体力の限界であろう。
昨晩当家は必死で点数を数えたが1点足りない。
全ての駒を勘定している間に森内は自ら負けにした。
両者の個性と限界がここまで露骨に現れた棋譜を当家は知らない。
羽生は角換り腰掛け銀に横歩取りの構造を持ち込んだ。
34飛の順は横歩取り中空理論の展開。
羽生はこの日の角換り腰掛け銀の為にあれほど横歩取りに執着したといって良いほどの出来。
▲６二歩は当家も即座に出した手。羽生が勝機を掴むにはこれしかない。
それまで点数を何度数えなおしたことか。
手損、角換り腰掛け銀、擬態相振り、千日手、横歩取り、点数合戦。
当家も疲労の限界であった。風呂が気持ちよい。

表示時間はレンタル掲示板が3分50秒程実時間より進んでいる。

日時：2004.05.12-13
棋戦：名人戦第3局
戦形：手損角換り腰掛け銀
先手：羽生名人
後手：森内竜王

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽４五桂 ▲６一歩成 ▽５四歩
▲６二と ▽５三飛 ▲７二と ▽３三歩 ▲４四飛 ▽同　歩
▲５三角成 ▽同　玉 ▲６二飛 ▽９六桂 ▲９七玉 ▽８五桂
▲９六玉 ▽７七桂成 ▲同　桂 ▽８三銀 ▲６五桂打 ▽投了

89手で先手の勝ち

どうも中継が狂ったようなので当家はメシとする。

おいおい

糞！また1点足りない！

MF変化16
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽４五桂 ▲６一歩成 ▽５四歩
▲６二と ▽５三飛 ▲７二と ▽３三歩 ▲４四飛 ▽同　歩
▲５三角成 ▽同　玉 ▲６二飛 ▽４三玉 ▲３五歩 ▽３四歩
▲４一銀 ▽１二飛 ▲５二飛成 ▽３三玉 ▲３二銀成 ▽同　飛
▲３四歩 ▽２四玉 ▲３二龍 ▽３五玉 ▲２三龍 ▽１三角
▲２五飛 ▽投了

97手で先手の勝ち

入玉！入玉！

MF変化15
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽４五桂 ▲６一歩成 ▽５四歩
▲６二と ▽５三飛 ▲７二と ▽３三歩 ▲４四飛 ▽同　歩
▲５三角成 ▽同　玉 ▲６二飛 ▽４三玉 ▲３五歩 ▽３四歩
▲４一銀 ▽３三玉 ▲３二飛成 ▽２四玉 ▲３四龍 ▽１三玉
▲１五歩 ▽投了

91手で先手の勝ち

MF変化14
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽４五桂 ▲６一歩成 ▽５四歩
▲６二と ▽５三飛 ▲７二と ▽３三歩 ▲４四飛 ▽同　歩
▲５三角成 ▽同　玉 ▲６二飛 ▽８五桂 ▲３二飛成 ▽７七桂成
▲同金右 ▽７九銀 ▲同　金 ▽５八飛 ▲６八歩 ▽同飛成
▲同　金 ▽９六桂 ▲９七玉 ▽８八角 ▲９六玉 ▽投了

95手で先手の勝ち

羽生無念！
素晴らしかった。

MF変化13
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽４五桂 ▲６一歩成 ▽５四歩
▲６二と ▽５三飛 ▲７二と ▽５一飛 ▲６二角成 ▽２一飛
▲７三と ▽３三歩 ▲４四飛 ▽同　歩 ▲５三銀 ▽３一玉
▲６四銀不成▽９五香 ▲投了

86手で後手の勝ち

羽生の99香が取られて1点足りない！

ウォー森内！
飛車を逃がすか！

11香か91香を取られて負ける！
1点足りない！
糞！

気をつけろ！
23点しかない！！

これで点数もバッチシ
MF変化12
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽４五桂 ▲６一歩成 ▽３三歩
▲４四飛 ▽同　歩 ▲６二と ▽４三玉 ▲５二と ▽３四玉
▲５三角成 ▽２五玉 ▲２七銀 ▽２九飛 ▲６四馬 ▽９六桂
▲９七玉 ▽２七飛成 ▲１七金 ▽同　龍 ▲同　香 ▽８五桂
▲９六玉 ▽２六玉 ▲中断

