−−−第十二章−−−

 

『さて、疲れも取れたことだしそろそろ出発するか。』

新しく雉が仲間となった桃太郎達は鬼ヶ島に向かって出発することにしました。

『だけど、もう歩くのは嫌だなぁ。
 あっ、そうだ!!
 この雉の背中に乗って行けば楽だな!!』

桃太郎はそう考え、内ポケットから何やら怪しい香水のようなモノを取り出しました。

「魅躯露香水は・・・・・
 っと、こっちか。」

犬と猿にその香水を吹きかけてやるとみるみるうちに小さくなっていきます。
その後に自分の頭上に香水を一吹きさせ、全身に香水をかけました。

「うん?
 まだ背中にかかってないな。」

桃太郎もみるみるうちに小さくなりましたが、
背中の方だけはまだ変化がないという、
なんとも滑稽な状態です。

「これでどうだ?」

桃太郎は、残りの部分にも香水をかけました。
今度は上手くいったようです。
桃太郎は小人のようになりました。

「さてと・・・・・」

桃太郎は雉から落ちないように自分と犬と猿に命綱をしっかりと結び、
出発の準備を整えました。

「ウシッ、出発!!」

こうして、桃太郎達は鬼ヶ島へ空から行くことにしました。

 

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