MashudaBBS2004.11.07-10
2004.11.09C級1組6回戦 渡辺VS山崎 対矢倉急戦泡踊り 分析 マシュダ一家
2004.11.09王将戦リーグ4回戦 郷田VS久保 ゴキゲン角換り 
実況&分析 マシュダ一家
2004.11.08A級順位戦 大介VS藤井 相振飛車
実況&分析 マシュダ一家
2004.11.07
NHK杯 康光VS中井 軟体矢倉 分析 マシュダ一家
2004.11.07NNNドキュメント 将棋がくれた命「女流棋士・石橋幸緒 」 

2004.11.09C級1組 6回戦 渡辺VS山崎 対矢倉急戦泡踊り No: 6858 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/10 Wed 12:42:13

日時:2004.11.09
棋戦:C級1組 6回戦
戦形:対矢倉急戦泡踊り
先手:渡辺 明六段
後手:山崎隆之五段
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8四歩
▲6六歩 △8五歩 ▲7七角 △4二銀 ▲5八金 △5四歩
▲8八銀 △3三銀 ▲6八角 △3一角 ▲7七銀 △4一玉
▲4八銀 △6二銀 ▲6七金右 △7四歩 ▲5六歩 △7三銀
▲6九玉 △6四銀 ▲7九玉 △7五歩 ▲5七銀 △7六歩
▲同 銀 △7三銀 ▲7七金寄 △7五歩 ▲6七銀 △7四銀
▲8八玉 △6四歩 ▲3六歩 △7三桂 ▲5九角 △5二金
▲2五歩 △4四歩 ▲3七角 △4二角 ▲4六銀 △5三金
▲5五歩 △同 歩 ▲5八飛 △4三金上 ▲5五銀 △5四歩
▲4六銀 △6五歩 ▲4五銀 △8三飛 ▲5六銀引 △6四金
▲6五歩 △同 桂 ▲6六金 △8六歩 ▲同 歩 △3二玉
▲5二歩 △5三金 ▲7七歩 △1四歩 ▲9六歩 △5二金
▲6二歩 △8五歩 ▲同 歩 △8六歩 ▲7九玉 △8五飛
▲8八歩 △8三飛 ▲6一歩成 △6三飛 ▲7一と △3一角
▲6八歩 △1三角 ▲4六歩 △5三飛 ▲8一と △5五歩
▲4七銀 △7七桂成 ▲同 金 △6五歩 ▲5五金 △同 飛
▲5六桂 △7六歩 ▲同 銀 △7五金 ▲9一と △5七歩
▲2八飛 △6六歩 ▲7五銀 △同 銀 ▲7六歩 △5八銀
▲同 銀 △同歩成 ▲同 飛 △7六銀 ▲7八銀 △7七銀成
▲同 桂 △4二金打 ▲6五金 △4七銀 ▲5五金 △5八銀成
▲6一飛 △6七歩成 ▲同飛成 △5七金 ▲6一龍 △6七歩
▲8九玉 △6八歩成 ▲7九歩 △7八と ▲同 歩 △6八飛
まで132手で山崎五段の勝ち

7=66歩。ここで25歩なら山崎は横歩取りではなく手損角換りにした。
15=68角。馴染みの手拭いへの未練。
17=77銀。手損角換り指向の32金が入った為に康光がNHK杯でも見せたばかりの進行とは違う。
18=41玉。後手は先手の飛車先不突き矢倉を避けた上に68角を強要しふたつの利点で満足。
24=73銀。先手が2手も遅い為に先攻可能。
25=69玉。ブランコ後進はつらい。
26=64銀。3rdアタック準備。
27=79玉。46角では52飛で負け。仕方ない。作戦負け自認で耐える。
28=75歩。3rdアタックで先攻。
29=57銀。75歩は同銀で負け。仕方ない2。
32=73銀。31角を最大限駆使。見事決まった泡踊り。
33=77金。75歩では再度64銀と戻られて敗勢。
二日制タイトル戦なら以下自然に指し継いで自然に後手が勝つ。序盤でいきなり75地点に位を張られては先手苦しい。
46=42角。緩手。序盤のツケにしては高い。83飛から65歩がヤマちゃんイケイケ路線。
47=46銀。俄然やる気でた渡辺明。
48=53金。ミスクリックであろう。
49=55歩。5thアタックで逆転。
51=58飛。手拍子の緩手。最善は54歩のタタキ。 以下37角が55地点に利いているので52飛の受けもない。右銀をサバいて先手の勝ち筋。 75歩まで許して手許に1歩残した忍耐も裏切られた。
55=46銀。ここで手番を渡してはつらい。
56=65歩。5thアタックで再逆転。
57=45銀。漫画のギャグの展開で駒アタリ奇数番3。
58=83飛。谷川なら55歩で逆行奇数番3を取るかもしれない。
59=56銀。昇級は遠のいたと思いつつ諦めきれない。
60=64金。なんでもアリ。
61=65歩。指す手がないからとGN消去。55歩は手抜きされる。24歩はもったいない。
66=32玉。これで24歩から22歩もなくなった。
67=52歩。64角切りからの2枚換え狙いは19角成と69銀が残って無理筋。
68=53金。質駒の64金にヒモ。
72=52金。そこまでするか。
73=62歩。投げきれない。かくも名人への道は遠かった。
116手め42金が飛車を差し違えて勝つ見せ場を作る玉虫色の後の先。こんな手までやられては戦意喪失。


