ぶるーぺーじ
2003.12.13
度々、ブルーページに登場する親友のK夫妻にビートルズの「ネイキッド」について語っていただいた。
「ネイキッド」の登場は今年、最大の話題であることは間違いない。長年のビートルズファンであるK先生、
そしてK先生を日頃から上手にコントロールしている奥様との楽しい対談形式の原稿を頂いた。
お忙しい中、こちらの無理なお願いに答えて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
等身大に音楽と接して楽しむ生活を送られているご夫妻には色々教えられることが多い。
では、みなさん、お楽しみ下さい。
なお、文中KはK先生、Aは奥様です。念のため・・・
K) 聞き慣れてる前のLet it be から抜け出せないなあ。
opening とendingの録音風景に誘導されて次の曲が出てくるのじゃなきゃ、馴染めない。
Get back の前にも後にもなにも入っていないのなんか、変だよ。
A) まあ、こっちはオリジナルに馴染んでいませんからね。
全体の印象としては骨格が明らかになった分、却ってワイルドでかっこいいかなと。
K) 目の前で演奏してる感じはあるね。
A) こんな感じで作っていったのかという歴史的な記録としての存在価値と、ビートルズ自身が発表した別ヴァージョンを聴く楽しみ。
K) つまり、どっちがいいかというと、敢えてnakedには軍配を上げないよね。
まえのLet
it be (アルバム)のなかで、数少ないGeorge Martin のproduce はLet it be(曲)だってことは有名な話だし、
前のLet it be (曲)は僕らのstandard。去年のPaul の日本公演でもそのoriginalに演奏を近づけようとしていて、それが良かったわけ。
だから、わざわざnakedを出す意味ってのはなんだろう。
A) あなたはファンなんでしょう?出ると聞いて嬉しかったんじゃないの?
K)うううんーーー。悩むなあ。
A) 企画した側の意図としては、多分これは古くからのビートルズファンだけに宛てた「愛の手紙」っていうわけじゃないと思うんですが。
つまり今の若い人々を 意識したアーカイブスとして、世に出されたのではないかと。
K)優劣をつける事自体意味がないってことかなあ。
A) もうビートルズの新曲が出ることはないわけですから、こうして別ヴァージョンを今聞けるということを素直に喜んだらどうでしょう。
K) そーだね。ところで、For you blue とかI me mineっていい曲だと思う?
K)旋律美がないよね。I
me mine の初めの短調の部分くらいでしょう。あとは凡庸な旋律。
A)ジョージファンに殴られそうな発言ですね。えーと、音楽は旋律が総てではないと思うのですが、
例えばビートルズの曲で「このリズムがいいからこの曲が好き」というのはありますか?
K)ないね。
A)じゃ、このハーモニーが絶妙だ!というのは?
K)ハーモニーより旋律で聞いてます。高校時代音楽の授業で拍子がとれず、
同級生たちからドストエフスキーの白痴をもじって拍痴と言われてた。面白いでしょ。
A)それ、自慢ですか?
K)音楽は旋律です。きっぱりこれは言いたい。
A)こんなに感覚に拒絶因子が多くて、果たして「音を楽しむ」ことができるのかーー?
K)数日前の朝日新聞のカール・フィリプ・エマニュエル・バッハ(大バッハの息子)の再評価が書かれていたでしょ。
主題の展開が奇抜だとか、拍子が複雑だとか先進的だとか、古典派の先駆であるとかーー
でも歴史に埋もれたのは印象的な旋律がなかったからというようなことが書かれていたでしょ。結局は大バッハやモーツァルトには勝てないよ。
A)要するにあなたは自分も一緒に歌えるわかり易く、親しみ易い音楽が好きで、それ以外の「面白い音」には
興味がないってことなんだ。ふふ。ビートルズファンっていろんな人がいるね。
ーーーーーーつづく。
2003.12.03
現在、師匠は体調不良のためお休みをいただいております。
復帰を今しばらくおまちください。(影の管理人より)
2003.10.31
「再会」
久しぶりにN病院のK先生と飲んだ。不況の波は
病院にも押し寄せている。時代は変わった。
K先生が「ぼくの悪い点はどこだろう?」としつこく尋ねる。そう言われてもね・・・・
東京ドームの近くで飲んだので、ポール・マッカートニーの話で賑わった。
もうすぐ、「ゲットバック・ネイキッド」もリリースされるしね。
久しぶりに旧交 を温めることが出来た1日だった。
「このホームページの管理者」
実は当ホームページには影の管理者がいる。
仮にK・Y君としておこう。K・Y君はミュージシャンであり作家であり、映画監督でもある。
すべての面で水準以上のレベルを維持している才能のある男だ。
実名を出せば「あの人か!!」とうなづく人もいることだろう。
特に最近は映画監督としての才能を存分に開花させている。
K・Y君のホームページも紹 介したいところだが、リンクの許可が下りない。厳しいのだ。
ぼくは彼に原稿や写真を送り、彼の厳しい検閲を受けた後、アップをしてもらっている。
そんなめんどくさいことしないで、自分でアップすればいいじゃない
かと思われる方もいることだろう。
もし、そんなことをすれば、ぼくはネットの世界から抹殺されてしまうのだ。
元パンクロッカーのK・Y君は怖い人なのだ。
では、この原稿をK・Y君に送ろう・・・・
*影の管理人K.Y.より。
俺、厳しくないっすよ。検閲なんて人聞きの悪い(笑)。
常日頃から「スーパー素人」を目指すべく頑張ってますんで、師匠のファンのみなさん以後お見知り置きを(笑)。
2003.10.30
「オールマン・ブラザース・バンド」
1970年7月のライブ音源が出たあー!!!
