最近気になるもの

Comics

  • New ! 『のだめカンタービレ』二ノ宮知子/Kiss連載中
  • 『かってに改蔵』久米田康治/少年サンデー連載終了
  • 『風光る!』渡辺多恵子/少女コミック連載中
  • 『ハチミツとクローバー』羽海野チカ/ヤングユー連載中
  • 西原理恵子の諸作品
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  • 広田照幸
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    iTunes, iPod(60G,Photo)に取り込んで持ち歩いております。

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    今年ほとんど見て居ません・・・(ううぅ)

    FAMILY

    子育てに関することには、いろいろと興味を持たざるを得ません。 夫婦別姓法案の帰趨も気にしてきましたが、2005年の総選挙の結果や、社会の右傾化(2004年には「保守化」程度で済んでいたのに…)をみると、期待できないのがつらいところです。
    6年半前から、自宅の近くに仕事場をもつSOHO生活となったため、子どもの忘れ物などをしょっちゅう学校に届けに行くので、学校では有名人になってしまっています(そもそも、忘れ物が多いのが問題ではある…)。 また、昼ご飯は自炊が主なので、食事をつくって食べながらHDDに録画したNHKスペシャルやためしてガッテン、トリビアの泉などを見つつも洗濯と皿洗いの毎日。ただ、睡眠不足は慢性化しています

    NetWork

    話題のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス:人の紹介でのみ参加できるコンピュータネットワークシステム)のmixi(http://www.mixi.jp)に加入しました。色々なヲタクもいるので、楽しんでいます。ご参加されたい方がいらしたら、場合によってはご紹介しますので、ご連絡下さい。

