NTT舞鶴営業所? ここのページでは駅の高架ホームから見てみましたが、左図はNHK舞鶴ラジオ中継放送局付近からのカットです。後方に山がある、なんか落ち着いた気がする構図です。塔頂の開口アンテナは西舞鶴方面を向いています。

塔頂部拡大 自動車電話基地局のアンテナが2種類ほど観察されました。また位相器(白い箱)や給電線(同軸:とぐろを巻いてます)も見えました。主題の開口アンテナはレドームに覆われ放射器は見えませんが、レドームがぺたんこですのでカセグレンではないかと思います。また鵡川で見たのと同じく、太鼓の皮の様にレドームが固定されてました。また、見難いですが八木アンテナも見えます。

パラボラあります 府総合庁舎の屋上にもマイクロがありました。府総合庁舎はNHK舞鶴ラジオ局と道を挟んで直ぐの位置にあります。また赤れんが博物館、総合文化会館、体育館等の施設も近くです。で、府総合庁舎の屋上のマイクロは上段のものが湾を挟んで対岸の山頂にある中継局、下段のものは電話局の方を向いてます(電話局の屋上にもこっちを向いている同じ形式のアンテナが設置されていました)。また同じ段には垂直設置の八木宇田アンテナもありました(ちょうど柱と重なってますので見難いですが…)。

 上段の開口アンテナはレドームが尖ってるので長めの放射器のもの(パラボラ)でしょうか…?また給電線は黒いものが柱にへばりついて設置してあります。同軸の様に見えます。しかしながら円形の導波管というのもあるのでこっちかも知れませんし。こう見ると結構太くなってますので太い(減衰を減らすための)同軸というよりも導波管でしょうか?。

 同軸は3,000MHz程度までの伝送路線として良く用いられますが、このあたりの周波数を越えると同軸ケーブルの外部導体と内部導体の間にある誘電体(ポリエチレンとかポリスチロール等)によって生じる減衰が無視できなくなります。例えば1,000MHzにおいての減衰量が200dB/km(15mで3dB)という値のものがあります。この量だけアンテナ(放射器)に誘起した電力が受信機(初段増幅器)に到達する前に減衰しますし、それよりも送信機電力がアンテナから放射される前に同軸を温めるだけに消費されてしまいます。

 開口アンテナを使用する帯域では導波管を使用します。導波管は10,000MHzにおいても減衰量が同軸ケーブルより遥かに低い値(種類にもよりますが、例えば方形WRJ-9導波管で0.07dB/m、円形WC-5導波管で0.0146dB/m)です。ただし同軸ケーブルの様に数10m(送受信装置から空中線までの距離)を一気に接続することはできず、定尺のものを繋げて使用する様です。この時に接続部分において機械的に精密加工が要求され加工精度がそのまま損失として表れることもあります。またアンテナや屋内装置付近の双方の末端で建造物等の制限により曲げが要求されることもしばしばでフレキシブル導波管と呼ばれる部品の使用が必要になったりします。同軸ケーブルの場合はそれぼど気にせずに設置(布線)できますが、導波管では簡単にいかない模様です。


対岸の局…らしい 府総合庁舎屋上のアンテナはこっちの方を向いているので、左図のうち何れかの局が対向局になると思います。地図上で8キロくらい離れてます。また伝播路投影面に舞鶴東湾がかかってます。比較的短区間なので(アンテナ)ダイバーシチをとっていない様ですが…

 左図撮影は上図アンテナから0.8kmほど湾に寄ったフェリー埠頭(岸壁)から北側を望んだものです。右下にちょっと見えている紅白の煙突は対岸にある工場(日本板硝子舞鶴工場)のもの、左側にはフレームアウトしてますがクレインブリッジが見えてました。

 中継局がある山は空山(549.6m)付近で、NTT鉄塔情報のページからNTT中継局がある模様です(アンテナ増設できるようです)。鉄塔は6本見えてますがなんか針みたいに細いのが真ん中に見えます…これ、携帯基地局でしょうか?他のはなんか開口アンテナ載ってそうだし。この山の裏側が日本海で、海水浴場があると地図は教えてくれていますが(8歳までここ東舞鶴に居ましたが)行ったことはありませんでした。


撮影:2004.04.30 4枚とも14時〜15時の間


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