U-kiの読書日記(00/3/4～00/3/16)

U-kiの読書日記(00/3/4～00/3/16)

『水に眠る』（文春文庫）北村薫、読了。 - 00/03/17 00:00:00
本日の調子: メールが来ないクサナギくんなみ。

コメント:
＃３月１６日
やはり云わせてもらおう。
「北村薫、おまえはスキップでもしてろ！！！」
──以上だ。

（ソレだけではあまりにもヒッデーので、少し。）
最近読んだＳＦ以外の短編小説というと、山本文緒『みんないってしまう』、村上春樹『レキシントンの幽霊』あたりなんだが……比べてる相手がグレート過ぎる？？ってゆうか、この作品集に寄せられた１１人による豪華解説を見る限りはおそらく北村薫もグレートな作家さんなんだろうけど……あまりにもお粗末というか、少なくとも俺の心に届く物語は１編も無かったのでやはり相性が悪いんだろう、という判定を下す。
俺はもう大人なのでつまらないと感じたら本に払ったお金がもったいないといって無理に読む必要はなく、むしろそういったつまらない本を読む時間がもったいない、と思う方が正解なのだろうが、今回は通勤電車の中で座れてしまった＆乗り継ぎの待ち時間に読めてしまった＆手持ちの本がコレしかなかった＆薄かったので全部読んでしまった。本当はもう最初の２つでやめようと思ったのだが。是非、姫野さンあたりに読ませて感想を聞いてみたいもんである。（おそらく激憤、必至）
これは余談だが、俺の学生時代からのつきあいのある友人グループにＮ村という男がいる。Ｎ村はキャバクラ遊びをする俺を「不潔なゴミ」を見るような目で見る。そんな奴に女子の写真を５枚並べてやって「どの娘が好みだ？」と問いかけたとき、どうやっても奴は第三者である我々が思った通りの娘しか選ばない──確実に毎回ショートカットの娘の清潔そうな娘を選ぶのだ。そして、思惑通りの答えを引き出した時、我々は「Ｎ村ぁぁあ！！」と奴の肩を叩きながら滂沱するのだった。そう、北村薫のこの作品集はそんな５、６年前のまだ青臭いってゆうか男として全然なってねぇ頃のＮ村の性癖にクリソツな部分にまみれているように見える。もー、横に俺が居たら「北村ぁぁああ！！」バンバン！と肩を叩いてやりたい、そんな気分になってしまうのだ。（ちなみにＮ村くンは数年前、海外の工場立ち上げのため、単身現地に乗り込み、見事、現地妻とのロマンス話を土産に２倍も３倍もたくましくなって帰ってきた。今では良き歌舞伎町飲み仲間である）
話がすげーそれた。まぁ、作家の人格批判を云々、という声もあるかも知れないが、俺は書評やってるつもりもないし、人間だから嫌いな人間には嫌いと云うしかないし、嫌いな人間が書いてる～という先入観なしで作品に接することもできやしないんでまぁ、そこは許されたい。俺や俺の言葉が気にいらなければ脳からスポイルする権利は他の誰でもない、あなたにあるのだし。
というわけで、作品一つ一つに別の人の解説がつくという超うらやましいことをやっているので俺も当てつけで全部の感想を書いてやろう。

・恋愛小説…死ね！こーゆー夢ばっかりみてたらＳＥＸもしないでひからびるわい！ってゆうかタラヲ！姉さんに逆襲してやりなさい！！
・水に眠る…寝てろ！ってゆうか、ＪＯＪＯに出てくるスタンド能力なら許すのに。
・植物採集…売れ残ってください、こーゆー女は。そして死んでください、こーゆー男は。きっと趣味はファミコンです。
・くらげ…おお、ＳＦじゃん！と少し魂が揺らぐ。が、日本のパパは悲しぃねぇ～（忌野清志郎風）の領域を抜けられていませんな。
・かとりせんこうはなび…64、64、128!ってソレは香取クンじゃなく中居くんだった。香取クンはAptiva!!ＩＢＭ！意味不明～。（俺の感想がじゃないよ、この話がだよ）
・矢が三つ…わりと楽しかった。でもなんか『少女の器』風の後味の悪さが。
・はるか…唯一良かった。しかし、りぼん春の増刊号とかの読み切りで充分か。ってゆうかおやじドリーム以外見るとこなしっつーか。
・弟…嫌です。次。
・ものがたり…少しラストはおセンチになったが、最初から読めてしまうオチはどうか？
・かすかに痛い…痛くない。俺、眼鏡っ娘属性ゼロだし。

総評：読む価値なし！──以上だ。

『バガージマヌパナス』（講談社コミックスデザート）漫画：栗原まもる・原作：池上永一、読む。 - 00/03/15 00:00:00
本日の調子: 勝利の秘訣はパット・モリタで超決定！