間近でみている康光は62歩が見えなかったと言う。
当家は森内の97歩を見て瞬時に出てきた先手の最善手。
数分で数種類作成。森内はすべてを捨てて入玉しかない。
36地点へ脱出路があるのはすでにWV2固め変化でも出てきた。
入玉を直接手で阻止すると羽生は相入玉以外負ける。
康光。森内相手に入玉できなかった時のマシュダ一家馬変化をもう一度読んで来い。あの将棋は後手勝ちだった。

点数数えろ！

MF変化11
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽４五桂 ▲６一歩成 ▽３三歩
▲４四飛 ▽同　歩 ▲６二と ▽４三玉 ▲５二と ▽３四玉
▲４五銀 ▽２五玉 ▲２七銀 ▽２九飛 ▲１七桂 ▽２四玉
▲２五歩 ▽１三玉 ▲６九歩 ▽２七飛成 ▲投了

88手で後手の勝ち

おー羽生！
マシュダ一家正解手。
森内、さあ入玉してみろ！

MF変化10
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽９七歩 ▲６四歩 ▽同　金
▲７一角 ▽５二飛 ▲６二歩 ▽９五香 ▲６一歩成 ▽９八歩成
▲同　香 ▽同香成 ▲同　玉 ▽投了

75手で先手の勝ち

熟成！

羽生にV2固めのダブルパンチを与えないという手であった。
64歩の取込にはじっと取る。
もっとも残虐な手かも知れない。

森内凄い。
受け切りではなく攻め合いとは。

MF変化9
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽同　桂 ▲同　銀 ▽同　歩
▲６四歩 ▽７三金 ▲５六桂 ▽５五銀 ▲７一角 ▽５二飛
▲５三桂成 ▽同　飛 ▲同角成 ▽同　玉 ▲５一飛 ▽５二歩
▲３三飛成 ▽同　金 ▲４五桂 ▽４二玉 ▲３一飛成 ▽同　玉
▲３三桂成 ▽１二飛 ▲２二歩 ▽４二飛 ▲２一歩成 ▽同　玉
▲４二成桂 ▽同　飛 ▲３三金 ▽１二飛 ▲２二歩 ▽同　飛
▲同　金 ▽同　玉 ▲投了

98手で後手の勝ち

入玉されてしまうのが手損角換り腰掛け銀の宿命。そこで27金を打った場合。
MF変化8
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽同　桂 ▲同　銀 ▽同　歩
▲６四歩 ▽７三金 ▲５六桂 ▽５五銀 ▲７一角 ▽５二飛
▲５三桂成 ▽同　飛 ▲同角成 ▽同　玉 ▲５一飛 ▽５二歩
▲３三飛成 ▽同　金 ▲４五桂 ▽４二玉 ▲１一飛成 ▽３二歩
▲３三桂成 ▽同　玉 ▲３五香 ▽２四玉 ▲１五歩 ▽２五玉
▲２七金 ▽２四飛 ▲１四龍 ▽同　飛 ▲同　歩 ▽１五桂
▲投了

96手で後手の勝ち

V2固め2連発
MF変化7
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽同　桂 ▲同　銀 ▽同　歩
▲６四歩 ▽７三金 ▲５六桂 ▽５五銀 ▲７一角 ▽５二飛
▲５三桂成 ▽同　飛 ▲同角成 ▽同　玉 ▲５一飛 ▽５二歩
▲３三飛成 ▽同　金 ▲４五桂 ▽４二玉 ▲１一飛成 ▽３二歩
▲３三桂成 ▽同　玉 ▲３五香 ▽２四玉 ▲１五歩 ▽２五玉
▽投了

90手で後手の勝ち

MF変化6
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽３三桂
▲４七歩 ▽３七銀不成▲６五歩 ▽同　桂 ▲同　銀 ▽同　歩
▲６四歩 ▽７三金 ▲５六桂 ▽５五銀 ▲７一角 ▽５二飛
▲５三桂成 ▽同　飛 ▲同角成 ▽同　玉 ▲５四飛打 ▽４二玉
▲５五飛 ▽５二歩 ▲投了

80手で後手の勝ち

期待してはいけない自己都合変化
MF変化5
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽５五銀
▲５六銀 ▽４六銀 ▲４五桂 ▽４四銀 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三歩 ▲３四飛 ▽９五歩 ▲２二歩 ▽３三歩
▲４四飛 ▽同　歩 ▲２一歩成 ▽４五歩 ▲７一銀 ▽７二飛
▲８一角 ▽７一飛 ▲６三角成
69手でカレー夕食

