2005.09.25NHK杯 阿久津VS谷川 横歩取り85飛 48銀+37桂型
2005.09.18JT杯 藤井VS渡辺 対四間55角飛車先不突き
2005.09.21王将戦リーグ 丸山VS久保 対四間アナシスビッグ4 
2005.08.31王将戦リーグ 久保VS森内 相振り飛車  死にたいヒトには安楽死


NHK杯2005.09.25阿久津VS谷川 横歩取り85飛 48銀+37桂型 No: 8336 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/09/25 Sun 16:43:54

羽生VS中座や竜王戦挑戦者決定戦第2局でも指されていい加減飽きた48銀37桂型に谷川は28手め54歩。丸山分析以後なので修正主義者谷川と言われる。84飛型では地獄門定跡だが横歩取り85飛では相当贅沢な質問。気合いはタカミチ並かもしれない。局後の谷川の第一声も翻訳すると「後手右桂がタコ」。研究変化をやられたらダメというハメ手。ただし難所がみっつあるので阿久津が短時間でクリアーできなければ谷川に勝機アリ。28手め54歩なら先手の狙い35歩には46角がないので35同飛で歩が取られると阿久津もダマされて46歩。谷川難所1通過。
谷川は55歩で角交換拒否して地獄門強要。ここまで来ると新地獄門定跡風になる。31手め69玉は緩手。33手め58金は緩手からの悪手連鎖。これで谷川は第二関門突破。 阿久津負けそうな気配。
谷川の感想ではコメットのタコ金を「角筋阻止」と揶揄していたので31手めのマシュダ一家手順を知っているはず。

棋戦:マシュダ一家縁日将棋大会
趣旨:中空三角理論横型
戦形:横歩取り85飛 48銀37桂型 対新地獄門定跡マシュー25飛
先手:48銀37桂型+25飛
後手:55歩新地獄門
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲4八銀 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3七桂 ▽5四歩 ▲4六歩 ▽5五歩
▲2五飛 ▽2四歩 ▲4五飛 ▽5三銀 ▲7五歩 ▽5四銀
▲3五飛 ▽7五飛 ▲5六歩 ▽4四角 ▲5五歩 ▽3五角
▲同 歩 ▽6五銀 ▲2三歩 ▽同 金 ▲4五桂 ▽6二金
▲8六角 ▽8五飛 ▲5四歩 ▽同 銀 ▲5三角成 ▽5八歩
▲同 金 ▽2九飛 ▲6八玉 ▽4五飛 ▲6二馬 ▽7六桂
▲7七玉 ▽8八桂成 ▲4五歩 ▽3三角 ▲6六歩 ▽7九成桂
▲7一飛 ▽3二玉 ▲5二馬 ▽5一歩 ▲同 馬 ▽7八成桂
▲同 玉 ▽6九銀 ▲7七玉 ▽5一角 ▲同飛成 ▽4一金
▲5四龍 ▽5八銀成 ▲4四桂 ▽3三玉 ▲3二金 ▽同 金
▲同桂成 ▽同 玉 ▲5二龍 ▽4二金 ▲4一銀 ▽投了
89手で先手の勝ち

中空三角理論横型のコンセプト
1=55歩を咎めて56歩で逆襲。
2=後手の右桂を永遠に埋没。
3=35歩を連動手で礎石に。
4=先手だけ右桂を活用。

変化1終盤先手負け変化
1=54手め同玉は57歩で負け。
2=65手め86玉は26龍変化で負け。

いずれにしても1筋と9筋はいらない縁台将棋。せっかくのNHK杯なのに谷川も芸が枯れた。手損角換りを見せて頂きたかった。


2005.09.18JT杯 藤井VS渡辺 対四間55角飛車先不突き No: 8335 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/09/25 Sun 09:25:04

