いっこうの連載その1

「京大工学部から衆議院議員へ・・・なぜ?」

きっかけはボランティア活動

始めまして、中塚一宏です。私が政治に関わったきっかけをお話しします。父は自営、母は友禅の糊付け加工をしていました。一歳下に妹がいます。小学校6年生の時に父が亡くなり、母と妹の3人暮らしになりましたが、裕福ではないものの、貧乏でもない普通の家庭でした。ただし、母にはずいぶん苦労をかけたと思います。子供の頃の夢は、動物が好きだったので獣医になること。飛行機のパイロットにもあこがれました。
高校卒業後、理科系なら食いっぱぐれも無いだろうと、一浪して京都大学工学部に入学、金属学を専攻しました。入学当初は、ロックバンドとボランティア、アルバイトに明け暮れる毎日でしたが、ボランティア活動を通して比叡山延暦寺・千日回峰行の大阿闍梨、叡南覚照師と出会いました。これが私の人生を大きく変えることになります。叡南覚照師は天馬空を行くがごとき話っぷりで、多くの学生が師を慕って集まっていました。高僧でありながら若者には仏教の話は殆せず、日本はどうあるべきか、人間の幸せのために政治はどうあるべきかといったことばかりをお話になるのです。叡南師は私の父親代わりになってくださり、私はお寺に居候しながら政治について真剣に考えるようになっていきます。「世のため人のため」とはどういうことなのかと。

タウンニュース(藤沢版)に連載されたものを加筆修正してあります

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