映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2003年6月
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2003.6.30
  • 通勤途中の路上で大きなカメに出会う。梅雨だから?
  • またまた「深夜も踊る捜査線」をやるらしい。
     TV番組表からはこれが再放送なのか、こんど公開される作品の宣伝番組なのかが 不明だがとりあえずチェックだ。
  • 東芝の白いダイナブックのCMが湾岸所モノになっているが、お店に行ったら ダイナブックのスクリーンセイバーが『踊る大捜査線の予告編』になっていた。
     店員のお姉さんが「よろしかったらご説明を」と言うので思わず、 予告編の動画ファイルを…と口走りそうになる(笑)
     調べたら予告編サイトはある。自力で取りに行くか。
     気が付くと妻が「所轄の仕事なんてどおでもいいでしょ」などと、 ニューキャラの女性管理官、沖田警視正(真矢みき)の真似をしているぞ…。
2003.6.29
  • 今週のBSデジタル注目映画
    • 7/1(火)h「ピンポン」 BS-i 20:00〜
    • 7/2(水)s「フラッシュダンス」 NHKBS2 20:00〜
    • h「裸のマハ」 WOWOW 25:00〜
    • 7/3(木)h「隣のヒットマン」 WOWOW 27:40〜
    • 7/4(金)s「エビータ」 NHKBS2 20:00〜
    • 7/5(土)s「レッド・バイオリン」 NHKBS2 24:05〜
     今週の目玉は『ピンポン』かな。DVDを買い控えていたのでラッキーだ(笑)
  • 土日で家人が留守だったので、力の限りDVD-Rを焼きHDDをあける努力をする。 じゃんじゃん作業をしたために何枚焼いたかも記憶に無いが、それでも スターウォーズ関係2本、連ドラ関係4枚ほどがまだまだ残り、眠くて 作業が進まなくなったので就寝。ハードだ(笑)
  • 燃えたオーブンレンジの後継を購入。
     妻のセレクトで日立の去年モデル(今年のモデルと何が違うのかよく分からない(^^;)
     修理するのとそんなに変わらない金額で買えてしまったらしい。
     チラシを読むと、900Wで超高速加熱できるのが売りなわけだが、それは 3分くらいしか続かないターボなモードらしい。必殺技っぽい(笑)
  • HV版『シュレック』鑑賞(WOWOW) ★
     吹替えとオリジナル5.1ch両方鑑賞。DVDでも見ているけれど、ハイビジョン の良さがちゃんと有った。(番組予告の画像はかなり低画質だったので 心配していたけれど、全然問題なかった。)
     何が高解像度かって、オープニング早々の水溜りの中の微細な浮遊物の コロイド感とか、水面に浮かぶ小さな水草の表面が一つ一つ立体なこと。 水浴びするシュレックの胸に産毛のような胸毛が濡れた感じ、あるいは 泥の中に群がる蛆虫のプルプルした質感…って、そんなんばっかだが(笑)
     全編にくっきりした画像なので、BSデジタルの圧縮のせいなのか、オリジナル のためか、静止画と動画の解像度の違いも気になった。
2003.6.28
  • 『ガンダムSEED』鑑賞
     とうとう地球軍の悪役三人組が登場。ナチュラルのパイロットがどのように 遺伝子操作されたキラと戦うのかと思ったら、なにやらヤバげな薬物を摂取して 出撃の様子。ドーピングってやつだね。う〜む悪役だ(笑)
     たぶんラスト近くでは、薬でぼろぼろになってブチキレという演出もあるので はないか。楽しみ楽しみ
     オーブ編は、フリーダム、ストライクの二機に、オーブの三人娘、もしかすると ザフトからの編入二名で、MS 7機体制という賑やかなことになるのか。 (もっとも、三人娘は合わせて一人前くさいが(笑))
     ちなみに、敵はドーピングされているため、ノーマルなパイロットは ストライク一機だけということになるのだろうか。命大切に、フラガさん。
    (立場的に1stのスレッガーさんぽいので、いかにも死にそうだと…)
     ところで、オーブの地名が「日本っぽい」という事態が判明。どうも未来の 日本という設定なのか…、地理的にはアフリカとアラスカの間に有るみたい なんだが。
     しかし、SF的には、マスドライバーは赤道付近のなるべく空気の薄い 山の上に建設するのが良いとされている。SEEDの画面を見る限り、緯度は よく分からないが、海の側に有るように見えるし、建造物としての高さも 全然低く見える。あれでは、せっかくリニアモーターで加速してもあっと いう間に空気抵抗で速度を失って、宇宙に出ることはかなわないだろう。
  • HV版『突入せよ!「あさま山荘」事件』鑑賞(wowow) ★
     パナソニックの720Pカメラで撮影されたそうなので、それがどんな具合か ということにも興味があるわけだが、プロジェクターで見る限り「普通に映画」 かな。
     ストーリーは、警視庁から長野県警に乗り込んだ指揮官の立場から 描かれており、「長野県出身者」としてはなんとも不公平感が拭えない 所もあるわけだが、まあ、そのへんは「プロジェクトX」のあさま山荘の 回で補完したりしてる(笑)
     ちなみに、「プロジェクトX」の方は事件に協力した地元民間人のドラマで、 映画のほうには「カケラ」も描かれていない。これほどすれ違っているのも 不思議なんだけれど(^^;;
     結局主人公…役所広司…をヒロイックに描きたいという脚本 だな、と思うわけでその一点では成功していると思うが、なんだか 「役所広司」が演技しているみたいで…つまり、事件全体が作り物めいて 感じられて、リアルな迫力という点でナレーションのみのプロジェクトXに さえ大幅に負けているような気がするんだなぁ。
2003.6.27
  • BSデジタル映画祭のプログラム検討
     500本というのは一年に均しても一日当たり1.4本。一週間10本のペースで見ないと 終わらない(笑) まあ、スターチャンネルなどの契約していないチャンネル、 既に見た作品のSD放送などは見ないことにして、放送時間がバッティング しているものなど一覧表から引いていったら、約120本/2ヶ月になった。
     普通のTV番組を一切見ないで頑張れば、乗り越えられる…(^^;
     地上波のHDD録画と違って、録画しながらの再生が出来ないために 「毎晩録画」状態になると見るタイミングが無い…ということもあるのだが。
  • 標準画質(BS2)でも、LDで持っているがDVD-R化しておきたいという 作品が放送されるため、これを録画してしまおうというケースもある。
     イマイチ不安定なLDプレイヤーよりBS2の方が高画質な気がするのだが…
     そのためには、現在いっぱいいっぱいのHDDをがんがん焼いて空けねば ならないのだがこれがまた…たいへん。
  • WOWOWの『タイタニック』はSD(525i)画質らしい
     番組表には[HDTV]の表示が無い。無念だ。
     先日「BSデジタル映画祭予告番組」を見て、その中では今回放送される 作品の予告映像がたくさんあったのだが、ハイビジョンの綺麗な映像が 続く中で、あっと驚くボケボケ画質だったのが唯一『タイタニック』だったのだ。
     も〜ショック受けた。
     もちろん、あくまで予告であるから、まだまだ望みは残っているわけだが。
     それにしても、未だにLBサイズのボケボケDVDしか出ていない『タイタニック』。 20cFOXがやる気が無いのか監督に暇が無いのか…
  • 演奏会「信長公御所望の南蛮音楽と踊り〜1550年から1580年頃の西洋音楽〜」(品川教会)
    案内のページ
     またまた古楽。先日は1550-1650年の音楽だったので、時代はめいっぱい かぶっているのだが、「音楽と装飾」の方は完全に世俗音楽だったのに対し、 今度のは「宣教師」あたりが持ち込んだ音楽であろうから、その違いが どんな響きの差になるのか、興味深いところだ。
  • そういえば『ジャズ大名』という映画があったよな…と思い出して 検索してみたら こんな映画
     時代が米国の南北戦争終結後というので1865年過ぎ。日本では1867年大政奉還 の頃が舞台で、江戸時代をまるまる跨いだ位置関係だった。300年。
     まあ300年の違いとはいっても、ジャズはヨーロッパ音楽ではないので、 血縁関係が無く、だからこそルネッサンスとジャズが似ているということに なるのだろうけれど。
2003.6.26
  • 『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』は7/19公開
  • BSデジタル映画祭2003のページにスケジュールが発表されたのを、読者の方に教えてもらう。
     一覧を見ると500くらい(数えてない(笑))ある。さて、何を見ようかな。
  • なななんと、「オーブン・レンジ」が火を噴いた!
