U-kiの読書日記(00/1/31～00/2/14)

U-kiの読書日記(00/1/31～00/2/14)

『辰奈１９０５～トミコローツ戦記』（ビブロス）鬼頭莫宏、読む。 - 00/02/15 00:00:00
本日の調子: ガンヘッドに乗った高嶋（兄）なみ。

コメント:
＃２月１４日
スゲェ！これだよ！俺が求めていた世界はコレだったんだよ！っていうかそのまますぎるよ！感動にうちふるえて文字通り本を持ったまま床をごろごろころげまくっちまったよぅ！
荒巻鮭雄義雄先生のおかげで良くも悪くも広まった「架空戦記モノ」。次第に本家の荒巻センセの作品も趣味だけの世界に走り「いい加減にしろよ！」って感じになってきたあげくに、＜振電＞をプロペラの方向に向けて飛ばすという偉業を成し遂げた志茂田影樹の＜激烈！＞シリーズとかを生んでしまうにあたりその＜架空戦記世界＞とは縁を切っていたのだ。
で、ネットで最初のページを見た限りは鬼頭さんもなんかつまんない仕事受けてるよなぁ、なんも新しいコトしてないしー、ぐらいに思っていたのだが……。
なんだよ！最初にこの世界観とか主力兵器＜トミコローツ＞の説明とかをちゃんとよんでぱらぱらめくってみればよかったんよー。もー最高よー！
思いっきり「鋳型から抜いてきました」といわんばかりの鋳鉄の固まりに適当にさび止めとペンキ塗りまくっただけのサーフェイスをもったトミコローツがこぉーんな兵器でこぉーんな戦いをするのなら迷いなく買ったのによぅ！って感じです。
まさに「漢（おとこ）の闘い」デス。相手が女の子でも男の子は漢の闘いシテマス。ってゆうか、鋳鉄に角と砲塔つけて脚と車輪くっつけて、「両舷ディーゼル！吶喊！！！」といって正面からがっつんがっつんぶつけたあげくに車輪にとげとげくっつけてマッハＧＯ！ＧＯ！以来伝統の悪者カーがやるような攻撃をロボット突撃砲が繰り出しているあげくにパイロットは＜少年少女戦闘団みずうみ＞の皆さん、という卑怯な設定だ！うぐぅ！ツボだ。俺の全身の健康に良いツボを一気にゴムのトゲトゲで押しまくられてる感触！！
しかも場所は「１９０５年の日本」とかゆー設定なのに時は戦国嵐の時代、おまえらどこの国人間やねん！これはファイブスターのパクりなのかぁ？！って感じで「隊士６番方、ヒール倒立！クラッチレバーリリース！おおら、たちまちトランサキシャル面切断ーッ！これがいわゆるアインザッツリュトメン（滑車刃瞬殺絶技）！」とかもー一時期、『銃夢』と黒丸尚ルビー文庫に狂いまくっていた過去を持つ俺の脳髄直撃！ＺＥＧＡタサーン！という感じなのである。（ちょっと興奮のあまり錯乱ぎみ）
いやー、正直、ネット上で見たときは「これが本になってもあんまり欲しくない」と思ってたんだけどね、やっぱ文字じゃなくてヴィジュアルな形態の作品というのは本という媒体での閲覧性というか、ぱらぱらとつまんでみるというか、放送用語でプレビューっつうか、ができないとダメダメじゃん、という感じがしたね。うん。
この作品と『レッドアイズ』、両方に共通の匂いを持つ作品に俺は気がついた。そう、「本気がわかる男」＝高橋良輔監督のアニメ作品「装甲騎兵ボトムズ」である。あーんなモノを中学生の俺に見せるということは、たとえるならまださなぎからでてきてぷよぷよしているカブトムシの体にいきなりシャクティパッド入り乾布摩擦を喰らわせるのに等しいことだったと今では思う。それですっかりこーんなでアレな感じのオトコになってしまったのだと思う。＞責任とって、タカハシさン！！
まぁ、サンライズのリアルロボット路線はボトムズのＡＴ（アーマード・トルーパー）で極まったというのは周知の事実であり、アニメ誌に初めて赤いニッカポッカをはいたキリコと思いっきり軍隊グリーンなスコープドック（しかもカメラレンズむき出しのザク頭！）を見せられたとき、誰もあれをカッチョイイとは思わなかったはずだ。それはトミコローツのデザインに鬼頭氏の線の細い少年少女兵、という組み合わせを見たときにも確実に感じたことだ。しかし、ＡＴがパラシュートでトルーピング（造語。機械化された歩兵を降下急襲させること）してきたり、足の裏の車輪が歯車むき出しで火花を散らして滑走したあげくにパイルを打ち込んで旋回運動したあげくにそれが腰だめにマシンガンを撃ちまくったあげくにロケットパンチが炸薬で打ち出されて薬莢まで飛び出てきた日にゃぁ、メカフェチな１４歳男子は狂うよ。オナニーを覚えたサルのごとくどうやって被弾率を低くするかとか、重量を軽くするかとか考えたりして、なんとか実現性を高めて自分が就職するまでには自衛隊に配備していただき隊！ってことしか考えなくなっちゃうよ！バレンタインにチョコくれる女子を紹介してくれるー、みたいなお節介焼いてる暇があったら俺をサンライズかスタジオぬえに紹介してくれ！ってしか考えないよ！絶対、女子とデートしたら何が嬉しいの？とかに脳内のジョブを回すくらいならスペースドアーマーとチョバムアーマーはどっちが戦闘ロボ向きか？とかにＣＰＵ使うって感じだよ～！！ってゆうか使ってしまって今に至ってます、俺。（超猛烈スーパー後悔＆激烈懺悔済）
