王位戦第5局初日は康光封じ手で終了　52金の正体

20手めまで見たがその後はマトメ買い。
21手め24歩の3rdアタックに74分はモッタイナイ。2-4にすると58金が必要になる。ところが玉を囲うには角移動しかない。羽生にはすでに55歩逆襲がなく23歩しかないため。角をどこに下がるかで考えたにしては贅沢。68角は冴えないが46角はターゲットにされる。
26手め44銀は歩切れ解消示唆。No: 8124変化でも44銀。27手め37桂は45銀阻止。最近の傾向では先に桂を跳ねた方が負けなので羽生はその流れに期待。
MF変化同様初期の狙い55歩が後手からの2ndアタック。今度はGN維持で30手め42金が先手の居玉へ働きかける趣向。羽生が思考したのはどうしたらGNを先に作成できるかということだけ。
31手め69玉は24歩からの継続手だが羽生はGN維持で52飛。苦戦を自認しているので少しでもマギレ変化で時間を浪費させる。ここで飛車を振ると2手めの84歩と例の64歩が意味不明。しかも自陣は残暑でサウナ。
ひとめハブは鬱陶しい。なぜこうなったかと言うと簡単。羽生は歩間4を作成することだけを避けた。王座戦第1局で康光の歩間5から逃げたハブの烙印を押されたため。それが52金の正体。42金とはかつて千日手の顔。森内42金の時がそうだった。ところが今回はすでに飛車先歩が切れて尚且つ手番を握った先手が圧倒的有利。後手は23地点が弱すぎる。

先手：康光
後手：羽生
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５二金右 ▲７九角 ▽３二銀
▲３六歩 ▽４二玉 ▲２六歩 ▽５三銀 ▲２五歩 ▽３一玉
▲７八金 ▽６四歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽２三歩
▲６八角 ▽４四銀 ▲３七桂 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽４二金寄
▲６九玉 ▽５二飛 ▲32手で封じ手以下康光勝ち

2005.09.05竜王戦挑戦者決定戦第1局　木村VS三浦　相横歩取り77銀

アッケなかった。96角に74歩で三浦は歩切れ。歩切れなので52玉。歩切れを狙った95角が木村の常套句。横歩取りはその名のごとく歩1枚が命。香車いらなかった。チープな印象。駒台に歩が7枚も残ると貯金溜め込んで老後を送る団塊勝ち組禿一派を思い出す。日本人の平均貯蓄は700万だがあの世代は7千万残す。ラッキー7将棋は7筋で決まる。

日時：2005.09.05
棋戦：竜王戦挑戦者決定戦第1局
戦形：相横歩取り77銀
先手：木村一基
後手：三浦弘行
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８五歩 ▲７八金 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽７六飛
▲７七銀 ▽７四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲４六角 ▽６四歩
▲８二歩 ▽同　銀 ▲６四角 ▽２八歩 ▲８二角成 ▽２九歩成
▲４八銀 ▽３八歩 ▲８三馬 ▽６二金 ▲７四馬 ▽５二角
▲７一飛 ▽６一歩 ▲５二馬 ▽同　玉 ▲８一飛成 ▽３九歩成
▲同　銀 ▽２七角 ▲８二龍 ▽４九角成 ▲同　玉 ▽３九と
▲５八玉 ▽７三銀 ▲６四桂 ▽同　銀 ▲９六角 ▽７四歩
▲同　角 ▽６三桂 ▲７二銀 ▽５一桂 ▲６一銀不成▽同　玉
▲８三角成 ▽５二玉 ▲９五角
63手で先手勝ち

三浦が形作りを行う場合
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８五歩 ▲７八金 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽７六飛
▲７七銀 ▽７四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲４六角 ▽６四歩
▲８二歩 ▽同　銀 ▲６四角 ▽２八歩 ▲８二角成 ▽２九歩成
▲４八銀 ▽３八歩 ▲８三馬 ▽６二金 ▲７四馬 ▽５二角
▲７一飛 ▽６一歩 ▲５二馬 ▽同　玉 ▲８一飛成 ▽３九歩成
▲同　銀 ▽２七角 ▲８二龍 ▽４九角成 ▲同　玉 ▽３九と
▲５八玉 ▽７三銀 ▲６四桂 ▽同　銀 ▲９六角 ▽７四歩
▲同　角 ▽６三桂 ▲７二銀 ▽５一桂 ▲６一銀不成▽同　玉
▲８三角成 ▽５二玉 ▲９五角 ▽４二玉 ▲６二角成 ▽３三玉
▲５一馬 ▽４二銀打 ▲５六馬 ▽投了

