世界を旅しながらボクサーを目指す青年、東光太郎が白鳥船長の船によって日本に帰ってきた。 光太郎は旅先で手に入れた砂漠で100年に1度しか咲かないというチグリスフラワーの球根を埋立地に埋める。 その直後、超獣オイルドリンカーが出現。船長のタンカーを襲おうとする。 光太郎はクレーンを使ってオイルドリンカーを追い払うことに成功する。
ＺＡＴは超獣が再び出現することに備えてパトロールをしているとチグリスフラワーを埋めた場所で何かに襲われる。 オイルドリンカーがここの真下にいると考えたＺＡＴは花を焼き払うことにする。 花といっしょに寝ていた光太郎は熱さで飛び起きて、100年に1度しか咲かない花を焼いたＺＡＴ隊員達に殴りかかる！
そこに海からオイルドリンカーが出現。 ＺＡＴは攻撃を開始すると今度は花の埋めてあった地下から腹部は巨大なチグリスフラワーになっている怪獣アストロモンスが出現。 オイルドリンカーと格闘になり、アストロモンスは腹部でオイルドリンカーを飲み込んでしまう。 （超獣より強い怪獣が出現したことを表す名シーン！）
自分の花が怪獣になってしまったことにショックを受けた光太郎はアストロモンスに向かっていくが、上空で跳ね飛ばされる。 ネットのある場所に落ちたおかげで命拾いしたものの、光太郎はここで意識を失う。
翌朝、白鳥さおり、健一や子供達に発見された光太郎は緑のおばさん（光太郎の亡くなった母親にそっくり）の手当てを受ける。 その時みどりのおばさんにバッジを渡され、「一度やろうとしたことは最期までやらなければ、だめですよ」と励まされる。 （このおばさんの正体はウルトラの母）
怪獣を倒すため光太郎はＺＡＴに入隊。驚くＺＡＴ隊員たち。 そこへアストロモンスが再び出現。ＺＡＴは電気ショック作戦を行なうが失敗。 アストロモンスはＺＡＴ本部を攻撃するが本部は上空を飛んで攻撃をかわす。 光太郎はアストロモンスに攻撃を仕掛けるが反撃を受け墜落してしまう。
死線をさまよう光太郎の魂をウルトラ５兄弟がウルトラの国に運ぶ。 そして光太郎の寝かされたカプセルに大量の光が注がれる。 ウルトラの母はウルトラ６番目の弟タロウを誕生させたのだ （この時、母はウルトラ５兄弟に「お前達もこうして生まれてきた」と語る）
誕生早々にタロウはアストロモンスに戦いを挑む。 アストロモンスは手のムチや花から出すガスでタロウを苦しめる。 カラータイマーが赤になり点滅する。 タロウはムチを受け止め投げ飛ばし、ストリウム光線で勝利する。
光太郎は朝日奈隊長に下宿先として白鳥家を紹介される。 （ここで光太郎と白鳥家がすでに知り合いであることが分かった隊長の表情がGood） 光太郎は「考えさせてもらいます！」といって野原へ駆け出す。 ウルトラの母は空から「あなたの上には太陽が輝いていることを忘れないでね」と光太郎に語った。
ボクシングに励む光太郎。 しかし相手に敗れてしまい、今度は勝つと健一に約束をする。
その日の夜、多摩川の工事現場を怪獣コスモリキッドが出現、付近を破壊し工員を食べてしまう。 （しかし、目撃者はいなく、何の仕業かは誰も知らない）
翌朝、健一は何でも食べてしまう不思議な穴を発見する。 光太郎にそれを教えたところでＺＡＴから連絡が、朝日奈隊長は自分と同じくカレーを食べたものに調査を命じる。 というわけで光太郎と南原は破壊された多摩川の工場を調査。 光太郎はコスモリキッドを発見し、ミサイル攻撃をするが見失ってしまう。
白鳥家に帰ってみると健一がすねていた。 訳を聴いてみると怪獣が釣り人を襲うのを見たのだが姉のさおりを含め、誰も信じてくれないからだった。 健一の話を聞いてその怪獣は光太郎が見たものと同一のものと確信。 （上流で打ったミサイルも液体化したコスモリキッドと共に下流に移動している）
