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アラスカ!ALASKA!タイトル画像
by 日蝕貧乏知恵者猫

August 2006

空のkiroku 雑記帳 ここより先に記事を載せることが多いです。m(_ _)m
TV Trivia アラスカ・極北・オーロラ・宇宙・環境などに関するテレビ番組をブログでご紹介。
(TV番組紹介のカテゴリー表示)
オーロラ情報局 アラスカを含むオーロラに関する記事はこちらで。
2006年8月のニュース
 ◆終わりのない旅−原野に生命の川が流れる 星野道夫インタヴュー
 ◆星野道夫メモリアル・プロジェクトのパンフレット販売
 ◆JAL今冬もアラスカ直行便を運行
 ◆アラスカに生きる−星野道夫が残した光
 ◆北極異変:宇宙から森林火災跡確認、ピンクの花畑
 ◆北極異変:アラスカ西部、凍る島削る温暖化の波
 ◆北極異変:アラスカの森林、温暖化で?害虫北上
 ◆北極異変:アラスカ上空で温室効果ガスを調査
2006.8.28
『終わりのない旅−原野に命の川が流れる』
星野道夫インタヴュー


『終わりのない旅−原野に命の川が流れる』
 星野道夫インタヴュー

 湯川 豊/星野道夫
 スイッチ・パブリッシング
 2006年8月22日(火)発売
 1,575円(税込)
 アラスカに身を置き、厳しい自然に生きる動物や人々を撮り続けた星野道夫が、カムチャツカでの不慮の事故により急逝して十年。本書は、生前の星野と交流があった湯川豊によるインタヴューと、星野のエッセイについての解説を収録。
 著者の湯川豊は文藝春秋の元編集者であり、星野が学生時代に同社でアルバイトをしていた頃から、星野が亡くなるまで、長年にわたって深く関わり続けました。また編集者として、星野のエッセイ集『旅をする木』を手がけている。
 巻末には、作家・池澤夏樹氏のエッセイを収録。池澤氏もまた、星野道夫と深い親交があった一人であり、没後十年を経て、星野が残したメッセージを、いま、新たに解き直そうとしている。
 没後十年を経て、星野道夫が残したメッセージを生前のインタヴューや旅の軌跡などから、いま、新たに解き直す。

 はじめに
・狩猟民の生と死、動物たちの生と死
・アラスカに行きる
 星野道夫、その旅の軌跡
 後記 −10年の後に
 星野道夫の10年 池澤夏樹


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2006.8.28
星野道夫メモリアル・プロジェクトのパンフレット販売

星野道夫メモリアル・プロジェクト@Miraikan
 パンフレット特別版をオンラインで販売

 スイッチパブリッシング
 2006年8月8日発売
 600円(税込)
 B5版、40ページ
 別途、特別冊子16ページ付き
 2006年8月11日、12日に日本科学未来館で行われた「星野道夫メモリアルプロジェクト@Miraikan」のパンフレット特別販売。
 本イベント出演者のボブ・サム、池澤夏樹、龍村仁の寄稿をはじめ、星野直子の特別寄稿や1996年に星野道夫が子供たちへ向けて行った講演「アラスカどうぶつ記」を再録など、SWITCHオンライン限定販売の冊子。
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2006.8.25
JAL今冬もアラスカ直行便を運行

JAL今冬もアラスカ直行チャーター便を運航
 アラスカ観光協会発表
 8月10日発表のプレスリリース(PDF)

 2004年冬期、アラスカへの初めてのチャーター便は3便からスタートして、昨年は6便に増便。
 
今冬は成田・大阪・名古屋から合計10便運航されます。
 2006年12月22日(金)〜2007年2月21日(水)発までの4泊6日パターン。
 成田〜フェアバンクス間の包括旅行チャーター(ITC=ツアーのみ)で、ボーイング747−400を使用し、供給座席数は300〜350席を予定。(ちなみに、2004年は292席、2005年は8席増加の300席。そしていよいよ350席へ??シートピッチがどんどん狭くなる?!^^;; 言い換えれば、それだけ人気が高まって、利用希望者も増えているということ。)
 通常、日本からの直行便がないアラスカは、米国本土内乗り継ぎで片道約12時間(乗り継ぎ時間を含むともっと!)かかるところ、本チャーター直行便だと往復共に6時間半で行き来ができます。

