2005.09.18 瀬川事件と1歩の話
2005.09.18 今週のヒノタマ有吉と桂歩の話
2005.09.14第18期竜王戦4組 有吉VSシザ 陽動三間
2005.09.18第55回NHK杯二回戦 藤井VS有吉 対四間袖飛車55角

2005.09.17久保の試験 瀬川プロ編入試験  久保VS瀬川 対75歩筋違い角


瀬川事件と1歩の話 No: 8287 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/09/18 Sun 18:27:51

瀬川が後手番しか貰えないのは振り駒を行なう奨励会員に嫌われたのだから仕方ない。これに不満をもつなら記録係に振り駒を実行させる将棋連盟の悪習をやめさせないといけない。立会人は振り駒そのものが「忌むべきモノ」と思っているので自分では駒を投げたりしない。汚いことは大抵丁稚小僧と事務にやらせるのが日本人の風習。
振り駒をやめてマシュダ一家方式で駒箱を使用するのが先後決定の最善方法だが森下なら判っているはず。
でも後手番しか貰えなかった明解な理由もある。「千日手で逃げるのか」が最初に問われる連盟式踏み絵のため。負けたら即トーナメント落ちのアマは千日手でいいが連盟棋士はそれでは商売にならない。だから負けても後手番戦略で芸を見せられるのかが問われる。
次に実力と才能の問題。
山岸がリポートした瀬川の興味深い告白について再考。
1=奨励会員は勝ちを意識しすぎて受け身となって自滅する。
2=だから奨励会は才能ある人間を排卵しにくい。
3=挙げ句に年齢順で先輩をヤオで押し出すトコロテン人間になる。
4=ナニかを恨む。
1棋譜のみで当家が初めて瀬川を絶賛した翌年のこと。あの一連の告白を裏の裏まで将棋世界で勝手読みした時に「ナルホド」と妙に同情。若さ故震えて手が延びないのかと。初めて女を抱く男の子はチンポが立たない。成人式は自殺の日と決めている子もいる。なんで生んだのカアさんと親を呪う子もいる。二重瞼にしてくれとせがむ子もいる。歯並びが悪いのは親が貧乏のせいと思う子もいる。
有吉のように70歳を迎えても研究旺盛なら即座に結果まで出せるのが将棋。将棋は若くないとダメと言う伝説は人為的に崩壊しつつある。小子化日本には当然の流れ。子供が少ない。老人が多い。ソレだけでゲームの外形が換る。連盟将棋は客あっての商売なので当然迎合しないと存続できない。当家のような完全理論派はアソコに生存できない。
マシュダ一家は将棋を1歩の価値から逆算した。
将棋は1歩がすべて。だから横歩取り85飛の有効性など絶対認めない。
思い切り指せば手がノビル。それが横歩取り。
瀬川は昨日思い切り良く指した。だから60手めで1歩を捨てた。これは横歩取り85飛と同じようでも全く違う。序盤か中盤かと言う位違う。すでに純粋理論はそこにない。あるのは八百長かハゲマシ試験かハッタリ。ハがみっつでハハハ。ハゲが加わるとハX4になる。
奨励会のハハハではA級まで行くと全く通用しない。ヤヤヤになれば事情は違う。ヤーヤーヤーになればそれで家元。
結局年齢ではない。やる気があるかないか。一言で言えばソレだけ。保険付の棋士などやる気ない証拠。
いつ死んでもいい。すると年齢など関係ない。


今週のヒノタマ有吉と桂歩の話 No: 8286 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/09/18 Sun 17:22:04

