◆空のkiroku 雑記帳 ここより先に記事を載せることが多いです。m(_ _)m |
◆TV Trivia アラスカ・極北・オーロラ・宇宙・環境などに関するテレビ番組をブログでご紹介。
(TV番組紹介のカテゴリー表示) |
◆オーロラ情報局 アラスカを含むオーロラに関する記事はこちらで。 |
2006年7月のニュース
◆Fort Knoxの拡張と環境汚染
◆アラスカ航空、米国内でも機内食有料化
◆赤祖父俊一『北極圏へ−オーロラと地球温暖化に挑む』
◆星野道夫写真集『LOVE in Alaska 星のような物語』
◆星野道夫展 『星のような物語』(再掲)
◆DVD『星野道夫 ALASKA 星のような物語』(再掲) |
2006.7.17
Fort Knoxの拡張と環境汚染
Fort Knox seeks
change in operations
Fairbanks Daily News-Miner 2006年7月16日付
フェアバンクスから26マイルの郊外山中にFort
Knoxという露天掘りの金鉱があります。
2シフト制で24時間稼動しており、夜中にオーロラを撮影している間にも、鉱石運搬車がオレンジ色の線を引きながら往来していました。
画像は小さくて分かりづらいですが、画面中央下には懐中電灯を持って立っているLeRoy(私が撮影しているのにライトをこちらに向けないで下さい、師匠!*_*;)、その後ろに右に向かって伸びているオレンジの線が運搬車の明かりです。 |
|
通年休みなく操業されており、400人以上が就業。
金の年間産出量は40万オンス以上だとか。
…と言われても、サッパリ見当が付きませんが。
記事によると、この金鉱の拡張計画があり、鉱石から金を回収する新しい方法の許可を行政に求めているそうです。
クオリティの低い金鉱石から、シアン化ナトリウムを用いて金を漉し出す…と書いてあります。
どんなシステムなのか、私には分からないのですが…。
シアン化ナトリウムはNaCN=青酸ナトリウムとか青酸ソーダと呼ばれるもので、金属メッキにも使われるけれど、摂取すると、呼吸が出来なくなって窒息死…。
毒薬!!
人間の経口致死量に関しては200〜300mgとするもの、0.15〜0.3gとするものがあるけれど、摂取すると最悪は死に至る物質。
火気禁止で、燃焼すると有害な窒素酸化物を産出。
二酸化炭素や酸性粉末消化剤の使用は不可、炭酸ナトリウムなどのアルカリ性水溶液で中和後、次亜塩素酸ナトリウムやさらし粉などの酸化剤水溶液で酸化処理大量の水で洗い流す。(参照元)
漏えい時の処置と共に空気中では徐々に炭酸ガスと反応してシアン化水素を発生するので注意と書いてあります。
厚い不透過・可塑性のライナーや同じく厚く敷いた砕石の上に鉱石を置くなどの措置が取られ、310エーカーの広さを計画中とのこと。
このシステムを稼動させることにより、これまでの金回収システムよりも使用エネルギーは1/3のコストで済ませられるそうです。
しかし、安全性は本当に大丈夫なのでしょうか?
万が一、漏えいした時に、風向きによって濃厚な青酸ガスがフェアバンクスの街を襲うようなことにはならないのかと心配です。
また、フェアバンクスの街からFort
Knoxへ向かう途中には、ビールも作られている軟水の美味しい湧き水が出る場所がありますが、地下水や河川への影響を含めて、長期的視点に立った環境面への影響を考えて頂きたいと思います。
|
2006.7.16
アラスカ航空、米国内でも機内食有料化
Alaska Airlines Expands Northern Bites Meals-For-Purchase
Program
New $5 meal options will replace complimentary sandwich
snack on majority
アラスカ航空 2006年7月14日付け
既に昨年からメキシコ国内やメキシコからアメリカへのフライトでは実施されていたようですが、8月1日からアメリカ国内線でも、3時間以上のフライトの機内食が有料化されるようです。
シアトル〜アンカレジ・フェアバンクス間、シカゴ、ダラスからの便が該当するようで、1食$5−で提供される模様。
ファースト・クラスのミール・サーヴィスは、引き続き無料です。
メニューは毎月更新され、例として朝食はスクランブル・エッグ、ポテト、グリルしたトナカイ・ソーセージ。昼食、夕食としては、七面鳥のサルサ・ラップ(ラップは"包む"の意味そのままで、トルティーヤで様々なものを包んだサンドイッチ。chipotleのサルサ・ソース使用)、もしくは1/4ポンドのアンガス・ビーフのチーズ・バーガー(いすれもポテトチップス付き)などだそう。
オンラインで事前にメニューをチェック出来ると、自分で持ち込むかどうか考えられて良さそうだけれど、そんなサーヴィスの予定はあるのでしょうか?