飛車を下がっては1歩損で継続手が皆無。
この34飛変化は銀卍から真っ先に作成して後手勝ちだった為にボツとした変化。

1歩損で敵陣を乱した直後に歩を入手。
いずれも駒アタリ予備6の状態からの駒アタリ奇数番1の連携プレー。

銀を渡すと飛車が狙撃されるので逃げる。
「桂先の銀定跡なり」と言う格言のデメリットは銀筋に永遠に歩が立たないことと手番を渡すこと。

後手の1歩得に対して連動駒アタリ奇数番1の確保。

同銀-同歩は駒アタリ予備6の状態で手番を渡されても迷惑メール。

銀のステップ2。羽生得意の二重駒アタリ。

逆行駒アタリ奇数番1。
即ち先手不利の仕掛けを後手がそのまま相続。

45桂-44銀変化
MF変化4
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽同　銀
▲同　桂 ▽４四銀 ▲８三銀 ▽同　飛 ▲７二角 ▽９三飛
▲６三角成 ▽５二銀 ▲７四馬 ▽３七角 ▲２九飛 ▽４六角成
▲中断

45桂-22銀変化
MF変化3
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽同　銀
▲同　桂 ▽２二銀 ▲８三銀 ▽６二飛 ▲７一角 ▽中断

46銀-48銀合わせ鏡　26飛変化には34銀逆十字固めで後手勝ち
MF変化2
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽同　銀
▲同　歩 ▽４六銀 ▲４八銀 ▽３五歩 ▲２六飛 ▽３四銀
▲投了

54手で後手の勝ち

6からの駒アタリ奇数番1は負けるのが駒アタリ奇数番原理。

46銀-48銀合わせ鏡変化は後手勝ち
MF変化1
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六歩 ▽３一玉 ▲３七桂 ▽７三桂
▲８六銀 ▽６三金 ▲７七銀 ▽８二飛 ▲８八玉 ▽４二玉
▲６七金右 ▽３一玉 ▲６八金引 ▽４二玉 ▲４五銀 ▽同　銀
▲同　歩 ▽４六銀 ▲４八銀 ▽３五歩 ▲同　歩 ▽同　銀
▲投了

54手で後手の勝ち

夕闇迫る「望湖楼」
「千と千尋の神隠し」
湖底に沸き立つナトリウム
打開した手は八の神

羽生。千日手などにする必要はない。
考えてごらん。
現在駒アタリ予備は6。それを8にしてごらん。駒アタリ偶数番原理の秘技を教えてあげよう。
角換り腰掛け銀の先手の仕掛けはどれも偶数番8から始まっていたことを思い出してごらん。
さあ勇気を出して。

こんな手で次期名人を嫌う者はダンスをしたことがないであろう。
ステップは出ては引く。だからダンスは楽しい。

羽生が見せたマシュダ一家銀の泡踊りの主張は63金が出戻り娘にならないだろうと言うことだけ。ところが羽生は相変らず駒アタリ予備6から仕掛けることはできない。マシュダ一家原理が正しかったことを二人は名人戦を通じてリアルタイムで証明している。
羽生がここで47金としても先手から仕掛けることはできない。7thキーは後手が掌握しているというマシュダ一家理論は覆らない。
羽生が86銀とあがったのは森内が85歩を突いて7thをプレゼントしてくれるかもしれないという微かな期待を周囲にアピール出来るため。羽生演出は連盟棋士にはウマイが当家にはアマイ。

玉のタコ踊り。

羽生の諦念。

63金の空間閉塞手が呼んだ自陣駒アタリ解消斥力の発現。

ご存じマシュダ一家特製銀の泡踊り。スィックス維持。

75歩の駒アタリ奇数番1を2手め前に徹底阻止。いきなり偶数番6から先手が行くとダメだが、換りに44歩を後手が指すと駒アタリ予備7thで先手に手番を渡す為次に先手からの75歩駒アタリ奇数番1で後手負け。

羽生がシックスを残しつつ偶数番原理を見せつける恫喝手。

毎日の無料速報では35手めの局面が偶然下記棋譜と同じだと気がついた。これを指した康光も知らなかったと言う。棋譜はそのまま読み込むとソフト次第で固まる細工があるようなので当家が手入力を行なった自家製オニギリが以下。