コメント:
＃３月１４日
いやー、今回ばかりは原作が池上遼一でなくって本当に良かった。あ、彼は漫画描く方か。いずれしろ「姦ったさ（ホーサビタン）……」とかさわやかに云ってる老婆、オージャーガンマーが池上遼一タッチでなくって本当によかった（笑）。
さて、遊びはこれくらいにして本当のトコロを書くと、池上永一の作品は実はまだ読んだことがないし、ヒラノさんが最近沖縄づいていて「沖縄・おきなわ・オキナワン」とささやき続けられたあげくに渋谷の飯屋＜沖縄＞につれて行かれてミミガーやらアシガーやらを喰うはめになったところで「北村薫→ワジワジー！！」などという表現も各所で見られるようになり、映画「ナビィの恋」を薦められながらも俺的沖縄映画といえば「ベストキッド２」のでんでん太鼓の連打シーンなわけで、そういえばこの映画が如何にワイハで撮られた歪みまくった偽沖縄映像であっても元気な年寄りとか米軍基地に蹂躙されまくりーな沖縄のイメージはきっと正しいのではないのかな、とか思ったりするところであり、「ウンタマギルー」の「魚は半分腐りかけがウメーんだよ！」とかゆーセリフも鮮烈に覚えており、どんなにつまらない映像でも平等に記憶してしまう自身の脳が恨めしかったりするわけであり、うーん、俺にとって沖縄っていったいヤマトンチュー？ヌーガー？って感じだったわけである。（意味不明）
とにかく面白かった。ま、こーゆーのがあるから少女漫画もやめられないやね。
俺にとってこの漫画の笑いのツボは『おたんこナース』や『動物のお医者さん』といった佐々木倫子のシニカルさに近い部分であった。（オージャー家の掃除の様子とか祭壇とかカニメガがやりこめられるトコロとか）そしてコマ割りとペンタッチによる抜群のメリハリの付け方である。これはもう少女漫画の技法を逸脱してるよな、とか思った。（少女漫画はこの手のメリハリと縁遠いという印象がある）
話全体に透徹した南国の島の脳天気さが良い。大抵、こういう土地を描くときは同窓会のシーンのような「田舎を卑下する表現」が前に出てきてしまってどう読んでも楽しくなかったりすることが多いのだけれどね。
主人公・綾乃、漫画だから美人だけどそれを色気無しに描けているのはなかなか。映画だと女優の選び方一つでこのテの話は雰囲気も随分違ってきちゃうと思うけどね。（ノブちゃんに女優選ばせちゃダメよ！）ほんと、描き方うまいです。最初冗談の固まりにしか見えなかったオージャーガンマーもなーんかこーゆーおばあさんいるよなぁ、って感じになってきて（く、クメコさんかい？）。カニメガは云うまでもなく実在よのう。
しかしなぁ、「姦っちまうと霊感がなくなって巫女の資格がなくなる」というともすると安い巫女さんモノのエロ同人漫画のような設定でよくもまぁ、ここまでやりましたなぁ、というのが正直なところでもある。綾乃に色恋沙汰がないといか、「姦る」＝「ヨゴレル」とかいう健全さがなんとも南の田舎の島という土地柄にマッチしていて健全でよかよか、とか思ってしまうあたり、俺が不健全すぎるのかしらん？とちょびっと反省したりする。
ラスト、予想はできたものの、おいら泣いてしまったッス。ヒドイ、ヒドイよ！卑怯な展開だよ！といいつつもこれ以外ありえないんだけどねぇ。まぁ、年取って涙腺緩くなった自覚があるので良しとするか。
原作は、文庫化されたときに読もうと思ってそのまんま。ふむん。この漫画を見る限りこの物語はこのまんまの印象で俺の中に蓄積されるのが正しかろ、という気がしてしまってたぶん原作まで読まないだろうなぁ、と思う。『復活、へび女』は買っちゃったのでいずれ読むであろうが。
しっかし、これを猛烈に薦めていたヒラノさん、やっぱただのババァフェチじゃあ……？（※御本人より「ババ萌え」であるとのご指摘を受けました(苦笑)）

『動画王vol.９スーパーロボット千年王国』（キネマ旬報別冊）、読む。 - 00/03/14 00:00:00
本日の調子: 試合で観客皆殺しにしちゃったロボジョックス・アキレスなみ。