2004.11.09王将戦リーグ4回戦郷田真隆九段VS久保利明八段
ゴキゲン角換り 郷田の鈍色
 
No: 6857 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/10 Wed 11:18:02

日時:2004.11.09
棋戦:第54期王将戦リーグ4回戦
戦形:ゴキゲン角換り
先手:郷田真隆九段
後手:久保利明八段
▲7六歩 ▽5四歩 ▲2六歩 ▽3四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲5八金右 ▽6二玉 ▲4八銀 ▽3三角 ▲同角成 ▽同 桂
▲6八玉 ▽2二飛 ▲7八玉 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽7二玉
▲6八銀 ▽5三銀 ▲6六歩 ▽8二玉 ▲6七銀 ▽7二銀
▲9六歩 ▽6四歩 ▲5七銀 ▽7四歩 ▲9五歩 ▽5二金左
▲8八玉 ▽6三金 ▲7八銀 ▽4四銀 ▲6七金 ▽5五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲4六銀 ▽同 銀 ▲同 歩 ▽5六歩
▲同 金 ▽7五歩 ▲5七金 ▽3九角 ▲5八飛 ▽5二飛
▲6七金 ▽5八飛成 ▲同 金 ▽2八飛 ▲5九歩 ▽2五桂
▲3一飛 ▽5七歩 ▲6八金寄 ▽4八角成 ▲3六角 ▽5二銀
▲1一飛成 ▽5九馬 ▲5三歩 ▽5八歩成 ▲同 金 ▽同 馬
▲同 角 ▽同飛成 ▲5二歩成 ▽6九角 ▲7九銀 ▽7八角成
▲同 銀 ▽6九銀 ▲6八香 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽5七金
▲同 金 ▽6九銀 ▲7九玉 ▽5七龍 ▲4五角 ▽5六歩
▲8八玉 ▽6八龍 ▲9七玉 ▽8四香 ▲9六銀 ▽8五金
▲6一と ▽6六龍 ▲7四銀 ▽9六金 ▲同 玉 ▽8五銀
▲同 銀 ▽同 香 ▲7四銀 ▽7六龍 ▲8六金 ▽投了

