2005年3月のニュース
◆星野道夫の宇宙展
◆アメリカ発着便でライターの持ち込み全面禁止
◆ANWRが危ない!
◆アラスカに日本製原発が設置される?!
◆チナレイクのキャビン群、放火で焼失
◆ポカポカ地球家族
◆松本茂高写真展 [ The Supernatural ] 記憶の大地 カナダ・アラスカ (再掲) |
2005.3.28
星野道夫の宇宙展
写真展『星野道夫の宇宙展』
仙台展 仙台藤崎 本館7階催事場
http://www.fujisaki.co.jp/index.html 2005年3月25日(金)〜4月6日(水) 10:00〜19:30 入場は閉場の30分前まで 金曜・土曜は20時まで営業 最終日は17時閉場 入場料(税込み):一般800円、大学生・高校生500円、小中学生以下無料
仙台展の開催記念として、仙台地下鉄『記念スキップカード』が3月11日より発売。 税込み1,000円 1,000枚限定 問い合わせ:仙台市交通局 電話:022−224−5111
長崎展 長崎県美術館(今春開館予定) 2005年7月16日(土)〜7月31日(日)
星野道夫公式サイト インフォメーション・ページ
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2005.3.28
アメリカ発着便でライターの持ち込み全面禁止
4月14日より、アメリカ発着全便でライターの持ち込み全面禁止へ
今回のアラスカに滞在中に、以下のニュースが入りました。
TSA bans lighters
Monday, February 28, 2005 at 9:18pm
Lighters have now been added to the list of items you cannot bring onboard
commercial airline flights.
The Transportation Security Administration made the announcement Monday.
They say all types of lighters will be banned from sterile areas
beyond security checkpoints at airports and aboard all planes. That includes
butane, absorbed fuel, electric powered, and novelty lighters.
The new policy will be fully enforced beginning April 14.
Lighters Added to Prohibited Items List
アメリカ交通保安部(TSA=Transportation Security Administration)の保安手続き強化に伴い、2005年4月14日より、グアムを含む全てのアメリカ発着便でライターの持ち込みが禁止されるというもの。(機内およびアメリカ合衆国内の空港セキュリティーゲート内=保安検査以降の場所への持ち込みが不可)
911以降、受託手荷物(預け荷物)の中にライターを入れることは不可になっていましたが、これによって機内持ち込みの手荷物として携行することも出来なくなってしまいます。
ガス充填式、オイル式などの種類を問わず、また100円ライターでもブランド物でも、全面持ち込み禁止です。
もし手荷物として携行していた場合には、保安検査の際に没収だそうです。
TSA(アメリカ交通保安部)
大韓航空のニュース・ページ
ノースウエスト航空のニュース・ページ
日本航空のニュース・ページ その他、持ち込みが禁止されている主要物品について

ライター持ち込み禁止は4月14日から施行されますが、2月下旬、一足先に帰国した友人が『トーチ・ライター』は既に没収の対象になっていると知らせてくれました。 私は機材の結露・凍結防止のカイロ灰の点火用にトーチ・ライターを持参していましたが、没収されるのは避けたかったので、滞在先に預けて帰国しました。
セキュリティ・チェックもますます厳重になり、以前はランダムだった靴を脱いだり係官による個別の金属探知機でのチェックが、現在は全員に適用されるようになっています。 フィルムも、以前は新品で未開封の物はそのままスルーで大丈夫だったのですが、昨年あたりからは見事に全部開封されて1本1本厳重なチェックを受けるようになりました。 (本数が多いので、非常に時間がかかるのです!;_;) ただ、どこまでチェックするのかは、空港によってや係官によってバラつきがあるのですけれども・・・。
撮影機材、フィルム、パソコンなどを持参していなければ、列で並ばなければならないかも知れませんが、セキュリティ・チェックそのものは数分で終了すると思います。 機材やフィルムを持っていて、念入りに検査する係官に当たってしまった場合・・・今回、私は帰国時のフェアバンクス空港で、チェック終了までに30分以上かかりました!(*_*;) セキュリティ・チェックが煩わしくて、オーロラ撮影をアラスカからカナダや北欧に変更したという方が結構いらっしゃるのも事実のようです。
出入国方法も変更されて、入国時には指紋をスキャン、デジカメで顔写真を撮影されました。お気軽に観光旅行などで訪れられなくなってしまうのではないだろうか?なんてチラリと脳裏をよぎってしまったり・・・。
アメリカの新入国管理制度 US-VISITプログラム:指紋と顔写真採取 また、システム紹介のビデオが収録されています。 アルファベット順で表記されているので、日本語は随分下のほうです。
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2005.3.20
ANWRが危ない!