ＺＡＴは水中に放電する作戦でコスモリキッドを発見し攻撃する。 苦しみながらも暴れるコスモリキッドが放電装置を破壊した後、お返しにとばかりに北島隊員を追いかけて捕まえる。 それを見て西田がコスモリキッドに向かうがピンチにそれを見て光太郎はタロウに変身。
２人を救助するとコスモリキッドと戦う。 形勢が不利になったコスモリキッドは逃げようとしたところ、不思議な穴に足が嵌ってしまう。 その時、タロウはブレスレットランサーを使い倒したかに見えたが...。
翌朝、光太郎と健一のトレーニング中に愛犬ポチが不思議な穴に落ちてしまい、穴の付近を捜していた光太郎も穴の中に...。 健一はすぐにＺＡＴに知らせる。 不思議な穴の正体は怪獣ライブキングの口だったのだ。
ＺＡＴはライブキングの中に光太郎がいることを確認。 光太郎は荒垣から自分は怪獣の腹の中にいることを知らされる。 焦る光太郎。（前に飲み込まれた人はすでに溶けてる） ＺＡＴはライブキングの腹に穴をあけパイプで光太郎を救おうとするが、 液体が出ている途中でライブキングがパイプを切ってしまい、救出できなかった。 さらに出てきた液体は消化されずにコスモリキッドが再び出現してしまう。
ＺＡＴはさらに窮地に！２匹の怪獣は戦いを始めた。 （ライブキングの笑い声はコスモリキッドを挑発しているように見える） 怪獣の胃の中にいる光太郎はこのまま溶けてしまうのか！ その時、宇宙に我が子の救出に向かうウルトラの母の姿があった。
コスモリキッドとライブキングの戦闘中、 （ライブキングの挑発に怒ったコスモリキッドがガスタンクをライブキングに投げたりしている） 健一のラジコンがライブキングの鼻に入ってクシャミをしたのも見て、朝日奈隊長はクシャミで怪獣から光太郎を脱出させる作戦を思いつく。 コショウを使って怪獣達にすごいクシャミをさせ、 （この時の「42歳の知恵を見ろ」は名セリフ！） 光太郎とポチは怪獣の鼻から飛び出す！ （ＺＡＴメンバーや健一達のクシャミも結構迫力があった（笑））
光太郎救出後、ＺＡＴは攻撃を仕掛けるが２大怪獣には通用しない。 光太郎は怪獣を凍らせてからバラバラにする作戦を思いつくが、ＺＡＴの技術では難しい。 光太郎はタロウに変身！
しかし２大怪獣相手に苦戦、コスモリキッドの舌で首を絞められて投げ飛ばされて、そこをライブキングに左腕を踏まれて骨折してしまう。 それでも何とかウルトラフリーザーで２匹とも凍らせることに成功する。 そしてＺＡＴの攻撃でコスモリキッドが、ストリウム光線でライブキングはバラバラになる。
戦いが終わった後、負傷した光太郎を看病するさおり、その時光太郎は夢の中でウルトラの母に励まされる。
しかし、心臓の残っていたライブキングはまだ生きていた。 夜中ライブキングはにわとりを数千匹も食べてしまう。 なかなか姿を見せないライブキングに対してＺＡＴは穴を掘ってそこにライブキングの声のテープや家畜を使ってライブキングを誘き出す。 そしてついにライブキングが出現し、攻撃を加えるが光太郎がライブキングの下敷きになってしまう。
その時、ウルトラの母が地球に到着しライブキングの吐く火炎に苦しみながらも光太郎を救出する。 光太郎もタロウに変身してライブキングと戦うも負傷している左腕を攻撃されて苦戦する。 母はマザー光線でタロウの左腕の治療をするとライブキングに反撃。 ストリウム光線でとどめを刺そうとするが、健一は「それではまた復活してしまう」と叫ぶ。 タロウとウルトラの母はライブキングを宇宙へ運んだ後、ストリウム光線とマザー破壊光線を一斉に発射してライブキングを粉々にする。
翌朝、光太郎は前回負けた相手に再びボクシングを挑むのだった。 （ウルトラの母が怪獣と戦うのはこの回のみ）