というわけで、このトミコローツは架空戦記でファイブスターでガンヘッドでボトムズで黒騎士物語で、なんでいっつもロボに載るのはアムロ・レイ的年齢の少年少女でなければいかんのかねシンジくん？という感じなので新しいコトは何一つやられいない。しかし、今の世の中、誰しもがアミューズメント分野において疲弊しきった人類なわけで、過去にあったエキセントリックなパーツのパッチワークを如何におもしろおかしく、それらしくみせるかといういいわば「全方位パンク」の時代なわけであり、この作品は俺的に見て超合格なレベルのセンスを持っているということである。
ただ、ＣＤＲＯＭ配布型のマルチメディアコンテンツとして考えられたというだけあってその画面構成は通常の漫画と著しく異なったルールの元に描かれている。メカはモデリング、キャラは有名漫画家、背景はフィルタリングした実景、彩色はテクスチャ、というのはもはや動画アニメでもコンシューマ向けゲームでもやられているので確かに９７年の企画としては正解かもしえないが、２０００年の企画ではない。それがこうしてネットで発表後にあえて紙媒体で出版される、という動きのほうがはるかに「おもしろい現象」としてバリューがある。
オールカラーであることはもちろん、効果線なし、書き文字も最低限というのはネット上で見る漫画としても、こーゆー紙で読む漫画としても、表現できる内容が著しく制限される。何がどうなったかを時間あたりのコマ数を落として（映画の話。漫画でそれを表現するとコマ数は増える）とかができないし、効果線がないので、コマの中のどこにどうやって読者の視線（フォーカス）を持ってくるかがすごく難しくなるのでこれを普通の漫画本として読んだらひどくレベルの低い作品にも見える。それプラス出版社のマイナーさゆえ、ネット内でもあまり評判になってないのかな、などと思ってみる。俺が見た限りでは「ネットで既に見ているけど、とりあえず買った」みたいな感想しか見受けなかった。超残念である。
「メックウォーリア２」の世界に出てくる戦闘ロボ、ＭＥＣＨ（メック）もアームは持っているがそれを振り回したりしないし、火器が装備されていて実際はハードポイントに近いし、腰が回転するのでタレット付きなのだが、それをほとんど人間がコントロールすることはないので「歩行する突撃砲」に近い。そう、まさにトミコローツだ。そしてその世界のなかではミッションがあり、ターゲットがあり、敵がいる。そして単純な「戦闘」を繰り返しているだけなのだが戦略的な視点からみれば２勢力の興亡というドラマがある。実際はミッションの中にもやたらめったら強い敵との邂逅というドラマがある。これはそんなドラマの一つなんだと思う。しかも色々考えたあげくに登場するのは多感な少年少女ばかりなのではないか。楽しんで読もう。そう思ってまたページをめくる。
ミリタリーフェチからいわせてもらえば、戦車戦が一番楽しかったのは第二次世界大戦のヨーロッパであり、だからもう一段階早い１９０５年のテクノロジーの結晶である＜トミコローツ＞は色々な意味でイマイチピンとこない。とくに砲塔がどのような仕組みでどのような弾丸を装填して、打ち出しているのかピンとこない。そう、腕にアームストロングイ砲を組み込むことはコブラのサイコガンがカヴァつけたときにどうなっているのかということよりも想像がしにくいものなのだ。（というか、＜史実＞がある場合は間違っていたらただの勝手な想像にしかならないんだもんね）うーむ、難しい。まぁ、ここだけつっこんで書くこともできるけど、コールド・ゲヘナでも小説の物語でなく登場メカの機構の話とかになっちゃっているのでこの辺でやめておきます。
あとはカタカナの固有名詞はどっからとって来ているんだろう？とかもちょっとひっかかってる。
ネット版の方が明るくて画像は見やすい。WINDOWSの方がＭａｃより暗いんだけども、それでも紙版で黒くつぶれてしまっているところもくっきり見えて良い。でも紙版は色も再調整してるし、透けて見える吹き出しや、画面構成など、ネット版の反省をいかしているところもあり、やはりネットではなくまずは紙版を見ることをオススメする。書店でパラパラっとめくってみてください。（最近それができる書店って少ないんだけどねぇ）

