2004.04.25NHK杯1回戦 南VS中村 矢倉65歩型 No: 5026 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/04/25 Sun 22:31:05

日時:2004.04.25
棋戦:NHK杯1回戦
戦型:矢倉森下システム+45手め65歩型
先手:南 芳一 九段
後手:中村 修 八段

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲6七金 ▽4一玉 ▲7八金 ▽5二金 ▲6九玉 ▽4四歩
▲7七銀 ▽3三銀 ▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4三金右
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽2二玉
▲8八玉 ▽7四歩 ▲4六銀 ▽5三銀 ▲3七桂 ▽7三角
▲2六歩 ▽2四銀 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲3八飛 ▽9四歩
▲1八香 ▽9五歩 ▲6五歩 ▽8五歩 ▲2五桂 ▽4二銀
▲3五歩 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽同 歩 ▲1五歩 ▽3七銀
▲3九飛 ▽1五歩 ▲6四歩 ▽同 角 ▲6五銀 ▽4八銀成
▲3五飛 ▽3四歩 ▲3六飛 ▽2八角成 ▲4六角 ▽同 馬
▲同 飛 ▽2四歩 ▲6六角 ▽2五歩 ▲4八角 ▽2七角
▲1五香 ▽4五歩 ▲1一香成 ▽同 玉 ▲3六銀 ▽4六歩
▲2七銀 ▽3三金寄 ▲8四香 ▽9二飛 ▲8一香成 ▽6四歩
▲5四銀 ▽2八飛 ▲9一成香 ▽同 飛 ▲6六角 ▽6五香
▲3三角成 ▽同 銀 ▲6六歩 ▽4九角 ▲3八歩 ▽2七飛成
▲4三金 ▽2二玉 ▲3二金 ▽同 玉 ▲1五桂 ▽2四金
▲1四金 ▽同 金 ▲2三角 ▽4二玉 ▲1四角成 ▽8六桂
▲同 歩 ▽同 歩 ▲5三金 ▽5一玉 ▲6三銀成 ▽8七金
▲同 金 ▽同歩成 ▲同 玉 ▽8六歩 ▲同 玉 ▽8五歩
▲同 玉 ▽8二香 ▲8四歩 ▽投了

123手で先手の勝ち


53手めの局面は中井スペシャルへの導入。後手が次に15同歩の時、64歩-同角-35飛-34歩-65歩とする中井十字飛車は昨年 7月13日(日)に放映された中井VS畠山鎮で登場し、中井が女流初のNHK杯戦勝利を収めた感動的な1局。
解説富岡はソレさえ知らない。涼子が中井の名を出しても聞いていない。
2003.10.15王座戦第5局最終局でも同じ手順が現れ羽生は65同歩の改良手順で対抗した。
65同歩は羽生が昨年最も印象深いと日経に自慢している一手。
今日は中村が54手めに15同歩と取らずに即興で37銀打ち。なぜ即興かと言うと銀を打つ入玉筋ならここは27銀打ちの方が紛れが少ない為。

MF変化 27銀打ち+28角打ち
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲6七金 ▽4一玉 ▲7八金 ▽5二金 ▲6九玉 ▽4四歩
▲7七銀 ▽3三銀 ▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4三金右
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽2二玉
▲8八玉 ▽7四歩 ▲4六銀 ▽5三銀 ▲3七桂 ▽7三角
▲2六歩 ▽2四銀 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲3八飛 ▽9四歩
▲1八香 ▽9五歩 ▲6五歩 ▽8五歩 ▲2五桂 ▽4二銀
▲3五歩 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽同 歩 ▲1五歩 ▽2七銀
▲3九飛 ▽2八角成 ▲4六角 ▽同 馬 ▲同 歩 ▽2八角

MFコンセプト

1=先手の端攻めを逆襲して入玉を確実にする。
2=先手からの必殺45歩を封印する62手め46馬を期待。

先手の権利は46馬-同歩の時に連動手となる46歩の為にこれを双頭手で殺すのが後手のMF戦略。
後手の対応=49手めは2を消すために▲4九飛が最善だが実戦ではアタリを畏れて遠くへ逃げるであろう。35飛と歩と取っては34歩で飛車が死ぬ。

27地点へ打つ銀と言えば上記2003.10.15王座戦第5局で当家が羽生が指す前に実況で予告した一手なのでマシュダ一家に初夜権がある。
その後の中村は37銀があまりに筋と離れていることも無反省に15同歩と取っている。しかも先手に66角など許す桂取りなど悠長に行なって先手を切らしにかかるという無計画性をさらけ出す。このような者はサラ金に手を出すと生涯を棒に振る。
富岡は解説として失格。中村は37タコ銀から終始おかしい。それをずっと中村良しの解説をしていたのが富岡。挙げ句に南の77手め36銀打ちを悪手の見本のようにコキおろしている。見ればコレしかないのはひとめ。富岡は筋が良い棋士と長年いわれたが頭が悪い。筋が悪くて頭が良いヨネちゃんに説教してもらいたい。コイツのおかげで南の矢倉玉手箱の妙技が台無しである。
80手め33金はアホを通り越している。こんな所は86歩と決まっている。羽生でもそう指す。南なら当たり前と思っている。矢倉の感覚がすでにまったくない中村。以下は漫才に近い。中村はなんと自玉が詰むように指している。ハリセンで殴られるボケ役であろうか?
108手めで矢倉崩しの86桂を思い出した所を見ると自虐的な高校生日記に近い。これが中村が常に人気有る理由。青春の苦い思い出を代りに演じてくれているのが中村であった。そこにホロ苦いノスタルジーを感じる者が中村ファン。

118手めは78銀でも詰まない。その場合は南は上に逃げてくれない。▲同 玉 ▽6七角成 ▲同 玉 ▽4七龍 ▲5七桂 ▽投了
やはり本局のように123手で先手の勝ち。

感想戦では102手め14銀打ちなら中村は入玉できたはずと喜んでいる。ならば最初から37銀ではなく27銀と打つべきであった。あの有名な局面で即興で指すからこんな感想が出てくる。