69手で後手の勝ち

ここで投了しないで25桂の大ポカを誘う場合はまだ投げない。

46銀はなくなったが今度は入玉しても46馬で点数負けの場合

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８五歩 ▲７八金 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽７六飛
▲７七銀 ▽７四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲４六角 ▽６四歩
▲８二歩 ▽同　銀 ▲６四角 ▽２八歩 ▲８二角成 ▽２九歩成
▲４八銀 ▽３八歩 ▲８三馬 ▽６二金 ▲７四馬 ▽５二角
▲７一飛 ▽６一歩 ▲５二馬 ▽同　玉 ▲８一飛成 ▽３九歩成
▲同　銀 ▽２七角 ▲８二龍 ▽４九角成 ▲同　玉 ▽３九と
▲５八玉 ▽７三銀 ▲６四桂 ▽同　銀 ▲９六角 ▽７四歩
▲同　角 ▽６三桂 ▲７二銀 ▽５一桂 ▲６一銀不成▽同　玉
▲８三角成 ▽５二玉 ▲６一角 ▽４二玉 ▲６二龍 ▽３三玉
▲５六馬 ▽３八飛 ▲６九玉 ▽３七飛成 ▲２五歩 ▽３四歩
▲４六馬 ▽同　龍 ▲同　歩 ▽４七角 ▲７九玉 ▽２五角成
▲８一飛 ▽投了

79手で先手の勝ち

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８五歩 ▲７八金 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽７六飛
▲７七銀 ▽７四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲４六角 ▽６四歩
▲８二歩 ▽同　銀 ▲６四角 ▽２八歩 ▲８二角成 ▽２九歩成
▲４八銀 ▽３八歩 ▲８三馬 ▽６二金 ▲７四馬 ▽５二角
▲７一飛 ▽６一歩 ▲５二馬 ▽同　玉 ▲８一飛成 ▽３九歩成
▲同　銀 ▽２七角 ▲８二龍 ▽４九角成 ▲同　玉 ▽３九と
▲５八玉 ▽７三銀 ▲６四桂 ▽同　銀 ▲９六角 ▽７四歩
▲同　角 ▽６三桂 ▲７二銀 ▽５一桂 ▲６一銀不成▽同　玉
▲８三角成 ▽７二銀 ▲同　馬 ▽同　金 ▲５二銀 ▽同　玉
▲７二龍 ▽６二銀 ▲６一角 ▽４二玉 ▲６二龍 ▽３三玉
▲２五歩 ▽３八飛 ▲６九玉 ▽５八角 ▲７九玉 ▽６七角成
▲６八歩 ▽５七馬 ▲４六銀 ▽５六馬 ▲３五銀 ▽８六歩
▲２四金 ▽２二玉 ▲３四銀 ▽投了
87手で先手の勝ち

以下馬切りから三浦が好きな穴熊でも23桂で必死。87銀は詰めろにならない。

キムカズが入玉示唆されていつものように逆転される場合

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８五歩 ▲７八金 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽７六飛
▲７七銀 ▽７四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲４六角 ▽６四歩
▲８二歩 ▽同　銀 ▲６四角 ▽２八歩 ▲８二角成 ▽２九歩成
▲４八銀 ▽３八歩 ▲８三馬 ▽６二金 ▲７四馬 ▽５二角
▲７一飛 ▽６一歩 ▲５二馬 ▽同　玉 ▲８一飛成 ▽３九歩成
▲同　銀 ▽２七角 ▲８二龍 ▽４九角成 ▲同　玉 ▽３九と
▲５八玉 ▽７三銀 ▲６四桂 ▽同　銀 ▲９六角 ▽７四歩
▲同　角 ▽６三桂 ▲７二銀 ▽５一桂 ▲６一銀不成▽同　玉
▲８三角成 ▽７二銀 ▲同　馬 ▽同　金 ▲５二銀 ▽同　玉
▲７二龍 ▽６二銀 ▲６一角 ▽４二玉 ▲６二龍 ▽３三玉
▲２五歩 ▽３八飛 ▲６九玉 ▽５八角 ▲７九玉 ▽６七角成
▲６八銀打 ▽４五馬 ▲２四金 ▽４四玉 ▲投了

