TCOSオーディオ・グループ


カセット・デッキ

 ◆(ソニー)TC−K777ES
  クローズド・キャプスタン、クォーツロック、3ヘッド仕様のコンパクト・カセット・デッキ。
  当時におけるソニーのカセット・デッキの最高峰モデルであり、バイアスのマニュアル調整など
  のマニアックな機能を備える。

  ◇エピソード
   我がシステム第2のデッキ。TCOSのシステムの規模が大きくなり、そろそろそれに見合った
   "顔" となるデッキが欲しくなり、ソニー・フリークとしては、やはり最高峰デッキを買うし
   かないでしょ、と言う事で大枚をはたいて購入しました。本デッキが私の手元に来てからほど
   なくして、寮で同室だった松下/テクニクス贔屓のAVマニアの先輩が、私に対抗するかのよ
   うに松下最高峰のデッキであるRS−B100を購入しました。

 ◆(ソニー)TC−K555ES
  クローズド・キャプスタン、3ヘッド仕様のカセット・デッキ。ESシリーズ・カセット・デッ
  キの普及機であり、音質重視の設計で余分な機能を一切装備しておらず、シンプルで扱い易いデ
  ッキである。

  ◇エピソード
   我がシステム初のカセット・デッキ。システムがまだ確立されていなかった当時、唯一の所有
   機器だったハイファイ・ビデオデッキSL−HF77と組み合わせるためにTC−K555な
   るデッキを買いに行ったところ、当該デッキは生産中止になった旨を告げられ、後継機である
   本機を紹介されました。しかし、先代の555より価格が約2万円ほど上がっており、私は思
   わずたじろいでしまいましたが、2万円値引きしてくれるとの事で購入に踏み切りました。本
   機購入後3ヶ月にしてクォーツ・ロック化されたタイプIIが発売され衝撃を受けた事は今でも
   おぼえています。

 ◆(ソニー)TC−K501ES
  ESシリーズ初のリバース・デッキ。当時のソニーには "お手軽/多機能" をコンセプトとする
  FXシリーズと呼ばれるデッキ群があり、音質の追求をコンセプトとするESシリーズからリバ
  ース・デッキが発売された事に疑問を抱いたものだったが、バイアス調整ツマミなどがちゃんと
  装備されており、同じソニーのFXシリーズのリバース・デッキ群との差別化はきちんと成され
  ていた。

  ◇エピソード
   当時、FM大阪で放送されていた飯島真理の番組をエア・チェックするためにリバース・デッ
   キが必要となり、どうせ買うならばこだわったやつをと言う事で本機を購入しました。購入当
   時においてリバース・デッキの老舗だったアカイ製デッキを所有する同僚がさっそく本機の値
   踏みにやって来ましたが、リバースの速さを含め、本機はアカイ製デッキと遜色無い実力を発
   揮し、私は同僚に鼻高々でした。

インテグレーション・アンプ

 ◆(ソニー)TA−FX70【退役】
  出力70+70Wのアンプ。ソニー独自のオーディオ・カレント・トランスファー方式を採用し
  たアンプだが、当時のソニー製アンプの評価は最低であり、取り立てて見るべき性能はない。

  ◇エピソード
   TC−K555ESを購入後、同店の階段を降りている途中で踊り場に本アンプが山積みにさ
   れ、叩き売られているのを発見しました。見るとセレクター部が使い易そうだったので、55
   5とビデオ・デッキをつなぐセレクター代わりに購入しました。当時はまだ、ソニー・フリー
   クになる前の話であり、特にソニーだから選んだ分けではありませんでした。

 ◆(ソニー)TA−F333ES
  出力105+105Wのアンプ。FX70と同じオーディオ・カレント・トランスファー方式アンプだ
  が、AV時代到来に合わせてビデオ音声用入力部が付加されている程度で、こちらも取り立てて
  見るべきものはない。

  ◇エピソード
   システム機器の増加により、FX70では入力数が足りなくなったため、7系統の入力を持つ
   本機に交代させました。当時、すでにソニー・フリークを自認していた私は、買いに行った店
   で、同級のアンプの中で最強の性能を誇っていたサンスイ製AU−D607の横に並んでいる
   本機を「これください!」と指名した私に驚いた店員が、「え!? あぁ、こ、これね。けっこ
   ういいアンプですよこれ、ボリュームが左に付いてるし」と、のたまわった。それって誉めて
   るつもりか?

