。
     好物のヒューガルテン・ホワイトもあるが、焼肉に合わせる勇気が湧かず、 キリン・ハートランドとエビスで通す。
     さて、本題。
     まず「上タン塩」1200円。一人前の分量に驚く。7〜8mmはあろうかという、分厚い のが8切れ。重量にしてチェーン店の一人前の倍じゃすまないだろう。厚みがあるから じっくりと火を通しても中身は上手くピンクに焼けて、口に運べば…
     会話が止まるね。ふんわりとした食感を楽しみ、噛めば噛むほど甘味が染み出してくる。
     このタン塩を食べ終わる前から、「次はいつ来れるだろうか」などと考えているのだから、 一種麻薬的な引力があるのだ。
     続いては「ハラミ」と「カルビ」各900円。ハラミは大ぶりな5切れ。カルビは6切れ だったかな、いずれにしても、おっと思うボリュームがある。
     ハラミは今、こんなに普及する前に上野で食べた感動を思い出す。
     カルビは「頼んだのは"上"では無かったはずだが…」と気になるほど旨そうな見栄え。 もちろん味は期待を裏切らない。まったりした脂肪が一口で長く楽しめる。 これが上でも300円upだけで、1200円が最高額なのが嬉しい価格設定だ。
     ここで、「ビビンバ」を頼む。ビビンバの特徴は「麦飯」だということ。 実は「牛タン屋」なのだという小さな主張なのかな?旨い。
     締めに「上ロース」1200円を頼む。
     また分厚いのが4切れ。これは実は「ひとくちステーキなのではないか」という感じ。
     厚みがあるから、上手にレアに焼ける。
     噛めば絹のようにきめ細かい肉が、ふんわり溶けるようだ。
     今回はタレを注文したが、このロースは塩のほうが赤味肉の旨さがダイレクトに分かって 良い気がするな。
     ここまで旨いとミノやネギ塩、ミソタンも食べてみたくなるが、とにかく量が 多いので限界。またの楽しみを残した。
     帰宅したとたん満腹で倒れるほど食べたが、二人で9,000円。三人で行けば、 一人あたりはもっと安くなる気がする。
2004.2.24
  • 料理批評記事 「行っていい店、わるい店」を概ね読み終わった。
     率直な感想は、「わるい店」が多すぎる。
     これが東京の高額店の現実なのかもしれないが、読み物としては「いい店」の方 が面白い。勿論提灯記事ばかりでは一般雑誌と変わらず信用ならないが、 いい店2:わるい店1ほどの比率に留めれば楽しく読めるはずなのに。
     あるいはわるい店だらけの記事であっても、「オチ」としていい店の話を 見せて欲しい。
     というわけで、自分の書く文章にもしばしば世の事物に対する怒りが登場するが、 プラスの感情とのバランスを保つよう心がけたい。
  • ちなみに、「行っていい店、わるい店」の主たる主張は、料理批評は 覆面取材でなければ一般読者にとって意味が無いだろうということ。
     つまり、スタッフの気配りや、供される料理が同じだとしても食材の質 の選別、手間のかけ方など、 あらゆる特別扱いがあって、一般読者は同じサービスを期待できないこと。
     それは確かにそうだと思うし、雑誌で紹介された店に行って、まったく 不愉快な思いをしたり、行列の出来る店の味に納得がいかない経験は、 誰にも有ると思う。
     今はネットで普通の人たちの感想文が読めるのはとてもよいこと。
     中には、一般の意見が大きく割れている店もあって、感想文の「読み方の技術」も 必要だが、プロの文学的な書き物を読むより分かりやすいのは確かだ。なにより 「複数の意見」があることが判断の手がかりになる。
  • ところで、 東京グルメのからから亭ページを公開したら24時間で50くらいカウンタが進んだ。
     この日記から飛んだ人がほとんどだと思うので、「ホームシアター」がきっかけで アクセスした人の中にも、旨い物の話が好きな人は多いんだなぁと知って嬉しい気持 ちだ。
2004.2.23
  • 2/3の日記に、稲垣くんが「笑いの大学」に出る件で、 「SMAPで単独で一番使いにくいのはキムタクか?」と書いたら、
    「キムタクは古畑の2ndシーズン第4話で犯人役をやっています」というメールを頂いた。
     なるほど、「 VS 林功夫(木村拓哉)」(1996.1.31)」の爆弾魔か。(感謝)
     しかし随分年月が経った。
     今感じるのは、多くのキムタク・ファンが「キムタク以外の木村拓哉に興味が無い」 ように見えることと、本人もそのように演じているように見えること。
     これって、三谷さんのような作家にとっては、書きにくい状況なんじゃないかなぁ というのが、私の気持ちなのだ。まあ、それをどかんと打ち破るような企画があれば 真に凄いのかもしれないけれど。
  • 読売にワインニュース というカテゴリーがあった。結構、毎日のようにネタが有るようだ。
  • 指輪物語『王の帰還』(映画)で、アイゼンガルドの食料庫を探してメリーと ピピンが食事をしているシーンが有る(原作では『二つの塔』に含む)が、その中に 「塩漬けの豚肉」がある。
     巷のレストラン界では、豚ブームでTV雑誌で頻繁に取り上げられているが、 原作を調べたのだが、ホビットがここで「どう料理したのか」の記述はないよう だ。残念。
     レストランの豚ブームは狂牛病のせいかもしれないが、我が家的に豚が イチオシなのは「どっちの料理ショー」で使われる銘柄豚がネットの通信販売で 買えることが分かってから。黒豚の水増し販売が問題になるよりだいぶ前のことだ。
     初めて「スーパーゴールデンポーク」を食べたときには、結構驚いた。
     ちなみに、ホビットは乳製品は食べているようだが、牛肉はどうなんだろう?
     雰囲気的にはヤギのほうが似合うけれど。
  • 普段はそんな「超銘柄豚」は買わないが、とりあえず、今夜は 塩豚のポトフだ。
     豚カシラ肉に塩をすり込んで4日。煮込んで寝かして一日。単なる茹で豚 と違って、熟成した旨みが増しているがベーコンほど癖が強くないという いい塩梅。
     ホビットがどうやって塩漬けの豚を食べたか分からないが、とりあえず、 野菜と一緒に煮るだけでご馳走になる。お薦め。
  • 映画版で省略された「エルロンドの館の宴会」、これは、原作でも 何を食べていたのか何も書いていない。ただ、「何でもあり」だったとしか。
     だから撮影できなかったのか?
