2003.12.21A級順位戦 森内VS康光 後手番一手損角換り
実況&分析 マシュダ一家
 

森内6戦全勝  No: 3607 [返信][削除]
 投稿者:報告  03/12/22 Mon 00:12:06

対局日:2003/12/21(日)
棋戦:A級順位戦
先手:森内
後手:康光

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽1四歩 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽3二金 ▲3七銀 ▽6三銀
▲4六銀 ▽4四歩 ▲3五歩 ▽5四銀 ▲3四歩 ▽同 銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金 ▲2八飛 ▽2七歩
▲同 飛 ▽3六角 ▲3七飛 ▽3五歩 ▲5六歩 ▽3三桂
▲5八金左 ▽4五桂 ▲3九飛 ▽2七角成 ▲3八金 ▽2六馬
▲7八玉 ▽7四歩 ▲5五銀 ▽同 銀 ▲同 歩 ▽4二玉
▲2四歩 ▽2二金 ▲3七桂 ▽同桂成 ▲同 金 ▽1五馬
▲4六金 ▽2八銀 ▲6九飛 ▽2四馬 ▲6三角 ▽3七銀不成
▲5六金 ▽3六桂 ▲6八飛 ▽7二金 ▲7四角成 ▽7三金
▲7五馬 ▽4三銀 ▲4六歩 ▽3四馬 ▲5七馬 ▽7四金
▲4七金 ▽7三桂 ▲3七金 ▽6五桂 ▲同 金 ▽同 金
▲2六桂 ▽2三馬 ▲7三銀 ▽9二飛 ▲4五歩 ▽同 馬
▲4六金 ▽5六金打 ▲同 馬 ▽同 馬 ▲同 金 ▽同 金
▲3四桂打 ▽同 銀 ▲同 桂 ▽4三玉 ▲2五銀 ▽4五角
▲6一角 ▽投了

97手で先手の勝ち


年末の康光精神  No: 3606 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 23:57:41

34馬から右桂活用は康光精神。
そんなに苦しんではいけない。それでは清水イチヨである。
右桂や遊んでいる飛車など相入玉を阻止している予備軍と思考すれば、後手は入玉で勝てたはずである。
なんでせわしなく駒を酷使するのであろう?
入玉は奇形ではない。そんなことを言えば14歩など最初から異形として生まれた大江ケンザブローのような世界観しか持ち得ない。


本日のマトメ  No: 3605 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 23:49:37

86=56金打。すでに入玉を放棄しているのでこう指すもの。ここで逃げても馬筋は歩で遮断。
87=56同馬。以下省略。

まとめ。
後手番一手損角換りと言う戦法自体に新たな入玉の光を与えた功績は大きい。14歩に入玉の意味を与えればよいというのが本日の結論。


85手めまで  No: 3604 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 23:39:06

82=92飛。他所はアタリがきつい。
83=45歩。馬筋遮断。
84=45同馬。1歩また入手。
85=46金。恫喝。


81手め73銀  No: 3603 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 23:35:25

どう転んでも負けないという手。どうせただで入手した銀なので辺境地で酷使できる。康光が先に入玉体勢ならば通用しなかった手。
最悪相入玉も可能。玉筋を睨む23馬が生きていては大逆転筋がある。


80手め23馬  No: 3600 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 23:27:32

康光の裸の精神。
序盤の構想1も見せて勝利をみせつけたあと、再び構想3へ戻る極限の芸。
丸山なら迷わず構想1に撤する。それで初期の14歩の可能性は維持できるからである。
しかし死に体同然だった右桂を実際に使った技芸精神は賞賛に値する。


79手めまで  No: 3599 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 23:09:35

75=37金。これで銀得。
76=65桂。恩讐の彼方についに桧舞台へ。
77=65同金。あのひるんだ腰抜け金に復讐される。
78=65同金。56金狙い。
79=26桂。大もとへ楔。


74手めまで  No: 3598 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 23:03:29

72=74金。そこまで苦しみたいとは。
73=47金。先に28桂成ならば38銀成でしのげた。死の下駄となる形が好みでないらしい。
74=73桂。26銀成でも37歩。仕方なく銀を見捨てる。


