エーデルワイス
(花言葉・・・尊い記憶)
如月ヨーコ
苦しみの谷に咲く花は白く
潔き想いを抱いて開く
あまりに大きな悲しみの中で花はいよいよ白く
風に香り 空に香り 瞳の中に香っている
あなたの胸の想いは
どこへ繋がり どこで甦るだろうか
その想いを守りたく
時空の彼方へ問いかけ 祈り続けている
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苦しみの谷であなたは力尽き
それでもなお私の内に誇らしく香っている
過去は現在のようであり 未来も現在のようであり
現在がどこであろうとあなたは香る
(あなたを想えば想うほど苦しい
しかし想わずにはいられないのだ)
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名もなき一輪の花は全うしてしまった
けれども種子は確かなる地にこぼれて----
永遠の白さと香りをもたらし
尊い記憶と共に生き続けるのだ
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