分析 マシュダ一家
2005.01.23NHK杯 羽生VS橋本 四間相穴熊
木から落ちた猿

祭りの後で 敗因X70手目=25香が正解 No: 7173 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/01/24 Mon 22:37:06

橋本は昨日のフィーバーでやはり感想戦は放映するべきだったと反省しているかもしれない。藤井が解説すると世間は誤解だらけとなるため。
住んでいる5階の上に6階があると妙な圧迫感がある。ところが頭上に9階まであると5階でよかったと思う場合がある。
当家の即日分析敗因1-4の中になぜ世間が敗着と感じる48手目44角がないのであろう?
これは勝負手のため。勝負手を敗因にしては棋士そのものを殺してしまう。
以上は棋士が思考する課題なので今日は屋上から見る。
世間の誤解1=藤井が喧伝するように橋本に歩をペタペタ打たせずにさっさと81金から寄せに入っても当家変化では159手かかる。羽生の実戦159手と全く同じ手数。藤井がもっと早く寄せられるなら責任取ってその手順を正確にNHKテクストに示すべき。当家は断言するが藤井には絶対にできない。

世間の誤解2=藤井のおかげで羽生が仕方なく打った36歩から必然変化で橋本が負けたと当家以外の人間は思い込んでいる。敗因1-4はすでに示したが当家恒例のXナンバーは以下。65手目に56桂を打たれたら飛車は誰でも香と刺し違える。問題はそのあと。
ハシモは47歩成だったがおかげで24飛と走られてしまった。羽生が温泉気分になったのはこの交換が原因。王将戦でも森内47とが羽生にコケにされたばかり。敗因Xは70手目の47歩成。ここは25香が35香タコ手への返礼。羽生は歩切れなので飛車を逃げる。逃げ場所が悩ましい。これなら後手は桂香をナマ飛車と交換しただけなので十分に先手の飛車を狙撃しながら戦える。
敗因X=70手目の47歩成 25香が正解
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲5八金右 ▽9五歩 ▲6八玉 ▽4二飛
▲7八玉 ▽6二玉 ▲5六歩 ▽7二玉 ▲7七角 ▽5二金左
▲8八玉 ▽8二玉 ▲5七銀 ▽3二銀 ▲6六歩 ▽6四歩
▲6七金 ▽4三銀 ▲9八香 ▽9二香 ▲9九玉 ▽9一玉
▲8八銀 ▽8二銀 ▲3六歩 ▽7一金 ▲7八金 ▽7四歩
▲6八銀 ▽5四銀 ▲7九銀右 ▽6二金寄 ▲6八角 ▽4五歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽4四角
▲同 角 ▽同 飛 ▲2二角 ▽3四飛 ▲1一角成 ▽3三桂
▲3六歩 ▽4六歩 ▲3五香 ▽4四飛 ▲3三馬 ▽4一飛
▲5五歩 ▽6三銀 ▲2三馬 ▽4四飛 ▲5六桂 ▽4三飛
▲3三香成 ▽同 飛 ▲同 馬 ▽2五香 ▲羽生は飛車をどこに逃げるか考えながら幻想感想戦では48地点をツバのついた人指し指で触っている。もし実戦で27飛と打ったらそれこそハブマジック認定であろう。

世間の誤解3=「橋本が粘った」と褒めると言葉の意味を「クソ粘り」に換えてしまう。「粘り」とは納豆やトルコのアイスクリームのようにオイシイもの。橋本は早々の飛車切りはおろか羽生の歩切れを狙った70手目25香さえ眼中にない。怒りを押さえながらアタマ真っ白で淡々と指し継いでいた証し。タンタン麺なら美味しいが類人猿の淡々はやせ我慢の香り。
トルコは暑いのでアイスクリームがすぐに溶けてしまう。そこで溶けても美味しさを保持する為にあのネバネバがある。当家ならネバーネバーと念じながら直立不動で倒れて行くハシモフラッシュを期待。教皇仕込みの金隠しネクタイがブーハの顔を覆うというオチ。


ハブとハシモが感想戦を行った場合 敗着4は58手目44飛 No: 7172 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/01/23 Sun 23:56:02