71手め57馬  No: 3597 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:57:09

当然の凱旋。康光がお返しにプレゼントした連動手。康光には甘い蜜より聖セヴァスチャンの苦悩。


70手め34馬!  No: 3596 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:52:48

康光の悪いクセがでてしまった。入玉する時には色気を出してはいけない。


69手めまで  No: 3595 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:49:00

67=75馬。自陣へ利かす。
68=43銀。やる気マンマン。54歩も阻止。
69=46歩。森内ありがとう。


66手めまでまとめて  No: 3594 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:43:31

60=37銀歩成。金取ると恫喝。
61=56金。ひるんで逃げる。
62=36桂。馬の凱旋阻止+48桂成の攻防手。
63=68飛。ひるんで48地点を受ける。
64=72金。キノコの勢い。もー最高。
65=74馬。こっちに行くしかない。
66=73金。これであの葛藤手の74歩が生きる展開。74歩がサクリファイス。
14歩の価値も大きい。


59手め63角打   No: 3593 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:28:29

ここで先に54歩は同歩ではなく手順に金上げで後手は受ける。そこで森内は先に角打ち。これが常にある為に42玉では52玉変化もあるがそれは暗い行き先しかない。やはり入玉するには33地点からの脱出。
馬作成などすでに後手もやっているので歩切れを解消すればこの程度の犠牲は当然。入玉できれば飛車などあげてもよい。


58手め24馬  No: 3591 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:20:47

総大将の凱旋。
これで入手した1歩は砂漠のオアシス。歩損に歩切れ解消。
砂漠であるために炎熱地獄であることにはかわりはない。
寒空よりマシである。それにしても控え室はまだ寒い。


57手め69飛  No: 3590 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:15:48

朝日オープンの深浦シーザー戦を思い出す。シーザーはポカで諦めたがマダマダ行けた将棋。


56手め28銀打  No: 3589 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:14:03

康光は諦めずに良かったと思っている。
これは入玉準備。マシュダ一家の大局観は序盤からすでに完璧であった。
森内ありがとう。


55手め46金  No: 3588 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:11:45

世の中このようなことがよくある。控え室は森内必勝と見てテレビでも見ていたのであろう。


54手め15馬  No: 3587 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:09:49

康光には夢の変化であろう。夕食休憩時に対局室で葛藤したあの15馬変化がこんな形で蘇生した。24歩をとれるばかりかこれは28銀打の飛車金取りを見せたダブルパンチ。


53手め37同金  No: 3586 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:07:06

36歩で玉砕するより同じような変化でもコチラの37金は痛くない。15馬が逆行連動手になる。


52手め同桂成  No: 3585 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:05:01

ここは色気を出してはいけない。42玉から受けの方針は決まっている。同桂で清算。もともとロハで取られるはずだった桂馬。篤い友情にキチンと答える。


51手め37桂  No: 3584 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 22:01:58

渡りに舟の典型。いつかもこのようなことがあった。森下は絶賛し丸山は否定的という桂馬。
康光の22金の引力で飛ばされた桂馬。相手が耐えているので行くのは引力の法則。


49手め24歩  No: 3583 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 21:58:21

こんな歩は大したことない。もともと入玉で勝つ将棋である。
無論取れば22角打なので取る変化を読む者は松尾ぐらいである。
22金でなんでもない。


48手め42玉!  No: 3582 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 21:54:23

この手を見ただけでも今日は嬉しい。
マシュダ一家実況は控え室より正確と言ってくれている。
これを見て元気がでた。そこでコーヒーを入れてみよう。


暗雲たちこめる寒空  No: 3581 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 21:48:58

どうも後手つらい。やはり森内の玉移動に誘われてあの大長考の74歩は痛い。方針が狂っている。攻めさせられた手が暗い局面。15馬でゴネルべきであった。暗雲がたちこめる寒空ではキンタマが小さくなってしまう。感嘆符がタンタン麺になっている。どの変化も虚しい。張り合いがない。森内相手に新手を造ることはタイヘン。

康光。ガッカリすることはない。新作で成功することなどマレ。


腰掛け銀の四辺形崩壊の後遺症  No: 3580 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 21:29:53

55銀のおかげで連動手の含みが減少している。わかりやすく指している。
次に46歩で桂馬を取られたら困る。それを防ぐ36歩は桂交換でも37金と盛り上げられ逆行連動手は壊滅。
そこで逆転筋を見つけ出したいがさすがに腰掛け銀の四辺形が崩壊してはこの局面では無理。


さきほどのタコ変化の結末  No: 3579 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 20:59:09

さて先ほどのタコ変化の結論であるが27歩ではなく25歩と受ければ後手は勝てる。おろらく市販のどのソフトでもそう指すであろう。
だから森内は55銀。その潜在意識の裏にかのタコ変化はパンチラとしてあったかもしれない。