海底火山の爆発でできたオロン島には２匹の巨大海亀キングトータス・クイントータスが住んでいた。 黒崎をリーダーとした興行師は２匹を捕獲しようとクイントータスの産卵時を狙い、麻酔を打ち込み、 （打ち込もうとする時クイントータスは涙を流し、メンバーは同情するが黒崎は打ち込みを厳命する）網で捕獲する。 キングトータスは空を飛び空を飛び網を脱出するがそこで麻酔のため一時動けなくなる。
その後、黒崎たちは砂地を穿り返してクイントータスの産んだ卵も見つけ出す。 充分な成果を上げた黒崎達は第４さくら丸でクイントータスや卵を日本に運ぼうとする。 その途中でクイントータスの卵のスープを黒崎達や船員は飲む。（まだ卵は４つある） それを恨めしそうに見ていたクイントータスの麻酔が切れて暴れだす。
船員たちはＳＯＳを発信。救助に向かったＺＡＴは船員達をクイントータスを攻撃。 その最中に海中からキングトータスはクイントータスの網を食い破りクイントータスを脱出させる。 ２匹が引き上げ全員無事に救出される。 しかし黒崎はＺＡＴがクイントータスを攻撃したことを非難！ （第４さくら丸の船員はお礼をいうけど） 憤然とした気持ちで引き上げるＺＡＴ。 （スープを飲んだ黒崎達や船員達は亀甲模様のジンマシンができて体中を掻いている）
夜になると黒崎の仲間である白井と佐久間がクイントータスに襲われる。 白井は逃げたものの佐久間はクイントータスに食べられてしまう。 （白井にはクイントータスの姿ははっきりとは分からず岩が佐久間を食べたと主張）
ＺＡＴの調査で白井達の車が事故でなく上からの力で潰されたことが証明される。 さらにその頃、第４さくら丸が西イリアンに向かうところを回転して飛んできたキングトータスの赤い卵型の爆弾で破壊されて船員や船客は死亡。 （当初は第４さくら丸を攻撃したのは空飛ぶ円盤によるものという報告される）
ＺＡＴは黒崎達の周辺を警護しようとする。その矢先に恐ろしくなった白井は狂ったように駆け出す。 白井はそこを再び現れたクイントータスに襲われ死亡。
それを見た光太郎はタロウに変身してクイントータスと戦う。 クイントータスは赤い卵型の爆弾をタロウにくっつけ爆破させる。 タロウもストリウム光線で反撃する。 そこへキングトータスもやってくる。 キングトータスも爆弾でタロウにダメージを与えた後、２匹は回転して真空の渦巻を作り出しタロウを閉じ込める。 苦戦するタロウはどうなるのか！
タロウは真空の渦巻でダメージを負い、地中に逃れる。 その後２匹は残ったメンバーの黒崎と八田を殺害し復讐を遂げる。 その後は卵を持って帰ろうとするがうまくいかない。 ＺＡＴはさおりの差し入れからバスケットに卵を入れて持ち運ばせようとする作戦を思いつく。
そこへＺＡＴの鮫島参謀と極東支部のスミス長官が現れて２匹を退治するように厳命する。 本来はおとなしい海亀だというＺＡＴメンバーの声に聞く耳も持たない。 （「あんな大きくなれば怪獣だ！」「相手は畜生だ！いっそひと思いに」等と暴言続出） 朝日奈隊長は命令を拒否してバスケット作戦を遂行する。 （卵を危険にさらすのを嫌ったのでバスケットはスカイホエールが運ぶ）
ＺＡＴは２匹をオロン島に送り届けるのだが、そこでスミス長官は艦隊を使って２匹を攻撃する。 その攻撃で２匹は頭を負傷し狂ってしまい、卵も１個を除いて破壊されてしまう。 光太郎達は２匹をオロン島に帰したことを激しく後悔する。 （亀が艦隊に攻撃されたことを知らないさおりや健一は帰したことを喜ぶが）
クイントータスは逆上して日本に戻ってきて町を破壊する。鮫島参謀はＺＡＴを責める。 破壊される町を見てやむなくＺＡＴはクイントータスに攻撃を開始する 。光太郎もタロウに変身！ クイントータスをストリウム光線で倒す。
クイントータスが死ぬ直前、残った卵からミニトータスが誕生、母親の死に涙する。 鮫島参謀はミニトータスを攻撃することを命じるがタロウや朝日奈隊長はミニトータスを庇う。 しかしクイントータスを倒したタロウにミニトータスは小さな口で噛み付こうとする。