2004.2.22
  • 「東京グルメ」のページにからから亭で紹介した料理店を登録してみた
     本当に気に入ったお店は人には教えない…という行き方も有るけれど、 ネットで人の感想を見て入ってみたら大正解だったというお店も有るの だから、恩返しもしようかなという気持ち。
     逆に不満のある店については、プロものぞいている人があるようだから、 改善されれば嬉しいし。
     まあ、味が好みでないのはどうしようもないけれど、フロアスタッフの 仕込みが不十分で、せっかくの料理を台無しにしているケースは、シェフの ためにも何とかして欲しい。そんな店が、結構あるよね。
     
  • ホビットの食卓 - 2002年にこんなページを作っていたのを思い出した。part1で終わっているので 完結させないとな。
  • ドラマ『新選組!』第7話「祝四代目襲名」
     以前からの予告編にあった「源平合戦」のシーンを楽しみにしていた。
     本物の剣の技の良し悪しは分からないけれど、気分的に抑圧されていた沖田が バリバリ活躍するのが楽しかった。やはり剣士は剣を振るわないと。
     他方、仲間の中にも、理論派、商売派、人情派etc.の様々な個性があることが 書き込まれて、詰め込みすぎじゃないかと思わぬでもないが、良く出来ている。
     近藤さんはまだまだ「鬼の局長」には程遠い。迷っている。
     どちらかというと、土方のほうが思い切った行動をとる、ぽい。
     この先に一体何が待っているのだろうか。
2004.2.21
  • こんにゃく座『花のラ・マンチャ騎士道あるいはドン・キホーテ最後の冒険』鑑賞(シアタートラム)
     音楽は林光。いつも通り。
     しかし、イントロで「おお、スペインの香りがする」と驚いた音楽は、歌に入ると 全くいつも通りの林光サウンドだった。それで、その落差にいっそう驚いてしまった(^^;
     林光の音楽は面白いとは思うけれど、もっとひねりが有っても良いような…
  • 焼き鳥屋「楽の房」に行った。二度目。
     今回はカウンター席。スタッフの姿が良く見えたが、全員若いのにきりっとしている。
     飲食店街のはずれの怖いくらい閑散とした場所にあるのが勿体無いような気がするのだが、 お気に入りが大入り満員で混雑するのも困るから、このくらいが良いのか。
2004.2.20
  • ダンチュウ誌で麻布の「バル-レストランテ ミヤカワ」が紹介されており、 当然かなり褒めてあったが予約が立てこんでいるらしいので数ヶ月放置してあった。  スペイン料理好きとしては、旨いといわれれば行ってみたく、ネットをさらっと 検索して見たら、「値段は高いが味は平凡」という意見に当たってしまった。
      行っていい店、わるい店(の第36回)という、かなり気合の入った料理批評記事だ。
     何しろ、毎日更新で本日現在220回も有るんだから凄い。
     ここでほめられている店はかなり少ない。有るのは、 オー・グー・ドゥ・ジュール、ローブリュー、 など
  • それで、その他豚肉系で幾つか調べたのが、  ローブリュー (南青山)、見たことの無い豚肉料理がめじろ押し。
    このレストランガイドは、 写真が沢山載っていて、楽しい。
2004.2.19
  • 今週のトリビア
    「アリはどんなに高いところから落としても死なない」
     というのはほとんどトリビアでもなんでも無いと思うが、わずか10cmで 落下速度が一定になってしまうというのは知らなかった。
     しかし、これが地上100kmの衛星軌道だったりするとどうだろう?
     (空気が無くて死んでしまうかもしれないというのは別として)ほとんど空気が 無いのだから相当なスピードが出ることは間違いない。隕石だって燃えるんだから、 アリも無事ではすまない気がする。
     …ということは、地上0mから100kmまでの間のどこかに「生還限界高度」が 存在するんだろうな。
     ちなみに私の経験では「カエル」はあまり高いところから落とすと死んぢゃう(^^; ネコは…さすがに試したことは無い。
  • ちなみに、空に向かって撃った鉄砲玉の終端速度は70m/s以上。
     よくTVでアジア〜中東あたりの民族がバリバリ祝砲を撃つシーンがあるが、 流れ弾に当たるとかなりの怪我をするらしい。(45〜60m/sで皮膚を貫通する)
    実際今では事故が多いので禁止している国もあるそうな。
  • フリーのフォント があるようだ
  • 双眼鏡愛好会
     いろんなページがあるものだ。私も双眼鏡は好きだが、単品でこれだけ大きな ページを作ってしまうのは強烈。
2004.2.18
  • アニメ「攻殻機動隊」
     今回のテーマは「ゴーストダビング」
     笑い男事件はお休みか。一国の指導者がゴーストダビングによる影武者を 使っているのだが、実はオリジナルがすでに死んでいるという話。
  • SONYのメモリースティック辞書
     よく似た英/和専用の電子辞書を持っているが、やはり気になる単語は バシバシ調べながら見るのが、ヘビーローテーション映画の深い楽しみ方である。
     この最新型は、物凄い容量だし、別売でスペイン語会話などのデータを追加できるのが いい感じ。(まあ、今後ガイドブックに載っていない街を単独で歩くこともあんまり無い とは思うけれど…)
     名詞ケースサイズの機種は、バックライト搭載で暗闇でも使えるのが映画鑑賞向きだし。
2004.2.17
  • 『ロード・オブ・ザ・リング「王の帰還」吹替版』(VC市川#8)鑑賞 ★★☆
     画に集中して見るためと、字幕では訳されていない台詞を確認するため、 字幕だけで無く吹替えも見る。(通算2回目)
     夜8:30開演の回だったので、終演は0時でレイトショー料金。帰りは徒歩 で健康的だ(^^;
     当然客席はガラガラだが、これは隣のショッピングセンターが全館閉店日で あることも関係あるだろう。

     吹替えと字幕の差分は、三部作の中でもっとも小さく、吹替えの台詞を聞いて 「こんなことを言っていたのか」という発見は無かった。
     相変わらずサムの言葉使いの丁寧さが字幕では表現しにくい、などのレベルの 違いは有るものの、それは、オリジナルの役者の口調を聞いたほうが、より はっきり、微妙に表現されていると思う。
     というわけで、多少視線は忙しくなるが、今回は、字幕版でオリジナルの役者 の芝居を丸ごと受け止めるほうが優れていると感じた。
     ゴクリの台詞は、吹替えではまったくオリジナルに及ばないし、普通の人たちの 演技もオリジナルがいい。エルフ語の響きなんて、やはり日本人の発音は全然 薄くて美しくないが、母国語が違うのだからこれはどうしようもないと思う。

  • 「指輪物語・追補編」購入
     今まであまりにマニアックすぎる(文庫じゃないし…)という理由で封印していた のだが、映画が完結してしまった今、原作を読み返したら次は、これかなと。
     それから、「シルマリル」と「遺稿集」も有るしね。
     本編に繋がる歴史的出来事、ご先祖様の因縁話が年代気風に簡単にまとめられた ものだが、簡単とはいっても、登場する人名地名の数は強烈に多くて読みにくい。 たまに本編の登場人物の名前が出てくるとホッとする。

  • 日テレ・サブリミナル事件
     サブリミナル広告が問題になったのは「コカコーラのCM」が最初。
     映画のコマの間に"Drink Cokacora"という文字を一瞬挿入したら、売店の売上が伸びた という事件がきっかけだが、そもそも最初に「サブリミナル効果」を言い出した広告会社が 「コカコーラの売上が伸びた話はでっち上げでした」と白状して、「そんな効果は無い」 ということで決着がついている。
     しかし民放連の基準は「何らかの効果が認められるか否かにかかわらず不適」 としているのだそうだ。あまりにも非科学的ではないか?