コメント:
＃３月１３日
Ｇ－ＳＡＶＩＯＵＲ見てぇ！！──どう考えてもこのヘルメット抱えてにこにこしてる主人公の写真、ロボジョックス風味１２０％だよ！！もしくは実写ガンダムゲーム風味１２０％！！ああぁ、しょぼそうだよ～。早く見たいよ～。ティターンズの皆さんがトゥルーパーズにしか見えないよ～。しかもザクでもグフでもなく「ブグ」だよ～（笑）。井上はン、最高や！あんた最高のお人や！！
ヒゲもしばらく見てない間にシャイニング・フィンガーとか好き放題やってるみたいで、あとでいちから見直しですな。レンタル屋に着実に並んでるようですし。そういえばつい最近思うところあって入会したレンタル屋にＧガンダムが全巻そろっているので「やはり見なくては駄目なのか？」とか最近心が揺れていたりする（苦笑）。
引っ越しのごたごたでＤＶＤ買いに行けなかった「ＴＨＥビッグオー」。俺が見れば出てくるロボがオール鉄面党なのは一撃で看破できただろうになぁ。横山光輝ではなく石ノ森ロボの流れをくんだマスクデザインというのは云われて納得、であった。まぁ、どっちも好きだからいいんだけどね（笑）良質の作品を作って続編作るのは良いけど、１クールできっちり話まとめるんも重要な仕事じゃないですかー？とだけつぶやいておく。あ、今ＤＶＤ買ってきてもｉＭａｃセットアップしてないから見られんなぁ。そういえば一番最初に買おうと思っていたＤＶＤ作品って「ジェネレイター・ガウル」のＢＯＸなんだけど、どこにも売ってないんだよなぁ。
「ダイ・ガード」、製作方針が分かって俺が受け付けない理由がはっきりわかったので良しとする。志の高さは認めるが、ツボにはまらねばどんなものも駄目、ということか。
「ガオガイガーＯＶＡ」はやっぱ見たいなぁ。レンタルに出てくるまで待つか。「女神候補生」も漫画で見たけど１回くらいはＣＧの「女神」を見たい気がする。これもレンタル待ちかな？
「真（チェンジ）ゲッター」はどの資料見てもやっぱりさっぱり話が見えてこない。１話のＬＤはあまりの安さに買ってしまったというのに……。レンタル屋でビデオのパッケージ見ても話がわからんのだからきっと駄目なんだろうな。ウム。
巨大ロボットアニメってさすがの俺ももう全部網羅できねーや、と思っていたがこうして年表にされてしまうと意外とあっけないものよのう、と感心してしまったり。これなら特撮モノならもっとあっけなく年表にできてしまうのではないか？とか思ったり。
そういやこの本、なんかプラモや仮面ライダー・クウガやタイムレンジャーまで扱ってて、『宇宙船』か『Ｂ－ＣＬＵＢ』か、何か別の雑誌みたいだー、とか思ってしまった。

