2005.04.22竜王戦1組 木村vs森内 手損角換り腰掛け銀
日時：2005.04.22
棋戦：竜王戦1組準決勝
戦形：手損角換り腰掛け銀
先手：木村一基
後手：森内俊之

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩
*これで森内勝つと判る。
▽３二金 ▲７八金 ▽８八角成
*手損角換りへ。森内は飛車先を突いていないのでキムカズの水準では残念ながら勝てない。初手で負けている。
▲同　銀 ▽４二銀 ▲３八銀 ▽６二銀 ▲１六歩
*木村だとコメントが無意味。
▽１四歩 ▲９六歩 ▽９四歩 ▲４六歩 ▽６四歩
*5-2から腰掛け銀なら森内必勝。これでもう見る気しない。
▲６八玉 ▽６三銀 ▲４七銀 ▽４一玉 ▲５六銀 ▽３一玉
▲７七銀 ▽５四銀 ▲７九玉 ▽６二飛
*完全に1手勝ちを見切られた。頂上対決で鍛えた棋士との違いが露骨。
▲３六歩
*敗着。
▽６五歩 ▲４八金
*羽生のマネしてもダメ。自分で考えるべき。
▽５二金 ▲３七桂 ▽３三銀 ▲２五歩 ▽７四歩
*横綱相撲
▲４七金
*ナニ考えてんだか。来いと言っているのだから行くべき。
▽４四歩
*もう1回誘う。
▲４五歩
*キムカズも頭古い。7thアタックなら乗るらしい。先崎まで4thアタックをマネし始めたというのに。
▽同　歩 ▲３五歩
*受験生のようなソツない指し方。丸山も隣で笑っている。
▽４六歩
*コレが最近ハヤリの駒アタリ偶数番2。
▲同　金 ▽３五歩
*逆行奇数番1受動タイプで絶好調。
▲６八銀
*いつのマシュダ一家手順をマネしているつもりであろう。1年遅い。
▽７五歩
*森内は思い出して大爆笑しているはず。忘れた頃になんでコイツがと思っている。これまた駒アタリ偶数番2で絶好調。
▲同　歩 ▽９五歩
*もう止まらない偶数番地獄。相手が木村だとラク。
▲同　歩 ▽９七歩
*逆行偶数番2の受動タイプをダブルで見せつける。
▲同　香 ▽６六歩
*これではハゲキのサンドバックという漫画になる。
▲同　歩 ▽９八歩
*偶数番2を残して手番を常に掌握。
▲８八角
*歩成は許せない。ここに角を打っては酷い。一応逆行奇数番1でなんとか粘れるようでもひとめ99角打で手が続くので先手陣壊滅寸前。日本ではオダブツと言う。
▽９五香
*以下ナンデモ構わない。飯塚がこんなカンジで踏み倒された時もネタにした。森内の強さをアピールするには恰好の素材。
▲９六歩 ▽９三桂 ▲８六歩 ▽９九角 ▲２四歩 ▽同　銀
▲２二歩 ▽同　玉 ▲２九飛 ▽３六歩 ▲３三歩 ▽同　金
▲３六金 ▽８八角成 ▲同　玉 ▽９九角 ▲９八玉 ▽６六角成
▲２五歩 ▽７七歩 ▲同　桂 ▽１三銀 ▲６三歩 ▽同　飛
▲９五歩 ▽７六歩 ▲６七香 ▽５六馬 ▲同　歩 ▽６六歩
▲同　香 ▽同　飛 ▲４五桂 ▽同　銀 ▲同　金 ▽９六歩
▲同　香 ▽９七歩 ▲８七玉 ▽６三桂 ▲６七歩 ▽７五桂
▲８八玉 ▽９八歩成 ▲同　玉 ▽７七歩成 ▲同　金 ▽８七銀
▲同　金 ▽同桂成 ▲同　玉 ▽７五桂 ▲７八玉 ▽７七歩
▲投了