47手めの局面  No: 3578 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 20:42:28

同銀同歩は当然。そこで47手めのこの局面で控え室はなんと57桂成など読んで森内優勢などと言っている。日浦らしい。そんな手を指すよーでは74歩など指せない。アレは友情を期待した手なのでキチンとここは受けるのが筋である。


45手め55銀!  No: 3577 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 20:28:54

これで森内は男をあげた。刈り上げた頭髪のようにスッキリしている。
やはり相手のパンツの中にいきなり手を入れるようなマネは次期名人にふさわしくない。



ゴーダくらい粘りたい場合  No: 3575 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 20:21:55

こーなる
対局日:2003/12/21(日) 10:34:13
先手:森内
後手:康光

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽1四歩 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽3二金 ▲3七銀 ▽6三銀
▲4六銀 ▽4四歩 ▲3五歩 ▽5四銀 ▲3四歩 ▽同 銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金 ▲2八飛 ▽2七歩
▲同 飛 ▽3六角 ▲3七飛 ▽3五歩 ▲5六歩 ▽3三桂
▲5八金左 ▽4五桂 ▲3九飛 ▽2七角成 ▲3八金 ▽2六馬
▲7八玉 ▽7四歩 ▲3一角 ▽5二飛 ▲2二歩 ▽同 金
▲3七桂 ▽2一金 ▲2九飛 ▽2七歩 ▲同 金 ▽同 馬
▲同 飛 ▽3一金 ▲3三角 ▽投了

57手で先手の勝ち


52飛と受けた場合の変化  No: 3574 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 20:17:31

そこで島くらいは粘りたい場合こーなる

対局日:2003/12/21(日) 10:34:13
先手:森内
後手:康光

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽1四歩 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽3二金 ▲3七銀 ▽6三銀
▲4六銀 ▽4四歩 ▲3五歩 ▽5四銀 ▲3四歩 ▽同 銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金 ▲2八飛 ▽2七歩
▲同 飛 ▽3六角 ▲3七飛 ▽3五歩 ▲5六歩 ▽3三桂
▲5八金左 ▽4五桂 ▲3九飛 ▽2七角成 ▲3八金 ▽2六馬
▲7八玉 ▽7四歩 ▲3一角 ▽5二飛 ▲2二歩 ▽同 金
▲3七桂 ▽2一金 ▲2九飛 ▽2七歩 ▲同 金 ▽同 馬
▲同 飛 ▽3一金 ▲3三角 ▽投了

57手で先手の勝ち


ナベラのように頭金を指させて帰宅したい場合  No: 3573 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 20:12:03

このよーになる。
対局日:2003/12/21(日) 10:34:13
先手:森内
後手:康光

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽1四歩 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽6二銀
▲3六歩 ▽6四歩 ▲6八玉 ▽3二金 ▲3七銀 ▽6三銀
▲4六銀 ▽4四歩 ▲3五歩 ▽5四銀 ▲3四歩 ▽同 銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三金 ▲2八飛 ▽2七歩
▲同 飛 ▽3六角 ▲3七飛 ▽3五歩 ▲5六歩 ▽3三桂
▲5八金左 ▽4五桂 ▲3九飛 ▽2七角成 ▲3八金 ▽2六馬
▲7八玉 ▽7四歩 ▲3一角 ▽5二金 ▲2二歩 ▽1五歩
▲2一歩成 ▽1四香 ▲2二と ▽4一玉 ▲2三と ▽3一玉
▲3二金 ▽投了

55手で先手の勝ち


45手めの森内のイビリ殺し手順   No: 3572 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 20:07:58


康光がマシュダ一家手順の15馬を放棄した為に先手には31角打が発生。
52金受けには22歩打でと金作成。これでは将棋を指すのではなくマナ板ショーとなる。そこまでやるかどうかは森内の性格にかかっている。


44手め74歩  No: 3570 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 19:56:04

まずは逆転の布石。これはこのまま進めると玉砕手順。攻めあいは森内勝ち。
73桂でも72飛でも角打が厳しい。先に15-33-43への馬の転換は48金から35銀が速い為に74歩が間に合わない。そこで先に様子見。忍耐で指すのは大変なことである。時計と相談したのであろう。この手で森内より2倍も多く時間を消費してしまった。
ここで森内が37桂ならば15馬から33馬へ手を戻すことは可能。45桂には同歩で連動手発生。


43手め78玉!  No: 3569 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 18:58:32

