志田歩/花よ 大地よ 月よ 銀河よ
制作メモ
 


1. BLUE BOY(作詞作曲d志田歩 アレンジ原案d荒武靖)
2. BOYS ON THE EDGE (作詞作曲d志田歩)
3. 光の中へ(作詞d志田歩 作曲d志田歩、斉藤ケーシン)

 このマキシ・シングルは、Teaserのリーダーである私、志田歩にとって、現在の音楽活動の原点となった楽曲を収めたものです。レコーディングは、Teaserにより行われていますが、自分の友人への追悼という極私的な意味あいが強いため、あえてソロ名義の作品として制作しました。
 91年に僕は
荒武靖らとやっていたOZmaというバンドでミニ・アルバム『Home Sweet Home』を発表していますが、特に「BLUE BOY」と「BOYS ON THE EDGE」は、本来ならバンド名義の作品を発表する前に、ソロで発表するべき楽曲だったといえるでしょう。
 その順序が前後してしまったのは、全て僕の行動力の無さに責任がありますが、今後Teaserでのライヴ活動とレコーディング作品の発表を行っていく前に、これらを発表する機会を得ることができて、ほっとしています。

楽曲解説

1. BLUE BOY
 83年7月30日に自殺した友人の思い出を歌った曲。それまで誰かのマネゴトでしか音楽をやっていなかった僕にとって、初めて自分の感情を赤裸々に綴った曲であり、節目を迎える度に人前で演奏してきたまさに自分の原点となった楽曲です。
 歌詞を見れば分かるように88年に生まれた楽曲ですが、多くの音楽仲間との演奏活動を経て、現在のアレンジになりました。アレンジ原案としてクレジットしている
荒武靖は、僕が90年代前半にやっていたOZmaというバンド時代のメンバーで、一時期Teaserのベースを担当した後、現在はソロで活動している大切な友人です。

2. BOYS ON THE EDGE
 「BLUE BOY」を書いた後、それに引きずられるようにして書き上げた記憶があります。自分が今まで書いた中でも最もヘヴィな楽曲ですが、Teaser名義の作品を発表していく前に、この曲は僕にとってどうしてもレコーディングしておきたいものでした。
 後半で朗読している詩は、このマキシを制作するきっかけになった昔の仲間との再会をきっかけに生まれたもので、2002年10月28日のアコースティックTeaserのライヴで急に思いついて朗読した内容に、若干の修正を加える形で書き直しました。

3. 光の中へ
 原形はかなり前からあったものですが、長い間形にすることができなかった楽曲。2002年にTeaserのギタリストである斉藤ケーシンが、スタジオの中でちょっとしたヒントをくれたのがきっかけになって、ようやくまとめることができました。
 書き上げた時には、今回のマキシのコンセプトに連なるものだとは思っていなかったのですが、この20年間の流れを、前向きに締め括るためには、マキシのラストに収録するのが相応しいと判断し、レコーディング1ヶ月前に他の収録予定曲と差し替え、レコーディングに臨みました。

Produced by 志田歩 Co-produced by Teaser
Engineer&Mastering Engineer:鈴木正人
Recorded at SWING BAMBOO STUDIO 2002年12月28、29日
Mixed & Mastered at SWING BAMBOO STUDIO 2003年1月


参加ミュージシャン・プロフィール

志田歩:vo,g
91年、ヴォーカルを担当していたOZmaでミニ・アルバム『Home Sweet Home』をリリース。
ライターとして音楽誌などでの執筆と並行して、97年にTeaserを結成。
以後、Teaser、アコースティックTeaser、T&A、ソロなどでライヴ活動中。

斉藤ケーシン:g,ag,cho
97年、Teaserの結成に参加。
2001年からは志田歩とのデュオ、アコースティックTeaserでも、ライヴ活動を開始。

西村雄介:b,cho  http://www.yupin.org/
スターリン、町田町蔵+北澤組などを経て、現在はMOST、the "blue" bandをはじめとする多数のグループやプロジェクトで精力的に活動中。
2002年4月に実験的にトリオ編成で行った
志田歩トリオのライヴへの参加をきっかけにTeaserに加入。

伊藤孝喜:ds,cho
94年、志田が敬愛する
朴保のドラマーとして出会う。
97年、Teaserの結成に参加。
現在は
朴保がヴォーカルを担当する波人(パド)、ソウル・フラワー・ユニオン、塚本晃のドラムスなども担当。このホームページ内にてコラム「ドラマーKOKIのイルサンタバンサ【日常茶飯事】」を連載中。
さらにディープな制作にいたるプロセスを
あえてお知りになりたい方のみ
『花よ 大地よ 月よ 銀河よ』
制作にいたる20年をご覧下さい。