     ネッシーや、ミステリーサークルなど、悪戯が明らかになった後でも、信じている人が 無くならないのと似ているのかもしれないが、こういう迷信が役所まで動かすとは、 人間の理性というのは、随分と不確実なものだ。理性というより、単なる権威志向と 事なかれ主義の結果かもしれないが。
     もっとも、この規定、98年のオウム事件報道の映像手法に対して作られたそうだから、 変なアレルギーが出来ているのだろう。それにしても「商売の番組に福沢諭吉の顔がダメ」 というのだから、規定の運用がおかしい。誰が不愉快を感じるものでもないだろうに。
  • ちなみに「サブリミナル」で検索をかけると、「暗記力向上」とか、 その手の怪しい通信販売のサイトで賑わっている。
     実際問題、色々な研究の結果、まあ「商品購入や投票行動を左右する力は無い」と いうことは証明されているが、次のサイト( サブリミナル効果について)のように、何かに使えるのではないかと研究して いる人はいる。(研究している当人が今はまだ夢の技術と言っているけれど)
     マスコミや役人が「サブリミナル禁止」と宣言することで、怪しい通販学習セット の宣伝に悪用されて売れる効果のほうが、実際には大きいような気がする。
2004.2.16
  • 『新選組!』第6話「ヒュースケン逃げろ!」
     史実では攘夷派に暗殺されてしまった通訳の「ヒュースケン」に、勇たちが 会っていたと言う話。勇達はもちろん「尊皇攘夷」だが、直接外国人を見た ことは無かったわけで、ここで、外国人個人と知り合うことは、今後の ものの考え方に色々影響があるのだろう。
2004.2.15
  • 『ロード・オブ・ザ・リング「王の帰還」字幕版』(VC市川#1) ★★★
     ヴァージンシネマズ市川は「TOHOシネマズ」への改装中で、外壁の看板と、館内の 工事中で狭い。なにも、こんな時期に…と思わなくも無いが、2月は本来、正月映画と 春休み映画の端境期なのかもしれない。しかし、凄い入場者だ(^^;;
     今回はVC市川では、字幕3、吹替1の全4スクリーン体制で朝8時から ほぼ一時間ごとの上映だが、 11時過ぎにのこのこ出かけたら、なんと、席があるのは5時間先の 回だった(^^;;;
     思わずむぅ〜と呻き声が出てしまう我々だったが、幸いにも近所なので、 買物をして一旦帰宅ということになった。
     完全指定席なので、行列を作る必要が無いのは不幸中の幸いだが、ポップコーン 売り場には長蛇の列で、普段より全然人が多いのはひしひしと感じた。
     ニュースに拠れば、14日には「初日動員51万人」でシネコンのチケットは 午前中に完売とかで、150億円は見込めるとか。
     ファンにとっては嬉しいニュースだが、嬉しい悲鳴という感じでもあるなぁ…(^^;
  • 「王の帰還」グッズ
     山ほどある空き時間にグッズをチェック。
     アラゴルンがメインのポスターが売れきれていた(残念)ことを除けば、 まだまだ品揃えは有った。
     パート1の時から、有ったらいいなぁと思っていた、エルフの葉っぱのブローチが ついにラインナップに載ったのだが、イマイチ本物に対する再現性が乏しくて残念だ。 同様のデザインの髪飾りバージョンの方が本物に近いが、髪飾りでは男には使い道が 無いし…
     アラゴルンの剣、アンドゥリルをかたどったペーパーナイフは、グッズとしては ナイスな存在だが、これも縮尺が小さいとはいえ、本物の質感とはかなり遠いのが もどかしい。買ったけれど…
     なんだかんだと、パンフレットを含めて色々買ったので、映画のチケット代など より全然お金がかかってる。う〜ん(^^;;
  • 本編
    2003/米/3時間23分
     『王の帰還』に遡る第一部は、二年前のことになるが、今年に入って から一ヶ月の間に、スペシャル・エクステンド・エディションの劇場公開や、 WOWOWでのハイビジョン放送、DVDなど、それとなくかなりの時間を第一、二部の 復習に当てていたために、まったく一本の作品を見るような気持ちで臨むことが できた。
     映画館の館内は、若いアベックが大勢で、第一部の時のように「主役は指輪オタク」 という雰囲気も無く、全然緊張感無くポップコーンの香りで充満していたりする わけだが、恐らく、彼らもちゃんと自宅で予習してきているのだろうから、 多少のざわざわより、裾野が広がったことを喜びたい気持ちだ。
     などと考えているまに開演。
     冒頭は指輪の来歴。指輪とゴラムの出会いの物語から始まった。
     とかく、万単位の軍勢のぶつかりあうCGに気を取られがちなこの作品だが、 ここで「指輪の行方だけが、真にこの危機の帰趨を決するのだ」ということが はっきりして良かったと思う。
     ホビットのスメアゴルが、指輪の魔力に毒されてゴラムへと変身して行く 「生身→特殊メイク→CGIキャラクタ」の変貌の過程は、技術的に素晴らしい ばかりでなく、指輪の魔力の恐ろしさをじわりと感じさせる、深いオープニング だと思う。
     フロド、サム、ゴラムの三人の旅はとにかく暗い 道を黙々と進むだけで、辛いけれど地味なパート。言葉にすれば「峠の階段を上って、 蜘蛛の巣を潜り抜け、火の山を登った」それしかない。しかし、指輪の魔力に 蝕まれていくフロド(イライジャ・ウッド)とゴラムの演技が凄かった。
     そして、正気の薄れていく主人を守るサムの苦悩も大変なものだった。
     一方、サウロンの軍勢と人間達の戦いは、文句無く三部作の中で最大の見せ 場であるだけでなく、空前絶後の大スペクタクルに間違いない。
     全てが作り物、CGやミニチュア、セットであることを全く感じさせない、 完璧な映像で、人間の世界の命運をかけた巨大な戦いであることが納得できる 大スケールな戦い。
     その完璧さは、中つ国のファンタジー世界をあたかも、この現代の地球上の どこかであった歴史上の戦いの現場に立ち会っているかのような気分にさせる。
     ところが、この映画のもっとも本質的なところは、この猛烈に大きな 力と力の激突を完璧に描き出したことではなく、この戦いに関わった多くの 人々の感情を繊細に描写したことなのではないかと思う。
     だから、三部作でもっとも激しい戦いを描いているにもかかわらず、 同じく巨大な戦闘を描いた『二つの塔』より、ずっと優しく広がりに満ちた 印象を映画全体から感じたのだ。
     アラゴルンやガンダルフのように、超人的指導者も登場するが、最後の戦い を目前にしても、過去にこだわったり、自分だけ助かればと思ったり、現実を 見ることが出来なくなった人間も大勢居るのだが、その彼らが一つになって サウロンの軍勢と立ち向かうまでの決意の過程には感動する。
     ゴンドールの急を告げる烽火(のろし)が、山の峰を中継して次々と燃え上がり ローハンに知らせが届けられるシーンでは、ニュージーランドの美しい山岳風景の 空撮に対する感動と、長く国交を断っていた二つの国が共に立ち上がることへの 感動が入り混じって、ただ次々と炎が燃え上がる光景に涙が出てしまった。
     さて、クライマックスで指輪を捨てると何が起きるのかということは、 原作があることだし分かっていたわけだが、それでも、大きなことが成し遂げられ 一つの時代が終わったという充足感は大きかった。
     指輪を捨てた後には、ホビットが村に帰り、平和な暮らしを取り戻し、4年後、 この物語を書き終えたフロドがエルフと共に西の国に去るまでの長い長い エピローグが付いているが、これも、三部作にずっと付き合ってきたファンには 必要な後日談であると感じた。
     『王の帰還』が前二作より格段に「物語」性を強く感じる理由の一つには、 原作ではしつこいほど歌われる「歌」があちこちに散りばめられていることが 大きいと思う。
     原作を読むとき、長いし面倒なので歌の部分は斜めに飛ばし読みしていたもの だが、こうして映画の中で歌われるとただの台詞より、しんみりと心に伝わる ものがある。
     同じ内容を歌にすれば、当然伝えるのに何倍も時間を要するけれど、 本編では、全体に怒涛のテンポで出来事が詰め込まれているだけに、歌の部分が 緩急の変化を作り出す役割は絶妙だ。特に心が壊れたデネソールがストレスを 食欲で発散させているシーンとファラミアの特攻にオーバーラップする ピピンの歌は、切なくて良かったと思う。

     「とうとう完結してしまった」
     満足感と共に、そんな寂しさがじわ〜っと心を覆う。
     第一作の公開前から、ほとんど三年間盛り上がってきたが、ついに完結。 闇と魔法の時代は終り、人間の時代がはじまり、ホビット庄の暮らしには 何の変わりも無いけれど、もとの生活には戻れない。
     そんなフロドの気持ちとどこか似た感情が、私の中にもあるような気がする。

2004.2.14
2004.2.13
  • PowerShot Pro1 - だとか? 35mm換算で28-200mmF2.5〜3.5のLレンズ搭載。800万画素。 海外旅行に行くのなら こういうカメラのほうが現実的かもしれないなあ。(個人的には24-180mmくらいの焦点距離 のほうが嬉しいが)
     考えてみれば、デジタル一眼レフは広角が弱みなのだから、これを補完する 広角専門のコンパクト機が有ればいいと思う。35mm版換算で16-40mm相当の2.5倍 ズームなんて、技術的に可能な範囲で、海外旅行で建築物を撮りまくるのに最適だ と思うがどうか?