『リサイクルビン』（講談社ノベルズ）米田淳一、読了。 - 00/03/13 00:00:00
本日の調子: アンナにデブ、と云われて激昂するノリカなみ。

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＃３月１２日
引っ越しの後遺症でモノが増えるのが怖くて雑誌も買うのをためらっていたのだが、ようやく新しい部屋にも慣れてきて本を買うことができるようになった。神林作品で調子にのったせいか、電撃文庫じゃなくて米田淳一氏の新刊を読了。いやー、ＤＡＳＡＣＯＮ２で「２月頃次のが出ます」と聞いたときは「はぁ、ずいぶん先の話だなぁ」と思ってぼんやり聞いていたのだが、こうして実際に今手に取って読んでいる事を考えると、作家が本を出すのって野菜の栽培みたいに手間と暇がかかるものなんだなぁ、となんだか本自体が目に見え手に触れられる実体化した苦労そのもののように思えてくる。
リサイクル便とか瓶とか敏とか貧とか色々想像していたのにリサイクルビンで完結した単語であったか。
これは間違いなくＳＦだ！
駄目だ！なぜ講談社ノヴェルズなのだ？！ハサミ男とか京極とか云ってる場合じゃねぇよ、ミンナ騙されるな！ＳＦ者はすぐ本屋行って買ってきて読め！
プロパーな出版社から出てないためにＳＦセンサーに引っかかることがなく読む機会を逸した作品がどんなに多いことか。最近はＹＡ文庫の中にアタリ本もあるとようやく理解してきたが、ネットの中評判ってものが指標としてなかったらもっと見逃しが多いだろうと思う。「ＳＦ」とかジャンルの線引きが曖昧だからこそ、他の本読みさんの意見は重要なのだ。複数の人間の意見を聞いてやっとジャンルとしてＳＦにかぶっていて自分が楽しめるかどうか判定できるようなものでこの世はあふれているのだ。
だから声を大にして云おう。この出版形態でこの帯でこのタイトルでも、書いた人は『プリンセス・プラスティック』の米田淳一、一筋縄ではいかないＳＦな人なのだよ！と。
しかし、のっけから「エコアイス」が出てきたときは思わずニヤリ、としましたがね（笑）最後にはお得意の「……でし～」のチュチュ様語まで飛び出してきて完全に「ザ・ワールドof米田淳一！─時は動き出す─」って感じにも陥りましたけどね（笑）。
当初、物語自体の牽引力は弱いかもしれない。けれど、文章は大変読みやすく、文字の本リハビリ中の俺が１日で読破してしまったほどだ。まぁ、２／３にさしかかったあたりからの物語のパワーがもの凄く、「眠いけど読みたい～」状態に突入したというのが真相だが（笑）。このある瞬間からＳＦだと気が付いて引き込まれ、雪崩のように一気にラストまで読み進む、というのをやったのは『オルガニスト』以来かな。それまでは「いったい俺は何の小説を読んでいるんだ？」という感じなところも一緒。基本的に事件が起きて捜査が始まって、鉄道、警察、コンピュータ、ハッキング、というタームに絡むきめ細かな描写に主要人物である切れ者オタク警部・鈴谷に重ねられてにじみ出る米田氏の炸裂するソッチ系ペダンティズムという構造は俺にとっては物語的な魅力がないながらもふらふらと前進できるという不思議なモノなのらしい。逆に言えばそれに終始している物語だったのなら読後に何も残らんだろう、ということか。
『宇宙消失』のときは話の腰がそこで折れてしまっても話の真ん中のタネあかしで身震いがきて、「おおっ」と唸った。『オルガニスト』のタネあかしの時は「おおっ」と云って欣喜雀躍した。今回はその物語の化けの皮が剥がれるターニングポイントの破壊力がイマイチであった。「おおっ」と思う余裕のないつなぎ方だったように思う。どっちかっていうと「えーっ」という感じ。（すげーアバウトでスマン、、）ま、ソレを過ぎてからは大変面白かったので逆につなぎとしては良かったのかな？ま、俺はショック少ない割に違和感があったのが気になった。
キャラは鈴谷警部の出来があまりにもアレで濃すぎ・出来すぎだったので他の人の色がすげー薄く感じました。特に主人公であろう瑚珠の影がウスウスなのがちょっと残念でした。まぁ、「語りべ」役はこの程度の濃さが丁度良いのかもしれんが。でも作者がこの物語で伝えたかった物語というのはここに出てくる登場人物で必要充分だったかも。これ以上キャラ萌えできそうな人が出てきて話喰ってもこまるし、これ以上人数増えたら散漫になってしまうと思うし。鈴谷ワンマンで良いのかも、ね。
色々文句ばかり書いているような気もするが、俺も誉めるだけということがどうしてもできない男なので米田さん本人がこの文章を読むことがあったとしてもどうか許していただきたい。とにかく俺はこれでも猛烈に誉めたい気分なのだ。
「人間は内燃機関だ」とか「人は一瞬を生きていてそれがすべてだ」とか、俺がこのページで何度も繰り返し云ってることが作品に織り込んであるのを見るととても嬉しい。それはもちろん作者の言葉であり、正確には俺の思いとは似て非なるものだという感触を感じ取れるのだがそれでも同じ形態＝言葉となって活字にされているのを見るのは嬉しいものだ。『言壺』を読んだあとだけにこの言葉の持つ威力と微妙なニュアンスの違いに敏感になっているんだろうけれども。
何か他の作品に似ているとか安易に比較されるのは作者の望むトコロではないと思うのだが、着眼点というか風呂敷の広げ方といい、日常と非日常のつながりといい、大きな仕掛けから小さな小道具までの整合性というか役割の分担の抜け目のなさが今話題のイーガンの『宇宙消失』に近いものがある、と思い大変気に入った。そう、『順列都市』じゃなくて俺９９年ベスト１位の『宇宙消失』のイーガン。だから俺にとってこの作品の評価はかなり、高い。
プリプラ、発掘して読みたいと思いますです。はい。

