王将戦第1局 森内勝ち変化 | No: 7140
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▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽3二飛 ▲6八銀 ▽6二玉
▲6七銀 ▽3五歩 ▲7七角 ▽5二金左 ▲8八飛 ▽7二銀
▲8六歩 ▽7四歩 ▲3八銀 ▽2四歩 ▲4六歩 ▽2五歩
▲5八金左 ▽7三銀 ▲4八玉 ▽7二金 ▲3九玉 ▽4二銀
▲9六歩 ▽4四歩 ▲4七金 ▽4三銀 ▲9五歩 ▽1四歩
▲6五歩 ▽3三角 ▲5六歩 ▽2二飛 ▲5五歩 ▽2六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲2七歩 ▽2四飛 ▲5六銀 ▽7一玉
▲2八玉 ▽3四銀 ▲6八飛 ▽1五歩 ▲9七桂 ▽2五銀
▲8五桂 ▽8四銀 ▲6六角 ▽6二金左 ▲9七香 ▽1六歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲同 香 ▽同 香 ▲1七歩 ▽同香成
▲同 玉 ▽1五香 ▲2八玉 ▽1四飛 ▲6四歩 ▽同 歩
▲7五歩 ▽1八香成 ▲3九玉 ▽2八歩 ▲7四歩 ▽2九歩成
▲4八玉 ▽7六桂 ▲7八飛 ▽7七歩 ▲同 飛 ▽7五歩
▲7三香 ▽同 桂 ▲同歩成 ▽同 銀 ▲同桂成 ▽同金直
▲8五桂 ▽6三金寄 ▲7三歩 ▽6一玉 ▲4三銀 ▽7一香
▲7六飛 ▽5一桂 ▲3二銀成 ▽7六歩 ▲7五桂 ▽9八飛
▲5八金 ▽2八成香 ▲6三桂成 ▽3八成香 ▲5七玉 ▽6三桂
▲3三成銀 ▽同 桂 ▲4三角 ▽5二銀 ▲3二角成 ▽6五桂
▲同 銀 ▽9七飛成 ▲6七歩 ▽6五歩 ▲3三馬 ▽5一銀
▲7四桂 ▽7七銀 ▲6二桂成 ▽同 銀 ▲5一金 ▽同 銀
▲7二金 ▽同 香 ▲同歩成 ▽同 玉 ▲7四香 ▽8二玉
▲7三香成 ▽投了
127手で先手の勝ち
2004.01.09NHK杯 谷川VS中原 手損角換り早繰り銀 | No: 7139
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放映:2004.01.09
棋戦:第54回NHK杯三回戦
戦形:手損角換り早繰り銀
先手:谷川浩司棋王
後手:中原誠永世十段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3四歩 ▲2五歩 ▽3二金
▲7八金 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲3八銀 ▽3三銀
▲3六歩 ▽6二銀 ▲3七銀 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽6三銀
▲4六銀 ▽4四歩 ▲3五歩 ▽5四銀 ▲3四歩 ▽同 銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金 ▲2八飛 ▽2四歩
▲3六歩 ▽6五歩 ▲7七銀 ▽4五歩 ▲3七銀 ▽3三桂
▲7九玉 ▽8五歩 ▲5九金 ▽6四角 ▲6八飛 ▽2五桂
▲2八銀 ▽4六歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲4四角 ▽3八歩
▲5三角成 ▽4三銀右 ▲3八飛 ▽5七角成 ▲6八銀 ▽4六馬
▲3五歩 ▽6二金 ▲5四歩 ▽5二歩 ▲3一馬 ▽4五銀
▲2一馬 ▽5四銀上 ▲1一馬 ▽5六銀 ▲4九香 ▽4七歩
▲5八金 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲7七馬 ▽8二飛
▲5七歩 ▽4五銀引 ▲4七香 ▽6四馬 ▲4五香 ▽同 銀
▲8四歩 ▽5三金 ▲2六歩 ▽8八歩 ▲同 金 ▽8五香
▲7五銀 ▽同 馬 ▲同 歩 ▽8六歩 ▲4八飛 ▽5四金
▲7六馬 ▽8四飛 ▲9五角 ▽8七歩成 ▲8四角 ▽8八と
