教信沙彌と教信寺紹介・日本浄土仏教思想の起源・播州播磨の郷土史
長谷川悟コントラバス

<<一千年前から今日までに出版された>>

関係推薦図書紹介
教信寺塔頭法泉院の玄関ロビーで若干お求めになられる出版物推薦図書

「播州賀古の念仏山教信寺パンフレット」 教信寺・編(長谷川慶悟写真撮影編集)   無料

(阪神淡路大震災の打撃を受けた教信寺伽藍の復興を平成18年に完工した記念に、年間を通して全国よりお参りされる参詣者の為に略縁起紹介や年間行事掲載と共に、四季の境内伽藍写真、また、教信上人絵解き軸の名場面などを挿入し、無料配布パンフレットとして制作しました。)

「かこのうまや」長谷川慶明著書 法泉院出版部・編   100円

(教信寺兼務法泉院前住職の長谷川慶明師が昭和9年魚澄惣五郎博士単位認定レポートとして研究論文発表された。約80年前の当時は誰も古代山陽道の「賀古の駅」の地理的場所どころか存在すら忘れ去られた頃であり、闇夜に一筋の光明を指し示した様に、当時の学界にセンセーショナルを起こした郷土史のパイオニア的論文です。)

「松のみどり」長谷川慶明著書 法泉院出版部・編   100円

(上記に続き昭和33年に教信シリーズ2として、時代的地理的散乱した貴重な資料収集研究から執筆された教信沙彌の生涯と思想の小冊であり、今日の浄土佛教系団体参詣者が全国より観光バスを連ねて頻繁に教信寺にお参りされる様になった教信ブーム火付け役となる先駆者的著書です。)

「播州賀古の郷土史物語」長谷川慶明著書 法泉院出版部・編   1,000円

(法泉院前住職慶明師が残された膨大な著作を7回忌に弟子の長谷川慶悟が関連の写真や挿絵を挿入し編纂したものです。上記の「かこのうまや」や「松のみどり」は勿論、戦国時代に落城した野口城の物語「孤城落月」から、各地講演法話集の原稿、謡曲「野口判官」、播州音頭「教信沙彌物語」の歌詞まで掲載し、此一冊で約1200年前から近年までの播州播磨のタイムトラベルが出来ます。)

#「佛教聖歌第一集」長谷川慶悟自作自演 法泉院出版部・編 音楽CDと楽譜セットで3,000円

(国内外のプロオケの最高峰トップ奏者を音楽監督長谷川慶悟の一声で集結させ後世にまで話題の奇跡のスーパーオーケストラ、天台フィルハーモニー管弦楽団の弦楽合奏と合唱、書写山でのライブ録音で声明僧とオーケストラの為の「般若心経」世界初演から、比叡山が世界に誇る美声で声明の大家であられた故・即真大和尚様の詠唱で山鳥の歌など貴重な歴史的名演なども収録致しました。)

#「音楽CD教信沙彌の生涯」長谷川慶悟自作自演 法泉院出版部・編 1,000円

(ウィーン帰国リサイタル自作自演の為に上記「松のみどり」より抜粋した朗読の情景に合わせて作曲したコントラバス・打楽器・ピアノとナレーションの為の「教信沙彌の生涯」から、ウィーン・ベルリン海外公演リサイタルのライブ録音など、祈りの曲や癒される名曲を選曲し収録)

#「DVD/慶明法話集と慶悟TV特番撰」長谷川慶悟編集制作 法泉院出版部・編  非売品

(長谷川慶明師7回忌には上記の「播州賀古の郷土史物語」と題して師の残された文献を一冊に編纂し出版しましたが、この度13回忌の粗供養として、懐かしいお姿を偲ぶ肉声のビデオ法話と愚僧のTVバラエティーや特集番組を収録した2枚組DVDです。参考ブックレット

#「佛教聖典」佛教伝導協会(ISBN978-4-892370-05-2 C1115) 500円

(英語ドイツ語対訳本も置いています)

「教信沙彌と往生人たち」東本願寺出版部(ISBN4-8341-00223-8 C3015) 1,200円

(大谷大学真宗総合研究所所長の要職にあられた渡邊貞麿先生が、教信上人の口称念仏こそが日本で最初期の念仏ルーツであり後世の鎌倉浄土佛教開化への影響は多大であとる論理的に執筆されています。また、同大学教授の石橋義秀先生が後書き解説された貴重な文献です。)

「法明上人」大念仏寺 融通念仏宗教学研究所・編 2,000円

(法明上人650回忌御遠忌記念に各地での取材を重ね関連写真も多数挿入された労作です。特に総本山大念仏寺一番の宝物「亀鉦」の縁起から教信上人・教信寺との深いご縁と往来などが随所に記載されています。)
コントラバス奏者としての長谷川(慶悟)悟が執筆・翻訳した音楽出版図書

「コントラバス奏法ルードビッヒ・シュトライヒャー著 長谷川悟・訳 音楽之友社出版(ISBN978-4-276-47781-0) 4,800円

「コントラバス奏法ルードビッヒ・シュトライヒャー著 長谷川悟・訳 音楽之友社出版(ISBN4-276-47782-4) 3,800円

(ウィーンフィル首席コントラバス奏者、ウィーン国立音大教授、20世紀最高峰のコントラバス独奏者が残した歴史的教則本で、当時、ちょうど教授が著作活動中にウィーン音大で研鑽した長谷川悟が帰国後忠実に日本語翻訳出版したコントラバス教則本のベストセラー)

「スクール・オーケストラ入門 弦楽器なんかコワくない」教育音楽別冊 音楽之友社出版(T1003042071907) 1,900円

(高校・中学校・小学校、アマチュア一般などオーケストラ教育現場で必要な奏法研究と解説のコントラバスページに長谷川悟が執筆)

「バンド・ジャーナル」音楽月刊誌・音楽之友社出版 雑誌コード 07547-3 800円

(1990年4月号から1991年3月号まで1年間、ワンポイント・レッスンに長谷川悟が執筆担当掲載バックナンバー)

「ストリングス」音楽月刊誌・レッスンの友社出版

(1992年2月から1996年11月号まで4年9ヶ月間、コントラバスの楽しみ誌上レッスン連載 長谷川悟執筆バックナンバー)
教信沙彌の浄土仏教思想展開と教信寺が係わる播磨の郷土史関係推薦図書(蔵書)

「日本往生極楽記」(986頃)慶滋保胤・著 「國譯一切経」史傳部二十四 大東出版社蔵版

(慶滋が大陸より伝播した「浄土論」や「瑞応刪伝」を目にした影響は言うまでもないが、兎に角、我が国で初めての往生伝である。この歴史的な文献に初めて教信沙彌が登場する。記述は摂津勝尾寺の勝如上人の往生にまつわる話ではあるが、あきらかに難行苦行に励む証如上人より口称念仏に終始した易行の教信の優位性を示唆する意図を感じずには居られない、日本仏教史(日本浄土佛教開花)に置いて非常に貴重な記載です。)

「往生拾因」(1099-1104)永観律師・著 「國譯一切経」諸宗部五大東出版社蔵版

(自ら念仏宗と称名念仏による浄土教の普及に努め、今日の京都左京区にある浄土宗西山禅林寺派総本山を11世紀永観が入山して念仏の道場としたことから「永観堂」と呼ばれた事でも有名な「永観」が執筆しました。一心に阿弥陀仏を称名すれば往生できる理由を10項目に渡って言及し、ここでも日本で最初期の教信上人の口称念仏が賞讃される様に、証如上人の往生にまつわるお告げに現れます。)

「今昔物語」(1120頃) 「日本古典全書」54長野當一・校注  朝日新聞社 昭和28年発行当時 320円

(今昔物語第15巻の第26話では「播磨国賀古の駅の教信往生のものがたり」と有り、慶滋の日本往生極楽記とほぼ同じ摂津勝尾寺の勝如上人の往生にまつわる話としての教信往生伝が、この今昔物語より初めて教信がタイトル主役となっています。)

「後拾遺往生伝」(1135-1141頃)三善為康・著 「往生伝集」真福寺善本叢刊第二期7 臨川書店刊 20.000円+税

(往生拾因と同じく教信往生の年月日が記され、慶滋保胤の日本往生極楽記の摂津勝尾寺の証(勝)如上人伝がより詳細に記述されています。)