『言壺』（中公文庫）神林長平、読了。 - 00/03/12 00:00:00
本日の調子: 世界最強のワープロ依存博士・ホーキングなみ。

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＃３月１１日
いや、久々にＳＦの醍醐味というか、読書のスリルというか、楽しみを味わってしまったって感じッス。昨年末から喰い足りない感じだった読書ですが、恢復した～って感じですな。
──本の小説が消え、万能著述支援用マシン『ワーカム』によって作成された電説が流布されるようになった世界。ニューロネットワークで構成されるワーカム同士のネットワークによって構築された言語空間で世界は構築されていた。「言語空間が揺らぐような」文章の入力を小説家は否定される。友人のエンジニアはその文章の危険性を指摘する。その文章は「通常の言語空間」をコンピュータウイルスの様に破壊する可能性があるとうのだ。果たしてその文章の入力に成功したとき、小説家の「世界」に何が起こったか？──
本作品の最初の一編、「綺文」はこの様な話である。
コレを読んだときの心の高揚といったら筆舌にしがたいものがあった。某ＭＬに駄文を朝の４時頃に垂れ流したいと思うほどに興奮していた。続く２編目「似負文」で興奮はさらに加速された。
それに比べると後半、「没文」や「栽培文」はやや尻つぼみな感じであったか。
だがしかし、ラストのラスト、「碑文」を読んだ時はさすがにゾクリときた。これは久しぶりの感触である。こんなカッコイイ一文をラストに書けるのはハーラン・エリスンだけだと思っていたから日本人のＳＦ作家にこれをやられとというのは非常に嬉しい事だった。
さすが、神林、といったところであろうか。これ、ＳＦセミナー後、三省堂にあらぁと思って買いにいったらなくなってたんだよね。ハードカヴァ版が出た時、このタイトルとこの表紙（ハードカヴァも似た感じだったよね？）じゃ某サイフィクトな人が云うように一般民間人がパッと手に取るような雰囲気じゃなかったもんねぇ。（カ○×ビというタイトルで『ムー』な表紙の本が一般民間人受けするかもはなはだ疑問ではあるが）当時の俺は『装甲機甲戦闘兵団○オ×ン』風なタイトルで表紙じゃなきゃ手にとらないくらいＳＦから離れてたんでねぇ、出会いが５年も６年も遅れてしまうこととなった。不運としか云いようがない。んが、インターネット文化爛熟の今現在ジャストナウに読めたことを幸運と見ることもできる。まぁ、パソコン使ったりワープロ使ったりしたあげくにNiftyなんかのパソコン通信体験してたりした人ならばその時点でＯＫだったろうけどね。
『戦闘妖精　雪風』も色々読みどころ満載な作品で思い出のシーンも沢山あるのだが、やはり俺の心に残るのはフェアリィ八甲田山状態でも自分のブーメランで顔を切ったおバカさんの話でもチキンブロス・バーガーディッシュ風味でも深井零と雪風のめくるめく官能体験告白シーンでもなく、やはり「ワープロで打った文章にはワープロの意志が入っているような気がする」のシーンだったりする。だからその部分だけ抽出して書き上げたかのようなこの『言壺』、もうモロ俺のツボ突いてきたわけですわ。
大学時代、同人小説本とＳＦ研会誌への原稿にその生きるのに余分なエネルギーの総てを注いで東芝製ワープロを２台も３台も梯子して使いまくり感熱紙を枕に、インクリボンカートリッジの再生に超絶技を披露していたあの頃、俺は間違いなくワープロ中毒だった。今のノートパソコンが重いとか云ってるヤツの首を絞めてやりたくなるが、１９９０年頃、当時の俺はお世辞にも軽いとは云えない巨大バックライト付きのラップトップワープロRupo90HXとその巨大なＡＣアダプターを担いで習志野─お茶の水間を電車とスクーターとサイドカーで行き来していたのだ。埼玉県美女木に住んでいる相方の先輩の家に遊びに行くときもかついで行った。先輩のワープロもRupoだったし、ＳＦ研のワープロもRupoにした。その俺が就職した先は親指シフトでフルスクリーンエディットという超癖ありまくりなワープロを生産しそれに汚染されてるメーカーの系列会社だったのだ。そりゃもーいきなり「ホワイトワープロ」から「ワーカム」を使え、と云われたようなモンだった。そう、これは俺の物語なのだ。俺の人生のある部分はここに「湯浮文」とかいうタイトルで掲載されてもおかしくないものだったのだ。
パソ通時代、俺はオフ会というものに参加したことはなかった。が、インターネットエイジである今は実際、ネットで知り合った人たちと比較的頻繁に会うようになった。彼らは皆、一様にネット上の人格と実体の人格を持っている。意識してペルソナを使い分けている人もいるし、自然と分離してしまってる人もいるし、俺の様に誰が見てもまったく「ネットの文章と一緒」という人もいる。これは大変に面白いことだ。神林はこの大変に面白いことを「小説」という大変面白い形に加工して販売することに成功してしまったのだ。これは、大変に、面白い、ことだ。
仕事が忙しくて忙しくて職場の人以外の人間と全く触れ合わなかった時期、俺は深夜２時までやっている夜の酒場のお姉さんたちに依存しまくった。今は時間も場所も接続方法すら自分勝手で良いという我が儘勝手ＯＫなインターネットという世界が実在していて俺はそこに依存しまくっている。そんな俺は時々、ふと思う。ネットの中の言葉に反応しそれに応える言葉で表現される自分こそがホンモノで、肉体の中に閉じこもってひとりぼっちで作業している自分の方がウソなのではないか、と。これも、この『言葉の壺』に収めて欲しいくらい奇妙で切実な現実物語の一片である。
言葉はそれ自身が世界であり、世界とは自分と相対する等価な存在のことであり、それ自身を揺さぶる物語とは、かくもスリリングで興奮と混乱に満ちた混沌の物語である。『リアルヘヴンへようこそ』や『クォータームーン』でネットに接続している自分と物語のスリリングな関係を自覚した人、この物語はネットに文章をアップした事がある人なら誰でも知的なスリルを味わえることを保証しよう。是非・読み・他・舞え！

『蕎麦屋の恋』（イースト・プレス）姫野カオルコ、読了。 - 00/03/10 00:00:00
本日の調子: 東京電話でテレクラするキキキリンなみ。

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＃３月９日
おお、久々に文字の本を読了。
原宿唯一の書店にしてちょっとサブカルきつめなセレクトの本屋さん文鳥堂書店にミカン色のお洒落な装丁の姫野さンの新刊本が並んでいたので死ぬほど忙しくて引っ越しであまりの自分の本の持ち量に本アレルギーぎみになりここんとこ文字の本見るのも嫌って感じだったのだけれども買って一気に読んでしまいました。やっぱリハビリは姫野さンで決まり！