108手で後手の勝ち

日時：2005.04.22
棋戦：竜王戦1組出決2回戦
戦形：横歩取り85飛
先手：丸山忠久
後手：羽生善治
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲４八銀
*森内の影響
▽６二銀 ▲３六歩
*あとは羽生次第
▽５一金
*フツーに
▲３七桂
*一貫した継続手。
▽７四歩
*先手が最短で行くと豪語しているのに悠長な3点セットで間に合わせる。ビビルとマニア焦る。
▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五歩
*35同飛は森内に封印されたので。
▽４四角
*意外に見えるが他の手は長時間将棋で後手ダメだった。後手はまだ1歩損しているので手番を握らないと勝てない。第二部の駒アタリ奇数番1とのみ思考。
▲３六飛
*77桂は駒アタリ偶数番なのでダメ。そこで逆行奇数番1の受動型で。
▽４五桂
*99角成は77桂でハマリ。いちいち読まない。先手に逆行奇数番で手番を奪われると負け。34歩に35歩の迎撃が間に合わないので勝負手で。
▲同　桂
*放置は負けなので羽生に従う。
▽同　飛
*桂を無理して奪い返したが35歩がGN偶数番で手番を渡すのでは後手苦しい。
▲４六歩
*35飛でGN清算を強いる。
▽８五飛
*玉の退路を謀るリバースで逆行奇数番1を奪う返し技。盛り返す。
▲７七桂
*先手にとっては双頭手。99角成を阻止しつつ飛車アテだが、これで先手玉が狭い。最終盤65桂と跳ねる手は緩手となる予定。9筋で追い詰めの可能性が高い。
▽３五飛
*角成が双頭手で消えたのでこれ以外は負け。
*これで歩損消滅して第三部へ。
▲同　飛 ▽同　角 ▲３三歩
*1歩損して手番を握ったので。
*これでどうかと聞かれても先手優勢と言うしかない。85飛では46角なので手抜きできない直撃手で桂が使える形にするだけ。
▽同　銀
*フツー逃げたい。しかしその後がめんどうくさい。フンドシ固めと34飛がある。そこで名人戦と朝日オープンで見せた歩のコレクションで今日もアッサリと。
▲４五桂
*全然怖くない。羽生が欲しいのはいつでも桂馬。二枚あると先手玉はすぐに寄る。サザンクロスでもV2固めでも最近ハヤリの双子桂でもいい。
▽２九飛
*33桂成なら駒アタリ奇数番3。竜王戦でも33地点のナンバリングで森内は間違えたが分析後では奇数番3で構わない。
▲３三桂成
*大爆笑。これでは羽生に自信を与えるだけ。
▽同　金
*逆行偶数番2で依然後手不利だが次の先手の手は純粋駒アタリ奇数番3を取るだけなのでじっと最終盤を待つのみ。
▲３九飛
*4種類あるが丸山は一番ブナンに。ここで羽生が長考したので当家も変化作成。
▽同飛成
*当家もコレしかつくらない。龍など作ったら夕飯がマズイ。
▲同　金
*同銀は羽生でもフンドシかけるので。
▽３六桂
*ここまで当家も同じ。誰でも同じであろう。
▲２一飛
*大爆笑。ここから違う。
▽５二玉
*歩はギリギリまで使わず38歩の脅威を残して相手をジラス。すでに劣勢なので相手が間違えないと困る。
▲４七銀
*丸山落ち着いている。コレを先にやりたい。王手はいつでもできた。
▽２四歩
*これでなんとか完敗は免れる。
▲３六銀
*よほど羽生の二枚桂が怖かったのであろう。これでマギレ発生。
▽３七飛
*両取りに見えるが三頭手。丸山の王手とはエライ違い。
▲２二飛成
*鈍臭い王手金取り。
▽３二歩
*61玉は負けなので
▲４八金
*ドッチと聞く。
▽３六飛成
*玉は居玉の方が危険なので取り敢えず王手はしなかった模様。
▲３七銀
*46地点死守の三頭手で防戦。丸山も必死。
▽２五龍
*29龍を見せつつ34歩阻止の双頭手。
▲４七角
*三頭手。龍取り+29龍阻止+74角。羽生の見落とし。
▽３四龍
*しばらく我慢
▲５六角
*二段活用。うまくやられた。
▽２五龍
*横は負け。
▲３四歩
*最後の1歩
▽同　金
*これで羽生は歩が三枚。丸山は歩切れ。
▲７四角
*昨年の棋王戦で谷川から学んだ手法。歩切れからの1歩入手は価値が高い。
▽４四角
*飛車を殺しに。羽生も角使いのオカブを奪われ二段活用で応酬。
▲２三龍
*すぐに64桂は83角成に銀合いで逆転。
*32龍は42金でやはり逆転。
▽３六桂
*23龍に焦った。龍殺しの12銀を見せる42玉は26歩から47桂。丸山をナメすぎたかもしれない。相手が森内ならこんな性急なことはしない。
▲４九金
*落ち着いている。
▽３三金
*丸山の緩急自在の脂肪分にむせかえって。
▲２一龍
*ここしかない。今度は香アタリで命拾い。
▽７三歩
*対局室の空気に蒸せたか丸山の金扇子に煽られた。75歩と打とうと思ったら手が滑ったのかもしれない。27龍は二度目の34歩がイヤ。64桂を打たせてなんとか桂を入手したい。山崎の影響かもしれない。
▲８三角成
*今日はやけに落ち着いている丸山。間違えてくれない。
▽２七龍
*桂が一枚だと力が入らない模様。最終盤はとにかく駒アタリオンリーで手番を戻すしかないと誤算。これは偶数番2の指し方。
*逆行奇数番1なら54歩。
▲３八馬
*銀取りを受けるだけ。丸山はラク。
▽同　龍
*逃げては香を取られて負け。
▲同　金 ▽２九角
*羽生にしては不出来。
▲３九歩
*74角で取った最後の1歩で逆行奇数番1。34歩も永遠にないが後手の攻めは切れる。
▽４七銀
*羽生は形作りがうまいようだがこれも偶数番2。最近多用している偶数番原理のぶり返しが祟った。
▲２七金
*駒を決して渡さないのが逆転されないコツ。逆行駒アタリ奇数番1で丸山勝ちを確信。ここなら特大扇子を開きたい。
▽７四歩
*73に打った歩をここで突くとは狂った執念。Ｂ級ホラー映画のエイリアン復活のエンディング。25歩とする場合は続編のクレジットが出る。
▲８二飛
*桂取り。もしかしたら羽生は73桂としたかったのかもしれない。
▽７五歩
*よこもここまで指せたものと呆れる。夕食にヘンなモノを喰ったかもしれない。あの歩を突くとは異常。コレで丸山がポカしたら雲仙の悲劇を上回るどころか棋史に残る。
▲８一飛成 ▽７六歩
*24歩から突いて行けば1手早かったが3手かけて詰めろではなかった。
▲７四桂
*詰めろ。羽生の最後のトリックは58銀成でこの桂を抜くことだったが41銀で詰む。42玉に34桂。一枚も余さずに丸山快勝。羽生も歩を3枚だけ残して見事な負けっぷり。
▽投了

