いっこうの連載その2

「京都の空に花火を打ち上げる!」

ボランティア活動と大阿闍梨

比叡山の麓、赤山禅院に居候をした私は、そこで学生を募りボランティアサークルを創って会長を務めました。活動内容は多岐に渡りましたが、街おこし・社会貢献が主な内容。川を清掃し鯉の稚魚を放流したりしました。この鯉は今ではすっかり育って街の風物詩となっています。また花火を見たことがない子供達のために、花火大会を企画し、資金集めから花火の作成や実際の点火に至るまで、全部自分たちで実行しました。だから私は打ち上げ花火の免許を持っています。今思えば随分厚かましく無鉄砲な活動でしたが、多くの方にご指導いただきお礼の言葉もありません。

父親代わりの大阿闍梨からは、「暖かいところに人が集い、人の集うところに笑顔が生まれる」と笑顔の大切さや、人との接し方、ものの考え方を教わりました。「繁栄」という言葉が大好きな方で、自分もそして自分に係わった人も皆繁栄するんだという、固い信念をお持ちでした。日本の繁栄・世界の繁栄という視点から政治の大切さや若い世代のもつ未来への責任についてのお話を聞いているうちに、徒手空拳でしたが政治の世界に飛び込むことを決心し、大阿闍梨に自分の思いを打ち明けることになります。

タウンニュース(藤沢版)に連載されたものを加筆修正してあります

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