人類三大中継
2005.08.18A級順位戦 康光VS丸山 手損角換り右玉

2005.08.21JT杯 郷田VS康光 手損角換り腰掛け銀
2005.09.02B1順位戦5回戦 中川VS井上 横歩取りひねり飛車清水SP
2005.09.02B1順位戦5回戦 青野VSシーザー 角換り腰掛け銀26飛
2005.09.03王座戦第1局後 ハブの後悔と千日手の先にぶらさがる偶像

手損角換り二題 2005.08.18A級順位戦康光丸山 2005.08.21JT杯郷田康光 No: 8121 [返信][削除]
 投稿者:王位戦前夜祭 マシュダ一家  05/09/05 Mon 07:00:50

手損角換り二題 2005.08.18A級順位戦康光丸山 2005.08.21郷田康光

最近康光の連敗が目立つようだが大したことない。

8月12日 ● 櫛田陽一 第32期銀河戦 本戦 1回戦
8月18日 ○ 丸山忠久 第64期A級順位戦 2回戦
8月21日 ● 郷田真隆 第26期日本シリーズ 本戦 2回戦
8月24日 ● 羽生善治 第46期王位戦第4局
8月29日 ● 森下卓 第31期棋王戦 本戦 3回戦
9月01日 ● 羽生善治 第53期王座戦 第1局

対櫛田は実験。対郷田は踏み倒しの必勝形から故意に逃す。対森下は土産。王位戦第4局は最終局までやりたいという趣向。そもそもアレに勝ってしまったら楽しみが減る。
康光は将棋が楽しくて仕方ない様子。それを見ている方もハラダドキドキ。丸山のような相手にはキッチリ勝っている。
康光の中継で唯一外した理由は猛暑。恐らく康光もお天気相手に張り合いを無くした。 あの将棋は実は当家も観戦しながらいくつか変化を作成していた。しかし丸山では乗る気がしない。

日時:2005.08.18
棋戦:A級順位戦
戦形:手損角換り
先手:佐藤康光
後手:丸山忠久
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽6二銀 ▲1六歩 ▽6四歩 ▲1五歩 ▽6三銀
▲7七銀 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽5二金右 ▲2七銀 ▽3三銀
▲8八飛 ▽6五歩 ▲3八金 ▽7三桂 ▲4八玉 ▽6四銀
▲3七桂 ▽6三金 ▲5八金 ▽8四歩 ▲3九玉 ▽6二玉
▲2八玉 ▽8一飛 ▲4六歩 ▽4二金 ▲4七金左 ▽5四歩
▲9六歩 ▽9四歩 ▲6八飛 ▽4四銀 ▲6六歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽6五歩 ▲7七銀 ▽5五歩 ▲9五歩 ▽同 歩
▲7五歩 ▽同 銀 ▲8六銀 ▽7六銀 ▲9三歩 ▽8七銀不成
▲9五香 ▽5九角 ▲9二歩成 ▽4一飛 ▲7七銀 ▽6八角成
▲同 銀 ▽9八飛 ▲8二と ▽9五香 ▲4五桂 ▽同 銀
▲同 歩 ▽5三玉 ▲8三と ▽5二金 ▲9三角 ▽7六銀成
▲7三と ▽同 金 ▲8二角成 ▽6二金 ▲7七銀 ▽7五成銀
▲7一角 ▽同 飛 ▲同 馬 ▽7二金引 ▲5一飛 ▽5二桂
▲5四桂 ▽7一金 ▲同飛成 ▽6三金 ▲6四歩 ▽5四金
▲6二銀 ▽投了
91手で先手の勝ち

当家はすでに康光得意の対手損角換り右玉構想とは見ない。 26歩を突き相手の動きを見て陽動向い飛車。26歩を銀冠相転化にする構想は当家の最近のひとつの主題。手損角換りでもそれができる。ところが丸山はとうとう飛車を展開しなかった。そこで右桂が活躍。ハッキリ後手番丸山には腹が立つ。直後に康光はゴーダ相手に後手番でこんな過激なことをやってしまった。