日時：2003/06/25(水)
棋戦：A級順位戦1回戦
戦形：手損角換り腰掛け銀
先手：佐藤康光棋聖
後手：青野照市九段

▲７六歩 ▽８四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽３四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲７七銀 ▽３三銀
▲３八銀 ▽７二銀 ▲３六歩 ▽６四歩 ▲６八玉 ▽６三銀
▲４六歩 ▽５二金 ▲５八金 ▽５四銀 ▲４七銀 ▽７四歩
▲３七桂 ▽４二玉 ▲６六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽１四歩
▲１六歩 ▽６二飛 ▲５六銀 ▽３一玉 ▲７九玉 ▽４四歩
▲４八飛 ▽８二角 ▲４七金 ▽２二玉 ▲１七香 ▽７三桂
▲６八銀 ▽８五歩 ▲１八飛 ▽６五歩 ▲１五歩 ▽６六歩
▲１四歩 ▽１二歩 ▲７七桂 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽７五歩
▲同　歩 ▽９五香 ▲同　香 ▽７六歩 ▲６九香 ▽６三金
▲９二香成 ▽６四金 ▲８四角 ▽７一角 ▲７三角成 ▽９二飛
▲６四馬 ▽９九飛成 ▲８九金 ▽９四龍 ▲７四馬 ▽投了

71手で先手の勝ち

青野の敗因1は36手めの44歩の7th作成後すぐに仕掛けられなかったこと。
敗因2は44手め85歩でエイトマンとなったこと。エイトマンはウルトラセブンに負けると子供には教えたらよい。ひどい敗着は46手め65歩。エイトマンは煙草が切れると頭も切れる。

33手めは66歩以外に66銀があると康光は言う。いい線イッテル。しかしその後の変化を聞くとやはりタコ光であったとわかる。

先手：タコ光Ａ
後手：タコ光Ｂ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲９六歩 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲１六歩 ▽６三銀
▲４七銀 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５二金 ▲５六銀 ▽５四銀
▲７九玉 ▽６二飛 ▲６六銀 ▽６五歩 ▲５五銀左 ▽同　銀
▲同　銀 ▽８二角 ▲５六歩 ▽５四歩 ▲８三銀 ▽７三角
▲７四銀成 ▽５五歩 ▲７三成銀 ▽同　桂 ▲５五歩 ▽投了

47手で先手の勝ち

おそらくここまでひどい変化はマシュダ一家冗談変化以上かもしれない。当家ならば「双方隣のミヨちゃんになった場合」などという副題が付く。
まずこの局面で66銀としたら森内は絶対に65歩と仕掛けないばかりか、仮に仕掛けても羽生は77銀と引くのである。すでに2手めにして有り得ない変化など当家の冗談変化にもまず記載しない。

羽生が66歩を指せば当家はすべて掌握できる。無論世間がそれを察した時に羽生は千日手を目指すかもしれないが第1局同様羽生は殺される。
角換り腰掛け銀とは何か？
子供にはこう教えたら良い。
角換り腰掛け銀とは5筋の歩が駒アタリとならない戦形。
だから9-1で残りの駒アタリ予備は8となる。
後手は14歩効果で8筋の84歩を85桂跳ね空間維持とできるばかりか、先手の陣形を見て85歩とすることもできる。最後に85歩とした時に7thキーとなりその瞬間先手が攻めなければ先手は負けるか千日手以外に選択肢はない。
7thキーを保留した状態で先手が先攻することはできない。

なぜ角換り腰掛け銀は先後同型への死の行軍を止められなかったか？
突き詰めると将棋盤の升目が9X9であり初型で歩が双方に9枚並んでいる為であった。この有限空間を無限空間に調整するキーが持ち角と14歩。特に14歩の調整キーに関してはすでに考察済み。持ち角の優位性についても45歩を否定的に見た羽生と森内には何も言う必要はない

羽生が90分の葛藤を経て選択した66歩は悪手。
なぜ悪手かは既存原理ですべて説明ができる。
最善手は当家が言っても誰も信用しないであろう。諸君らの口から言うべきである。それが正解ならば当家はコメントを出すかもしれない。
基本は薔薇十字原型からの逆算。森内は62飛で換算したが薔薇十字原型への憧憬があれば迂回して辿り着くこともできる。
羽生は行った。

羽生。
これほど名人位が重かったとは初めて感じたであろう。
何も言うな。その苦悩はすべて時間に刻まれた。

羽生にはマシュダ一家最善手は無理。
森内。そこまでするなら最後まで介錯しろ。
もしこれを逃したら名人戴冠さえ危険。
羽生は来る。

羽生には指せないということだけが当家には分かっている。
なぜならこれは名人戦なのでね。ここが鳥取ではなく瀬戸内海ならば有り得る。

羽生はこの手を見て大長考中。すでに90分を過ぎた。
ヒントをひとつだけあげよう。
これは宙吊り理論。

便宜上理由は4つに分けたが3と4はセット。
この将棋の骨格は先手25歩と後手84歩。25歩は羽生の決断。84歩は14歩からの必然。14歩を指した森内がすべてここまで誘導してきた。
あとは昨年当家がベストコンセプト賞に真っ先にノミネートした山崎の薔薇十字定跡への道筋に突入するかという壮大な葛藤が一晩あった。
森内はその選択権を羽生に委ねた。だから54銀を封じた。そこまではわかっている。名人への最大限の敬意を森内は昨日示した。