スピーカー

 ◆(ダイヤトーン)DS−97C
  ダイヤトーンの主力であるDS三桁シリーズの下位に位置する3ウェイ・バスレフ方式の大型ス
  ピーカー。スピーカーの老舗であるダイヤトーンにあっては上級普及機に過ぎない本機だが、す
  ばらしい音を聴かせてくれた。

  ◇エピソード
   当初、かねてから憧れていたダイヤトーンの主力であるDS三桁シリーズの最下級機であるD
   S−1000をターゲットに貯金をしていましたが、いざ購入という時に同シリーズのモデル
   ・チェンジが行われ、1本10万円だったDS−1000が13万に値上げされたため、清水の舞
   台から飛び降りられなくなってしまい、泣く泣く本機に機種変更しました。

 ◆(ケンウッド)LS−11ES
  小型ながら3ウェイを備え、低音までを十分に聴かせる優秀なスピーカー。

  ◇エピソード
   サラウンドのリア・スピーカーを探しに行ったおり、当初はフロントのDS−97Cに合わせ
   てリアもダイヤトーンで固めるつもりでしたが、本機と、同クラスのダイヤトーン・スピーカ
   ーを聴き比べてみたところ、本機の方が音の抜けが良かったため、その場でこちらを買う事に
   しました。

スーパー・ウーハー

 ◆(ダイヤトーン)DS−3W
  スーパー・ウーハーとしては珍しい横置型。低価格であり、ロー・ブースト・スイッチとボリュ
  ームしか付いていないシンプルなタイプだが、低音のパワー十分である。

  ◇エピソード
   当時、巷で流行っていたスーパー・ウーハーはほとんどが縦置型であり、いまいち買う気にな
   れずにいましたが、ある日買ったテレパルに載っていた本機の広告を見て、横置型であり、し
   かもオーディオ機器の標準サイズである430幅である事を発見し、その週の土曜日には買いに
   行ってしまいました。月曜日に会社へ出社した際、さっそく同僚に、「スーパー・ウーハー買
   ったで」と自慢したら、「え? ウーパー・ルーパー?」と言われてしまいました。(^^;

CDプレーヤー

 ◆(ソニー)CDP−501ES
  いわゆる第1世代CDプレイヤーの普及機版で、簡易リピート程度しか機能がないが、それでも
  当時は約17万円もした代物。当時、ソニーのリファレンス・モデルCDプレーヤーだったCDP
  −701ESからプログラム機能を除いたモデル。

  ◇エピソード
   いまだレコードが主役の当時、もの珍しさもあり、思い切って購入しました。会社の寮で初の
   CDプレーヤーとあって、連日、やじ馬が部屋を訪れてはスクラッチ・ノイズのまったくない
   音質に驚愕して帰って行ったものでした。

レコード・プレーヤー

 ◆(デンオン)DP−67L
  当時、レコード・プレーヤーの老舗だったデンオンのプレーヤー群の中では本機は普及機に過ぎ
  なかったが、それでもリニア・トラッキング式プレーヤーとは格が違う音を聴かせてくれた。

  ◇エピソード
   当時使っていたリニトラ・プレーヤーと交代させるべく、AV機器総合カタログを見てさんざ
   考え抜いたあげく決定したケンウッドのプレーヤーを買いに行ったところ、プレイヤーたるも
   のについてマニアックな店員の講釈が始まり、半ば説得され、かつ予算オーバーで本機に機種
   変更とあいなりました。図体がデカい上に重かったため、電車で持って帰るのに途方もなく苦
   労させられたものでした。

チューナー

 ◆(ソニー)ST−S555ES
  なんとFM専用チューナー。2系統のアンテナ入力を備え、電波状態によって切替えられるのと、
  見易いデザインのディスプレイが特徴。S/N比は良いが、受信感度が余り高くないため、性能
  的にはそれほど良いチューナーとは言えない。

  ◇エピソード
   これまた、ソニー・フリークを発揮して、価格的に本機より安く、FM/AM共用で、当時ク
   ラス最強を誇ったトリオ(現ケンウッド)製KT−1010の横に並んでいる本機を指名して
   店員をドギマギさせた一品です。個人的にはデザインが非常に気に入っています。