そこへキングトータスが飛来。復讐に燃えてミニトータスを乗せながらタロウを攻撃する。 その途中でミニトータスに光線を浴びせて巨大化させるとさらに２匹でタロウを攻撃する。
２匹の気持ちを考えるとタロウはとても反撃できない。 「このままではやられてしまう」と判断し、タロウはクイントータスの遺体を持って空を飛ぶ。 キングトータスはミニトータスを乗っけて追いかけようとするがミニトータスが上にいると飛ぶことができない。
そこにウルトラセブンが現れてミニトータスをオブって宇宙へ！ キングトータスもそれと共に飛んでいく。 地球上では居場所がなくなったトータス親子はウルトラの星へ運ばれた。 光太郎、さおり、健一には宇宙でじゃれあう３匹のトータス親子の姿が見えていた。
光太郎はさおりにバースデーイブだからといって、かって旅の途中エジプトで手に入れた宝石のペンダントをプレゼントした。 （その日は満月が不気味に輝いていた） 小さいのが２つでペンダントの説明書は古代エジプトで書かれている大きいのが１つ、小さいのは健一がねだって、さおりからもらう。 健一はそのうちの１つを愛犬のポチに着ける。 さおりが外を見てみると大きなナメクジが！ さおりはそれを追い払うが、その後ナメクジは吠えているポチに酸を吹き出して溶かした後、ペンダントを食べる。 さらに酸で壁を溶かし、健一の部屋に侵入して、もう１つの小さいペンダントも食べてしまう。
翌朝、健一はさおりがペンダントを取ったと思ってケンカになる。 光太郎が健一をなだめた後、部屋の壁やくずかごが溶けていたのに気付いて、 （その後ポチが消えていることも）ＺＡＴのコンピュータでペンダントの説明書を解読。 それによるとペンダントはかっては幸運を呼ぶお守りだったが、ジレンマが現われてからは悪魔の石となった。 満月の夜現われて宝石を食べて大きくなるという伝説が書いてあった。
ＺＡＴは白鳥家を調査、その時ペンダントをさおりから借りようとするがさおりは貸す事を拒否。 荒垣は万一さおりに何かあったときのため白鳥家に残るように光太郎に指示。 その不安が的中したかのようにさおりの前に再びジレンマが！ 光太郎はジレンマをザットガンのレーザーで攻撃するが、そのエネルギーを吸収してジレンマは巨大化！
ジレンマはペンダントを狙ってさおりと光太郎を襲う。２人は地下に逃れる。 そして光太郎は解読した伝説を話してペンダントを捨てるように言うが、「これは私を守るお守り！」といって拒否。
ＺＡＴはナパーム弾でジレンマを攻撃するが口から吐く酸でナパーム弾の火炎を消してしまう。 光太郎はペンダントを捨てることを再び強要するが、それをさおりは拒否してジレンマに向かおうとする。 光太郎は止めようとして、思わずさおりをひっぱたいてしまう！ さおりは伝説の通りなら光太郎が悪者扱いされてしまう、自分からジレンマに向かっていけば光太郎に迷惑はかからないと考えたのだ。 光太郎はさおりにお礼をいって、そして自分の蒔いた種は自分で刈り取ろうとジレンマに攻撃しようとした。 しかし、逆にジレンマが破壊した建物の下敷きになりそうになってタロウに変身！
タロウはさおりを助け出すとキックなどでジレンマを攻撃！ ジレンマも酸を吐いて反撃し、タロウを苦しめる。 ＺＡＴはアルカリ液をタロウにかけて酸を中和させる。 タロウは再びジレンマを攻撃！ジレンマの触角を引っこ抜く。 ジレンマは舌でタロウの首を絞めるが、タロウは角からの光線で舌を切るとストリウム光線でジレンマを倒す。
ジレンマが倒れ危険がなくなると光太郎はペンダントを改めてプレゼントした。
さおりの好きな人からのプレゼントを大事にしたいという気持ちからの行動が、 トラブルを大きくしてしまうという、第２期ウルトラらしい話の１つですね。
・更新日：2011/03/18・ページ製作者：トータス砲