森内が62飛を選択した理由はみっつ
1=羽生が後手の84歩に便乗して受けの最強手を見せた為。
2=79玉に対応する31玉ブランコ後進は飛車先歩の位置で後手不利。
3=44歩は駒アタリ予備偶数番だが羽生が79玉とした為不可。
4=玉の位置を宙吊り理論に組み込む為の唯一の手は攻撃手の示唆。

1-4の条件を全て満たす手は62飛

衛星放送でこの手をリアルタイムで見た時の胸中は筆舌にし難い。
羽生の胸なら張り裂けたかもしれない。
羽生。我々に嫌疑をかけないでいただきたい。我々とて唖然としている。
しかしすぐに冷静になるべき。この手は羽生の79玉に対応している。

康光が居る。見れば本物であった。一昨日の康光は後半が未だに本物か否か不明。藤井の疑問は次に後手が32手め65歩と位を張ったら79玉が緩手になるのではないかというもの。康光はそれに対して66歩と先手から駒アタリ奇数番1を獲得するべきと思考する。藤井はやけに感心して「へぇー」の三連発。
二人ともアホな証拠である。やはり一昨日の康光と本日の康光は同一人物であると当家は断定しよう。後手からの65歩に対して先手が66歩ならば旧島研の連中は全員同歩と取る。駒アタリ奇数番1は即時解消が彼らのモットー。
当家は先手から66歩など絶対に指さない。その理由は自分で考えなさい。また藤井にロハでパクられて自慢されたら不愉快である。
康光の解説ではそれで66銀となった時、後手の飛車先歩が84地点で待機中の為に86歩の飛車先歩交換がないというモノ。だから手番を渡しても有効手が先手に戻るだろうと言う読み。
康光。甘すぎる。森内は絶対にこの局面で65歩は指さないばかりか、羽生は65歩を康光に指されても絶対に66歩とはしない。
当家は一言で説明してもよい。これは角換り腰掛け銀だからだと。

中村まで出てきてしまった。外国産の封切り師匠ともども中村もエキゾチック。中村の迷いは肯定的な為に常に藤井の決めつけより未知の可能性を感じさせる。中村はいきなり藤井の角換り腰掛け銀解説を絶賛しているが、アレはすべてマシュダ一家のパクリなので当家を褒めているのと同じ。ところが藤井も中村も肝腎な原理がわかっていない。中村はここで32手めに後手が65歩と位を取り、先手が45歩とスィングで反対側の位を一手遅れて取るのはダメらしーと知っている。ところがなぜ？とバンカナに聞かれても明解に答えられない。だから3手一組の変化でゴマカス。3手一組の変化などその後詰みまで連鎖させないといけない。だから面倒屋中村にはわからない。
卍位取り変化の局面はなぜダメか当家は一言で説明する。
角換り腰掛け銀における駒アタリ予備7を自ら作成して相手に手番を渡す行為は死を意味すると。

ではなぜ45歩が疑問手か？
理由はふたつ。
1=駒アタリ予備6で後手に手番を渡す。
2=45歩と硬直した位を張れば46角と打つという意志表示を示すのと同じ。

即ち相手に最後のカクシ玉まで見せて手番をタコナンバーで渡すことは道端での立ち小便に近い。温泉街へ行って足湯だけに浸かって帰るようなモノ。

羽生はここで30分ほど思考。
藤井がエンジン始動の時間と言っているが、羽生もこんなタコ棋士にテレビでポンコツ車扱いでは情けない。
藤井は勉強家。マシュダ一家を隈なく読んできた解説。坂田三吉を回想しただけでも立派。それに免じて昨日の藤井システムボロクソ発言は撤回。後手番藤井システムをさらに完結していただきたい。
藤井は勉強家だが勝負師ではない。薔薇十字へ行くか鉤十字に行くかという壮大な葛藤がこの地点。これは分岐ではなく葛藤。
羽生の31手め79玉は後手の1手損が故意に発生させた84歩保留の弱点を逆用する手。ところがこれは逆用というに相応しい攻めの手ではなく、三重駒アタリから玉を開放する自陣駒アタリ原理の範疇における最善手。受けの原理において最善であるという思考法。
なぜ羽生がこの手を選択したかというと昨日の森内の問いかけに対する45歩への疑問が羽生にもわかっている為。