CNN
2005年3月17日付け
『アラスカ自然保護区で油田開発解禁へ、上院が可決』
Fairbanks Daily News-Miner
2005年3月16日付け
『ANWR showdown today in Senate』
2005年3月17日付け
『Senate clears way for ANWR drilling』

アメリカ上院本会議で、16日にアラスカの自然保護区内での油田・ガス田を開発する予算案が僅差で可決されたとのことです。賛成51、反対49…本当に僅差。
2年ほど前になるでしょうか、一度は否決されたにもかかわらず!!!!!
(その後、アラスカでもガソリン価格が高騰しているので、よもや…とは思っておりましたが。*_*;)
この舞台は、カリブーが子どもを産み・育てる場所として知られている北極圏野生動物保護区(Arctic
National Wildlife
Refuge=ANWR)なのです。
ANWRには膨大な石油や天然ガスが眠っているとされており、その埋蔵量は既に開発されている北極海のプルドーベイ以上だと言われています。それで、原油輸入量を減らすためという理由で、ブッシュ大統領は開発したいと以前から公言していました。
これまでずっと環境保護団体やアラスカを愛する人たちが抗議デモを行うなど様々な反対活動を行ってきたのですが、とうとう上院を通過してしまいましたか…。(;_;)
前回、上院で取り上げられた際には、ワシントンD.C.の議員さん達に抗議の手紙やFAXを出そう!というキャンペーンがあって、私も出しました。
私はアラスカで入手したポストカードや自分の写真で作ったオーロラのポストカードを使って…他にも星野道夫さんの写真ハガキを使われた方もいらっしゃいました。
また、ANWRをフィールドとされている写真家の土岐 帆(いずる)さんのサイトでは、E-mailに自由に添付して構わないというANWRで撮影された野生動物の画像なども提供して下さっていたと記憶しています。
今また、同じようなキャンペーンを試みるべきではないでしょうか?
あのかけがえのない自然は、壊してしまってからでは遅いのです!!
星野道夫さんは『行くことができない遠い自然』について語っています。
私はまだANWRを訪れたことはありませんが、あの場所を思うとき、心が豊かになるだけでなく、私には生きる糧にすらなっているのかも知れません。
都会の淀んだ空気の底で酸欠金魚になっている時に「あの場所が無事ならば、あの場所があればまだ生きていける」とすら思えるのです。(理由は色々あるけれど、ここでは複雑すぎるので…)
ところが、地元アラスカでは冷めた意見が多いのも事実です。
身近にあると分からない…そういうものなのかも知れません。
また下世話なお話ですが、ANWRで新たな油田が開発されれば自分達の懐が豊かになるのですから、損得勘定抜きというのも難しいのかも知れません。(アラスカでは、毎年住民に石油から得たお金を運用して得た利益を還元するボーナスがあるのです!)
それこそ損得云々の問題どころではないとも言えるのですが、それでは私自身の生活に即時直結しているのか?というと…確かに心情的にはそうだし、地球温暖化を考えると石化燃料からの脱却は必要なのだと思うのですが…う〜ん。(*_*;)
しかし、外からでも声を挙げることが必要ではないかと思うのです。
Arctic National Wildlife Refuge
残された原始の自然を守りたい by Dreamcatcherさん
素晴らしい情報力です!
Arctic
National Wildlife Refuge by YASさん
上院議員の名簿一覧やメイル宛先などが収録されたページへのリンク集やBBSが設置されています。
『Colors of the Wind』 by 土岐 帆さん
今現在のプルドーベイの状況を見ても、非常に違和感を覚えているのに…。
この風景の中、巨大ポンプが設置されたりパイプラインが通ってしまうなんて、どうしても私には許せないし、想像したくありません。
土岐さん、ご無沙汰しています。まだ昨春のお写真お送りしていなくて…ゴメンナサイ!m(__)m
ANWR公式サイト
http://www.r7.fws.gov/nwr/arctic/
ANWR
http://www.anwr.org/
こちらは開発推進派のサイト。
しかと言い分を聞いて…って、英語だなぁ。(^_^;)
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2005.3.19
アラスカに日本製原発が設置される?!
