■■■AYAの宝塚歌劇 観劇記■■■


TCAスペシャル2003

「TCAスペシャル2003」
ディア・グランド・シアター

−宝塚大劇場10年の軌跡−


2003年6月5日(木)、6日(金) 宝塚大劇場 公演


観劇日
6月6日 1階21列52番

劇場宝塚大劇場


HP主人 森(=SUN)筆。

「TCA」か。
一度行ってみたいとは思うんですが。
誰かチケットと時間をください。

金子さんは「TCA」ってことで、
(宝塚のお祭り(=文化祭)みたいなもんですから)
キャストを愛称で明記されています。
わかる人にはわかるが、わかんない人にはわかんない と。
ま、しかし、わかんない人は、
フルネームでキャスト(=生徒名)書いても、わかんない と。

私はねー。
トップはわかるぞ。
しかし、娘役のトップは全部言えないなあ。
愛称どころか、誰が娘トップなのか全組は把握してない。

汐美の なんでも「許可する」フランツ。

自分のやった役に扮した下級生がでてくると、
「これ、俺の役だ」と主張する リカ。
(衣装に紙まで張ってある)


この上記二場面は観たいな。
かなり笑えて楽しめるだろう。

リカってのは、月組トップの紫吹淳の愛称です。
愛称は、だいたい本名からついているようですよ。

ってなことで、金子さんの「TCA」感想いってみよう。




「TCAスペシャル2003」
ディア・グランド・シアター

−宝塚大劇場10年の軌跡−


構成・演出:三木章雄
   演出:藤井大介/齋藤吉正


<解説>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

年に1度の恒例イベント。(3回公演)
今年は専科の轟悠、
花組・春野寿美礼、
月組・紫吹淳、
雪組・朝海ひかる、
星組・湖月わたる、
ら 専科と4組のスターたちが出演。

今の宝塚大劇場がオープンして今年で10年。
この間の数々の舞台曲をメドレーで披露。

このため、現在宝塚大劇場で開催中の花組公演は休み。

東京公演中の和央ようか(宙組)は出演せず、代わりに宙組からは大和悠河が出演。

<感想>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 正直、去年に引きつづきあんまり面白くなかった。

オープニング、MCの後は、各組のコーナーになっていて、
二番手とトップ娘役とトップのソロ(フルコーラスではない)をはさんで、
トップがこの10年のうちのその組の公演の主役に扮し、
そこへその組の10年間の他の主役に扮したその組の組子がでてくる、
という半分お笑いの様相。
この各組のコーナーは、面白い月組・星組と面白くない雪組・花組と明暗がはっきりでた。

 上演順にいうと、星組はトウコの「♪うたかたの恋」は
フルコーラス聞かせてもらえないし、マイクより声量が勝っているのか
それこそ10年前のような雑音が出てファンとして不満だった。
でも、そのあとの汐美のなんでも「許可する」のフランツや、
ひたすら浮いている立樹遥のエドモンや最後のワタルとトウコのやり合いなどは、
「さすが星組エマージェンシー」と笑っていました。

 次の雪組は正直、轟閣下がそこにいるのにコムのソールというのはつらい。
結局、持ち歌が『春麗の淡き光に』の曲だけで、ほとんど轟閣下時代の再現というのが、
ご本尊がいるからよけいにまずい。
曲は名曲が一番この組が多かったのに。

 この後は、まず、スター専科の登場。
皆フルコーラスだったのでたっぷり聞けたが、彩輝直の「♪我が愛は山の彼方に」は、
もう「勘弁して〜」としかいえません。
もっと歌いやすい曲にすれば・・・、という感じ。

そして1部の最後は、ミュージカルソングメドレーです。
ここは、圧倒的に春野の「♪最後のダンス」が歌いこんであって、存在感があった。
そして、「♪ランベス・ウォーク」で大々的に客席に下りてきてくれるのだが、
金子、席がスターがクロスするところの通路の一番前
(1階A席最前列)に座っていたので、初め目に入ったのがコウちゃんだったので、
「ああ、トップや二番手は来てくれないだろうな」と思っていたら、
なんと全員来てくれました!
スターに1m以内に接近!
「あ、トウコさん、あ、リカちゃん、
 ああ、ワタル君もこっち見てってやってくれている!」
A席なのに、超上席気分。
しかし、香水店が5店舗ぐらい来た感じでもありました。

