* アンコール遺跡/基本模様・その2 *

壁面・側柱の基本模様を集めてみた。
くどくなりますが(笑って!)
彫刻は、いくらかのパターンがあって、元の面影を残しながら大きくなったり小さくなったり、 またそれを意図的に、或いは勘違いしながら、伝言ゲームのように変化させていった・・・。
が、あたしの持論。その根拠を集めてみた。
一つのパターンから派生していったと思う。

先に書いたように、経蔵に基本模様集のようなものがあり、それを貝葉に模写し現場に持ち出した。 貝葉であれば耐用年数は長くないから定期的に描き移しもあっただろう。
もちろん、彫師の腕・センスも加わり、多数の介在が変化を助長した。

ものすごい面積が彫刻で埋められてはいるが、基本パターンは多くない。
うまく、モデファイかけて使い回ししている。

壁面の模様も側柱の模様も、良く見ていると共通している。

彫る面積の大小で単純か複雑になるかだ。

下は主に壁面上層部模様です。(上写真と同様の上層部に彫られている)



左3つは西バライ西方。続いてクーレン、バケン。
側柱、左2つはかなり古いはず。同じ地域でも年代が違う遺跡が混在する事は普通にあり得る。
極端な言い方をすれば、法隆寺とコンクリートのビルが同じ時代に立っている現代の状況と同じ事なのだ。
2006.9.4(月)

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