『住めば都のコスモス荘３─灰かぶり姫がドッコイ─』（電撃文庫）阿智太郎、読了。 - 00/02/10 00:00:00
本日の調子: ゲリラライヴで林檎殺人事件を歌うヒロミ・ゴーなみ。

コメント:
＃２月９日
いや、はやり誰がなんと云おうとおもしれーよ、阿智太郎。今回も不覚にも電車の中で少なくとも６回は吹き出してしまい、終電でぐーすか寝ているお姉さんをそのたびにビクッとさせてしまった。いや、スマン。今の通勤経路・新宿－西荻間の各駅停車の往復で読めてしまう、というお手軽さも良いのかもしれん。いや、とにかくくっだらねーのだ（笑）。安い。安すぎるギャグの連発だ。大放出だ。出血大サービスだ。
普段、数時間に１回の割合で１０人中１０人が息をするのを止めてしまうほどのくだらないギャグを放出している俺だが、そんな俺にくだらないギャグを浴びせかけて笑わせてやろう、という者はなかなかいない。俺ほど簡単な笑う機構を備えている者は世の中にいないんじゃないのか？と思っているというのにこれは大変悲しい。人間のもって生まれた攻撃本能が他者に攻撃を与える隙を与えない仕組みになっているようなのでとても残念なことだ。そんな俺に阿智太郎は情け容赦なく銭形平次の投げつける六文銭のように俺にくだらないギャグを仕掛けてくる。（作品を通すといういうなれば間接フリーキックを使用しているので本人がどんな人であれ、容赦ない攻撃が可能なわけなだけど）無論、実際の世界で俺にそんなことができるのは父も母も関西人、親戚一同関西人、好きな食べ物はパルナス、好きな飲み物はサンガリア、結婚してなりたい名字は「吉本」という、いうなればパーフェクト関西人のみだ。そんなわけで大阪・神戸は大変居心地がよかったんだけれども。ああ、なんか話がそれた。そう、阿智太郎のギャグ。それは関西系のひねりまくった惚け＆ツッコミ表裏一体な感じのものではなく、外れたら次弾装填までが隙だらけになってしまうという、東京モン特有のさむ～いギャグなのだ。しかし、それがたまらん。ってゆうか俺はそこに東京でも大阪でもない地方都市の県庁所在地の隣の町あたりに住んでいた者特有の匂いを感じているのだが。
前回のシリーズ、吸血鬼娘と駄目男に高校演劇部をからめたべたといえばべたなラブコメ＜僕の血を吸わないで＞はなかなか愉快なまま全５巻を読み終えたのだが、その次の作品である＜住めば都のコスモス荘＞は初めて電撃ｈｐで読んだとき、かなり心配だった。簡単に云うと、マサルさんの次に武士沢を繰り出してきたうすた京介を見たときと同じ感触を味わっていたのだ。が、どうやら杞憂だったように思う。（いまのところ）
前回の『２－遊園地でドッコイ－』を読んだときに、確か「高校演劇部野郎の書くへっぽこなシナリオのようなものから脱却できないところがおもしろいというか、一番彼の文章が生き生きしているように見えるのでもっとそっちの方へつっぱしればいいのに」と思っていたので今回はその思いが通じたようにストレートに演劇発表会の話になっていたので２で下がりかけた株価曲線がぐぐっとこの３で上向きになった感じである。いや、仕事で疲れきった体にはこの程度の文章が丁度良かったのかもしれないけどね。
とにかく、コミケで学生の書いた同人小説をとかを読んでクスクス笑うような趣味がない人には迂闊にオススメできない作品なので、俺は特に誰にもお勧めしないが、俺と同じようにこの作品を楽しめる人が存在するのか否か、というところに興味はある。ってゆうか是非他の本読みさんの感想を聞いてみたい気はする。
今回のネタはシンデレラだが、絶対全くシンデレラの話にはなっていないわけで、この素材をどう料理すればこういう食べ物になるんだ？って感じなのであります。ま、そこがおもしろいわけではないんですけどね、せめて作品内容らしいものに触れておかないといけないかも、とか思って書いてるわけですよ。ええ。ちなみに、これはこの３巻だけ独立して楽しむことはできなくなってます。パーフェクトにコンプリートに「前回のアレ」とかいう文章が出てきてます。
まぁ、俺だけがスゴク楽しいというのもアリだと思う。そういうわけで、だから俺は阿智太郎を読むのだった。