  • PowerShot Pro1の公式サイト
  • BSE問題
     米国は日本に輸入再開を迫る一方で、日本から米国への輸入は日本で発生した BSE感染を理由に禁じているのだな。
     「国外に輸出する食品の安全性は問わない」という米国得意の ダブルスタンダードがこんなところで発揮されているわけか。
     もっとも、BSEの危険性自体がそれほど高いわけではない(タバコや酒のほうが 全然ヤバイ)のは確実なので、脳と骨髄を適切に処理すれば全数検査の必要は無いと いえるので、日本の政策が税金の無駄遣いであることは間違いない(全数検査と 個体識別システムに1400億円かけたそうだ)が、「科学的な判断を」と迫る 米国が日本の牛を禁輸している状況では説得力が無いってことだ。
     まあ、牛丼は政治の犠牲者ってことだなあ。
     しかし、牛も鶏も鯉もだめ、何年か前にはヨーロッパの豚が伝染病で 駄目だったことも有る。人類は危ないな。
  • 居酒屋ナビドットコム -  という素敵な名前のサイトを見つけたが、オープンから4ヶ月で14件しか登録が無い。 広告収入で運営し、お店には勝手に登録してもらう方式らしいが、あまりにも 営業活動して無さ過ぎだよなぁ…
  • ダンチュウに載っていたかんだ光壽 という店をネットで探したが、なかなか検索に引っかからず、知っている限りの 検索エンジン総動員でやっと一つ見つかった。「フレッシュアイ」というマイナー 検索サイトで。
     大手で引っかからなかった原因は、全ページがフラッシュ画像のみで、 一文字も文字データが無いかららしい。
     これではどんなキーワードでも引っかからないわけだ…。
     同店の新橋店「しんばし光寿」は、こちらが本店なので、他所のページで言及 されているのが幾つも引っかかるけれど。
  • 美容にボツリヌス菌 - いいともの整形美人コーナーなどでしばしば「ボトックス注射」という 術が出てくるが、実態は、ボツリヌス菌の毒素(神経毒)で、筋肉を麻痺させる〜 表情シワが減るという方法らしい。効果は3〜6ヶ月持続で、一発5〜10万円とか。
     ボツリヌス菌といったら、「生物兵器」である。弱めた毒素を一発打って6ヶ月間 筋肉が麻痺しっぱなしというのは、危険すぎる。毒素が非常に分子量の大きい タンパク質で構成されていて留まり続けるのだろうな。(そうでなければ、全身に回って もっと危険か?)
     で、最近成田の税関では、アジア圏で製造された無許可のボツリヌス菌の密輸が 頻繁に摘発されているらしい。製剤中にもしも菌が生き残っていたら死ぬよ。 恐ろしい話である。
2004.2.12
  • シャコが好きだ
     …しかしなかなか旨いシャコに会わない。子供の頃に愛知県の市場で父が山盛り 買ってきた採れたてのシャコの記憶が、もっとも鮮明だ。(愛知はシャコの主産地)
     ところが、どうも「江戸前」でもシャコが取れるらしい。もちろん、江戸前の 総漁獲量は40年前の1/7に激減しているらしいのだが、穴子と並ぶ主産品である そうだ。(江戸前 シャコ で検索すると結構引っかかる)
     で、 水産庁が、江戸前の水産資源の復活を研究するらしいんだな。
     頑張れ。旨いシャコを喰わせてくれ。
     ちなみに、シャコの旬は4〜6月。
  • シャコのツメ肉 - 江戸前シャコのエッセイだ
  • これを見ると宮城では安価に食えそうだが…  そうそう、寿司ネタなんかじゃなく、ゆでたのを山盛りにして、はさみで 切り開きながらバリバリ食べたいのだよな。バケツでムール貝を食べるのと 同じスタンスと言ったら分かるかな?
2004.2.11
  • 古楽の譜面探し
     大方のクラシックなんかと違って、古楽には譜面が無い。
     と言い切るのは語弊があるかもしれないが、作曲家が書いたものをオケが演奏する というスタイルのクラシックに対して、ルネサンス時代より遡ると、即興演奏が基本で 単旋律の走り書きしか残って居なかったりする。
     だから、演奏家は研究家であり、自分で演奏用の譜面を作らなければならない。
     出版譜はわずかに編曲された有名曲があるのみ。国内では特に絶望的。
     これは、アマチュアには敷居の高い話である。
     でも、結構演奏している人は居るようで、一体どんな方法で譜面を工面しているの だろうと、暇な建国記念日を使って調べてみた。
     私が一番好き(?)な、スペインの写本「モンセラートの朱い本」という曲集は、 多くのCDが出ているのだから、どこかで売っているのでは…とネットの検索を 始めたら、アマチュアのMIDI作品が引っかかった↓
    まうかめ堂
     ここのリンクを見ると、なんとこの写本の全ページの画像ファイルを登録した サイトに行き当たった↓
    モンセラートの朱い本の画像  いやはや、ある所には有るものだ。
     しかし、オリジナルは「ネウマ譜」で、これを演奏できるまでにもっていくのは ひと騒動である。研究家で無いと手が出ない。
     色々調べていると、Yahoo!の米国版で、「曲名 pdf」と入力すると、何処かの 日曜研究家が趣味で起こしたような譜面がざくざく表示されることを妻が発見した。
     CDの裏の曲名を次々に打ち込むと、「モンセラートの朱い本」全曲の五線譜が 揃ってしまった。あぁ、五線譜、見やすい(^^;;
    (妻はネウマも読めると豪語しているが、私はちょっと…(^^;)
     古楽に関しては、如何に国内に情報が無いか、楽さを見せ付けられたような気も するが、五線譜は世界共通なのだからありがたく読ませてもらおう。という感じ。
  • 攻殻機動隊
     放送時間がずれている。げげ(^^; でも、95%は録画されていて良かった。
     ここ数回、「笑い男事件」を深めている。話が段々暗くなっているのだが、 タチコマの声が可愛いのが救いか(^^;?
