棋王戦第4局前夜 名人戦は賭博場ではない 2002年対局料考察

MashudaBBS2003.03.03-04


名人戦は賭博場ではない 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 4日(火)06時21分31秒

しかし誰が今までこのことをあのバカタレに言えたであろう。だから羽生は棋王戦の先手番で25連勝もできたのである。棋王戦のように持ち時間が4時間しかなければ必ず終盤で相手はポカを出すと羽生は知っているわけである。我々は相手のポカにすがって終盤力だけで指すような将棋ばかりでは棋理の発展はないと何度も繰り返し述べてきた。羽生が名人に相応しくないということは羽生自身が自覚しているのである。人間が今考えるべき序盤からの壮大な構想を描いているのは康光であり、丸山である。それに対する巨大なアンチテーゼとして森内が名人となったのである。しかも森内の場合は古典的弁証法におけるアンチテーゼなどとは全く概念が違う。丸山が相手だったからこそ昨年の名人戦はあのように古典的王道を最初は目指せたのである。後半は既成概念を越えている。だからこそ我々も熱くなれたのである。羽生など考え方が古すぎる。森内の場合は相停滞手を丸山同様に駆使した。それはマイナスタイプかプラスタイプかという違いとなる。昨年の順位戦は森内のブッチギリであった。康光が最後まで食いついたが、ラス前に藤井に負けてダメにしたのであった。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/20020123Satoh.html
一番悔しかったのは羽生などではなく康光だったのである。一年の流れからは今期は康光が名人挑戦者に相応しい。しかし藤井システムの未解決の問題点、即ち相停滞手のプラスとマイナスの拮抗を森内が7番勝負でより鮮明にするということも、将棋史にとって非常に重要なことである。羽生の将棋では名人戦がただの賭博場である。


羽生の負け惜しみ 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 4日(火)05時49分01秒

丸山はどんな気持ちでいることであろう。先月22日の第3局の感想戦では21香成が敗因と羽生は言ったらしい。我々がライブ実況中に指摘した通り丸山の事前手26歩がポカと知っていたわけだ。ここで飛車成を事前に防ぐ桂打を断行できたということである。ここで桂打なら79桂ではなく86桂もある。74桂と跳ねれば62地点に鎮座する銀に当たるのでこの方が羽生らしい。丸山が24銀と香を取れば先ほど打った命の26歩が飛車で取られ歩切れの丸山はタイヘンである。歩の無い将棋は負け将棋となる。当日は丸山の26歩を我々以外は観戦者は絶賛していた。終局後もこの手が勝因と周囲では思われていた。我々と羽生だけはそうは思わなかったということである。しかし羽生に言おう。角交換から加速定跡を選択したのは羽生自身である。だから21香成が敗因だなどと言うこと自体負け惜しみである。ここで羽生が長考していたことは我々も知っている。普通なら升田大山将棋のようになるはずだと我々は98角打ちの時点から実況で述べている。そして升田大山将棋を泥試合と公言した羽生にはそんなことは絶対にできないとも知っている。その選択に時間を費やしたということは評価する。しかし負け惜しみで21香成が敗因だなどと言うこと自体見苦しい。自分の将棋を選択したならば自分の将棋を貫くべきである。羽生ならば95歩が敗因だと素直に言うべきであった。このバカタレ!

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030221kiou3.html


2002年対局料考察4 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)16時54分42秒

さてなぜ島が自著の時給が800円台と先崎にこぼしたかというと、彼の年収は公表額から推定すると1478万円である。別に本など書かなくともよいのである。中原はハッキリこの年収では妾に月20万円も払えない。林葉にこれ以上たかられては家をでるしかないであろう。連盟が肩代わりすればなんとかなった。森下も昨年の竜王戦1組の優勝賞金500万は家のローンにあてると公言していた。その半分しか手許に入らないのだから当然であろう。
だから棋士は上位者に間違っても不敬な態度はとってはならないのである。アマはそれが許されるが、連盟棋士である限り、少なくとも上位20名の棋士に頭があがらないのは当然である。青野が初乗り660円のタクシーで決戦に乗り込むのも精一杯の贅沢なのであった。米長は順位戦から離れたので仮に対局料が1千万でもその半分しか手許に入らないのである。だから中原がうらやましくてネットでブーたれるのは当然である。中原米長時代のプール金の分け前は当然理事職でもやってもらって分配すべきであろう。会長は北野たけしが最善である。名誉会長ではなく免状に署名してもらう。元もと免状収入など年間500万もない。こんなものが減収したからと棋士総会で米長が増収を訴えるなどバカである。免状など権威を顕在化するためのものであり実態はファンサービスである。こんなもので棋士が食えるはずがない。


2002年対局料考察3 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)16時22分51秒

さて上位20名の棋士は全棋士にとって足をむけて寝られないほどの神様であるが、中に変なのが二人いる。今期絶不調の高橋と南である。実は彼らは竜王戦1組に居るためにこのような高額となっている。
彼らは順位戦は手抜きし、竜王戦をメインに生計をたてている裏切者である。毎日新聞はこの二人に文句を垂れるべきであろう。


2002年対局料考察2 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)16時13分06秒

さて賢い諸君は気がついたであろうか?
将棋棋士上位20名の年間獲得賞金と対局料は全部足すと6億円弱である。
実はこのお金は全額彼らが貰っているわけではない。将棋連盟を維持する必要経費がある。運営費25%、固定給25%、賞金対局料分配50%となる。なにせ棋士150名養う必要がある。
つまり獲得賞金と対局料は連盟の金庫にすべて集金されて、あとは全棋士に分配されるのである。A級棋士は固定給ならば60万円なので給与分年収で720万円。それに自分の獲得賞金と対局料の半分が加算されて棋士の年収となる。いわばボーナスである。
C2棋士の年収が約300万円である。ところが仮に上位20名の獲得賞金と対局料だけを全員に均等に分けると一人の年収が4百数十万円となる。これは日本人の平均収入である。税率も最も効果的である。各種教育援助金も家庭で受けられる。上位20名だけ仕事すれば、あとの130名は遊んで暮らせるということである。運営さえうまくやりくりすれば日本将棋連盟などリストラせずに楽勝であろう。