「中世往生伝の形成と法然浄土教団」谷山 俊英・著 勉誠出版(ISBN978-4-585-21008-5 C3014) ¥9.000円+税

100頁から117頁まで「明義進行集」(1275年以前)敬西房信瑞・編述より、賀古の教信話考を、この第二章の「中世往生伝の形成と法然浄土教団」の第三節に取り上げたり、187頁から242頁まで第三章は総て「往生譚と絵解き」として、教信上人と教信寺について詳しく現在考査できる文献実証を論理的に取り上げ掲載してくださいました。教信寺としても、教信ファンにしても、賀古の郷土史研究に於いても、各方面から望まれる神髄が此処に総て述べられていると言っても過言ではない、誠に貴重で有り難い一冊を谷山先生から謹呈して頂きました。
頁をめくるほどに、将に痒いところに手が届く様に、或いは喉に刺さった魚の骨が抜けるように、願ったり叶ったり、誠に爽快な気持ちで教信と教信寺を再認識させて頂ける一冊に仕上がっていました。当山塔頭住職は勿論のこと、教信寺の絵解き説法師はもとより多くの教信寺檀信徒の皆様にもマニュアル本として熟読して頂きたく願う完成度の高さである事は疑う余地もありません。此処に谷山先生の長年の研究成果成就の著書ご出版を、最上級の敬意と賛嘆を持って拝読させて頂きます。有り難う御座いました。

「一遍聖絵をたどる」弘安9年当時(1286)の教信寺伽藍 2001年遊行の旅 藤沢市教育委員会 生涯学習課 博物館準備担当・編

(時宗の宗祖と仰がれる一遍上人の生涯をまとめた全12巻の絵巻。後世に散逸したものを1993年より複製品制作し総延長128メートルを超える絵巻の紹介誌です。この「一遍聖絵をたどる」には、弘安9年(1286年)に一遍上人が教信寺に参られ、かねてより一遍が教信沙彌を敬慕するあまり、教信のお告げに引き止められて一泊されたと言う当時の教信寺詣での様子が絵巻物より複写され37場面として掲載されている。一遍上人遊行晩年には賀古の教信沙彌の眠る膝元で往生したいと願い教信寺に淡路島から向かうが明石浦で兵庫からの迎えがあり現、観音寺辺りで亡くなられました。)

「元享釈書」(1322)虚関師錬・撰 「國譯一切経」史傳部十九 山本禅登・訳 大東出版社蔵版

「元享釈書」(1322)虚関師錬・撰「原本現代訳」 今浜通隆・訳 教育社(1295 70862 1498)700円(古書3.000円程)

(虚関師錬の編纂した佛教説話の勝尾寺証如に付随する教信沙彌は日本往生極楽記に沿う粗筋ではあるが、往生十因や後拾遺往生伝に明記された教信往生の年月日と証如(勝如)往生の年月日が同一の貞観8年8月15日と解釈記載され混乱していると思われます。)

「峰相記」(1348) 播磨の地誌 「峰相記の研究」神栄赳郷・著 郷土志社 4,800円

(中世播磨の実情を活写した貴重な資料「峰相記」の研究成果を集大成で、播州地域にとっては非常に有り難い史伝です。ここで掲載された教信上人の解説・研究では、教信の往生された年齢を80歳と記されている事が特筆されます。また、現在、教信寺が伝える寺伝の興隆よりも時代は新しく、平安後期に以降に教信の口称念仏が注目され、親鸞や一遍が敬慕するに及んだ頃に堂宇が建立され、一遍の弟子「湛阿」が全国の念仏聖を集め元享三年1323年に七日間の不断念仏の教信上人追悼会を修した折りに、旧、御廟所と五輪石塔が建立され、それ以降に教信寺が整備興隆したと推定されている説の方が真実みがあるように思えます。)

「略縁起 資料と研究」略縁起研究会・編 勉誠社刊(ISBN4-585-03042-5 C3091)

元和7年(1621)以降に野口念仏会で配布されていた略縁起だと、47〜52ページに谷山俊英氏が播州賀古念仏山教信寺略縁起を取り上げ研究発表されています。)

「播陽万宝知恵袋」宝暦十年年(1760)上・下巻 天川友親・編 臨川書店出版(ISBN4-653-01683-6 C3321) 15,000円

(知恵袋は宝暦十年1760年に天川友親によって播磨の地誌書籍を125編集めて全五十巻編纂されたなる貴重な地誌。上巻175〜179ページに播州念仏山教信寺縁起が掲載されています。)
「地志播磨鑑」宝暦十二年年(1762)播州平津の平野庸脩・編集 現在訳書 歴史図書社(3,200円)
(現代訳「播磨鑑」を含む上下2冊に纏められた昭和44年発刊には、他にも「攝陽群談」「河内名所鑑」が収められ非常に興味深く乱読できます。唯、教信寺の寺記を始め、元和7年に海長と春盛が記されたとする寺伝は播陽万宝智恵袋に掲載された寺伝と同一同様に名筆名文ですが可成り誇張創作されていないかと案じてます。播陽万宝智恵袋との相違は追記で「此寺始は妻帯にて有しか後改て天台宗に為」と記されてます。)

「播州名所巡覧図絵・全五巻」文化元年(1804)出版 秦 石田 著書 (文化年間初版原本・全五巻当山法泉院図書館所蔵) 

(詳細でリアルな絵がページを捲る度に、江戸時代後期にタイムスリップさせてくれます。今で言う旅行ガイドブックですが、この時代にこれだけの版木原版からの印刷技術や和紙の質の高さが既に完成されていたと、江戸時代の印刷技術力を誇らしく感じながら手にする和綴じの当時出版された原本です。)(複製出版は臨川書店より出版されています。ISBN978-4-653-03171-0)7 ,875円

「日本の伝説」柳田国男・著 新潮文庫(ISBN978-4-10-104702-7 C0139) 昭和52年1月15日発行・平成22年6月5日第45版 362円+税

(山陽道(現国道2号線)に面する当寺院より約25キロ北の内陸を走る中国縦貫道に福崎があります。この北播磨で生まれた柳田国男は民俗学の先駆者としてあまりにも有名ですが、昔、両親や壇家の婆さんから寝枕に聞かされた様な全国の不思議な話が収集され、美しく平易な文章で後世に残された名著です。今日のようなテレビやファミコンゲームに子守をさせないで、昔話を話聞かせる親が育てる子供の情緒は宇宙ほどの広大な想像力を託すと思います。是非、子供に読み聞かせて伝えてあげて欲しい一冊です。本書の日本の伝説「片目の魚」章の54ページに播州加古川の池に棲む上人魚が紹介されています。)

「日本浄土佛教成立過程の研究」重松 明久・著  平樂寺書店 発行 昭和39年3月20日 3,000円

(日本浄土佛教思想の発祥の流れに欠くことの出来ない「教信」を「親鸞」が追慕し続けた関係を156,181,212,231,247,260-262,267,296,648頁に記されてます。)

「往生伝の研究」古典遺産の会・編  新読書社 発行 昭和46年頃 850円

(往生伝の享受とその構造について、日本往生極楽記を中心に94〜117ページに小林保治氏が教信をクローズアップされてます。)

「念仏山教信寺蔵『開山上人一生絵』の絵解きについて」「絵解き研究 第11号」著・谷山 俊英 平成7年3月 ISSN 0288-593X

(1〜15ページに教信上人絵伝の絵解きについて谷山俊英氏が縁起とともに絵図や伝承など説得力有る研究論考を掲載されています。特に、「日本往生極楽記」や「今昔物語」「往生拾因」以降、様々な文献に登場した教信に係わる諸伝に追記誇張された虚飾の信憑性を学術的に指摘されています。この絵解き研究の本題である、土佐光信が描いたと寺に伝わり今日に現存する教信寺所蔵の2軸の絵伝の成立時期が、元和七年に書かれた縁起時期に存在した物であろう事実を再確認された過程を、一般的には数少ない歴史的教信伝を網羅されて研究発表されています。また、平安初期より教信が登場する書伝は、鎌倉時代に注目され、江戸期以降は益々誇張され、明治30年発刊の教信寺縁起の諸説に意図的創作が見受けられる事を検証されています。しかし、本寄稿は学術的に相違点を客観的に真実を見出されただけであり、教信の口称念佛の尊さや、教信の得業に影響された親鸞聖人や一遍上人を始めとする後世の鎌倉浄土佛教への【宗教的真実】を再確認しなければならいと綴じられています。つまり筆者も熱烈な教信ファンのお一人だと愚僧は共感を得、考査を一つ一つ同感しながら読ませて頂きました。