  • カメラバッグ検討
     どこから見ても、EF24-70mmF2.8Lというレンズは、フードをつけて使うべき デザインになっている。しかし、フード付きで鞄に納めるというのは、これは 相当にスペースを食う。厳しい。
     …ということで、手持ちのバッグのパーティションの組替えを試行錯誤。
     ちなみに、今まで常用していたのは、 17-40付き本体,28-135,70-300+小物少々が入るバッグ(サムソナイト)。
     四つのパーティションが一列に並び、コンパクトだが、これ以外は、予備電池、 CFカード、フィルタ一枚しか持てない。つまり、撮影がメインじゃないときの ためのセット。
     撮影メインだと、フラッシュ、50mmF1.4、フィルター2枚は最低追加、 さらに本気だと、フード二個、70-200mmF2.8L、三脚が追加される。
     今「タムラック」の中くらいのバッグがあるが、これがどう見ても、 「MF一眼時代のニコン単焦点セット」あたりを想定しているサイズなのだ。
     想定カメラだと「ボディ2台、レンズ5本、フラッシュ他小物多数」が簡単に入り そうだが、キャノンのAF一眼だと、全然サイズが違う。
     もっとも大きなのはレンズの直径の差で、同じスペックでも、3割は太そう。 まして、フード付きなどでは絶対に入らない。だから、「少し大きいサイズ」 というバッグがあればバッチリだと思うのだが、なかなかこれって商品が 無いのだ。カメラを作っている側はどう考えているのだろう。
     思いっきり大容量ならば、そういう製品も多数有るが、立ったままレンズ交換 するには、通常のショルダータイプで無いと無理なので、結構制約はある。
     ともあれ、パズルのように組み合わせて、 EF24-70mmF2.8L(フード付き)+カメラ、EF17-40mm(フード別添え)+EF70-300mmIS、 50mmF1.4、100mmF2、フラッシュ他小物を詰めることに成功した。
     短い単焦点なんか、オマケのように隙間に入るわけで、やっぱり大口径ズームは 厳しい。
     どうしても入らないのは、EF70-200mmF2.8L
     これを含むズーム三点セットを使っている人はかなり多いと思うが、皆どう しているのだろう。私は専用ケースで別に持ち歩いているのだが。
2004.2.10
  • 焼肉の平和閣(森下)
     妻が休前日なので外食したいなというので、以前入って旨かったので 「次は、もっといい肉も頼んでみよう」と誓っていた平和閣に行って見た。
     立地の割に有名店で、ネットで「焼肉 森下 平和閣」と入れると 賛辞の声が多数ヒットする。個人の焼肉食べ歩きページで、ここ平和閣を 旨いと推薦しているのは、きっとリストの他の店も旨いのだろう。…という わけで、連鎖的に旨い焼肉に出会えるかもしれない(^^)
     さて、平和閣は決して安い店ではないが、とにかく仕入れ自慢なお母さんが 頑張っており、今回は彼女が不在だったけれど、客にネタの説明をしてくれる ような店だ。
     実は何年も「今度行く時には、上を頼もう」などと気合をためていたために、 膨らみすぎたイメージが店の実力をオーバーしていたような気もする(^^;;)が、 でも旨いものは旨い(笑)
     赤味肉がタレに漬かってトロッと光る感じが絶妙に良いし、カルビの甘味が また、人を無口にさせる。
     上タン塩のふっくらした噛み心地は、実に久しぶりで、これ食べてしまうと チェーン店にありがちな紙のようなガチガチしたタンなんか考えられない。
     石焼ビビンバとコムタンのご飯物も、隙の無い旨さ。
     石焼ビビンバは「やや辛め」で頼んだにしては、ほとんど辛くなかったし、 肉のタレも辛味噌も、キムチも、全面的に辛くなかった(ちょっと物足りない) ので、これは店のカラーなのだろうなぁ。
     この甘さは肉の旨みをじっくり味わうには絶妙だが、食事全体を考えると パンチ力に欠けて、「ガツンと満足」という気分には成らない。上品である。
     …とかなんとか言いつつ、あまりの旨さに値段も忘れて腹いっぱい食べて しまった。「しみじみ満足」なのだ。
     ちなみに、Yahoo!グルメの「平均予算」は4,000円とあるが倍額 払ったな。食いすぎか。
     ただし、紹介サイトによってもっと高く書いてある物も有る。Yahooは 信用できん。(てか、胃袋に会わない?)
     あ、二人なのにジンロをボトルで入れてるせいか(苦笑)
  • ちなみに、平和閣の並びには、山利喜、京金、みの屋という名店がある。
     これも行かないとな。
  • 腹ごなしに、森下から両国まで歩いて帰宅
     先月後半からダイエットを始めたのに、この暴挙はどうだろう(笑)
     先日も葬式で、田舎の葬式というのはとにかく食べてばっかしなので、 体重計の針が下がる暇が無い(^^;
     それはそうと、心置きなく煙を上げて…という点で、やはり焼肉は店で 食べるのが旨い。また家から一時間以内の場所の焼肉屋を開拓したい。
  • 焼肉の罠なんていうHPがあるよ。
     内容は普通に店ごとの個人の紹介集で、投稿形式なので紹介者の基準が 分からないが、このタイトルがたまらんなぁ(笑)
2004.2.8
  • HV版『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』鑑賞(wowow) ★★★
     午前11時から、吹替え版鑑賞。
     指輪は先日SEE版の劇場公開を見たわけだが、どうも、劇場のほんのり甘いピント で見るより、ハイビジョン放送を自宅のプロジェクターで見るほうがくっきりと 美しく見える気がする。
     もしも、プロジェクターがフルHDだとしたら、と考えると、たぶん凄い画質 なのではないか。
     今回ハイビジョンで見て初めて、フロドの目とゴクリの目が同じ青だ ということをしみじみ感じたし、そうして見ると、指輪を持つものの運命が 強く結びついていることも感じる。ハイビジョンのお陰で何度でも新しい 発見が出来そうな気分だ。
  • ドラマ「新選組!」5 祝言の日
     勇の祝言の一日の出来事。
     ぎっしり色々なことが起きて、三谷脚本の本領発揮という感じだった。
     前回の「天地ひっくり返る」では、まさに天地がひっくり返る大事件が 起きていたわけだが、今回は、家族の肖像と、未来の新選組の仲間との精神的な 結びつきがいかにして築かれたかを上手く見せていた。
     話の前半で撒いた小ネタが、後半で無駄なく生かされているところや、一つの エピソードが次のエピソードに不可欠で、起承転結の連鎖、因果の鎖がきっちり 繋がっているのが凄くいい。
     三谷氏の才能を感じた。
  • 演奏会の写真データ整理
     新レンズも加えての撮影で、結果が楽しみだ。
     今度の会場は普通のホールより少し暗い。
     カメラの感度をISO400に設定して、F4.0の1/25秒くらい。
     ISO800にしてしまうと、どうしても影の部分が荒れてくるので、400に留めたい。
     開放絞りでは、ピントが浅すぎるのでF4〜5.6くらいは絞りたい。