     朝、パンを焼こうとしたら、恐らく電源回路が入っている付近から バチバチ青白い光とケミカルな焦げ臭い匂い。
     もともと妻の持ち物であり既に2回修理しているという我が家では 長老に属する家電であるが、それにしても壊れ方が派手だ。
     興味深いのは、火花が二度出たこと。
     …妻が「ちょっとぐらいなら何とかなるかと思って…」とか言いながら 一度バリバリ言わした後でもう一度電源を投入したのである。火事になるだろ、 怖いから勘弁して…
     だが、そういうわけで、一発目には電源回路が死んだのかと思ったのだが、 即死していないところを見ると、内部に溜まった油と埃が漏電して絶縁が 破れたのかも知れない。
     ネットで検索してみると、結構たくさん引っかかる。電子レンジは火花が 出やすいものらしい(^^; 大半は「庫内に金属を入れると火花が…」 という話でそれは正常なわけだが、中には家のように外側に火花が飛び出 した話もある。
  • 古い話だが実家の母も「TVから煙が出たわよ」とか言いながら 使いつづけていたことがあった(彼女の中では日が変わると時効になる?)。
     どうも、電磁波は怖くても100Vは怖くないのが矛盾しているような気も するが本当は「知らないから怖くもあり、同時に怖くない」という、 それは同根なのかなとも思う。
     ともあれ、ヤバイと思ったらコンセントを抜こう
2003.6.24
  • 『レクチャーコンサート・音楽と装飾・・・1550〜1650』(東京文化会館・小h)鑑賞
     もともと私の音楽の趣味は「古楽と現代音楽」に偏っていたのだが、 妻が古楽アンサンブルで歌うようになってからますます我が家の「古楽度」は 上昇している。
     今回聞いたのは
    小ホール レクチャーコンサート≪音楽+α・・・500年の歴史≫
    第1回 《音楽と装飾・・・1550〜1650》
    ナビゲーター:濱田芳通(コルネット・リコーダー奏者、アントネッロ主宰)
    出演:アントネッロ(濱田芳通 … コルネット&リコーダー、 石川かおり … ヴィオラ・ダ・ガンバ、 西山まりえ … チェンバロ&ハープ、)
    鈴木美登里(歌)ラファエル・ボナヴィータ … テオルボ/バロック・ギター
    曲目:17世紀イタリア・スペインのレパートリー…
     即興芸術とオスティナート
     パッサカリアのカンタータ《簒奪者にして暴君》(G・F・サンチェス)
     子守歌による宗教的カンツォネッタ《さあ眠りなさい》(T・メールラ)
     ラメント《私の涙》(バーバラ・ストロッツィ)他
     ホール主催の「レクチャーコンサート・シリーズ」の一つで、今回のコンサートの テーマは500年前音楽の「音楽と装飾」。
     ナビゲートする濱田氏はバロック以前の音楽の専門化で、バリバリ演奏活動 している人。
     1600年前後といったら、ふつうに考えれば「超マイナー」な世界なのに、 650人ほど入るホールのたぶん400席くらいは埋まっているし、CD直売は ばんばん売れているし、終演後のサイン会は長蛇の列。
     なんだか不思議な感じがする。
     さて「音楽と装飾」というと単純に「たらりらり」という「装飾音符」を 思い浮かべるのが普通だろうが、今回のキモは「ルネサンスの装飾とは、 現代のジャズのアドリブ理論とそっくりで、ジャズが和音の理論なのに対し、 ルネサンスは対位法の理論である。なんと、ルネサンスの装飾法の教則本は その構成がジャズの理論書とそっくりである」
     というお話。
     当時は音楽の主流が「声楽」から「器楽」へと変化していく転換期であり、 器楽は流行の声楽をテーマとして使ったアドリブ演奏が主流だった。そして これは、現代のジャズがスタンダードナンバーをアドリブで展開していくのと きわめて似ている。というわけだ。
     そもそも、クラシック音楽の「作曲家」と「演奏家」が分業して、 「楽譜は聖典である」という発想がでたり「音楽家は芸術家で、独創性が 何よりも大切」といわれるようになったのは、ヨーロッパでもベートーヴェン あたりの古典派が言い出したことで、バロック以前の音楽は厳粛で難しげな 宗教音楽ばかりに思えるのは、その頃の「世俗音楽」のミュージシャン達が 譜面を書かなかったために、あまり記録が残っていないという事情による。
     だからこそ、文献研究が進んだ現代になってやっと、古い音楽の真実が わかり始めて、濱田氏は「譜面は無くても理論書を研究して音楽を再現する」 というアプローチをしている。
     中世に「ノリノリのダンスミュージック」があってもちっとも不思議ではない という発見に盛り上がっているのが、ここ20年ほどの古楽の世界。ほんと、 面白いよね。
     バロックギターというのは、実は歌や踊りの伴奏をするためにバリバリと ストローク奏法をして、ほとんどフォークかフラメンコかという感じだし、 リコーダーの超絶技巧にはしびれてしまうし、なにより「凄い」と驚くよりは、 その輪の中に「混ぜて欲しい」と思うような親密なノリがあること。
  • 濱田さんのページ
  • アントネッロ、メンバーの紹介文
  • アントネッロを古楽セミナーに呼んだ人の感想文←興奮が良く現れてます
  • そろそろ「夏のボーナスで何を買うか」を考えなければならない。黙って いると「住宅ローン」で何となく目減りするだけで楽しくない(^^;
     「BSデジタル映画祭」に備えてD-VHSテープを買いまくるというのも あまり芸が無い(笑)(それだって、20-30本程度だろう。既に見た映画も多いのだし)
     SXRDプロジェクター、Blu-ray Discの普及機など、出ればすぐにでも欲しい 機材はあるがいつ出るか予想がつかないというものもある。
     BSデジタルのAAC(5.1ch)音声に対応してみようかな…遅まきではあるが。
2003.6.23
  • ちらりとDVD売り場に寄るが、 すっかり「買わない生活」が身についてしまい、あまりそそられない。
     なにしろ、すっかり買いそびれていた『少林サッカー』も『ピンポン』も この7,8月の「BSデジタル映画祭」で放送されるわけで、しかもハイビジョン。
     『タイタニック』も「偽ハイビジョン(SDマスターのアップコンバート)」の 予定だが、一応ハイビジョンで放送され、 レターボックスの現行DVDより綺麗な可能性がある。つまり、SD画質のマスター でも、もしもスクイーズ記録されているならLD収録のDVDの1.4倍の解像度が 出るはずだ。
     しかも先日の『エヴァンゲリオン』の放送で見たように、WOWOWの偽ハイビジョン は、偽とはいえかなり画質が良い。
  • BSデジタル映画祭・この夏は500本
     BSデジタルの普及団体のページには「6月下旬に全プログラム掲載」とあるが、まだ 掲載されてない。
     BSデジタル普及のためであれば、「機材を買う算段をつけるゆとり」も考えて 早めに発表しなければだめ。ボーナスが出る頃には、内容が見えていなければ駄目。
     電気屋さんに行ったら「のぼり」がはためいているようでなきゃ駄目。とにかく、 もっと営業してガンガンハイビジョンが普及するようでないと、良い番組が生まれない。
  • 久しぶりにTV売り場を覗いてびっくりしたのは、TVの安さ。
     29型TVも一昔前の14型TVの値段で売っている。
     でも画質は値段に比例する。安いのはとにかく大きくて明るければ良いジャンと 言わんばかりで、フォーカスは甘いし、直線は曲がっているし、明暗の差で画面が 歪むし、頭が痛くなるような画質だ。
     それでも安いほうが良いという人はいる。
     今のBSデジタルチューナーの数分の一の値段の「映れば良い」TVを買っていく 人たちが払ってくれる価格帯で、いくら10年後でも地上波デジタルTVが作れる だろうか…。
  • いい家づくりの 「建築よろず相談」 役に立つかも…
  • 今週と来週で春ドラマが次々と最終回を迎える。冬シーズンと比べて 面白い作品とつまらない作品がきっぱり分かれておらず「話はイマイチだが 役者は見たい」などあって、きちんと見ているのは『動物のお医者さん』と 『ダイヤモンドガール』だけだが、他にもたくさん見てしまっている。まあ、 HDD録画あればこそ、ではある。…消化するのに大変だけれど。
2003.6.22
  • 妻の誕生日
     つまの力作で「カモの丸焼き」などの料理が並んだ。なかなか綺麗に 焼けていて、切り分けるのは主人の仕事ということになるわけだ。
     関節か軟骨にナイフを入れればすっぱりと解体できる 理屈であるが、ニワトリとはまた微妙に骨格が違って難しい。予習しておけば 良かった(^^;
     頭の中でカモの骨格をイメージして、エイヤとナイフを入れると「ガツン」 と当たる。かなりの試行錯誤をしてフォークで探りながらなんとか解体。なんとなく 男の仕事を果たした気分になる(笑)
     味の方はチキンよりずっと濃厚で、ニワトリより小柄だけれど満足感は大きいって 感じ。ワインも進む(^^)
    妻の日記(6.22)に食べ物のリンク
  • ちなみに「カモ + 解体」でYahoo!検索したら2,570件もヒットしたんだけど、 これって…(^^;
  • エアコン漏水対策
     先日の台風。関東を通り過ぎる頃には既に「温帯低気圧」になっていた筈だが、 よほど運が悪かったのか帰宅した妻が玄関のドアを開けた瞬間、エアコン下部から 「どぼどぼ」っと水が漏れ出した。
     すでに購入一年半になるが、初めての事件である。
     電気屋から派遣された工事の人は、ひとしきり頭をひねった後「判りません」 と帰ってしまった(おいおい)
     仕方ないので、自分で出来ることを考える。
     去年「ぽこぽこ音」が発生した時には、ドレン管の先端をコップに浸すことで 回避した。
     これは、どんなに気圧差が有っても、2m強の水柱を押し上げるほどの気圧差 (約1/5気圧)は生じないだろうから、絶対に空気が逆流しないという計算で 設置していたもの。
     ところが今回は、コーヒーの空き瓶を使って同じ処置をしていたのに突発的 漏水になった。
     バケツほど水量があれば防げたかも、と思わないでもないが、今回の現象を 考察すると、もともと気圧差で室内機の受け皿の水位が上がっていたところに 突発的に空気が抜けたことによる衝撃が大きかったのではないか。
     そこで、ドレン管の先に針穴をあけたペットボトルを取り付ける対策を してみることにした。これは「水滴は針穴からゆっくり抜けていくのだが、 突風は穴が小さいために入り込まない」という理屈。
     さっそく「ぽこぽこ音」はしなくなったが、一夏の間どのように効果が 有るのか見守りたい。
2003.6.21
  • フラメンコin神保町鑑賞
    いつものギターショップ、アンダンテ主催のコンサート。  歌、踊り、ギター一人ずつ。出演者は全員日本人の若手である。
     踊りは気迫がみなぎり燃えるように激しい。しかも若い人で無ければ出来ない 踊りだと感じさせるのがいい。ベテランの円熟も良いが、若い人が踊るなら 「これは今か出来ないだろうな」と思わせるような激しさがあったほうが 良いよね。
     ギターは「ど・フラメンコ」ではなく、いまどきの若い演奏家が好きな音楽は こういうサウンドなんだろうなと思える響きを取り入れたオリジナリティーの 高いもの。微妙にフュージョン系。
     伝統的なフラメンコが聞きたい人も居るのだろうけれど、自分のスタイルが作りたい という欲求が見えてくるのもいいものだ。
     歌は一番出番が少なくてあまり目立っていなかったが、フラメンコを唄うのに ふさわしい声だった。総じてこのステージ、予想以上に面白かった。
  • どっちの料理ショーに出たという神保町の中華で「胡麻ダレ冷やし中華」を食べる
     どうやら通常出しているのは「冷やしつけ麺」で、いわゆる冷やし中華のスタイルは 番組のために開発したメニューのように張り紙からは見えるのだが味のほうは立派だ。
     海鮮系で、イカ、えび、ほたての三種の具があるが、どれも半生の微妙な熱の通し加減で 火を通した「しこっ」とした食感と、生の「ねっとり」した食感の両方が合わさって絶妙の 色気を感じる。
     チャーシューの細切りも、とろっとした食感があり美味い。
     麺は「手打ち」「手延べ」の二種類が選べることが売りなのだが、この日は手打ちしか 無かった。ちょっと残念。(昼時を随分すぎていたからかな…)
     胡麻ダレは辛い味噌を混ぜたもので風味が高いが、もう少しタレがヒタヒタだと よかったなぁと思うので、麺と具とスープを総合すれば、完璧じゃないけれど 一度食べておくと幸せって感じかな。
     一緒に注文した「餃子は」今月号のダンチュウに載ったようだ。
     これも「ぷりん」とした食感が新鮮で、なかなか美味いと思った。
2003.6.20
  • 先日台風の晩にエアコンから水が噴出したので、 ヤマギワに「何とかしてくれ〜」と頼み込む
     店員はさっそく工事担当を送ります、と腰が低い。
  • ついでにAV機器フロアを覗く。
     DLPプロジェクターが『マイフェアレディ』を上映していたが、アスコット競馬場の 白い柵で盛大に色割れ現象が見えて驚いた。今まで「コントラストの強い動画」とか、 「暗闇の向こうに見える窓の光」のような絵柄がもっとも見えやすいと思っていたが、 「白い細線」が静止画でも色割れが見えるというのは新発見。もちろん、静止画だが 視線移動はある場合。大画面だと画面の端から端に目を移すような時。
     恐らくコントラストが強くても面積の大きい白はRGBの縞より隣接する白が強いので あまり目立たず、白い細線は、視線の移動速度がちょうどいい(というか、運悪く…?)と、 完全に三原色に分解してしまい、しかも何本も有るのでよ〜く見えるのだろう。
     ということは、シャープネスの調整に使うテストパターンの「空間周波数」の縦縞 は、色割れが見えるかどうかの確認にちょうど良さそうだ。
     ついでに、ワイドVGAクラスの液晶プロジェクタも見るが、色合いは一昔前より 随分美しくなったけれど、「画素のブツブツ」は、720P以上対応機種と雲泥の差で 辛すぎると感じた。
     この落差はハイビジョンに慣れたのも有るが、昔のプロジェクタは暗かったりして、 逆にドット感を感じにくかったのかもしれないな。
  • 先日DLPデバイスの供給元であるTIが、心臓部のセット売りを止めてDMDデバイス だけでも売るようにする…というニュースを見た。近いうちに「色割れ」の無い 三板式DLPがそれなりの価格で登場するかもしれない。
     DLPユーザーでも「色割れ」を見てみないふりして我慢している人は多いだろう。 三板式に期待している人はけっこう多いと思うが…?