日時:2005.09.18
棋戦:JT将棋日本シリーズ2005 2回戦第4局 熊本大会
戦型:対四間55角飛車先不突き
先手:藤井猛九段
後手:渡辺明竜王
▲7六歩 ▽3四歩 ▲1六歩 ▽6二銀 ▲6六歩 ▽5四歩
▲6八飛 ▽4二玉 ▲3八銀 ▽3二玉 ▲7八銀 ▽5二金右
▲6七銀 ▽5三銀 ▲4六歩 ▽7四歩 ▲4八玉 ▽7二飛
▲3九玉 ▽5五角 ▲4八飛 ▽2二銀 ▲5六歩 ▽8二角
▲2八玉 ▽3三銀 ▲9六歩 ▽2二玉 ▲8六歩 ▽3二金
▲8五歩 ▽4四歩 ▲9七角 ▽6四角 ▲同 角 ▽同 銀
▲6五歩 ▽5三銀 ▲8八飛 ▽8二飛 ▲7七桂 ▽1四歩
▲8九飛 ▽7三桂 ▲5八金左 ▽4二金右 ▲2六歩 ▽1二香
▲2七銀 ▽1一玉 ▲3八金 ▽2二銀 ▲3六歩 ▽9四歩
▲3七桂 ▽3一金 ▲2五歩 ▽3二金直 ▲9八香 ▽3一金
▲5一角 ▽6二角 ▲同角成 ▽同 銀 ▲4九飛 ▽3二金直
▲4五歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽4三歩 ▲4九飛 ▽8四歩
▲7五歩 ▽3三角 ▲6八角 ▽7五歩 ▲7四歩 ▽7六歩
▲同 銀 ▽8五桂 ▲同 桂 ▽同 歩 ▲2六桂 ▽3五歩
▲同 角 ▽7七角成 ▲6七金 ▽3三馬 ▲4六角 ▽5五歩
▲同 歩 ▽8一飛 ▲5六金 ▽5一飛 ▲4五金 ▽5三銀
▲3四金 ▽4四銀 ▲3三金 ▽同金右 ▲7三角 ▽3一飛
▲4五歩 ▽5三銀 ▲5四歩 ▽同 銀 ▲5五歩 ▽4五銀
▲同 桂 ▽4四金 ▲7九角 ▽5七歩 ▲6七銀 ▽7五桂
▲5六銀 ▽5八歩成 ▲4六飛 ▽8七桂成 ▲4七飛 ▽5七金
▲同 飛 ▽同 と ▲同 角 ▽3七歩 ▲4八金 ▽7八飛
▲1五歩 ▽7一飛 ▲8四角引成▽2四歩 ▲同 歩 ▽2五歩
▲1四桂 ▽2六歩 ▲同 銀 ▽7四飛行 ▲2二桂成 ▽同 金
▲3一銀 ▽7二飛 ▲4二歩 ▽投了
141手で先手の勝ち

敗因1は4手め。藤井は渡辺明をバカにして3手め16歩だった為。康光なら手損角換りで後手楽勝。森内なら84歩でねじ伏せる。羽生なら44歩から相振りで15歩でイビリ殺す。谷川は藤井シスを誘って場内を沸かせる。
康光以外共通していることは後手が歩間4を取ると言うこと。
4手め42銀とは後手が飛車先不突きで行くと告白する手。ひとめ2001.11.20&21竜王戦第4局藤井猛竜王VS羽生善治を想起させる。
渡辺明は羽生気分だけで指している。中味がない。あの懐かしの竜王戦第4局は3手め66歩の為に4手め42銀が平行歩間3。
渡辺明6手め54歩は本来なら敗着。藤井には生涯分からないので教えてもムダ。嘘だと思ったら康光相手にこの手を指してごらん。30手台で負けるから。藤井はバカのひとつ覚えで7手め68飛。死ぬまで指していただきたい。
10手めの局面で大爆笑。やはり懐かしのレトロ将棋となった。ハブごっこしている風景。オコチャマ日記とよく似合う。こういうところがなぜか憎めない。以降は小学生時代の渡辺明を思い出しながら楽しむ。解説が先崎だったことを渡辺明が意識してナニか言わせようとしている。恐らく先崎もピンときたはず。あの日の竜王戦第4局は先崎がさんざんギャラリーに公開罵声を浴びせられた。ナニも言えなかったであろう。
11手め藤井は逃げた。15歩ならレトロ藤井シスで場内大歓声であった。でもそれでは渡辺明にさえ負ける。メガネブタ時代の先崎の出番もこの瞬間終わった。
渡辺明の飛車先不突き55角は2005.09.18第55回NHK杯二回戦 藤井VS有吉 対四間袖飛車55角を想起。
20手めと24手めでは大変な違い。有吉は2手め84歩に14手め14歩も早々に決めていた。その2手分で藤井も77角と15手め58金。この58金があの日の藤井の敗因でもおかしくない。それほど先手が平行歩間5を相手に与えることは危険。後手圧勝変化は感想戦で訂正されたので有吉は惜しいことをした。二度は使えない。
33手め97角は次に84歩同歩53角切りから83銀ブチコミを見せる。渡辺明もブチ切れて64角。65歩に同銀は77桂で銀殺し。銀が入れば敵陣への角銀攻めで先手必勝。53銀と泣く泣く戻って手番を渡すしかない。ところがこのウマそうな65歩が藤井のポカなのだから将棋とは皮肉の鍋。当家なら65歩と突かずに別の歩を突く。65歩悪手を指したために藤井はそれができなくなってしまった。四間バカの藤井には角換り将棋が解らない。実は渡辺明にからかわれたのは藤井であったというオチ。藤井御殿で馴れ合っているからこうなる。以下見ても時間のムダ。藤井をハメるのは簡単。


