2006.03.24王将戦第7局解題 マシュダ一家
55-46-66-64-44二重番地
王将戦第7局標題の種明し1 46二重番地の逆利用
王将戦第7局標題の種明し2 55手目の強気は浮気
王将戦第7局標題の種明し3 59手二重番地踊り焼
王将戦第7局標題の種明し4 46歩ならばハモン式

王将戦第7局標題の種明しX 44銀谷川解説の限界
王将戦第7局標題の種明しY 96流刑地コレコレ流

王将戦第7局標題の種明しY 96流刑地コレコレ流 No: 201 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  06/03/28 Tue 01:28:02

Xで打止めかと思ったらYまで来てしまった。
流刑地では足元が揺らいだ中継子だったが局後の深夜2時にまで及ぶ康光研究の本土暴露の内容は素晴らしい。羽生はサッサと寝て翌朝5時半のフェリーで帰途。康光は羽生グースカの間にその敗因を延々と遡ったとのこと。康光慰安会の結論は「先手の29手目最善手は16歩」。
これはYを出さざるを得ない。康光は29手目に96歩と指したのだがこの手が疑問であったと自ら認めたため。初日全実況中この29手目96歩に対してだけにのみ喉につかえるモノを感じていたのが当家。康光がその理由を察しウラを取りに思考したことがまず素直に嬉しい。
康光は対慶太戦で羽生28手目31角。慶太は29手目96歩。 >No: 159 
31角に96歩とは1997.04.10名人戦第1局谷川羽生No: 160に倣っている。
だから前例がもたらす先入観はダメ。理念を貫くには初手から見るしかない。
当家は康光の早めの37桂を最大限評価。>No: 152
谷川でさえそこまで指せなかった。当家の過去の実況&分析では早めの37桂は大抵悪手扱いだがここまで絶賛した序盤37桂は記憶にない。ところが同ナンバーに当家はこうも書いている。
「9筋が突き合っていれば後手が31玉の瞬間王手飛車があるが9筋打診は後手の権利なので見込みなし。従って45歩から構築。それがダメなら25桂から1筋。端の斥候はこれから」
これが初日昼の当家実況&分析であった。
夕方までに康光が96歩を指したことに対しては
「オレ流を貫きたかったと読む」
当家がMF理論を貫くなら本当は「タコ」と言いたかった。
喉から手が出るほどのソレを言うべきだった。
早めの37桂がもたらす迫力に圧倒されツバを飲んだ理由?
それが応援している棋士への最大限の敬意。
康光が自分で29手目96歩はヘンと結論したのであればモー遠慮はいらない。
29手目の最善手が16歩と言うのに「深淵な理由」などない。将棋文化上で思わせ振りな形容句は大概浪花節。本譜程度の最終盤から逆算する方法では単なる辻褄合わせのゴマカシ。94歩には手抜きで後手の桂が跳ねる前に45歩が最強と言うのも単なる腸尻合わせ。当家はそんな負け犬の遠吠えに興味ない。
29手目の最善手が16歩の理由は簡単。羽生はこの日28手目14歩として31角とはしなかった。
だから29手目96歩は2-4構造の腰抜け手であって16歩の完全7thに敵うはずがない。
歩間理論上では0-7と表記。
要するにこの局面は歩間理論と駒アタリ奇数番原理だけで16歩が最善とひとめ。制権理論や譲渡理論でナンバー振る以前の話。だから深夜2時までアーダロコーダロやるような問題ではない。
29手目16歩だと後手は指す手に窮する。どれを指しても先手からの7thアタックに対抗できない。それほど17手目36歩とは怖い手。それに便乗する23手目37桂に当家が絶賛の嵐を送ったことは後悔しない。康光はその期待に度々応えてきた。しかも4連勝できるかと言う大勝負。 指す手に双方窮して9thアタックになったのが実態などと当日言っては座が白ける。
谷川は連盟棋士の中では康光の才気を最もよく評価している。羽生が康光の96歩を咎める棒銀を避けたことにナニか感じるものがあったのは当然。この周辺で谷川はマシュダ一家実況&分析に完全にシンクロしている。
「後手は棒銀もあるが単調と見て羽生は32手目64歩でついに最初の主題に戻る。これは好ましい」
谷川は名人戦で29手目96歩を指している張本人だがあの時は1-6なので本譜と違う。こちらは29手目16歩でも96歩でも同じ1-6構造のため。歩間理論上の二重番地。結果谷川は7thアタックを手中にできた。
当家は最初からそんな変化を出す前に先手からの96歩はナイと考えている。だから「9筋打診は後手の権利」と初日昼にハッキリ書ける。後手がその権利を売る場合は譲渡理論の範疇。
オレオレは理とソグわない。谷川が指すからオレも指すではいけない。羽生が指すからオレは指さないでも同じ。理論的にコレが正しいと思うから指す。オレオレ流よりコレコレ流。