2003.6.19
  • クオリア・プロジェクタの試聴記事を見つけた
     評論家は新製品を早く見られて良いなぁ…。
  • DVDレコーダ市場はDVD-RAM対応が70.2%、米国調査(Biz)
     記事にはRAMは追っかけ再生が出来るからという理由がかかれているので、松下製の 機械が売れているということか。メーカーは違っても自分が使っているフォーマットに元気が あることは良いことだ。
  • 米国の調査でCDを買わなくなった人の多くはわりと年齢層が高く、理由として 「子供向けの音楽ばかりだから」ということを上げているらしい。
     売る側は無料ダウンロードの影響を大きく評価しているようだが、どうも現実とは ずれがあるようだ。
     一方国内の調査では、ファイル交換ソフトを利用した人は186万人とある。
     数としては結構なもので当然ながら違法コピーは違法だが、問題は彼らが 「ファイル交換ソフトが無ければCDを買うのか」だろう。
     そもそも、一つ当たりが生まれるとそのコピー音楽が 溢れ返る音楽業界自体が、無法地帯という気もする。新譜が出るたびに飛びつく 固定ファンはともかく、どこを切っても金太郎な歌謡曲の中からお金を払っても 聴きたい一曲を選べないというのが正直な気持ちだ。
     「その年を象徴する曲」といえるほど記憶に残る曲は確実に減っている。
  • ところでCD+DVD+ゲームソフトの合計の売上は減っているのだろうか?
     携帯にかかる電話代を足しても良い。要するに、小遣いの用途が多方面化 しているだけかもしれない。 私のソフト棚もCDよりDVDの増加率が高いが、LD時代はCDを買う枚数の ほうが多かった。時間も増えないし。
  • ただしBSデジタル(WOWOW+BS-hi)とHDDレコーダを買ってから、 ボーナス前には空っぽになっていた銀行口座に随分お金が残るようになった。
     過去のデータをざっくり集計してみると、年平均200本強の作品を鑑賞 しているが、費用は年間20〜50万円 浮いている計算になる。(劇場+DVD+レンタル+テープDVD媒体代の総額)
     WOWOWやBS-hiなどにかかる試聴料も、月に数本の映画を見ればDVDを買う より安い。話題の新作でどうしてもすぐ見たいという作品だけを DVDで買う。何しろハイビジョンの映画は、ほとんどの場合DVDより圧倒的 に美しいのだから、待てるならDVDは買わない。
     この先ソフトを購入が増えるのは、ハイビジョンの映画ソフトが 市販されるようになった時かな。
  • AOD,DVD Forumの幹事会で承認を得られず(Biz)
     幹事会17社のうち過半数の9票が必要のところ、賛成6、反対3、保留8とか。
     DVD Forum公認の看板を背負ってスタートするはずが、この状況は厳しい。
     保留とした8社の名前も理由もわからないが、BRDが発売されている今と なっては、規格の並立を認めてまでAODを承認するためには、よほど 明確なアドバンテージが必要だろう。
     AODがメリットとしてあげているのは、既存のDVDの製造装置やメカが 流用しやすいということで、デメリットは容量が少ないこと。BRDより 互換性が高いとは言うものの、SONYのBRD一号機は、DVD-RAM以外全部 読めるわけで、互換性を取るためのコストがどれほどかかるのかは、 現実には「量産したもの勝ち」という気もする。
     AODは容量を稼ぐために、ハイビジョンを再圧縮するようだが、 これがどうなるのかも気になる。ビクターから720/30Pのカメラが 出ているが、果たして1080iのリアルタイム圧縮は現実的なコストと 画質で登場するのか。そのときセット全体の価格はBRDより安くて 済むのか。その画質は、など気になる。
     これらを見極めるためには、市販可能レベルの試作機が登場するまで、 AODの規格論議は続くのかもしれない。
2003.6.18
  • BSのスターウォーズ特集番組の中に「オリジナル版」のデススターの 爆発映像があるのを見て、LDからDVD-Rに焼いたスターウォーズを取り出して 再見してみた。
     実は焼いてからプロジェクターにかけるのは初めてだったのだが、 LDで直接見るのより良くなっていて驚いた(^^;
     …というのも、家のLDプレイヤー(DVL-909)は、微妙に画面が揺らめいて イマイチ落ち着かない絵だったのだが、DVDに焼く過程でTBC回路を通った お陰でピタリと静止した。
     解像感は多少落ちているのだが、カラーノイズも目立たなくなり、元の 「生々しい低画質」がすっかり補正されている。
  • アメリカでは、ソニーのGrandWEGA(液晶リアプロ)が当初計画の二倍も 売れているのだとか。(日経より)
     70インチという化け物もあるのだが、新開発の小型光学系によって、下部の ハカマと呼ばれる部分がほとんど無くなって、まるでプラズマTVのように薄く なっている(まあ、プラズマより実際は厚いと思うが写真で見るとデザイン的に はペッタンコである)。これは結構驚くしカッコいい。
     まあ、米国の住宅水準では、プラズマとリアプロの厚みの違いは、あのレベル に達すると無いに等しいということになるのだろう。リビングの照明が暗めなのも、 リアプロにとっては有利かな。
     視野角が限られるのも、決まったソファに座ってみるのなら別段問題にならない。 日本でもリアプロが暗く見えるほど斜めから見ることって、実際にはほとんど 無いと思うけど。
  • Yahoo掲載期間が終わってみれば、だいたい普段のアクセス数に戻っている様子。 常連様様ということか(^^)
2003.6.16
  • NHKでスターウォーズ特集週始まる
     どうやらエピソード1の公開にあわせて作られた海外番組を放送しているということらしい。
  • HV版『地獄の黙示録・完全版』鑑賞(WOWOW) ★★
     D-VHSに録画してみた(3.5時間テープ)が、ごくたまにだがデータ落ちして ブロックノイズで画面が壊れることがあった。どうも、信用しきれないなぁ。 ディスク録画で安定した保存が出来る日が早く来て欲しいものだ。(まぁ、 今だってBRディスクが売ってないわけではないが、どうも(^^;;)
     作品はもともとが渋い映像なので、それほどカリカリにハイビジョン的な 映像でもないが、しかし確実に情報量は多い。カーツの人物評定の書類だって はっきり読める。
  • Yahooの今週のお薦め終り。期間中の一週間は、通常の4倍ほどのアクセスが あったようだ。具体的で硬い記事が多いので、楽しんでもらえたかどうかが 気になるが…435
2003.6.15
  • HV版『ルーブルの怪人』鑑賞
    主演:ソフィーマルソー
     ソフィー・マルソーは、ルーブル美術館の向かいにあるアパートに住む。
     地下で工事があり、なんとアパートの地下の壁が抜けてしまうと、ルーブルの地下に 繋がってしまう(^^; その穴を抜けて深夜の探検に出かけたソフィーに「名前の無い ミイラの霊」がとりつく。
     ミイラは名前がないと成仏できないらしく、夜な夜なルーブルに潜入して 自らあらためて死者を送る儀式をするための道具類をルーブルの収蔵品の中から 集める。
     当然夜勤のパトロールと捕り物が発生し、ソフィーは超能力を使いまくる。
     博物館側のスタッフに加えて、数十年前同じミイラが同じように取り付いた 事件を追う老刑事と、ソフィーに惚れた電気屋さんと、ただの「考古学ヲタク」が 入り乱れてコトは進むが、それほどたいした展開も無く最後はミイラは自分の名前を 探し当て、儀式に成功し、あの世に去っていく。
     ポイントは、もちろん「ソフィーが美しく妖しい」ということと、 「フランス(パリ)には、古代エジプト趣味のあれこれがやたらと多い」という 観光的な興味がかきたてられることかな。
     景観を損ねていると悪名高い「ルーブルのピラミッド」だが、 あのピラミッドはただのオブジェ ではなく地下に増築された「エジプトに関する収蔵品」コーナーの天井ドーム になっているというのは、この映画を見てはじめて知った。
     つくづく、フランス人は異国趣味なのだな。エッフェル塔も最初は 「景観を乱す」と大不評だったそうだが、いつかルーブルのピラミッドも 欠かせない風景になるのだろう。
  • 歴史的建造物のリフォームといえば、「マドリード(スペイン)の 近代美術館」は古い石造りの建物の外壁に ガラスの覆いをつけてエレベータを据えていた。あれはカッコいい。
     中世と近代のハイブリッドな感じがする。
2003.6.14
  • HV版『アザーズ』鑑賞(WOWOW) ★☆
    2001年米・スペイン・仏、N.キッドマン
     妻の帰宅が遅かったので、こっそり怖い映画を見た。こわ〜(^^;;
     時代は良くわからないが、霧に閉ざされた洋館に母(ニコール・キッドマン)と 二人の子供が住んでいる。夫は戦争に出たまま半年帰らない。子供は光過敏症 なので、どの窓もカーテンで閉ざされて真っ暗である。
     娘はこの家には目に見えない少年が居て話したり、老婆が話し掛けてきたり するというので、母は「弟を怖がらせるな」と叱る。
     そこに三人のお手伝いさんが尋ねてくる。
     二階がドタバタとうるさいので、母は新しく雇ったお手伝いさんの掃除だと 思うが、それは間違いだった。やはり何かが居る。
     母は見えない何かと戦おうとするが、三人のお手伝いさんは何かを知って いるようなそぶりを見せる。
     …というような始まりなのだが、とにかくこの映画、音が小さい。
     台詞も聞き取れないほどの小さいことが多く、さりとて突然「ぎゃっ」 と来るのが怖いのであまりボリュームを上げるのもためらわれる。
     とにかく「音が小さくて怖い」という映画はとても珍しい。ついでに ほとんどのシーンがとても暗い。暗くて小さな音であることが神経を集中 させる。
     肝心のストーリーのほうは謎解きのスタイルで、途中「もしかすると そういうこと…?」と気づいてしまわないでもないのだが、わかったから だめということでも無い。ホラーではあるが残虐シーンが無いというのも 珍しく、上品な映画だと思う。
