−−−第十三章−−−
「あれが、鬼ヶ島・・・・・」
桃太郎はとうとう念願の!?鬼ヶ島までやってきました。
「あの林で降りるとするか。」
鬼ヶ島の住人達に見つからないように林の中で雉から降り、
辺りに誰もいないことを確認しました。
「魔躯露香水は・・・・・っと、
これ、いや、こっちか・・・・・」
桃太郎は内ポケットから目的のモノを出すと、
頭上に吹きかけ、その香水を全身にかかるようにしました。
「これで良し・・・・・と」
その後に、犬と猿にもかけてやりました。
『これからどうするかな?』
桃太郎はこれからの作戦を考えました。
この島のお宝を奪取するための作戦です。
「あまり、野蛮な方法は取りたくもないし、
そういう方法は失敗する確率が多いだろうしなぁ・・・・・」
桃太郎は悩みました。
「うーん・・・・・
宝を奪うという考えを捨てて、
どうにかして譲って貰えれば・・・・・」
さっきからいろいろと呟くだけで、
なかなか作戦が決まりません。
「やっぱり、これしかないかなぁ?」
桃太郎は、やっとのことで作戦を立てました。
「おっと、言葉が通じなかったら何もお話にならないからな。
・・・・・っととと、翻訳イヤホンは・・・・・これだ!!」
何やら怪しげなモノを取り出すとそれを装着しました。
「ウッシ、行くか!!」
桃太郎は鬼ヶ島の街に乗り込みました。