2003.09.24A級順位戦佐藤康光VS島朗
後手番一手損角換り戦法
実況&分析 マシュダ一家


後手番一手損角換り戦法  No: 2587 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/25 Thu 02:10:45

谷川も島もこれでは「一手損角換り」など死滅同然である。羽生も康光も容赦しなかった。谷川は特にヒドイ。石田解説でもフォローの仕様がない。阪神優勝で浮かれている棋士と日夜勉強している棋士の違いである。島は15年前の遺産まで持ち出して切り張りしたがハッキリ届かない。最終盤変化までコラージュできないとこの戦法は後手苦しい。先ほどの33桂変化でも1筋の端歩が詰みに不可欠となるほどである。
先月まで薔薇十字定跡までの道筋が見えたはずが羽生は許さなかった。
確固たる基本姿勢があるからそれが断行できる。康光もそう。彼らはマシュダ一家の的確な指摘に従い後手の角筋開通の必然手そのものを狙う。島はすべて思い出したはずである。だから74歩なのである。見事な戦い方を挑んでいる。しかし思いだしすぎであった。だからこそ康光が一瞬ヒルんだ銀打に記憶が朦朧としてしまったのである。
相掛り十字架銀や相掛り蛇行銀の洗練された流行型に対して、後手番一手損角換りはいかにもキワモノ戦法である。しかし先手番戦法が優秀なのは当たり前であった。訴求されるのは後手番戦法である。後手番の戦法を確立することは将棋の前途を開く全棋士の使命。後手番一手損角換りを指しただけで特別ボーナスを支給するべきである。
14歩型からのヴァリアンテは面白い。角交換せずに三間飛車にして戦えることを山崎が今週示したばかりであった。この場合一手損角換りは選択肢と考えればよい。


島の責任 意地汚い 角打で投了すべき  No: 2586 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/25 Thu 01:14:56

呆れた。我々が3秒ほどで仕上げた投了図を島は裏切り康光もまたいびり殺しの手順である。これは相当に険悪な仲であろう。

実戦で本当にこのように進んでいる。
本譜

日時:2003.09.24
棋戦:A級順位戦
先手:佐藤康光=怒り心頭
後手:島朗=脇息にかぶりつき

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽7二銀
▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽8四歩 ▲3七銀 ▽7四歩
▲7八金 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽8五歩 ▲6八玉 ▽9四歩
▲6六歩 ▽6四銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽5四角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3四歩 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽7五歩 ▲6五歩 ▽同 角
▲5八金 ▽5四角 ▲7五歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽8七銀
▲7六銀打 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽8五歩 ▲6二歩 ▽7一金
▲8五歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽7三桂 ▲8七銀打 ▽6二金
▲6八金 ▽3六歩 ▲2五飛 ▽8五桂 ▲6五歩 ▽7七桂成
▲同 金 ▽7八歩 ▲同 金 ▽6五銀 ▲同 銀 ▽8六歩
▲同 銀 ▽6五角 ▲同 飛 ▽7六銀 ▲7一銀 ▽8六飛
▲8七歩 ▽6五銀 ▲6二銀成 ▽同 玉 ▲8六歩 ▽8七銀
▲同 金 ▽4八飛 ▲7八金 ▽6七銀 ▲8四角 ▽7三銀
▲同角成 ▽同 玉 ▲7四銀 ▽同 銀 ▲同 歩 ▽6四玉
▲6六飛 ▽6五金 ▲6七飛 ▽6六銀 ▲6八飛 ▽同飛成
▲同 金 ▽5五角 ▲8二角 ▽5四玉 ▲4六桂 ▽4五玉
▲2五飛 ▽3五飛 ▲5五角成 ▽同 金 ▲3五飛 ▽同 玉
▲2六銀 ▽同 玉 ▲1七角 ▽投了

117手で先手の勝ち



子供たちはこのような意地悪い喧嘩をしてはいけない。これには裏事情がある。
康光は角打ちでも島が投了しないので本譜のような手順で王手銀取りとしたのである。これは一度殴りあったあと、一休みしてまた手を出す子供の喧嘩である。意地汚い。
あとは単純な並べ詰みしか残っていない。これは島の責任である。だからこうなるのも見届けずに我々は1時間以上前からすでに検討会を行うのである。その方がよほど人間らしい行為である。