王将戦第7局標題の種明しX 44銀谷川解説の限界 No: 200 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/25 Sat 13:39:15

囲碁将棋ジャーナルで肥えたヨシミちゃんを見る。
矢内続投はいいがあの風呂場の発声アナだけは勘弁して欲しい。毎回ウルサイので音量下げないと隣から壁叩かれる。音量下げると谷川ボイスが一層聞きにくい。
谷川は目ざとい。69玉が早いとイチ早くマシュダ一家変化に気がついている。以前は当家変化に囲碁将棋ジャーナルで沈黙の懐疑を見せた谷川にしては大変な成長ぶり。
58手目64角もNo: 170で当家が断じた実況&分析通りの見解。谷川も64角を羽生の勝負手扱い。谷川の大局観が当家同様健全であることを示している。
>No: 170「58手目64角は後手からやりたくなかった手。46角への迎撃では手番が握れないと見た羽生のアセリ。先手からの46角に64角なら1手で角交換できたが2手もかけて角交換要請はすでに勝負手」
問題はその直後。谷川はどうやら移動日が重なり「55-46-66-64-44二重番地」を読んで来なかった。
だから結果的に羽生の64角勝負手をサスガと述べ59手目38飛を「当然」と述べた。そこが谷川の限界値。谷川は康光の敗着を故意に隠匿している。谷川自身の研究課題でもあるため。だから棋士の解説には限界がある。43手目の仕掛けは当家と全く同じ見解。>仕掛け時
46手目44銀や51手目86同歩は当家では当たり前の手だが谷川はソコまでハッキリ言えない。52手目先に85歩はどうかと言うのは照れ隠し。55手目を無視したのは入玉嫌いの谷川としておかしい。ハモン式88歩など打てないと沈黙でスルーするなら谷川は79玉型に懐疑的と表明していることになる。すると端歩の関係値が換ってしまう。入玉する気がないなら88歩で構わない。それは後に谷川が推奨する68同玉変化と矛盾しない作り方。
ところが肝心な57手目にはナニも言えないとはどういうことか?つまりここは谷川が自分で研究したいということ。常識破りのマシュダ一家変化77桂が果たして通用するのか?先手はすでに1歩得であるばかりか後手は歩切れ。だから「寄せの駒をクレ」が当たり前と言っているのが当家。谷川は引き出しにしまってオイシイところだけ修正。自分を修正主義者とかつて書いたのは謙虚と言えるが顔で言っては自虐的な本音にしか聞こえない。58手目64角に最初難色示した谷川なら34同金で歩切れ解消であろう。>No: 170「森下なら迷わず34金と歩切れ解消」。ところが谷川は「(A級最終局で森下が羽生に負けるはずなので)POはA級最終局の時点で覚悟していた」と相当森下に失礼なことを今頃喋っている。その客観的冷徹さはコト最重要地点の指し手になるとお茶を濁す。まあ歴代永世名人が滅多に解説しない風潮は仕方ない。ゴマカスよりナニもしない方が正直。当家とておやつタイムで康光奇跡の4連勝の美酒に浮かれていたのでNo.170自体が棋譜見てひとめでザっと書いている。敗因の山はこのおやつタイムにあった。
さて谷川が取ってつけたように述べた変化1は感想戦で出たらしい69手目68同玉。

先手:69手目68同玉+71手目33歩成
後手:72手目同桂
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲7九角 ▽3一角
▲6七金右 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲6五銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽8五飛 ▲8六歩 ▽6五飛
▲6六歩 ▽6八角成 ▲同 玉 ▽6四飛 ▲3三歩成