2005年3月 シアトル→アンカレジ機内にて 【昼食】
これはソフト・シェル・タコスになるのかな?
それでは、ラッパーとブリトーとの違いは?
ラッパーはパイプ状で、ブリトーは春巻き状?
2005年9月 フェアバンクス→シアトル機内にて 【朝食】
チーズ&ミート・パテのクロワッサン・サンドイッチ。
このようなメニューが$5−になるということでしょう。
「毎月メニューは変わります」とアナウンスされていますが、
上の画像のメニューと下との違いくらいだったりして。
そんなこんなで、搭乗前にスナックを買い求めたり、ファスト・フード店に並ぶ方が増えているそう。
乗り継ぎ時間に余裕があって荷物が少なければ良いのですが、重い機材を背負って動いていると、それすら面倒なこともしばしば。
それに、何が出てくるのかなぁ〜?!という小さな楽しみもなくなってしまいますし。(国内線のコーチなんて、大した物は出てこないじゃない…とか突っ込まないで下さいネ。^^ゞ)
機内食が$5−の価値があるものか、自分で持ち込んだほうが良いか…まずは、ものは試し。早く試しに行きたいなぁ〜。(^^ゞ
それから、アラスカ航空機内で、アラスカの地ビールであるアラスカン・アンバーを$5−で提供開始というニュースを昨秋お伝えしましたが、今年5月からは、最近日本でも「翼をさずける」という広告展開している健康飲料レッド・ブルを$3−で(いずれもファースト・クラスでは無料)、無料のソフト・ドリンク類では、Athenaという女性のガン研究への寄付金付きのボトル入りウォーターの提供を始めたそうです。
(ボトルにはピンク・リボンが付いていますネ。ピンク・リボン2)
客室内でこのお水を頼むと、間接的に乳ガンなどの研究費へ寄付しているという訳で、これはちょっと嬉しい。(^^)
機内食有料化により、アラスカ航空は数百万ドルのコストを削減することが出来るということなので、企業側から考えれば当然の流れと言えるのでしょう。
利用者側から考えると、当然ですが負担増。
例えばノースウエスト航空(NW)で成田−シアトル、そこからアラスカ航空(AS)でアラスカ州内への往復を利用する場合を考えると、日本発着のNW便では、コーチ(エコノミー)クラスでのアルコールは既に有料($5−or500円)になっていますし、AS便でシアトル〜アラスカ州間を単純往復すると、2食で$10−。アルコールも頂けば…。(私はアルコホルは必須ではないです。^^ゞ)
NW国内線でも既に機内食は有料化されていますし、他社でもその流れは多いと思われます。(他社情報にはトンと疎い。^_^;)
支払いはキャッシュのみでしょうか?
仮にクレジット・カードでも支払えるとしても、手続きが面倒なのでイヤがられそうだし、お腹がすいているのに手持ちのキャッシュが足りなくて食べられなかったら旅情どころではないし、機内食のためにキャッシュを用意しておく必要がありますね。
(アラスカ航空では昨秋には既にメイン・キャビンのアルコールは有料化されていた筈なのですが、CAさん達は忙しくて(おしゃべりに…だったかも。^^;;)徴収を忘れたようで、友人はチャージされなかったというエピソードもあるのですが。^_^;)
|
2006.7.14
赤祖父俊一『北極圏へ−オーロラと地球温暖化に挑む』
赤祖父俊一 『北極圏へ−オーロラと地球温暖化に挑む』
赤祖父俊一著
白日社
2,520円(税込)
北極圏は、すばらしい自然に満ちている。人類未踏の地がいまなお残る宇宙と同じフロンティアだ。
どうしてオーロラ研究をすることになったのか。北極圏は地球温暖化といかに密接に関係しているか。“世界の赤祖父”が、科学と人生を素直に書き下した。 |
本書は、いわゆるオーロラ解説本ではなく、オーロラ研究の第一人者として知られる、アラスカ州フェアバンクスの国際北極圏リサーチ・センター(通称IARC)所長の赤祖父先生の自伝的作品です。
ご自身の人生を語る上でオーロラは不可欠ですから、オーロラ研究に関する記載のヴォリュームも多く、沢山の画像も盛り込まれています(他解説書の中で拝見したことがあるものも多いです)。
これまでの著書と趣を異とするのは、日常生活やご家族のことはもとより、研究生活の裏側が多く語られている点ではないでしょうか。
UAF(アラスカ州立大学フェアバンクス校)のGeophysical
Institute(通称GI)所長の後にIARC所長に就任、様々なご苦労も多かったことがうかがい知れます。
以前、赤祖父先生の講演会を拝聴した際に、「IARC設立の折には、日本からは沢山の援助を頂いたのだから、日本にはご恩返しをしなくては」というようなことを何度も口にされていた姿が思い出されます。