▲6九玉 ▽8七香成 ▲2一飛 ▽4一歩 ▲2三飛成 ▽7八成香
▲5九玉 ▽8九と ▲7四歩 ▽4六桂 ▲同 飛 ▽同 銀
▲6二金 ▽投了
109手で先手の勝ち
中原が登場する将棋は飽きない。奇想天外なことが有り得る。
谷川相手に手損角換りは無謀だったかもしれない。谷川はこの戦法での鍛え方が最近違う。64角は2004.10.21A級順位戦でも谷川が丸山相手に指した手。51金からの飛車廻りは丸山が谷川相手に指した手。
中原は谷川が腰掛け銀にすることを期待した。感想戦でそんなことを述べた時点で谷川に盛り上げろと甘えた証し。1年前のNHK杯で中井相手に中井SPを避けたのは中原自身。阿部相手に中原が初めて指した手損角換り腰掛け銀の二番煎じを同シリーズで谷川が付き合うはずはない。
2004.10.25NHK杯阿部VS中原 手損角換り
この将棋の骨格は先手が77銀の1手を省く所から始まる。
14=62銀。この手が緩手。
15=37銀。62銀型の為に早繰り銀での先攻が可能。37銀とするとこの瞬間に初手の76歩と47歩が浮くが65角打は62銀が壁銀となって後手負け。
16=64歩。従ってこの手は先手に必ず計算される。
17=68玉。丸山以上の慎重さ。中原を畏れている。
20=44歩。江戸時代ならここで65角打ちはあるかもしれない。先手は47角成を避ける一手。76歩を食って後手は1歩得。35歩からの攻めには54角で24歩を無視し23歩成なら27歩と叩く。63銀で飛車の横利きを頼りに攻めあい。ところが連盟将棋ではこのような角打はない。単調になりやすいと確信している。棒銀対策には54角を打つが早繰り銀では歩得から54角の展開を嫌う。早繰り銀でも棒銀でも単調には違いない。完全に研究将棋になってしまい横歩取り85飛以上に序盤で決まりやすい。
もしここで68玉を咎めるなら谷川が丸山相手に指した65歩。歩間2-1で3rd作成による故意の悪手だが21手目の35歩の仕掛けの構造が丸ごと換る。
21=35歩。歩間2からの2ndアタック。以下お決まり。
30=36歩。35歩か36歩の選択。余りに単調。
31=65歩。64角打ちと62飛を見せる双頭手。
32=77銀。先受け緩手。
33=45歩。以下谷川はラク。受けるだけ。逆に後手は守備を放棄して行くのみ。
36=33桂。解説は加藤一二三。贅沢も過ぎると引く。永世名人たちに遠慮している。この桂が跳ねて中原ご満悦のはずがない。44角を打たれたら困るので仕方なく指しているだけ。
37=79玉。谷川はこれで勝ちと思っている。
38=85歩。右も左もやり放題。これで後手負けそうと判る。
39=59金。後手が居玉なので。58金は角打+桂跳ね+38歩で負け。
40=64角。角を打てとの催促に素直に従う。これでは見どころも失せた。谷川のワナにハマッタだけ。勝負手ならいきなり3rdアタック。
41=68飛。当家ではひとめ。59金を双頭手にする手法。谷川は後手番でも山崎経由の42飛を指しているので躊躇ない。
>2004.10.31NHK杯 中川VS谷川 手損角換り 対棒銀42飛
以下中原の玉砕。25桂と跳ねては受けつぶしからどの変化でも最後は必ず26歩で桂を殺される。
47=44角。容赦なし。谷川が中原に同情するなら75角。
48=38歩。負けを察して見せ場を造る。
50=43銀。時間調整してくれと要請。
51=38飛。承諾。
52=57角成。52飛や56歩の勝負手は形作りにならないと遠慮。永世名人になるとカッコつけないといけない。
102=78成香。羽生なら83金と打つかも知れない。加藤一二三なら78と。しかし78とから69金でも後手負け。中原らしく桂を取って首を出す。
谷川が寄せ間違えば大逆転。しかし46桂では誰でも切る。だから終局図を一手違いの形作りにするための演技。そうでないと飛車はすぐに取らない。
第2手の84歩と第4手目の34歩の指し方は全棋士の中で中原が最も美しい。谷川や羽生のようにチョンチョンと直したりしない。そのような様式美が最後まで持続するから中原将棋は飽きない。久しぶりに大扇子も開いた。まだ5年は見たい。