なんと夕食休憩直前に森内は78玉。情けない。37桂で行くべきであった。
康光!気合い入れろ!
こんな腰抜けの手を指されて負けては泣けない。
じっくり熟成させて三重苦の意味を思い知らせてやれ。
勝負はまだまだこの先。
この玉逃げは37桂変化の馬による王手を避けた手。そんな変化そのものが腰抜けの証拠。
馬をにじりよって自陣に使え!
33地点まで寄せろ!
クソ飛車と交換させるな。


森内が寄せに出た場合  No: 3568 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 18:38:21

マシュダ一家では結論がでた。43手めに37桂で康光が36歩としても飛車と馬交換強要で先手が攻め倒せる。従って29飛には馬を逃げるしかない。先手は16歩で馬を追っても逃げられる。この馬逃げ変化は36歩の位が残り後手も指せる。3のプラン続行となるが先手は手番ばかりか飛車の活用から角銀桂歩とある為に造る楽しみが与えられる。


43手めに先手から行く場合  No: 3567 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 18:21:27

ここで玉移動は効果ない。そこで森内が攻めるとすれば37桂。桂交換を強要し後手の歩切れをついて29飛への展開を計る。
森内がそこまで踏み込めなかった場合、14歩を生かす15歩の圧迫に意味を与えてしまう。


森内の三重の幸福の悩み  No: 3566 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 18:10:53

後手からのプラン作成は楽しい。右桂まで使える。
なによりそこら中に後手に逆行連動手が転がっている。作戦の岐路となる飛車がより自由。
控え室では森内優勢と考えている。ヒトを見て判断している証拠。
この局面は先手の手番であるが短絡的な手しかない。しかも手待ちをしては先手のみっつの得、すなわち手番、歩得、低い陣形維持のいずれも損ねてしまう。


42手めの形勢判断  No: 3565 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 17:44:44

さて勝負だけにこだわるならすでに後手必勝である。入玉すればよい。それが14歩の顔をたてることになる。
一方で寄せの構図を描きたいという意志が働く。康光プランに森内が受け損なえば後手に勝機はある。
もうひとつは折衷案。森内に攻めさせてマクル。
この三者選択であるが、康光は3で行く。14歩の顔を立てないと意味がないからである。1で行くのは丸山。


42手めまでの分析   No: 3563 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 17:34:29

21=35歩。先手の駒アタリ奇数番1。
森内は37銀からの方針一貫。16歩とブランコ後進につきあわずに最短で攻めている。
22=54銀。対棒銀セオリーで35同歩とは取れないので腰掛け銀。
23=34歩。連動手で1歩得。
24=同銀。歩損解消。
25=24歩。飛車先歩交換。
28=23金。銀桂取りを防ぐ。
29=28飛。無難。
30=27歩。一昨日の谷川と同じようでも出所が違う。康光の場合は歩損で先攻する強行路線。
31=27同飛。当然。
32=36角。27歩打てば当然。双頭手。
33=37飛。47角成を防いで手順に駒アタリ奇数番1。
34=35歩。1歩損してしかもここで歩切れ。しかも手を渡す。後手ならこれぐらいやらないと森内相手に勝機はない。
35=56歩。駒アタリ予備作成。
36=33桂。全軍躍動。これが後手の主張。37桂が先手の華ならば、後手の33桂は後手番に加えて手損と歩損の三重苦で生じたヘレンケラー。
37=58金左。右ではない。左前と言う。
38=45桂。気分は春が来る前に咲こう。
39=サンキューと飛車アタリを逃げる。徹底防戦のつもり。
40=27角成。ここで若手が「何だ後手やるじゃん」と言っても遅い。
41=38金。右金がここで受けてぎりぎりの受け続行。
42=26馬。歩切れなのでこれで一段落。

ここで寄せの構想を描けるのは後手。先手はそれに追従することになる。どちらをもって指したいかと中倉彰子に聞かれたら当然デザインする方と答える。更正係の碓井涼子ならば先手持ちであろう。



現在42手めまで  No: 3561 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 17:01:16

