鉄塔 富士の田子の浦港から1キロほど内陸部の入った、工業団地内にあった鉄塔です。工業団地ではありますが周囲はトラックなどの駐車場やら車幅の広い道路やらで開放感があり、そんな中での比較的高い高さの鉄塔ですので目立っていました。画面下の方に富士山が入るように見てみました。市内からは(市名の通り)富士山が良く見えます。

 鉄塔には放射器がむき出しになっているパラボラアンテナとレドーム実装のパラボラ(カセグレンなどかも…)が2基づつ、塔頂には垂直系のものが1基搭載されていました。右側にあるパラボラと一回り小さいレドーム実装のものは開口方向(指向方向)が微妙に異なるので上下でダイバーシチ…ではなく、別々の回線の様です(左側のものは明らかに方向が異なっています)。右側の開口方向は駿河湾なので、これを超えての(海上)回線か田子の浦港付近までの地上のみの回線か興味のあるところです。


パラボラ 右側上のあるパラボラアンテナを拡大してみました。反射鏡と放射器のシンプルな構造と思います。金属でパラボラ反射面(paraboloidal reflector ; 回転放物面反射鏡)を構成して、その焦点から発射した電波を反射させてビームを収束する(送信の場合、受信の場合は空間波を反射鏡で焦点に収束させる)、懐中電灯の豆電球と反射器でモデリングできます。


パラボラ取付部 アンテナは結構な大きさでしたが、鉄塔のリングには4本のボルトでのみ固定されていました。各ボルトにはビーム方向を微調整するための方向調整機構部となる半円状の板と2本のボルトも見えます。給電線(黒い線)とアンテナ接続部も観察できました。


給電線 遠目で見ると黒い線は同軸ケーブルなのかフレキシブル導波管なのか区別がつき難いですが、鉄塔下部のケーブル固定部分が良く見えましたので観察してみました。楕円形でしたのでフレキシブル導波管の様です。ただ、太いのと細いのがありどの給電線がどのアンテナに行っているのかまでは不詳です。楕円形の太いのが3つ、細いのが数本見えますが、鉄塔上部には4つのマイクロのアンテナがあります。どれがどのアンテナに繋がっているか興味のあるところです。


いかにも 鉄塔を右手に富士山を見てみました。この局の看板(国交省)の奥の方に田子の月(たごのつき)の工場の看板も見えます。静岡県の代表銘菓旨書かれています。似た名前に田毎の月(たごとのつき)がありますが、これは長野県(姨捨サービスエリア付近)で、最中(月見の最中:和菓子)です。田子の月は洋菓子でしょうか、和菓子でしょうか…


撮影:2008.02.24
初稿:2008.02.28

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