日時:2005.08.21
棋戦:JT将棋日本シリーズ2005 2回戦第2局 静岡大会
戦型:手損角換り腰掛け銀
先手:郷田 真隆 九段
後手:佐藤 康光 JT杯覇者
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲3八銀 ▽3三銀
▲7七銀 ▽7二銀 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲6六歩 ▽4二玉 ▲6八玉 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲9六歩 ▽5二金 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽5四銀
▲5六銀 ▽4四歩 ▲7九玉 ▽3一玉 ▲3七桂 ▽4三金右
▲4八飛 ▽7三桂 ▲8八玉 ▽2二玉 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽4四歩 ▲5六銀 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽9五歩
▲同 歩 ▽7五歩 ▲6六銀 ▽3五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲4六角 ▽7二飛 ▲7四歩 ▽6五桂 ▲7三歩成 ▽9二飛
▲8二と ▽9五飛 ▲同 香 ▽同 香 ▲9六歩 ▽7七香
▲同 桂 ▽同歩成 ▲同 金 ▽同桂成 ▲同 玉 ▽9九角
▲8八桂 ▽7六歩 ▲同 玉 ▽8五金 ▲7七玉 ▽7六歩
▲7八玉 ▽7四桂 ▲5五銀左 ▽7五金 ▲6二飛 ▽5五銀
▲同 銀 ▽6六桂 ▲同 銀 ▽同 金 ▲2四桂 ▽4二金寄
▲3四香 ▽8八角成 ▲6九玉 ▽5一銀 ▲6一飛成 ▽6七桂
▲同 金 ▽同 金 ▲8八飛 ▽7七歩成 ▲3三香成 ▽同金寄
▲3四桂 ▽同 金 ▲3一銀 ▽同 玉 ▲5一龍 ▽4一金打
▲3二銀 ▽同金寄 ▲同桂成 ▽同 玉 ▲4三銀 ▽2二玉
▲3一角 ▽投了
115手で先手の勝ち

同じ手損角換りでも腰掛け銀となると燃える。62手め95飛は凄い。三枚攻めのギリギリ路線。こういうことをできる棋士が82手め75金などフツーやらない。当然最後の1歩で36歩の局面。本譜でもそうだが後手は66桂打ちサザンクロスしか継続手がないため。だから桂を入手しつつ挟撃。単に受け切ろうとするとピッタリ後手に詰まされる。その場合は85に金が居た方がいい。

日時:2005.08.21
棋戦:JT将棋日本シリーズ変化1
戦型:手損角換り腰掛け銀
先手:郷田+香受け
後手:康光+サザンクロス
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲3八銀 ▽3三銀
▲7七銀 ▽7二銀 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲6六歩 ▽4二玉 ▲6八玉 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲9六歩 ▽5二金 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽5四銀
▲5六銀 ▽4四歩 ▲7九玉 ▽3一玉 ▲3七桂 ▽4三金右
▲4八飛 ▽7三桂 ▲8八玉 ▽2二玉 ▲4五歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽4四歩 ▲5六銀 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽9五歩
▲同 歩 ▽7五歩 ▲6六銀 ▽3五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲4六角 ▽7二飛 ▲7四歩 ▽6五桂 ▲7三歩成 ▽9二飛
▲8二と ▽9五飛 ▲同 香 ▽同 香 ▲9六歩 ▽7七香
▲同 桂 ▽同歩成 ▲同 金 ▽同桂成 ▲同 玉 ▽9九角
▲8八桂 ▽7六歩 ▲同 玉 ▽8五金 ▲7七玉 ▽7六歩
▲7八玉 ▽7四桂 ▲5五銀左 ▽3六歩 ▲9五歩 ▽3七歩成
▲同 角 ▽6六桂打 ▲8九玉 ▽7七歩成 ▲9九玉 ▽7八桂成
▲8九香 ▽8七と ▲7六桂 ▽5五銀 ▲8七香 ▽8八銀
▲9八玉 ▽8六桂 ▲同 香 ▽9七歩 ▲8七玉 ▽7七成桂
▲投了
102手で後手の勝ち

丸山なら金を入って必至をかけるが打ち歩詰め回避で桂のサクリファイスで即詰み。手順中本譜同様62飛だと37歩成同角に55銀が相腰掛け銀の白眉。やはりサザンクロスに同龍は88馬同玉77銀でもっとヒドイ。

天気と言えば米国南部を強襲したハリケーンは国家を引き裂いた。康光95飛のようなショック手にも愛称が欲しい。ハリケーン並のカトリーナではまだ足りない。あの名前はメフィストが窓下で歌う諧謔的な恋唄に使用されるのが相応しい。
カトちゃんで思い出した。加藤一二三講座はますます舌好調。お天道様は誰も止められない。もうこのまま昇天するまでやっていただきたい。将棋が好きで好きで堪らない。そういう人を見ると本当に楽しい。人類三大中継は「一に戦争二に台風、三四が選挙で五に将棋」と言われたら困る。一に将棋なら誰も文句言わない。


2005.09.02B1順位戦5回戦中川井上 横歩取りひねり飛車清水SP No: 8120 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/09/03 Sat 20:29:46