「宗祖高僧絵伝(絵解き)」伝承文学資料集成15 渡邊 昭五 林 雅彦 編著 三弥井書店

(255〜279ページに教信上人掛幅絵伝(難行図・易行図)の絵解きについて渡邊昭五氏が当山に訪れて詳しく取材した研究論考を掲載されてます。)

「古代の駅と道」坂本太郎著作集 第八巻 吉川弘文堂(ISBN4-02223-6 C3321 P6180E) 6,180円

(大化改新以後、律令政治とともに重要な交通整備と駅(うまや)制度が置かれた。大陸と日本を結ぶ海上ルートから日本内陸ルートをたどれは、古代より行き交う渡来人や貴族官僚達の足跡の地名の点が地理上に線を結んで見えてくる歴史文化の流れは興味深々です。)

「叡山浄土教の研究」佐藤哲英・著 百華苑発行 昭和53年発行時 13,000円

(膨大な研究論考を纏めた大作です。比叡山図書文献より叡山浄土思想が鎌倉浄土佛教開花へ伝播する膨大な情報量が記されている。特に、459頁には保胤の「日本往生極楽記」や永観「往生拾因」に紹介されている教信沙彌は比叡山浄土教徒の流れではなく、沙彌とか聖と言った非僧非俗の生活形態を持つ念仏者であり、その先駆者が教信沙彌であると示唆しています。)

「一遍上人語録 捨てて果てて」 坂村真民・著 大蔵出版(ISBN4-8043-2516-6 C0015) 2.800円+税

(この書の第32章「野に捨て獣にほどこすべし」の202項に一遍上人が理想の聖と敬慕した教信上人が紹介されています。)

「庶民信仰の源流」時宗と遊行聖 橘 俊道 圭室 文雄・編  名著出版  4,200円

(時宗研究の基本的論考で、教信上人を敬慕した一説を橘 俊道が13〜14ページに紹介している。)

「一遍辞典」 今井雅晴・編 東京出版(ISBN4-490-10265-8 C1515 P3600E) 3.600円(税込)

(この書の「教信」紹介の頁で興味深いのは、一遍が教信寺を弘安9年(1286)に参詣したと有るが、弘安9年暮れに四天王寺で歳末別時念佛を行い、そののちに播磨方面に出発したとあるので、弘安10年であろうと指摘されている。他、教信と一遍の伝承は通説の通り掲載されています。この書は広く一遍を知る上で貴重な研究資料です。)

#新刊「教信沙彌往生日考-----八月十五夜と阿弥陀の縁日」神戸大学近代発行会・木下資一 編(ISBN0287-2315) 非売品

(59頁〜81頁まで日本伝承文化論で現在の日本を代表する研究者で国立大学法人神戸大学国際文化学研究科の教授:木下資一先生がAugust.2011KINDAI105に寄稿された論考を愚僧にまで郵送して下さいました。内容は流石に伝承文学の権威の論文だけあって教信往生にまつわる的確な研究資料を網羅され整然と纏められています。その奥深い研究には脱帽するばかりです。論考の冒頭に旧暦八月十五日が中秋の名月であり、太陽暦に慣れた現在人は忘れ去ってしまったが、古来よりつい近年までは、満月の夜が毎月15日であった!との記載に再び想いが馳せ廻りました。古来全国民が月を見上げて暦を共有していた人々の情緒や風物史から思えば、様々な矛盾も一つの糸に繋がるように思います。教信の往生と阿弥陀仏信仰への誘いへの御心パワーが解き明かされるようでした。思えば慶滋保胤や源信による二十五三昧会など念仏結社のメンバーは全国何処に居ようが毎月満月の夜(15日)に集合勤行することがルールの一つでした。高僧・貴族・文人・武家・平民・恋人達、誰もが古代よりどれほどの人々が月を見上げては思いを馳せていたことでしょう。的確な関連文献資料提示に敬服し感謝しつつ、愚僧は漠然と教信上人が口称し続けた阿弥陀仏の慈悲に、人間のみならず総ての生命の源があったのだと改めて感じさせて頂いた次第です。先生の御寄稿に心より敬意を捧げ、深く感謝を申し上げます。合掌)

#新刊「兵庫県宍粟市「西蓮寺縁起」もう一つの教信沙彌伝」神戸大学近代発行会・木下資一 編(ISBN0287-2315) 非売品

(47頁〜56頁まで国立大学法人神戸大学国際文化学研究科の教授:木下資一先生がMarchi.2012KINDAI106に寄稿された論考を前回に続き愚僧にまで郵送して下さいました。内容は、タイトルの通り千種念佛の西蓮寺教信院の縁起にまつわる教信千種往生節伝承の論考です。   実は愚僧は先代慶明に連れられ幼少の頃に千種に訪れて以来、近年では当院檀家を連れて再三参詣させて頂いています。また、プライベートに29号線揖保川上流から千種へ抜ける東西ルートや千種川の水源千種高原や後山、三室山の峠を越えて鳥取日本海へ抜ける林道ドライブを楽しんでいます。何度も訪れる理由は勿論「教信」が播州賀古から千種へどのルートで往復していたか、また、何故、千種へ来ていたかなどの疑問の答えを探す為でもありました。木下先生も指摘されている産鉄の「たたら」が山間部に現在でも遺跡が残ってる事から千種鉄や職能の渡来人との関わりが教信とどの様にあったか創造を掻き立てるに十分な風土や伝承が千種に残っています。先生の研究発表のお陰で、様々な視野と見聞から教信の足跡をたどる時空を超えた地図が見えてきそうです。先生のご研究に感謝申し上げます。誠に有り難う御座いました。合掌)

#新刊「はりま」歴史観て歩き 著・埴岡真弓 神戸新聞社総合出版センター(ISBN978-4-343-00639-4 C0021) 1,700円

(本日当院郵便ポストに埴岡先生の著書が神戸新聞総合出版センターより献呈さられた。早速封を開けパラパラめくると、もう仕事を中断して読みふけってしまいました。何故なら、教信上人はもとより各地域毎の史跡や有形無形文化財の伝承まで、筆者の足で地元に密着した取材を元に編纂されているので実に生々しく説得力のある一冊だからです。近年愚僧が名水を求めて走る車窓からの通りすがり、何気なく見覚えのある地名や案内板から想像していた史跡が次々判明していく喜びは快感となり、寺務仕事を中断し時間を忘れて一気に読んでしまいました。埴岡先生のお人柄に各地での取材に応じた旁々が親しく語られ、また、その土地の寺社仏閣は勿論、小さな祠や石柱に至るまで、一隅の光を与えた下さった埴岡先生に謂われを語り伝えて頂きたかったのかも知れません。素晴らしい内容の仕上がりに敬意と感謝を表し、もう一度、今夜枕元でゆっくり読ませて頂きます。)

#新刊「笑とる仏」播磨の石棺仏を中心に 岩谷 薫 写真・文 西日本出版社(ISBN978-4-901908-60-3 C0072) 2,300円+税

(兵庫県下、特に播磨地方に点在する石棺仏を中心に阿弥陀石仏、阿弥陀三尊、薬師三尊、不動明王、六地蔵、十三仏、五百羅漢、等、明に暗に設置された石仏の現地取材し、写真と関連文章を哀愁を誘うように編集掲載されています。それは、直感的にページを捲る毎に、静かにたたずむ古の石仏の場所へ「誰がどんな思いで何のために此処に?」と、思いは馳せ時空を超えて行きます。実際にこの本をガイドブックに好季に散策したいと促される一冊でした。109ページに教信上人御廟所北囲塀に震災復興事業の時に整備安置し治した阿弥陀三尊仏が掲載されています。)

#新刊「Kako-Style」Kako-Style編集委員会・編 すっきや加古川・企画  476円+税

(加古川検定など地域社会での故郷再発見的な一冊として加古川市政60周年記念事業で編纂された。由緒有る地元人もベットタウン移住民も、へ〜〜そうだったのか〜〜〜!とか、或いは、今度行って見てみよう!今度食べてみよう!と、地域活性化にも繋がるできばえです。67ページに当寺院先代長谷川慶明師が初めて約1200年後の今日に再び検証した「賀古の駅」や日本浄土佛教の先駆者・教信沙彌の遺跡寺院「教信寺」が紹介されています。)