若手棋士の意見では35手めまでで後手指せんの?ということらしい。
指せるどころかすでに後手十分である。


森内の工夫  No: 3560 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 14:01:49

以下の展開と違う点は18手までに森内は14歩を緩手と見ていること。


開始日時:2003/10/06
持ち時間:各4時間
棋戦:第34期新人王戦
先手:田村 康介 五段
後手:行方 尚史 六段

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8八角成
▲同 銀 △2二銀 ▲7七銀 △3三銀 ▲3八銀 △6二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3六歩 △6四歩 ▲3七銀 △6三銀
▲4六銀 △5四銀 ▲3五歩 △4四歩 ▲3四歩 △同 銀
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三金 ▲2八飛 △2四歩
▲5六歩 △4五歩 ▲5五銀 △同 銀 ▲同 歩 △4六歩
▲同 歩 △5七角 ▲4七銀 △8四角成 ▲5八金左 △4二玉
▲3五歩 △同 銀 ▲2二歩 △同 金 ▲1七角 △3四歩
▲3六歩 △1五歩 ▲3五歩 △1六歩 ▲2六角 △1七銀
▲同 桂 △同歩成 ▲同 香 △同香成 ▲同 角 △2五香
▲2六歩 △1六歩 ▲1八飛 △1七歩成 ▲同 飛 △1四歩
▲7五銀 △8五馬 ▲3四歩 △2六香 ▲1四飛 △1三金
▲1五飛 △2五桂 ▲2二歩 △2七香成 ▲6八玉 △1四歩
▲1六飛 △3七桂成 ▲2一歩成 △2五角 ▲4五桂 △1六角
▲6四銀 △3四角 ▲5三銀成 △3二玉 ▲2二銀
まで89手で先手の勝ち

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/031010-14bbs.html#2846


上記対局の伏線が以下の羽生の棒銀。

対局日:2003/09/21
棋戦:第2回千葉県柏将棋祭 公開対局
戦型:後手番一手損角換り
先手:羽生善治 名人+竜王
後手:谷川浩司 王位

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽2二銀 ▲6八玉 ▽3三銀 ▲3八銀 ▽6二銀
▲7七銀 ▽6四歩 ▲2七銀 ▽6三銀 ▲2六銀 ▽1四歩
▲1六歩 ▽4四歩 ▲5八金右 ▽7四歩 ▲1五歩 ▽同 歩
▲同 銀 ▽同 香 ▲同 香 ▽1三歩 ▲1二歩 ▽2二銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三銀打 ▲2六飛 ▽2四歩
▲1九香 ▽1二銀 ▲2四飛 ▽3三金 ▲2八飛 ▽2四歩
▲7八玉 ▽5二金 ▲2五歩 ▽同 歩 ▲1七桂 ▽3二金
▲2五桂 ▽2四歩 ▲1三桂成 ▽同銀右 ▲同香成 ▽同 桂
▲2四飛 ▽2一香 ▲3四飛 ▽4三金右 ▲3六飛 ▽2七角
▲7一角 ▽4二飛 ▲6二銀 ▽5二玉 ▲1四歩 ▽2五桂
▲1三歩成 ▽3六角成 ▲同 歩 ▽4一飛 ▲1二と ▽7五歩
▲6一角 ▽同 飛 ▲同銀不成 ▽同 玉 ▲6二銀 ▽5二玉
▲5一飛 ▽4二玉 ▲5三銀成 ▽5一玉 ▲6二角成 ▽4一玉
▲6三馬 ▽3一玉 ▲5二銀 ▽4二金引 ▲6四馬 ▽投了

89手で先手の勝ち

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030924bbs.html#2571


いずれも89手で先手が勝っている。森内が今日87手で勝てば名人挑戦どころか名人決定となる。89手ならばいい勝負であろう。


現在対局中のA級順位戦 森内VS康光 後手番一手損角換り  No: 3558 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/12/21 Sun 13:38:58

森内の初手76歩に対して康光は今日の丸山のように34歩。
後手で康光は振り飛車をするであろうか?
森内相手では勝機はない。
では横歩取り?
85飛はマンネリとマシュダ一家に言われている。84飛の大家は森内なので恥は晒したくない。
そこで4手めは14歩となる。ご存じ後手番一手損角換り。行方のおかげでこれは流行戦形から廃れてしまったが、アレはタムラごときに負けたタコのせいであって決して戦法が卑しいからではない。そもそも後手番一手損角換りは谷川山崎戦で我々が絶賛した後手番戦法である。部屋にはこの戦法の開発者であるご本尊のアワジーのゆがんだ顔まで飾ってある。
康光がコレに挑んだことは相手が最強戦士であるだけに年末を飾るには最も意味が深い。康光演出は常に最強手を迎撃することにある。
森内はハブサディスムに従って17手め37銀。
37桂の薔薇十字定跡とはしない。これは加藤一二三の系譜である。真摯に名人をひたすら目指している。今日勝てば名人挑戦決定。またハブが待っている。

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030811ryuW.htm