93手で先手の勝ち

2005.04.22竜王戦1組 先崎vs屋敷　矢倉反スズメ刺し
日時：2005.04.22
棋戦：竜王戦1組出決2回戦
戦形：矢倉森下システム　反スズメ刺し
先手：先崎　学
後手：屋敷伸之
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀
*最近珍しい。改心した模様。
▽６二銀 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右
▽３二金 ▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲６六歩
▽３三銀 ▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右
▽７四歩 ▲６八角
*コテコテのモリシス
▽９四歩
*モリシスにはスズメ刺し
▲３七銀 ▽９五歩 ▲４六銀 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽９三香
▲３五歩
*スズメ刺しを誘わないなら4thアタックは2種類。先崎もマシュダ一家の偶数番原理の影響を受けるようではいよいよ改心もモノホン臭い。
▽同　歩 ▲同　銀 ▽７三桂
*55歩の方が怖かったので贅沢してしまう。屋敷はダメそうと判る。
▲８八玉
*相当ずうずうしい。
▽３四歩
*贅沢極まる。
▲４六銀 ▽９二飛
*これで後手不満ないというのが方針破綻の兆候。
▲２六歩
*屋敷もナメられた。5筋でカナ駒交換がなければ41玉では戦えないはずと挑発。
▽６四歩
*方針破綻顕在化。すぐにコケない手を選択。
▲２五歩
*仮想6thアタック示唆
▽６三銀
*作戦失敗を悟って飛車の横利きを通して防戦にでる。一応双頭手だがつらい。5thアタック勝負手を出すべきだった。
▲３五歩
*仮想6thアタック成功で先手優勢。屋敷はどうしたんであろう？
▽同　歩 ▲同　銀 ▽５五歩
*先手から突きたかった地点から暴れている。調子が狂っている。
▲３四歩
*偶数番原理通り。
*1=4thアタック
*2=6thアタック
*3=駒アタリ偶数番2
▽同　銀
*以下火に油&豚に真珠。今日の屋敷はやる気ないらしい。
▲２四歩 ▽同　歩 ▲３四銀 ▽同　金 ▲３五銀 ▽２五金
▲３四銀 ▽８五桂 ▲８六銀 ▽６五歩 ▲同　歩 ▽９六歩
▲同　歩 ▽９七歩 ▲同　香 ▽９八歩 ▲２二歩 ▽同　金
▲５七角 ▽７五歩 ▲３七桂 ▽３六金 ▲２四飛 ▽３七金
▲８五銀 ▽同　歩 ▲３二歩 ▽同　飛 ▲４三銀成 ▽３三銀
▲５三桂 ▽同　角 ▲同成銀 ▽６六歩 ▲２三歩 ▽１二金
▲３四歩 ▽投了
87手で先手の勝ち