以下後手は33同桂でも33同金でもどっちにしろ1歩渡す。この34歩とは寄せの要であってこんなトコで捨てる歩ではない。遥か彼方37地点の故郷から当家注目17手め36歩、修正35歩、黙認34歩を経て実に3手もかけて手塩に育てた命の歩。それをボロ雑巾並に4で殺すバカがどこにいるのか?連盟棋士に一人たりとてムダな人間はいないと豪語する当家はそんなオチを1秒も口にしない。
しかし谷川がここに救いを求めるからには73手目44銀に致命的な欠陥があったことを確信している。谷川が述べたのは以下の変化。

先手:73手目44銀
後手:80手目66飛
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲7九角 ▽3一角
▲6七金右 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲6五銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽8五飛 ▲8六歩 ▽6五飛
▲6六歩 ▽6八角成 ▲同 飛 ▽6四飛 ▲4五銀 ▽4六角
▲4四銀 ▽5九銀 ▲4三銀成 ▽6八銀成 ▲同 金 ▽同角成
▲同 玉 ▽6六飛 ▲6七歩 ▽6九飛 ▲投了
82手で後手の勝ち

当家実況&分析変化では77手目まで同じだが谷川紹介変化では78手目角切り。
69飛が絵に描いたような解説用決め手。コレだけを谷川はサービスで用意した。No: 174補遺として頂いたことにまず感謝したい。

81手目77玉でも詰み。
先手:73手目44銀+81手め77玉
後手:82手目47飛
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲7九角 ▽3一角
▲6七金右 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲6五銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽8五飛 ▲8六歩 ▽6五飛
▲6六歩 ▽6八角成 ▲同 飛 ▽6四飛 ▲4五銀 ▽4六角
▲4四銀 ▽5九銀 ▲4三銀成 ▽6八銀成 ▲同 金 ▽同角成
▲同 玉 ▽6六飛 ▲7七玉 ▽4七飛 ▲8八玉 ▽7八金
▲9七玉 ▽8七飛成 ▲同 玉 ▽6七飛成 ▲7七桂打 ▽同 金
▲同 桂 ▽7五桂 ▲同 歩 ▽7六金 ▲9八玉 ▽7八龍
▲投了
96手で後手の勝ち

つまり76手目68銀成を同金とは取れなかったことになる。そこで77手目は玉の早逃げ88玉。これは入玉コースなので谷川は決して番組で紹介しない。78手目は二通り。43金か67金。43金には44歩。67金には53角か32金。37角成だけは有り得ない。

No: 174補遺当家版
先手:77手目88玉
後手:78手目67金+82手目78銀
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲7九角 ▽3一角
▲6七金右 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲6五銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽8五飛 ▲8六歩 ▽6五飛
▲6六歩 ▽6八角成 ▲同 飛 ▽6四飛 ▲4五銀 ▽4六角
▲4四銀 ▽5九銀 ▲4三銀成 ▽6八銀成 ▲8八玉 ▽6七成銀
▲3二成銀 ▽同 玉 ▲9七玉 ▽7八銀 ▲4四桂 ▽4二玉
▲4三歩 ▽5一玉 ▲7三角 ▽6二金 ▲4二銀 ▽6一玉
▲5一金 ▽7一玉 ▲8二金 ▽投了
93手で先手の勝ち

今度は82手目78銀が敗着になる。この場合先手に合い駒を使わせればなんとかなる場合がある。そこで康光や谷川が大嫌いな入玉手順二題。秒読みの最終盤らしく盛り上げるとこんなカンジ。

先手:77手目88玉
後手:78手目67金+82手目79角成
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲7九角 ▽3一角
▲6七金右 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲6五銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽8五飛 ▲8六歩 ▽6五飛
▲6六歩 ▽6八角成 ▲同 飛 ▽6四飛 ▲4五銀 ▽4六角
▲4四銀 ▽5九銀 ▲4三銀成 ▽6八銀成 ▲8八玉 ▽6七成銀
▲3二成銀 ▽同 玉 ▲9七玉 ▽7九角成 ▲8八銀 ▽9五歩
▲7九銀 ▽9六歩 ▲同 金 ▽同 香 ▲同 玉 ▽9五歩
▲同 玉 ▽9四歩 ▲同 玉 ▽8二銀 ▲4四桂 ▽4一玉
▲4二歩 ▽5一玉 ▲8四角 ▽7三金 ▲同角成 ▽同 銀
▲5三香 ▽6二玉 ▲5二金 ▽同 銀 ▲同香成 ▽7一玉
▲9三角 ▽8二金 ▲6一金 ▽8一玉 ▲8二角成 ▽同 銀
▲7二金 ▽同 玉 ▲6二成香 ▽同 飛 ▲同 金 ▽同 玉
▲5二飛 ▽7三玉 ▲6四銀 ▽同 玉 ▲6二飛成 ▽投了
125手で先手の勝ち


