東海林修


 私が音楽演奏にカムバックする目標としたのはYMOでしたが、その想いを加速させるきっかけと
なったのは、アニメ映画『さよなら銀河鉄道999』のBGMの1曲だった東海林さん作曲の『光と
影のオブジェ』と言うシンセ演奏曲でした。

 当時は "テクノ" ブームであり、テクノ=シンセ=YMOの時代で、私自身もご多分に漏れずにそ
う思っていましたが、映画 "さよなら銀鉄" で『光と影のオブジェ』を聞いた時は、「YMO以外に
これほどのシンセシストがいるとは・・・」と衝撃を受けたものでした。

 それからと言うもの、YMOのアルバム収集の方は、フリークとなった親友に任せて、私は東海林
さんプロデュースなるアニメ・ソングのデジタル・トリップ収集に走りました。

 レンタルの無い当時は、LPを買うにしても当たりはずれを考えて慎重にならざるを得ませんでし
たが、結局、9枚も買って1枚もはずれが無かったのは驚異的でした。

 それから、10年以上経って私が音楽演奏にカムバックした時、世にはTMネットワークなどが台頭
して来ていましたが、私が真っ先にプレイしたのは『光と影のオブジェ』だったのです。


【1999年9月18日追加記事】

 1999年9月15日。何と当の東海林さんご本人からEメールを頂戴しました。私が驚天動地の如く驚
いた事は言うまでもありません。(まだクリントン大統領本人からメールを受け取った方が私は驚か
なかったと思います(^^;)

 東海林さん曰く、偶然に私のHPをご覧になられたそうで、私の書いていた上記の記事に対して、
「頼んでも書いてもらえないような過分なお褒めの言葉、励みになりました」との、お言葉を賜りま
した。

 さっそく(いささかミーハーの入った)返事のメールを出そうとしたのですが、「配達不能」でメ
ールは返信されて来てしまいました。おそらく諸般の御事情により一般からのメールは受け取らない
ようになさっているのでしょう。

 この場をお借りしまして、私どものような1個人のHPの記事を読んで頂いて、わざわざメールま
で送って下さった東海林さんに感謝の言葉を贈りたいと思います。m(_._)m

 尚、東海林さんは、現在は下記のようなところで活動をなさっています。

・楽譜屋
 http://www.gakufuya.com

・MIDI Pal
 http://www.midipal.co.jp

 ここへ行けば、私がホレた東海林さんサウンドに触れる事が出来ます。また、『MIDI Pal』の方に
は、かの『光と影のオブジェ』(GS音源用MIDフォーマット)の曲データ(有料200円)がアッ
プされています。私が心底ホレ込んでいる同曲がいかなるものかお知りになりたい方は、ぜひダウン
ロードなさって見て下さい。


【2001年8月26日追加記事】

 東海林さんの曲で、私が一番、気に入っている『光と影のオブジェ』には、実は、ふたつのヴァー
ジョンが存在します。

 ひとつ目は、映画『さよなら銀河鉄道999』のBGMとして使われ、同アニメのサウンドトラッ
ク・アルバムにも収録されている『大宇宙の涯へ』とタイトルの付けられた曲です。

 こちらは、言わば "原曲" であり、「光と影のオブジェ」の名前は、サブ・ネームとなっています。
私が衝撃を受けたのが、この曲です。

 ふたつ目は、1981年にリリースされた、東海林さんのオール・プロデュースなる『さよなら銀河鉄
道999/シンセサイザー・ファンタジー』と言うアルバムに収録されている『光と影のオブジェ』
です。

 こちらのヴァージョンでは、『大宇宙の涯へ』より音数が増えて曲全体の厚みが増し、メインのメ
ロディ・ラインの音色も、ややワイルドなものに変わっていました。

 私は、どちらかと言うとシンセサイザー・ファンタジー(以下SF)に収録されている『光と影の
オブジェ』ヴァージョンの方が好きでしたが、手持ちのレコード・プレーヤーが10年ほど前に壊れ
て以来、ずっと同曲を聴く事が出来ずにいました。

 999のSFアルバムは、後にCD版として復刻発売されましたが、私はその事を知らず、その存
在を教えられた時には、すでに店頭から姿を消して久しく経っており、残念ながら入手する事は出来
ませんでした。

 それから長年に渡り同曲を聴く事が出来ずにいましたが、1999年に東海林さんからのメールで『MIDI
Pal』の存在を知り、同ショップにアップされていた『光と影のオブジェ』の曲データをダウンロー
ドしてPCで再生させる事により、久方ぶりに同曲を聴く事が出来ました。

 ただし、MIDIデータによるPC内蔵音源でのプレイでは、同曲の魅力のひとつである、「山びこデ
ィレイ」までは、さすがに再現する事が出来ていませんでした。

 そして2001年8月。オンライン・ストアのデータ・ベースで某アーティストのDVDを探していた
私は、ふと思い立って『銀河鉄道999』のメディアを検索して見ました。

 すると、『さよなら銀河鉄道999/エターナル・エディション・ファイルNo.3 & 4 』(画像は、
下のアルバム・リストを参照)と言う新しいCDアルバムがリリースされているのを発見しました。

 同アルバムは、かつての "さよなら銀鉄" のサウンドトラックの復刻版でしたが、何と、ボーナス
・トラックとして、あのSF版がそっくり収録されていたのです!

 収録曲のリストに目を通すと、サウンドトラックの『大宇宙の涯へ』と、SFの『光と影のオブジ
ェ』の両方が、しっかりと収録されていました。

 それを目にした瞬間、私が同アルバム購入に踏み切るのに1ミリも迷わなかった事は、言うまでも
ありません。

 そして10年ぶりに両方のヴァージョンを聴いた時、さんざ聞き慣れていた曲にも関わらず、私の
腕には鳥肌が立ちました・・・。

 それから二週間ほどして、何と! 東海林さんから2年ぶりにメールを頂戴しました。話題は、上
記のアルバムについてでした。何とタイムリーな事でしょう!

 前回、メールを頂いた時は、返事を出しても不達になってしまったので、今回もダメもとで返事を
出したところ、何と、その返事を頂き、近況などについて、色々と教えて頂く事が出来ました。

 東海林さんは、『MIDI Pal』での活動を続けておられ、御自身のホーム・ページも立ち上げておら
れました。URLは、下記です。

 http://www.shojicorp.com


所有メディア

【レコード】

銀河鉄道999
シンセサイザー・ファンタジー

1981年
日本コロンビア
CX-7042

機動戦士ガンダム
シンセサイザー・ファンタジー

1982年
日本コロンビア
CX-7076

六神合体ゴッドマーズ
シンセサイザー・ファンタジー

1983年
日本コロンビア
CX-7091

超時空要塞マクロス
シンセサイザー・ファンタジー

1983年
日本コロンビア
CX-7098

戦闘メカ・ザブングル
シンセサイザー・ファンタジー

1983年
日本コロンビア
CX-7109

海のトリトン
シンセサイザー・ファンタジー

1983年
日本コロンビア
CX-7122

キャッツ・アイ
シンセサイザー・ファンタジー

1983年
日本コロンビア
CX-7127

超時空世紀オーガス
シンセサイザー・ファンタジー

1983年
日本コロンビア
CX-7137

銀河漂流バイファム
シンセサイザー・ファンタジー

1984年
日本コロンビア
CX-7161

【C D】

さよなら銀河鉄道999
エターナル・エディション
ファイルNo.3 & 4

2001年
日本コロンビア
COCX-31436、31437