研究者はその研究を続けるための資金援助を取り付けるということも、大きなお仕事の一つで、それは研究に限ったことではなく、一般企業内でもそうなのですが…。
オーロラや地球温暖化の研究の裏側を垣間見られることは言うまでもなく、研究生活や資金を巡る人間模様、それらを支える創造性の大切さなど、これからの日本への警鐘や提言が綴られた一冊です。
|
2006.7.11
星野道夫写真集『Love in Alaska 星のような物語』
星野道夫写真集『Love in Alaska 星のような物語』 いのちを見つめた「愛」を贈ります。 未公開写真を含む新編集の写真集。
写真展開催記念出版 2,100円(税込み) 小学館 8月2日発売
(小学館のサイトでは4日だし、Amazonでは3日だし…。どれが本当?発行日と配本日の違いなのかしらん??*_*;)
|
2006.7.1
星野道夫展 『星のような物語』
NHK 2006年度特別企画 星野道夫展『星のような物語』
東京:松屋銀座店 8月 2日(水)〜8月14日(月)
大阪:大丸梅田店 8月16日(水)〜8月28日(月)
福島:中合福島店 10月26日(木)〜11月6日(月)
札幌:大丸札幌店 12月27日(水)〜2007年1月8日(月)
今年の8月から全国巡回型の写真展『NHK 2006年度特別企画 星野道夫展「星のような物語」』が始まります。
約2年をかけて全国を巡回する予定です。
現在決まっている会場は上記の通りですが、他にもたくさんの会場で開催予定です。詳細が決まり次第お知らせいたします。
|
星野道夫公式サイトからの情報です。
2年をかけて全国を巡回ということで、沢山の方がご覧になれるのではないでしょうか?
星のような物語 星野道夫展
NHKプロモーションのサイトで、 こちらに沢山の情報や画像が掲示されています。
7月にオンエアされる関連TV番組情報も載っています。
他にもDVDも発売決定です!
詳細はリンク先をご参照下さい。
|
2006.7.1
DVD『星野道夫 ALASKA 星のような物語』
DVD『星野道夫 ALASKA 星のような物語』 全3巻
8月2日(水)発売
ポニーキャニオン
各巻4,935円(税込)
各55分
※NHKの特別番組と本作の内容は異なります。
星野道夫 ALASKA 星のような物語 希望編
Pony Canyon
【希望編】晩秋〜冬、そして再び春
「再会した親子グマ/カトマイ国立公園」「シロクマ/カナダ・チャーチル」「川を渡るカリブー/コバック川」「真っ白に染まった原野・森」「星野自宅/フェアバンクス」他、りす、鳥類、植物など。
そしてたどり着いたのは、地球に生きる人間の小ささ、情けなさ、それを知り抜いた者のみが持ちうる、人間という存在への諦観、しかし星野はその諦めの境地からこそ、次の時代を生きる人々の希望を見出していく。
「雪の美しさは地上のあらゆるものを白いベールで包み込む不思議さかもしれない。過ぎ去った昔の辛い記憶を、懐かしさへと美しく浄化させてゆく」 |
星野道夫 ALASKA 星のような物語 感受編
Pony Canyon
【感受編】春〜初夏
「熊/デナリ国立公園」「カリブー/北極圏プルドーベイ」他、ビーバー、キツネ、花、高山植物など。
26歳でアラスカに渡り野生動物の基礎を学んだ後、生息地にテントを張って写真を撮り続けた星野。初めてアラスカの大地に立ち、動物たちに出会い、驚き続け、自分が見ている風景が何を訴えているのかを考える日々の始まり。
「ツンドラを埋め尽くす。伝説のようなカリブーの群れ。人間のためでもなく、それ自身のために自然が息づいていた。僕はツンドラの上に横になり、カメラを投げ出した」 |
星野道夫 ALASKA 星のような物語 思索編
Pony Canyon
【思索編】夏〜秋
「クジラ/フレデリック海峡」「オオカミ/デナリ国立公園」他、ムース、白頭鷲、川を紅く染める鮭など。
やがて星野は、動物だけではなく風景、人、あらゆるものを対象に思索し始める。
「個々の死が淡々として大げさでない。私たちが生きて行くということは、誰を犠牲にするかという、終わりのない日々の選択である。近代社会では見えにくいその約束。約束とは言い変えれば地の匂いであり、悲しみである」 |
音楽プロデューサーとして名高いという藤原ヒロシ氏が音楽を担当し、第2トラックでは自然音と一緒に、その音の世界に浸れるとか。藤原氏には失礼ながら、自然音だけ…のトラックがあっても良いと思います。(万人向けとは言えないかも知れませんが…。^_^;)
予約特典として、amazonだと定価より1巻あたり1000円ちょっとお安く入手可能で、全巻注文した場合、差額でもう1枚CDかDVDを買うことが出来るのは嬉しいですね。(^^)
|