森内が好みそうな78手め43金変化。
先手:77手目88玉
後手:78手目67金+82手目79角成
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲7九角 ▽3一角
▲6七金右 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲6五銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽8五飛 ▲8六歩 ▽6五飛
▲6六歩 ▽6八角成 ▲同 飛 ▽6四飛 ▲4五銀 ▽4六角
▲4四銀 ▽5九銀 ▲4三銀成 ▽6八銀成 ▲8八玉 ▽4三金
▲4四歩 ▽6七成銀 ▲9七玉 ▽4二金 ▲3三銀 ▽7九角成
▲8八角 ▽3三桂 ▲7九角 ▽9五歩 ▲同 歩 ▽9六歩
▲同 金 ▽8七金 ▲同 玉 ▽7八銀 ▲9八玉 ▽8七銀打
▲9七玉 ▽9六銀成 ▲同 玉 ▽9五香 ▲同 玉 ▽9四歩
▲同 玉 ▽7五歩 ▲9三玉 ▽8一金 ▲4三桂 ▽同 金
▲3二金 ▽同 玉 ▲4三歩成 ▽同 玉 ▲3三歩成 ▽投了
113手で先手の勝ち


王将戦第7局標題の種明し4 46歩ならばハモン式 No: 199 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/24 Fri 10:46:23

73手目57桂は敗因4。4なのでまだXがあるがそれはマシュダ一家の場合であって連盟棋士ではすでに敗着扱い。だから終局後は73手目44銀で銀を「取る一手」と康光は断言。73手目44銀はマシュダ一家変化。
ではなぜそうしなかったのか?
マシュダ一家変化で勝っては「オレが王将」とは言えない?
そんなことない。森内も渡辺明もソレでタイトルホルダーになった。
羽生とて46手目44銀指している。康光とて51手目86同歩指している。
どれも控え室変化を裏切ってマシュダ一家変化が正解と二人は棋譜で述べている。
ではナニが73手目44銀を躊躇させたのか?
それは44同飛変化を畏れたため。44同飛変化はもっと簡単に先手勝てる。ところが康光の気に障る手が変化中にあった。
No: 168補遺
先手:75手目44銀
後手:76手目44同飛
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲6七金右 ▽3一角
▲7九角 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲6五銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽8五飛 ▲8六歩 ▽6五飛
▲6六歩 ▽6八角成 ▲同 飛 ▽6四飛 ▲4五銀 ▽4六角
▲5七桂 ▽5五歩 ▲4四銀 ▽同 飛 ▲4五銀 ▽6四飛
▲4七歩 ▽3七角成 ▲6五歩 ▽投了
65手で先手の勝ち

1=見たとおり上記変化の47歩が気にいらない。ハモン式だから。
2=37角成と角筋を逸らせば65歩に今度は66歩がない仕組み。
3=80手目35角は46角打同角同歩で先の46歩より大得。
4=オチは飛車殺し。
X=34飛以下攻めあいは61飛が王手銀取り。47歩のおかげで4筋に歩が立たないことが先手のハモン式不満?そんなこと言ったら一手オクレの57桂はもっとタコ。
相手の角頭に歩を打つという催促が決め手になる場合が最近二回あった。

2006.02.04棋王戦第1局 羽生VS森内 相矢倉37桂 攻防豹変
2006.03.19NHK杯決勝 渡辺VS丸山 初手36歩のタコ試合

いずれもそこまで酷いことせずに森内と丸山は勝っている。丸山は危なかった。
康光はどうか?47歩自体をまず読まない。上記の2例は当家の実況&分析No: 146にわざわざ書いてある。>昨日渡辺明が見せた38飛袖飛車のようなタコ手。
康光は38飛タコ手を再現したばかりか角頭歩を森内丸山のように避けても羽生が負けてクレルと甘えた。ハモン式は醜い手であろうか?当家は見えにくいと読む。見栄で指せない手はある。見栄とは憎い。武士は食わねど高楊枝。


