「追悼黒澤明監督BBS」
これは1998.9.6〜1998.9.24までのBBSです
これでよいのかマスコミの皆さん 投稿者:安藤  投稿日:09月24日(木)12時41分23秒
先日黒澤監督の追悼番組をNHK衛星放送にて拝見しました。なんじゃこりゃ?
というような内容でした。期待して見た私がバカでした。作品の上っ面をなめ
て、関係者及び縁のある人などのコメントでお茶を濁すとは。コメントには黒澤監督の
人となりとか裏話的なものも有り、又山田監督や大島渚元監督のコメントには大い
に頷くこともあり楽しく拝聴させていただきましたが、番組の出来不出来を左
右する最も重要な”司会者”が素人ではせっかく個々の方々がよいコメントをして
くれているのに腰砕けになってしまいます。 何とか黒澤監督を讃える様なコメント
を引き出そうと同じ意味合いの質問を同じ人にふって、ふられた人々も「です
から先程も申し上げました通り・・・」といささか困った様子でした。これで
は時間の無駄遣いです。NHKの人選ミスでしょうまあ、それはよいとしても他の
民放の動きはまだ見られず。2、3の局で追悼と銘打って作品を放送したにす
ぎません。黒澤監督はこの程度だったのでしょうか?「ぴあ」でも今週号で5
頁の特集を組む程度でした。(これはすごいことなのか?)なんだか寂しい限
りです。せっかくだから全30作品ドーンと放送しちゃって欲しいです。それ
が黒澤監督のメッセージを伝える唯一の方法だからです。追悼番組の中でスピ
ルバーグの最近の姿を見ましたが・・・「ジジイになっちゃったなあ」とつく
づく思いました。(最初誰だか分かりませんでした)
はじめまして 投稿者:ハルノ  投稿日:09月17日(木)15時22分25秒
はじめまして。
私も黒澤監督が大好きだった一人です。
あるるの掲示板でここを知って、やってきました。
監督がなくなってショックでした。
あの人は不世出の天才で、あの人の後には誰も続かないだろう
と思うから…。
でも悲しみはと言うと、そんなになかったです。
作りたいものはまだまだたくさんあったでしょうケド、これまでの作品に後悔はあまりないと思うから。
彼が88歳という米寿で亡くなったということから考えても、こ
れは悲しむべきことじゃなくて、お祝いするべきことだったの
かも知れません。
彼自身の夢を映画化したと言われる「夢」でも、「死は悲しむ
べきことではなく、お祝いすべきことなんだよ」とのセリフが
あったように思います。
まだまだ書きたい事がありますが、今日はこの辺で。
ちなみに私の好きな作品は「七人の侍」「隠し砦の三悪人」
「椿三十郎」「生きる」などです。
ほとんど好きですケド。
それでは。
http://www.din.or.jp/~hosikira/
「世界」に誇れる 投稿者:犬  投稿日:09月11日(金)11時42分22秒
連日の報道ぶりでこんなに偉大な映画監督だったのかと改めて思った新映画ファン
や一般の若い人も大勢いたであろう。国内はもとより海外でのその影響力の大きさ
は多分、今報道されているレベルよりももっと大きいはずだろう。スピルバーグや
ルーカス、コッポラと今の映画界の超重要人物達ばかりがクローズアップされてい
るがそればかりではなく、偉大な故人達もそうであろうし、もっとアート指向の映
像作家にも多大な影響を与えている。ヨーロッパ系もそうであるしタルコフスキー
、ニキータミハルコフ等の旧ソ連系、中国の第5世代監督を筆頭とするアジア系等
などや非映画国でさえも。何故こうまでも世界中で愛された映画を作れたのか?色
々あるとは思うが、最も大きいのは、まず映像の素晴らしさ、そして視点の高さの
調節の素晴らしさであろう。この両方が世界の数ある監督よりも優れていたと言え
る。画家としても多大な才能を持ち、鷹のような視点も蟻のような視点も持ってい
た。また広い耳も。モノを創造していく人にとってとても重要なことだ。そうそう
簡単なことではないが。手塚治虫、黒澤明のように「この人と同じ国の人間です」
と世界に行って誇れる人物については人気取りで選挙効果期待の国民栄誉賞などで
はなく教科書に記載して彼等を知らない世代にも伝えて欲しい。これまでの受賞者
それなりは皆偉大でしょうけど「世界」に誇れる人達だったんですか??????
とても疑問です。
黒沢監督について 投稿者:闘将  投稿日:09月11日(金)09時38分41秒
 黒沢監督が死んだ.俳優,映画監督が弔問に訪れるのをテレビニュースやワイ
ドショーで見ることができた.影響力,世界レベルのクロサワを実感できた.