『タツノコヒーローマテリアル』（銀河出版）、読む。 - 00/02/09 00:00:00
本日の調子: 思い込みの激しさなら探偵長なみ。

コメント:
＃２月８日
た、高いよこの本。（涙）思わず買っちまったけど、かなりレジで後悔。
しかし、部屋で読んでみてかなり妥当だ！と思った。
中学時代、例によって俺は俺の周囲を俺が引き起こす＜俺ブーム＞に引きずり込んでいた。放映されているモノでは＜必殺シリーズ＞、＜宇宙刑事＞、マニアックなところで＜マシンマン＞と＜ドルバック＞なんてーのもあったが、そんなみんなが視聴可能なものに入れ込むのは真の＜俺ブーム＞ではない。何故か一つも放映されていない＜ズバット＞なんかをネタに盛り上がるのである。無論、資料及び語りは俺提供。そう、そしてあの当時間違いなく俺は自分の手の甲にポリマーマークをマジックで描いて登校していた。肩掛け鞄も無論、Ｐマークだらけである。まぁ、これが俺一人だけだったらただの変態なのだが、俺周囲も巻き込むことで「３年奇面組状態」が完成するッ！というわけで中学時代に入れ込んだモノにキャシャーン・ポリマー・テッカマンの＜タツノコ黄金３戦士＞があるのだ。当然、敵を蹴り上げながら空中に舞い上がったり、北斗神拳もびっくりのカンフーアクション、「敵の裏を破る必殺の鉄拳、＜破裏拳流＞（そんな名前の人もいたな）」とか犬ではなく自分自身が空中・水中・地中形態に変形するところ、そして全体にわたるコミカルな展開とシリアスな展開のメリハリ（ダイターン３もそうだった）、といった要素に曽我部さんの声＋ちょい役で当時放映中の「銀河熱風バクシンガー」（＝新撰組パロ）隊長ドン・コンドールの声をあてていた徳丸完が出演しており、彼に無意味に入れ込んでいたため、そりゃーもーポリマーはダントツ人気だったのだが、「テックセッター！」といって顔やらむき出しの腹にベルトを巻き付けて引き絞ってもらい、無意味に苦痛を得るテックセットごっこに余念がなかったし、マサルさんのアフロくんをまさに十四年先取りして「子門真人とアンドロー梅田はどっちがよりアフロか」を熱く語ったり、「人造人間キャシャーン」と発言した一般民間人をそれこそ鬼の首をとったあげくに市中引き回しのうえ張り付けにするくらい激しく責め立てたりしていたので、この３作品を当時の俺達は平等に愛していたんだと思う。
わざわざ宇都宮から後楽園に宇宙刑事ショーを見に来たときも「東京のレコード屋」で見つけてきたものはこの３作品のサントラのＬＰだったりしたものだ。
というわけで、俺にとってこの３作品は常にセットだった。（ＬＤはポリマーしか持ってないけド）そしてこの３作品の作品情報をまとめて提供してくれたこの本は俺にとって大変価値のあるものになった。
ところで、こいつらもリメイク版は見たけれど、本家はポリマー以外久しく見ていない。
んが、たとえ十数年前に見たきりでもくっきりと記憶に残る異様なエピソード（シリアスといえばシリアスなのだが、子供向け番組でとりあげるとあまりにも滑稽なネタ）がいくつかある。この本はフィルムブック形式ではないのでこれを読んでもそーゆー点はちっともわからないのだが俺の脳はガチガチッ！っと結線を強めてしまったのでその幾つかを列挙してみる。みんな、懐かしがってくれ。

＜キャシャーン篇＞
母親のライフスキャンデータ（！すげー、当時からそんなことやってたのかよ？）を持つ白鳥ロボット、スワニーは敵首領ブライキング・ボスのペットになり、彼に捕らわれ協力を強いられたキャシャーンの父である博士とキャシャーンをつなぐスパイロボの役割を果たしていた。つまり、はたから見れば孤独で正義なキャシャーンの数少ない味方だであるわけだが、正義の味方であるキャシャーンがスパイという悪の行為を行っている、というのは子供ながらにどうにもおかしい、と思っていた。あとどうしてあの白鳥につめこまれた母親を人間に復元できるのにキャシャーンは最終回、「早く人間になりたーい！」で終わってしまったのか、とかね。
第３３話「スワニー危機一髪」で、キャシャーンはスワニー＝母親を助けるために地球人類を敵に回してしまう。それでさんざんどつかれたあげくに「体で償ってもらうぜ！」といわれて彼がやらされたのは「ダイナマイト腹巻き特攻」。うぐぅ！アパッチ野球軍のハッパもピックリだぜ！
ザンボット３のときも思ったが、「お前が来たから俺の村（街）が奴ら（敵）にやられた！」といって主人公を責めるシーンを見ると「なんでそんな奴らのために戦うの～？」となってしまうのも仕方がないであろう。そして次第に性善説ではなくて性悪説の人間ができあがってゆき、中学生の時にマンガ版「デビルマン」を読んで「そうさ、おいらはデビルマン。姿形は人間よりも醜いが、魂はそこまで汚れちゃいないぜ～。るるる～」とか思って硬派な人間にってゆき、２５歳くらいでリバウンドが来てゾクフー魔王ダンテとかになっちまうわけですな。
あと毎回ハラハラさせるためにルナのロボット破壊銃（ＭＦ銃）が奪われてキャシャーンに向けられて「俺は人間だから効かないので撃ってみるがいい」ってやつ。もーハヤタ隊員のベータカプセルが手のとどかない隙間に落ちちゃうとかモロダシ・ダンが美人宇宙人のウッフン攻撃で変身メガネ（ウルトラ・アイ）を奪われて変身不可で部下の３怪獣が泣きながら時間稼ぎするところとか、ほんと、わかっちゃいるんですけどハラドキものでしたよ！