#新刊「ふるさとの巨樹・名木」神戸新聞総合出版センター・編(ISBN978-4-343-00581-6 C0345) 1,000円+税

(兵庫県下の老木や名木の写真紀行できる一冊です。88〜89ページに教信寺の老桜 極楽浄土の花景色と題して紹介されています。満開の桜の雲海から望む本堂は極楽浄土を思わせる写真アングルで掲載。本文には松の名所から樹齢100年の見事な桜の境内に移り行く歴史に、盛者必衰の無常に思いを馳せ、しんみりと味わいたい桜だと綴っている。)

#新刊「社寺縁起伝説辞典」 志村有弘  奥山芳広 編著 戒光祥出版ISBN978-4-900901-00-1  15,000円+税

(152ページに教信寺の略縁起や120ページの勝尾寺に日本往生極楽記にまつわる証如上人と教信上人の往生の説話を谷山俊英氏が執筆している。谷山先生は教信寺前貫主法泉院住職であった長谷川慶明師よりご教授の影響を受け、日本史佛教史の専門研究に邁進できたと今でも感謝され、常日頃より教信寺に心をよせて頂いてます。この度、平成22年度の野口大念仏に合わせて、この「社寺縁起辞典」と上記の「絵解き研究」第11号を勿体なくも、わざわざ謹呈して下さいました。世代を越えた深いご縁に御礼申し上げます。)

#新刊「歴史と人物でわかる佛教」学校で教えない教科書 田中治郎・著 日本文芸社出版(ISBN978-4-537-25732-8 C0015) 1,400円

(226〜227ページに教信沙彌が紹介されています。副題が「面白いほどよくわかる」とあり、現在に生きる佛教の起源から広がりまで、その鍵となる人物を軸に解説され、2500年の佛教誕生から世界への伝播、日本での派生まで掌握できる読み易い一冊です。)

#新刊「ひょうご社寺巡礼」神戸新聞社・編(ISBN978-4-343-00544-1 C0026) 1,300円

(108〜109ページに教信寺と慶悟住職が紹介されています)

#新刊「伊能忠敬の歩いた播磨みち」ふるさとひょうご創生塾・編  2,000円

(16〜17,48〜49ページに伊能忠敬測量日記に基づいた教信寺と、取材日の慶悟住職が紹介されています)

新刊「兵庫の祭」旅行ペンクラブ・編 東方出版(ISBN978-4-86249-126-8 C0039) 1,600円

(元気いっぱいのカーニバル、里に伝わる奇祭など117の風物詩。野口大念仏会ねんぶったんは小山美が122ページに紹介されている)

#新刊「播磨ゆかりの50人」神戸新聞社・編(ISBN4-343-00240-3 C9423) 300円

(3人目に教信上人と教信寺が紹介されています)

#新刊「ひょうご全史」、神戸新聞「兵庫学」取材班・編 神戸新聞総合出版センター(ISBN4-343-00316-7) 2,000円

(ふるさと7万年の旅。巨大広域県”を舞台に先人達が紡いできた壮大な歴史ドラマ。教信説話は280〜283ページ)

「水足史誌」橘清八・本岡仁・橘利成・橘悦男・橘一郎(水足史誌編纂委員会)水足町内会発行

(気候風土学・地理学・自然社会学・歴史民俗学・政治経済学・宗教・文化財・人物・軍事など多方面な専門的視野から郷土史を編纂され、その熱意と智力には誰もが敬服する10年に及ぶ歳月と資料収集労力の産物である。此処には教信寺塔頭法泉院の壇家を構成する水足村の貴重な歴史総てが修められ民俗学視点からは世界遺産に匹敵する加古川市史としても誇れる記録である。)

「播磨百人伝」寺林 峻・著 神戸新聞総合出版センター(ISBN4-343-00132-6) 1,500円

(播磨の歴史上人物伝百人を紹介している。教信上人は50〜51ページ)

「播州音頭物語全集」 後藤 利信・著  播州郷土民謡研究会 発行  2,000円

(一遍上人の念仏踊りから派生した盆踊り、播州音頭は地域の歴史を踊り伝える。128〜131ページに教信沙彌物語が掲載されている)

「播磨の街道」 橘川真一・著 神戸新聞総合出版センター(ISBN4-343-00252-7 C0321) 1,300円 

(萩藩が制作した中国行程記により、江戸時代の播磨を歩く。164〜167ページに野口村と教信寺が紹介されている)

「播磨気質」神戸新聞社・編 神戸新聞出版センター (ISBN4-87521-666-1 C0036) 1,100円

 (第1部われら播州人 第2部われら混血民族 第3部反骨の系譜 第4部播州五川 第5部私の播州論の183ページに長谷川慶明が教信上人を紹介している)

「東播磨の歴史」 東播磨の歴史を考える実行委員会・編 神戸新聞総合出版センター (ISBN4-343-00206-3 C0321) 2,000円

(加古川水系を中心に発展してきた東播磨地域の歴史と文化を再発見する。8〜31ページまで小杉隆道が「荷送り上人・教信」を掲載している)

「日本史を変えた播磨の力」著・中元 孝迪 神戸新聞総合出版センター(ISBN978-4-343-00517-5 C0021) 1,800円

(68〜69ページに播磨高僧ものがたりとして教信が紹介されている)

「古代播磨の地名は語る」播磨地名研究会・編 ひめしん文化会 姫路文庫6

(地名は、大地に刻まれた歴史の証言者。播磨国風土記にそって地名をたどり、その意味や現在の位置を推理。43〜44ページに元、加古川市文化財審議委員長で教信寺の元・貫主、長谷川慶明師に郷土史を長年師事した研究熱心な岡田功が馬家の里を記している)

「兵庫県の不思議辞典」有井基、大国正美、橘川真一・編 新人物往来社(ISBN978-4-404-03185-4 C0021)  3.000円+税

(兵庫県下は実に豊かな自然と温暖な気候、そして畿内都にもほど近く陸上海上交通が交差する文化は特筆に値します。その為に、様々な史跡や有形無形文化財から民俗学に至るまで豊富な伝承があります。それらを広紹介した本書は興味深く網羅できます。111〜112ページに馬家の里を記し、189頁から191頁に沙彌教信を上記紹介の岡田功が記述している)

「はりま風土記の里を歩く」播磨学研究所・編 須磨岡 輯・監修 神戸新聞総合出版センター(ISBN978-4-343-00513-7 C0021) 1,600円+税

(昨今はハイカー人口が急増し、朝夕に教信寺境内や西国街道を行き交う老若男女を見かけます。播磨国風土記にゆかりのある地を訪ねるコースを33も紹介した、この書を持って歩けば、コース近辺の寺社仏閣や古墳や石塔など地域歴史文化を廻る事が出来、現在と遠い昔をつなぐ健康的で楽しい新発見ハイキングとなるでしょう。教信寺は14〜17ページに3番目のコースとして紹介されています)

「中世播磨と赤松氏」 高坂 好・著  臨川書店(ISBN4-653-02232-1 C0021 P6180E) 6,180円

(赤松を知らずして播磨を語るなかれ。とも言われる赤松一族に捧げられた挽歌。赤松復権の狼煙)

「播州太平記」と三木合戦 橘川真一・著 西川卓男・校訂 神戸新聞総合出版センター (ISBN4-343-00303-5 C0021) 1,500円

(別所一族の興亡。中世の播磨一円を巻き込んで繰りひろげられた別所氏と織田・秀吉軍の激しい攻防戦に三木城の出城野口城と運命を共に灰塵に帰した教信寺が41〜46ページに描かれている)

「親鸞」吉川英治・著 講談社(吉川英治全集全53巻の14)1,800円

(平家全盛の世に源氏の血筋をひくゆえに出家した親鸞。玉日姫との恋に周囲から向けられる非難の目。越後流刑にも耐え布教に専念する人間親鸞を描く傑作。)[盲目の琵琶法師として賀古の教信が小説に登場しますが、史実では350年の時代差があります]

「黒田如水」 吉川英治・著 六興出版 00983-02001-9216  昭和50年時 680円

(えらいことになりました。平成26年NHK大河ドラマが黒田官兵衛に決まりました。まさにこの黒田如水や以下の播磨灘物語に登場する、毛利と信長の激戦区になった三木城合戦の前に教信寺の寺領にあった野口城合戦が播磨平定に重要な最初の合戦です)