101手で先手の勝ち

28=74歩。94歩で4thを取らない。
29=95歩。36歩で5thを取らなかった為後手が先攻権利獲得。
31=88玉。46銀は5thアタックが間に合わない為作戦負け自認で組み替え。
33=78銀。9筋の位のみ主張し手損は無視。
34=44銀。5thアタック準備。
35=67金。46銀では39角で負け。仕方なく首を出す。
36=55歩。5thアタックで久保優勢。
39=46銀。奇数番1を奪いあうパンチの応酬。
41=46同歩。これが33桂の連動手に対応する先手の連動手。銀を奪い返しつつ45桂を阻止。
42=56歩。ここで手番を握れたのは94歩を省略した為。56歩は双頭手。金を離脱させ58飛を防ぐ。
43=同金。怖いが1歩得。後手の歩切れに期待。
44=75歩。4thアタックのトリプル手。空間開放手として角打で金を狙う。同歩は76地点が傷。放置はGN+歩切れ解消+角打の三段構え。
45=57金。1歩奪還されても歩損はない。角打を避けることが先決。
46=39角。久保らしい派手な展開だが駒アタリ偶数番2は寄せナンバー。そこまで郷田はナメられている。A級棋士相手ならこうは指さない。最善は76歩で歩切れ解消。
47=58飛。これで逆行奇数番。
48=52飛。銀打モタレ指しでもどうせ偶数番。
49=67金。かなり怒っている。53歩の奇数番3から56歩の蓋では歩切れで逆行奇数番1を後手に与え不利。どうせジリ貧なら勝負手。
52=28飛。飛車交換から先攻しても相変らず駒アタリ偶数番2地獄。
53=59歩。後手の歩切れに期待2。
54=25桂。GNは残し歩切れ解消+桂逃げの双頭手。
55=31飛。桂は取れないがせめて香車は取れる。本局初の駒アタリ奇数番3で郷田逆転成功。67金の勝負手からの帰結。39角が甘い。
56=57歩。駒アタリ偶数番4から逆行奇数番3を奪回したいが・・・
57=68金。逆行奇数番3で手順に固められる。
58=48角成。偶数番地獄は続く。5thアタックから駒アタリ偶数番4が続くと大抵負け。
59=36角。本局初の駒アタリ奇数番5で郷田優勢。
60=52銀打!久保の勝負手。これは凄い。本局のクライマックス。59馬には53歩が厳しいので普通なら62銀と受けるはず。逆行奇数番を獲得するためにあえて郷田に53歩を打たせる大見得の誘い。
61=11飛成。逆行奇数番3で香得。
62=59馬。53歩を打てと催促。
63=53歩。郷田初の駒アタリ偶数番4。久保の勝負手成功したかに見えたが・・・。
64=58歩成。またしても駒アタリ偶数番4では久保らしくない。68馬と切るのが最善。以下68龍に79銀ならそこで58歩成。飛車角切ってもと金+金金銀の攻めが続き52歩成が間に合わない。
69=52歩成。郷田の緩手。最善36角。次善69銀で駒アタリ奇数番3を取るべき。
70=69角打。久保再逆転のチャンス。
71=79銀。ボヤキながら受けるしかない。
75=68香。死ぬ気で千日手回避。
78=57金。チャンスが遠ざかる。フツーに69銀が感想戦結果らしい。おそらくそのような俗手は久保の感性が許さない。郷田の鈍さに同期しなかった久保のカミソリ。
83=45角。頭金を避けた鈍臭い手。
84=56歩。すでに1分将棋。最後の1句。
85=88玉。これがようやく序盤に2手費やした95歩へ繋がる。法外な先攻投資ついに回収。
86=68龍。駒を取りつつ王手だが玉の逃げ場が広い。
88=84香。端玉には端歩がセオリーだが1枚足りない。
92=66龍。96金なら郷田は間違えたかもしれない。
93=74銀。これを打たせたのは久保。これで後手からの入玉変化も完全消滅。
郷田の鈍色を皮で磨いたのは久保自身。


王将戦リーグ4回戦 郷田真隆九段VS久保利明八段 ガチンコ決戦 No: 6856 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/09 Tue 11:59:09

2=54歩。ゴーダを煽る。ゴキゲン急戦なら久保勝ち。
7=58金。相当なガンコ。
9=48銀。やっぱビビっと来た。
10=33角。何度でも挑発。
11=同角。怒らず成った模様。
12=同桂。同慶の至り。
13=68玉。気がつけばガンコな郷田がブランコ後進。
14=22飛。久保お茶椀の蓋を取る。
15=78玉。スタコラ。
16=42銀。この銀が自由に使えて銭湯で足を伸ばす気分。
17=56歩。またもガンコな郷田がブランコ後進。
18=72玉。2-1で戻す。
19=68銀。久保が怖いと告白。
20=53銀。好き放題。
21=66歩。これは郷田ではない。
22=88玉。なので見なかったことにする。
23=67銀。昨日の菱形美濃をゴーダがマネするとトンカチになる。
24=72銀。美濃完成で築城記念サイン会の準備。
25=96歩。3rd作成をリクエスト。
26=64歩。俺の3rdはこっち。
27=57銀。端受けたら4th。だから36歩が5thアタック準備。


2004.11.08A級順位戦 大介VS藤井 相振飛車 No: 6855 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/09 Tue 11:28:39