・蕎麦屋の恋…姫野節全開。比較的欲望実現型の作風でありながら、理性を最後まで保ち、おセンチさが春の微風に流れてゆくような、そんな儚い美しさのある逸品。物語の背景に窓枠にはまった景色と、歌が流れているのは、どんな作品であれ良い。こういった色艶のない男女の機微を描かせたら姫野さンが一番、ではないかと思う。
・お午後のお紅茶…典型的怒り爆発型小説。原宿にはこの作品に出てきそうな人物とお店が沢山あって、こーゆー作品を書く人のことを念頭に置いて散策すると、愉快デス。
・イーハトーブの小迪…テレビっ子、姫野さンのお遊び炸裂小説。だとは最初気が付かなかった。『バカさゆえ…』なみにバカ。
・天国に一番近いグリーン…典型的怒り爆発型小説。レトリックに凝ってみました。
・スワンの涙…こ、これは同じバカ小説でありながら、最後の最後までオチが読めなかった。「やられたぁ！」って電車の中で悶絶。そう、姫野さんってば○○○○ユーザーでしたよね。すっかり忘れてましたヨ！
・色つきの男でいてくれよ…おバカで怒り爆発そうなんだがあやういところで普通小説になっているように見えなくもない。これが団鬼六賞受賞作家が直木賞候補作『受難』を書くにに至る途中経過なのか？

ってわけで、ここに収録されたものは「イーハトーブの小迪」が書き下ろし、半分を占める「蕎麦屋の恋」が９１年末に小説コットン、野生時代、ダカーポ臨時増刊号でバラバラに掲載された話を大幅改訂再編集したもの、残りは９７年頃に週刊小説、小説すばるで発表されたものである。って、「週間小説」って初めて聞いたよ、そんな雑誌あるんだ～って感じ(^^;;
──秋原健一、製薬会社課長、四十三歳。波多野妙子、調理師専門学校講師、三十歳。二人は京浜急行の中で出会い、蕎麦屋でせいろを食べ、ホテルでただ、ＴＶを見る。──
「蕎麦屋の恋」は世に蔓延するＳＥＸと甘ったるい雰囲気とかフェミニズムとかが一切ない＜非・恋愛小説＞の名に恥じない傑作であると思う。岡村靖幸の曲の中のマイ・ベスト「カルアミルク」の歌詞にもあるが、俺や姫野さンのようなフツーの色恋沙汰に縁の薄い、ズレた感覚の人間には「ファミコンやって、ディスコに行って、知らない女の子とレンタルのビデオ見てるの」で表現される、男女がラブホテルに行きながらもただ並んでビールを飲んでテレビを見て別れるとか、テレクラで引っかけた女の子とエアホッケーとボーリングをやって終電なくなってラブホでカラオケだけやって始発で帰るとか、ディスコやショットバーで女の子を引っかけて部屋に連れ込んでもＳＥＸもせずに途中寄ったレンタルビデオ屋で借りたくだらないフランス映画を並んで膝を抱えてただ延々と見ながら朝を迎えてしまう、といったことが実際に起こりうるというなんだかやりきれない都会で不器用に生きる人たちの存在の耐えきれない寂しさみたいなもンが包み込まれていて俺的には超ＧＯＯＤなんであるが、普通の人には「なんかヘンなの」で済まされてしまう話かもしれない。
しかし、こんなイイ話と一緒に収録されているのがなんだかただの言葉遊びみたいな意味不明ワケワカラン作品群ばかりではこれを買った「姫野に浅い読者」は「これは一体何の本なのか？」と困惑するばかりではないか、ますます売れなくなっちゃうゾ、と思いつつ、ソレが彼女の生きる道なのよのぅ、と一人納得したりもしてしまうわけで。

しかし、「イースト・プレス　チュチュカラーズ誕生！」（女性作家と女性読者をつなぐ、新しいシリーズをお届けします。「女がわからない」と嘆く男性もぜひ！）という新シリーズらしい。このミカン色がチュチュカラーなのか？米田淳一氏の陰謀の色なのかぁ？！（嘘）このシリーズのラインアップ、島村洋子は未読の作家なんだよなぁ、読まないと駄目か。仁川高丸って知らないぞ。どうしてこのシリーズに？女性作家なの？