2003.6.13
  • ん、今日は13日の金曜日だな
  • infoComm 2003レポート - AV Watch
     DLP三板や、D-ILA廉価版の話題。D-ILAはランプを超高圧水銀系に変えて 120万とか。SXRDもやはりこの辺の価格帯を狙うだろうな。
     しかし、SONYならVPL-VW10HTの時のように他社の三割引で投入してくるような 気がするので、定価で80万円台、実売で70万円を切るくらい…だといいなぁ。 皮算用をしているうちが、また楽しいわけだが…(^^;
     一方EPSONが以前よりデバイス開発の発表があった「透過型のフルHD液晶」を 今年中に発売するというニュースが有ったので、SONYもこの成り行きを見守った 後の発売になるかもしれない。
     エプソンについては、液晶サイズが一回り大きくなっているので現行の 720P対応機種よりは光学系を大きくしなければならないため、電気系を安く 抑えてもある程度高価になるだろう。
     一方、ソニーは電気系(デジタル処理)は、もともと全部を1080レベルにアップ コンバートしてから処理しているので、まったく新規に作りこむ部分は少なくて すみそうだが、一方「反射液晶」の光学系は新規のもので、たぶん透過型よりは 高くつくだろう。
     新しい液晶の歩留まりが上がるまで大変なのは、どちらのメーカーも大差無 いだろう。
     年末にかけて、どんな新製品が発売されるか、楽しみである。
2003.6.12
  • SONYがフルカラー有機ELパネルを量産開始(2004春)
     モバイル用2.0インチ換算で月30万枚というのは結構な量。
     携帯とか、デジカメ、ハンディカムに使われるのかな?携帯に使われると 相当「薄さ」のメリットが出そうだ。
  • グインサーガ90巻「恐怖の霧」発売
     ついに90/100巻だ。後書きによると100巻で終わらないことは もう確定らしいが…(^^;
  • クオリア in BBS
     発表直後から某掲示板ですさまじくメッセージ数が伸びていたが、 圧倒的に「38万円のデジカメなんて誰が買うんだ」という意見が多い。 他の商品は話題度が低い。
     ソニプラで現物を見て書き込まれたメッセージは1%内外。気になるのなら 見に行けばよいのに意見を発する人の99%がwebの発表文を見ただけ。
     まあこういうものにぽんとお金の出せる層は掲示板でバトルしないだろう が…(^^;
     結局「豆カメラ趣味」という ジャンルもあるので、そういう人が何台か買えばそれで十分ではないか。
     カメラメーカーもたまに、蛇皮、金張り、チタン、あるいは特異な外装 デザインの「趣味」のためのカメラを作っていた。それはデジカメを まず画素数で評価する人たちには理解できない世界だろうが。
     ところで、掲示板で一番説得力のあった意見が「あまり安く作ると 盗撮小僧がはびこるから」(^^;
  • ちなみに、私は300万画素のデジカメを通常は200万画素モードで 使っている。
     200万画素以上というのは、A4以上のサイズで印刷したときに 違いが現れる程度の画質なので、作品として鑑賞する場合にはこのへんが ギリギリの境目で、アルバムに貼る(L〜2L)とか、PCで鑑賞する場合には 300万画素以上は不要。500万まで行くと明らかに重すぎる。
     クオリア・デジカメの場合の用途は「街歩きのお供」「パーティーカメラ」 「拭く・飾る」だろう。まあ、200万画素は妥当だろう。
     画素数は素子のサイズ、ファイルサイズや、バッテリー寿命とも連動する問題なので 用途に応じた最適値というものがある。
     素子が小さいことは、本体もレンズの全ての大きさに影響する。
     そもそも500万画素 の解像度を生かすためには三脚が必須になるほど、手ぶれの影響度が重大に なるし、高解像度のCCDは感度が下がる。デメリットも多い。
2003.6.11
  • 銀座のソニープラザに「クオリア」を見に行く
     ソニープラザは新装オープンしたてで、「クオリア」は4Fに1フロアを取って デモンストレーションしていた。
     展示があったのは「デジカメ」「プロフィール」「SACDコンポ」の三種類。
     注目の「SXRDプロジェクター」の展示は7月末から だそうだ。そこそこ客は居て「プロジェクタの展示はいつだ」と聞く人も 何人もいた。注目度はしっかり有るらしい。
     パンフレットもデジカメとプロフィールはあるが、プロジェクターは webのプレスリリースに有る内容を印刷しただけだった。のでネットの 記者発表記事のほうが写真があって嬉しいかも。
     今日のところはプロフィールがデモしていたが、奥には真っ黒な内装の 一室が有り、サラウンドスピーカーも据え付けられてプロジェクターの デモも準備完了な様子は見えた。あと一ヶ月ちょい、待ち遠しい。
     web上にはプロジェクタの拡大写真などの出てきている。
     よく見ると、外周を取り巻く銀色のフレームは中心の筐体から 少し浮いており、SONYのプラズマに見られるようなデザイン処理だとわかる。
     まあ、天井に吊るのだから厚みさえなければ問題にならないのだろうし、 比率の問題で本体が薄く見える効果はあるかもしれない。
     本体の前半と後半を繋ぐ円筒の部分は「ランプの放熱フィン」だ ということも判明。
  • クオリアのプロフィール
     全然興味は無かったのだが、ふと見るとクオリアのプロフィールが 意外な色を映し出している。
     とにかくダークな赤が深く見えるのだ。
     ちょっと興味を引かれて解説を見るとRGBの蛍光体にカラーフィルターを 載せて形成しており、外光反射率を半分にし、色純度を上げるという 二つの効果を持たせているそうだ。
     つまりプラズマや三管PJの色つきレンズのような処理を、非常に高精度に 仕上げてファインピッチなトリニトロンに適用したということか。
     それにしてもその画質は「ブラウン管でまだまだこんなに表現を拡大する 余地が有ったんだ」と新鮮な驚きを感じるほどに違う。
     キャッチフレーズは、真紅と漆黒だが、あまりにもストレートに それを実現しているので付け足す言葉が無い(^^;
     明るい展示室のほうにある二台は、明るさを稼ぐためかちょっと 無理をさせている印象だが、夜のリビングっぽい展示室のほうにある 一台の見せる絵の色彩表現力は本当に深みがあって、赤ワインを注いだ グラスの映像が背景の暗闇を透かして赤が黒に溶け込んでいく、その ぎりぎりの色合いをなまめかしく描写する。その絵は、光とは暗闇と対峙することで 美しいのだと主張する。
     …まあ、デモ映像が美しいってこともあるけどね。
     お客さんの中に「どうして今ブラウン管TVなのか」と尋ねている人 が居たけれど、至高の映像を年代物のウィスキーを味わうように大切に 楽しみたいとしたら、それはこれしかないのだと言える。
     プラズマや液晶はスマートだが、この絵は出ないのだから仕方が無い。 36型のブラウン管は とてつもなく場所を食うけれど、これを買う人はこの映像を楽しむのにふさわし い空間として、住処のほうを整えるだろう。
     ところで、プロフィールの伝統としてスピーカーは外付けなので アンプに繋ぐのも良いのだが、付属スピーカーの音には曖昧さがなく なかなか良い。
     どうやら、強固なアルミフレームをベースとした筐体設計のため、 本体の有害な共振が抑えられているとか、色々音に対するこだわりも 有りそうだ。8cmウーファーなので本当の低音は出ていないはずだから、 そっとSWで補ってやれば、完璧か。
  • クオリアのデジカメ
     完全にスパイカメラ。大人のためのおもちゃ。
     本体はメモリースティックが収まるために必要なギリギリまで小さく つまむほどのサイズで、必要に応じてフラッシュのユニットとかビュワー、 レンズアダプタをガチャガチャ取り付けて機能upするという。
     銀塩の世界で言えばミノックスとか、ペンタックスから出ていた 一眼レフの110カメラみたい。
     こういうものの楽しみは女子供にはわからないと思うぞ。
  • クオリアのSACDシステム
     動くところをデモしていなかったので良くわからないが、 本体はアクリル製のかまぼこみたいな形。かまぼこが右にスライドして CDをセットするトレイにアクセスする。
     トレイに置いたCDをつまむようにメカ部分の腕が伸びてきて演奏される というちょっと文字では表現しにくいメカな仕掛けが面白く、アンプ部には 最新のS-masterデジタルアンプが搭載されている。
     これが80万円なんだけれど、スピーカーは70万円で別売だ。
     海外ブランドだとこれくらいの価格のスピーカーも結構有るのだが、 さてどんな音がするのだろうか…。
  • 全体を見た感じ、大人の男の道楽のための道具というテイストが とても濃いことが判る。価格はやたら高いのだけれど、仔細に眺めれば それを説明するだけのこだわりの仕様が詰め込まれていることがわかる。
     ところで、ショールームには商談コーナーもあり、買う人はここで 申し込むのだが、やたらに人が居たのは何だろう。買うのかな…
  • ところで、SXRDプロジェクターの価格設定はどうか
     キセノンランプを使用した反射型液晶は、ビクターから発売されていた。 …という記憶で検索してみたらこんな製品だったらしい。
    Victor DLA-M2000
     定価は、レンズ別で198万円。レンズはオープン価格だが確か数十万は していたので合計すれば案外クオリアと大差無い。
     4:3モデルなので比較しにくいが、S-XGAなのでハイビジョンの左右 を切った感じか。もっとも、4:3の高画質ソフトは存在しないので、 この高解像度はPC用途だが。
     コントラストは 350〜600:1 価格を考えると、鑑賞用途にはちょっと辛い。
     デザインは無い(^^; 家庭用としては作っていないので仕方ないか。