王将戦第7局標題の種明し3 59手二重番地は踊り焼き No: 198 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/24 Fri 10:39:05

59手目38飛は敗因2だがここは55歩で先手勝ちなので38飛で負ければ敗着。勝てば谷川同様緩手で盛り上げたと絶賛される。59手目55歩では康光王将決定+史上初の快挙が簡単すぎて「羽生ゼツ不調」のインフルエンザが蔓延する畏れがある。マシュダ一家TISC理論では2の相転化領域で制覇しても平均的国家しか発生しない。フツーに難なく勝ってもフツーに人生面白くない。
当家は新構想には常に敬意を持ちたい。だから次のナンバーへ進める。61手め65銀で46同角は46同歩連動手を与える。この歩を残して73角から飛車を取りに行くと羽生のワナにハマる。

先手:61手め46同角+63手目73角+65手め97桂
後手:66手目83飛
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲7九角 ▽3一角
▲6七金右 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲3八飛 ▽4六角
▲同 角 ▽同 歩 ▲7三角 ▽8五飛 ▲9七桂 ▽8三飛
▲9一角成 ▽8七歩成 ▲8四歩 ▽7八と ▲同 玉 ▽9三飛
▲8二馬 ▽3五歩 ▲4五銀 ▽同 銀 ▲同 桂 ▽4七歩成
▲3五飛 ▽5八と ▲投了
80手で後手の勝ち
1=後手は連動手46歩が命綱
2=87歩成阻止に88歩は47角同銀同歩成が46歩効果
3=66手目81飛は82歩から46角成で要の46歩を外されるので香を取れと誘う催促83飛。
4=67手目康光なら46角成とせずに香を取るだろうとの羽生の誘惑。
X=康光の構想38飛を煽り35飛へ誘導し58とが詰めろで飛車を取るヒマなし。
これほど後手の46歩とは怖い。自陣飛車を捨てても敵陣の飛車アタリでと金になるため。38飛構想の最大の欠陥。これが康光にはひとめの為46同角とは取れない。他に有効な手がないので61手めは65銀となる。これは59手目敗因2の38飛とワンセット。この変化で先手が最も畏れたことは46歩。そこが二重番地の盲点。

敗因3は71手目45銀。3なのでまだチャンスはある。46角打たれたくない場合は46歩を先手から打つ。これを当家では空間閉塞手と呼ぶ。47歩では13角がある。24歩を決めなかったので角筋遮断は桂を温存したいなら46歩以外ない。ところが先の「羽生ゼツ不調」変化で奇手46歩さえ康光には最初からアタマにない。これまた先の変化で過ぎ去った番地の訪問拒否。
そんなトコに歩を打てば破門されると連盟棋士は言う。これを日本葬儀連盟のハモン式と言う。でもね。57桂打ちたいならフツー71手目に打つ。71手目57桂なら46角未然阻止+65歩の飛車殺し双頭手。ところが康光は71手目45銀と強気で行った。改宗から布教が怖いらしい。わざわざサドまで行った中原がこの手を見て「急に終盤になった」と呆れた。中原が急遽駆けつけたのは初日でアヤシイ出来事があったため。結果羽生が負けそうと知った。羽生が王将でないと来期は王将戦存続が怪しい。中継記者もサドでマダム康光目撃などとエゲツないことを平然と棋譜中に書いている。大平も酒飲まされた。秒読みは「10ビョーォヒック」などとドン詰まりであったかもしれない。大体初日の夕食の献立が「立ち会い冥利につきます」と誰かがいいそうなアワビの踊り焼き。康光王将では来年はガマの踊り焼きになるとの恫喝ジョークが聞こえてくる。これは世界中どこでもそう。芸などカネもらってナンボのモンとどこのカミさんでも思っている。


王将戦第7局標題の種明し2 55手目の強気は浮気 No: 197 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/24 Fri 10:29:59