82手で後手の勝ち

52角双頭手で逆転する場合

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８五歩 ▲７八金 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽７六飛
▲７七銀 ▽７四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲４六角 ▽６四歩
▲８二歩 ▽同　銀 ▲６四角 ▽２八歩 ▲８二角成 ▽２九歩成
▲４八銀 ▽３八歩 ▲８三馬 ▽６二金 ▲７四馬 ▽５二角
▲７一飛 ▽６一歩 ▲５二馬 ▽同　玉 ▲８一飛成 ▽３九歩成
▲同　銀 ▽２七角 ▲８二龍 ▽４九角成 ▲同　玉 ▽３九と
▲５八玉 ▽７三銀 ▲６四桂 ▽同　銀 ▲９六角 ▽７四歩
▲同　角 ▽６三桂 ▲７二銀 ▽５一桂 ▲７一銀不成▽４二玉
▲６二銀成 ▽同　歩 ▲同　龍 ▽５二金 ▲７一龍 ▽２九飛
▲１八角 ▽１九飛成 ▲６三角右成▽同　金 ▲５一龍 ▽同　玉
▲６三角成 ▽２八龍 ▲６九玉 ▽４九飛 ▲５九桂 ▽５八銀
▲７九玉 ▽５九飛成 ▲８八玉 ▽４二玉 ▲４五桂 ▽８二香
▲８六歩 ▽４四歩 ▲３四金 ▽５二角 ▲６四馬 ▽３四角
▲５三馬 ▽４一玉 ▲投了

92手で後手の勝ち

夕食後三浦は諦めて51桂。キムカズが次に71銀として41玉と逃げると三浦負け。62龍で王手させて金で一回弾くような手で手番奪回にキムカズがひっかかるのか？

現在57手め72銀打ちで夕食休憩。51桂+41玉は後手負け。

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８五歩 ▲７八金 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽７六飛
▲７七銀 ▽７四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲４六角 ▽６四歩
▲８二歩 ▽同　銀 ▲６四角 ▽２八歩 ▲８二角成 ▽２九歩成
▲４八銀 ▽３八歩 ▲８三馬 ▽６二金 ▲７四馬 ▽５二角
▲７一飛 ▽６一歩 ▲５二馬 ▽同　玉 ▲８一飛成 ▽３九歩成
▲同　銀 ▽２七角 ▲８二龍 ▽４九角成 ▲同　玉 ▽３九と
▲５八玉 ▽７三銀 ▲６四桂 ▽同　銀 ▲９六角 ▽７四歩
▲同　角 ▽６三桂 ▲７二銀 ▽５一桂 ▲７一銀不成▽４一玉
▲６二銀成 ▽同　歩 ▲９一龍 ▽２八飛 ▲６九玉 ▽５八銀
▲７九玉 ▽６七銀成 ▲６八香 ▽７八成銀 ▲同　玉 ▽８六歩
▲８七歩 ▽６七金 ▲同　玉 ▽８七歩成 ▲６一金 ▽４二金
▲５一金 ▽３二玉 ▲３四金 ▽７七と ▲同　玉 ▽７六歩
▲７八玉 ▽８八金 ▲同　玉 ▽６八飛成 ▲８七玉 ▽７七歩成
▲９六玉 ▽６六龍 ▲８六銀 ▽２三銀 ▲同　金 ▽同　玉
▲２四歩 ▽同　玉 ▲２五歩 ▽同　玉 ▲３六金 ▽３四玉
▲４五角 ▽３三玉 ▲３四銀 ▽４四玉 ▲５六桂 ▽同　龍
▲同角左 ▽８四桂 ▲８五玉 ▽７三銀 ▲６三角成 ▽投了
113手で先手の勝ち

108手めが74地点へ逃げ場作成の「詰めろ逃れの必死」となる空間開放手。

ここまでで一番情けない手。棋聖相手に早めの52金はまるでダメだったと言う告白。羽生の自己修復機能は次の地を求めて。65歩の位取りが将棋における陣地取り。66歩なら62飛。当家はかつて3-3と見たがすでに先手優勢なので歩間理論の出番ナシ。羽生の加藤一二三讃歌への繰り換えは可能。

