■■■SUNの舞台評■■■



マッチ売りの少女

T.P.T.

観劇日:1997年11月6日(木)
    19:00〜(163番)当日券にて購入

劇場 :ベニサン・ピット

    @@@@STAFF
            作:別役 実
           演出:ジョン・クローリー

           美術:礒沼陽子
           照明:橋野明智
           音響:友部秋一
    衣装コーディネイト:増田恵美
              喜納裕子

     @@@@CAST
            女:久世星佳
          その弟:石橋 祐
         初老の男:花王おさむ
          その妻:田岡美也子
          男の声:大鷹明良
          女の声:中村有岐


いい舞台だった。
5時から当日券に並んだ甲斐があったというものだ。
(しかし、私の前に並んでいた、最前列にて並びの二人組みは、
 どうやら私の来る2時間前から並んでいたらしい。
 どうも「夏の庭」=PARCO劇場では
 そのくらいが調度であったようだ。
 =久世星佳さんが出演してるからです。
 =宝塚トップの人気とはこういうことなのですよ)

どことも知れない街のある家。
善良にして模範的そして無害な小市民の初老の男と
その妻の規律正しい生活の「夜のお茶」の時間に、
見知らぬ「女」が突然訪ねてくる。
市役所から教えられて来たという「女」は、
マッチを擦るたびに現われる美しい幻に見入りながら死んでしまったおとぎ話しのマッチ売りの少女のように、かつて夜の街角でマッチを擦って男達にスカートの中を見せていたと過去を語りはじめ、あげく自分は彼等夫婦の実の娘だと主張する。
さらには、その「女」が「弟」と紹介する
(老夫婦からすると「息子」となる)男までが登場する。

久世氏の いかがわし気な雰囲気は素晴らしかった。

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