看板広告 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)13時00分38秒

下記ひげのカメラマン氏の写真日記に興味深い写真が掲載されている。
http://www.asahi-net.or.jp/~wa9t-nkn/turuni.html
谷川が自前で用意したペットボトルは伊藤園の「おーいお茶」である。
これは内藤國雄がCMにでたこともあるサントリー「のほほん」に対抗したものであろう。
看板広告を入れたらどうかという下記マシュダ一家案に対し、2ちゃんねる囲碁将棋板では盤や駒台にシールでも張ったらどうかと言う鋭い提案が出ていた。笑えるがそれは無理である。そこまでやったら常識外となる。しかしペットボトルなどは最高の素材であろう。康光が棋戦で愛飲したサンペグリーノやペリエはかなりの影響力があった。棋士も個人でタイアップできるはずである。

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030226bbs.html


2002年対局料考察 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)12時23分14秒

まあベスト10までは半分近く税金で持っていかれるので額面通り受けてはならない。日本の税制は高額所得者に辛いのである。税務署に納める位ならその分連盟に貯金でもできるシステムであれば、納税は少なくても済むかもしれない。勝てなくなってからその分を還元すれば棋士には都合よいであろう。しかし新聞社はそこまで配慮はしない。読売がすでに自社の賞金額を公表しているので子細工はしにくいのである。中原が負けがこんでも11位であるのはそれでもうまくやりくりした特権と考えるべきであろう。本来は米長も20位までには食い込むべきである。理事職は税金対策の名誉職が数名いないとまずいだろう。それをキチンと法令化すれば連盟が苦しい時は高額所得者からの寄附という手段は合法的である。段位による格差もあるが囲碁界ほどひどくはない。まだ立派なものであろう。
森内や阿部は別にタイトル戦で収入が増えたから結婚したわけではない。皆すでに十分な収入が以前からあるので結婚生活はいつでも開始できた。しかし道を追及したかったということである。
これだけ対局料があるのに棋士はなぜ貧乏臭いのか疑問であろうか?青野ならハイヤーで対局場に乗りつけてもよかったと諸君は思ったであろう。羽生でも徒歩である。彼らは運動だと思っている。しかも家のローンを支払う以外に金の使い方を知らない。貧乏から立ち上がってくると金の有り難みが身に染みている。それで女房に全部取られてしまうという運命なのである。周囲に気を使っているということであろう。しかし貯金する時代ではなくなった。将棋界では才能と努力は裏切らないが、貯金は裏切るのである。


2002年獲得賞金・対局料ベスト20 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)11時49分13秒

順位 棋士名 2002年分
1 羽生善治 竜王11,048万円
2 佐藤康光 棋聖 5,788万円
3 森内俊之 名人 4,872万円
4 丸山忠久 九段 4,405万円
5 谷川浩司 王位 4,231万円
6 藤井 猛 九段 3,417万円
7 郷田真隆 九段 2,851万円
8 堀口一史座朝日 2,631万円
9 阿部 隆 七段 2,563万円
10 森下 卓 八段2,371万円
11 中原誠永世十段1,773万円
12 木村一基 六段1,666万円
13 杉本昌隆 六段1,575万円
14 青野照市 九段1,536万円
15 島  朗 八段1,516万円
16 南 芳一 九段1,480万円
17 高橋道雄 九段1,450万円
18 三浦弘行 八段1,390万円
19 中田宏樹 七段1,365万円
20 田中寅彦 九段1,337万円


角換り腰掛け銀 シュピーゲル・エフェクト 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)11時27分18秒

明後日は棋王戦第4局。先手の丸山は当然角換り腰掛け銀で羽生に挑戦する。羽生もそれを受ける。だから一昨日は青野相手に急戦中飛車を採用した。
角換り腰掛け銀は先後同型からの変化となるであろう。これは棋王戦第2局で指されなくてはならなかったが、羽生が熊本でのファンサービスで四間飛車を選択した為に第4局に見送られたのである。羽生も心憎いところがある。
しかし第4局ではもう逃げられない。康光がつきつけた問題は余りに大きかった。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030129ohsho03.htm
本年度の台風の目であろう。羽生がその回答を最高の舞台で丸山に尋ねることに意義がある。
角換り腰掛け銀の不敗伝説をつくり上げた張本人こそ丸山であった。昨年の名人戦で森内に破れ去ったからには、古い衣を捨て最新定跡を開拓するのが丸山の義務である。羽生は正面から受けるであろう。


深浦の脳内革命 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月 3日(月)05時32分26秒

深浦は藤井には勝てなかった。そこで脳内革命中の深浦は、穴熊攻略戦法としての側面が強い藤井システムを裏から読むことにした。それが1月23日の朝日オープンであった。谷川はこのような発想は絶対にしない。先に歩を突いてA級では藤井に一昨日は負けてしまった。深浦は歩を突かない。換わりにフェイントに継ぐフェイントで地下鉄飛車で藤井玉を8筋から直撃した。一回しか通用しそうもない破天荒な発想だが痛快である。とても深浦とは思えない。A級は近い。

http://www.asahi.com/shougi/open21/k-honsen23-1.html