中村の師匠佐伯が封の切り口をストンと落し一通づつ両者に提示。
封じ手は54銀。当然。それに換る73桂は73角変化を疎外する空間閉塞手、31玉は25歩型では飛び込み自殺。

森内！

バンカナ「途中の手順前後は？」
藤井「（ゴマカス）」
藤井は何言っているかわからない。
唯一の藤井の指摘は森内の94歩に対して以下の変化
先手：羽生+藤井
後手：森内+藤井
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽１四歩 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲４八銀 ▽３三銀 ▲６八玉 ▽６二銀
▲７七銀 ▽３二金 ▲３六歩 ▽８四歩 ▲７八金 ▽９四歩
▲３七銀 ▽５四歩 ▲４六銀 ▽５三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲同　銀 ▽４四銀右 ▲中断

この変化で藤井が言っていた羽生からの36銀変化をアルはずと言っている。
藤井には生涯角換り腰掛け銀の意味がわからないばかりか、この戦形に賭ける棋士の魂を汚している。そのような将棋を指すならばバカ単純な横歩取りでも選択するのが貴様の言う「居飛車党」。
フジイシステムの鈍臭い変化と角換り腰掛け銀の格調高い全面戦争を一緒にしないでいただきたい。

29手めは56銀。森内はここで封じ手とした。

消費時間=羽生3時間23分、森内3時間49分
封じ手時刻が5時半でなく5時ならば森内はもっと早く封じる。
封じ手時刻を5時にしろと言っていたのは康光。明日そのように述べていただきたい。
森内がここで封じ手にした理由は羽生に一晩考えて先後同型にしろということ。なぜマシュダ一家が45歩を嫌っているかその理由をもう一度考えてくれという配慮。

森内は61金保留を放棄。ここで30分以上散歩して14歩へ回帰。
あの日の薔薇十字定跡がなつかしい。
山崎は憎めない。ワクワクする。康光も藤井もかつてはそうであった。
27手めはワクワクする局面。その楽しい時間を30分も与えてくれたことに好感がもてる。
やはり同型への死の行軍が最も生命力に充ち溢れている。

康光は今朝早く東京を発ち、飛行機に乗ってハワイに来た「そうだ」。
「ソーダ」と山ちゃんが推定で言うのは康光を信用していないからであろう。
実は昨晩こっそり康光がハワイに来ていたという可能性もある。昨晩の竜王戦におけるキムカズとの戦いはとても本物の康光とは思えないために、アレは中継担当者が途中から指していたということも有り得る。あるいは康光のソックリさんが指していたかもしれない。
もし昨晩の「康光」と同一人物ならば、今日明日の解説は何も期待していない。

毎日の無料速報サービスが以前のように充実してきた。
苦労は多く見えるかもしれないが名人戦が廃止されるより良い。
昨日の駒検分では羽生が▲５九玉△５一玉▲６九金△４一金とブランコに弾みをつけた直後に羽生は▲２九桂とし、森内は△９三歩としたと言う。
大変興味深い。19香では奇を衒う。39銀では金に失礼であろう。そこで29桂となる。羽生らしい。問題は森内。93歩とは凄い。

羽生にしてはインパクトがない。
これは後手にブランコ後進運動を促す恫喝手。後手が素直に52金とすれば駒アタリ予備奇数番5の状態で手番を先手が握って先攻するという脅し。
森内がここで思考できるのは最強戦士の沽券。

序盤における後手の優位性を見せつける玉移動。
藤井はこの手に何も感じないであろう。
これは68玉に呼応するスゥイングと見るだけでは十分ではない。
玉の移動とは最終陣形を確定する決定的な一手となる。この最重要の一手を先手の持ち札をすべて確認した直後に提示できることが後手の特権。この優位性は名人戦第1局と同じ構図。

63銀、47銀の順に指される。チェスと違う点は将棋はこの対の運動が先後逆さになること。
角換り腰掛け銀は楽しい。天地同型は命を賭ける戦形。命を惜しむ者達には大凶にしか見えないであろう。
すでに双方このスィングしか進展性がある指し手は存在しない。
だからどう指しても同じと思考する者には指せない戦形。この地点ではすでに反転した交換しか成立し得ない。