2004.11.08A級順位戦 大介VS藤井 相振飛車
日時:2004.11.08
棋戦:A級順位戦
戦型:相振飛車
先手:鈴木大介八段
後手:藤井 猛九段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲9六歩 ▽4四歩 ▲7八飛 ▽3二銀
▲6八銀 ▽4三銀 ▲4八玉 ▽3三角 ▲5八金左 ▽2二飛
▲3八銀 ▽5二金左 ▲3九玉 ▽6二玉 ▲5六歩 ▽2四歩
▲3六歩 ▽7二銀 ▲5七銀 ▽2五歩 ▲3七銀 ▽7一玉
▲3八金 ▽2四角 ▲4六歩 ▽3三桂 ▲4七金左 ▽6四歩
▲2八玉 ▽4二飛 ▲4八銀左 ▽8二玉 ▲9五歩 ▽1四歩
▲1六歩 ▽5四銀 ▲5五歩 ▽6三銀引 ▲6六角 ▽6五歩
▲7五角 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲5六金 ▽4四飛
▲4六歩 ▽3五歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲4七銀 ▽2四角
▲7七桂 ▽1五歩 ▲同 歩 ▽1六歩 ▲同 香 ▽1五香
▲同 香 ▽同 角 ▲1六歩 ▽2四角 ▲3五歩 ▽1五歩
▲同 歩 ▽1六歩 ▲3六銀左 ▽1五角 ▲9八飛 ▽8四歩
▲4八角 ▽7四飛 ▲7五歩 ▽1七歩成 ▲同 桂 ▽1四飛
▲1六歩 ▽3七角成 ▲同 金 ▽1六飛 ▲5七金 ▽3八歩
▲1八歩 ▽3九銀 ▲3八玉 ▽4八銀不成▲同 玉 ▽6九角
▲4七角 ▽8七角成 ▲3四歩 ▽9八馬 ▲同 香 ▽2八飛
▲3八角打 ▽1八飛成 ▲1九歩 ▽同 龍 ▲6五角 ▽7四香
▲3三歩成 ▽1七飛成 ▲4三と ▽6四歩 ▲5二と ▽同 金
▲4七角引 ▽2八龍行 ▲5八金 ▽3九龍寄 ▲5七玉 ▽3七龍
▲4九金 ▽同 龍 ▲同 角 ▽4五歩 ▲4一飛 ▽4六龍
▲6八玉 ▽7六桂 ▲7八玉 ▽8八金 ▲6九玉 ▽5七龍
▲投了
126手で後手の勝ち

全世界を魅了したアランフエスから今度は鼓道の新境地を垣間見せた本田武史はすでに体力が尽きていた。フィギュアスケートのタケシはNHK杯で復活ならず。コッチのタケシは復活の兆し。つくづく将棋界は恵まれている。少し遊んでも貯金の利息でなんとかなる。
26手めの局面に藤井は自信を持っている。谷川羽生にも鍛えられた。22飛+24角+54銀の布陣は竜王戦分析シリーズで詳細に扱う。今回は大介の挑戦を見る。
27=46歩。常識的な3rd作成。異議なし。
28=33桂。45歩からの飛車のス抜きを阻止。33角変化も可能。
29=47金。疑問。
30=64歩。藤井はこれで作戦勝ちのつもり。これは竜王を奪取し羽生さえ苦しめられた手。43銀に二方向性を持たせつつ相振りでは75歩阻止のトリプル手。マシュダ一家理論では7th権利を先モノ買いした手。
31=28玉。47金に連動する疑問連鎖。これは金矢倉なので後手が3手角を成功させた形。対して先手は攻撃形が不備。
32=42飛。緩手。
33=48銀。緩手に応じる緩手。
34=82玉。疑問。
35=95歩。これで振り出しに戻る。スゴロクが好きらしい。
36=14歩。緩手。
37=16歩。悪手。5th作成は75歩に決まっている。
38=54銀。藤井作戦勝ち。
39=55歩。角筋を止める大悪手2。これを5thアタックとは言わない。藤井から45歩の5thアタックもない。先手はビッグ4で護っている為。だからこのような所は詰みまで読んでも時間の浪費。後手からの奇数番原理行使はなかったとだけ見れば藤井の45歩など最初からなかったと言うこと。だから自分で居飛車矢倉を指してみないと新構想の感覚は掴めないはず。大介は怖くても居飛車を指してみるべき。これでは谷川羽生森内に相振りの一番美味しいところを根こそぎ持っていかれてしまう。藤井でさえすでに谷川の相振りに勝てなくなってしまった。
40=63銀。羽生の5筋位取りさえ嘲笑した藤井の十八番。菱型美濃完成。
これで先手からの75歩が緩手。37手めに63金の形を強要しないとすでに先手勝てない形。千日手はある。大介には無理。これでも指せると勘違いしている為。
41=66角。大悪手連鎖。これで先後の位相がすべて入れ換った。即ち奇数番原理を今度は後手が継承することに。先後の構造が入れ替わったことになる。
42=65歩。大介の悪手を容赦しない7th作成。藤井優勢。
43=75角。どこに逃げても無意味。大介は飛車先歩保留の言い訳をこの地点に求めただけ。
44=45歩。奇数番原理を後手が譲渡された為、必勝の7thアタック行使。
以下は藤井なら目を閉じても利息だけで指せる。だから評価対象外。75歩も突けないのでは大介の言い訳は不要。こんな腰抜けには今後何も期待できない。