日本航空
アラスカ・チャーター便のページ
(期間限定ページ:リンク先はツアー発表後に閲覧可能)
使用機材:ボーイング747−400(300〜350席)

日本各地    18:00頃発→フェアバンクス 6:30頃着
フェアバンクス  9:30頃発→日本各地   10:00(翌日)頃着

ツアー日程(4泊6日、日本発・フェアバンクス発の日付)
成田 2006年12/22(金)〜2006年12/26(火)
関空 2006年12/26(火)〜2006年12/30(土)
成田 2006年12/30(土)〜2007年 1/ 3(水)
成田 2007年 1/ 3(水)〜2007年 1/ 7(日)
名古屋 2007年 1/13(土)〜2007年 1/17(水)
成田 2007年 1/17(水)〜2007年 1/21(日)
成田 2007年 2/ 9(金)〜2007年 2/13(火)
成田 2007年 2/13(火)〜2007年 2/17(土)
成田 2007年 2/17(土)〜2007年 2/21(水)
関空 2007年 2/21(水)〜2007年 2/25(火)

 JALトラヴェルほか、大手旅行会社で当フライトを利用するツアーが発表されると思います。
 本ニュースもこれまでよりもひと月前に発表され、直行便利用のアラスカ・ツアーの人気も年々高まっているので、希望する日を確実に予約するには、早めが良いかも知れません。
 なお、毎度の事ながら直行便を利用できるのは、ツアー利用者のみ。
 乗ってみたい〜っ!(;_;)

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2006.8.25
アラスカに生きる−星野道夫が残した光

アラスカに生きる−星野道夫が残した光
 朝日新聞
 極北の大自然に暮らす人たちのことを『絡み合う生命の綾に生かされている人々』と記し、そして、都会に暮らす『僕たちだって同じなのだ。ただそれがとても見えにくい社会なのかも知れない』と記した星野道夫氏。
 氏がロシア・カムチャッカ半島でヒグマに教われ命を落としてから10年。一通の手紙から始まった物語は時を超えて今も続いています。
 星野氏との交流や、彼の作品を契機に『見えにくい社会』を飛び出し、アラスカの大地で人生を繰り開こうとしている人たちを紹介する特集。
 …で、webに記事が掲載されるかな?と待っていたのですが、紙面限定だったようです。
 以下、記事見出しと登場人物だけではありますがご紹介致します。(敬称略)

1:極北の地に一通の手紙
 8月19日(土)夕刊
 シシュマレフ村 クリフォード・ウェイオワナ(当時の村長)
 ▽Shishumarefで今、起こっていること
  Human and Economic Indicators - Shishmaref
 ▽どこにある、どんな場所?
  Shishmaref, Alaska
 ▽wikipedia
  Shishumaref, Alaska
 ▽拙ブログ内関連記事
  アラスカの片隅で:シシュマレフ村
  映画『ホワイト・プラネット』
  「生命の海・地球縦断! 深層大海流を追え!!」

2:『神の箱庭』飛ぶ夢追う
 8月21日(月)夕刊
 ブッシュ・パイロット 湯口 公(いさお)
 ▽湯口さん公式サイト
  ALASKA大自然とアラスカの大空
 ▽拙ブログ内関連記事
  空自に別れ 元隊員、大自然の空へ アラスカでブッシュ・パイロット目指す

3:本来の自分 大自然で発見
 8月22日(火)夕刊
 有香・アングウィラック

4:オーロラを日本の子に
 8月23日(水)夕刊
 オーロラクラブ代表 新開俊郎
 是恒さくら


5:夫と見た風景 息子にも
 8月24日(木)夕刊
 写真家・八木 清
 星野直子・翔馬
 (翔馬君…こんなに大きくなられているのですね!)

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2006.8.11
北極異変:宇宙から森林火災跡確認、ピンクの花畑

宇宙から森林火災跡確認、ピンクの花畑
 朝日新聞 2006年8月11日付け
 茶色く焼けこげた火災跡や、延焼を免れた濃緑の針葉樹林、そして被災地に一斉に花開いたピンクのヤナギラン。米国アラスカで2年前に起きた大規模な森林火災の跡地を、宇宙からの目が克明にとらえた。
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星『だいち』が、アラスカ州フェアバンクスの北東約200km付近を、上空690kmから撮影。

・上空を小型飛行機から見たのと同じように、衛星の画像では山火事で立ち枯れた森林、ヤナギランの咲く赤い花畑が分かる。

・2004年の山火事での焼失面積は過去50年間で最大で、約270万ヘクタール。

キクイムシによる虫害で樹木が衰弱したり枯れたことなどから、焼失面積が拡大?