70歳になっても往年のキャッチコピー「火の玉」が似合うとはどういうワケか?
その健康法を日本全国に広めて頂きたい。

日時:2005.09.14
棋戦:第18期竜王戦4組
戦型:陽動三間
先手:堀口一史座
後手:有吉道夫
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽7四歩
▲7八金 ▽6四歩 ▲6九玉 ▽6三銀 ▲2六歩 ▽5三銀
▲6七金右 ▽7三桂 ▲7七銀 ▽3二飛 ▲2五歩 ▽3三角
▲7九角 ▽6二玉 ▲6八角 ▽7二玉 ▲7九玉 ▽9四歩
▲9六歩 ▽5二金左 ▲8八銀 ▽8二玉 ▲7七桂 ▽7二銀
▲8九玉 ▽6三金 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲5七銀 ▽8三銀
▲4六銀 ▽4四銀 ▲8六歩 ▽7二金 ▲8七銀 ▽3五歩
▲8八玉 ▽5一角 ▲5八飛 ▽6二角 ▲5五歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽5二飛 ▲5四歩 ▽5五銀 ▲同 飛 ▽5四金
▲6一銀 ▽5五金 ▲5二銀成 ▽4四角 ▲4一飛 ▽5八銀
▲投了
66手で後手の勝ち
昼前に投了。土曜の囲碁将棋ジャーナルの解説を聞いても判るとおりタコシザは最近失恋か病気で狂った。ロシア文学によくある。マシュダ一家を読みすぎて狂ったならば救いようがある。33手めが敗着。これで8thアタックを強いられる。


放映:2005.09.18
棋戦:第55回NHK杯二回戦
戦型:対四間袖飛車55角
先手:藤井猛九段
後手:有吉道夫九段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲7八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲6八飛 ▽4二玉 ▲1六歩 ▽3二玉 ▲3八銀 ▽5四歩
▲7七角 ▽1四歩 ▲5八金左 ▽5二金右 ▲4六歩 ▽5三銀
▲3六歩 ▽7四歩 ▲4八玉 ▽7二飛 ▲3九玉 ▽5五角
▲4七金 ▽4四歩 ▲6七銀 ▽8二角 ▲3七桂 ▽4三金
▲8六歩 ▽7三角 ▲8八飛 ▽8二飛 ▲5六銀 ▽5一角
▲6五銀 ▽7二飛 ▲8五歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8四歩
▲8八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲5六銀 ▽7二飛
▲6五歩 ▽3三桂 ▲8五歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8四歩
▲7三歩 ▽同 角 ▲7五飛 ▽2一玉 ▲3五歩 ▽3二金
▲3四歩 ▽同 金 ▲7三飛成 ▽同 飛 ▲5二角 ▽2四飛
▲7四歩 ▽同 飛 ▲6三角成 ▽7三飛 ▲同 馬 ▽同 桂
▲3五歩 ▽同 金 ▲3六歩 ▽3四金 ▲5一飛 ▽4二銀引
▲9一飛成 ▽1五歩 ▲2六香 ▽1四飛 ▲1五歩 ▽1二飛
▲1四歩 ▽1五歩 ▲同 香 ▽1六歩 ▲8六角 ▽6一歩
▲同 龍 ▽9四角 ▲4一龍 ▽4九角成 ▲同 銀 ▽5一金
▲1三歩成 ▽同 飛 ▲同香不成 ▽4一金 ▲1一香成 ▽同 玉
▲1五香 ▽投了
103手で先手の勝ち