「播磨灘物語 上・中・下」司馬遼太郎・著 講談社(0093-303318-2253-0)昭和50年当時 850円

(平成26年NHK大河ドラマが黒田官兵衛に決まりました。戦国末期、播州の一隅にあって時代の流れに黒田官衛は苦境の淵に立たされ、戦火に変貌する郷土播州が描かれているのですが、教信寺の寺領内であった野口城攻めはどの様にNHKがドラマにしてくれるか楽しみです。どのようにして加古川評定になったか詳しく加古川をNHKさんが取材してドラマにして頂きたいものです。)

「官兵衛かこがわをゆく」NHK大河ドラマ黒田官兵衛を見る手引き 上・中・下 飯沼 博一・著 非売品

(平成26年NHK大河ドラマが黒田官兵衛に決まりました。官兵衛の妻「光」(てるさん)は加古川市志方町出身です。また別府城合戦、三木城・野口城・神吉城合戦など当地方に係わる様々な歴史遺産紹介しながら播磨灘物語の副読本として楽しい、この大河ドラマを観る手引きを執筆して加古川観光協会主催の関係者講演会で「上・中」を発刊発表してくださいました。「下」を早く読ませて頂きたく期待が脹らむばかりです。郷土史研究第一人者の飯沼先生のご精進に感謝申し上げます。

「虹、つどうべし」別所一族ご無念御留 玉岡かおる・著 幻冬舎(1600円+消費税)INBN978-4-344-02488-5

平成26年NHK大河ドラマが黒田官兵衛に合わせて加古川では官兵衛の妻「光」(てるさん)ブームで盛り上がっていますが、著者の玉岡かおるの郷里である三木城合戦から、女間者・希久を通し女性ならではの視点からもう一つの真相に迫りる渾身の書き下ろし小節で、一気に読みふけってしまうスピード感のある作品です。いきなり出産シーンで吃驚はしましたが、流石玉岡かおるさんの演出構成も素晴らしい。
 間もなくNHK大河ドラマでも播州攻めです。三木城別所長治を兵糧責めにすべく毛利軍からの援助を海路陸路で断ち切るべく交通の要であった我が教信寺の寺領にあった野口城長井四郎左右衛門城主を先ず攻め落とそうとします。敢え無く3日間も孤城は応戦しましたが野口城もろとも教信寺は灰に帰しました。

「賀古教信七墓廻」の上演年代について 谷口博子・著 「京都語文」第14号(佛教大学国語国文学会)平成19年11月24日 抜粋

(近松門左衛門の浄瑠璃作品で成立年代や上演年に謎が多い「賀古教信七墓廻」の研究論考に数回、教信寺法泉院を訪ねられた労作の発表。融通念仏宗中興の祖、法明上人が教信寺に訪れた折りの「亀鉦伝承」浄瑠璃「融通大念仏」に注目)

「近松門左衛門集」完訳日本の古典56森 修・鳥越文蔵・校注/訳者  小学館 昭和59年当時 1,700円

(末巻に掲載されている近松作品上演関係の年表では、正徳4年(1714)9月10日以前「賀古の教信七墓廻り」上演と記録されている)
「賀古教信七墓廻」台本表紙
(近松門左衛門の創作として知られる作品の台本表紙がインターネット時代の産物として有り難くJPEG写真で拝見させていただきました。元禄時代の町民文化花盛りの上方で上演され、大阪から播州教信寺が多くの参詣者を迎えた賑わいを想像します)
<<台本原本表示リンク先へ>>
「賀古教信七墓廻」の構造 ーその素材と展開の方法ー   永井 哲夫
(愚僧が長年、この近松作品の時代物浄瑠璃の存在を知りながら、その内容や詳細を知る術がなかったのですが、なんと有り難いことに、インターネットで検索すれば、この素晴らしい研究論考全文が掲載されていました。確かに史実の教信上人の生涯と、この浄瑠璃のストーリーは甚だ逸脱しています。それは、近松の歌舞伎浄瑠璃ファンの聴衆を舞台芸術の面から魅了させようと当時流行の手法や最先端の独創性を取り入れた創作と思いました。今で言う、SF映画監督のスピルバーグ的な観客を釘付けにさせる試験的目的が40歳の近松にみなぎっていた様です。この後に、洗練された代表作「曽根崎心中」等で頑固たる地位を獲得されたのでしょう。しかし、この時期、近松が教信を題材に取り上げたほど、当時の大阪の町民にまで浄土佛教が広まり口称念佛一般化し、その中で、日本浄土佛教の礎を築いた口称念佛の創始者「教信」を慕う風潮が巷にまで広まっていた史実として芸能文化からも再確認できました。日本独自の町民文化が隆盛し、大阪より熱烈なる教信ファンが当山に訪れたこの頃、教信寺は浄土宗西山禅林寺派として栄え「25菩薩来迎練り供養」を始め「野口大念佛」も最も隆盛を極めたと容易に想像できます。)
<<永井哲雄 発表小冊リンク先へ>>
「明石大門」明石ペンクラブ作品集32 販価 1.200円
(この作品集小冊の117頁から128頁に、島 雄さんが「教信の道」と題して掲載されて、愚僧に書簡贈呈されました。読み始めると、なんと教信が現れ、教信が荷送り上人として往来した山陽道の賀古の駅の北の辺にある当山から東方面の和坂まで一緒に歩かれたと書かれているではありませんか。何とも勿体ない有り難いお話し。誠に羨ましいばかりで、愚僧も教信に案内されて、当山を拠点に東奔西走された活動範囲を一緒に歩かせて頂きたく思いました。836〜866年頃の山陽道の面影が偲ばれる景勝をこの書で感じることも出来ました。)

「賀古教信七墓廻」の上演年代について 谷口博子・著 「京都語文」第14号(佛教大学国語国文学会)平成19年11月24日 抜粋

(近松門左衛門の浄瑠璃作品で成立年代や上演年に謎が多い「賀古教信七墓廻」の研究論考に数回、教信寺法泉院を訪ねられた労作の発表。融通念仏宗中興の祖、法明上人が教信寺に訪れた折りの「亀鉦伝承」浄瑠璃「融通大念仏」に注目)

「教信沙彌の研究」非僧非俗への道 橋本 順正・著 「平成23年度 東洋大学文学部インド哲学科 卒業論文」

(第一章「沙彌教信伝」、第二章「沙彌教信とは何か」の論考の中で、流石に若いフットワークを活かし、摂津から播州に広がる教信の遺跡から関係寺院を巡り、その時代背景に観る地形や地域文化と教信の活動理由などを探求し、実に興味深い考査を発表されました。その視点は此までになく斬新であり、広範囲な史実を重ね合わせる作業は容易ではなかったと推察されます。しかし、その熱意は醒めることはなく、此処に沙彌教信を題材にされた卒業論文を完成させたことに心より敬意を表したい。今後も研究を重ね、諸先生先徳先輩の如く、世に著書として出版されるに至るまで益々のご精進を願いたく教信寺よりエールを送りたく存じます。)
歴史と佛教全般の推薦図書

「謡曲にあらわれたる佛教」花田凌雲・著 第一書房 昭和62年発行 5.000円

(元、龍大学長の花田凌雲師の研究著書から、中世より江戸に栄え・明治・大正・昭和時代まで庶民の芸能として親しまれた謡曲は、欧米のグレゴリア聖歌・ミサ・レクイエム・賛美歌に匹敵する宗教讃歌であり、これらの宗教音楽によって人々の心は如何に豊かに満たされていたであろうと羨ましくも思える時代を想像できる本です)

「法華三部経」 法華経読誦普及会・編 芝 金聲堂発行

(鳩摩羅什が406年に訳して以来、奈良時代に日本に音読が伝わり、平安貴族社会から鎌倉室町江戸明治大正昭和の宗旨宗派を超えて佛教研究者から庶民芸能にまで普及する程の長きに渡る世紀を超えたベストセラー書物「法華経」を、比叡山法華経読誦普及会でも昭和54年に音読版を発刊。一方、中国天台より伝教大師最澄、慈覚大師円仁によって日本へ伝えられた訓読法の法華経を、昭和61年に訓読版を刊行したが、この度、平成の天台法華宗開宗1200年記念に漢和対照「法華三部経」が発刊された。これらの偉業により、時空を超え伝えられた法華経を、今日では僧侶や修行僧のみならず、一般社会人から学生に至るまで、座右の書として愛読できる事は、誠に有り難く深く感謝して再読し、自らの人生観に深みをもたらしたいものです。)