2005.09.21王将戦リーグ 丸山VS久保 対四間アナシスビッグ4 No: 8334 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/09/24 Sat 12:38:26

日時:2005.09.21
棋戦:第55期王将戦リーグ2回戦
戦型:対四間アナシスビッグ4
先手:丸山忠久九段
後手:久保利明八段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二飛
▲6八玉 ▽9四歩 ▲7八玉 ▽7二銀 ▲5六歩 ▽3三角
▲5八金右 ▽9五歩 ▲5七銀 ▽3二銀 ▲2五歩 ▽5二金左
▲7七角 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽6二玉 ▲8八玉 ▽4三銀
▲6六歩 ▽3二飛 ▲5九角 ▽7一玉 ▲3七角 ▽7三銀
▲7八金 ▽5一角 ▲4六角 ▽5四銀 ▲3八飛 ▽4五歩
▲3七角 ▽3三角 ▲6七金右 ▽6四歩 ▲9八香 ▽2二飛
▲2八飛 ▽4二飛 ▲9九玉 ▽8二玉 ▲8八銀 ▽6二金寄
▲5九角 ▽7二金上 ▲7七角 ▽2二飛 ▲6八銀 ▽8四歩
▲7九銀右 ▽9二香 ▲6八角 ▽9一玉 ▲3五歩 ▽同 歩
▲同 角 ▽3二飛 ▲2四歩 ▽4二角 ▲3三歩 ▽同 飛
▲5七角 ▽2四歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽3一角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2二歩 ▲4四飛 ▽4三銀
▲3四歩 ▽4四銀 ▲3三歩成 ▽同 銀 ▲6五歩 ▽2七飛
▲6四歩 ▽2三飛成 ▲3七桂 ▽4二銀 ▲6六角 ▽3四龍
▲4五桂 ▽4四歩 ▲2三歩 ▽同 龍 ▲4四角 ▽4三龍
▲3三歩 ▽4四龍 ▲3二歩成 ▽4五龍 ▲2一と ▽6五龍
▲3一と ▽6六歩 ▲7七金寄 ▽8五桂 ▲4一飛 ▽7七桂不成
▲同 桂 ▽6四龍 ▲4六角 ▽6七歩成 ▲6四角 ▽7八と
▲7三角成 ▽同金左 ▲7八銀 ▽5一金 ▲6五桂 ▽3三角
▲7三桂成 ▽同 金 ▲6五桂 ▽6四桂 ▲6六歩 ▽7二金
▲7三桂打 ▽7六桂 ▲7七銀打 ▽8八桂成 ▲同 銀 ▽6六角
▲7七歩 ▽4一金 ▲8一桂成 ▽同 玉 ▲6四桂 ▽6一桂
▲7三桂打 ▽8二玉 ▲8一飛 ▽9三玉 ▲7二桂成 ▽3九飛
▲8九金 ▽8五歩 ▲4一と ▽投了
147手で先手の勝ち

丸山のアナシスビッグ4
後手のアナシス攻略の方が作図が楽しい。 アナシスビッグ4攻略は当家の最大の楽しみのひとつなので久保藤井大介には教えない。羽生森内がやったときにタイトル戦で殺す。悔しかったら久保は王将挑戦してみろ。 55手めまでに先手のアナシスビッグ4完成。途中いろいろあるが連盟棋士は50歩100歩。屋敷や羽生の時はじっくり見たが今日は55手めから鑑賞。
56手めいきなり久保は敗着の92香。そんな手あるワケない。いくら先手が「ナニもしないサセない」の丸山でも怒る。位をふたつも取って自分も穴熊にしようという根性が悪い。
58手めは悪手連鎖なのですでに敗着とは言えない。ここで久保が大好きな6thアタック65歩はイキナリ92香がアホと言っているに等しい。どうせ57角GNから65歩とみっつめの位を作成しても手が戻る。
79手め34歩が用意の手順に見えるが当日の即興。丸山をおだてるからこんな腐った戦法しか指せなくなる。丸山がタイトル戦に来たら姿焼きにしてやるところ。羽生もそうした。
80手め23飛は43飛成同飛32銀。こんなの丸山の秘策とは言わない。子供でも指す。飛車交換して手番を貰った先手が必勝に。大介ならここからと言うが当家では終わっている。後手は45歩の位を活かす46歩突き捨てが命だった。84手めで46歩だと同角65歩で37桂と跳ばれてアウト。アナシスビッグ4は先に仕掛けて右桂が使えたら必勝。ところが86手め29飛成は41飛42銀32歩で投了というより棋士廃業。1歩渡せないなら84手め65同歩だがそれでも37桂跳ばれて45歩が取られ角が死ぬ。32飛で頑張っても41飛が殺せずに45桂ではやってらんない。38龍から32龍を期待してもダメ。46角から73角成が王手なので41龍とはできずに61飛成と逃げられるだけ。久保が受けまくっているように見えるがソレ以外は即負けなので仕方ない。最善の受けなら逆転もあるかもしれない。でも無理であろう。だから以降は見ない。この掲示板は変化が多いと文字化けする。