     被写体ブレを避けるために、シャッターは1/30秒以上で切りたい。
     …と考えていくと、なんとも微妙に全ての条件が厳しい。
     覚悟はしつつ、その分余計にシャッターを切っておいたわけだが、やはり、 打率は昨年大ホールでの合唱を撮影した時より低い。
     どこに妥協するかといったら、ISO感度を800に上げるのが、多少荒れたとしても バランス的には妥当かなと思う。
     EF17-40mmF4Lで撮った写真は、全体の状況の押さえとして撮ったものばかりだが、 どれも文句無くシャープでピントぴったり、手ぶれも無しという感じ。
     EF24-70mmF2.8Lで撮った写真は、引きからドアップまで色々撮ってみたが、 どれも恐ろしいほどの解像度。
     明るさ確認のため、テスト用に撮った顔面写真を見ると、気軽にパッっと 撮っただけなのに、手前の瞳だけにピントが合っているくらい、薄い被写界 深度だが、これが狙った所にぴたりと来ており、化粧の粉が見える気がするほど シャープで、肉眼を超えた描写と言っていい世界。
     EF70-200mmF2.8Lは厳しかった。
     一つは、数年前から気がついていたのだが、1/2位の確率でAFが前ピンに外れること。
     F5.6くらいに絞れば救済できるのだが、舞台撮影では結構厳しい。とりあえず、 ピントが当たっていれば、F4〜8くらいではこれ以上無い描写なのだが、現状では 明かりの少ない場所ではやや、バクチ的要素を含んでいる。

     望遠で撮るのは演奏者の表情であるのも難しさを増している。
     薄い被写界深度の中で、演奏者は動き回るし、デュエットだと被写体が センターに無いので中央のAFフレームでロックしてから、構図を変えて チャンスを待つ。これはキツイ。(まあ、MFにしてもいいのだが)
     しかも、曲が静かなところでシャッターを切ると迷惑なので、曲を聴きつつ 表情を見つつ。難易度倍増なんてものじゃない。
     ともあれ、全ての出演者に最低一枚は、見栄えのするカットが確保できたので、 責任は果たした気分。
     別にお金が取れるわけではないけれど、人からお願いされるような写真を 今後も撮影していきたいものだ。
  • レンズ話
     それにしても、70-200mmのピント精度は、多分修理が必要だ。いっそIS付きに 変更するのも良いかもしれないが。
     ISと言えば、本当は、広角にも標準ズームにも搭載して欲しいのだが、 価格が上がるのを警戒してか、キャノンの腰が重い気がする。
     EF24-70mmF2.8Lが凄いことは分かったが、基本的に広角好きなので x1.3系列のボディにつけたい気持ちは増すな。
2004.2.7
  • 「ヘクサコルド・コンサート」(初台・近江楽堂)
     リュートを中心に、フルート、歌のコンサートで妻が歌で出演。
     私はカメラマンとしてお手伝い。
     このシリーズも何度も聞いているけれど、演奏のほうもだんだん充実して 今回は演奏も、選曲も、日常古楽にあまり興味がないという人でも楽しめる ような楽しくて完成度の高い演奏会になっていたように思う。
     参加者の友人で、かなりの録音マニアらしい人が録音していたので、 その出来上がりが楽しみだ。
  • 私の写真のほうは、EOS10Dに、17-40mm/50mm/24-70mm/70-200mmの 4本で臨む。
     平土間の会場なので、客席と演奏者が被らないように椅子を並べたり、 会場設営から地道に働く…というか、画策するというか(笑)
     勢い、照明係りも兼任みたいなことになってしまう。
     小さな会場なので、どのレンズが使えるかと思っていたら、結局アップの 表情も撮りたいということで、70-200mmF2.8Lをメインで使う ことになった。それに、編成の大きな曲、全員写真に24-70mm、会場の ムードを押さえるのに17-40mmという感じ。結局フル動員だ。
     70-200mmF2.8Lは、周囲に威圧感を放つので、小さな演奏会では できれば使いたくないレンズとも言えるが、逆に「いかにも公式カメラマン」 然として見えるので、開き直って周囲に場所を空けてもらうには適している とも言える(^^;
     もっとも、撮影中は消音用の厚い布をすっぽりかぶせての使用なので、 白いレンズは見えないけれど。
     新しく買った24-70mmのセットは、実際使ってみると体力勝負のところが 有って気軽ではないが、「ズーム三点セット」のフィルター径が77mmで 統一できることに気が付いた。
     お出かけセットの3本では、77mm/72mm/58mmとバラバラで、面倒で 仕方なかったのだが、これは意外に良いかも…と思ってる。
  • 打上げはオペラシティ地下の中華。
     二次会はその側のパブ、ハブ(HUB)
     まだ春も遠いというのに、屋外のテーブル席で終電まで語り 明かす古楽マニア達であった。
2004.2.6
  • EOS-1D Mark2の価格 が店頭に出ていた。ポイント引いて実質50万円くらい。
     ニコンのD2Hが定価49万円だから、実売で一割は高いけれど、旧1Dと比較すれば、 性能が倍で価格は割安というあたりに落ち着くことになり、絶妙な設定か。
     店頭の会話を聞く限り、既に初回入荷予定数の予約はオーバーしており、 今予約していつ入るか分からないとか。
     このカメラは「アテネ・オリンピック」向けだろうから、プロ優先になりそう だし、そういう意味で爆発的に売れるほど安くしては、メーカー自身、生産が苦しい という感じかなぁ。
     フィルムカメラの「秒5コマ」なんて、フィルムチェンジのことを考えると 素人には使えなかったけれど、デジタルだとそういう気兼ねは無いので、 秒8.5コマが使える可能性が有る。動体撮影では、大物が釣れる可能性が高まる。
     やっぱり、これは高くても売れるよなぁ…
     撮像素子の供給が安定した頃に、EOS 3/5Dとか、その辺のポジションの 機種が安価に出ると嬉しいのだが。

  • 交換レンズ「EF24-70mmF2.8L」購入
     97年に購入し約8年間、もっとも多用していたレンズ EF28-135mmF3.5-5.6IS USMが壊れてズームリングが回らない。
     EOS10Dで使用すると、焦点距離が1.6倍され、45-216mmになるため、 EF17-40mmF4L(27-64mm相当)を使用する頻度が増えたとはいえ、 中・望遠系の万能レンズとして重宝していたので困った。
     数日、悩んでいるうちに、明日は妻の出演する演奏会で撮影をしなくては いけない。なんてシチュエーションだ。
     演奏会は、立ち位置が限定されるため、ズームは欠かせない。
     17-40mm と 70-200mmの間を50mmF1.4で埋めるのは、機動性に欠ける。
     そういうわけで、いずれにしてもいつかは買うだろうと思っていた、 「EF24-70mmF2.8L」を購入した。
     焦点距離はx1.6換算で約38-112mm