「慶滋保胤と浄土思想」平林盛得・著 吉川弘文館出版(ISBN4-642-02803-XC3021) 8.000円

(教信上人の口称念仏を始めて紹介した我が国初の往生伝集「日本往生極楽記」の著者慶滋保胤に迫る。)

「源信」石田瑞磨・著 岩波書店 出版 (日本思想体系6)2,500円

(地獄の直視をへて極楽を指し示し、念仏へと導く「往生要集」の全貌をさぐる)

「往生要集 上・下」源信・著 岩波文庫出版(ISBN4-00-333161-1C0115) 上940円+税 下780+税

(高貴な平安の文書博士慶滋保胤が晩年に年下の源信に弟子入り得度受戒し寂心となったことが納得できる程、如何に源信があまたの仏典を解読会得し、整然と大系に分けて十章に纏めて僅か3ヶ月あまりで執筆したこの往生要集を読めば解るような気がします。源信の熱い心の想いが念仏一心で聡明で偉大だからこそ法然・親鸞へと浄土教が受け継がれ、また、平安期国内最高学識研究者だけに非ず、往生伝の本国、中国でも源信の著書が絶賛され当時逆輸入されていたのです。如何に源信の胸の内が、計り知れない程に最高峰の徳の高さだったか、その神髄なる心中までを読みとりたく、頭の悪い凡人の愚僧も精進だけしていますがまだまだ難解で空回りです。)

「法華経を読む」 鎌田 茂雄 講談社学術文庫(ISBN4-06-159112-6 C0115) 1,250円+税

(インドで成立した「法華経」は中央アジアを経て中国に伝えられ、天台大師智顕によって法華経にもとづいて中国天台宗が成立し、伝教大師最澄によって日本に伝えられ比叡山に日本天台宗が開かれた。比叡山に今日の日本佛教開祖宗祖が習学時代に、法華経から佛教を学んでいるから、諸経の王と言われる由縁であり日本佛教思想の根本を精神を形成した経典と言っても過言でない。今日日本で読誦される漢文に翻訳された法華経は鳩摩羅什によるものである。鎌田先生は一宗に片寄らず有るがままに現在人に分かり易く読みやすくして下さった。誰もが佛教思想に憧れと尊敬の念を抱きながら読むことが出来るのが、お経を棒読みするのと違う有り難さがある。是非皆様も座右の書にして下さい。合掌)

「観音経講話」 鎌田 茂雄 講談社学術文庫(ISBN4-06-159000-6 C0115) 1,350円+税

(東アジアの仏教圏には数多くの観音霊場があるように、観音信仰は昔から庶民の心の中に力強く根付いている。観音経は般若心経と並んで最も広く読誦されてきたお経であろう。観音経を分かり易く書き下してくださったこの書も、何度も読み返したい一冊です。合掌)

「天台佛教と平安朝文人」後藤昭雄・著 吉川弘文館(ISBN4-642-05533-9 C0320) 1,700円+税

(最澄・円珍・良源・橘在列・慶滋保胤・性空・勧学会・讃、の索引で綴られた漢詩文の世界への招待である。特に比叡山と都の文人や官僚とのハイソサエティーな文化交流は平安時代に第一級の文学と佛教研究を開花させ、後世に残した計り知れない影響力の原点を読みとれる)

「鶴林寺と聖徳太子」 刀田山鶴林寺・編 法蔵館(ISBN978-4-8318-2213-0) 1,500円

(聖徳太子の創建と伝える播磨(兵庫県南西部)の鶴林寺と聖徳太子の伝記を描いた8軸の絵解きは他に類を見ない傑作である。本文は現在の鶴林寺長吏幹栄盛師を始め茂渡俊慶、吉田実盛、幹敬盛ら塔頭3ヶ院住職等が解説された合力作資料の本である)

「鶴林寺とその全盛時代」 刀田山鶴林寺・編 法蔵館(ISBN978-4-8318-2214-7) 1,500円

(前記紹介に続き鶴林寺の全盛期、室町文化が花開く14世紀〜15世紀の壮麗な伽藍や文化財から、平安時代の秘仏の本尊薬師三尊像を中核に秘仏五尊の初出版となる貴重な写真文献となっている。解説は幹栄盛、金子哲、山岸常人、根立研介、上島享、安田篤生が担当している)

#新刊「四国八十八箇所巡礼画集」 寺澤良元・画・文 (Tel:078-974-3693.Fax:078-974-3710) 自費出版(富博産業株式会社印刷)

(10年の歳月をかけて88ヶ所の寺院を巡り、再びそれぞれの寺院の最も画風に合った季節にスケッチをして廻った力作の画集です。画伯は明石の古刹太谷寺のご住職様だけあって、その都度88ヶ所の寺院ご本尊様と向かい合い、霊山境内木立とも会話をしながら筆を執り誠に尊い志を持って巡礼された画集を寺院毎に拝見するだけで、良元僧都様と一緒に巡礼させて頂けたようにさえ感じる素晴らしい画集です。)お求め希望の方は、原画の展示会が平成23年4月21日から4月26日午前10時〜午後6時 〒650-0012神戸市中央区北長狭通4 Tel:078-331-9955 県学校厚生会「アートホール神戸」で展覧会がありますので、お求めになれるかも知れません。詳しくは(Tel:078-974-3693.Fax:078-974-3710)

「21世紀佛教への旅ブータン編」 五木寛之・著 講談社(ISBN978-4-06-280205-5) 1,700円

「21世紀佛教への旅ブータン編」 五木寛之・著 講談社(ISBN978-4-06-280205-5) 1,700円

(標高3000mで佛教生活を営む秘境の国、経済大国の指標GNP国民総生産に対し、国民総てが幸福を感じるGNH国民総幸福量Gross National Happiness第一位の佛教国とは?)

「実践チベット佛教入門」 クンチョック・シタル、ソナム・ギャルツェン・ゴンタ、斉藤保高著 春秋社(ISBN4-393-13272-6) 3,200円+税

(インドよりヒマラヤを超え直接もたらされたチベット佛教は、中国・朝鮮北方又はカンボジア・ベトナム南方から一部が伝播するたびに展開した日本の佛教と異なり、むしろ原典に近い総ての仏教がチベット佛教界に於いて歴史保存され今日も教えを実践されている。インドより閉め出された様に、現在は中国から弾圧され再びインド側ヒマラヤ山麓へ亡国しなければならい状況が続いている事は仏教界からみれば誠に遺憾であり世界の文化の損失になっています)

「マスクロード」 野村万之丞著 NHK出版(ISBN4-14-009292-0 C3039) 2,200円+税

(正倉院や法隆寺の伎楽面は勿論、能面・狂言面・天狗面・神楽面・25菩薩行道面など今も日本各地の古典芸能芸能奉納や寺社仏閣から村の縁日に登場する面のルーツをたどれば、神道佛教民族文化伝播のシルクロードからユーラシア大陸に残る伝統芸能文化の共通点が見えてくる。仮面の下に隠された謎とは?の問いかけに狂言師野村万之丞が時空を超えたスケールで紹介してくれる興味深い本です。)

「もう一つの中世像」 バーバラ・ルーシュ著 思文閣出版(ISBN4-7842-0663-9)

(比丘尼・御伽草子・来世。ハーバード大学教授、ペンシルバニア大学教授を経て、コロンビア大学教授。ドナルド・キーン日本文化センター設立、中世日本研究所所長であるバーバラ女史は研究生の頃に「日本浄土佛教を探求すれば原典は教信沙彌でした!」と、教信寺法泉院にたどり着き感動的に長谷川慶明師に教えを受けられた様子を、側で愚僧が幼少の頃(当時は欧米人が当地では珍しく)見た記憶が残っています。)

#新刊「円仁滋覚大師の足跡をたずねて」阿南・ヴァージニア・史代・著 ランダムハウス講談社(ISBN978-4-270-00263-6 C0015) 3,800円

(マルコ・ポーロ「東方見聞録」、玄奘三蔵「大唐西域記」と並ぶ世界三大旅行記「入唐求法巡礼記」に基づき実際に行程を行脚した女史のドキュメンタリーは当時の様子を読者にも想像させ、円仁が伝えた佛教を偲ぶ事ができました。)