2005.08.31王将戦リーグ  久保VS森内 相振り飛車  死にたいヒトには安楽死 No: 8333 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/09/24 Sat 11:40:15

日時:2005.08.31
棋戦:第55期王将戦リーグ
戦型:相振り飛車
先手:久保利明八段
後手:森内俊之名人
▲7六歩    ▽3四歩    ▲6六歩    ▽3三角    ▲7七角    ▽2二飛
▲4八銀    ▽4二銀    ▲3六歩    ▽6二玉    ▲3七銀    ▽7二銀
▲8八飛    ▽7一玉    ▲6八銀    ▽5四歩    ▲8六歩    ▽5三銀
▲8五歩    ▽5二金左  ▲4八玉    ▽6四歩    ▲5八金左  ▽4四歩
▲6七銀    ▽4五歩    ▲8六角    ▽4四角    ▲6八飛    ▽3三桂
▲7七桂    ▽8二玉    ▲3八金    ▽1四歩    ▲3九玉    ▽1五歩
▲6五歩    ▽同 歩    ▲同 桂    ▽6四歩    ▲5三桂成  ▽同 金
▲6九飛    ▽2五桂    ▲2六銀    ▽2四歩    ▲8九飛    ▽5五角
▲2八金    ▽4二飛    ▲5六歩    ▽3三角    ▲3八金    ▽5五歩
▲7七角    ▽4六歩    ▲同 歩    ▽5四桂    ▲4七銀    ▽4六桂
▲同 銀    ▽同 飛    ▲4七歩    ▽4一飛    ▲5五歩    ▽3五歩
▲8四歩    ▽同 歩    ▲8三歩    ▽同 銀    ▲7五桂    ▽7四銀打
▲8三桂成  ▽同 銀    ▲3二銀    ▽4四飛    ▲6二歩    ▽7一金
▲2三銀成  ▽6五桂    ▲6六角    ▽5一角    ▲5四歩    ▽同 飛
▲1一角成  ▽5六歩    ▲5五香    ▽同 飛    ▲同 馬    ▽5七歩成
▲6六馬    ▽5六歩    ▲2二飛    ▽6二金    ▲2四成銀  ▽6七と
▲同 馬    ▽5四香    ▲2五銀    ▽5七歩成  ▲6六馬    ▽5五銀
▲8四馬    ▽同 銀    ▲同 飛    ▽8三歩    ▲7五桂    ▽投了
107手で先手の勝ち