『ＳＦＪａｐａｎ』（徳間書店）、読む。 - 00/03/06 00:00:00
本日の調子: 涅槃で待ってるhideさん（Ｘ－Ｊａｐａｎ）なみ。

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＃３月５日
いったいナニがロマンアルバムなんｄｅａｔｈカ？！（ケント・デリカット）
とかいいつつ第一回日本ＳＦ新人賞受賞作品「Ｍ．Ｇ．Ｈ．」三雲岳斗はまだちらっとしか読んでいない。「新人じゃないじゃーん」とか思ってるのは俺だけですかね？イラストと導入部のラヴラヴな雰囲気は良し。ミステリっぽいらしい。どうもＳＦＭを自分で購入するようになって以来、日本人ＳＦ作家の短編はミステリ仕立てが多いようなイメージがあってどうにもしっくりこない。最近ハードＳＦ短編の切れ味鋭い野尻氏の作品や、これに掲載されている堀晃＜情報サイボーグ（！）シリーズ＞「柔らかい闇」や（故）光瀬龍の作品群、最近ハルキ文庫で読み返した小松左京の短編作品などを読むと「ミステリの手法で＜読ませる＞」という技法がなんともこざかしく感じてしまう。こんなことを云うとまたどこかで怒られそうだが、俺の正直なトコロなのでしかたがない。ま、「Ｍ．Ｇ．Ｈ．」についてはまだ読んでもいないし、これくらいにしておく。
読み物、いつも通りの神林長平「ウイスカー」と鶴田謙二のイラストもまぶしい梶尾真治＜エマノン・シリーズ＞「あしびきデイドリーム」（うぐぅ！また布川輝良とかいってるよ！）は良し良しである。（エマノン、家にないことに気が付いて、うぐうぐぅ～）
日本ＳＦ大賞２０年史＆チグユー関連＆外伝「馬場さゆり」についてはあまり語ることがないです。ファンではなく選考委員会が選ぶ各種文芸賞の意味や是非、候補作品の選考方法や基準への疑問などは今に始まったことではないので、あまり深く考えないことにしている。
「人生というものは──”未来”をあてにしても、”恋愛”をあてにしても、”仕事”をあてにしても──最終的には、すべて、虚しく終わるものなのだ。そう、人生には、意味が、ないのだ」
このセリフが載っている作品なら、俺はそれだけで読む価値があると思うし、そんなに悪い作品じゃないのでは？という気さえしてくる。そういう重みのあるセリフだ。（俺の人生のなかでもかなりイカス言葉の分類に入る）いずれにしろ、読んでみないことには何も云えんなぁ。単品の小説として読む分には「馬場さゆり」は普通の、良い話だと思った。
冒頭の庵野秀明ｖｓ小松左京対談は面白かった。庵野監督については評価しているのにいざ語るとなると悪態しかつくことができないのはやはり同族嫌悪だということを今回の記事で確信（苦笑）。そうなんだよなー、俺も映像から先にＳＦ入った人間だもんなー。ってゆうか俺の正直な感想は＜『日本ＳＦ播種計画』の経過報告として、種をまいた代表として小松左京氏を、その種が開花した畑で育った世代として庵野秀明氏＞とあるが、小松さんは良いとして庵野ももう４０のおっさんなんだから成功者としてはふさわしかろうがせめて３０代前半、もっと云えば２０代の作家を読んでこい！って思ってしまったよ。
山田正紀ｖｓ笠井潔はわりとふつーなことをぼそぼそやってる感じで特に云うことなし。
野田大元帥のテレビ講座での教材にもなった星新一の「おーい　でてこーい」 WITH しりあがり寿、は改めて失ったものの大きさを痛感させられるってゆうか、悼むだけでなく何か前進せねばならんのでは？という無意味な使命感すら感じさせる不思議な逸品。
んで追悼といえば光瀬龍氏の方が俺は思い入れが深いわけで、やっぱり後にも先にも氏の作品といえば『百億の昼と千億の夜』だよなぁ、とか云ってるところに最近『イティハーサ』＆ＳＦＭがらみで注目の水樹和佳子の手による「墓碑銘二〇〇七年」を見せつけられて、そのハードおセンチズムに俺は心打たれ、涙を隠せない。そうだよ、ＳＦってクールでカッコイイ世界だったはずなんだよ。
んで、萩尾望都ｖｓ田中芳樹対談もやっぱよかったッス。ってゆうか、初めて田中芳樹氏のお姿拝見して「こ、こんなおっさんがガイエス・ハンマーとかローゼンリッターとかゼッフル粒子とか云ってたんかよー！」みたいなショックがあった。あまりに個人的なショックではあるが。ショックだ～。
そしてここと夢枕獏のコーナーで触れられているのだが、俺がＳＦに惹かれたのは「神」を手の届くところに引きずりおろすことができる手法がソレだったということである。キリスト教圏の作家であるアーサー・Ｃ・クラークが『２００１年宇宙の旅』や『幼年期の終わり』を書いたり、アメリカ人であるゼラズニイが超正確なインド神話風世界『光の王』を書いたりできるフィールドである、ということを認識するにあたり、俺はＳＦにいたく心酔することなったのであり、スペオペは庵野のスタートレック評と同じ様な理由から全く興味の範疇外となり、「同じＳＦでも色々あるもんだ」と思っていたのだった。
そういえば「御三家死ね死ね団」と化していた俺は「クラークなんて宇宙への憧れまっすぐ少年系小説しか書かないじゃん」などと揶揄っていたのだが、あるとき伊藤典夫先生に「でも彼の真骨頂は神秘的な部分を描くところでしょ」という一言をいただき目から鱗だった覚えがある。そう、クラークなんてハズかしくって読んでられねぇぜとか云っていながら前述の２冊はウチの「いつでも読める棚」に置いてあったりするわけで。
この本に寄せられた色々な作家さんの言葉には「あたりまえのことすぎて」という恥じらいが有りながらも皆、ＳＦに対してどういう思い入れ、希望、愛情を抱いているかがストレートに書いてあって大変良い。当たり前すぎて照れが出て普段口に出せない言葉ってスゴク大切で素敵な言葉が多いので俺は大好きだ。ってゆーかもっと云ってくれって感じですな。倦怠期の夫婦や長すぎた春を迎えている恋人同士とかも、もっと思いつきで当たり前の正直な気持ちをささやきあってみろ！それは間違いなく愛の言葉だ！この本にはＳＦに対する愛の言葉がとても沢山つまっている。とても大切な一冊となった。