羽生の25歩は共感する。
この16歩は羽生が14歩の遠隔操作を認めた為に腰抜けに見えるがここしか指す所がない。47銀とするとすかさず15歩がある為。羽生が怖いのは後手からの入玉。それを知っているだけで棋界最強棋士の証し。
今日は控え室に康光が居るらしい。通りで昨日はヒドかった。
しかし今日は康光のあの日のマシュダ一家幻の入玉手順を語っていただきたい。あの通り指していれば康光は森内に逆転していた。

羽生が藤井の頭脳で突っ張れば後手番偶数番原理が強権を発動し先手は負ける地点であった。
羽生が素直にゴメンナサイと言うので森内はスィング64歩。
藤井は角換り腰掛け銀など永遠に理解できない。

大爆笑。
羽生。今晩は藤井と昔話に花を咲かせろ。

森内。凄いね。
当家もそれしか考えない。
即ち羽生の36歩を咎める順。
藤井見てるか。貴様の羽生観などすでに通用しない。

非常に分かりやすい対のブランコ運動。
これも14歩効果。矢倉だと互いに端歩を突き合っていない状態で9筋には1筋、1筋には9筋でブランコ運動を促す場合が多い。同じブランコ運動でも反返しの場合はスィング。
19手め96歩で先手はブランコ後進運動を強いられた状態で攻撃手が停滞したまま危険な駒アタリ予備3を後手に渡す。この局面で1歩後手にあれば後手必勝となる。

この手順前後は14歩が作用している。ここで先手が16歩を突くと9筋の端歩交換後後手から85歩の駒アタリ予備5の奇数番を許し先攻権利を与えてしまう。36歩そのものがマイナス逆行相へ転落する仕組み。

同様にこの手も攻撃手としてみない。
これはここで後手が15歩とした場合と比較すればわかりやすい。
位取りの優位性だけで思考するなら15歩が最善。ところが駒アタリ奇数番原理ではこの位取り最善手は駒アタリ予備3を作成して相手に手番を渡すために不利となる。先手が35地点で歩を入手し先手から16歩の逆襲を計れる為。

これが藤井が述べる攻撃手。当家は後手の2手めに対抗する位としか見ない。攻撃手としては間違っても読み始めない。駒アタリ予備2である現実をまず直視する。先手が偶数番を引いている事実だけをじっと見る。

11手め68玉が48銀に誘発された先手の陣形決定通知。
12手め62銀は48銀に呼応するブランコ後進だが今日は熟成への意思表示。これは空間閉塞手なので本来は緩手。
13手め77銀は後手の縛られた33銀より価値がある。
14手め32金。羽生が36歩からの銀の進出を見せて24歩のマイナス値を換算しようとしている見せかけに呼応。
藤井は羽生が68玉としたからには36歩から右銀で先攻すると思っている。
それが14歩を緩手にする24歩の悪手の意味であると。
当家は逆に思考する。1筋方面に行けば行くほど14歩は意味を付与される。
手損角換り腰掛け銀は後手が入玉できるというところまで判明している。
康光はそれが出来なかったが森内は当の相手だったので分かっているはず。

藤井は将棋が悪手を指し継いで行くゲームと理解し始めた。
マシュダ一家登場以前ならば連盟棋士は誰もが将棋は最善手を探す戦いと述べてきた。当家のみが逆行相で分析して悪手が好手に相転化する構造を暴いてきた。
藤井はマヌケなマシュダ一家門下。その泥棒言語がそのうち暴かれるであろう。本当にマシュダ一家言語を理解した者と表層だけマネした者とは雲泥の差がある。猿マネした者は自滅するだけ。マシュダ一家理論は使用法を間違えると魂を殺すことがある。

78金との相違を当家はこう説明する。
68玉は48銀と49金の自陣駒アタリ斥力であると。
ここで78金は14歩にも作用する。

驚いたことに藤井は25歩を突かずに先手に先に48銀もあると言う。
森内がすでに14歩を突いていることを単なる流行としか思っていない。羽生が48銀なら1筋の逆襲が緩和される為に森内は平然と15歩と突き越すかもしれない。
藤井は「居飛車党」と言う言葉で羽生と森内を括る。
それは振り飛車しか指せない者達が「振り飛車党」と対等の立場に誘引するための用語。その逆の力関係をアピールする使用法はない。「居飛車党」という用語は「振り飛車党」が自己弁護する時に多用される。あたかも同等の組織票であると思わせる用語。

