MashudaBBS2004.04.18
2004.04.18NHK杯1回戦 ハシモVSモリタク 向い飛車相アナグマ
NHK将棋講座 講師=阿部隆 アシスト=岩根忍

2004.04.18NHK杯1回戦 ハシモVSモリタク 向い飛車相アナグマ No: 4939 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/18 Sun 23:20:47

ハシモの向い飛車。名人戦第1局の後手森内手順を反転させたとしても森下は飛車先歩を果敢に突いた地点から違う。森下はむしろこの戦法は掌中。
8手めの角筋開通がすでに後手からの駒アタリ奇数番1。
10手めに42玉とした局面を森下は畏れない。11手めに先手から86歩と仕掛けるのは損。その理由を解説三浦がいちいち指し手で述べているが阿部の講座同様覚えても意味がない。こんな単純な変化は原理のみでその場で換算できる。
当家ではこう教える。

11手め86歩がイケナイ理由。
-1=駒アタリ偶数番の仕掛けは不利。
-2=駒アタリ予備偶数番からの仕掛けは不利。


11手め86歩は駒アタリ偶数番2の為に最初の駒アタリ奇数番1を後手が行使する権利が必ずある。77角成が唯一の該当。

問題は次の局面。解説三浦も注視したハシモの11手め16歩ブランコ前進。森下は少考して14歩とブランコ後進運動で対応。
この1筋交換は駒アタリ予備奇数番の為に先手に仕掛ける権利2+が発生。そこで三浦はハシモから次に86歩が成立するのではないかと期待した。バカな証拠。2を見て1を見ていない。だから指し手変化などで解説していてはこのような目新しい手がでた時にワケワカメとなる。阿部の講座も同様。実戦で証明されていない変化はいつでも曖昧宿。三浦や阿部が勧める勉強法ではお先真っ暗な四畳半しかない。

47手めハシモの97桂は悪手。条件2に該当。
49手めの局面。三浦は森下が72飛とすれば千日手と平然と言える。これが興業将棋である以前にハシモの悪手に気がついていない証拠。
50手めの95歩は森下の大悪手。その理由を三浦のように曖昧な指し手変化で述べたのでは教育番組が言語障害者のパーティーで終わってしまう。
当家は一言で済ます。
50手めの95歩は上記1と2の条件を満たす為に大悪手。
68手め36桂打も同様の理由で大悪手。

仕掛けからの原点は97歩。これが駒アタリのグランドナンバー。それを見ずに数えたのではダメ。98の香が取れなければ森下は絶対勝てない。

最終盤は自陣駒アタリの原理へ移行。
90手め57龍で後手勝ちが解説三浦の指摘。同金に38香成。本譜よりマシという程度。ハシモは飛車打で受けるだけとソッケなく一言。先手は金二枚の上部が手厚いために森下の力量ではこの局面すでに先手必勝。三浦はB1で森下の御友達になれる。

ハシモに勝つ方法を伝授しよう。
74手めであの猿の惑星はなぜビビッたか?
類人猿は二重駒アタリにチビる。バナナかリンゴか迷う為。

放映:2004.04.18
棋戦:第54回NHK杯1回戦
先手:橋本崇載四段
後手:森下 卓九段

▲7六歩 ▽8四歩 ▲5六歩 ▽8五歩 ▲7七角 ▽5四歩
▲8八飛 ▽3四歩 ▲6八銀 ▽4二玉 ▲1六歩 ▽1四歩
▲4八玉 ▽3二玉 ▲6六歩 ▽6二銀 ▲3八玉 ▽5二金右
▲5八金左 ▽5三銀 ▲2八玉 ▽3三角 ▲4六歩 ▽2二玉
▲3六歩 ▽4四歩 ▲5七銀 ▽4三金 ▲4七金 ▽1二香
▲1八香 ▽1一玉 ▲1九玉 ▽2二銀 ▲2八銀 ▽7四歩
▲5九角 ▽3一金 ▲7八飛 ▽7二飛 ▲3九金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽6四歩 ▲9八香 ▽4二銀 ▲9七桂 ▽6二飛
▲6八飛 ▽9五歩 ▲同 歩 ▽同 香 ▲8五桂 ▽9七歩
▲3八飛 ▽8二飛 ▲9五角 ▽8五飛 ▲6二角成 ▽8七飛成
▲3五歩 ▽同 歩 ▲6一馬 ▽4五歩 ▲3四香 ▽4六歩
▲4八金引 ▽3六桂 ▲同 飛 ▽同 歩 ▲3五桂 ▽3四金
▲同 馬 ▽2四飛 ▲同 馬 ▽同 角 ▲4三歩 ▽3三銀右
▲2五金 ▽3七香 ▲3八歩 ▽4七歩成 ▲同 金 ▽3五角
▲同 金 ▽6九角 ▲3六金上 ▽4七桂 ▲4八金 ▽3四歩
▲3七金引 ▽3五歩 ▲5三角 ▽5九桂成 ▲3四香 ▽同 銀
▲4二歩成 ▽同 金 ▲同角成 ▽3一金 ▲同 馬 ▽同 銀
▲4一飛 ▽2二角 ▲4三歩 ▽同 銀 ▲同飛成 ▽3六歩
▲4一金 ▽3七歩成 ▲3一金 ▽2八と ▲同 玉 ▽3一角
▲3二銀 ▽投了

115手で先手の勝ち


NHK将棋講座 講師=阿部隆 アシスト=岩根忍 No: 4937 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/04/18 Sun 19:13:27

阿部講座は指し手変化で「良い手悪い手フツーの手」を判断している。あんなタコ変化をいちいち覚えていたら子供がバカになる。
アーちゃん講座が興味深いのはアシスタントで出演しているコバケン門下の岩根忍の訛り。アクセントが逆なので聞いてて楽しい。阿部の呂律が回らない下手っぴーな標準語よりはるかに素晴らしい。阿部はなにも喋らなくていいからシーちゃんに話を振ってほしい。
「イワネです」と彼女が言うとき、イに強拍がある。その為ワで音程が下がる。標準語ではその逆。ところが標準語も定跡形となると「シーちゃん」ではシ、「ジッチャン」ではチャンに強拍型が全国に蔓延する。
先手後手が言葉にもある。「シーちゃん」は関東までは頭韻だが東北では逆の地域がある。おしんの故郷では最初から定跡など受け入れる気がない。言葉とはたった2シラブルでも先後が入れ替わる。マシュダ一家手番換算原理は岩根忍の訛りで発展を遂げるかもしれない。