     一方、SONYが撤退した三管プロジェクターの世界で現在人気のバルコの 製品は200万円台なので、この辺の価格にも近い。
2003.6.10
  • 以前から「超高級品を作れ」という指示が飛んでいたらしいSONYから、 「クオリア」ブランドとして、その第一弾が登場した。
     で、その中に待望の
    SXRD フルHDプロジェクター(QUALIA 004)が含まれていた。
     超高級なのである。高いのである。無敵の240万円なのである(涙)
     何しろ、同時発表された超高級(ぜいたく)デジカメ QUALIA 016(Q016-WE1)が、38万円だというのだから、 通常商品に対する、その贅沢路線ぶりは想像ができる。
     逆に「通常品の数倍高くリリースされた」のだから、この後に控える 通常ラインナップの商品は、半額以下でリリースされる期待は持てる。
     だいたい、せめて100万円以下にならなければ、世間が許しても 神(?)が許さないだろう。まあ、『タイタニック』がハイビジョン・ソフト化 されたらわからないが(笑)
     このシリーズは全て受注生産(てことは、値引きが無い?)で、受付は8月から。 SXRDデバイスの発表から半年で製品化というのは予想外に早かった。
  • SXRD HDプロジェクター『Q004-R1』
      まずは商品を見てみよう…じ〜んとするほどカッコいいデザインだ。
     巨大なキセノンランプを載せる機能的な要求をデザインに昇華していて、 メカ好きならそれだけで感動できるだろう。
     機能のこと。
     SXRDパネルの特徴についてはすでに報道されているので省略するとして、 第一の特徴は「ピュア・キセノンランプ」を使ったことだろう。
     現在主流のプロジェクター用ランプは「水銀灯」の改良型で、宿命的に 赤のパワーが弱い。バランスを取るために光学系の工夫で青、緑を抑えて 使ってはいるものの、溢れるような赤の表現は確かに厳しい。
     一方キセノンランプはそもそも映画館で使用している 光源であり、なんの細工も必要とせずに「映画館の色」が得られる。
     その代わり巨大で、べらぼうに消費電力が高く、熱く、衝撃に弱くデリケートで 割れやすいという、普及品に使うには難しい玉ではあり、当然廃熱処理 などコトは全体の設計に影響を及ぼす。絶対に良いのはわかっているけど 商品になりにくいってこと。
     SONYも大人のマニア限定ということで採用できたのだろう。
     シネマブラック・プロ機能というのも新機軸が盛り込まれている。
     最近DLPでは光路上に絞りを入れてコントラスト比を稼ぐ、という構造の ものが出ているが、これを電動絞りにして明るさ、暗さを選べるようにした。
     確かにスクリーンサイズ一つとっても、40〜300インチという幅を同じ 出力でカバーして同じ絵にはならないのだから、出力のコントロールが 自在なのは理にかなっている。
     デジタル回路も進化している
     「基本的な信号系はフル10bitデジタル 信号処理、最終段のパネルドライブ段には新開発の12bitパネルドライバー を採用」とある。
     このページでも最新のDVDプレイヤーDVP-NS999ESの インプレッション記事で、もはやプレイヤーの再生能力がプロジェクターの 能力を超えていると思われることを書いたが、最新プロジェクターには絶対に 再生機器の能力を上回る信号処理能力が必要だ。
     新3Dガンマ補正回路が、補正点総計6,000ポイント以上の 超高精度補正を実現というのも、期待させる。
     VW1xHTシリーズの3Dガンマ補正は、補正ポイントがもう少し細かく分割されて いれば…と思うことがあったが、補正ポイント数からみて縦、横、輝度とも 二倍以上の精度になっているらしい。
     消費電力 980W(最大).外形寸法 597×201×745.重量 40kg.価格 \2,400,000
     という数字を並べてみると、これは殆ど「三管プロジェクター」だが、 画質は恐らくこれを凌ぐほどになるのだろう。
     その他、入力端子に、DVI-D入力、HDMI入力が増えているのも注目である。
     SONYには、これらを出力する機器が無いので、今後登場するという予告に なるのかもしれない。
  • QUALIA機の廉価版を予測する
     将来にこのプロジェクタの量産モデルが出るとしたらどんな仕様になる だろうか。
     原則的には「デジタル(LSI)の部分は引き継ぎ、機械的なところを簡略化する」 という手法を取るだろうから「キセノンランプからメタルハライドランプ/ 超高圧水銀ランプへの変更」 および、全体的な明るさをセーブは確実だろう。電動絞りも簡略化されるかも しれない。
     980Wの大電力を供給する電源回路や、それ冷却し騒音を程々に納める のはかなり大変で、筐体が大きい主要因と思われるので、 キセノンランプをあきらめる事によるコンパクト化、コスト削減効果は 大きいものと思われる。なにしろ、筐体の後ろ1/3は恐らくランプのためだけにある のだから、これがメイン筐体に内蔵できれば、奥行き75cm→50cmになる。
    (ついでに、あの超かっこいい箱にもずいぶんお金がかかっているだろう)
     信号処理とパネルドライバーは、LSI化されパネルの技術と分かちがたいため 殆ど引き継がれるものと思われる。デジタル入力端子はまだ需要が 少ないので削除されるかもしれない。
     VPL-VW10HTが発売されたときには他社製の同クラス品(XGA液晶)が100万円 の所に64万円で投入し爆発的に売れた。
     現在はDLPの高価格帯商品が100万円前後のラインに存在するので、 せめてそれと戦える値段で出て欲しい。
     デジカメの「クオリア」と「サイバーショット」の中身と金額の関係から 推測すれば、実売が100万を切るのも夢ではないと思うが…
  • ところで、
     こんな事を考えず、ど〜んとキャッシュで買えれば、 それが最高とは思うのだが…(笑)
     ちょっとした車好きならローンを組んで買う金額だと思うが、 AV機器でローンを組むのは人として(^^;どうかと思うし。借金の有無が 趣味と道楽の分水嶺のような気がするので…。
     そもそも、この手の商品はローンを払っている間に半額でもっと 性能の良い新製品が出て泣くのが目に見えているということもある(^^;
  • 有楽町某量販店でSO505iのモックを見る。
     でかい。ていうか、厚い。でもデジカメとしての構えやすさはほとんど カメラそのもので使いやすそう。やっぱり電話の出来るサイバーショットだ。
     回転オープン方式も、二つ折りと比較して見た目より使いにくくは無さそうだ。 それでも、片手で持ってすちゃっと開けるもっと良い形は無いものかとは思う。
  • 500円タイ料理の店アロイナ タベタ に行く。有楽町駅の先の高架下、国際フォーラムの裏に当たる場所。
     回転が速く活気がある。広からぬ店では有るが細長い店の一面全てガラス 窓なので、オープンな感じをもちつつ適度に外界と仕切られなかなか良い雰囲気 だ。
     料理は500円の定食メニュー(ご飯モノにスープがついてる)と、一品料理。 飲み物はジョッキが700円とか。だから微妙に飲み物のほうが儲かる…てのは 妙な感じもするが、二人で合計4,000円ちょっとで目いっぱいお腹いっぱい。
     料理はもちろん屋台料理系の簡単なものばかりだが、けっこうメニューの 品数が多く、何度か通っても楽しめそう。激辛のソースが別添えになって いて自分で調整できるようになっているメニューもあるから、普通の人も 激辛マニアの人も満足できるだろう。
2003.6.9
  • 『マトリックス・リローデッド』鑑賞(有楽町・ピカデリー1) ★★☆
     圧倒的な物量! 第一印象はこれだ。
     それもスミスが100人とか、ザイオンに25万人とか、個別の物量ではなく すみから隅までぎっしりと書き込まれて余白が無い。マトリックス世界的に 言うならばオブジェクト数が多いといっても良い。何もかもが複雑でパワフルに なってマトリックスが帰ってきた。
     1999年の第1作から2003年の第2,3作まで、4年もの歳月が流れ、 オリジナルがもたらした、あの衝撃の映像表現は模倣と反復によって拡散し 消費され尽くした。革新的な映像が多くの第三者の再生産によって 古典へと変容していく過程を、これほど短期間かつ大規模に見せ付けられた 映画がかつて存在しただろうか。
     『マトリックス・オリジナル』はある意味、冷たくスカスカであることで 空虚な日常(マトリックス)を表現していた。しかし『リローデッド』は違う。
     物語は一作目と同じようにネオ(Mr.アンダーソン)の不安から始まるが、 舞台はネブカドネザル号、そして地下都市ザイオン…マトリックスとは 正反対の人の熱気であふれ返る混沌とした世界だ。この作品のザイオン・ パートには我々の知っているマトリックスらしさはカケラも無い。 むしろ、ビジュアル的にはエイリアンの出てこない スターウォーズのようであり、黒人解放運動のように見えることに 違和感を感じる。
     「ザイオンとは何か」を描くことは第一作では出来なかった重要 事項であり、守るべき自由を具体的に見せることが出来たのは、 たとえスターウォーズ臭い映像であってもその間の技術の革新の お陰だろう。そもそも地底に潜む旧人類という設定がSF的には 大レトロなのだから、あんな感じになるのも仕方が無い。
     評議会と軍人の衝突に愛が絡んで葛藤する流れは、ちょっと 捌ききれなかったようで、ザイオン人の愛と希望の描写も、 いささかぎこちなかったかも知れないが、地底都市の途方も無い スケールと熱気が映像化されていたことで帳消しにしよう。
     自由な人類を滅ぼすためにマトリックスが放った機械たちが ザイオンに近づくのと時を同じくして、モーフィアスの信ずる預言の成就 する最後の日が近づく。ネオ、トリニティ、モーフィアス達ネブカドネザル のクルーと他の二隻のホバークラフトが、マトリックスに潜入するため浮上し ていく。