#新刊「日本古代氏族人名辞典」坂本太郎・平野邦雄 監修 吉川弘文堂(ISBN978-4-642-01458-8 C3521) 4,800円+税

(大化前代から律令時代までに登場した氏族・人物から参考文献を付載した古代史を知るための辞典です。当然、教信も249〜250ページに掲載されています。)

#新刊「名僧のことば辞典」中尾堯・今井雅晴 編 吉川弘文堂(ISBN978-4-642-08041-5 C1515) 2,900円+税

(日本史上に大きな足跡を残した名僧34名の珠玉のことばを集成し、心にしみる言葉の数々を今日に伝え味わえる一冊です。)

#新刊「八幡大神」田中恆清・監修 戎光祥出版(ISBN978-4-86403-030-4 C0014) 2,200円+税

(伊勢神宮と併せて二所宗廟と称えられ、いち早く神仏習合して「八幡大菩薩」と名乗り、やがては源氏に奉じられ、武家の守護神となる国家神であり軍神でもある謎の多き日本全国の八幡神社を解明した興味深い本です。)

#新刊「全国別所地名辞典(上・下)」柴田弘武・著 彩流社(ISBN978-4-7791-1268-3 C0021) (上巻各)9,500円+税

(鉄と俘囚の民族史***蝦夷「征伐」の真相。と言う副題で日本全国621箇所の別所地名を著者が現地付近を探索し、おぼしき関連性を立証して廻った労作は、ただページを捲るだけで、一度通った道すがらの景観を思い出し、記憶に残る地名と寺社仏閣の関連が、時空を超えて脳裏で時折一筋に繋がる楽しさは格別であり、今日で言う中国人達のレアメタル世界争奪戦の様な事が、古代から中世の日本で鉄や金銀銅を求めて山中深くまで切り開かれ、産鉄に従事した渡来人達の熱い鉄を打つ息吹が感じられた。高額な書であるが、柴田弘武氏の全国現地取材研究の足代だけでも考慮すれば納得です。)

「善光寺建立の謎」杉山二郎 著 信州毎日新聞社(ISBN4-7840-7024-9 C0021) 2,000円+税

(信濃の国のまほろばに、飛鳥佛教文化の流入よりも遡ること、約一世紀から半世紀早く、高句麗佛教文化が信濃川を遡って来て善光寺を創建したとする、縄文時代からの謎解きに迫る著書は、愚僧も平素より疑問に想う黒曜石探索から鉄鉱山鉱脈捜索に従事する山伏や遊行上人や念佛聖との関係に注目する視点からも非常に興味深く読めました。)

#新刊「法然・親鸞・一遍」梅原 猛・著 PHP研究所(ISBN978-4-569-80576-4 C0015) 1,600円+税

(民衆に極楽往生の門を開いた法然。悪人:女人救済の仏道を説いた親鸞。踊り念佛・遊行を勧めた一遍。皆の目指した日本浄土佛教思想のパイオニアは賀古の教信である。)

#新刊「法然と秦氏」山田繁夫・著 学研(ISBN978-4-05-404152-3 C0015) 1,800円+税

(圧倒的に大い親鸞聖人始め諸宗の宗祖様に比べると意外に少ない法然の関係出版書だが、この国宝の行状絵図に秘められた謎を解き、隠された渡来人の秦氏と法然出生から口称念仏への生涯などは、非常に興味深い視点から読めました。)

#新刊「空也」石井義長・著 ミネルヴァ書房(ISBN978-4-623-05373-5 C0323) 3,000円+税

(「我が国の念仏の祖師と申すべし」民衆を救いの道に導いた南無阿弥陀仏の市井の聖との副題有り。市井聖「空也」出現の時代背景に迫り、阿弥陀仏の称名念仏で民衆を救済しました。)

#訳註「真盛上人往生伝記」天台真盛宗宗学研究所・編 同出版部  4,000円

(紅葉で美しい比叡山の梺、坂本にある総本山西教寺を開かれた真盛上人の往生伝を対訳された貴重な文献です。)

「大拙 禅を語る」鈴木大拙・著 アートデイズ発行(CDブック)2,500円

(1950年代に欧米で英語講演をおこなった英文・和文・CD講演収録である。今日の欧米、特にアメリカ・フランスでの禅の浸透は深く、欧米各国に於いても佛教信者やファンが今日多いのは鈴木大拙の功績多大である。その弟子や孫弟子達が欧州の知識階級に多い事も、ウィーン音楽留学していた頃より今日まで各国国立音楽大学教授達との交流で肌で感じてきました。例えば、都心のアパート暮らしの教授は応接間に曼陀羅掛け軸を掛け、飾り棚の上に仏像安置し、素焼きの日本釜焼き湯飲み茶碗で日本茶で接待してくれたり、応接間に畳を敷き詰めたり、障子を入れたり、郊外の一軒家では日本庭園造営して鯉を飼ったり、兎に角、彼らに共通することは穏やかな顔つきと話し方です。それは、私が子供の頃見た父の時代の豊かな精神を持つ日本人そのものなのです。恐らく奇跡的外面超常現象のキリスト教的思考よりも、哲学的人間内面精神性の向上の方が知識人には理解しやすいのでしょうか・・・・・・・。)

「人生あわてることはない」山田恵諦・著 大和出版()ISBN4-8047-0066-8 C0012 1,300円

(播磨出身で比叡山延暦寺第252第座主猊下になられても生涯現役で世界中の庶民に分かり易い説法を解き、平和の使者として世界中に飛び回られた偉大なる世界の宗教者で、様々な地域や国や文化を超越した世界宗教サミット設立開催の立て役者であられます。愚僧も何度か天台フィルハーモニー管弦楽団&合唱団を率いて延暦寺一山坂本の生源寺落慶法要やハワイ大学講堂・ハワイシャラトンホテル大ホールで同じステージに立たせて頂き、その後、京都国際会議場大ホールでの一隅を照らす中央大会公演に展開するなど、天台宗総本山から大変なご理解とご支援を頂戴しました。国際的視野から発する説得力有るお言葉は、宗教・民族・国家を超えて世界中から総ての命の尊さを再確認する平和への信仰と信念を比叡山に集めらました。

「101歳 人生あるがまま」渡邊 恵進・著 発行・創美社/発売・集英社(ISBN978-4-420-006631057-4- C0095) 1,400円+税

(1910(明治43)年に岐阜で生まれられ、1996年から比叡山延暦寺第255第座主を10年間勤められ、退任後も益々お元気に多くの皆様を導かれ、一世紀に渡る誠の信仰は今なお多くの僧侶や大衆から尊ばられる偉大なる宗教者:渡邊恵進前座主猊下の著書です。渡邊前御座主は、教信寺法泉院前住職との交流も深く、平成12年1月6日の故長谷川慶明師葬儀の大導師として比叡山から当山に来臨ご回向下さいました。あの12年前の座主猊下の大導師様の時が91歳で、2012年103歳になられと言うのに、縁あって比叡山塔頭のご院に嫁ぐことになった愚僧の姪っ子の大津プリンスホテル結婚披露宴に長時間ご出席下さりました事は、誠に勿体なくも有り難く深い仏縁を感じずにはいられませんでした。到底私など凡人には想像もつかない信仰厚い修行の賜かもしれませんが、勿体なくも御席までご挨拶に参上致しました折りに驚き感じたことは、100歳を超えた方でなく70歳ぐらいにしか思えないほど若々しく凛としてご健勝であられたことです。将に、そのご長寿の神髄は、この、ほのぼのとした信仰に満ちた一世紀を超えた生活信条をこの著書のから伺うことが出来ました。この慈愛溢れるメッセージを総ての読者は心に深く感じられるでしょう。この本は誠に有り難い生き仏様の著書です。

「アメリカ佛教の夢」荒了寛・著 すずき出版()ISBN4-7902-3014-7 C0315 P1600E 1,600円

(ハワイ別院を開き天台宗アメリカ開宗の先駆者、慈愛溢れる洋画と日本画を融合させた画風で描く仏画は世界中に絶賛され、精力的に海外布教に取り組む。荒了寛師には大変お世話になりハワイ別院落慶記念より深く交流をさせて頂きました。環太平洋文化交流創設時に佛教聖歌集世界初演となる長谷川慶悟と天台フィルハーモニー合奏団と合唱団が公演したハワイ・ホノルルへの楽しい演奏旅行を時折思い出します。)