久保相手の名人の相振り。8VS2はこの二人なら当然。
美濃から16手め54歩で来た。17手め86歩は攻撃手ではなく歩間4牽制。マシュダ一家歩間理論のおかげでこれを緩手扱いできるようになった。18手め53銀がその証拠。19手め85歩が後手は怖くない。だから来いと52金で3-2アタックが誘える。久保は21手め48玉で行かず先手。このツケを利用して22手め64歩で久保得意の65歩牽制。三頭手解釈できる。
1=65歩久保スペシャル阻止
2=63金空間開放手
3=86角には後手から65歩
結果26手め45歩の位取り成功。
27手め86角から第二部。27手め84歩はどうか。さすがにコレを82玉でGN扱いできない。玉頭GNは最終盤でしか利かない。84歩打たれ65歩の久保SPで後手崩壊。ナニもない。そこで仕方なく同歩同飛に83歩打つしかない。ここで飛車を下がる位置が4箇所。相振り85飛戦法なら後手の顔45歩アタリで後手の指し手を限定できる。いろいろあるので楽しい。当家の飛車先歩交換原理が浸透したおかげで連盟棋士は手番を失うことを嫌う傾向。ソコを今度は逆読み。当家なら84歩で行く。久保はジット86角なので何か秘策があると期待できるが単に傾向で指しただけだった。その証拠は63金から74金のマシュダ一家手順を森内が見送り45歩を突いたこと。74金MFスペシャルは公表翌日に康光に取られたのでその6日後の本局では三番茶になってしまう。
28手めすぐに65歩4thアタックは森内でも無理。逆行駒アタリ奇数番1を狙う77角バックブロードから75銀を見せられて後手壊滅。「アタリが付いたら駒を引け」が当家の格言。
28手め44角が45歩の位を空間開放手として意味付ける逆行相転化手。角筋から35歩で1歩獲得は森内の常套手段。ここで面白いのは45歩が明解な後手の位取りであるのに対し久保はやはり85歩を位として解釈し角移動の空間開放手として使っていること。久保が先攻しているので森内はブランコ後進で相変らず主導権が取れない構図。B1までだとそこまで構造分析しないのでせいぜい飛車先歩交換原理でしか考えない。ソコを逆利用し当家は相振り85飛変化を密かに開発。85飛変化にはこの44角はない。45飛と取られるため。
29手め68飛で一挙に構図が逆転。今後この局面はでない。久保の作戦負け。これは後手番の指し方。
森内30手め33桂。名人戦ならこんな調子コイタ手を指したら逆転。タメ過ぎはタメ口と同じ。でも王将戦なので許される。久保の68飛がフザけた手なので森内もここから当日作成。久保のハッタリ成功。森内最初のチャンスを逃してしまう。ここで桂を跳ね合うのは先手の得。後手の美濃は桂に極端に弱いため。桂交換が見込めるので先手のタコ囲いが一挙に反転。たった一手の緩手で陣形の差が逆転ではやってらんない。32手め82玉はヒドイ。桂を跳ねたので63金とできない。角換り腰掛け銀で康光が一昨日負けたような手を森内は指せない。14歩は名人戦なら指すかもしれない。35歩もタコ桂のおかげでなくなったので仕方なく入城。
34手め14歩にはかなり笑う。やはり棋譜は1手1手見ると楽しい。82玉やめてこっちを先に指すべきだった。手拍子は怖い。35手め39玉が久保の告白。68飛は実はナニもないんですと言っている。そこで確認作業。案の定32手め14歩でも久保から65歩4thアタックが成立しない。後手の駒得で終わる。つまり森内は久保のサバキを必要以上に畏れた。悔しかったら32手め14歩で後手負け変化を記者に話していただきたい。この変化は71玉でも82玉でも同じ。だから82玉指した1手の価値がないばかりか玉アタリが後の84歩でむしろ厳しい。「入城は入玉を目指す手」が当家の格言。入玉する気ないなら入城などしない。
森内のタコ手順のおかげで37手め65歩が5thアタックになってしまった。以下適当に進んで24歩89飛の緩手合戦で名人期待の55角。
これは面白い変化。これがあるなら55歩保留は楽しい。48玉型には後手からの55歩位取りが有り得た。久保の89飛が88角成阻止の緩手なので成立したはず。49手め28金はつらい。壁銀でもイヤな感じだが壁金だと死にたくなる。52手め33角は二度目のチャンスを逃したはず。フツー角など逃げない。46歩は同歩同角47歩で切れるので28角成で当家は後手勝ち変化作成。この辺は森内の本性かもしれない。相手が「死にたくなる壁金」を指したので一挙に介錯するより「もっと氏ね」とタメる。
28角成以下は46歩+35歩+34桂+16歩の間に攻防挿入。飛車は切って銀と交換。83歩成は同玉。この顔面受けができないと28角成は42飛で王手桂取りで後手負け。そもそも32手め82玉などなければ後手は顔面受けなどしなくてもよかったが仕方ない。これは王位戦最終局も同じ。84歩型は王手されても攻め駒が抜けないので22玉と88玉の交換は後手が終盤で有利。当家変化では69手め68角の桂取り開き王手が間に合わない。84歩で受けて48歩成阻止の47金に38金+28銀で必死。やはり15歩がカナメ。84飛車切りから66馬でも後手玉は74玉から63地点への脱出を見せて全然詰まない。これが63金としなかった効果74玉-63玉の頓死回避ルートはマシュダ一家のモノとなった。本譜は以下壁金解消踊りにフツーに後手負け。頓死は途中でイヤケがさして故意にやっている。名人残念。チャンスを二回も逃すから久保が舞い上がる。久保とて68飛は相当な屈辱。89飛で久保も二度も我慢している。
構図は以下。
1=名人チャンスを見送る1
2=久保我慢1
3=名人チャンスを見送る2
4=久保我慢2
5=必殺55角
6=久保死にたくなる28金
7=真綿で首の33角で逆転
教訓=死にたいヒトには安楽死
森内にはカミさんが高瀬舟をプレゼント。