     コンパクト・カメラなら3倍ズームとしてもっともありがちな焦点距離であり、 常用レンズとして使いやすいかなと思う。ただし、1kg近い重量があって 「腕力」が無いと使いこなせないが…。
     また、カメラ本体がx1.3系なら、31-91mmになるので、 もっと使いやすいだろう…とは思う。
     などと色々考えても、撮影は現場に入ってみないと、どう撮ればいいのか 分からないことが多いのでスリリングだ。取りあえず、準備は万端ということで。

  • EOS Degital BBS - なかなか、投稿数が多い。
     レンズに関する相談も多いが、みんななかなかグルメだ。
     Lレンズ以外はレンズに有らず、みたいな(^^;;
     確かに頼まれ仕事の舞台撮影、みたいに、絶対的に性能が必要な撮影では Lレンズ使うけれど、スナップ撮影では躊躇する。重いんだもの(^^; だから常用の LレンズはEF17-40mmF4Lだけだな。EF70-200mmF2.8Lなんて持ったら、人が避けて 通るよね(^^; ひと絞り暗くても、IS付きのコンパクトなレンズが欲しい。
     そのへん、オリンパスの OMシステムは偉かったなぁ。小さくて高性能だから。合掌…。
     
2004.2.5
  • 叔母の葬式で帰省
     亡母の妹にあたる人でまだ60代だった。9年前に夫が入院して以来、ず〜っと一人で 介護をしてきたが、介護疲れで体の調子が悪いと思いつつも頑張っていたら、実は 癌だったという気の毒な話で、腰が痛いと言って入院(骨に転移して神経を圧迫して いたらしい)してから3ヶ月程で亡くなってしまった。
     せめて健康診断を受けていればそんなに手遅れになる前に発見されたのでは ないかと思うが、忙しさに紛れて自分の健康にまで気が回らなかったのであろう。
     もっとも、我が母も「体調が悪いけれど、病院は絶対いや」とか何とか言って、 自治体主催の健康診断もことごとく避けてきて、仕舞いに「参加できない人は 欠席理由を書け」という通知の返事を夫に押し付けていたというから、病院嫌い なのは血筋なのかもしれない。
     上は70から下は50代までまだ母の姉妹は居るので、元気なうちに体を大切に する習慣をつけてもらいたいものだ。もちろん私たちも。
     …そういうわけで、夫は存命であるもののほとんど寝たきりだそうで、喪主は 私には従兄弟にあたる長男が務めたわけだが、従兄弟で喪主を務めるのはこれが 最初で、もうそんな世代になってしまったかと思うと、考えさせられるものが ある。田舎には良くあることだが、兄弟全員家を出ているので、これから色々 大変だろう。うちも条件は似たようなものだ。
  • さて、葬式の宗派は「曹洞宗」だった。
     実家の近辺ではほとんどみ〜んな曹洞宗だが、お寺が違う。
     このうちのお寺は、かなり大きいそうだが、現在住職が空席だそうだ。 (前の住職が亡くなってしまい、後継ぎが修行中とか…これも大変だ)
     それで今回はお寺ではなく、葬祭センターでの葬儀ということも有るが、お経が ちょっと違うし、「配役」というのも見たことの無い役名がたくさんある。 私の名前も後ろから1/3くらいのところに書いてあり、旗を持つ役目であるが、 今時は葬儀場から墓までマイクロバスで移動してしまうので、位牌や骨壷など 絶対に必要なもの以外、意味が無い。
    「昔は本当に行列作って、旗ざお立てて行列したなぁ」と父の世代の人が 言っていたが、配役表には60名くらいの名前があって、これを本当に行列に したら物凄いことになる。
     役名と、人数が多いのは、やはりお寺の格式に比例するのかな。
  • ここでも、葬式を出す家や隣組は昔のように働かなくても良いシステム に変わってきている。田舎なので業者はほぼ地域独占みたいな雰囲気だが、 どうも家のお寺を中心に活動している業者のほうが、式次第の進行も、 お料理も上手な気がする。
     結婚式と違って、葬式の業者はほとんど選択の余地が無いので、これは 業者に頑張ってもらわないと。その地域の人皆が我慢しているということに なるもんなぁ…。お葬式の最中に料理にけちをつける人も居ないと思うが、 だからといって、それでいいはずが無い。
     ちなみに、ほとんどダメダメだった料理のうち、そうめんの具だけは 美味かった。葉唐辛子を煮たものが一つまみ乗っていて、これが意外な アクセントになっていて良い。真似したいくらい。
  • 長野県は海が無いのに、この地域では歴史的に 「もてなしには刺身を出す」という習慣がある。
     たぶん、輸送の高速化や冷凍技術の発達と共に、刺身を食べられるように なった長野県で、最初は高級なものだったのだと思う。でも、 当然ながら、長野の仕出料理の刺身が美味かったことって、ただの一度も無い んだよなぁ。結局「土地のものこそ美味い」というのは、その土地に居ると 分からないけどね。
     KHVの影響か、今まで必ず付き物であった「鯉の甘煮」が無かったのも ちょっと残念だな。今後どうなってしまうのだろう。
2004.2.3
  • 『ラスト・サムライ』鑑賞(VC市川) ★★
     明治になってもまだ、やってる最後の尊王派の殿様を渡部謙が演じる。
     トムクルーズは、彼ら明治政府にたてつくゲリラを掃討する近代軍隊の 指導者として雇われ、来日する。彼の仕事は主に銃の訓練だ。
     ところが、着任早々満足に的に当たらないレベルの兵隊を引き連れて、 謙さん部隊と激突、捕虜になってしまう。
     そして、一年余り、剣の技を勉強しつつ侍の精神世界に没頭していく。
     …てな話。
     正直言って、サムライの隠れ里の美しい景色は「ハリウッドの日本」という 感じで、外国映画を見ているような光だった。なだらかな丘陵地帯に広がる 田園風景はまるでホビット村のようである。
     …と思って見ていたら、ロケ地は指輪と同じ「ニュージーランド」なんだって。
     どうりで、似ているわけだ。侍も、中つ国の住人だったのだ。微妙に中国の匂いも あるけど。
     港や、天皇の住む城なんかは、CGだと思うが、これも相当「ここはどこ?」と 目を疑う世界。有り得ない。絶対RPGのSAMURAIだ。
     と、景色は変だけれど、この映画の本質はチャンバラだろう。
     侍たちの戦いも素晴らしい緊迫感だが、一年の修行の後政府側に戻った トムを襲う刺客との6対1戦、しかもトムは素手の状態…という戦いは、 ほとんどアートのような緊迫の中の美。
     あまりに速くて見えなかった観客の為に、スローモーションでじっくり 復習させてくれるというサービスもあり、あの一戦だけでも見る価値がある ほど密度が濃い。
     これを見てしまうと、大河ドラマでも、こういうレベルの殺陣が見たい と思ってしまうのが怖い。今年の「新選組!」は、脚本は人間ドラマ だろうが、剣豪が勢ぞろいする話なのだから、殺陣は殺陣で最高を目指して 欲しいものだ。
     『ラストサムライ』も殺陣指導は日本人らしい。しかし、撮り方、見せ方、 の部分はハリウッドの技術が発揮されていると思う。外国映画にこんな カッコいい殺陣を撮られては悔しいではないか…。
  • 三谷の舞台作品「笑いの大学」映画撮影開始。とか。
     稲垣吾郎と役所広司という取り合わせが豪華(?)