燃料交換が30年間不要で遠隔地の電源供給に向いているという、出力1万キロワットの小型原発を東芝が開発中とのことで、これをユーコン河流域の人口約700人のGalena(新聞文中ではガリーナと表記)に設置予定と報じています。同村では、現在ディーゼル発電で電気を供給していますが、燃料の輸送費などがかさむために、村が代替案として東芝製の小型原発に目を付けた模様。
この原発は『もんじゅ』と同じナトリウムを冷却材として使う高速炉だそうですが、ナトリウムは水と反応すると猛烈な爆発を起こします。それで、環境保護団体などから安全面での問題があるのではという声が出ています。
この度アメリカの米原子力規制委員会に申請、手続きには2年ほどの時間がかかる見込み…とのこと。
Fairbanks Daily News-Miner
2005年3月4日付け
『Rural Alaska community researches nation's first tiny nuclear reactor』
Fairbanks Daily News-Miner
2005年3月5日付け
『Galena reserches switch to nuclear power』
サンケイスポーツ
2005年3月8日付け
【社会】和製小型原発、米で申請へ−アラスカの村が誘致
日刊スポーツ
2005年2月15日付け
アラスカに超小型の日本製原発計画
中日新聞
2005年2月12日付け
アラスカに日本製原発計画 -超小型、東芝が開発中-
この記事が解説も多くて分かりやすいかも知れません。
Alaska Journal of Commerce
2004年12月26日付け
『Galena opens the door to nuclear project』
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2005.3.18
チナレイクのキャビン群、放火で焼失
17日付けのFairbanks Daily News-Minerより
『Vandals torch ice fishing huts at rec area』
チナレイクで15日夜(もしくは16日早朝)に放火によると思われる火事があり、アイス・フィッシングのキャビンが焼けた…という記事。(今年初めにも2棟、今回5棟…合計7棟燃えた模様)

この火事により、知人のキャビンも焼失してしまったことが分かりました。
牧栄さん&真樹子さんの…オーロラ・ウォッチングや撮影のアクティヴィティを催行しているNature Image所有のキャビンです。
寒い湖畔や湖上でのオーロラ待ちの間、暖を取ったり暖かい飲み物を頂いたり、牧栄さんの楽しいお話を伺ったりするのに使っていた手作りのキャビンです。
全くひどいことをする人が居たものです。
折角苦労して建てたキャビンだったのに!
例え犯人が見つかってもキャビンは元に戻らないし、口惜しいやら悔しいやら…。
見晴らしの良い湖でのオーロラ・ウォッチングは気持ちの良いものだし、北の空低いオーロラも見ることが出来ます。秋口には湖面に映るオーロラも楽しむことが出来る素敵な場所…。
安心してオーロラ・ウォッチングが出来るように、日本に居る私でも何かお手伝いが出来るでしょうか?
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2005.3.10
ポカポカ地球家族
『ポカポカ地球家族』 テレビ朝日系列
2005年3月12日(土) 18:30〜18:54
BS朝日 2005面3月18日(金) 21:30〜21:54 2005年3月19日(土) 17:00〜17:24
アメリカ・アラスカでロッジを経営している一家を紹介します。

アラスカ州フェアバンクス在住の古い知人である熊谷夫妻(こう呼ぶのはピンと来ないなぁ…Mokさん&あっこさんのほうがしっくり!)がTV番組にご出演されます。
Aurora Borealis Lodge
フェアバンクス郊外の丘の上に友人と自ら建てたログキャビンで、一年を通してアクティヴィティを提供されている彼らは、素敵なカップル。
オーロラ・シーズンには多くの方が彼らのキャビンでオーロラ・ウォッチングを楽しみ、Mokさんが釣った鮭で作られる鮭茶漬けに舌鼓を打ち、会話にも花が咲き…ということで、リピーターも多いそうです。
私が訪れた時には他にお客様はいらっしゃらなくて、外にはものすごいオーロラが乱舞していたにも関わらず、お話が楽しくて飲み物を頂きながらずっとお部屋の中に居たという…。(お疲れのところ、ありがとうございました!>Mokさん&あっこさん)
その時の貴重な(?)一枚が、左の画像です。 さすが北の視界が開けた丘の上に建つキャビンからの眺めは素晴らしく、オーロラのカーテンが目の前や時には眼下に見え、手を伸ばせば届きそう…というのを体験することが可能です。 工夫すれば、オーロラのカーテンに触れている写真も撮れそうですよ。
現在はまだオーロラ・ウォッチングのみで宿泊施設はないのですが、ゆくゆくは宿泊棟の建設も考えていらっしゃるそうです。 宿泊を望んでいる人の声はますます大きくなっているのですが、彼らの生活を見ていると、その実現はいつ?なんて思ってしまったり…。(^_^;)
その羨ましい生活ぶりを番組中で拝見することが出来そうです。
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2005.3.1
松本茂高写真展
-The Supernatural- 記憶の大地 カナダ・アラスカ
松本茂高写真展
[ The Supernatural ] 記憶の大地 カナダ・アラスカ
mont-bell(モンベル)の下記店舗にて モンベル公式サイト:http://www.montbell.com/japanese/
渋谷店
3月5日(土)〜3月27日(日)
南町田グランベリーモール店
4月2日(土)〜5月8日(日)
奈良店
5月14日(土)〜6月5日(日)
諏訪店
6月11日(土)〜7月3日(日)
 昨年6月〜7月、新宿のニコンサロンにて開催された松本茂高氏ことShigeさんの写真展『My
Everlastiong
Memories』は、素敵な写真展でした。 ヒートアップしてだるい暑さの新宿のビル群の中で、私は清浄な空気を吸うことが出来ました。 今年もますますのご活躍のご様子で嬉しく思っています。 会場がお近くの方は、足を運んでみて下さいネ!
写真展の告知案内
写真展会場の様子
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