やはり本家からクレームがついた。羽生を甘やかすなと。 解説の藤井にまで羽生の寄せのモタツキが揶揄されて怒り心頭の模様。
ツッコミがあれば仕方ない。
ほとんどの日本人が羽生の36歩で決まったと確信している。世間をダマスのは今年もチョロい。36歩など子供でも指す。中古屋で売っている5年前の将棋ソフトでも間違いなく即時36歩。こんな手が見えなかったと自己弁護をする為にハブを絶賛する藤井など叩きのめせとの怒りはごもっとも。羽生は相棒の松尾が前回橋本に最終盤で大逆転を喰らったので自重してタコ芝居を見せた。酒場で聴く場末の風情と見ることもできる。そもそも藤井シスで穴熊を激減させたはずの家元が松尾サウナなど容認してはいけない。
もし二人が感想戦を行ったとすれば恐らく橋本ならその先にまで言及する。ハシモにとっては羽生の寄せがB級ホラー映画のため。
橋本の終盤念力から逆算すると当家が認定可能な敗着4は58手目44飛。飛車を逃げて桂馬まで取られたのがアマリにひどい。連盟棋士では有り得ないことなので橋本は混乱してパニックに陥っていたはず。藤井や木村でもNHK杯でこういう言うことがあった。
58手目は35同飛と香車を取り同歩の1手に25桂とすれば念力で大逆転は有り得る。先手が47歩成を阻止して歩切れ解消で46歩とすれば36歩打で37歩成を後手は見せる。飛車を渡しても桂香を取り返して成桂+4筋からのと金作成と持ち駒の角桂香歩で96歩が決まりやすい。
終盤で橋本に手こずった羽生ならソレで難しいと言ってくれる。

58手目35同飛変化1 61手目46歩
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲5八金右 ▽9五歩 ▲6八玉 ▽4二飛
▲7八玉 ▽6二玉 ▲5六歩 ▽7二玉 ▲7七角 ▽5二金左
▲8八玉 ▽8二玉 ▲5七銀 ▽3二銀 ▲6六歩 ▽6四歩
▲6七金 ▽4三銀 ▲9八香 ▽9二香 ▲9九玉 ▽9一玉
▲8八銀 ▽8二銀 ▲3六歩 ▽7一金 ▲7八金 ▽7四歩
▲6八銀 ▽5四銀 ▲7九銀右 ▽6二金寄 ▲6八角 ▽4五歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽4四角
▲同 角 ▽同 飛 ▲2二角 ▽3四飛 ▲1一角成 ▽3三桂
▲3六歩 ▽4六歩 ▲3五香 ▽同 飛 ▲同 歩 ▽2五桂
▲4六歩 ▽3六歩 
62手で先手が最後の長考。以下ハシモパワーで最終盤大逆転可能。
56手目に25桂なら35香同飛同歩にやはり36歩があるが4筋を切らした方が攻めに弾力がある。やはり振り飛車側はナマ飛車などクレテやっても桂香との二枚換えなら指せる。
そこで上記変化は困るので羽生なら61手目に47歩を取らずに逆行奇数番1を取る。二種類ある。61手目48飛か41飛打。61手目48飛なら感想戦はソコでゴリラが頭をかいてマジ矢部ちゃんと15角を指して番組が終わるのが理想であった。1筋の端歩が突いていない角飛桂香だけの攻防戦にはこう言うことが有り得る。だから羽生の6thアタックなど当家では決して認めない。61手目41飛には63角46飛成45銀etc36銀という夢幻銀の夢見る展開。するとナマ飛車一枚渡しただけで後手はと金+桂香X2奪取のチャンスカードがゲットできる。歩の価値は飛車より偉大。松尾式で無闇に長引かせた羽生の責任は重い。


2005.01.23NHK杯 羽生橋本 四間相穴熊 敗着1-3No: 7171 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/01/23 Sun 14:59:55