     そして彼らの探索が始まる。
     新しいマトリックスのビジュアルは圧倒的だ。前作に感じた人工空間 的な空疎さに、奇妙な生々しさが与えられている。それは、森に生き物の 息吹を感じるような「生」ではなく、コンクリートの街に人間が残した 痕跡のような、作られた「生」だ。
     それは人がマトリックスに刻んだものなのか、マトリックスの属性が 人間臭く変容しているのかわからない。しかし、新たな登場人物たちは、 擬人化されたプログラムであり、そのことと無縁であるとは思えない。
     このことはストーリーの核心に触れるので言及をされるが、映像の深みと 物語の深化は歩調をそろえている。
     拳法シーンは大幅に増加しているし、カーアクションは前回無かった 要素だが、見ているこちらが「あぁきりが無い」とうめきたくなるほど (元エージェント)スミスたちの攻撃は執拗だ。呆れるほどしつこいのだが、 単調さは微塵も無い。たまに「甘いぞ」とつぶやきたくなる殺陣も有るが、 その戦闘の激しさは驚嘆に値する。
     全てをCG処理するために、拳法にしろカーアクションにしろ綿密な 絵コンテに従って行われているのだろうが、あまりにも複雑で大規模な ため、前作のように「ジャンプして回り込み」「のけぞって弾よけ」 というように、模倣者が群がるような明快さは影をひそめ、 「どうだ、真似できないだろう」と主張しているかのようなアクション ではある。
     映像の深化については、上に述べたように「語り尽くせない複雑さ」 があるわけだが、今回のストーリーの謎も物凄い。
     三部作の真中という立場から、「マトリックスとは何か、誰が作ったのか、 何故ネオが救世主なのか、預言は実現するのか」などなどの謎が、 目いっぱい提供され、謎が解けたと思うとさらにその先に幾重にも隠された 真実の存在が見えてくるという仕掛け。
     ついには「ザイオン」でさえマトリックスとは切り離すことの出来ない 存在、ただの人間の砦ではないのだということが見えてくる。
     全ての答えは三作目に持ち越される。システムから切り離された スミスも人とマトリックスの関係に大きな影を投げかける。
     その強烈なビジュアルにもかかわらず、マトリックスとは何か という謎掛けに自ら挑戦しようと感じる積極性を持たない観客を 拒絶するようなストーリー展開は、ハリウッド・メジャー路線と 一線を画す。
     確かなことは「大波乱の予感があること」だけなのかもしれない。

     ところで、今回のアクションはオリジナルのラストシーンで ネオが飛行能力をマスターしたのが大々的にカッコよく表現されて いることも含めて、トリニティも、モーフィアスも格段に戦闘能力が アップしている。
     ヒーローの見せ場は「強い敵」有ればこそで、スミスも単体では 情けなく弾き飛ばされたりしているけれど、団体戦を得意として しかもひとり一人が不死身。さらに今回の新キャラ「白装束の双子」 の敵は、本物の武術家だそうだし、敵もなかなか良い。

  • 有楽町のこと
     ひさしぶりにマリオンの「ピカデリー1」で映画を見た。
     『マトリックス』は月曜というのに結構大入りで前から1/3くらいの 席で鑑賞したのだが、ここは客席が二階建てで一階席にはほとんど 角度が無いため、極端に見上げる姿勢。
     疲れた…。角度があるためスクリーンの湾曲も目立ち予告編の間は 薄明かりも有るので、気になって仕方が無かった。
     音響も隣の日本劇場ほど極端ではないかもしれないが、どわっと 太く響いて切れは無い。
     仕事帰りに映画を見るならやはり有楽町が一番便利なのだが、 こんど「六本木」を試してみよう。
  • 予告編話
     20分近く予告編があって大変だったのだが、「宇多田ヒカルのダンナ」が キャシャーンの映画を撮るそうじゃないか。
     予告編はキャシャーンの胸のマークを写すだけで全然中身が わからないが、映像作家としての彼に対する私の評価は 「豪華な映像を作ることは出来るが、イマジネーションを刺激しない」 という感じ(ヒカルのプロモビデオを見た感じでは…)なので、凄く心配だ。
     このタイプの作家は、予算が湯水のように有れば良いのだろうが、 キャシャーンの世界って「日本的詫び寂び」じゃない?
     『赤影・Redshadow』みたいに「スタイリッシュ」で売る、 ミュージック・ビデオ・ノリは決して 嫌いじゃないが、キャシャーンは世界が違うと思うのだな。

  • 当サイトが本日6/9から Yahooの今週のオススメ - 曇り空でも心は快晴! 梅雨特集 - に掲載された( 期間以降はこちら)
     連絡があったとき「紹介文はYahooが用意する」とのことで、いったい どういう紹介のされ 方になるのかにも興味あったが、「梅雨特集」とは(笑)
     結構サイトを全体的に読んで選んでくれたことが紹介文から判って、 納得である。さすがにYahooほどのメジャーサイトが「オススメ」してくれる と思うと一瞬クラっとしてしまう。まだまだ青いな(笑)426k
  • 天気予報では今週今にも梅雨入りしそうだが、家で映画見て楽しもう。
     今週はハイビジョンの映画も、面白そうなのが何本もあるぞ(^^)
     とはいえ、雨が降っても『マトリックス』は早いうちに見に行きたいな。
  • 心の謎を解く150のキーワード(小林司/ブルーバックス)
    という本を読んでいるのだが、アダルト・チルドレン、インナー・チャイルド、 に始まって、シンクロニシティのことを「説明のつかないことがある」などと 言ってしまって、なんだか「とんでも臭い」のだ…
     しかも、心理学のキーワードを見開き2ページでどんどん紹介する体裁 だが「…であろうか」などと推量で終わっている項が結構多い。
  • これに対して「フロイト先生のウソ」(ロルフ・デーゲン)という本もある。
    ・心理療法の治療成績は、プラセボ効果で治る患者の率とまったく変わらない。
    ・医薬品の承認には厳しい審査があるのに、心理療法の効果を検証するシステムは無い
    ・医薬品の副作用が3%もあれば認可が下りないのに、心理療法の副作用は10%以上ある
    ・非行少女に対する心理療法の結果を30年にわたって追跡した結果、治療を受けた グループの凶悪犯罪率のほうがかなり高かった(治療の結果、問題を自分で解決せず に周囲に依存する習慣を与えてしまった)
    ・たくさん有る心理療法の、派閥ごとの効き目を調査すると、完全にどの治療方法も 同じ割合の治療率を示し、これは自然治癒の率と同率である。
    ・治療そのものより「治療を受けられる」という安心のほうが治療効果がある。
    ・心理療法により治療効果は「友人、家族に悩みを打ち明ける」という行為以上の 効き目を持たない。逆に心理療法に通った結果家庭内の人間関係が崩壊するケースが 少なくない。
     …などなど、これまで心理療法に対して行われた実証的実験の結果を列記して 激しく非難している。
     ところが世の中では、心理療法に批判的な意見は「心の問題だから」とこれを 批判すること自体がタブーになっている。
2003.6.8
  • 小岩菖蒲園・菖蒲祭り見物
     徒歩10分で行ける観光地。花を見る人より、イベント会場に居る人の ほうが多く、多数の 模擬店と、ポニーに乗れる(子供だけ)とか、小動物(ウサギ、モルモット、 鶏、やぎ)と遊べる、園芸関係の即売会、手漕ぎボート、屋形船、 渡し舟(矢切の渡しまで行く)、ミニSL、などなど、色々有って賑やか。
     春は菜の花畑などあるのだが、ちょうど菜種の実る時期で、近隣のハトが びっしり集まって種を食べていたりする。これは、自然のままで来年もまた 芽が出るという希望は無いかも(^^;;
     帰りは、いい日本酒の揃っている酒屋などを回って、今夜の宴会の準備。
     店主がやけに薦めている「影虎」という酒を買う。この店は たいへんな爺さんが店主だが、年に何本しか入荷しないとか、今に○○より レアになるから今のうちに買えとか、一人一本だけとか、本当に酒の違いの わかる人にしか売らないとか、薀蓄やら警告やらの札を、一升瓶に提げて いる。
     それでもこの店が嫌味な感じでないのは、店主が無口な為だろう。 仕入れる酒も流行りの酒がどんどん入るというより、主人が自分の好みの 酒だけ置いているという感じだし。
     しかし、週末とはいえ、こんなに宴会してていいのかな(笑)
2003.6.7
  • 友人がシアター見学に来る
     RD-X3を買う、と心に決めているらしく、家の機材をお試しに来るというのが 主な目的。
     久しぶりに宴会料理でもしようかと、ビールに合う居酒屋系の品書きを12品 考えて買い物に行くが、なにしろメンツが二人だけなのと、鑑賞に忙しいのとで 半分も作れず。
     お店じゃ体験できないネットdeナビのデモや、手製DVD-Rのこと、 ハイビジョン、ゲームetc.について色々見てもらった。
     最近ではただ「大画面」というだけで驚く人は少ないけれど、誰が見ても 大画面のハイビジョンは感動するみたいだ。
  • 友人と外出していた妻がほぼ入れ替わり。予定していた料理の続きを 作って、妻には楽していただく(笑) こっちも気分が「作る」モードに 入っていたので。
2003.6.6
  • 妻が民間療法の勧めを受け、爪もみ療法 って知っている?と質問される
     この件に関する私の見解。
    1. 健康雑誌に紹介されるのは、医学学会誌に掲載されることとは違う (学会誌の掲載には審査があるが、雑誌は話題性があるだけでよい)
    2. リンパ球(主にウィルス感染と戦う)と顆粒球(主に細菌感染と戦う)は どちらも白血球の一種。
       「アトピー性皮膚炎」の原因として「清潔すぎる環境によって 暇になった免疫機能が暴走する」という説が近年有力視されており、 免疫システムのバランスが必要だという主張は 学会に認知されている。
       ただし、単純に細胞数を比較して 「女性のほうが男性よりも免疫力が強い(そのため寿命も長い)が、その分 免疫疾患が多い」という 「あるある」の主張は科学的根拠に欠ける。