火に油  No: 2585 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/25 Thu 00:36:56

結局島があの垂れ歩を取ったのが敗因1である。あんな手を相手にしてはいけない。康光が銀を自陣に投入して島が指せた。我々なら銀はくれてやる。85桂変化に康光がジッと銀をあがれば歩で受けてもよい。後手の臨戦体勢だけが保証され先手には継続手がないためにそこで垂れ歩を取る余裕が生じる。敗因2は意味不明の36歩打。
火に油であろう。
最後は島が切れたようである。NHK杯と同じように島は最近燃費が悪い。エンジンオイルの交換が必要である。


現在80手めまでマシュダ一家手順と全く同じ  No: 2584 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/25 Thu 00:24:44

先ほどの下界の実戦では島が76手めの76銀打までであった。そこでNo: 2583でUPしたばかりの▲7一銀と打つ変化を康光も指し、現在マシュダ一家手順と全く同じように80手めまで進んでいる。74桂などと打つのはすでに述べたように島に桂馬を渡して逆に即詰みにされるので決して考えてはいけない。これさえわかれば▲7一銀は一目である。


桂馬がなければ即詰みはない  No: 2583 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/25 Thu 00:17:08

島が一番欲しい駒は桂である。桂馬を渡さなければ康光が一手勝ちとなる。

先手:感想戦の康光
後手:うんうん頷く島

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽7二銀
▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽8四歩 ▲3七銀 ▽7四歩
▲7八金 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽8五歩 ▲6八玉 ▽9四歩
▲6六歩 ▽6四銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽5四角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3四歩 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽7五歩 ▲6五歩 ▽同 角
▲5八金 ▽5四角 ▲7五歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽8七銀
▲7六銀打 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽8五歩 ▲6二歩 ▽7一金
▲8五歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽7三桂 ▲8七銀打 ▽6二金
▲6八金 ▽3六歩 ▲2五飛 ▽8五桂 ▲6五歩 ▽7七桂成
▲同 金 ▽7八歩 ▲同 金 ▽6五銀 ▲同 銀 ▽8六歩
▲同 銀 ▽6五角 ▲同 飛 ▽7六銀
▲7一銀 ▽8六飛
▲8七歩 ▽6五銀 ▲6二銀成 ▽同 玉 ▲8六歩

これで桂馬と手番があれば島が勝つが手番だけでは勝てないのであった。


現実世界では島の猛攻 飛車は取らせる  No: 2582 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/25 Thu 00:11:36

こちらの島は「いやーあの垂れ歩がいい手でしたねー」と言っている。
康光は「苦し紛れなんですけど」と正直にいっている。
下界の二人は肉弾戦の真っ最中である。
現在の局面

日時:2003.09.24
棋戦:A級順位戦
先手:佐藤康光
後手:島朗

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽7二銀
▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽8四歩 ▲3七銀 ▽7四歩
▲7八金 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽8五歩 ▲6八玉 ▽9四歩
▲6六歩 ▽6四銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽5四角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3四歩 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽7五歩 ▲6五歩 ▽同 角
▲5八金 ▽5四角 ▲7五歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽8七銀
▲7六銀打 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽8五歩 ▲6二歩 ▽7一金
▲8五歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽7三桂 ▲8七銀打 ▽6二金
▲6八金 ▽3六歩 ▲2五飛 ▽8五桂 ▲6五歩 ▽7七桂成
▲同 金 ▽7八歩 ▲同 金 ▽6五銀 ▲同 銀 ▽8六歩
▲同 銀 ▽6五角 ▲同 飛 ▽7六銀


これで飛車が逃げているようでは無論島が勝ちである。このようなところは飛車を取らせるのである。


変調島  No: 2581 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/25 Thu 00:01:19