PCMプロセッサー

 ◆(ソニー)PCM−501ES
  オーディオ信号をデジタル信号(PCM)変換するユニットで、記録媒体にはビデオ・デッキの
  映像帯域を利用するため、ビデオ・デッキに接続して使用する。現在で言うDATに相当する機
  器だが、高価なのと、ビデオ・デッキを利用しなければならない手間から一般には普及せず、D
  ATの登場と共に姿を消した。

  ◇エピソード
   ほとんど物珍しさだけで買ったようなもの。手持ちのCDのデジタル・マスター版ベスト・テ
   ープ制作を目的とするつもりでしたが、実際には主に自分で演奏した音楽のマスター録音用と
   して使用したのみでした。

サラウンド・プロセッサー

 ◆(ソニー)SDP−777ES
  ドルビー・サラウンド(プロ・ロジック)方式採用のデジタル・サラウンド・プロセッサー・ユ
  ニット。アンプを内蔵しないアダプター・タイプだが、0.1mSEC単位で残響音を調整可能。

  ◇エピソード
   購入当時、アンプ未内臓タイプな上に単なるドルビー・サラウンド方式である本機は他メーカ
   ーの機種に比べて旧式化しており、ほとんどソニー・フリークの意地で購入しました。

パワー・アンプ

 ◆(ソニー)TA−N110
  出力55+55W(モノ140W)の単機能パワー・アンプ。3系統の入力切り替えスイッチを備
  える。

  ◇エピソード
   SDP−777ES用に購入したパワー・アンプ。当時のソニーには安価な単機能アンプは本
   機しかありませんでした。

グラフィック・イコライザー

 ◆(ソニー)SEQ−11【退役】
  11バンド・イコライザー。ごくごく一般的なイコライザーであり、他メーカーの同クラスのイコ
  ライザーより1チャンネル分バンド数が多いのと操作部が扱い易いのが売りだが、肝心のS/N
  比で他メーカーの機種に劣っている。

  ◇エピソード
   購入当時、ソニーのイコライザーの知名度は最低で、日本橋(大阪の秋葉)でも店頭に置いて
   いる店は皆無でしたが、ソニー専門店である『AVIC』を訪れた時、箱入りのまま棚の上の
   方でホコリを被っている本機を偶然発見し、思わず衝動買いしてしまいました。もはや店員す
   ら在庫していた事を忘れており、値段を探すのに苦労していた割にはきっちり1割しかまけて
   くれませんでした。

 ◆(ソニー)SEQ−333ES
  10バンド・プログラマブル・イコライザー。スペクトラム・アナライザー、自動音場補正、イコ
  ライジング・パターン・メモリー4つなどの機能を備える多機能タイプ。

  ◇エピソード
   本機が登場するまで、ソニー製のイコライザーはS/N比が他メーカーの物に比べて劣ってい
   ましたが、ようやくタメを張れるだけの物を作ってくれました。しかも、私が憧れていた機能
   をほぼ全部搭載してくれていたので、さっそく購入を決意し、それまで使用していたSEQ−
   11と交代させました。

ダイナミック・レンジ・エキスパンダ

 ◆(dbx)MODEL 353
  オーディオ信号圧縮伸長ユニット。オーディオ信号を高、中、低域の3バンドに分け、それぞれ
  独立して信号の圧縮伸長を行う。記録媒体の周波数特性の制約から原音をある程度圧縮加工して
  録音しているレコードやCDのソースから原音に近いダイナミック・レンジを持つ音を再現する
  事を目的とした機器。

  ◇エピソード
   オーディオ・マニアである先輩の絶大なる奬めにより購入しました。確かにロック系の曲にか
   けると迫力が増しましたが、静かな曲にかけると、かえって音がオンワオンワして異様に聞こ
   えました。

サブハーモニック・シンセサイザ

 ◆(dbx)MODEL 120
  超低音再生ユニット。オーディオ信号の55〜100Hzの帯域をモニターし、その半分の周波数の信
  号を作り出して入力音にミックスして出力する。ソースを録音する際に、音の歪を避けるためカ
  ットされてしまう50Hz以下の超低音を再生する事を目的とした機器。

  ◇エピソード
   50Hz以下の超低音ともなると、賑やかな音楽のなかにあってはなかなか人間の耳には聞こえ
   にくいものなのですが、本機をかけるのとかけないのとでは、明らかに低音の重みが変わりま
   した。なかなかナイスな機械で、買った値打ちは充分にありました。

dbxタイプIIノイズ・リダクション・ユニット

 ◆(dbx)MODEL 224
  日本で広く普及しているDOLBY方式より勝るノイズ低減能力を持つdbx方式ノイズ・リダ
  クション・ユニット。圧縮伸長方式を採用している。