＜ポリマー篇＞
やはり全話を通しての見所は、「ポリマー誕生の秘密」と最終２話。あとは探偵長が＜ホラマー＞に変身する「稲妻怪人ピカデール」。これだけ押さえておけばポリマーはＯＫ。
そういえば「メガゾーン２３」で頭の悪そーな、主人公ショウゴくんが凄く悩んでいたあげくにガーランドのテストドライバーに選ばれていた友人からガーランドを受け取るあたりの御都合主義な展開は後生に語り継がれるチープさなのだが、「ポリマー誕生の秘密」とかを見ればもう少しましな脚本が書けたのではないか、と思ったものだ。
実は普段がギャフン、な展開のポリマーは一番ギャフンなエピソードが少ない。
まぁ、強いてあげれば「武器を使わずに倒せば卑怯なのは銃を持ってる方に見える効果」のことだけかな？目の前に居るのがマイク・タイソンやアンディ・フグでもこっちがナイフを抜いちまったらぼこぼこにされて頸椎骨折とかしても「正当防衛」で済むんだろうな、ってこと。

＜テッカマン篇＞
やはり、硬派に硬派にすればするほど滑稽さは増す。ペガスの鳩胸、アンドローのアフロ、ムータンのチュー口、そこにレッドインパルスな父とともにガッチャマン絵そのまんまの主人公をはめ込んでみても滑稽にしかならない。宇宙開発センター局長が南部博士のような博士ヅラではなかったのが救いだが、夢のなかではもみあげとつながった顎ヒゲがアジモフなみになっていたりして怖い。天地局長の声はこの当時悪の首領と博士声専門だった内海賢二。そして彼の転機は同じ博士でもお笑い一本槍のアラレちゃんのセンベエ博士だったりする。
やはり鉄火男はすげーのだ。もうテッカマン・ブレードしか知らない小僧どもは本家をみてドギモだけでなく色々引っこ抜かれて欲しい。
たとえば、スペースナイツは良くみると「宇宙人と戦う組織なんだから、地球人だけでなく色々な人材を採用」という理由でサンノー星人、ミュータント、ロボット、鉄火男、女子、で構成されている。まぁ、普通じゃん、と思うかもしれないが、鉄火男の人はそんけーしまくっていた父親（地球人類初の恒星間航行パイロット）を宇宙人（ここ重要）に殺されたために宇宙人をできれば地球上から抹殺したいってゆうか、宇宙に宇宙人がいることも許せないくらい憎んでいる点である。その怒りで普通の人間だとあまりに痛くて死んでしまうテックセットを毎回するんだからたまらない。この「宇宙人」を「外国人」とかに置換し、「地球」を「日本」とかにするとなんだかたいへんなドラマが展開されているのがわかるだろう。基地内でお菓子が一個消えただけで、差別の人、鉄火男は「アンドローがやったに違いない！」とかゆーのである。始末が悪いのはアンドローも「帰れないからしかたがなくこの星にいるんだよ、お高くとまった地球人さん！」とかいってたまに自分かわいさの悪さをしてしまうことだ。まさに不法入国者対国粋主義者である。ってゆういかネオナＰとかに置換しても良いでしょう。
で、第１１話「失われた宇宙船」で、ついに鉄火男の人はやっちまうんですよ、犯罪行為をッ！！
地球に正体不明の宇宙船が近づいてくる。アンドローと一戦交えてむしゃくしゃしていた鉄火男は「相手を確認するまで待て」という周囲の言葉に耳をかざず「ちょっくら悪い宇宙人を殲滅してきます！」ってすげー勢いで出撃＆テックセットして例のごとく槍一本で宇宙船をまっぷたつにして「はー、成敗、成敗」とかいって帰還します。
で、翌日ぐらいに基地の前の浜辺で美少女を拾って色々な下心をもって介抱。話を聞いてみたところ「私は実は遠い星から地球と友好関係を結ぼうとやってきた宇宙人なんですが、来る途中で槍を持ったすげー凶悪な宇宙人に一族皆殺しにされてしまったんです。私、みんなの仇を討つまでは死ねなくてよ、ヨヨヨヨ」とかいってます。あれ、どっかで聞いた話だぞ。俺は覚えていないので局長に聞いてみよう。「ばっかもーーーん！！彼女はお前が昨日ぶっこわしてきた宇宙船の乗員じゃぁ！彼女のいってる悪い宇宙人はお・ま・え！」がびーーーーん！なんてこっちゃ～好きなあの子の憎い仇が俺だったとは！ってゆうか、気付けよ、彼女から話聞いた時点で。
いくら宇宙人嫌いの鉄火男もようやく宇宙には敵じゃない（悪くない）宇宙人もいる、ということに初めて気がつくんだけど、もう既にその手は血に染まってるわけ（笑）。
で、鉄火男はこのときばかりはアンドローと飲みに行って相談。彼女のためにできることとして、悪い宇宙人からイイモノを取ってきて彼女にあげる、というシンドバッド（ハリー・ハウゼン版）もびっくりのセルフィッシュ行為に出ます。
で、結局彼女は許してくれなかったけど、一応償いっぽいことはした鉄火男だが、今考えると友好大使一同を間違いとはいえ、皆殺しとかにしたらふつーその星と戦争状態にならんか？ならんのかぁー？！と大人になってから思ったッス。
まぁ、この話に勝てるのは「鉄人タイガーセブン」の主人公のバイクが子供をひき殺しちゃった話、くらいですな……。