2005.09.02B1順位戦5回戦中川井上 横歩取りひねり飛車清水SP

昨日のB1順位戦 5回戦の結果は以下
○ 木村一基 高橋道雄 ● 横歩取り85飛
○ 阿部 隆 深浦康市 ● 横歩取り85飛
○ 中川大輔 井上慶太 ● 横歩取りひねり飛車
○ 行方尚史 先崎 学 ● 相矢倉37桂
○ 島  朗 野月浩貴 ● 対四間穴熊
● 青野照市 堀口シザ ○ 角換り腰掛け銀26飛

史上最低のB1らしい。孤軍奮闘の青野以外は先手がすべて勝つ。新しいことをやる場合はリスクが伴う。次は中川。

日時:2005.09.02
棋戦:B1順位戦5回戦
戦形:横歩取りひねり飛車清水SP
先手:中川大輔七段
後手:井上慶太八段
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲9六歩 ▽4一玉 ▲7五歩 ▽8二飛 ▲7七桂 ▽6二銀
▲8五歩 ▽5四歩 ▲7六飛 ▽4二角 ▲9七角 ▽3三銀
▲1六歩 ▽9四歩 ▲5八玉 ▽3一玉 ▲1五歩 ▽5三銀
▲8八銀 ▽6四銀 ▲8七銀 ▽7二金 ▲3八銀 ▽7四歩
▲同 歩 ▽7五歩 ▲2六飛 ▽8三金 ▲6六歩 ▽7四金
▲6五歩 ▽5五銀 ▲2二歩 ▽同 銀 ▲7六歩 ▽9五歩
▲同 歩 ▽3三桂 ▲1七桂 ▽2七歩 ▲同 銀 ▽2五歩
▲1六飛 ▽1四歩 ▲同 歩 ▽2六歩 ▲同 飛 ▽1四香
▲6八金 ▽4五桂 ▲3六銀 ▽3七桂成 ▲2三歩 ▽同 金
▲7五歩 ▽1七香成 ▲同 香 ▽6六桂 ▲5九玉 ▽3六成桂
▲同 飛 ▽3五歩 ▲同 飛 ▽3四歩 ▲4五飛 ▽4四銀
▲4六飛 ▽8六歩 ▲7六銀 ▽7五金 ▲同 銀 ▽同 角
▲6七桂 ▽4二角 ▲6六飛 ▽8七歩成 ▲4二角成 ▽同 玉
▲7八歩 ▽7九銀 ▲3七歩 ▽6八銀成 ▲同 玉 ▽7七と
▲同 歩 ▽7八歩 ▲9七角 ▽8六歩 ▲同 角 ▽3二玉
▲7六飛 ▽7九角 ▲5八玉 ▽7三桂打 ▲6八銀 ▽8八角成
▲2九香 ▽7九歩成 ▲2三香成 ▽同 銀 ▲3一金
119手まで先手勝ち

また慶太相手に中川は清水スペシャル。よほど清水に未練がある様子。
>2004.06.04B1順位戦1回戦 中川VS井上 横歩取り清水スペシャル
31手め16歩は島も森内相手にマネした清水の手。前回は中川は38金だったが今度は露骨に清水にラブコール。森内がA級全勝の最終日を飾った棋譜なのでひとめで判る。この16歩も当日解説していた羽生が先崎に意味不明と公言していた。羽生もまるで女流の棋譜をマジメに見ないので。当家はあの日の実況&分析でもひとめ。>2004.03.04A級順位戦最終日ズラっと白星
中川は33手め58玉中住まいで戦略を見せる。慶太は森内同様31玉としたがすでに手順が違うことを忘れた模様。中川にすぐに35手め15歩で圧迫された。これが本局を決定する。95歩も27歩もすでに後手の攻め筋としてあったが16飛変化だけはなかった。後手番なら森内が大好きな形。横歩取り85飛なら谷川も16飛は好き。中住まいのひねり飛車でやられたので見落とす。中井ママは16歩を先にやられた場合キチンと受けていた。>2003.10.27女流王位戦第4局
先手は角交換さえすればなんとかなるので中川にノラリクラリ指され慶太もイイとこなし。こんな有名な変化は検索不要。手拍子で指すと返済不能。この端歩手抜きは前日の王座戦の先手番手損作戦のツケとは違う。慶太は中井ママにも笑われた。中川相手なら事前にわかりそうなもの。今回掲載外のB1棋士も同様に倦怠期の模様。要するに彼等は将棋など好きではない。


2005.09.02B1順位戦5回戦 青野VSシーザー 角換り腰掛け銀26飛 No: 8119 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/09/03 Sat 19:35:58