78金と32金の交換が入っていない為に羽生は38銀ではなく48銀。
森内との暗黙の了解。
羽生は14歩を直接相手にする十字架銀を放棄。

羽生が決断すれば後手から角交換し同銀に22銀。
羽生は先週、手損角換り腰掛け銀を後手番で初めて公開した。
あの日の海底の爆走は今回湖底の源泉となってしまった。
ピエール・ブーレーズに似ている佐伯昌優は銀ジイと同じ佐伯という名。
ブーレーズと銀ジイを重ねると初期マシュダ一家かもしれない。

羽合町は人口8千人。鳥取県のハワイ町と自ら宣伝している。メールの送り先はhawai.jp。ＪＰが付いていなかったら真っ先に爆撃されるかもしれない。
町の地図にはハワイ海水浴場、ハワイ温泉などと書いてある。
藤井とバンカナは道端の足湯に浸かっている。足湯なのに頭にタオルを載せているのは操の印。みだらなことをすればタオルが落ちる。
温泉は東郷湖の底から沸いている。湖畔に面した対局場の「望湖楼」
羽生は10分程考えていた。最初の数十秒は森内に感心したことであろう。
周囲が飛車を振れと言っているのに44歩などではなく14歩であった。
森内は決して迎合しない。
羽生は昨年の棋王戦の自分が甘すぎたと思ったはず。
だから決断して25歩。

後藤アナが盤面の情況という表現をしている。マシュダ一家愛読者であるとすぐに分かる。
将棋という装置に情況という言葉を理路整然と持ち込んだのは当家が知る限りマシュダ一家が最初である。
情況は状況と書かない理由もある。
30数年前に起草された情況転換理論はもともと文学アナリーゼから派生し政治経済分析に使用される理論であった。それが余りに危険であることが判明した為に将棋に使われた。
マシュダ一家登場以前ならば「盤面の情況」と言う表現は意味を持たなかった。その証拠に連盟棋士は「局面が硬直する」などと言う。当家は情況が停滞すると言う。
彼らとその周辺の人々は出典も曖昧なまま当家の理論を言葉尻だけ織り込んで当用しているが、その言葉に込められた思いがどれほどのものか分からないであろう。

いつもは耳に心地よい藤井の声が煩わしい。
森内の14歩からの先手の派生手を逐一述べているがどれも的外れ。
14歩とは指し手の変化で見ては曇るだけ。
こういう所は見た目の感想をバンカナに聞きまくるのが最も良い。

羽生「マー大変な情況ですけれど平常心で望めればと」
羽生は氷が思ったより冷たいということを最近ようやく体感した。
加藤一二三ならば生涯知らずに済むことであった。
「気持ち的にゆっくりできたので」とは羽生語。
情況とはマシュダ一家用語。

前局までの感想
羽生「1-2局は一方的だったので」
森内「岐路の局面で踏み込めるかという勇気が試された」

本局への抱負
熟成

羽生は先手では飛車を振らないのですぐに26歩。
森内はバシっと14歩。
ハっとする瞬間。そのタイミングの素晴らしさに息を飲む。
棋士が自らの指で表現するシナリオはかくも凄まじい。
これは単なる薔薇十字への誘いではなくなった。
いきなり三つ又交差点で出会う幻獣。
羽生を叩き起こす森内。

後藤アナが台本通りに聞く。
「戦形は何がよいと？」
コケシは台本通りに答える。
「私は振り飛車党なので」
怖いリクエスト。昨年羽生は熊本ファンの振り飛車リクエストに答えて丸山に棋王位を奪われた。あの対局で完全にリズムを崩してしまった。
森内の第二手めは3分ほど経って指された。
34歩。
森内は空気を飲んでいる。

陽が低い。
鳥取県羽合町で羽生の初手76歩がすぐに指された。
二手指しの要請に羽生は躊躇後、力なくハイと応え再度76歩。
佐伯昌優の立会い。
写真用に初手を何度も繰り返すのはたてまえ。
実態は対局者に言うことを聞かせるための無言の威圧。
この2手指し強要とは振り駒に次いで連盟将棋の悪習。
副立会いの中村も怒っているかもしれない。
ＮＨＫ解説は藤井。随分コケた。
アシスタントは坂東香菜子。通称バンカナ。先々月高校を卒業。
話ぶりが腰を落とした生放送初出演。
カメラが引くと氷で作ったコケシに見える。
カメラが寄ると知らないはずの記憶が蘇る。
再び盤面が映る。
駒影が長い。