先手:感想戦の康光
後手:うんうん頷く島

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽7二銀
▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽8四歩 ▲3七銀 ▽7四歩
▲7八金 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽8五歩 ▲6八玉 ▽9四歩
▲6六歩 ▽6四銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽5四角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3四歩 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽7五歩 ▲6五歩 ▽同 角
▲5八金 ▽5四角 ▲7五歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽8七銀
▲7六銀打 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽8五歩 ▲6二歩 ▽7一金
▲8五歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽7三桂 ▲8七銀打 ▽6二金
▲6八金 ▽3六歩 ▲2五飛 ▽8五桂 ▲6五歩 ▽7七桂成
▲同 金 ▽7八歩 ▲同 金 ▽投了

69手で先手の勝ち


▽3六歩とはなんであろう?▲2五飛と逃げられて康光はウハウハである。85桂と跳べないようでは切れ痔。今ごろ跳んでも遅い。今度は康光は▲2五飛で横利きが開通したので銀を逃げてくれない。▲6五歩のクロスカウンターで島もすっかりヘコんでしまった。やはり勝負どころで相手がヒルんだら歩を取っているようではダメ。


王手飛車が怖い島 2  No: 2580 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/24 Wed 23:52:49

すでに我々は検討会に入っている。やはり36歩と74歩がテーマである。
感想戦では康光が「いやーさすがに私でも銀は逃げますよ」というであろう。そこですかさず島がこれこれこうなるでしょと示す。それが以下の変化。


先手:感想戦の康光
後手:うんうん頷く島

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽7二銀
▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽8四歩 ▲3七銀 ▽7四歩
▲7八金 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽8五歩 ▲6八玉 ▽9四歩
▲6六歩 ▽6四銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽5四角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3四歩 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽7五歩 ▲6五歩 ▽同 角
▲5八金 ▽5四角 ▲7五歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽8七銀
▲7六銀打 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽8五歩 ▲6二歩 ▽7一金
▲8五歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽7三桂 ▲8七銀打 ▽8五桂
▲8六銀右 ▽8四歩 ▲6一歩成 ▽同 金 ▲6五歩 ▽同 銀
▲同 銀 ▽同 角 ▲7三角

そこで観戦記者が突っ込む。
「やっぱマシュダ一家さんが言っている王手飛車じゃないですか」
「結果は同じですがプロセスが違うんです」と島は答えるだろう。


王手飛車が怖い島  No: 2579 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/24 Wed 23:44:11

こう進んだ。
△6二金 ▲6八金 △3六歩 ▲2五飛
63手まで

島も情けない。△6二金である。これは先ほどの変化で桂馬と角が移動した時に歩成の王手に同金と取れば65歩で銀アタリだからである。銀が逃げても取っても73角打の王手飛車となる。王手飛車が怖くて将棋は指せない。銀などくれてやれ。


島が望むこと  No: 2578 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/24 Wed 23:32:54

さて竜王戦分析を進めている間にA級順位戦も進んでいる。島はこういう展開が得意である。すべて我々の予想通り。35歩と75歩がぶつかり島は8筋なのである。

日時:2003.09.24
棋戦:A級順位戦
先手:佐藤康光
後手:島朗

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽7二銀
▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽8四歩 ▲3七銀 ▽7四歩
▲7八金 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽8五歩 ▲6八玉 ▽9四歩
▲6六歩 ▽6四銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽5四角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲3四歩 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽7五歩 ▲6五歩 ▽同 角
▲5八金 ▽5四角 ▲7五歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽8七銀
▲7六銀打 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽8五歩 ▲6二歩 ▽7一金
▲8五歩 ▽8八歩 ▲同 玉 ▽7三桂 ▲8七銀打



康光が▲8七銀打と打ったところが現在の局面。かなりビビっている。島が初代竜王の頃の意気込みを思い出しているからである。ここで島が考えそうなことは角と飛車の交換である。以下の変化が望ましい。

▽8五桂
▲8六歩 ▽7七桂成 ▲同 桂 ▽4五角 ▲5六歩 ▽2七金
▲4六飛 ▽3五銀 ▲4五飛 ▽同 歩


一根不浄の棋士  No: 2577 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/24 Wed 18:44:11