後手：丸山
後手：羽生
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲４八銀
*森内の影響
▽６二銀 ▲３六歩
*あとは羽生次第
▽５一金
*フツーに
▲３七桂
*一貫した継続手。
▽７四歩
*先手が最短で行くと豪語しているのに悠長な3点セットで間に合わせる。ビビルとマニア焦る。
▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五歩
*35同飛は森内に封印されたので。
▽４四角
*意外に見えるが他の手は長時間将棋で後手ダメだった。後手はまだ1歩損しているので手番を握らないと勝てない。第二部の駒アタリ奇数番1とのみ思考。
▲３六飛
*77桂は駒アタリ偶数番なのでダメ。そこで逆行奇数番1の受動型で。
▽４五桂
*99角成は77桂でハマリ。いちいち読まない。先手に逆行奇数番で手番を奪われると負け。34歩に35歩の迎撃が間に合わないので勝負手で。
▲同　桂
*放置は負けなので羽生に従う。
▽同　飛
*桂を無理して奪い返したが35歩がGN偶数番で手番を渡すのでは後手苦しい。
▲４六歩
*35飛でGN清算を強いる。
▽８五飛
*玉の退路を謀るリバースで逆行奇数番1を奪う返し技。盛り返す。
▲７七桂
*先手にとっては双頭手。99角成を阻止しつつ飛車アテだが、これで先手玉が狭い。最終盤65桂と跳ねる手が緩手となる予定。9筋で追い詰めの可能性が高い。
▽３五飛
*角成が双頭手で消えたのでこれ以外は負け。
*これで歩損消滅して第三部へ。
▲同　飛 ▽同　角 ▲３三歩
*1歩損して手番を握ったので。
*これでどうかと聞かれても先手優勢と言うしかない。85飛では46角なので手抜きできない直撃手で桂が使える形にするだけ。
▽同　銀
*フツー逃げたい。しかしその後がめんどうくさい。フンドシ固めと34飛がある。そこで名人戦と朝日オープンで見せた歩のコレクションで今日もアッサリと。
▲４五桂
*全然怖くない。羽生が欲しいのはいつでも桂馬。二枚あると先手玉はすぐに寄る。サザンクロスでもV2固めでも最近ハヤリの双子桂でもいい。
▽２九飛
*33桂成なら駒アタリ奇数番3。竜王戦でも33地点のナンバリングで森内は間違えたが分析後では奇数番3で構わない。
▲３三桂成
*大爆笑。これでは羽生に自信を与えるだけ。
▽同　金
*逆行偶数番2で依然後手不利だが次の先手の手は純粋駒アタリ奇数番3を取るだけなのでじっと最終盤を待つのみ。
▲３九飛
*4種類あるが丸山は一番ブナンに。ここで羽生が長考したので当家も変化作成。
▽同飛成
*当家もコレしかつくらない。龍など作ったら夕飯がマズイ。
▲同　金
*同銀は羽生でもフンドシかけるので。
▽３六桂
*ここまで当家も同じ。誰でも同じであろう。
▲２一飛
*大爆笑。ここから違う。