現在35手め95歩まで No: 6854 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/08 Mon 18:05:57

34手めの局面は有名な藤井谷川戦を先後逆にした形。

日時:1998.10.28-29
棋戦:第11期竜王戦第2局
戦型:相振り飛車
先手:藤井 猛六段
後手:谷川浩司竜王
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二銀 ▲6八銀 ▽5四歩
▲6七銀 ▽5三銀 ▲7七角 ▽3二飛 ▲8八飛 ▽8二銀
▲8六歩 ▽7四歩 ▲8五歩 ▽7三銀 ▲5八金左 ▽3五歩
▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七金 ▽7二金 ▲4八玉 ▽6二玉
▲3八銀 ▽5二金 ▲3九玉 ▽6三金左 ▲8六角 ▽7一玉
▲7七桂 ▽6二銀左 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽8二玉
▲2八玉 ▽3三角 ▲6八飛 ▽2四歩 ▲5六銀 ▽1三香
▲6五歩 ▽同 歩 ▲8四歩 ▽同 歩 ▲6五飛 ▽5五歩
▲同 飛 ▽1五歩 ▲4五飛 ▽4四角 ▲5五銀 ▽3三桂
▲4四飛 ▽同 歩 ▲4三角 ▽8九飛 ▲8三歩 ▽同 玉
▲3二角成 ▽8六飛成 ▲6四歩 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽同 金
▲1一飛 ▽7七龍 ▲8一飛成 ▽8二銀 ▲9五桂 ▽7三玉
▲1一龍 ▽9四歩 ▲1三龍 ▽9五歩 ▲3三龍 ▽6三歩
▲6五香 ▽5三歩 ▲6四香 ▽同 歩 ▲4二銀
まで83手で先手の勝ち

藤井は43手めから5thアタックで谷川に快勝。
しかし大介はこの形へ先後逆で誘導した為、先手の1手分で35手めに95歩と端を詰めることに成功。これが4th作成の為75歩の5th作成権利は大介にある。従って藤井得意の54銀+45歩5thアタックは先手が制御できる。


本日のA級5回戦▲鈴木VS△藤井 相振り3vs2 No: 6853 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/08 Mon 14:52:04

現在19手め36歩まで公開。36歩が双頭手の1st作成。以下大介が奇数番原理、藤井が偶数番原理に従い勝機を探る。藤井は奇数番型棋士のため相振りでは負けやすい。通算対戦成績は大介4勝7敗だが1999年から2003年A級順位戦1回戦まで対戦がなかった。藤井が陥落して勝ち逃げしなければ今後大介が勝ち越す。


2004.11.07NHK杯 康光VS中井 軟体矢倉  No: 6852 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/08 Mon 13:35:44