       何故ならば、最終的に「女性の寿命が長い」という事実を「免疫が強い」 ということと結びつける根拠が無い。(関係は否定できないが、恐らく 国内における男女の寿命の差の主要因は、男性の喫煙だろう)
       また、寿命が長いほど自己免疫による疾病(リューマチなど)は増えるのだから、 平均年齢の高い女性に免疫疾患が多いのはそれでも説明がつく。
       あるあるで取り上げられた理由の中に 「免疫細胞の比率の男女差」でなければ説明のつかない事象は存在しない。
       そもそも、冒頭の説明をそのまま解釈すると 「免疫疾病を予防すると寿命が短くなる」という結論が導かれ、本末転倒である。
    3. 免疫力を正常にするために効果があるという方法は、魚やキノコなどの食品、 背骨の矯正(すごく怪しい)、プロポリス(怪しい)etc.無数に宣伝されている。
       これは、際立った効果のある方法が無いということであり、 結局、バランスの良い食生活。規則正しい生活。節酒etc.が効果を持つ。
    4. 紹介されたページには、免疫と爪揉みの因果関係の説明が無い
       ツボ刺激が、交感神経、副交感神経に作用するという説明から、免疫の バランスの説明に飛躍がある。
       免疫機能のバランスと、ツボ刺激による身体効果は、個別にはどちらも否定 するものではないが、最新の医学知識で客ひきつけ、おもむろに 無関係な商品を売るのは広く見られる物売りのテクニックである。
    5. 万病に効く、という効能書きは「偽薬」の効能の最大の特徴である。
       特別に効く症状が無いからである。
    6. 人によっては症状が悪化することがあるが継続的に治療すると効果が出る という説明は「偽薬」の最大の特徴である。
       ほとんどの慢性疾患には症状の波があり、何をせずとも一ヶ月もの間には 症状が良いときも悪いときもある。
       統計学的には、慢性疾患の病状の変化は「大数の法則」に従っており、 サンプリングする期間が長いほど結果は平均値に収束する。
       治療行為を行っていない時期にも症状の波はあるが、症状が良くなる ことは、悪くなるときのようには意識されないものである。
       一方、治療行為を行っているときに症状が改善すれば、これはそのときの 治療が効果を表したものと患者は解釈する。
       しかし、大数の法則に従えば、極端な状態の後には必ず平均値に戻る ため、慢性疾患が「重い症状」を見せたときに施した民間療法ほど 劇的な改善効果があったように見える。
       しかし同様の原理で「極端に症状が改善」した 後には必ず悪化する(平均値に戻る)ため、これは 「症状が改善したと安心して治療を怠ったため」と解釈される。
       このように、まったく治療効果の無い民間療法でも、あたかもそれが 効果を及ぼしているように見えることが統計的に説明できる。
       一旦「特定の民間療法に効果がある」と思い込んだ人は、症状が 悪化するとまた同じ行為を試みる。
       先に述べたように慢性疾患が悪くなった後には必ずよい時期があるのだから、 何度試みても その治療は効果が得られたように見え、本人の確信は一層補強される。
    7. 民間療法を試みる人は複数の療法を次々と試みるので、たまたま体調が 良くなる時期にに試みていた療法が効いたと思われるのである。
       一方、効果が無かった療法が「効果が無い」と話題になることは 無く忘れられるだけである。
       こうして特定の民間療法に効果があると確信した患者達が結束し、 数多くの民間療法がそれぞれに信者を獲得していく。
    8. 民間療法マニアは次々と周囲に新しい民間療法を紹介したがるが、 本人は何を紹介したか覚えてはいないものである。
    9. 民間療法の最大の問題点は、このような症状の悪化と軽快のサイクルを 繰り返しながら、長期的には症状の悪化を見逃し、医療機関での初期治療 の受診の機会を逸することである。
    結論:
     リラクゼーションによる免疫機能の向上などは有り得るので、 ツボ刺激による身体効果が無いとはいえないが、総合的に見て、 妻にはこの療法はお薦めしない。
     気分転換の一つとしてのマッサージなら、それは効果が有るだろう。
  • 若い友人が結婚するとかで、馴染みの居酒屋で披露宴とは別途 お披露目宴会がある。場所は住吉の山城屋酒場
     下町の大衆居酒屋らしい店である。安いし(^^)
2003.6.4
  • 6/4はローメンの日だとか。( ローメンのページ)
     実家の近所の「名物」で、30年以上前に食べた記憶があるが、 それはマトンを用いた焼きそばとラーメンのアイノコのようなおかしな 食べ物であった。もちろん、終戦のドサクサで建ったと思しき川の上の 食堂街(市街地に余地が無いので、川に杭を打ち込んで水の上に店が たくさんあった)が得意としており、店構え同様に、安くておなかが いっぱいになるという趣旨の食品だったと思う。
     そもそも、地元では「ジンギスカン鍋」がポピュラーで、ローメンは これに麺をぶち込んだような食品だが、これは「馬肉」が主要な食肉で あったのと同じく、安いからだったのだろうと思う。
     それが、今では狭い地域に40店舗もローメンを出す店があるという のだから驚く。
     なんだか「月島のもんじゃ焼き」みたいだ。
     観光地でもなんでもないので「ローメン」で町興しが成立するとも思えない のだが、「もんじゃ」が「しゃばしゃばした小麦粉」というベース以外は 何とでもなるで目先を変えやすいのに対して、ローメンは具、スープ、麺の 基本形が絞られているため、味で勝負する必要が有るのではなかろうか。
     よくも悪しくも「名物」って感じである(^^;
  • 『アニマトリックス』DVD鑑賞 ★☆
     マトリックスの物語を保管するものとして企画された作品で、 マトリックス世界が生まれるに至った経緯である、人とマシンの戦争の 話しとか、日常生活の中に見える「マトリックスのほころび」とか、 「マトリックスの存在に気づく人々の話し」とか、そういう話しが 短編アニメで並ぶ。
     『マトリックス』はそもそも日本のアニメに刺激を受けて作られたというが、 『アニマトリックス』は、日本のOVA系のアニメ作家が監督を務めており、 アメコミのキャラが活躍する日本アニメみたいな、微妙な不安定感が いい刺激になっている感じに見える。  9つの作品を7人の監督が手がけており、FF映画のようなフルCG作品から、 モロ、アメコミ風、あるいはアートな雰囲気の作品まで、それぞれの方法で 描いているのが面白い。
    • 『ファイナル・フライト・オブ・オシリス』 監督:アンディー・ジョーンズ(ファイナルファンタジー) 脚本:ラリー&アンディー・ウォシャウスキー
       「ホバークラフトの中の仮想空間で武道稽古をしていると、機械の敵 の攻撃を受け、これを迎撃」という、まったく本家『マトリックス』の1シーン のようなストーリーを、フルCGで描く。これは、まったくFFだ。
       ある意味マトリックスそのものと言える。
    • 『セカンド・ルネッサンス パート1・2』 監督:前田真宏(青の6号) 脚本:ラリー&アンディー・ウォシャウスキー
       ストーリーは「マトリックス世界前史」マシンと人間の戦争が描かれる
       絵はやっぱり青6。青6には2Dキャラと3D背景の違和感があったが、 この作品ではそのへんがクリアされており、もっとも一般に受けそうな仕上がり。
       唯一マシンのデザインが「ブリキのガラクタ」として描かれすぎているのが、 意図的なものにせよ違和感を感じる。
    • 『キッズ・ストーリー』 監督:渡辺信一郎「COWBOY BEBOP」 脚本:ラリー&アンディー・ウォシャウスキー
       少年が黒装束に追われる話。そんなに重要なエピソードには見えない(^^;
    • 『プログラム』 監督&脚本:川尻善昭「妖獣都市」
    • 『ワールド・レコード』 監督:小池健「PARTY 7」 脚本:川尻善昭
       「短距離アスリートが世界記録を出した瞬間にリアルワールドに 覚醒しそうになるが…」という話し。
       短距離走者が神の世界を見るってのは、漫画家「小山ゆう(?)」が昔 書いていたような。
       ストーリーはともかく、極端にアメコミ調の絵柄が不気味である。
    • 『ビヨンド』 監督&脚本:森本晃司「MEMORIES」  ある廃屋にマトリックスのほころび、バグった空間が生まれ、子供達に 発見されてお化け屋敷と呼ばれる。
       そこには重力や時間の異常が生まれ、一種の超能力体験が出来る。
       「マトリックスにほころびが出来たら…」という一種の思考実験を 詩的な映像にまとめた佳作。
    • 『ディテクティブ・ストーリー』 監督&脚本:渡辺信一郎「COWBOY BEBOP」
       「食詰めた探偵のところに、トリニティを探してくれという以来が舞い込む」 という話し。
       モロに「COWBOY BEBOP」のテイスト。アートでスタイリッシュ。話しは まったく単純なのに面白い。
    • 『マトリキュレーテッド』 監督&脚本:ピーター・チョン「アレクサンダー戦記」(2000)のキャラデザイン
       アニマトリックス最後のエピソードで、今度の「リローデッド」に繋がる 話のように見える。
       リアルワールドの人類の基地に侵入した敵マシンの兵隊ロボットを捕獲して マトリックス世界に接続し、人類の味方になるように洗脳…というよりは説得 を試みる話。
       人間とは異質な「マシン」をどのように飼いならすかという考察が深ければ それだけで一本の映画に出来るテーマと思うか、この作品ではごくサワリだけ。
     絵もストーリーもそれぞれ個性的であることと、出来のばらつきという事象が 混在しているのだが、それでも『マトリックス』という作品がとてもアニメと 相性が良くて、十分に作品として成り立つということは判った。
