高タカの 211系平屋グリーン車

普通グリーン車サロ211・210


上野行の方向幕もすっかり板についたサロ210−1003

 国鉄末期に登場した211系平屋グリーン車サロ211・210は長年に亘って田町電車区に所属して東海道線で活躍してきましたが、平成17年12月より高崎車両センターに転属し、高崎線で営業運転を開始しました。平成18年3月ダイヤ改正までには全12両が高崎に移動し、その後は高崎線だけでなく、東北線でも活躍する姿が見られるようになりました。

「いざグリーン車内へ」
デッキとの仕切り扉にはオレンジの色付きガラスが用いられています。

「サロ211−1006」
Suicaシステム用カードリーダーが設置された以外はほぼ東海道時代と変わらない車内です。
薄緑の原色モケット車もモケットの張替が進み段々と減ってきました。

座席は特急普通車用フリーストップ式リクライニングと同じですが、普通グリーン料金を徴収することで特別な空間に生まれ変わります。

国鉄末期の登場時は背面テーブルはありませんでしたが、後にセンターアームレスト、通路側手すりと共に増設されました。戸袋部分は窓キセの幅が狭いので折りたたみ式のテーブルが当初より備えられましたが、座席の改造後もそのまま残っています。

「サロ210−1003」
高崎車両センターに配属された際はサロ211−1001、1002とサロ210−1001、1002の4両が柄入りの新モケットで登場しましたが、その後サロ210−1003をはじめ続々張り替えられています。 今後全車このタイプに張り替えられることが予想されます。

「サロ211−1002」
新モケットは一見するとサロE231の色違いに見えますが、全く違う柄が採用されています。この新モケットの採用で車内の雰囲気がガラッと変わりました。

「サロ210−1002」
戸袋窓席の折りたたみテーブルは新モケット車でも健在です。

「サロ211−1002」
戸袋窓席の折りたたみテーブルは座席背面テーブルが取り付けられた後は事実上不要なりました。新モケット車の中には撤去された車両も登場しています。

「NREのチキン弁当」
希少になってきた国鉄時代の原色モケット車でいただく国鉄時代からの東京の代表的駅弁「チキン弁当」は格別です!

 211系平屋グリーン車はサロ110引退後に東海道普通グリーン車のメインとして利用しようと考えていましたが、サロ110引退より少し前より高崎線で活躍を始めたため、東海道線はオール2階建車に統一されてしまいました。 現在湘南新宿ラインはE231系に限定されているので残念ながら211系は東北・高崎線の上野口運用にしか入らなくなりましたが、この211系平屋グリーン車こそが国鉄最後の普通グリーン車ということで今後も末永く楽しみたいと思います。


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