曼珠沙華とは7本数えるように咲かせる。
すると必ず一輪だけ先に大輪を見せてくれる。
この一輪に従って次々に開花する。
これを逆に六根清浄一根不浄としたのが米長である。
彼の一族郎党は100万本の曼珠沙華を見て酒を飲む。
今度は情報の公平化を掲げチーム力をアピールする。
一根不浄が勘違いして棋士をひとりひとり呼びつけてそれを訴える様は滑稽である。
島研に来て中原打倒の名人戦攻略法の教えを乞う手法と全く同じであった。
これを一根不浄の棋士が行なっていることに問題があるのである。

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/manju.jpg


36歩と74歩 康光と島が現在想起すること  No: 2575 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/24 Wed 17:04:39

一手損角換りを薔薇十字定跡に進行させたいというのが関西である。
ここには我々がブランコの原理でも再考察した連盟棋士の最大の先入観がある。即ち「腰掛け銀」とは46歩と突いて56銀の形を言うものであるというのが連盟棋士であった。我々はかねてからこれを「腰掛け銀の四辺形」という概念で把握するようにしている。
つまり36歩と突いて46銀の形も「腰掛け銀の四辺形」なのである。
この形の攻撃性について我々は先週「第1期竜王戦(島朗六段VS米長邦雄九段)全局分析」においても披露した。(竜王戦全局分析シリーズはその後「ブランコの原理 序説」から「ブランコの原理 第2期竜王戦第1局の考察 島朗竜王VS羽生善治六段」へと至り現在進行中である)
羽生がそれを真っ先に読み、あることを思い出して谷川を日曜日に粉砕している。谷川のショックは実は靴下のシールどころではなかったであろう。今日は康光がそれを島相手に見せているのである。彼らは36歩を突きたかったのであった。後手の34歩をブランコ運動の後進力と捉え、35地点に駒アタリ奇数番1を作成するというのが康光。一方島と羽生は第1-2期竜王戦で抽出された2筋と8筋のブランコ運動。
最近我々がこの36歩やNHK杯の先崎までダミーにして後手の74歩を「驚くべき手」と誇張した通り。山田中原まで我々は遡って悪夢を見た。木村14世名人ならば序盤からの後手の一手損など決して認めない。薔薇十字定跡へのルートなど決して指させないということである。それに真っ先に気がついた山崎は一昨日薔薇十字定跡から三間飛車に繰り替えたのだった。

15手め36歩。そして18手め74歩。康光も島も何を思い出しているかわかるであろうか?



本日進行中のA級順位戦 康光VS島の一手損角換り  No: 2572 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/24 Wed 16:29:52

まだ第二期竜王戦第2局持将棋の分析は終わっていない。持将棋となる符牒に意味を探る色気がある為である。ブランコの原理に腰掛け銀の四辺形の既成概念を絡めると説明しにくい問題が発生してしまう。
そこで今日のA級順位戦でガス抜きをしてみよう。
我々の想定通り今日は一手損角換りとなる。トップ棋士とはそのようなものである。今朝紹介した棋譜と▲3八銀まで同じように進むのである。▽7二銀は棒銀もあるぞという島。 谷川は▽6二銀であった。

現在までの進行 ▽9四歩まで

日時:2003.09.24
棋戦:A級順位戦
先手:佐藤康光
後手:島朗

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀
▽7二銀
▲1六歩 ▽1四歩 ▲3六歩 ▽8四歩 ▲3七銀 ▽7四歩
▲7八金 ▽7三銀 ▲4六銀 ▽8五歩 ▲6八玉 ▽9四歩




柏将棋祭 谷川の一手損角換り  No: 2571 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/24 Wed 04:50:56