・衛星画像の解析から、山火事後の森林再生の目処や方法を探す手がかりが見つかる可能性。


Google Mapsで見たアラスカの森林火災
 TIKAさんが見つけられたフェアバンクスから北東方向の山地付近の山火事。(Chena Hot Springs Roadから北に入ったあたり?)
 一昨夏、昨夏とこのあたりを含めてアラスカ州内は大規模な山火事に見舞われましたが、その時の画像でしょうか?(けれども、大規模だったBoundary Fireが写っていないので、別の年かも知れません)
 モウモウと上がる煙がたなびいて、フェアバンクス市街地まで流れ込んでいる様子が見て取れます。(Google Mapsの画像はここに載せられないので…画像中心に山火事をドラッグして、左の+−のスライド・バーを2段階ほどマイナス方向にスライドさせると、同じ画面上にフェアバンクス市街地が現れる筈。^^;;)
 なお、Google Mapsの画像は時折更新されるため、この画像も書き換えられてしまうかも知れません。お早めのチェックがお勧め。  

陸域観測技術衛星『だいち』(ALOS)公式サイト@JAXA
陸域観測技術衛星『だいち』(ALOS)プロジェクト・トピックス@JAXA
地球観測衛星『だいち』特集@asahi.com

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2006.8.9
北極異変:アラスカ西部、凍る島削る温暖化の波

アラスカ西部、凍る島削る温暖化の波
 朝日新聞 2006年8月9日付
 米ロ国境のベーリング海峡に近いアラスカ西部の島シシュマレフで、海岸浸食が進み、家屋の倒壊が相次いでいる。温暖化の影響で、海が凍る期間が短くなり、次々と押し寄せる高波が永久凍土を削り、とかしているためだ。

 島には先住民のイヌピアット・エスキモーを中心に、約600人が暮らしているが、「いずれ沈む島では生きていけない」と、村ごとアラスカ本土へ移住することを決めている。しかし、移住費用の予算が確保できず、計画は暗礁に乗り上げたままだ。

 写真家の故星野道夫さんは73年に初めてこの島を訪れた。以来、アラスカの大自然を撮り続け、96年8月8日、ロシア・カムチャツカ半島でヒグマに襲われた。
 その死から丸10年。星野さんの思い出の島が温暖化で消えつつある。
・浸食で家の倒壊が始まったのは8年前からで、これまでに20軒が倒壊。

・海が凍る時期が例年よりも2ヶ月遅くなり、高潮が来襲。

・解氷時期は例年は6月。しかし、今年は2月には氷が姿を消してしまった。

・2009年までにシシュマレフは村ごとアラスカ本土へ移住することを住民投票で決定。
 しかし、移住費用は1世帯あたり約1億200万円もかかり、資金繰りが難航している。


▼Shishumarefで今、起こっていること
 Human and Economic Indicators - Shishmaref
▼どこにある、どんな場所?
 Shishmaref, Alaska
▼wikipedia
 Shishumaref, Alaska

▼ブログ内関連記事
 アラスカの片隅で:シシュマレフ村
 映画『ホワイト・プラネット』
 「生命の海・地球縦断! 深層大海流を追え!!」

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2006.8.7
北極異変:アラスカの森林、温暖化で?害虫北上

アラスカの森林、温暖化で?害虫北上 針葉樹狙う
 朝日新聞 2006年8月7日付
 ボロボロに朽ち果てた針葉樹が、地面に突き刺さった無数の針のように立ち尽くしている。米国アラスカ南部のキナイ半島上空を飛ぶと、虫害で立ち枯れた森が見渡す限り広がっていた。地球温暖化の影響によるのか、害虫の生活サイクルが変わったことが一因とする見方も出ている。

 「膨大な量のまきがあるようなもの。落雷で簡単に火がつき、あっという間に燃え広がります」

 本社機「あすか」から虫害の現場を見た財団法人リモート・センシング技術センター(東京)の上林徳久・主任研究員(森林科学)は話す。
・キナイ半島はアラスカの中でも虫害が深刻な地域で、原因はキクイムシの一種。
 同地域では、これまでに東京都の約2倍の広さにあたる4400平方kmが被害を受け、アラスカ全域では1万6千平方kmに及ぶ模様。