『ケイゾク／漫画』（Kadokawa Comics A）漫画：新井理恵原作・原作：西荻弓絵、読む。 - 00/02/07 00:00:00
本日の調子: 今はライコスお姉さんの浜崎あゆに入れ込み中。

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＃２月６日
佐野史郎が出演していたドラマ、という誤った認識をつい最近までしていた。じゃぁ、あの局内に貼ってあった番組宣伝用のＰＯＰに出ているメガネの人は誰なんだ？
そして、中谷美紀。これだけで俺は２３時間は語ることができるだろう。ああ、美紀～。＜ヴァーチャル空間Ａｐｔｉｖａ！＞で踊り狂う君に俺はハートを奪われたのさ。（ＳＦ研の諸君、当時の俺を思い出せ）無論、それだけの理由でＦＭＶをコテンパンにけなして他人にアプティバを買わせたあげくに自分もＭａｃ使いなのにアプティバを買おうとしたのさ。それは後に加藤クンが「アプティバはつまらない～、インターネットはクズばっかり～」という歌をＣＭで歌うまで続いたという。当時、八方手を尽くしてこの「踊る中谷美紀」ＣＭを録画しようとするも、次の製品が出てきてＣＭ使用期間が短かったので成功しなかった。この失敗を胸に刻んだ俺は某放送局内のＣＭデータをハッキングするツールを仕事してるフリをして開発。無事、内田有紀が「さーびす、さーびすぅ！」と胸寄せするＣＭは放送予定を事前に察知し、録画、QuickTimeMovie化することに成功している。そう、俺は地球人類。学習し成長し、同じ失敗はだいたい３度くらいまでしか繰り返さないのだ。
で、カワカミさんと七沢さんが同人誌を前にケイゾク会話で盛り上がっていてもさっぱり「中谷美紀」という単語以外は英語の聞き取りテストのような状態だったのが悔しかったことろにこの漫画を見つけたので買ってみるが……
この漫画だけじゃ何がなんだかナニヌネノ！はなはだ半端でハヒフヘホ！だよ！
ということがわかった。ケイゾクは継続して調査中である。（俺内特命リサーチコード２０００年うるう年問題対応商品に決定）
しかし、野郎連中の描写は役者のイメージそのマンマすぎるぐらいだが…このシバタさんは…キュートだよ。キュートすぎるっ！！絶対、あのレプリカント味あふれる中谷美紀じゃないよ！！別人だといってくれ！！まだ鈴木紗理奈のほうがイメージ合ってるよってゆうかなぜ彼女が関西人？いや、しかし待てよ、この電車の中で堂々とコミケ帰りにエロ同人誌を読んでしまうようなキュートで剛胆なキャラを中谷美紀が演じているのであれば……
イケル！いけるでぇ！！！たぶん、３週間くらいは使える！（意味不明）
しかし、「中谷美紀はあんなに乳でかくないよねぇ、事実無根だよねぇ」と嘆いていたらカワカミさんから「何をいってるんですか！彼女は……の出身で、胸のサイズは……ですよ！おっきいです！」という猛反撃を喰らう。そうっすか。きっとそのシーズンのころのボクの好きな女優さんは「光月夜々」とかでスカウターのフォーカス設定が狂っていたのでしょう。反省。ってゆうか、バストはあくまで胸囲にすぎないのでカップで話をしましょうよ、ね？
しかし、柴田純って女の名前じゃねぇとか思ってたら、太陽にほえろ！の＜ジーパン＞の本名じゃん。真山薫ってあぶない刑事の浅野温子だし……（スタッフ、遊んでる？）