2004.11.07NHK杯
棋戦:NHK杯2回戦
放映:2004.11.07
戦形:軟体矢倉
先手:佐藤康光棋聖
後手:中井広恵女流王将・倉敷藤花
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5八金右 ▽8五歩 ▲7七角 ▽3二銀 ▲6七金 ▽5四歩
▲7八金 ▽3三銀 ▲5六歩 ▽3一角 ▲8八銀 ▽3二金
▲6九玉 ▽4一玉 ▲4八銀 ▽5二金 ▲7九玉 ▽4四歩
▲5七銀 ▽4三金右 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽7四歩
▲5九角 ▽8六歩 ▲3七角 ▽7三銀 ▲8六歩 ▽同 角
▲8七銀 ▽4二角 ▲8六歩 ▽3一玉 ▲7七桂 ▽6四角
▲同 角 ▽同 銀 ▲6五歩 ▽7三銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲6六銀 ▽2二玉 ▲8八玉 ▽8四銀 ▲3七桂 ▽7三桂
▲5五歩 ▽同 歩 ▲2五桂 ▽2四銀 ▲1五歩 ▽8五歩
▲同 歩 ▽同 桂 ▲1四歩 ▽1二歩 ▲8六歩 ▽7七桂成
▲同金寄 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽8五歩 ▲同 歩 ▽同 銀
▲8六歩 ▽7六歩 ▲8五歩 ▽7七歩成 ▲同 銀 ▽7三桂
▲7六銀打 ▽8五桂 ▲同 銀 ▽同 飛 ▲5四歩 ▽3九角
▲3八飛 ▽5七角成 ▲8六歩 ▽7五飛 ▲6六角 ▽7七飛成
▲同 角 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽6九銀 ▲5三歩成 ▽同 金
▲7二飛 ▽7一歩 ▲6二飛成 ▽2五銀 ▲同 歩 ▽7八銀成
▲同 飛 ▽6九銀 ▲7九歩 ▽7八銀成 ▲同 歩 ▽5二金打
▲7一龍 ▽6九飛 ▲4一銀 ▽4二金右 ▲4六桂 ▽4三金寄
▲3二銀成 ▽同 金 ▲4一銀 ▽4二金打 ▲3二銀成 ▽同 金
▲4一銀 ▽4二金引 ▲5五角 ▽8七歩 ▲9八玉 ▽8九銀
▲9七玉 ▽8八銀 ▲同 角 ▽同歩成 ▲3二銀成 ▽同 金
▲3三金 ▽同 玉 ▲4三金 ▽同 玉 ▲5五桂 ▽投了
137手で先手の勝ち