     ところで、もともとSMAPは全員で「古畑」に出演したことはあるけれど、単独で 順に使っていったら一番使いにくそうなのはやはり、キムタクなのかな…。カラーが 違うよね。
  • ROBO-ONEの記事
2004.2.2
  • 目刺し購入
     『新選組!』を楽しみつつダイエットにも良さそう(笑)
     今の時代には「美味い」と言えるほどのものではないけれど、頭がカリカリに なるくらいしっかり焼くとまあまあいける。程よく塩辛いから、目刺し一匹で ご飯一膳はいける。
     そもそも江戸時代の日本人は、おかずをほとんど食べずに飯をがばがば食って 居たそうなので、この目刺しというおかずは塩辛さといい、ほろ苦さといい、 良き飯の供である。
     勇みの父が「二人で一匹なら俺は頭の方」とか言っていたのも、実際食ってみる と笑えてくる(^^)
     それにしても、今日買った目刺しは2ダースほどで400円。激安だ。
     ハタハタも、異常に安く大量に売っている。しかし、食べたことが無いから買えない。 ハタハタ レシピで検索すると結構情報はあるけれどね。
     もっとも、しょっつるなべを関東者が作るかといわれるとちょっときっかけが無い。
  • 大河の鯉の洗いも、守備範囲外。
     うちの田舎(長野)では、冠婚葬祭の付き物として、必ず鯉の煮付け(甘露煮)を食べなかなか 美味なものであるが、「洗い」という調理法で提供されるのを見たことは滅多に無い。 (ついでに、鯉コクも見かけない)
     もともと「酢味噌」で食べるのは川魚の臭みを消すという意味があるわけだが、 煮付けなら臭みは飛ぶし、肉より内臓のゼラチン質の旨みを味わうのが主だったり するので、洗いと煮付けでは相当な隔たりがある。まあ、わが地元的には「騙されたと 思って食ってみろ」というのが、甘露煮である。
     芹沢鴨は水戸脱藩であるから、水戸では洗いが主流なのかな…。
     霞ヶ浦の鯉の養殖業者は大量廃業してしまったらしく、今後の「鯉」が心配だ。

     ちなみに、歴史的には「江戸時代までは鯉が優位であったものだが、江戸前の鯛が 食べられるようになると、こちらが好まれるようになり、鯉好き鯛好きで論争があった」 というから、幕末の勇達に とってはもしかすると「鯉なんか食うの?」という状態であったかも知れぬ。
     もちろん、米作地帯では昭和まで田んぼで鯉を飼うのが普通のことであったから、 内陸の農民には、ずっと身近な魚だったと思う。
  • 佐藤浩一は、ドラマ「美味しんぼ」で山岡をやったことがある。
     このときの雄山は三国連太郎、だったはずで、親子対決だ。
     実は、それで芹沢に料理を作らせて見た?
  • ゲンダイネットの大河批判
  • アニメ『SDガンダムF』
     最近二週をまとめて鑑賞。
     敵方に、グフ・ベースの新キャラ登場。味方に美学にこだわる宝塚キャラの騎士 みたいなガンダム登場。爆笑した。
     新ガンダムは、他所の世界からやってきて、最初のガンダムとは組織が違うらしい。
  • アニメ『エリア88』
     最近二週をまとめて鑑賞。ていうか、戦闘シーンだけ選んで早送りでつまみ食い。
     大画面で見ているので、複数の戦闘機がドッグファイトすると結構楽しめる。 でもストーリーはテンポが悪くて見ていられないし、原作で粗筋くらいは知って いるから、10倍速でも全然問題なし(^^;
2004.2.1
  • ドラマ『新選組!』4 天地ひっくり返る
     つまり「桜田門外の変」
     前回からまたしばらく経過して、土方はすっかり近藤の道場に居ついている。
     斎藤、山南、芹沢鴨など、重要なメンバーが登場してここまでの話の中で一番隙が無く 面白いと言って良いんじゃなかろうか。
  • Canon EOS-1D Mark2発表
     ニコンの普及期が発表されてすげ〜な〜と思っていた矢先に、キャノンのプロ機の 最新型の発表だ。
     とにかく、1D発売以来の各種要望と、10D等後継機で好評だった機能を 網羅した機種ということだ。
     大きな特徴は、約820万画素の大型CMOSセンサー(2倍up)、
    世界最速、約8.5コマ/秒のAF連写。最大40枚の連続撮影。
     ソフト的な細かな改善は山ほど。
     ニコンのD2Hが410万画素、8コマ/秒のAF連写。最大40枚の連続撮影。なので、 画素数2倍、連写やや勝ち。まさに対抗意識剥き出し、正面勝負で勝ちに来た スペックだ。
     従来、1Dが速くて画素が少なく、1Dsが高画素で遅い、という住み分けが有ったが、 EOS-1D Mark2の画素数が倍増した為に、「高画素でも速い」という無敵状態 に近付いた。
     色彩のコントロールや、画質の選択幅など、「撮った後に無加工で使えるための 細かなパラメータ指定」等も進化している。
     値段が高いのは仕方ないのだが、その進歩のスピードには驚くばかりだ。
  • Canon 新レンズ 発表
     28-300mmL ISと70-300mmDO ISの二本。
     かなり高価だが、使えるレンズだなと思わせるスペックだ。
     特に、70-300mmDO ISは、サイズ的にも常用レンズとして使えて、従来の75-300mmIS よりぐんと性能up。これは、高くてもがんがん売れるんじゃないかな。
  • 舞台中継『幕末純情伝』(wowow) ★
     つかこうへいの芝居を見るのは初めてなのだが、異常にテンションが高い。
     台詞が多くて大変だ。ずっと絶叫だ。突然今時なBGMが流れて踊りだすぞ(^^;
     面白いといっていいかと思うが、見るほうにも根性を要するな。
     ストーリーは、新選組や幕末の英傑の名前を借りた全くのオリジナル。沖田が 女で竜馬と恋をするという滅茶苦茶な設定もさることながら、時代の整合とか、 生きている人、死んでいるはずの人、新選組の行動に関する整合性などなど、 全て無視…というよりは無関係なフィクション。
     ここまで史実と関係ないならば、あえて「幕末」である必然もサラサラ無いので なんで新選組なのかというのは疑問だ。
     ところで、沖田役は「広末」なのだが、これが凄く良い目をしている。
     ドラマの基本線が滅茶苦茶な大騒乱なので、芝居の良し悪しもさっぱり分から ないが、とにかく広末の毅然とした目が美しいということだけが強烈に印象的。
     この次期に、結婚・休業なんて本当に勿体無さ過ぎる。
     wowowの中継は、酷い。
     アップを多用するのは一種のサービスであるし、TVの撮り方としては常套手段で あるが、立ち回りの主人公の顔のアップばかり撮られても、見たいのは剣の動きや 敵の動きのはず。
     ひたすら、ず〜っと顔しか映っていないので、全く芝居の全体像が見えない。
     これでは「歌謡ショー」のカメラと変わらない。
     台詞を追ってカメラが切り替わるのは「アニメ」にも似ている。
     しかも、この芝居は全員激しく動き回っていて、その顔面をアップで捉えよう としているため、カメラも激しく動き回り、それでも、頻繁に役者は画面から はみ出す。場面によっては、延々と顔面の残像しか移っていない所も。
     常にカメラの真中に映るように撮るということは、役者の動きを相殺して 見えなく、無駄にしているということだし、はっきり言って、画面が揺れて、 吐き気がする。
     …ということで、滅多に無いほど酷い撮影だった。
     アイドルのコンサートのカメラワークなら、「顔」が全てかもしれないけれど、 ちょっと勘弁して欲しい。
     動きのあるシーンでは、指先が見えるくらいのサイズが良いし、刀を持って いるときは、その切っ先が見たい。そういう、芝居を見る上での当たり前の感性が ディレクターに無いのは不思議だ。

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!