『ＳＦが読みたい！２０００年版』（早川書房）、読む。 - 00/03/05 00:00:00
本日の調子: ヒゲをはやした久米ヒロシなみ。

コメント:
＃３月４日
「ＳＦ版このミス」とか「このエス」とか既にあちこちで云われたい放題だが、良いんじゃないでしょうか。（これも云われ尽くされた感じがするが）
ＳＦ者はコンベンションを開くが、ミステリ系の集会がなかったところに「ミスコン」というコンベンションが起こったように、「このミステリーがすごい！」の様な布教本形式のモノをミステリーだけのものにしておかずにＳＦ方面にとりこむのだ！というのは良いことではないんでしょうか？お互いのジャンルでやってる良き習慣を取り込むことで衰えつつある「読書」という趣味のカテゴリにテコ入れするのだ！ってことですな。
値段もヴォリュームもよろしいんじゃないでしょうか。２０００年記念の今年ぽっきりかと思っていたら「来年以降も続けて出したい」という塩澤ＳＦＭ編集長の意向も見えて良い良いづくしである。
座談会であるとか書いてある記事の内容なんかについては特に云うことはないッス。誰がどうやってもこんなもんでしょ？俺はＳＦのこういう形態の本が出てくれただけで嬉しいのでなんも云わないッス。あとは自己の読書傾向と比較するって作業があるだけでしょ？俺はこの本こう読んだけど、こういう意見もあるんだー、とか。でもこの手の本の重要な使命は「読みたい」と思わせる本の発見だと思っているけど。この本がこんな内容だとは知らなかった、読まなきゃとか、こんな本あったんだーとか。
読まなきゃいかんな、と思った本は国内だと『水霊　ミズチ』。ホラーだって聞いてはいたけど、伝奇だとは聞いてなかったぞ。『石の血脈』を引き合いにだされては読まないわけにはいかん。『クリスタル・サイレンス』は前から検討してた。海外だとwimさんの感想読んで既に買ってるんだけど『ワン・オヴ・アス』と積読状態の『ダスト』のソニー・マガジンズ部隊。＜ハイペリオン四部作＞は先輩から借りる、という約束をとりつけて何年経ったかわからんけど、死ぬまでに読めればいいやって感じですな。当分文庫にはならんだろうし。
ＹＡ系では『ペリペティアの福音』。これはまったくノーチェックだった。『天魔の羅刹兵』はかつきさんのレビュー読んで読みたいと思ってはいるんだが売っていないのよ。
その他系ではまったく忘れていた永瀬唯『欲望の未来』、森山さんのオススメで探しているが見つからない『ロボットにつけるクスリ』。映画、ビデオは「こんなに見てねぇのか」というかつて映像派だった自分が見る影もなしなところにショックを受けただけ。『ニルヴァーナ』は見なきゃいかんか？（苦笑）。
１９９０年代のベストＳＦ一覧は一覧なだけに色々懐かしく過去をたぐれて大変良かった。そうそう、この年はコレがあって、この頃から俺はＳＦから離れて……ってな具合ですな。良くも悪くも９０年代は波乱の刻でした。そしていよいよ『９０年代ＳＦ傑作選』というアンソロジーが出版可能な状態になったのだな！と一人で勝手に出ることを期待してわくわくしていたりするのですが。
１９９９年ベストの順位については「こんなもんでしょう」というのが素直な感想。(えっ、『オルガニスト』って９９年？とか驚いてしまった。９８年１１月～９９年１０月が範囲なのね）実際結構読破率も良い成績で、去年やって今年は無かった「インターネットで選ぶ全日本小説大賞」があったら自分はこんな順位だったろうなー、という順位である。ちなみに森下一仁さんところにもＳＦオンライン賞にも応募しなかったけど、俺１９９９ベスト順位は密かにつけてあって

[海外]
１：宇宙消失
２：スタープレックス
３：キリンヤガ
４：星ぼしの荒野から
５：順列都市

[国内]
１：グッドラック戦闘妖精・雪風
２：クロノスジョウンターの伝説
３：バトルロワイアル
４：クリムゾンの迷宮
５：私と月につきあって

番外
現代ＳＦ最前線
ＳＦを極めろ！この５０冊

コミック部門
一杯あって選べない（苦笑）。

こんな感じにしかならねぇよなぁ。国内はＹＡ系を含めて「ジャンル」を考えちゃうと何も選べない感じだし。ということで。

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