     その反面、アニメでも十分表現できるのだけれど実写作品としての 『マトリックス』の映像の力というのはやはり凄いものだということが 再認識できたとも言える。
2003.6.3
  • 妻と縄張り(?)を見回る
     近所の商店街を覗いて歩いただけだが(笑)
     いつのまにか「うどん屋」が出来ていたりして、こんな所にも流行り物が… と思わず入店してしまったので、満腹して飲み屋には入らずじまいであった(笑)
     わが街も結構な人口があると思うのだが、居酒屋チェーンのほかは本当に小さくて 潰れそうな居酒屋ばかりなのが残念。
     知人が尋ねてきたときに地元にお勧めの店があれば自慢できるのに。
2003.6.2
  • トレンディの記者からDVDレコーダの購入相談を受ける
     自作のDVD-Rをたいそう気に入ってくれた記者殿から、私もやりたいのでと 相談。盤面印刷のできるプリンタも購入と、記者本人がやってみたくなる シアター談義ができたのだったら、この取材はいい取材だったなと思う。
     たぶん記事も記者が楽しんでくれたぶん、良い記事になることだろう。
  • 居酒屋探訪に出かけてみる
     通勤で有楽町線を使っていたことも有り、そのわりに下町は通過するだけで 縁遠いのを残念に思っていたので、一念発起して(なんて大げさなもんじゃないが) ちょっとブラブラしてみようかと、月島に降りた。
     西仲通りは月島商店街のメインストリート。もんじゃの店がぎっしりと並んで いるのだが、本当のところ「もんじゃ」は観光なのだろうな。
     もんじゃ焼きの歴史というページには、明治の終りに駄菓子屋の店先で始まったとあり、発祥の地 については諸説有るらしいが、ともあれ東京の下町の子供のもの。 「もんじゃ」に改装されて消えていった古い商店もたくさん有るだろう。まあ、これが 下町の歴史的姿のわけは無い。 (さらに詳しい歴史)
     ずんずん街を行くと、まだ薄明るい路地のあちこちで、お年を召したご婦人方が 井戸端会議をやっている。いかにも下町。
     路地の幅はごく狭い。基本的に住民の生活空間であるが、たまにひっそりと 奥まったところに赤提灯が見えたりするのは風情があるが、残念ながら通り がかりの異邦人の入り込む空間は無いだろう。
     鉢植えの植物が所狭しと並ぶ路地の風景は、下町風情を感じる。江戸っ子の 定義する下町がどうなのかわからないが、私はこんな鉢植えの並ぶエリアに 庶民の生活を感じて和む。どこに玄関があるのか埋もれてしまうほどの鉢植え 屋敷が有ったりするのも、この街の中では違和感が無い。
     そんな路地に心惹かれつつずんずん歩いて商店街の尽きるところに、 名居酒屋「岸田屋」は有る(大江戸線なら勝鬨が近い)
     月曜の結構早い時間というのに、店内は満席で活気がある。店に入ろう とするならば仕事は早仕舞いしてくる必要がありそうだか、地元の常連が 多そうだから案外回転は速いのかもしれない。
     繁盛する「岸田屋」を横目に隅田川に出てみる。
     月島から佃にかけて、メインの商店街に付属する路地の町のすぐ外は 猛烈な再開発が推進されており、超高層マンションがぎっしり。 一変する景色に戸惑う。
     そのエリアにある「味泉(あじせん)」は残念ながら月曜休業。 (もっとも、ここも凄く込むという評判なので、開いていても入れたかどうか…)
     商店街(観光地)と下町の住居(歴史的地区)、高層マンション(開発)。これが ごった煮の街。にぎやかな商店街と井戸端会議のおばあさん達を見ると 「こんな街に住んでみたい」という気にさせられるが、新たにそこに 住むという行為が、古い町を切り崩していると思うと、なんとも気が 引ける。
     何十年住んでも、マンション暮らしでは井戸端会議の輪にはは入れ ないような気もするし…と複雑な気持ちで街を後にしたのだった。
  • 佃から門前仲町へ
     ふと「ま」がさして、下町エリア縦断の旅に。
     てくてく歩くと、下町が急速に開発されていく様子が感じられる。
     
2003.6.1
  • 「日経トレンディ」(8月号(7/4発売))の取材を受ける
     記事は連載「トレンド探索」、タイトルは「おうちで和む20〜30代」(仮題)
     取材申し込みはメールでもらったのだが、特に「ホームページを見て」とも 書かれていなかったので、どういうツテで申し込まれたのか不明。ただ、 「ホームシアターを楽しんでいるのを取材したい」という申し出であった。
     シアター系雑誌への売込みをした事が無いので、今まで受けた取材は一般誌 (新聞、雑誌、ミニコミ系など)からのみだが、 意外な方向から質問が飛んできたり、あのインタビューからこの記事になる のか〜と驚くことはある。妻も、マネー雑誌の住宅関係記事とか、AERAとか、 いくつか取材を受けているが、総合してみると 「何を喋っても、概ね記者が書きたかった記事になる」 ということ(笑)
     ランダムにアンケートを取ってそれをもとに記事を書くのならともかく、 雑誌記事というのはこういうものなのだろう。
     それでも取材を受けるのは、やはり「趣味を同じくする人が増えると嬉しいから」 かな。
     ただ悔しいことに、妻の受ける取材は「お食事しながら取材」 など、何かと良いことがあるのに対して、ホームシアター系の取材では、 美味しい経験がない。これは記者が「自宅に来る」という前提が致命的か(^^;
  • さて取材は、「自宅を個性的に改造したり、ホームシアターをやっている人」 が対象で「おうちで和む」というキーワードなのだが、 「パワー全開」でホームシアターをやっている人は取材の趣旨に合わないんじゃな いのか…と疑問を感じつつのインタビューとなった(^^;;;
     私の前には「おうちがCLUB」の人を取材したのだそうだが、その人は 「生活の場としては不便だけれど…」と言っていたらしい。やっぱり、 ちょっと違う。
     だけど、HDD&DVDレコーダとマイDVDの話しは盛り上がったので、 「快適TV生活」という切り口からは、マス対象の記事も書けそうな気がする。
     ともあれ、取材は大変盛り上がり、ハイビジョンの『ロード・オブ・ザ・リング』 を鑑賞したり、ラベルデザインに凝ってフォトショップの限りを尽くしたDVD-R を見せて、「素晴らしい」と言われて調子に乗ったり(笑)、なんだかお友達を 家に呼んだみたいな盛り上がりであった。
  • マスコミとトレンドについて考える
     今回の取材は「トレンディー」ということで、そのものズバリのホームシアター の取材でないとはいえ、今までで一番メジャーな媒体だ。その意味では 「マスコミとお話しした」という意識が強い。
     質問内容の一つ一つが「編集会議」で記事の流れを組み立ててあって、 計画的に紙面を構成したいという意思を感じるし、「大衆の消費行動を 解説して購読者に伝えたい」という、日経という出版社の基本姿勢 が濃厚だ。
     しかし、「これがトレンドだ」という位置に自分が居るのかと問われれば、 本人の意識としては「トレンドの対極」に近い位置にいると思っている わけだから、もぉひどく微妙な取材なわけ。
     たとえば、『団塊の世代が出世競争、会社人間 で、男達は会社の繋がりの中で生活していた。またバブル時代に中堅社員 だった世代は、銀座新橋で飲み歩いていた。だが現代、デフレ社会の 中堅サラリーマン世代は、癒しを求めている。彼らは派手に飲み歩くことも 無く、自宅に自分だけの快適空間を作り上げて和やかな時間を過ごしている』
     というような、シナリオの上には絶対に居ない。そういう人も居るかも しれないのだが、恐らく本当にその路線の上に乗っかっている人たちは、 取材しても面白くも何とも無いのではないか?
     私にとって映画、音楽、読書、演劇、歴史、宗教、 絵画、美術品、先端科学、心理学、SF、旅行、写真などなど、 全ての趣味は頭の中でもやもやっとリンクし合って私の「雑学体系」 を形成している。
     べつに誰の役にも立たないわけだが、そんな私の知的収集品で満たされ ているのが我が家であり「知の快楽を満たすための秘密基地」になっている。 それは「自宅でのんびり」しているように見えて実は、バチバチと 好奇心が火花を散らしている。
     これは、全然「なごみ系」では無く、文系のスポーツ感覚だ。
     誰の役にも立たない「雑学」「ガラクタ」を集めるのが趣味ってものだ(^^;;
     そんな趣味に「トレンド」やら消費行動の変化などが縁があるはずも無く、 確かなことは「科学技術の発達」のおかげで、映像作品のコレクションも 簡単になったし、長高画質のハイビジョンも実現した。ネットにはあらゆる 雑学が蓄積されているし、こうして再生産して世間に発信する楽しみもある。
     つまり日本は技術立国すべし。ゆとり教育反対!というのが結論なんだな(笑)
  • 素晴らしい虹
     降ったり止んだり、実にはっきりしない天気だったが、夕方買い物に 出ようと玄関を出たら素晴らしい虹だった。
     23階の我が家から見る虹は180度切れ目無く地上からすっと立ち上がって 絵に描いたよう。こんな天気でも良いこと有るもんだ。
     道を行けば水溜りに虹が映るのもまるでイラストみたい。
     …てなわけで、気分がハイになり『オズの魔法使い』から天地真理の 「虹の向こうは、晴れなのかしら…(虹をわたって)」、 『雨に唄えば』などなどを、唄いながら歩いていたら、妻に止められた(^^;
     たま〜に、ハイになって「でたらめ・ミュージカルモード」に突入する ことがあるのだが、そういうことは、家の中でやれということだ(笑)
     ちなみに、最近ミュージカルモードに突入したのは劇場で『シカゴ』を 見た後かな。その前は『オケピ生中継』か。結構頻繁にヒューズが飛んで いるようだ(^^;
  • ということで、夕食のメインは「牛肉たたき」
     昨晩妻が焼いた肉を秘密の漬け汁(教えてくれない(笑))に漬け込んで おいたものだが、どうやら今回は「新たまねぎ」の甘味が効いているらしい。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!