 しかし,恥ずかしいことに私はクロサワの凄さを映画から見たことがまだな
い.まともに観たのといえば,「七人の侍」ぐらいであるが,あまり印象がな
い.私が映画をあまり観ないころ(生まれてない?)に活躍した監督で,しかも
なぜか気が進まない時代劇が多いのも原因がも知れない.昨今の映画ファンに
とってはどうなのだろうか.
 いくらビッグネームでもその作品,試合,技術を堪能できなければ意味がな
い.作品から業績を称えられるよう,今後は作品を観てみたい.
もっとも悪いのは? 投稿者:犬  投稿日:09月08日(火)11時45分43秒
生涯に残した作品は30作。
ざっと思い付くキーワードは「男性的」「ダイナミック」「アクション」「ヒューマン」
「名脇役」「雨」「大雨」「風」「嵐」「雷」「汗」「泥」「闘い」「侍」「農民」「武
将」「師弟」「酒のみ」「子供」「馬」「煙突」「金持ち」「貧乏人」「恐女」「シェイ
クピア」「ドストエフスキー」「山本周五郎」「ロシア」などなど。得意とするアクショ
ン大作ばかりが大きくクローズアップされているがしっとりとした恋愛映画だってある。
後に「お茶漬けさらさら」と批評している映画群も実は撮っているのである。特にどの作
品群を指しているのか不明であるが例えば小津映画にしたって何度も何度も同じ様な設定
で同じ役者を使っている。しかしそれは戦中戦後も一貫している。つまり時代がどう流れ
ようと一貫していたのである。それに比べれば黒澤の特に戦争前後の作品には時代に対抗
したというよりは時代に合わせて撮ったと言われてもしょうがないものもある。この辺が
戦後派から見れば攻撃しやすい点であったろう。特に黒澤が多く助監督で就いた山本監督
は傑作戦意高揚映画なども多く撮っている。戦後になって山本監督はこういう暗黒の時代
の事は語らなかったようだ。小津は戦争に赴いたが戦後、戦争反対映画は撮らなかった。
これも立派な生き方であろう。またこういう「お茶漬けさらさら」の亜流映画に高い評価
を与え、金のかかる黒澤大作を冷遇したものまた当時のマスコミ、映画批評家達、そして
日本映画界である。権威もなく、あげたくもないような態度でトロフィーを渡し続ける日
本アカデミー大賞をテレビが中継している間はだめであろう。それもマンガを映画にした
ような子供向け作品か個人的な理由でトロフィーを渡したい作品を受賞させている。海外
で先に受賞してからでないと正当な評価が受けられないのが日本人芸術家達の宿命のよう
だ。
ついに日本の映画の火消える 投稿者:安藤  投稿日:09月08日(火)09時48分46秒
とうとう来るべき日が来てしまいました。訃報を知ったのは昨日の夜10時
のTV番組でいきなり黒澤作品が冒頭から流れていたので「もしや・・・」と
思ったらやっぱりでした。ここ数年は音沙汰無かったのでそろそろかなと思
っていましたがいざこの日が来ると正直な所残念です。昨日まで日本映画界
もまだまだと思ってこられたのもこの御大が生きていたからこそでした。日
本映画界の頂点に立っていた人がいなくなり他に立つべき人がいない状況で
後は小物ばかり。ますます日本映画界が危なくなっていきそうです。もしか
したら無くなるのかとも思ってしまいます。まあ実際はなくなりませんが、
今後他の国から「日本の映画界を代表する監督は?」と聞かれた場合、きっ
と該当する監督がいなくなると言うことです。思い起こせば今まで黒澤明と
いう人をほとんど知りませんでした。本日インターネット上の産経新聞の映
画コラム「巨匠の憂愁」(だったかな?)を読んで少し知りました。一度自
殺未遂をしていたことなどとてもショックでした。これは伊丹十三氏に通じ
るものが有るのかとも思います。(その他小説家、文化人、俳優等)とても
繊細で傷つきやすい一面があったということでしょう。あの撮影現場で吠え
まくっている姿からは想像だにしない事件でした。このコラムには盟友とい
われた「谷口千吉元監督」のインタビューが多く載っており黒澤明のすごさ
が分かります。作品は全部はとても見ていないですが。今は「デルス・ウザ
ーラ」が気に入っています。何とも痛快でそしてもの悲しい話しに引き込ま
れ又見たいと思ってしまいます。最後に「日本にクロサワあり!」と世界に
胸を張って言える日本人でよかった。
追悼黒澤明監督 投稿者:管理者  投稿日:09月07日(月)11時06分50秒
急遽、黒澤明監督の掲示板を開設しました。国内外を問わず
映画界に多大な影響を与え続けている「世界のクロサワ」に
ついて皆で語りましょう。私の好きな作品は「7人の侍」
「生きる」「どん底」「赤ひげ」です。