  ◇エピソード
   オーディオ・マニアである先輩が主力として使用していたノイズ・リダクションで、私もいっ
   ちょ試して見ようと思い立ったのですが、ソニーはDOLBYとの提携があってdbxをデッ
   キに搭載出来ないため、外付けユニットである本機を購入した。そして聞いてみたが・・・、
   DOLBY−Cとの違いはよく分かりませんでした。

adresノイズ・リダクション・ユニット

 ◆(オーレックス)AD−4mkII
  東芝が開発したadres(Automatic Dynamic Range Expansion System:自動ダイナミック・
  レンジ拡大システム)方式ノイズ・リダクション・ユニット。DOLBYとdbxの両方式を組
  み合わせたような機能を持つが、普及する事なく消えて行った。

  ◇エピソード
   dbxを皮切りに意味もなくノイズ・リダクションに凝り始めた私は、先輩から国産NRであ
   るadresの存在を聞き、さっそく日本橋へと探しに出かけましたが、すでに東芝はadr
   esから撤退して時間が経っていたためどこの店からも姿を消していましたが、とうとうある
   店の店頭で定価の3分の1程度の価格で叩き売られている在庫処分品の本機を発見し、購入し
   ました。使って見ると、確かに操作が非常に面倒で、それでいてノイズ低減効果の程は他方式
   とさして変わりませんでした。今では単なるレベル・メーターと化しています。

カラオケ・ミキサー

 ◆(ソニー)MXK−33
  AVシステム対応カラオケ・ミキサー。マイク入力2系統、ライン入力3系統、キー変換上下4
  段階、デジタル・エコー、ボイス・キャンセラーなどを備える。

  ◇エピソード
   当時、企画していたセルフ・プロデュース・プロモーション・ビデオの練習にCDやLDソー
   スを利用するために購入しました。

ルート・セレクター

 ◆(dbx)MODEL 009
  3系統入出力、サウンド・プロセッサー3台、ノイズ・リダクション・ユニット対応のルート・
  セレクター。MODEL 007の上級機種であり、要電源タイプでインディケータ付きボタン
  を装備している。

  ◇エピソード
   アンプの入出力端子不足から増設したMODEL 007もキャパシティ・オーバーとなり、
   どうせ買い足すなら同じ物ではなく上級機をと言う事で本機を購入しました。全ボタン型なの
   で、回転型スイッチを備える007より操作性は良いと言えます。

オーディオ・タイマー

 ◆(ソニー)PT−D3【退役】
  1系統電源制御、1日8プログラム動作の簡易型オーディオ・タイマー。プログラムの他に、タ
  イム・カウンター機能を備える。

  ◇エピソード
   システム創設時の3台の内の1台。毎日、ON/OFF動作を最大8個まで登録出来るが、作
   動した後でプログラムは消去されてしまう上に24時間以内の将来予約しか出来ない簡易型タ
   イマーのため毎週のFMのエア・チェックをやる上で少々不便だったため、PT−D555E
   Sと交代させました。

 ◆(ソニー)PT−D555ES
  3系統電源制御、2週間7プログラムのオーディオ・タイマー。プログラムの他に、レディ・タ
  イマー、スリープ・タイマー、ストップ・ウォッチ機能を備える。

  ◇エピソード
   FMのエア・チェックを行う上で、先代のPT−D3では機能的に少々不便だったため、シス
   テムの拡大に合わせてタイマーも本機と交代させました。プログラムのプロセスに合わせて操
   作可能ボタンが光る対話方式であり、操作性が非常に良いと言えます。

パワー・ディストリビューター

 ◆(ティアック)AV−P155
  12口のコンセントおよび電源ノイズ・フィルターを1段装備する電源分配機。AV−P15の後
  継機種であり、極性チェッカーが追加された。

  ◇エピソード
   ティアックが得意とするパワー・ディストリビューターで、旧二桁型番シリーズに代わる三桁
   型番シリーズの最下級機種。安価ながら、ゲーブルにOFCコードを使用したり、電源極性チ
   ェッカーを備えていたりと、なかなかのこだわりを見せてくれています。