『ゾンビパウダー１』（ジャンプ・コミックス）久保帯人、読む。 - 00/02/05 00:00:00
本日の調子: 聞け、ゾンビー！俺を信じろ！

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＃２月４日
巨乳でお料理が千鶴さんティックなお姉さん、ウルフィーナさんは最初は出てこないんデスカ？！ってゆうか、それ目当てで買った俺の立場は？！ってゆうかあげくに既に連載が終了ってのはどーゆーことデスカ？
ってゆうか三流テイスト全開マンガはどうして全開になったとたん『サスケ忍伝』のラストを踏襲しマスカ？
というわけでこれもコミックスだけで追いかけるマンガにしようと思っていたところにこじまさんの連載終了にともなう悲しみの雄叫びを見るに至り、ジャンプ本誌でワン・ターレン死亡確認。
ＪＯＪＯ第６部のために買ってきた少年ジャンプで読んだ漫画の中じゃそんなにハズレには見えなかったけどなぁ。むしろ森田さんが描いてる不良の野球マンガとかのほうが終わりそうな感じに見えたのに……あと偽ワイルド・ハーフとかもあまりにもあまりな話だったし……。
剣の刃がチェーンソーって、俺の昔考えたヒーローにもあった設定。でもダイヤモンド入りブレードだったけどね、それは。（あ、アルムブレスト様ぁ！）
芥火ガンマ、という主人公の名前で勝ったも同然ですな。妙にＢ級な絵柄も作品世界にマッチ！しててよかったんだけどねぇ。残念ですねぇ……。
ふむん、結局２巻で完了かしら？というわけで２巻そろったところで改めて感想書きます。

『サンダーバードで少々生き方を学んだ』（祥伝社）漆田公一＋サンダーバード研究会、読了。 - 00/02/02 00:00:00
本日の調子: サンダーバード６号を作らせてもらえないブレインズなみ。

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＃２月１日
勝手である。勝手すぎる解釈。介錯してあげたくなるくらいである。
でも好きだね！そーゆーの！だって俺も勝手なの得意だから……。
＜西荻版エヴァンゲリオン＞というのが期間限定、地域限定でなぜか俺の近所でだけ放映されていたらしい。エヴァ本放送当時、週末、大学で後輩達に
「いやー、今週のエヴァはエライきっつかったなぁ。加持とミサトさんだけじゃなく、アスカとシンちゃんにいたってもあれは、ちょっとなぁ。今時の中学生が幾ら進んでるからってちょっと庵野のリビドー入りすぎてるだろ」
「……ってどのヘンがですか？」
「えっ、アスカとシンちゃんが……となったところだよ」
「ってそんなことになってないじゃないですか！！」
「なーに云ってるかなぁ、ミサトさんと加持が……したところにいたんだよ、アスカが。ついうっかりとな。」
（一同）……勝手すぎる……。
「そのシーン我々見てないんスけド」
「じゃぁ、地域限定版だろ。よくあるんだよ、ウチの近所では。最近では同じ杉並区の角○春樹さんのウチでも同じ現象が起こったらしいぞ」
というわけで、みんなが見られなかった部分をコト細かに毎週話しておいてあげたので、みんな映画版エヴァを見に行ったとき
「すごいッスよ、ゆうきさんの見てた内容がちゃんとやってましたよ！画像が一部なかったですけど！」
「だろ？あれはなぁ、映像にするとＲ指定とか入って＜庵野が日○○○子にふられた勢いで×年間仕事をしなかった分を一気にエヴァで補完計画＞を阻害することになるからな！まぁ、ＬＤとかＤＶＤに映像特典で入るかもな！」
とか云っていたのももう２年も３年も４年も前なのかと思うとなんかムダに生きてるなって感じが満載です。ってゆうかｄｅａｔｈ篇。
前置きが長くなったが、そういうわけで、「行間を読む」じゃないけど、映像の隙間に勝手な思いを挟み込むというのは非常に好感が持てる見方であり、それもかなり説得力があるのであればなお歓迎である。
ヤナギダだかウナギダだか忘れたが、スペシューム光線を撃つのには半径ｘｋｍの粒子加速器が必要だとかなんとか実にくだらない因縁をつける読み方とは大違いである。
なんといっても、その想像力が深ければ深いほど（ってゆうか簡単に云うと勝手すぎる作品解説ができるということは）作品に対する愛が感じられるではないか。
作者によるとペネロープはどうやってもスコットと結婚することになるらしい。しかし、ジェフともバージルとも関係は続くだろう……って、そんなこと想像もしなかったよ！（笑）
サンダーバードを「非常に強力なボスと５人の個性的な部下達」と置き換えて一般的な企業内の人間関係のケース例として説明しようとするこの本の試みはおもしろいし、あの不思議な孤島の豪族、トレーシー一家の普段の生活や各キャラの日常生活を想像していて、その想像の膨らませ方が実にユニーク。
「二十代のありあまる性のエネルギーを宇宙空間で一人ぼっちのジョンはどう処理していたのだろう？」
「一人だけ宇宙飛行士の資格がないゴードン。彼は実は宴会部長タイプ」
等々。読んでいて「そうか、知らなかったよ！」という言葉はでてきても「うっそでぇ～」とは思わせないんだからたいしたもんである。
彼は企業にいる人間を個人的に「スコット型人間＝駄目な上司タイプ」「バージル型人間＝現場でがんばっているタイプ」に分けて、俺はだからバージルが好きなんだ～！を連発し、「絶対自分はバージル型で、上司は確実にスコット型だった。あー、会社やめてフリーになってこんな駄文書いて飯が食えるなんて最高だぜ～」（俺的要約）
とか全然サンダーバードに関係のない話をしているところもすてきだ。ちなみに世の中には「がんばっても何もできない現場の人」や「すごく信頼されている上司」もいるので、スコットとバージルって分け方はきついんじゃないッスか？と云ってみる（苦笑）。
年明け前に見た『バイトＤＥバトル』も根底にサンダーバードが流れていたからこの著者や開田あやさんのように俺の一世代上の人たちがサンダーバードから受けた影響はかなりなものだったらしい。
まぁ、俺も年の割にはサンダーバードに詳しかったほうだが、イマイから出ていたＩＴＣメカのプラモデル、どれがサンダーバードのゲストメカでどれがキャプテンスカーレットのメカなのかは高校生になるくらいまで区別がつかなかった。まぁ、再放送で見た部分はきっちり覚えているが見てない部分は後付の知識だ、ということで思い入れもちょっと一つ上の世代に比べると弱いかもねぇ。
というわけで、サンダーバードファンで未読の方には強く推奨する一冊。

