鉄塔 富士市の北側に富士宮市があり、やきそばで有名ですが、それとは関係なく左図は富士宮市にある国土交通省富士砂防事務所です。事務所建屋の屋上には円柱で構成された鉄塔が設置してあり、白い反射鏡のパラボラアンテナと塔頂にある船舶で良く見る俗称オバQに似たもの(…気象レーダー?)が曇り空に映えていました。

 パラボラアンテナはここで見たものと同じ形式の様で、国土交通省共通仕様でしょうか?鉄塔にはパラボラの他折り返し放射器のブラウンアンテナ、八木宇田アンテナ、オフセットアンテナが幾つか設置されています。


パラボラズームアップ 鉄塔下側方から見上げてみました。多少角度の異なる方位に開口している2基のパラボラアンテナの対向局がどこにあるか気になるところです。

 この位置から地線が4本あるブラウンアンテナが塔頂のリングに設置してあるのが見えます。左側のたぶんUHF帯のブラウンアンテナのオバQ側の地線に垂直の部分があるのが観察されました。オバQ側への放射を少しでも低減させるため…でしょうか?


オフセット 鉄塔の基部、建物の屋上に設置してあったオフセットアンテナです。反射板にKu-SATとあります。Ku-SATを検索すると衛星小型画像伝送装置とでてきます。災害発生時など、その現地に可搬型の対衛星局を開設し、その画像を関係省庁などへ伝送するシステム…の一部であるオフセットアンテナです。

 Ku帯を使用した衛星通信のためKu-SATと称するともあります。Ku帯はU/L;Uplink(衛星へ)14GHz帯、D/L;Downlink(衛星から)12GHz帯となっており、衛星放送帯の少し上のバンドになっています。

 反射板の前方に支柱を展ばし、その先に送受信装置(ユニット)を置いている格好は(受信アンテナとしては)街中至る所でBS・CSアンテナとして見かけますし、上図の鉄塔の下側にも同じ形式のものが設置されています。送信もしていることと思いますのでユニットには放熱フィンがついていますし、鳥害防止用のトゲトゲも設置されています。

 ちょっと気になったのが送受信装置に接続されている(たぶん)同軸ケーブルが支柱から外れちゃっているところです…風でふらふらしたらユニットの引き出し口箇所に余計な力がかかり、最悪内部で断線しないかと…。


看板 国道139号(登山道交差点)付近に設置された案内看板です。事務所は国道から少し西側の細い道沿いにあります。


旧省庁名 事務所敷地の道路沿いにあった、旧省庁名(及び旧事務所名)が記載された表札(…って言うのでしょうか?)です。

撮影:2009.03.21 15時前
初稿:2009.03.24


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