今期NHK杯の目玉。この対局の放映を待つだけでも楽しい日々。公式戦で女流トップと現役棋聖の対戦とは余りに贅沢なプログラム。この1局だけでNHKが好きになれる。
先手は康光。ヤオの振り駒で康光を勝たせろとの指令が下った。中井が千日手へ誘導し康光が無理に打開してコケルと言う演出を期待しても無理。中井は最初から見せる将棋を意識している。
5=66歩。解説の先崎には失望。これは康光が横歩取りを避けた手と勝手に推測している。康光は趣向を凝らす棋士。生涯二度とない晴れ舞台に横歩取りなどというバカ単純な戦法は見せない。3手め68銀では大差で康光勝ちというより家元に中井スペシャルのモノマネを強いられる。そこで最近試みて成功している康光SPで。2004.09.26JT杯康光VS三浦でも康光はこの戦法で三浦を葬った。
後手番でも谷川を粉砕している。
2004.10.23JT杯 谷川VS康光 コンニャク矢倉 手損と誘惑
康光にしてみれば真剣勝負の心意気で最新かつ最強戦法を披露。小学生名人戦で康光より先を歩んでいた中井にケコーン後に負けてはマダム康光が全国でサゲマン扱いされかねない。
27=16歩。中井は角が下がる瞬間まで86歩とはしない。康光に銀冠に組まれたら作戦負けと感じているため。そこでこの3rd作成への誘惑をどう見るか?ここまで消費時間は4分半ずつ。
28=14歩。中井は20秒でブランコ後進。これで5th作成の権利が後手に発生。先手はむしろそれが狙い。
29=36歩。康光慎重に1分使って4th作成。ここで25歩は桂が使えない。96歩では先手が5th作成を強いられその瞬間攻められる。結局86歩の権利が後手にあるために後手に5th作成を促す手。
30=74歩?敗因1。2分で指されたこの5th作成は禁句。康光の思う壺。
31=59角。5thアタックを誘う双頭手。
32=86歩。当然。
33=37角。当家手順と同じ。駒アタリ偶数番原理の白眉。これが全く見えないらしい先崎。ならば引き立て役に撤して欲しい。西遊記のブタなら好かれる。
34=73銀。ここで80秒使ったのは痛い。康光作戦勝ち確定。
39=86歩。最強銀冠完成。
41=77桂。棒銀も阻止。
42=64角。仮想5thアタックで対抗。
43=64同角。逆行4thアタック。
44=同銀。これが連動手のはずだったが・・・
45=65歩。正調4thアタック。康光の偶数番原理絶好調。
46=73銀。中井持ち時間15分使い切り最初の考慮時間へ。残り10分。
47=96歩。最終盤で玉が逃げる地点作成。すでに終盤構図を描く時間。
48=94歩。ここで1分半も使ってブランコ後進。時間喪失は年増の処女喪失より痛い。この6th作成で先手優勢。康光77桂により85歩の仮想7thアタックはすでにない。康光が終盤構図を作図中に中井は攻め筋しか読んでいない。これが最終盤に影を落とす決定的な違い。
49=66銀。完勝体勢。
50=22玉。首を出す。時間喪失に引きずられた敗因2。
51=88玉。完勝体勢2。この交換で優位誇示。96歩に連動。
52=84銀。すでに5分の消費時間差。意を決して行く。62銀引きが最善だが見せる将棋を目指すのが中井。先崎が後手必勝と言う42角は46歩で逆に負け。以下86角に同銀なら同飛の王手が歩切れで困るが同銀と取らずに1-3-4の歩を突き捨てていずれの変化も先手勝ち。37桂が連動手となり71角や41角が厳しい。先崎は中井応援団と自称するが中井をバカにしに来ただけであろう。中井の勝負手84銀をダメな手と断言している。実態は先崎よりはるかに芸を知っているのが中井。
53=37桂。中井の心意気に負けては棋聖の名が泣く。勝負の水平線が見えた時は人間同士の吐息を分かち合う美しい棋士たち。
54=73桂。素晴らしい呼応。姉御が来いと絶叫。
55=55歩。6thアタックの気持ちよい呼応。偶数番原理通り。45歩は緩手。15歩はやりすぎ。
56=55同歩。堂々と取る。
57=25桂!中井の凄みに呼応。背後で漫談家にさえなれない先崎は現役棋聖を佐藤クンなどと呼んでいる。挙げ句にこの手がアバウトと言っている。不愉快極まる。この厚顔無恥のブタには沈黙の価値を誰か教えていただきたい。NHK杯の欠陥は音を消すと棋譜読み上げの声が聞こえないこと。棋譜読み上げがすべてなのでこれがないと正確な時間付採譜ができない。センセーと甘やかされて育ったブタにはこの視聴者のセンサーの楽しみが永遠に理解できないであろう。
58=24銀。42銀と下がりたいが中井の勝負勘が許さない。42銀で勝てた将棋を中井は知らない。トップ棋士の盲点。
59=15歩。5thアタックによる仮想駒アタリ奇数番3。ブタはこの15歩が理論では判らないと豪語。単なる駒アタリ偶数番2ならば次に後手に37角の駒アタリ奇数番3を取られて逆転。だからこの地点を仮想駒アタリ奇数番3と解釈するのが進化したマシュダ一家理論。後手も攻めてくるのでナンバーに従い駒が自動入手される。
60=85歩!ここで15歩は64歩から55銀+1歩入手されて13歩で攻めあい不可と見て勝負手。37角は29飛以降連動しにくいモタレ指しなのでギャラリーが白けると言う大姉御。ここで手抜きが中井の類まれな勝負勘と芸。マシュダ一家理論上は逆行駒アタリ奇数番3の大逆転狙い。
61=同歩。仮想駒アタリ奇数番3が逆行駒アタリ奇数番3に相転化。
62=同桂。逆行仮想駒アタリ奇数番3。
63=14歩。歩損解消+13歩成誇示。
64=12歩。ついに相停滞領域へ。12歩で中井がダメと言うブタはすでにトンカツ。藤井なら喜んで指す手。
以下手順に先手は駒を入手し77手めまでに角銀桂歩3。後手は歩切れで手番を奪還。
78=73桂!素晴らしい。60手めの勝負手から築き上げた中井の至芸。
79=76銀。康光は顔面蒼白で負けにしたと一瞬思ったはず。桂を跳ばれては逆転。3分使って慎重に。最善は74銀だが85桂を強要しては危険と察して後手の緩手に期待。
80=85桂。ついに歩切れ解消。唸る康光。やっぱ56歩などしてくれないと。
81=同銀。根負け。
82=同飛。これで桂と銀歩の二枚換えで中井の大逆転成功。
83=54歩。棋聖ついに負け覚悟で攻めるしかない。
84=39角。痛打。
85=38飛。玉段死守。
86=57角成。75角成で楽勝という意識が中井にはない。棋聖と心中を謀る意気込み。
87=86歩。攻防手を出す以外負けなのでジッと耐えるフリで逆転狙い。
88=75飛。「攻防も歩での謝り」と石橋なら言う。
89=66角。攻防の大駒打実現。棋聖に再逆転チャンス到来。
90=77飛成。同角は同銀で手番を失う。47馬では75角が次に53歩成を支える連動手。康光が狙った54歩効果。
92=76歩。しっぺ返し。それにしても痛打。
93=同銀。心の目を閉じて1分黙祷。自分への怒りを沈静。
94=69銀。75歩がひとめ。飛車利きには上から。中井は棋聖に本当に勝って良いのかと意識して震えた。矢倉戦最終盤は飛車の横利きを相手にすると逆転が多い。中井自身が昨年のNHK杯勝利でそれを見せたはず。
95=53歩成。自陣に受けはない。飛車の横利きだけが命綱。先に飛車打からだと後からの53歩成が手抜きされる。
96=同金。離れ駒となるがここで75歩は逆に手抜き。
97=72飛。66角に続いてまたしても攻防の大駒打。75歩も阻止。
98=71歩。二回も逆転の攻防手を見せられ中井はやっぱり棋聖に本当に勝ってはイケナイと震えた2。
99=62飛成。ほほえましい光景。
100=25銀。仮想GNをついに消去。
101=同歩。ブタを交えての感想戦を避けた。
102=78銀成。突撃は連盟将棋では女流の特権。
103=同飛。47手めから想定された受け。
104=69銀。下から覗くと二度めは検挙される。
105=79歩。羽生もこの歩で大逆転を狙い森内から昨年名人位奪取
108=52金。ブタはここで69飛なら中井勝ちと断言。手順も示せないアバウト解説ならせめてギャグでも飛ばして頂きたい。マシュダ一家のシナリオ=「中井がお茶の間公式戦で勝ってしまったら産経新聞が怒ってNHKの汚職を暴きたてる」。ブタ君は69飛でも康光に負ける。森内でも30秒なら52金であろう。
以下見事な1手違いの白熱戦を演じ切って中井投了。勝っても負けても素晴らしい劇戦。負けても魅せるハナイチモンメ。 中井はますます輝く。
来年は清水中井が共に出場すればもっと盛り上がる。中井の会心譜。