『奇想天外ＳＦ兵器』（新紀元社）渓由葵夫著、加藤直之画、読む。 - 00/02/01 00:00:00
本日の調子: 六尺褌に森田式銃一丁のスズミなみ。

コメント:
＃１月３１日
まず、第一部「宇宙兵器編・宇宙戦艦」のロジャーヤング号のトコロであまりにも多くの＜アーサー・クラークの『宇宙の戦士』＞という誤った熟語のマシンガン攻撃を直接脳に受け、その隙間の文章を読むはめになったので読後感は非常に悪い。
どうしてこういう間違いが残ったまま本が出版されるのか、やはり出版には謎が多いと思った次第。俺がこの作者だったら恥ずかしくてもう生きていられない。これが全国の書店という書店に出回って濃ゆぅいＳＦ者の目に触れてあまつさえその人が人生を終えるまで保管されてしまうのだ。たとえ二版で直してもそれは初版によりいっそうプレミアがつくだけのこと……。ああっ、駄目だ。耐えられない。死のう。死んでハインライン先生に謝るしかない。
加藤直之氏もなんか、失礼だけどやる気ゼロじゃねぇの？見てねぇからってホワイトベースとソロシップのところにイラストじゃなくて書き文字入れてるなんてさ、なんか義務果たしてないよ。平野耕太とかはそーゆーキャラで売ってるところあるけど、加藤さんはそうじゃないでしょ？なんかたとえ本当にギャグだったとしても笑えないですね。
文章はヒジョーにおもしろいこと書いてる箇所もあるけどね、本としてみたら減点の方が多いでしょ。つまりマイナス点。
生半可に仕事をするとこーゆーことになるんだなぁ、と思いました。これが初仕事ってんなら許しますけどね、なんかＳＦおもちゃにされただけって感じがしてもーダメダメですな。（いや、ＳＦはみんなのおもちゃなんだけど礼儀ってものがあるべさ）
「宇宙大要塞」の章では大好きなデススターの話や銀英伝のイゼルローン要塞の話で、やはりもー「トールハンマー発射！」「ガイエスハンマー発射！」のアホな話とかアニメで見たのを思い出してゲラゲラしておりました。故に残念でございます。
第二部「人型兵器」ではガンダムは当然としてダグラムのＣＢアーマー、ボトムズのＡＴ、ザブングルのＷＭ、と言及しているのだが、どうも当たり前のことしか書いていない。──愛が感じられないのである。青春の総てを注いでロボットアニメを見てきた俺なんかからすれば甘チャンもいいところで、こんなくだらんことしか書けないんならもっと無理をせず自分の得意なコトだけ書いてろ！といいたくなる。こいつはクラブガンナーの歩行方法とか考える以前にアレが番組中で設定通りに垂直に１０ｍ以上ジャンプするシーンとか見たことあんのか？！とか思ってしまうし、メカフェチの間でささやかれた「ゲリラはお金がなかったのでダグラムのコックピットは曲面ガラスじゃないんだね」とか装甲なしで布の服だけ着せて高速化したソルティックの話とか、そーゆー簡潔で切れ味鋭いツッコミを入れて見ろっつーの。
実はこの本、好きな箇所からつまみよみしたので、最悪の「宇宙戦艦」の章、最後に読んで大ダメージだったりしたのだよ。最後の第三部「お助けメカ参上編」＝サンダーバードのところの記事を読んで「バージルって大変だなぁ」「ブレインズって天才だなぁ」「ジェフ・トレーシーって変態だなぁ」と思ったので１１月に買ってそのまんま放っておいた『サンダーバードで少々生き方を学んだ』を読むことになったので、全部が全部駄目ってわけじゃないんだけどねぇ、最初に云ったとおり、一カ所だけならまだしもマシンガン攻撃ですいから……。第二部「人型兵器編」ではハインラインに直っているから修正ミスなんだろうけど、そーゆー「基本ができていないヤツ」という思いこみがこちらにも発生してしまっているので今では「あー、高い金だしたわりには損な買い物だったぜー」という思いしか残らないんである。加藤直之さんがウチのご近所さんなんだー、という感想しか残らないんである。とほほ。

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