・キクイムシが成虫になるには通常2年かかるが、温暖化の影響か80年代後半から1年で成虫になるようになった。
 そして、活動期間が延びたために被害が広がる。

・虫害はアラスカ南部が中心だが、フェアバンクス近郊でも被害を確認。(キナイ半島とは別種のキクイムシ)
 付近では近年夏に大規模な山火事が発生しており、痛めつけられた樹木が標的になっているのか?
 火災で衰えた森林が虫害に遭い、さらなる火災を招く。 温暖化を加速しかねない悪循環を断ち切る妙手は、今のところ見つかっていない。

キクイムシ wikipedia
 キクイムシはゾウムシの仲間なのですか?!
 意外な感じ…。
 どこかのマングローブに棲むキクイムシは、漁師達のスナック(オヤツ)になっている。
 そんな場面を何かのTV番組で見ましたが、あれは同じ名前の別の生き物なのだろうなぁ…。

Wood Boring Insects in Alaska
 ↑虫の画像がありますので、お嫌いな方はご注意を!
 キクイムシは英語でWood Borer。
 上記のサイトでは、樹木に害を与えるアラスカの代表的な昆虫を紹介。
 キクイムシは体長数ミリの小さな虫ですが、幹深くではなく樹皮のすぐ下でかなりの数が繁殖するらしく、被害が大きいようです。

Forest Helth Rrotection Alaska Region
 アラスカの森林のコンディション、病害虫の発生などの総合サイト?!

 話が逸れますが、侵略的な植物(日本で言うところの帰化植物?)として、Japanese Knotweedが挙がっていました。
 タデ科の植物のようですが、アメリカ北部、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の他、イギリスでも繁殖しており、アラスカ州では南東部で大きな群落(?)が確認されているとのこと。
 観賞用として持ち込まれたものがどんどん広がって野生化したようですが、日本原産なのかしらん?いくつかの似た種をまとめて"Japanese Knotweed"と呼んでいるとのこと。
 河畔などで茂るとサケの産卵場所に異変をもたらしたり、河川の流量を減らすなど(上流では溢れてしまう可能性あり?)、生態系などにも影響が出る可能性があるようです。

人工衛星から見たアラスカの山火事の様子 2005年8月

ALASKA SMOKEJUMPERS
 2005 ALASKA WILDFIRE PHOTO GALLERIES

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2006.8.5
北極異変:アラスカ上空で温室効果ガスを調査

アラスカ上空で温室効果ガスを調査 東北大
 朝日新聞 2006年8月5日付け
 北極域の針葉樹林(タイガ)やツンドラから放出される二酸化炭素やメタンは、地球温暖化にどの程度影響しているか。米国アラスカで東北大の研究者らが、こうした温室効果ガスの実態調査に乗り出した。大気の採取には朝日新聞社が協力、北海道大などのチームによる森林火災調査と併せ、北極域の植物の役割解明に迫る。
 調査はアラスカ州内のツンドラ湿地、森林火災現場などの8ヶ所を予定。
 朝日新聞社所有の小型飛行機に国立環境研究所の観測機器を搭載、上空500〜5000mの空気を集め、試料を日本に持ち帰って分析するそうです。
 そして温室効果ガスの中で、二酸化炭素の約20倍の効果があるというメタンに注目。
 メタンは森林火災で不完全燃焼が起こったり、凍土地帯で細菌が土壌の有機物を分解すると産出されるもので、分析することによりその由来が分かるとのこと。
 大気中のメタン濃度は20年前頃から上昇しているものの、ここ数年は横ばい。
 しかし増加に転じる可能性もあるとのことで、今回の調査結果が待ち望まれます。


気象庁
 ・温室効果ガスに関する基礎知識
 ・増え続ける大気中の温室効果ガス ―世界気象機関(WMO)が温室効果ガス年報の刊行を開始しました― 2006年3月14日
 ・増え続ける大気中の温室効果ガス(PDF形式)

温室効果ガス wikipedia

電中研・環境科学研ニュースNo.2 2005年9月(PDF)
 ・超長期の地球温暖化予測を実施 −温室効果ガス濃度の安定化効果を把握−

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