当家が確認した次の更新はこうなった。右は当家判定。
木村一基vs森内俊之=飛車先不突き手損角換り。16手目まで。森内勝ち
丸山忠久vs羽生善治=横歩取り85飛。20手目まで。羽生勝ち。
先崎　学vs屋敷伸之=飛車先不突き矢倉。22手目まで。退屈。

森内は木村が腰抜けで25歩と突けないので安心している。
羽生は丸山ごときに新作披露は疲労と思った。
先崎は裸眼で預金通帳を見ている。屋敷はメガネが必要。

竜王戦中継の今日の初手がそれぞれ面白い。先崎は相掛りが怖くて指せない。屋敷は手損角換りや相振りができない。
木村は山崎人気にあやかろうとしている。森内はハゲキが振り飛車の練習相手と思っている。
丸山は手損でもなんでも角換り腰掛けでなんとか序盤で1ポイントあげないと勝機がまったくない。極めつけの羽生はまだ第2手目を指していない。
2手めまでで棋士の序列が棋譜で明解に語られている。
羽生がまだ2手目を指していないということが最も面白い。
指さないという空集合が最も鑑賞価値が高い。

先後に関わらず左側に序列上位棋士の名前を書くのが日本将棋連盟の慣習。当家は左側に先手番の棋士を必ず置く。先後がすぐに判って便利。
これをマシュダ一家の先後優先方式と言う。
木村一基vs森内俊之
丸山忠久vs羽生善治
先崎　学vs屋敷伸之
段位や称号は最近は以下の理由で付記したくない。
1=羽生四冠と言う表記に重みがなさすぎる。
2=逆に九段という段位は実態が軽すぎる。
屋敷のどこが九段なのか？そこで段位をつけたいのなら九段や八段も5段階に分けたらどうか？屋敷が九段なら九の一。加藤一二三は九の九。
恐らく屋敷は女忍者と勘違いされる。ヒフミンは九九の先生と小学生に思われてしまうかもしれない。その程度に段位の記載も誤解を与える。谷川が九段でいいのかと。馬の名前にローエングリン七段などとあったら気色悪い。 棋士は名前だけで十分。