敗着は棋士のその日の都合で決まる。
そこで当家では大抵敗因に番号を振ってその心情を計る。
康光の敗因0は55手め同歩。これは55なのでゼロ番。
57手目は当家では77桂で先手勝ちだった。ではなぜ康光は敗因1となる57手目34歩を?それは59手目38飛を見ても判る通り55歩を避けた。ではなぜそのような構想に改変したのか?
その秘密は77桂変化にある。No: 168では66銀が77と下がれば今度こそ先手から55歩止めがないので後手から64角だろうと。
60手目64角なら今度こそ55歩がないと康光は思ってしまった。60手目64角には61手目46歩と言う奇手がある。
No: 168補遺
先手:61手目46歩
後手:60手目64角
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲6七金右 ▽3一角
▲7九角 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲7七桂 ▽同桂成 ▲同 銀 ▽6四角
▲4六歩 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 角 ▲6六銀 ▽投了
65手で先手の勝ち
1=60手目64角には奇手61手目46歩。
2=同歩ならそこで先手から55歩止め。
3=55角と取らせて手順に66銀で角アテ。
4=73角なら86角が王手。64角なら56桂
X=以下24歩で後手壊滅。2で55銀はない。47歩成は55銀37と44銀で飛車取り無視して攻めあい勝ち。

康光はこの手がダメと思うと二度とソノ番地に戻らない。
だからドンドン次の番地へ行きたがる。
ダメな番地が実は今度の変化で有効だった場合がある。
将棋のマスメは二重番地。


王将戦第7局標題の種明し1 46二重番地の逆利用No: 196 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 06/03/24 Fri 01:37:25

康光が局後に羽生の74手目55歩を見落としたと言ったのがミソ。
この将棋は元々康光が羽生に55歩突けと誘って79玉とした所から変化が始まっている。羽生が拒否して腰抜け呼ばわりされたのが初日。
二日目例の86同歩で渡辺明をタコ呼ばわりして勝ち誇っていた当家にはそれを言う資格がある。だって最近何度も扱っていたテーマのひとつだから。康光もそれはよく知っている。
当家が二日目におやつタイムを取っている間に康光の敗着は指された。控え室にとってグッドタイミング。世間では康光の敗着が終盤にあると巧にダマされている。
康光の敗着は59手目38飛。これは構想の問題なので構想が瓦解すれば敗着扱いするしかない。73手目当家実況&分析変化の44銀を避けた理由は気の緩み。57桂で楽勝と気が一瞬緩んだ理由は?
羽生相手に保険は効かない。
勝敗だけ冷たく見るなら59手目は27飛も38飛もない。羽生が64角と出たら最初から55歩と決まっている。そのための66銀だった。55歩を指す気がなければ最初から66銀さえ指さない。
66銀は64角阻止

先手:59手目55歩
後手:60手目同歩
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲6七金右 ▽3一角
▲7九角 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲5五歩 ▽同 歩
▲6五銀 ▽7三角 ▲6四歩 ▽投了
63手で先手の勝ち

先手:59手目55歩
後手:60手目同銀
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲6七金右 ▽3一角
▲7九角 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲5五歩 ▽同 銀
▲6五銀 ▽6六歩 ▲7七金寄 ▽5六銀 ▲6四銀 ▽同 銀
▲6六金 ▽投了
67手で先手の勝ち

先手:59手目55歩+69手目55歩アゲイン
後手:60手目同銀
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲7八金 ▽5四歩 ▲6九玉 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽3二金
▲2六歩 ▽4一玉 ▲5六歩 ▽5二金 ▲3六歩 ▽4四歩
▲4六歩 ▽4三金右 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽3三銀
▲4七銀 ▽8五歩 ▲2五歩 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1六歩 ▽6四歩 ▲6六歩 ▽6三銀 ▲6七金右 ▽3一角
▲7九角 ▽4二角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀 ▲3六銀 ▽6五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽6五桂 ▲6六銀 ▽8五歩
▲同 歩 ▽8六歩 ▲3四歩 ▽6四角 ▲5五歩 ▽同 銀
▲6五銀 ▽6六歩 ▲7七金寄 ▽7三角 ▲6四歩 ▽同銀引
▲5六銀 ▽5三銀 ▲5五歩 ▽投了
69手で先手の勝ち

1=最初の先手からの59手目55歩は予定。
2=新構想に色気を出して過ぎ去ったはずと消去。
3=ところが後手からの55歩も消去してしまった。
最近は75歩や65歩でも先手から或いは後手から逆に突く分析が多かった。いずれも盲点になっている。自分が突くべき所を相手から突けるのかと。後手から見ると55-65-75-65-55と舞台が戻る。
康光はオヤツの勝敗より己の34歩+38飛構想に人生を賭けた。
ガマの欲望。
腸のようにうねり黒い粒子を包む蛇行。
勝機があっただけで価値のある挑戦。