一昨日の王座戦第2局や昨日の久保VS瀬川でも同じ事があった。
玉側の桂を跳ねると玉頭に先に手をつけた方が勝ちやすい。50手めのような局面だと後手から35歩と突きたくなるくらい。同歩36歩同金+15歩+77飛車成=76歩+角打+73桂&2枚角で飛車一枚奪取後19飛の王手香取りが基本デザイン。後手は飛車打王手に一回42銀が利く。先手は楽勝気分で桂取り76歩を同飛成で取るだろうとの誘いがエサ。1歩で手番が戻るのでいろいろ工作できる。94角85歩なら同歩で再度歩切れ解消。71龍でも76歩で強制送還。再度の同龍に16香で歩切れ解消。歩1枚で将棋は変貌。どこかで破綻しそうな時は戻って修正。後手の玉型さえ工夫すれば藤井シス37桂は恰好のネタ。本譜では34金放置で79飛が感想戦。89龍で金桂交換でも連動手で角取りの駒アタリ奇数番1が残る。歩も3枚あれば後手必勝。角取りと36歩+24桂が同時に受からない。44角同銀以下桂頭歩の攻めあいは後手楽勝。 従って66手め79飛なら藤井は金が取れなかった。だから79飛でも74歩であろう。それでも後手勝ち。有吉の序盤戦術は眼を見張るモノがある。当家でも数回扱った有吉の得意形からの修正手順。対急戦でも最近ダメになった藤井は作戦負けに陥らないうちに5thアタックで自滅するはずだった。西村は江守徹みたいにボケに撤すると受けるのに。
24飛はいくらなんでもA2棋士に遠慮したジョーク。感想戦の有吉は西村以上に対局中は読んでいるので明解な芝居としか当家は読まない。52角では失敗に気がつき64歩を先に決めるべきだったかと繕う藤井。その局面まで気がつかないとは情けない。序盤でも有吉に負けている。これでは藤井にナニが残るのか?
そういえば昨日の久保もスットボケている。感想戦82飛変化103手めで嘘コイた。久保はすぐに81飛成とはしないので54馬で龍逃げはない。これは棋譜が明解に語っている。久保は18地点殺到への頓死を必死に避けているため。せいぜい歩切れ解消で十分。手筋とは不思議なモノで戦形がまるで違っても一致する。藤井が今日放映で見せた52角も昨日のマシュダ一家変化と似ている。振り飛車側の77桂型は面白い。狙われるが先攻すれば15歩の香捨て歩切れ解消より遥かに効果的。


2005.09.17久保の試験 瀬川プロ編入試験 No: 8285 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/09/17 Sat 22:43:58

王位戦第6局のシザのタコ解説聞くくらいならコッチ見た方がいい。
久保の強さと言うよりA級棋士の見事な試験内容。5段階ある。

日時:2005.09.17
棋戦:プロ編入試験
戦形:対75歩筋違い角
先手:久保利明八段
後手:瀬川晶司アマ
▲7六歩 ▽3四歩 ▲7五歩 ▽8八角成 ▲同 飛 ▽4五角
▲7六角 ▽4二玉 ▲3八銀 ▽5四角 ▲7八飛 ▽4四歩
▲1六歩 ▽6二銀 ▲4八玉 ▽3二玉 ▲3九玉 ▽4二銀
▲2八玉 ▽1四歩 ▲9六歩 ▽8四歩 ▲9五歩 ▽4三銀
▲5四角 ▽同 歩 ▲7六飛 ▽3三桂 ▲6八銀 ▽4五歩
▲7八金 ▽3五歩 ▲7七桂 ▽8五歩 ▲5九銀 ▽2二玉
▲4八銀 ▽3二金 ▲1八香 ▽8四飛 ▲1九玉 ▽2四歩
▲3九銀 ▽5三銀 ▲2八銀 ▽4四銀右 ▲2六飛 ▽2三玉
▲7六飛 ▽2二玉 ▲2六歩 ▽5五歩 ▲6六飛 ▽6二金
▲7九金 ▽6四歩 ▲7八金 ▽6三金 ▲3六歩 ▽4六歩
▲同 飛 ▽4五桂 ▲6八金 ▽7九角 ▲5八金上 ▽8八角成
▲3五歩 ▽8七馬 ▲2七銀左 ▽5四馬 ▲3六飛 ▽5三馬
▲4六歩 ▽3五銀 ▲4五歩 ▽3六銀 ▲同 銀 ▽4九飛
▲3七角 ▽3五歩 ▲4七銀 ▽4六歩 ▲同 角 ▽5四金
▲5九桂 ▽4五金 ▲3八銀打 ▽4六金 ▲4九銀 ▽4五金
▲9四歩 ▽4六歩 ▲3八銀引 ▽9四歩 ▲9二歩 ▽同 香
▲3三歩 ▽4二金 ▲9一飛 ▽9三香 ▲9二飛成 ▽8三角
▲同 龍 ▽同 飛 ▲7二角 ▽8二飛 ▲4五角成 ▽3三金
▲8三歩 ▽同 飛 ▲7二馬 ▽8四飛 ▲8三金 ▽同 飛
▲同 馬 ▽5四馬 ▲8二飛 ▽3二飛 ▲同飛成 ▽同 金
▲5一飛 ▽4五馬 ▲9二馬 ▽1五歩 ▲8一馬 ▽同 馬
▲同飛成 ▽1六歩 ▲6三角 ▽4四金 ▲8五桂 ▽3六角
▲同角成 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香 ▲1一角 ▽2三玉
▲2一龍 ▽2二飛 ▲同角成 ▽同 金 ▲3一龍 ▽3二金
▲1一龍 ▽4五角 ▲2七銀左 ▽3三玉 ▲3八銀上 ▽2五歩
▲4八桂 ▽2六歩 ▲3六銀 ▽2七角 ▲同銀左上 ▽同歩成
▲同銀直 ▽2六歩 ▲2一飛 ▽2七歩成 ▲2四角 ▽3四玉
▲3五歩 ▽同 金 ▲同 銀 ▽2五玉 ▲1五金 ▽投了
167手で先手の勝ち