すぐに24歩と行く手を温存。仮にすぐに行くと下記過激変化の時に77角成が残って先手負けなので23歩が打てない。
先手：角捨て
後手：44角双頭手で迎撃
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５二金右 ▲７九角 ▽３二銀
▲３六歩 ▽４二玉 ▲２六歩 ▽５三銀 ▲２五歩 ▽３一玉
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽５五歩 ▲２三歩 ▽同　銀
▲４二角成 ▽同金寄 ▲２三飛成 ▽３二金上 ▲２六龍 ▽５六歩
▲３五歩 ▽４四角打 ▲投了
32手で後手の勝ち
単に55同歩は同角が飛車アタリなので一旦受けるのも芸がない。そこで先に78金なら龍が自由に動ける。56龍と取れば歩切れ解消。37桂もあるので4枚攻めができる。最低3枚攻め保証。従ってこの78金は受けの手に見えるが最も過激な変化示唆。

今度こそ軽く35歩は負けなので棋聖はど迫力の25歩。33銀でも33角でも後手は負け。そこで放置して31玉。すでに先手優勢。

羽生は53銀で牽制。今度35歩と仕掛けてから21手め57銀だと駒アタリ偶数番2を角アタリで取れる。

23手め46角の局面
先手：21手め57銀
後手：21手め44銀
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５二金右 ▲７九角 ▽３二銀
▲３六歩 ▽４二玉 ▲２六歩 ▽５三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲同　角 ▽５五歩 ▲５七銀 ▽４四銀 ▲４六角

先手は45銀と出られた変化を作成しないといけない。
35角にまたも44角だと71角が残るので今度は角交換は成立するかに見えるが康光が後手なら飛車を捨てる。
先手：21手め57銀
後手：21手め44銀
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５二金右 ▲７九角 ▽３二銀
▲３六歩 ▽４二玉 ▲２六歩 ▽５三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲同　角 ▽５五歩 ▲５七銀 ▽４四銀 ▲４六角 ▽４五銀
▲３五角 ▽４四角 ▲同　角 ▽同　歩 ▲７一角 ▽５六歩
▲８二角成 ▽５七歩成 ▲投了
32手で後手の勝ち

先手は上擦っているので後手からの角交換強要は困る。角交換後後手が角を捨てて同様にと金を作る変化は以下。

先手：21手め57銀
後手：21手め44銀
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５二金右 ▲７九角 ▽３二銀
▲３六歩 ▽４二玉 ▲２六歩 ▽５三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲同　角 ▽５五歩 ▲５七銀 ▽４四銀 ▲４六角 ▽４五銀
▲３五角 ▽４四角 ▲同　角 ▽同　歩 ▲５五歩 ▽５六歩
▲６六銀右 ▽５七角 ▲同　銀 ▽同歩成 ▲投了
34手で後手の勝ち

先の変化で後手がGN作成すると先手は34歩と取りこめるが後手からの56歩は位が維持できない。46歩で47銀を見せて先手勝ち。従って後手にGN作成権利がない。後手が56歩だと先の変化で先手不満なので57銀とした場合を次に思考。これで先手だけにGN作成権利があるかに見える。56銀の処置が難解だが羽生次第で67銀引きは有り得る。3筋切らして2歩あるので先手は右桂が即戦力になるため。
先手：19手め57銀
後手：18手め55歩
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５二金右 ▲７九角 ▽３二銀
▲３六歩 ▽４二玉 ▲３五歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽５五歩
▲５七銀 ▽５六歩 ▲同　銀
ところが次に44角で角交換を挑まれると困る。44歩連動手を与えては先手負けなので角を引くしかない。銀や角を引くのがイヤなので康光は35歩を示唆しつつ26歩。

台風が接近しつつある徳島県美馬市脇町。市指定文化財「藍商佐直・吉田邸」で対局。
康光は5手め77銀。いつか彼等の戦いで66銀戦法を見たい。
羽生は10手め52金。長髪で挑発。一言で釣り。羽生が変わった手を指していると言うより康光に変わった将棋をリクエストする狡猾さ。
で康光は79角。36歩から35歩示唆。
14手め42玉は康光がいよいよ来たので35歩2ndアタック準備。下記変化なら24手め31玉で例のごとくアグラで指しやすい。

先手：セイザ
後手：アグラ
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲７七銀 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５二金右 ▲７九角 ▽３二銀
▲３六歩 ▽４二玉 ▲３五歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽５五歩
▲同　歩 ▽同　角 ▲４六角 ▽同　角 ▲同　歩 ▽３一玉