2005.01.23NHK杯 羽生橋本 四間相穴熊
放映:2005.01.23
棋戦:NHK杯
戦形:四間相穴熊
先手:羽生善治
後手:橋本崇載
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽9四歩 ▲5八金右 ▽9五歩 ▲6八玉 ▽4二飛
▲7八玉 ▽6二玉 ▲5六歩 ▽7二玉 ▲7七角 ▽5二金左
▲8八玉 ▽8二玉 ▲5七銀 ▽3二銀 ▲6六歩 ▽6四歩
▲6七金 ▽4三銀 ▲9八香 ▽9二香 ▲9九玉 ▽9一玉
▲8八銀 ▽8二銀 ▲3六歩 ▽7一金 ▲7八金 ▽7四歩
▲6八銀 ▽5四銀 ▲7九銀右 ▽6二金寄 ▲6八角 ▽4五歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽4四角
▲同 角 ▽同 飛 ▲2二角 ▽3四飛 ▲1一角成 ▽3三桂
▲3六歩 ▽4六歩 ▲3五香 ▽4四飛 ▲3三馬 ▽4一飛
▲5五歩 ▽6三銀 ▲2三馬 ▽4四飛 ▲5六桂 ▽4三飛
▲3三香成 ▽同 飛 ▲同 馬 ▽4七歩成 ▲2四飛 ▽4六角
▲2一飛成 ▽5七と ▲4一飛 ▽6七と ▲同 金 ▽1九角成
▲7一飛成 ▽同 銀 ▲同 龍 ▽7二金打 ▲8二銀 ▽同 金
▲6二龍 ▽7二銀打 ▲7一金 ▽6一香 ▲同 金 ▽9六歩
▲同 歩 ▽9七歩 ▲同 香 ▽4六馬 ▲7一金 ▽7九馬
▲同 銀 ▽2八飛 ▲7八金 ▽8四香 ▲7七金寄 ▽7三銀打
▲5一馬 ▽6二銀 ▲同 馬 ▽4九飛 ▲8八銀打 ▽2二飛成
▲5三馬 ▽2九飛成 ▲6四桂 ▽同 銀 ▲同 馬 ▽7三銀
▲5四馬 ▽5三歩 ▲4五馬 ▽4四歩 ▲6三馬 ▽6二銀
▲8一金 ▽同 金 ▲6四角 ▽8二金打 ▲7四馬 ▽7九龍
▲同 金 ▽7三銀打 ▲同角成 ▽同 銀 ▲同 馬 ▽同 金
▲7五香 ▽6一桂 ▲4一飛 ▽8五桂 ▲6一飛成 ▽7七桂成
▲7三香成 ▽7一金打 ▲7四桂 ▽9三角 ▲7五桂 ▽9四角
▲7七桂 ▽6一金 ▲8三桂不成▽同 角 ▲同成香 ▽7二金左
▲6四角 ▽8二桂 ▲7二成香 ▽同 金 ▲7三銀 ▽8三香
▲9四桂 ▽7三金 ▲同角成 ▽投了
159手で先手の勝ち