7月9日銀河戦で豊川が久保相手に見せた対75歩手損筋違い角。久保の3手めがすでに異常なので有り得る。23手め95歩がテスト1。これを緩手にしろと恫喝。これで先後が替るので攻めてみろと。結果瀬川は千日手示唆。試験1不合格。序盤が甘すぎる。
試験2は久保から8thアタックで打開。後手の用意は駒アタリ偶数番2からの1歩損45桂。すでに駒組で負けているので歩損は致命的。試験2も不合格。63手めは久保の故意の緩手で試験3続行。ここは放置で35歩57桂成44飛と飛車切りならもっと早く久保が勝つ。同銀に34歩。44歩39金58飛には33銀から清算して34歩。再度の33銀で総清算して悪手63金を咎める52角が決め手。34地点を王手で押さえて85角成がマシュダ一家手順。飛車が逃げると69金打でもう一枚の飛車が死ぬ。78金を取らせて73桂成の二段活用で寄り。同桂は72飛で王手桂取り。自陣は無傷なので先手楽勝であった。本譜は68金。明解な試験3への移行。当然の79角に58金しか受けがないため。A級同士なら先手負け。67手めが試験3のカナメ。故意に96香と逃げない。逃げると87馬から54馬でB級相手でも先手勝てない。68手めは87馬で合格。香を取ると後手負け。以下予定の二枚換えで試験4へ。飛車は元々切る予定。どの変化でも馬を作らせた分で2枚替え。久保は45歩を残す変化。78手め49飛は敗着。37角が素晴らしい返し技。91飛成は55角王手から65桂が馬龍取り。試験官にしては華麗すぎる。瀬川はここで諦めて勝負手で歩を2枚捨てたが結局飛車を取られる。飛車を奪って94歩は試験4ではいずれの変化でも登場。別変化で後手が86歩を突くと85歩82飛にやはり9筋攻めて92飛なら84歩と突き出す。97手め33歩は緩手だが歩を2枚もらった返礼で試験5へ。83角は37から55角変化への瀬川の敬意表明。さすがA級アクロバットと舌を巻いたはず。82歩打たれるよりマシ。81龍なら38角成で龍をスヌク。この愛嬌は試験管を和ませる。試験5は112手めで自陣飛車の攻防手が打てるかどうか。残念ながら飛車を逃げて終わった。112手めで試験終了。結果は5問出題で1問正解。久保一人で4-1とはじき出した。5人分のギャラを支払って頂きたい。