2004.11.07NNNドキュメント
将棋がくれた命「女流棋士・石橋幸緒 」
 
No: 6851 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/11/08 Mon 02:59:55

2004年11月7日(日)24:55〜25:25 NNNドキュメント
将棋がくれた命「女流棋士・石橋幸緒 」
大衆迎合路線の日本テレビとしては唯一のローカルドキュメント。その割にCFは日産FUGAを始めゴールデン並の最強布陣。今回のターゲットは石橋幸緒=通称サッチー。
石橋幸緒の紹介はいつもこう書かれる。「未熟児で生まれ4歳までベッド。11年間入院生活を送って将棋連盟女流棋士に」
体が弱いため明日ズっこけて死んでもおかしくないサッチー。そこで母親が付き添う。 渡辺明軍団は台風親子と呼ぶ。
番宣を見ると「将棋教室で幸緒さんの手ほどきを受ける石渡君に、幸緒さんはある言葉を贈った」とある。書の大家石橋幸緒はどんな言葉を選んだのか?サッチーが書くメールには「棒銀」の文字。女が障害者の少年に贈る言葉=「棒銀」。加藤一二三も絶賛している。 居飛車好きなら棒銀からということであろう。
中原が登場し石橋は中井清水の良き後継者と述べる。
今年5月の女流王将戦の楽屋裏が映し出される。サッチーママがホテルの別室で中継盤面を見ている。ナニかあった時の看護役としていつもこのように見守っているらしい。対局後のホテルの一室。中井が見守る中ソファでくつろぎながら感想戦を楽しむ石橋。風呂上がりで艶っぽい中井。みんなくつろいでいる。 正座が困難らしい石橋。ソファ対局やネット将棋なら中井に勝てるかもしれない。
2004.05.24女流王将戦第3局石橋VS中井では中井が石橋に華をもたせた。結局あのシリーズは1-3で石橋敗退。
あの鬼のごとき中井に康光はどう対抗したか?
それが同日放映のNHK杯戦。石橋はあんなマモノと死闘を繰り広げていたのであった。