Tシャツから値札の止め具を取ることも忘れるほどボケたのかと早速嫌がらせのメールが来た。このTシャツは羽生が着ていたモノと同じ柄である。敬老の日には長襦袢と相場は決まっているが、このように派手なTシャツは生まれて初めて着る。頂き物とは言えかなり夢中になっていたことは確かである。
止め具がキンタマまで旅行したことなど個人的な話である。谷川などは衆目の前で恥を晒している。一昨日の千葉市柏での将棋祭であった。
この日は大雨である。神戸から千葉まで長い道中谷川もいつしか靴下が濡れてしまったのであろう。あるいは対局前は必ず直前に靴下を替える習慣なのかもしれない。真新しい靴下を履いて畳の上で羽生と公開対局であった。400人が観戦している。なぜ靴下のことまで我々が知っているかというと、この靴下にはシールが張りついたままだったからである。この証拠写真は日経が堂々と掲載している。
谷川でもこのようなことがあるのであるから、止め具をつけたままTシャツを着ることなどボケのうちに入らない。渡辺明などあの若さであらゆるモノを置き忘れている。履き物まで忘れている程である。
この対局は一手損角換りを谷川が羽生に仕掛けた。

対局日:2003/09/21
棋戦:第2回千葉県柏将棋祭 公開対局
戦型:後手番手番一手損角換り
先手:羽生善治 名人+竜王
後手:谷川浩司 王位

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲6八玉 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽6二銀
▲7七銀 ▽6四歩 ▲2七銀 ▽6三銀 ▲2六銀 ▽1四歩
▲1六歩 ▽4四歩 ▲5八金右 ▽7四歩 ▲1五歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽同 香 ▲同 香 ▽1三歩 ▲1二歩 ▽2二銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三銀打 ▲2六飛 ▽2四歩
▲1九香 ▽1二銀 ▲2四飛 ▽3三金 ▲2八飛 ▽2四歩
▲7八玉 ▽5二金 ▲2五歩 ▽同 歩 ▲1七桂 ▽3二金
▲2五桂 ▽2四歩 ▲1三桂成 ▽同銀右 ▲同香成 ▽同 桂
▲2四飛 ▽2一香 ▲3四飛 ▽4三金右 ▲3六飛 ▽2七角
▲7一角 ▽4二飛 ▲6二銀 ▽5二玉 ▲1四歩 ▽2五桂
▲1三歩成 ▽3六角成 ▲同 歩 ▽4一飛 ▲1二と ▽7五歩
▲6一角 ▽同 飛 ▲同銀不成 ▽同 玉 ▲6二銀 ▽5二玉
▲5一飛 ▽4二玉 ▲5三銀成 ▽5一玉 ▲6二角成 ▽4一玉
▲6三馬 ▽3一玉 ▲5二銀 ▽4二金引 ▲6四馬 ▽投了

89手で先手の勝ち


帰路の車中で谷川は靴下のシールに気がつき愕然としたことであろう。
これを日経記者に伝えるべきか一瞬迷ったかもしれない。
記者もこのシールに気がつかないまま写真を公開してしまった。
これに気がついたのは中倉宏美だったかもしれない。中倉彰子ならばシールを剥がしてくれたであろう。

将棋の方は89手で羽生が勝つ。先手が勝つのが祭のお決まりであろうか?


山崎の三間飛車  No: 2567 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/23 Tue 18:58:06

昨日はC級2組順位戦であった。素晴らしい戦いが多い。順位戦の百花撩乱一大蘭の展覧会である。わけても山崎は新旧の酒を混ぜてさらに進化する才能の塊である。マシュダ一家愛読者でもあろうか? そう。薔薇十字定跡から三間飛車への大変貌であった。我々こそが山崎の愛読者なのである。新鮮な序盤から巧みなパロディー、そして古豪の振り飛車党の指し回し。これが一人の若者とは信じられない展開である。