2005.09.02B1順位戦4回戦 青野VSシーザー 角換り腰掛け銀26飛
日時:2005.09.02
棋戦:B1順位戦5回戦
戦形:角換り腰掛け銀26飛
先手:青野照市九段
後手:堀口一史座七段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲6八玉 ▽5二金
▲5八金 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽4四歩 ▲3六歩 ▽4一玉
▲3七桂 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀
▲1五歩 ▽同 歩 ▲7五歩 ▽同 歩 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽6三金 ▲7四歩 ▽同 金
▲3四歩 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽4九角 ▲6七金右 ▽7五歩
▲2二歩 ▽同 金 ▲4五銀 ▽同銀右 ▲同 桂 ▽7六歩
▲7一角 ▽8六歩 ▲8二角成 ▽6七角成 ▲7三馬 ▽8八銀
▲同 玉 ▽7七銀 ▲9七玉 ▽7三金
76手まで後手勝ち

研究魔のシーザーが角換り腰掛け銀が好きなので。青野は当家が2年前に研究課題公言をしていた51手め26飛。連盟棋士だと堀口弘がよく指すので青野の語呂合わせ。
56手め76歩に5時間24分。囲碁将棋ジャーナルの北浜もそんな考慮時間を覚えるくらいなら康光は持将棋も羽生のために最終的に放棄したと一言言えないものか。康光の大長考癖とコッチは違う。青野が全部55手めまで決めているのでシーザーはココしか考える場所がない。だから全ての時間を使って当然。青野は冷やしタヌキうどんで当家にラブコールを送るが26飛変化は当家のオハコなのでタイトル戦でないと教えない。
68手め86歩がシーザーの読みというより最近の後手の傾向。自陣に即詰みがない状態での3枚攻め。当家も飛車角捨てる変化ばかり。41歩が一回利くので43桂変化に即詰みがなければ後手にチャンスが発生。
青野は残り4時間09分も残して投了したが早く帰りたい事情でもあったのだろう。2年前の当家変化では75手めは77同桂と取る。すぐに電車に乗りたい場合は青野のように逃げる。
26飛変化は王位戦で羽生が指してくれるかもしれない。そのぐらいやってくれないと青野が怒る。


王座戦第1局 ハブの後悔と千日手の先にぶらさがる偶像 No: 8118 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/09/03 Sat 14:25:14

北浜は結婚4カ月で鋭利さが消えた。沈黙の意味は判るが本物のハマちゃんは冷酷な表情を一瞬見せる。北浜は康光の94歩を丁寧に解説したつもりのようだが22角や55角で理解するとそこまでの棋士と自白するだけ。
北浜経由だと羽生が一番後悔したのは37銀引き。当家が「ヒルんだ証拠」と即時断定した手。
棒銀で16歩とすれば当然15歩。感想戦変化以後康光は51玉と戻る順を示した。そこで羽生は31角だがこれは手損角換りの康光初期や相振りの葛藤と似ている。いずれも飛車の横利きをカナ駒や玉で閉塞し駒組が便秘状態になる。森内なら先手でやりそうなことを後手でやるから面白い。 たかが便秘なのでなんとかなる。ところが羽生は逃げた。
日程が込んでいる。
羽生の最初の千日手はヒゲのカメラマン氏も早々に思ったらしい。「メンツ優先の羽生ならそこまでする」と周囲が公言すればもっとよい。記録だけでしか棋士を評価できないバカばかりだから。羽生が行なうべきことはバカ相手の記録更新などではない。二回目の千日手を康光は棄権。三回目の同日指直しは丸田立会いではムリであった。王座戦は商業将棋であったが康光が変えようとしている。それでも習慣の壁は個人では越えにくい。羽生がナニもしなくても14連破できるように周囲が仕組んでくれる。
王座戦第1局でハブがナニか見せたのか?
北浜などすでに勝又並の大衆迎合路線の傀儡。未だに自己修復機能のみを絶賛する日本人にはかなり失望。
千日手局の康光の後悔は逆に16歩を突かなかったことらしいが棋譜は正直。嘘っぽい41角見落とし同様そんな繕いを当家は社交辞令としか思わない。真相は棋譜にしかない。16歩に代わる歩間5の挑発はそのまま構造上反転して指し直し局で康光94歩となっている。だから羽生は歩間4に戻す15歩を指しただけ。一言で言えば羽生は棋聖を畏れている。だから記録など平然と更新しているような棋士は羽生のようなゲイなしだったと思う方が将棋のために健全。
康光の歩間サンクは升田を彷彿させる。だから面白い。
羽生がソレ見て千日手局も指し直し局も両方ともに逃げただけ。
こんなことは当家が言わなくとも棋譜に数字で明解に書いてある。そういう理が判らない大衆迎合路線など露と消える。千日手以前の問題。