なんて、興奮しています。
アトランタ・インターナショナル・ポップ・フェスティバルのライブだ。
名盤「フィルモア・イースト」はこの8ヵ月後ってことか。
アトランタの音源はボックスなんかに入ってたりして聴いたこと
はある。
70年の7月・・・まだ中学生だったな。バレーボールに勤しんでいた。
「フィルモア・イースト」が出た時は事件だったね。当時、ブルースと言えば
まだまだ、ブリティッシュ・ブルースが全盛だったし、マイク・ブルームフィールド
なんかもちょっと元気なかった。
あの「レイラ」でゲストでギター弾いた凄い人のバンドってイメージだったけど
とてつもないブルースアルバムだった。擦り切れるほど聴いたな。
デュアンもディッキーもご機嫌なプレイを聞かせてくれた。
デュアンはスライドギターの名手として有名だけど、個人的にはノーマルチューニング
の時のギターソロが好きだな。「エリザベス・リード」とか「ストマン」とかがね。
このアトランタ・ポップにはヘンドリックス、カクタス、マウンテンなどなどご機嫌な
バンドが出演しているから、その辺りの音源もあるはずだ。ヘンドリックスは
CDにもビデオにもなっているから知っているけど、その他はオムニバスのアルバム
で紹介されて未CD化だ。
オールマンの初来日のライブは2回見た。初日のサンプラザは今ひとつだったけど
三軒茶屋の人見講堂?だっけ、凄い演奏だった。世田谷区の三軒茶屋でオールマンを
見るなんて考えてもいなかった。特にディッキーのギターは炸裂って感じだった。
もちろん、デュアンはいなかったけど・・・
デュアンが交通事故で他界した後、グレッグは身内の裁判で不利な証言をしたってことで
ディッキーとか他のメンバーから総すかんをくって村八分なってしまった。
偉大な兄貴が生きていたら、そんなことにはならなかっただろうな。
頼りになる兄貴がいなくなって、自分を見失ってしまったのかもしれない。
なんとなく分かる。俺も兄貴を交通事故で亡くしているんで、グレッグのつらい気持ちというか
なんか分かるような気がするんだ。
グレッグが作った「レイド・バック」ってアルバムは兄貴のデュアンに捧げたアルバムだって
勝手に思っている。
さて、これから聴こう、アトランタのライブを・・ジョニー・ウィンターがゲストで弾いている。
色んなところに出てくるね、この人、でもこの人もかっこいいよね。
では、レスポールの怒涛のサウンドにどっぷりと浸ります。
2003.10.22
お見舞いのメールを沢山の方々から頂き
ありがとうございます。
大丈夫です。
紅葉の季節ですね。ちょっと古いけど
いもり池の写真をどうぞ。
猫たちも元気です。
カンペイとハナコです。
10月11日
待ちに待った3連休だ。東京に戻って半年が
過ぎた。好いことなんて何も無い。
最近、病院に通っている。昨日も検査だった。
どうも、この街から見捨てられてしまったようだ。
職場のあるK市には外資系のレコード店が
2店ある。時々、覗きに行っている。
K市には韓国系の料理店も多い。先日も同僚の
N君と韓国料理を楽しんできた。次は沖縄料理店
に行こう。
医師からタバコ、酒、卵?の禁止令が出ている。
何を楽しみに人生を・・・?だよね。
最近買ったCD
1 大阪ソウルバラード
2 JIMI HENDRIX LIVE AT BERKELEY
3 ジェスロ・タル 神秘の森
4 ジェスロ・タル ロックンロールにゃ年だけど死ぬ
には若すぎる。
5 JACK BRUCE BAND LIVE75
6 BOB DYLAN THE BOOTLEG SERIES
VOLUMES 1〜3
週明けは人間ドックだ。自分の体がどんな状態なのか
チェックしてもらおう。こんなことは久しぶりだ。
猫たちも心配している。