黄河北側の白塔山公園の頂上からは、蘭州の街を一望することができます。眼下に横たわる大黄河。

同じ甘粛省内の黄河流域各地からは、黄河文明の土器が出土しています。険しい山々の間を縫うように流れてきた黄河が、初めて人が暮らしやすい開けた盆地に出てくるのが、この辺りなのです。


現在の蘭州周辺には、昔から黄河を挟んで、北の地域にイスラム教を信仰する回族が、南東側には漢民族が、それぞれ隣り合って生活してきました。今でも黄河の北側には、回教寺院が点在しています。

シルクロードの交通が盛んだった時代には、蘭州が黄河を渡る地点になっていました。蘭州は黄河と共に生きてきた街なのです。

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