 2部は専科のラテンメドレーに続いて、
コムのオスカルとワタルのアンドレというなかなか見られないマッチングが。
次にバトラーに扮した閣下登場。
3曲歌う間に、まずタニスカーレット、キリヤンスカーレットとくるのですが、
この二人は可愛い、というか見れる。
キリヤンなどちょこちょこ歩いて可愛いいもの。
しかし、次に待ち受けるは瀬奈スカーレット。
閣下下手へ逃る。
でかいし、太いよ〜、本当に去年は可憐だったの?
で、次なるはカシゲスカーレット。
意外と品があり、スカーレットというよりメラニーという感じ。
それでも閣下銀橋上手に逃げる。
すると最後に待ち受けるはトウコスカーレット。
もう、アイーダの前哨戦といわんばかりにしなを作って満面の笑みなのに、
閣下「さよなら〜は〜」といいつつトウコから顔を背ける。
ここは結構笑えた。

 そして、花組コーナー。
ブラックジャックに扮したオサのところに色々来るのだが、
最後に貞奴とトートで昇天してしまう・・・所詮これしかないのか? 花組。

タニのソロと熱弁による短い宙組コーナーが終わったあとは、
最後の月組コーナー(と思いきやなんですけどね)。
キリヤンの『グランドホテル』の曲は難曲で上手く歌えていたので、
こちらもフルコーラス聴きたかった。
リカちゃんがスカイに扮して公演よりキザって
(帽子の扱いが上手で、またそれが様になっている)、
ふてぶてしいのに
(自分のやった役に扮した下級生がでてくると
 「これ、俺の役だ」と主張して、衣装に紙まで張ってある)、
一方凄いピルエットを披露したりして、
「リカちゃんっていいなー」と素直に思ってしまえた。

 で、最後のコーナーは「轟閣下コーナー」。
脇は他の専科。
はー、閣下はここまで偉いのか?
なんせ章立てが「私の10年」ですものね。
最後はダンスシーンあり。
しかしね、閣下、あの榛名由梨さんですら、
専科に入られたら、当時のTMP、2回ほどしか出演されませんでしたよ。
もう、去年で2年目ですから、ここらへんで・・・・(この先は言わない)。

 やっとフィナーレに突入。
しかし、去年に引き続き1コーラスしかない、というのは不満が残る。
ワタルの『国境のない地図』の歌は簡単すぎるなー、と思っていたらやってくれました。
「♪JOYFUL!!」。
雪組のバックダンスや、雪組ファンの手拍子がないと、こんな単調な曲?
なんとかならないか、という後に、春野の『あかねさす紫の花』の主題歌。
一路さんと聴き比べましたが、やはり、イチロは偉大だー。

なんとか、トリらしくなってきたところで、
リカちゃんの「♪Luck be a Lady」。
これは公演と編曲が大分違っていましたが、リカちゃんも乗っていて爽快な気分。
「やっぱり、リカちゃんはキザっているのが一番だね〜」と思い、
これでフィナーレかと思っていたら違った。
閣下の「♪雨の凱旋門」。
名曲だが、いきなり暗いムードになってしまった。
あのー明るい曲で、というのは無理なんでしょうか・・・・。
明るいリカちゃんで終わったほうが良かった・・・・・。
この後、フィナーレで終わり。

   ちょっと思ったこと少しだけ。
一時、キリヤンとトウコが並んでいる時があり、思わず
「そこだけ音声拾ってください!」と言いたくなった。

また、トップ女役に関しては、
同期のふづきと舞風はふづきは髪型に力がはいっているのは認めるが、
両人とも歌唱力はさらなる向上をお願いしたい。
また、壇ちゃんだが、正直、フレッシュな感じがしなくて、
これからどうやって、ハナちゃんのようにフレッシュさを維持できるかな、と思った。
一方、くららは柔軟性があり、まだ秘めている未知なる可能性を感じた。

 最後に、今日はなんのけれんもなく「リカちゃんっていいなー」と思える1日だった。
誰よりも「宝塚のスター」らしさを一番感じた。
リカファンの気持ちがちょっと分かるような気がした。
それでは。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□劇評■筆者□□□□
金子亜矢
bacew609@jttk.zaq.ne.jp
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