ポートレート撮影に最適なフィルムである。
 レンズを選ぶときの重要な要素の一つにレンズの[キレ]とゆうものがある。被写体のエッジがいかにシャープに表現されるかとゆうことだが、この[キレ]はフィルムにもある。フィルムの場合[キレ]を形作る要素には[粒状性]もあるが、[コントラスト]も重要な要素である。[コントラスト]が高ければ[キレ]が良く見える。ゆえに最近のフィルムの多くはコントラストが高い傾向にある。フジフィルムのリアラはその傾向に反してコントラストが低い--見ために非常に近いフィルムである。
 super400でフラッシュ撮影をするとフラッシュ光の反射したところが光って、脂ぎったような感じになってポートレートとしてはよろしくない。このフィルムを使うとそれが緩和できる。しかしシャープなイメージに仕上げたい場合にはこの限りではないので注意されたい。  粒状性の細かさは特筆ものである。粒子体積が1/3になること(一辺の長さは0.67倍)はこんなにも大きいことかと感嘆する次第である。目、鼻立ち、顔のしわなどブロニーフィルムを見る雰囲気がある。またコントラストが見ために近いので複写をするときにも使い易い。当店ではよく複写をするので、店で一番消費量の多いフィルムである。ラチチュードは-0.5〜+3.5でアンダーめに許容範囲が少ない。ISO80程度で使うのがベストではなかろうか。


色直進性とは?
質問はこちらまでお願いします。

フィルムインデックスへ