2005.04.20竜王戦2組準決勝中村VS中田宏　中飛車55歩VS歩損リサイクル

日時：2005.04.20
棋戦：竜王戦2組準決勝
戦形：中飛車55歩VS歩損リサイクル
先手：中村修
後手：中田宏樹

*中村修八段vs中田宏樹七段
▲７六歩 ▽８四歩 ▲５六歩
*中村が？
▽３四歩
*理にかなっている
▲５五歩
*当家では疑問手扱い。心理戦としては有効かもしれない。後手が千日手を選択せずに強気に応戦してくるのが狙い。中村将棋には千日手筋が多いのでナカヒロを挑発するなら脱中村らしい悪手。
▽６二銀 ▲５八飛 ▽４二玉 ▲４八玉 ▽３二玉 ▲３八玉
▽５二金右 ▲２八玉 ▽４二銀 ▲３八銀 ▽７四歩
*ナカヒロの強気1　やはり来た。後手番でやるとは。
▲６八銀
*54歩を指せとさらに挑発。
▽７三銀
*74歩にこだわる。
▲５七銀
*どうせ54歩でもコレ。
▽６四銀
*我が道を互いに行くと硬直。
▲６六銀
*固まったゼリー
▽１四歩
*緩手
▲１六歩
*33角とできなければこの交換は先手美濃有利
▽３三銀
*33角では横歩を取られて負け
▲４六歩
*56飛もないので。
▽４二金直
*後手は指しにくい。先手に1歩獲得権利を掌握されたため。74歩は難しい。
▲３六歩
*作戦勝ちしたのであとはジワジワ盛り上げる
▽７三桂
*他に指す手がない。94歩は緩手。
▲４七銀
*桂はね準備
▽９四歩
*緩手しかなくなった。すでにデガラシ。
▲５六銀
*デガラシを見て序盤の悪手55歩を一挙に相転換。中村の強手。チャンスの掴み方が異常。玉を裸にしないと55歩が維持できない？
*山崎旋風の影響かもしれない。山崎は中村から学んだと言うであろう。この二人は悪手が好手になってしまう。しかも最初から悪手と思っていない。二人とも妙に魅力的な相転換型棋士。
▽２四銀
*中央が制圧されたので裸の玉へ向かう。
▲７七角
*角の転回を計見せる攻防の三頭手。
▽１五歩
*ここでも4thアタック。ナカヒロは勉強家なので羽生たちに乗じて当家の偶数番原理をやりたくなった模様。フツーはタメル。小銭を稼いですぐに使い果たす小娘のノリ。
▲同　歩 ▽同　銀 ▲同　香 ▽同　香 ▲３五歩
*中村一挙に優勢に。飛車角銀が自由な上に絶好の駒アタリ奇数番1を奪ってはゴキゲン。
▽１八歩
*粘りに行く。
▲１七歩
*優勢なときはナニもさせない。
▽４四角
*涙がでる。
▲２六銀
*ナニもさせない2。
▽１一香
*すでに負けだがここで投げたらかつてナカヒロに負けた森内が怒る。
▲５九角
*ナニもさせない3。
▽１九歩成
*ナニもなくなった。
▲同　玉
*ナニもさせない4。これで自然に歩得。自然とは頑固の集積かもしれない。
▽１七香成
*香と歩を交換。
▲同　桂
*安い駒で。
▽１六歩
*1=香から歩
*2=歩から桂
*先手にとって二枚換えで第一部終了
▲１八歩
*第二部ナニもさせない1
▽１七歩成 ▲同　歩 ▽２四歩 ▲１八香
*第二部ナニもさせない2
▽２五歩
*取ると35角
▲３七銀
*第二部ナニもさせない3
▽３五角
*ようやく歩損解消で盛り返す
▲２八玉
*17香成阻止。第二部ナニもさせない4
▽３三桂
*26歩を狙う。
▲３八金
*第二部ナニもさせない5は形にこだわった模様。大抵5でオカシクなる。
▽８一飛
*すでにV2固めの形が見えるので援軍。
▲３六歩
*ナンニもさせません1。
▽２四角
*アタシもナニもしません1
*これでV2消滅
▲７八飛
*75歩の4thアタックでフィナーレ示唆
▽２六歩
*二回目の4thアタックで先攻
▲同　歩
*同銀は45角
▽２一飛
*あの時13角は16歩でイジメられると思ったのかもしれない。
▲４七銀
*25歩の継ぎ歩攻めも阻止。
▽９五歩
*1歩を補填する準備。歯を食いしばるのは歯槽膿漏の原因。
▲５八金
*まだ行かない。
▽８五桂
*75歩と来ないのでコッチから。
▲２七金
*まだ行かない2
▽４四歩
*桂頭死守+45歩の双頭手で後手にチャンス発生
▲１六歩
*まだ行かない3
▽４三金右
*双頭手を煮込む
▲４八金
*まだ行かない4
▽３五歩
*時計を見て5thアタック。
*これで4-4-5となる。
*97桂成が後手の権利なので仮想駒アタリ偶数番2。
▲同　歩 ▽３四歩
*連動仮想駒アタリ偶数番2。
▲同　歩 ▽同　金
*25歩の第三仮想駒アタリ偶数番2を見せびらかすが
▲３六歩
*三歩もって金持ちケンカせず。すでに先手は2歩得で必勝なので受ける中年を演じ切る。
▽２五歩
*駒アタリ奇数番1はいろいろあって難しいがナカヒロは一番選択。空集合選択もあったが中村に染まるのを嫌った。
▲同　歩 ▽同　桂 ▲２六歩
*26銀の仮想番作成は17歩の直撃がイヤと
▽３七桂成
*これであの桂は銀に。
*四部作はリサイクル業者
*銀＞香＞桂＞銀
▲同金上
*リサイクルの果てに中村不敗の陣と2歩得が残った。
*あとはどう転んでも先手は負けない。
▽３三桂 ▲３五桂 ▽４五歩 ▲８六歩 ▽４六歩 ▲同　銀
▽４五桂 ▲同　銀 ▽同　金 ▲４三歩 ▽３三金 ▲２五歩
▽３五角 ▲同　歩 ▽３六歩 ▲同金右 ▽同　金 ▲同　金
▽４四桂 ▲４二金 ▽２二玉 ▲２六金 ▽３六銀 ▲１五歩
▽２七歩 ▲１七玉 ▽３七銀打 ▲３六金 ▽１五香 ▲２七玉
▽投了

119手で先手の勝ち