    BOOKS

    2005年は、意外に数多く本を読むことができました。

  • まずはやはり『<民主>と<愛国>』小熊英二/新曜社
    数年前に出た本で、すごぉーく厚く高い本だけれども、日本の戦後思想を知るための必読書ですね。 仕事の合間をぬいながらだったので読むのに1月ぐらいかかったけれども、ベスト1です。同じ著者の『単一民族神話の起源』(新曜社)『<癒し>のナショナリズム』『市民と武装』(2点とも慶應義塾大学出版会)も面白かったですね(最後のはちょっと落ちるが)。あと、小熊氏による鶴見俊輔インタビュー『戦争の遺したもの』(新曜社)もよかったし、関連して再度、読み直しが必要だと思った丸山眞男の座談『自由について』(SURE。出版社への注文販売のみ)も読みやすいわりに内容が深い好著でした。
  • 『憲法と平和を問いなおす』長谷部恭男/ちくま新書
    2004年末に読んだんですが、たいへんクリアーな論理展開がなされている好著ですね。 立憲主義の基本がうまく説明されています。 同じ著者の『比較不能な価値の迷路―リベラル・デモクラシーの憲法理論』(東京大学出版会)は、それをもう少し専門的にした感じですが、それだけに厳密な論理展開が魅力的です。 あと、逆に分かりやすい方向でいうと伊藤真の『高校生からわかる・日本国憲法の論点』(トランスビュー)も論理明快で読みやすいいい本だと思いました。 まぁ、法学は抽象度が高いので(特に憲法学は)、実務的・政策論的にどうするの、っていうところは難しい面があるけれども、思考を整理するためには役立つと思います。
    また、『人道的介入』(最上敏樹/岩波新書)も、バランス感覚と深い人間愛が感じられる好著でした。 また、同書で言及されている(そして、近年の戦争論を考えるにあたって検討を避けられない)旧ユーゴスラビア紛争について『なぜ戦争は終わらないか』(千田善/みすず書房)や『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ』(木村元彦/集英社新書)は参考になります。 前者は上記の『単一民族神話の起源』とあいまって「民族」という概念の人為性を分からせてくれますし、後者は戦争に「正義」を求めることの危うさを教えてくれます。
  • 『教育』広田照幸/岩波書店
    教育という行為のもつ根本的な暴力性から考察をはじめ、その限界と意義を考察する好著。 広田氏の本としては『日本人のしつけは衰退したか』(講談社現代新書)が目からウロコものの優れたものですが、他にも『教育不信と教育依存の時代』(紀伊国屋書店)『教育に何ができないか』(春秋社)『陸軍将校の教育社会史』(世羅書房)などが、いずれも独特の視点とバランス感覚ある分析・高い説得力などがあって読む価値はあると思います。2005年に出版された『教育不信と教育依存の時代』(紀伊国屋書店)、『「愛国心」のゆくえ──教育基本法改正という問題』(世羅書房)も面白いし、アクチュアルです。ただ、後者は、やや説得力に欠ける面を感じざるを得ませんでした。
    なお、『教育』と同じ岩波書店の「思考のフロンティア」シリーズでの『フェミニズム』(竹村和子)も、やや難解ですが、うまくまとめられていて、現代思想の重要な一潮流の見取り図を得ることができます。
  • 『帝国の昭和』有馬学/講談社
    このところ、近代史関係の本をよく読んでいるんですが、その全体像をみるために役立ちます。 当時の「国民」の意識を前提に(現代の視点から断罪するような感じではなく)歴史の動きをいきいきと(指導者達が右往左往することも)描いています。
    同様の視点から書かれたものとしては『戦争の日本近現代史―東大式レッスン』(加藤陽子/講談社現代新書)や、よりミクロには、『言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(佐藤卓己/中公新書)が、優れた歴史書で目からウロコでした。
    また、『日本の軍隊』(吉田裕/岩波新書)『BC級戦犯裁判』(林博史/岩波新書)も、一方的に当時の軍人を断罪するのではなく、その意味と限界を示す好著だと思います(特に後者は、BC級戦犯に関する神話を実証的に否定してくれます)。
    『昭和史』(半藤一利/平凡社)は、これらの本に比べると一面的ではありますが読みやすいものですね。
  • 『緊急精神病棟』野村進/講談社
    重度の統合失調症患者を緊急的に受け入れる病院のルポです。僕の場合、精神病を考えることは自己を考えることにつながるのですが、そういう意味でも身近に感じる本でした。最近の医学的知見もバランスよく配置されています。 『人格障害の時代』( 岡田尊司/平凡社新書)も、やや大風呂敷を広げている感があって、少し値引いて考える必要がありますが読みやすいものでした。
    一方、僕が最も評価する中井久夫先生の『分裂病の回復と養生』(星和書店)『精神科医がものを書くとき』(広英社)はさすがの著書です(後者は一部しか読んでいませんが)。月並みな表現ですが、心が落ち着き、洗われるという感じです。
  • 『経済学という教養』稲葉振一郎/東洋経済新報社
    僕のようなサヨクは、ついつい冷徹なリアリズムを失いがちになるので近代経済学の論理性を一方の軸足におくようにしています。
    この本は、そういう意味でも好著というか快/怪著ですね。著者自身が「素人の、素人による、素人のための経済学入門」だと書いていますから。 素人というわりには、かっちりとした本ですが。
    そして、本書で紹介されている『ライブ・経済学の歴史』(小田中直樹/勁草書房)も、読みやすく、目配りがきいている優れた本だと思います。 また、ちょっと古いですが、評価の高かった『経済論戦は甦る』(東洋経済)や『人口減少経済の新しい公式』(日本経済新聞社)も好著だと思いました。 後者に関連して、『子どもが減って何が悪いか!』(ちくま新書)も読むべき本だと思います。
  • 『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ/イースト・プレス
    快著であり怪著という意味では、これが近年のベストだと思います。
    さまざまな「常識」のウソを見事にバッサバッサと斬ってくれます。ふざけた文体ながらも、書かれていることはきわめて真っ当で説得力があり、目からウロコが落ちまくりです(僕自身は、広田照幸氏の本などである程度は免疫が出来ていましたが)。 同じ著者による『反社会学の不埒な研究報告』(二見書房)ともども読みやすいので、時間が限られているならば、これが一押しです。 文体が軽いので正月にも合います(酔っぱらっていても読める)。 後者でやり玉にあげられている「武士道」の幻想破棄に関連しては、昨年も言及した『戦場の精神史』(佐伯眞一/NHK出版)もあり、外国から見た日本像を考え直すには必読だと思います。
  • OTHER

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    アフガニスタンに衣類を贈ろう
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    アムネスティ──市民の自由と人権を
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