日時:2003.09.22
棋戦:C級2組 4回戦 関西将棋会館
先手:増田裕司五段(3勝0敗)
後手:山崎隆之五段(3勝0敗)
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △1四歩 ▲7八金 △4四歩▲4八銀 △3二飛
▲2五歩 △3三角 ▲6九玉 △4二銀▲7七角 △5四歩 ▲8八銀 △6二玉
▲8六歩 △7四歩▲8七銀 △7二銀 ▲7九玉 △7一玉 ▲8八玉 △5二金左
▲5八金 △6四歩 ▲5六歩 △5三銀 ▲9八香 △8二玉▲6六歩 △8四歩
▲9六歩 △9四歩 ▲9九玉 △6三金▲6七金右 △8三銀 ▲5七銀 △7二金
▲6八銀 △3五歩▲1六歩 △5一角 ▲2六飛 △3四飛 ▲7九銀 △6二銀
▲8八銀 △7三銀 ▲6八角 △9二香 ▲2八飛 △6二角▲5八飛 △4五歩
▲5五歩 △3六歩 ▲3八飛 △3七歩成▲同 飛 △3五歩 ▲5四歩 △同 飛
▲3五角 △5九飛成▲6二角成 △同金引 ▲3二飛成 △5六歩 ▲5八歩 △同 龍
▲6八金引 △5九龍 ▲5八歩 △4六歩 ▲同 歩 △5四角▲3八龍 △3七歩
▲同 桂 △1九龍 ▲4五桂 △1六龍▲3四龍 △5二香 ▲2二角 △3三歩
▲3五龍 △1二香▲1一角成 △1三香 ▲2二馬 △2七龍 ▲1二歩 △4三角
▲3三桂成 △同 桂 ▲同 馬 △2五角 ▲4四馬 △2九龍▲3六歩 △4七歩
▲2六龍 △同 龍 ▲同 馬 △2八飛▲3七馬 △1八飛成 ▲4七馬 △2七龍
▲3九桂 △2八龍▲2九飛 △同 龍 ▲同 馬 △6五歩 ▲2二飛 △5九飛
▲2三飛成 △3六角 ▲3七歩 △5八角成 ▲同 金 △同飛成▲5三歩 △同 香
▲5四歩 △同 香 ▲3六角 △5七歩成▲5八角 △同 と ▲2一龍 △4一歩
▲5一飛 △5七香成▲4一飛成 △7一桂 ▲1八馬 △3一歩 ▲同龍左 △6八と
▲7二馬 △同 金 ▲6三金 △6二角 ▲7二金 △同 銀 ▲5二金 △5六角
▲6二金 △同 銀 ▲5三角 △7八と ▲同 銀 △同角成 ▲6二角成 △8八馬
 まで160手で山崎五段の勝ち


墓場がない  No: 2566 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/09/23 Tue 18:16:59



一昨日急に寒くなった。セーターを出すのはまだ早い。そこでトレーナーを着る。ここまでは渡辺明と同じである。まだ寒い。靴下を履く。ここからが違う。いつしか眠り気がつくと下半身が露出している。急に暑くなり自分でスボンから下を一気に脱いでしまったのである。
このような時には必ず悪夢を見る。1968年の棋聖戦第5局最終戦である。山田道美棋聖の序盤であった。最年少挑戦者中原誠五段は53銀である。あの53銀から腰掛け銀の四辺形を先に作ったのが天才中原であった。
なぜ負けたのか?
気がつくと下半身がスッポンポンであった。

山田の序盤を書くのは確かに骨が折れる。骨を焼くのは1時間もあればよいが、この序盤は手ごわい。
そこでお茶を飲む。お茶が喉を通る時に気がつく。首の裏に違和感を感じる。手で触るとナイロン止め具がまだTシャツに付いていた。値札だけ剥がして止め具を取ることを忘れていたらしい。Tシャツを脱ぐのも面倒なのでハサミでそのまま切る。これで止め具は取れたはずであった。
ところがかなりしばらくして気がつく。キンタマに何か違和感を感じる。パンツを脱いで見るとなんとあのナイロン止め具の片割れがキンタマにへばりついている。Tシャツの襟元から背中を通り股間に不時着したのであった。
長い旅であったろう。旅路の果てがキンタマでは哀れである。そこでこの切断されたナイロン止め具を捨てずに引き出しにしまって供養することにする。引き出しとはそのような墓場である。10年ごとに整理する。このナイロン止め具を見て思い出すであろうか?まず他人にはこの事情がわからないであろう。
棋譜は違う。100年経っても全てがわかる。棋譜には墓場がない。