「うそも方便 佛の智慧」 花山勝友・著 明日香出版社(ISBN4-87030-842-7 C0134)1,100円

(一般社会人に分かり易く佛教を深い研究と世界的な見識から解かれる現在辻説法として他にも多くの著書があります。益々混迷する社会の中でサラリーマンも主婦も学生も、これらの著書から人生に光明を見ることができるのではないでしょうか・・・・)

「一遍聖絵研究」 砂川 博・著 岩田書院(ISBN4-87294-300-7 C3021) 8,400円+税

(時宗研究を師匠から継承する天命を情熱パワーに、自らのフットワークで一遍の遊行地へ廻って一遍聖絵と現地の地理や伝承される文化の研究に取り組んだ研究論文を著者の砂川先生よりH22.9/17の教信寺再来寺のご縁で献呈され頂戴した。一遍上人が敬慕した教信上人との時空を超えたご縁に感謝申し上げます)

「歌に潜む佛教のこころ」 長田暁二・著 国書刊行会(ISBN978-4-336-05095-3 C0073) 3,400円+税

(コントラバス和尚の辻説法ライブおしゃべりコンサートでもしばし演奏する童謡や唱歌、また民謡や演歌から懐メロまで、それぞれの作曲家や作詞者のこれらの曲への思い入れや時代背景まで菓子とともに掲載された一冊で大変重宝しています。長田暁二はこの書を平成20年12月に人生の師、遠藤実先生に捧げられています。日本の心、それは仏を敬う心なのですね!!!)

「四十歳からの南無阿弥陀仏」 峯崎 賢亮・著 文芸社(ISBN4-8355-5745-X C0015) 1,000円+税

(内科医から見た念仏と副題にいたこの著書は、医者として患者の臨終に立ち、時宗の僧侶として通夜・葬式を執り行う峯崎賢亮先生が、平成15年5月24日に教信寺を訪ねて来られ、お土産に頂戴しました。僧侶で医者VS僧侶で音楽家と言う立場から意気投合して初対面でも親しくお話しさせて頂いた想い出が残っています。南無阿弥陀仏。)

「いきなりはじめるダンマパダ」著・釈徹宗 サンガ(ISBN978-4-9045507-00-1 C0015) 1,600円

(ダンマパダ法句経の七回にわたる講座での佛教のバイブルからの金言を味わう。釈徹宗師も多くの著書を出版し精力的に活動されています。「いきなりはじめる佛教生活」(ISBN978-4-86238-087-6 C0015)1,600円「不干斉ハビアン」(ISBN978-4-10-603628-6)1,200円など素晴らしい書籍を送ってきて下さいましたので、お礼に私共の佛教聖歌集CDと楽譜を返礼にお送りしました。)

#新刊「佛教童話」1・2東本願寺出版部 文=渡邊愛子、絵=畠中光享(ISBN4-8341-0214-9 C0715) 各1.200円

(経典に説かれる釈尊からのメッセージを格調高くも平易に集約されています。誠に光栄な事で、渡邊先生が来寺された折りに直にサイン入りでこの2冊を頂戴しました。)

#新刊「日本書紀と日本語のユダヤ起源」ヨセフ・アイデルバーグ・著 久保有政・訳 徳間書店(ISBN978-4-19-862110-0 C0039) 1,600円+税

(日本と古代イスラエルのつながりは、日本書紀や古事記は勿論、日本に於ける自然崇拝や神道、また崇仏廃仏派の真相など渡来人からの視点で見られると面白い。また日本語と古代ヘブル語の類以語を500も紹介されて驚くのは誰もが同じであろう。若干、世界不思議発見のテレビ的な興味本意で一気に流し読みしてしまいました。)

「源氏物語」誕生高堀枝裕二 著 有月書房(ISBN4-87787-327-9)1.200円

(音楽の館定期演奏会常連客で異色の鬼才、高堀枝裕二が紫式部の生涯を描いた意欲的処女作)

#新刊「伊勢物語」誕生高堀枝裕二 著 有月書房(ISBN978-4-432-2C0023)1.900円

(大胆に日本最古の歌物語の謎に迫る。表紙題字は法泉院法兄の西川慶宣)

#新刊「清盛の時代」高堀枝裕二 著 有月書房(ISBN978-4-87787-528-2C0023)1.700円

(実にタイムリーな新刊である。平成24年度NHK大河ドラマ「平清盛」放送を前に出版された。第一章〜清盛の出生 第二章〜保元の乱 第三章〜平治の乱 第四章〜平家全盛 第五章〜平家の窮り 第六章〜後日談、に纏められた本書は、高堀枝裕二の意欲的な第三作目です。流石に前作の反響も考慮されたのか読者サービスも感じられる読みやすい仕上がりとなり、得意の平安時代を背景とする登場人物のそれぞれの思惑の描写や血脈の仮定もスリリングで面白い。年末年始忙しいが、是非大河ドラマが始まるまでに読破したいと思わせる一冊である。表紙題字はシリーズ継続し法泉院法兄の西川慶宣師が担当している)

#新刊「平家物語」誕生高堀枝裕二 著 有月書房(ISBN978-4-87787-566-4-C0023)1.700円+税

(精力的に著作発刊を続ける高堀枝裕二先生の最新作を発売前日(H26.3/28)に献呈して頂いた。発刊毎にグレードアップし内容も読みやすくなっている。誠にこの中世への樹熱に頭が下がる思いです。表紙題字は法泉院法兄の西川慶宣)

#新刊歌集「モナリザの声」石原 安藝子 著 青磁社(ISBN978-4-86198-170-8C0092)2.500円

(真紅のビロードの様な表紙に感動しつつ頁をめくれば、そこはもう繊細な感性が発する短歌に「はっとする情景」を思い起こさせてくれる、そんな素敵な歌集を、法事の申込と一緒に献呈していただきました。そうです、実は石原安藝子様は当山寺院の檀信徒様で、今は亡き教養高きご両親様と、僧侶のみならず学校教育者としても尊敬された当院先代の時代から、深いご縁を頂戴しています歌人であり学校教諭なのです。)

#新刊「すべての人々に交響曲を」 セオドア・トーマス[著] 津村光洋[訳] 今井出版(ISBN978-4-906794-34-8 C0023)900円+税

19世紀後半のアメリカを代表する指揮者であり、現在のニューヨークフィルやシカゴ交響楽団の今日の名声の礎を築いたセオドア・トーマスの貴重な自伝を、現在もコントラバスのレッスンに通っては年に一回の門下発表会に参加するのみではなく毎年向上し続ける異彩の弟子の独り津村光洋氏が見事に翻訳出版してくれた一冊です。欧州屈指のウィーンフィルやベルリンフィルの歴史やエピソードの書籍は数多くあるが、クラシック後進国であったアメリカの書は数少なく貴重な文献である。我国も明治開国よりクラシック音楽が盛んに導入され発展してきたが、やはり欧米と東洋には未だ時差があるように思える、この訳書はそれらを払拭するヒントが多く得ることが出来るであろう。
津村君よくぞ翻訳出版してくれました。日本のオーケストラ関係者や楽壇事務局員は座右の書にしていただきたい物である。

#新刊歌集「もう一度 あの空の下で」岡田しげ子 著 清風堂書店(ISBN4-88313-011-8 C0092)1.400円+税

(実は法泉院の檀家さんです。でも一度もお会い出来ていませんでした。生後3日で40度の熱を1週間も出されたために脳性麻痺になられ、首が座らず車椅子から重度障害者診療諸施設で寝たきりで60年の生涯を閉じられたのです。しかし、その不自由な身体で慈愛に満ちた生涯を送られ、プロ並みの編み物の多くの作品と、この詩集を残されました。H26.4/15満月の夜に大往生の素懐を遂げ祭壇に供えられたこの詩集を見つけ、一週間後の初七日の逮夜で頂戴しました。読むほどに悟りを開かれた生涯に目頭が熱くなりました。五体満足な私たちの日頃の不平不満や愚痴や妬みや嫉妬心などが恥ずかしくなるでしょう。同じ時代を生きた現在人に是非お薦めです。)

法泉院HPindexへもどる