■■■AYAの舞台評■■■



宝塚雪組公演

観劇日:1998年11月 30日(火)18時
    C席 23列15番

雪組公演「浅茅が宿」「ラヴィール」

劇場 :1000Days劇場



    舞踏詩『浅茅が宿』
          −秋成幻想−

          作・演出:酒井澄夫

解説=歌劇1998/8月号より。

上田秋成の「雨月物語」より
”浅茅が宿”をメインに数話よりヒントを得て、
人間の果てしない夢とこの世の無情を、日本の四季の絵巻として、
また愛の舞踏詩として描く。




    グランド・レビュー『ラヴィール』

        作・演出:中村一徳

解説=歌劇1998/8月号より。

宝塚の伝統である豪華絢爛なレビューに、
テンポのある現代的なダンス場面を織り混ぜた
華やかなバラエティー・ショー




亜矢さんからのメール感想文です。

今回は「宝塚初体験」の方々のアンケート記録付だ。
面白いぞ。

亜矢さんの、同じ雪組公演(9/8観劇)大劇場の記録も
もう一度合わせて読むとなおいい。

しかし、初心者向けだったのね、この演目って。
でもね、そしたら宙組の御披露目公演
「エクスカリバー」「シトラスの風」
を、この初心者女性達が観劇されていたら
(私は、この公演って「これがタカラヅカだあっっっっ」
 という内容だと思う。
 そういう意味ですっごい好きだけど)
きっと、もっとはまってくれたと思う。
では、亜矢さんの観劇感想メールだ。


「亜矢の観劇評」

 今回は「初宝塚」体験者の20代女性4人と共にいったので、
主に私から彼女らにしたアンケートの結果をもとにした感想にしようと思う。

私自身の感想は大劇場で出尽くしているだが2つほど。

 まず、観劇日に轟が芝居の終盤泣いていたことである。
私としてはトップになってから、
いや、大劇場でも泣く轟を観た覚えがないので、正直びっくりした。
月影との相性がいいからだろうか。心が動かされた。

 あと、成瀬こうきの扱い方である。
つまりは、組替えになった汐見のあとに入っているのだが、
安蘭とのウエイトがあまりにも違うのでこれは予想外だった。

 観ている態度を少し観察したら、
全員芝居のときはオペラグラスで観ていた。
しかし、貸しオペラグラスは保証料金を先に言っておいたので良かったが、いきなり1万円はきついのでは、と常々思っている。
でも、ない劇場よりいいことは確かだ。

 ショーになると、一応C席では最前列なのに、
ラインダンスで全員乗り出しており、
最後の羽根では「うおーっ」という声が出ていた。
そして、最後に終った途端、1人は
「宝塚!凄いよ!」と言って立ちあがった。
「ああ、連れてきて良かった」と思えた瞬間であった。

 さて、アンケートではまず、
「宝塚を初めて観た印象」
をこちらから、13ほど回答を作って丸をしてもらったのだが、
意外と4人とも丸をつけたのが
「あれを1日2回やる体力は凄い」という項であった。

 たぶん上の轟の涙が印象にのこっているのだろうから丸をつけたのだろうが、やはりライブということが大きかったらしい。
宝塚のなせる「人海戦略」がものをいったのだろうか。

 あと4人ともが丸をつけたのが
「はなやか」
(実は「ケバい」という項がすぐ後ろにあったのだが)
と「ショーの最後の羽根はびっくりした」の計3つである。

 今回の特にショーは初心者向けと私は思ったので、
思惑どおりという感じでもあった。
つぎに、「日本物とショーどちらが良かったか」という質問には、
2人日本物、2人ショーとわかれた。

 そして、「出演者で印象に残った人は」
というのもある程度回答を作っておいたのだが、
轟・月影・香寿の3人はそれぞれに3つづつ丸をつけてもらっているが、
「その他」に書いてもらったうちで、貴城けいが3人から書かれている。
芝居での、いわゆる「もうけ役」とはああいう役なのだ、
と私自身が再認識した。

 あと、成瀬こうきに1人、箙かおるに1人ということであった。
つぎに、「また宝塚を観たいか」という質問には、
[大変な思いをして、チケットを取ってでも観たい]
は残念ながらおらず、
殆どが「評判の演目なら観て見たい」とあった。

 観た当日が次回の月組公演の前売り2日目だったので、
列の意味を説明したらこうなったしまった。
「え〜っ。あれ並んでるんですか?昨日から?で、今日買える?」
という声が上がっていた。

 さて最後に感想を書いてもらったのだが、
「しばらく語り草にします」に始まって
「テストが終ったら、
 月組公演、ビギナーの友人を引き連れて観に行きたいと思います」
というガイドである私泣かせの感想もあった。

 私としたら、単純に
「この公演はショーの羽根がいいので、ビギナー向きか」
と選んだ公演であったが、「歌劇」の「高声低声」に
「初心者向けである」と載っていたことも踏まえると、
本当にこの2本立てにして正解であったかもしれない。
と一安心したところで短かめながら感想を終える。


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