橋本が後手。羽生はシードで先手番。予選を勝ち抜いてきた貧乏ゴリラには余りに酷な八百長振り駒。ハシモに類人猿の尊称を最初に付与した当家としては動物愛護団体からの陳情が気になる。
8=16歩。4+1で歩間4へ戻す。
10=95歩。羽生相手なら敗着1。10手目で3+2はダメ。10-5=5。ブーハにゴリラはダメと覚える。
15=56歩。4+2=6 15-6=9で先手がパーテルポジション獲得。
23=66歩。5+2=7 23-7=16で序盤2へ。
24=64歩。4+3=7 24-7=15で3rd作成。後手の作戦の岐路。
25=67金。以下後手作成のナンバーを互いに維持して相穴熊へ。
33=36歩。中盤開始。3+4=7 33-7=26で4th作成。
35=78金。羽生は78金から右銀を79地点まで引く松尾デカダンスを目指す。情けない。
36=74歩。2+5=7 36-7=29で5th作成。先手が偶数番で後手の先攻を牽制しているのに奇数番を取る欲張った指し方。
37=68銀。引力発生。
38=54銀。下がった銀に引かれて5thアタック示唆。
39=79銀。連続後方ステップの双頭手。メインは68地点空間開放。
40=62金。方針破綻。5thアタック完全放棄。
41=68角。先手1ポイント先取。
42=45歩。1手遅い完全6th。攻撃手が偶数番の為に齟齬をきたす。
43=24歩。1+6からの6thアタック。54銀と79銀の性能の違いが見切り発車の支柱。
45=35歩。24角は22飛の中空三角理論。羽生は5thアタックで勝ちに行く。
46=同歩。敗着2。すでに1歩得しているので2歩得してはダメ。橋本は一番重要な地点を15秒で安易に指して負けにした。正解は34歩阻止の44飛。この手法を逆行駒アタリ奇数番1と呼ぶ。先手は2筋で1歩捨てたので歩切れの為に34歩と取るしかない。同飛が飛車成を見せた連動手。
47=同角。羽生も15秒で取る。ここから終盤。
48=44角。橋本は2分で決断。ここで考えるようでは2手前が敗因と認めたようなモノ。
49=44同角。当然の手を指すのに羽生は慎重に2分15秒考慮。横綱の時間配分法から若手は学ぶべき。
51=22角。飛車香両取り。このフツーの手にも羽生は1分15秒考慮。
52=34飛。大差の原因となる敗着3。この手を考慮中にチェスロック使用の持ち時間がなくなりストップウォッチ使用による1分単位の最終考慮時間へ突入。橋本はこの手で本局初の大長考のはず。ところがNHKの編集が入っている。34飛までの先手の考慮時間が12分しか使われていないため後手番の編集のみで3分短縮しているはず。34飛は悪手。11角成で香車が無条件に先に取られてしまう。後手は39飛成でも24飛で手順に歩損を奪還しつつ29桂に飛車のヒモが付いているので後手には継続手がないどころか54銀と79銀の相違が浮上。
そこで52手目に33角のアワセがフツーだが同角同桂22角のオカワリ。桂を死守して34飛でもやはり11角成で香車が取られてしまう。ところが33角の手順だと本譜同様に33桂の局面で後手は1手得している為に36歩とは打たれない。従って橋本が読んだ33角変化は下記31角成1だけのはず。
33角変化2 31角成1
▽3三角 ▲3一角成 ▽3四飛 ▲3七歩 ▽6六角 ▲同 金 ▽3一飛 ▲2二角 ▽3二飛 ▲1一角成
やはり香車を取られるが先手は今度こそ37歩で歩切れ。
ところが56手目に待望の65歩を突けば先手が桂を取る変化2となる。
33角変化2 31角成2 56手目65歩
▽3三角 ▲3一角成 ▽3四飛 ▲3七歩 ▽6五歩 ▲2一馬 ▽6六歩 ▲7七金寄 ▽3六歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲3七歩 ▽5六飛
56手目の65歩に同歩と取ると88角成同銀31飛で先手が負けなので57手目は桂を取る。66歩を決めてから36歩の合せが十字飛車を狙って厳しい。
55=36歩。ハシモは単純にこの手を見落としたばかりか33角変化の第三変奏もまるで読んでいなかったということになる。
羽生は1分24秒使ってこの残酷な手を指したがやはり先手は3分短縮編集。つまり感想戦がないほど長手数になったということがこの時点で判る。すでに先手必勝の局面から1時間も使ってどうやって羽生は殺戮劇にしたのか?
道端で拾った子猫の首に縄をつけて引きづり回すようなイメージがまず浮かぶ。子猫なら誰も止めない。どうせ保健所で殺される。
猿の場合はどうか?猿回しの公開練習と周囲からオヒネリが飛ぶ。
ゴリラならどうか?動物愛護団体から都会のハブを殺せとヤジが飛ぶ。
将棋ならこうなる。65手目56桂とはウマイ。146手めの局面は核爆弾でひしゃげた未来都市の廃墟。7筋に先手の桂が3枚タテに並び先手の駒台には金銀銀銀桂に歩が7枚。最後に聖杯固めが待っている。戦場から離れて最後まで風に靡いている勝利の旗36歩。SF映画を作るより安上がりでリアル。